JP7385272B2 - 歯間ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は歯間ブラシに関し、詳細には多重螺旋構造のワイヤ部を備える歯間ブラシに関する。
従来、複数本の金属の細線を1本に撚り合わせた金属撚線がある。
金属撚線は、例えば金属を材料とする数本~数十本の細線を用い、これらをワイヤ撚線機を用いてZ撚り又はS撚りの撚り方向において撚り合わせて得られる。
こうした金属撚線は、一般に、同じ太さの単線と比べて柔軟性や耐屈曲性に優れているため、可動部、屈曲部を有する様々な伝送媒体、構造体等の形成に多用されている。このような特徴を活かして、例えば、複数本の銅、銅合金等の電気良導体の細線を撚り合わせて構成される信号ケーブルの発明が公開されている(特許文献1)。また、車両用シートの構成糸として用いるため、芯材に対してステンレスの細線を撚り合わせ得た鞘糸をスパイラル状に巻装する繊維製品の発明が公開されている(特許文献2)。
特開2011-258330号公報 特開2016-37680号公報
本発明の発明者は、金属の単線と比べた、上で述べたような金属撚線の柔軟性、耐屈曲性などの特性を活かして、金属撚線の新たな用途の一つとして、歯間ブラシのワイヤ部として用いることの可能性に着目した。
そして本発明は、このような課題の下、金属撚線を用いたワイヤ部を有する歯間ブラシを提供することを目的とする。
(1)本発明は口腔内の狭小部位を清掃する歯間ブラシであって、複数に重なり合った金属撚線によって形成される多重螺旋構造を有するワイヤ部と、長手方向の中央が前記金属撚線どうしの間に挟み込まれる刷毛とを備え、前記ワイヤ部が撓んで前記刷毛と共に前記狭小部位に挿入されることを特徴とする歯間ブラシを提供するものである。また、口腔内の狭小部位を清掃する歯間ブラシであって、複数本の金属の細線を撚り合わせて得られる線材である金属撚線を複数重ね合わせて捻ることによって形成される多重螺旋構造を有するワイヤ部と、長手方向の中央が前記金属撚線どうしの間に挟み込まれる刷毛とを備え、前記ワイヤ部が撓んで前記刷毛と共に前記狭小部位に挿入されてもよい。
すなわち、本発明の歯間ブラシは、柔らかい金属撚線によって形成されるため、口腔内の狭小部位に挿入される部分である前記ワイヤ部が柔軟性を有する。そのため、前記ワイヤ部が単線によって形成されるときに比べ、前記ワイヤ部が刷毛と共に使用者の口腔内の粘膜部位に接触する際、歯間ブラシがこれらの部位を傷付けることが小さい。
また、前記ワイヤ部は多重螺旋構造を有し、例えば、複数に重なり合った金属撚線を捻り加工して形成されるが、前記金属撚線が柔らかいため、多めの回転角度の捻りを予め前記ワイヤ部に与えておくことが容易にできる。そのため、捻ったときの力を緩めた後にスプリングバックが生じる分を計算して、必要な捻りだけを残すことにより所定の前記多重螺旋構造を得ることができる。このことから、前記多重螺旋構造が緩むことによって前記刷毛が前記金属撚線どうしの間から脱抜する虞が小さい。
このように、柔らかい金属撚線を採用することによってスプリングバックによる製造上の困難さを解消し、本発明の歯間ブラシは容易に製作することができる。
次に、金属撚線により形成される前記ワイヤ部は耐屈曲性を有する。ここで耐屈曲性とは、強さの限界を超え破断してしまうまでの変形量が大きいという性質をいう。すなわち、前記ワイヤ部の耐屈曲性が高いとは、前記ワイヤ部に外力を加えて変形が生じるときに、前記ワイヤ部の強さの限界を超え、最終的に破断してしまうまでの曲げ、圧縮等の変形量がより大きいという意味を指す。
一般に歯間ブラシは、一回の口腔内の清掃に際し、使用者の複数箇所の歯間に対する合計数回から数十回の挿入と取り出しとを繰り返して歯間を刷掃する。このとき、歯間は狭小部位であり、形状が、例えば不規則的に生えそろった歯どうしの場合、臼歯どうしの場合、ブリッジの下側の歯どうしの場合、歯並びが悪い場合等に複雑な形状を呈していることが多い。それに対し、前記ワイヤ部が耐屈曲性を有することにより、本発明の歯間ブラシは、これらの狭小で複雑な形状の歯間に対する挿入と取り出しとを繰り返し、前記ワイヤ部が大きく曲がるにもかかわらず、容易に破断することがなく耐久性が高い。
さらに、金属撚線はよく撓むことが知られている。そして、金属撚線により形成される前記ワイヤ部は高い可撓性を有する。ここで可撓性とは、部材の靭性をいう。
そのため、本発明の歯間ブラシは、前記のような歯間の複雑な形状に対しても金属撚線が追従し、かつ、元の形状に戻るため、前記刷毛を繰り返し狭い部位や奥の位置に対しても届けることができる。
また、本発明の歯間ブラシの刷毛が金属撚線どうしの間に挟み込まれて前記ワイヤ部と共に歯間に挿入されて刷掃するのに対して、前記ワイヤ部の可撓性が高いことにより多重螺旋構造が崩れ難い。そのため、前記刷毛は複数の使用を経ても毛並みが乱れにくく、いつまでも高い刷掃力を維持することができる。
ところで、金属撚線が柔軟性、耐屈曲性、可撓性などの物理的な特性を有するのに対して、歯間ブラシのワイヤ部が単線によって形成されるときは、単線の材質自体によってこれらの特性を持たせるため、単線の材質には、様々な化学成分の調整を施すことを要することが知られている。また、こうした物理的な特性と、歯間ブラシのワイヤ部を人の口腔内において使用するための化学的な安全特性とを両立させるべく様々な化学成分の調整を要することも知られている。
それに対して、本発明の歯間ブラシは、金属撚線自体の物理的な特性によって上記のような作用を得ることができるため、こうした特性を金属材料に付加させるための化学成分の調整を行わずに済むことができる。
そして、金属撚線は従来のワイヤ撚線機を用いて製造されるため、特段金属撚線じたいを得るための新たな製法や装置を得る必要が少なく、そのぶん、比較的製造コストを抑えることができる。そのため、本発明の歯間ブラシは経済的に製作することができる。
(2)また、本発明の歯間ブラシは複数本の前記刷毛を備え、前記各刷毛が前記金属撚線の延在方向に沿って配置されてもよい。
金属撚線は複数本の細線を撚り合わせて構成される。そのため、前記金属撚線断面の周囲は、一本の前記細線の断面と、この一本の前記細線と隣り合うもう一本の前記細線の断面とが組み合わされることによって凹凸する。また、前記金属撚線の延在方向の位置によって、前記金属撚線の撚りの位相が異なることから前記金属撚線断面は前記の凹凸状の方向が異なる。
一方で、刷毛の長手方向の中央が前記金属撚線どうしの間に挟み込まれるため、前記の凹凸状によって一部又は全部の前記刷毛は押圧され、前記中央において屈曲する。このとき、前記刷毛を押圧する前記凹凸状の方向及び前記凹凸状どうしの組み合わせによって前記屈曲の角度は異なる。そして、複数の刷毛が前記金属撚線の延在方向に沿って配置されるため、前記各刷毛の先端方向は前記延在方向の位置によってさまざまな角度を成す。その結果、前記多重螺旋構造全体において前記各刷毛の先端方向は不規則である。
これにより、不規則な方向の前記各刷毛の先端が歯間を刷掃するため、表面の汚れに対してさまざまな方向の力を加えることができ、より高い刷掃効果を得ることができる。
(3)また、本発明の歯間ブラシは柱状に形成される柱状基台を備え、前記ワイヤ部の基端が、前記ワイヤ部の軸方向と前記柱状基台の長手方向とが一致するように前記柱状基台に固定され、前記柱状基台が保持されて前記ワイヤ部及び前記刷毛が口腔内に誘導されてもよい。
すなわち、本発明の歯間ブラシは柱状基台を備え、その長手方向がワイヤ部の軸方向と一致するようないわゆるストレート型に構成されている。このストレート型の歯間ブラシは、操作者が前記柱状基台を一方の手の手指で保持して前記軸方向に往復させて使用するため、特に、前歯どうしのような頭部の正面側の歯間に挿入する際に容易に力が入り易い。そのため、本発明の歯間ブラシのワイヤ部が柔らかい金属撚線によって形成されることにより、操作者は前歯周りなどの口腔内部位を傷付けることが少なく歯間を清掃することができる。
(4)また、本発明の歯間ブラシは棹状に形成される棹状基台を備え、前記ワイヤ部の基端が、前記ワイヤ部の軸方向と前記棹状基台の少なくとも一端部分とが互いに略直交するように前記棹状基台に固定され、前記棹状基台が保持されて前記ワイヤ部及び前記刷毛が口腔内に誘導されてもよい。
すなわち、本発明の歯間ブラシは棹状基台を備え、その全体又は一端部分がワイヤ部の軸方向と直交するようないわゆるL字型に構成されている。このL字型の歯間ブラシは、前記軸方向と、前記棹状基台の長手方向とが異なるため、特に、奥歯どうしの歯間のように頭部の側面側や口腔の奥に位置する歯間に挿入する上でリーチが長く使い易い。その際、本発明の歯間ブラシのワイヤ部が可撓性の高い金属撚線によって形成されることにより、操作者は側面側や奥に位置する歯間に効率的に刷毛を挿入して清掃することができる。
また、前記ワイヤ部が耐屈曲性の高い金属撚線によって形成されることにより、操作者は奥歯どうしの歯間のように刷毛が届きにくい部位を清掃するときでも、前記ワイヤ部を直ぐに破断させることがなく長く歯間ブラシを用いることができる。
(5)また、本発明の歯間ブラシは前記ワイヤ部が、二つ折りに折り返した1本の金属撚線を捻って形成されてもよい。
すなわち、二つ折りに折り返したそれぞれの側の金属撚線どうしの間に刷毛を配置してこれを捻ることにより、多重螺旋構造が形成され、それと同時に前記刷毛が金属撚線どうしの間に挟み込まれるような歯間ブラシを得ることができる。これによって、本発明の歯間ブラシは効率良く製造することができる
このように本発明では、金属撚線を用いたワイヤ部と前記金属撚線どうしの間に挟み込まれる刷毛とを備え、この金属撚線を新たな用途のために用いることのできる歯間ブラシを提供する。
本発明の第1の実施形態に係る歯間ブラシの図である。 (a)(b)金属撚線の説明図である。 ワイヤ部を得るところを説明する図である。 (a)ワイヤ部の正面図である。(b)~(d)ワイヤ部断面の端面を説明する図である。 使用者の前歯と歯茎との間の隙間を清掃する状態を説明する図である。 使用者の臼歯どうしの歯間を清掃する状態を説明する図である。 使用者の臼歯どうしの歯間を清掃する状態を説明する図である。 (a)(b)(c)ワイヤ部が変形する状態を説明する図である。 ワイヤ部が変形した状態を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る歯間ブラシの図である。 (a)(b)使用者の臼歯どうしの歯間を清掃する状態を説明する図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態を、図1~図9を用いて説明する。図1において1は歯間ブラシであって、この歯間ブラシ1が、金属撚線2を捻って形成されるワイヤ部3と、金属撚線2どうしの間に挟み込まれる刷毛4とを備える。また、歯間ブラシ1は、ワイヤ部3の基端であるワイヤ基端3aが固定される柱状基台5を備える。
歯間ブラシ1は、操作者Oが、本人又は他人である使用者Pの口腔M内の狭小部位を清掃するために用いる。本明細書において「操作者O」とは、例えば自らの口腔M内を清掃する場合の本人、幼児の口腔M内を清掃する保護者、高齢者の口腔M内を清掃する介助者のように、本人又は他人の口腔M内を清掃する者を総称する。また、「使用者P」とは、ここでいう本人、または、幼児、高齢者等のような他人である者を総称する。
[ワイヤ部・刷毛]
金属撚線2は、複数本の金属の細線6を撚り合わせて得られる線材であり、ステンレスなどの金属を材質とする。なお、金属撚線はワイヤーロープとよばれることもある。また、撚り合わされて得られる撚線に対して、単一の金属線だけから構成される線材を単線とよぶ。
金属撚線2は、例えば円形断面且つ同径の3本の細線6a,6b,6cを同じ向きに撚り合わせて得られる。そのため、図2(a)又は(b)が示すようにそれぞれの細線6a,6b,6cは、金属撚線2の中心線C1方向において、第1の細線6a、第2の細線6b、第3の細線6cの順に並んで表出する。そして、この順で第1~第3の細線6a,6b,6cが繰り返し配置される。
このとき、図2(a)に示す撚り方向を一般に「Z撚り」と呼び、図2(b)に示す撚り方向を一般に「S撚り」と呼ばれることが知られている。
ワイヤ部3は、複数に重なり合った金属撚線2を捻ることによって得られる多重螺旋構造Hを構成する。また、金属撚線2を捻る際に、刷毛4を金属撚線2どうしの間に挟み込むことによりワイヤ部3に固定する。
ワイヤ部3を、重なり合った2本の金属撚線2を上下方向の軸心C2を中心に捻ることによって得るところの状態を図3及び図4に示す。図3及び図4は、それぞれワイヤ部3の上部を示す。図3において矢印U方向が歯間ブラシ1の上方を示し、矢印D方向が歯間ブラシ1の下方を示す。矢印F方向が歯間ブラシ1の前方を示し、矢印B方向が歯間ブラシ1の後方を示す。矢印L方向が歯間ブラシ1の左方を示し、矢印R方向が歯間ブラシ1の右方を示す。他の図も同様に各方向を示す。
先ず、図3が示す通り、上下方向に配置した金属撚線2の半分をU字状を描くように上方から下方に折り返して、左側に第1の金属撚線2aを配置し、右側に第2の金属撚線2bを配置する。
このとき、切り揃えられた複数の刷毛4を前後方向に配置する。この刷毛4は長手方向の中央が各金属撚線2a,2bどうしの間に位置するように配置される。なお、図3の金属撚線2a,2bは撚線のイメージを示すだけのために左下から右上にかけての斜線により表わすが、実際の細線6の見え方がこの通りでない。
刷毛4は、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの合成樹脂を材料としたモノフィラメントである。また、各刷毛4は約50~100本を並べてまとめ、テープ状の毛束7の状態で供給される。図3が示すように、複数の毛束7を隣り合うように連続して各金属撚線2a,2bどうしの間に挿入する。
次に、図3の上方に示されるワイヤ部3の先端であるワイヤ先端3bを固定しつつ、軸心C2を中心にして基端側を回転させる。このように、ワイヤ部3はもともと1本の金属撚線2を二重に重ねて捻ることによって形成される。また、各刷毛4は金属撚線2の延在方向に沿って配置される。このとき、前述のように刷毛4の長手方向の中央が各金属撚線2a,2bどうしの間に位置するように配置されていたため、この中央部分は、各金属撚線2a,2bどうしの間に挟み込まれる。
図4(a)~(d)は、ワイヤ部3のワイヤ先端3b付近における拡大図を示す。もともと1本の金属撚線2をワイヤ先端3bで折り返すことによって重なり合った第1の金属撚線2a及び第2の金属撚線2bが捻られたため、図4(a)の正面図が示すように、第1の金属撚線2aと第2の金属撚線2bとは、交互に正面を向く。このように、ワイヤ部3は螺旋状態の第1の金属撚線2aと同じく螺旋状態の第2の金属撚線2bとによって二重の螺旋状態である多重螺旋構造Hを形成する。
そこに、刷毛4が第1及び第2の金属撚線2a,2bに挟み込まれ、かつ、複数本のこれら刷毛4が金属撚線2a,2bの延在方向に沿って配置されている。そのため、各刷毛4は、図4(b)の左側のような一方の側から飛び出す半分と、同じく右側のような他方の側から飛び出す半分とが二重の螺旋階段状を形成する。こうして、立体的に配置された複数の刷毛4がワイヤ部3の径外向きに突出するため、操作者Oは、歯間ブラシ1をワイヤ先端3bから使用者Pの歯間に挿入することにより、各刷毛4によって歯間を清掃することができる。
このように、各金属撚線2a,2bどうしの間に刷毛4を配置してこれを捻ることにより多重螺旋構造Hを形成し、それと同時に各刷毛4を金属撚線2a,2bどうしの間に挟み込むことによって歯間ブラシ1を得ることができる。こうして、歯間ブラシ1は効率良く製造することができる。
図4(b)(c)(d)は、それぞれ、図4(a)のワイヤ部3及び刷毛4のB-B断面、C-C断面及びD-D断面のそれぞれの端面を示す。各端面を単純に示すため、刷毛4は一本だけを表している。
例えば、B-B断面を示す図4(b)において、刷毛4は、前後に位置する第1の金属撚線2aと第2の金属撚線2bとの間で挟み込まれ、左右方向に配置されている。このとき、刷毛4は第1の金属撚線2aのうち、左から順に正三角形の前側の二つの頂点に位置する第2の細線6b及び第3の細線6cと、第2の金属撚線2bのうち、正三角形の後側の頂点に位置する第1の細線6a´とに押圧されている。この場合、刷毛4は、第1の金属撚線2aの細線6b,6cと、第2の金属撚線2bの細線6a´とによって前後方向に押圧され、かつ、第2の細線6bと第3の細線6cとが下向きに開口する凹部を形成するため、両端4a,4aが中央よりも前向きに位置するような「へ」の字状に屈曲することがある。
また、例えばC-C断面及びD-D断面は、ワイヤ部3の多重螺旋構造HがB-B断面よりも上方から視て時計方向にそれぞれ45°、90°回転した状態の断面を示す。これらの場合においても、刷毛4と各細線6との位置次第によっては刷毛4が屈曲することがある。
このように、金属撚線2の断面の周囲は、例えば細線6bのような一本の細線6の断面と、この一本の細線と隣り合う、例えば細線6cのようなもう一本の細線6の断面とが組み合わされることによって凹凸する。また、金属撚線2の延在方向の位置によって、金属撚線2の撚りの位相が異なることから金属撚線2断面はこうした凹凸状の方向が異なる。すなわち、図4(b)のように第1の金属撚線2aの断面の周囲は、三本の細線6a,6b,6cが正三角形の各頂点に位置して、これら細線6a,6b,6cどうしの間に凹部が形成されているような凹凸状に形成されている。また、図4(b)、(c)及び(d)を比較すると、金属撚線2aの撚りの位相が異なることにより上記の凹凸状の方向が異なっている。
一方で、刷毛4の長手方向の中央が金属撚線2どうしの間に挟み込まれるため、前記の凹凸状によって一部又は全部の刷毛4は押圧され、前記中央において屈曲する。このとき、刷毛4を押圧する前記凹凸状の方向、前記凹凸状どうしの組み合わせなどによって前記屈曲の角度は異なる。そして、複数の刷毛4が金属撚線2の延在方向に沿って配置されるため、各刷毛4の先端方向は前記延在方向の位置によってさまざまな角度を成す。その結果、多重螺旋構造H全体において各刷毛4の先端方向は不規則である。上記の例においても、図4(b)(c)(d)における各刷毛4の先端である刷毛先端4aの方向は不規則である。
これにより、不規則な方向の各刷毛4の刷毛先端4aが歯間を刷掃するため、表面の汚れに対してさまざまな方向の力を加えることができ、より高い刷掃効果を得ることができる。
そして、本発明の歯間ブラシ1は、柔らかい金属撚線2によって形成されるため、口腔M内の狭小部位に挿入される部分であるワイヤ部3が柔軟性を有する。
例えば、歯間ブラシ1は、図5が示すような前歯である右下の中切歯T2と、左下の中切歯T3と、歯茎Gとの間の隙間のような狭小部位に、ワイヤ部3及びワイヤ部3によって支持されている刷毛4を挿入して、この隙間の清掃を行う。このように、ワイヤ部3が刷毛4と共に使用者Pの歯茎Gのような粘膜部位に接触する際、ワイヤ部が単線によって形成されるときに比べ、金属撚線2によって構成される歯間ブラシ1がこれらの部位を傷付けることが小さい。
また、金属撚線2により形成されるワイヤ部3は耐屈曲性を有する。歯間ブラシ1は、一回の口腔M内の清掃に際し、使用者Pの複数箇所の歯間に対する合計数回から数十回の挿入と取り出しとを繰り返して歯間を刷掃する。このとき、歯間は狭小部位であり、例えば不規則的に生えそろった歯どうしの場合、臼歯どうしの場合、ブリッジの下側の歯どうしの場合、歯並びが悪い場合等に各部位の形状が複雑であることが多い。例として、図6においてはワイヤ部3及び刷毛4を、いずれも臼歯である左下の第2小臼歯L5と左下の第1大臼歯L6との間に挿入する状態を示す。また、図7においては歯並びが悪い左下の第1小臼歯L4と第2小臼歯L5との間に挿入する状態を示す。
このとき、図8(a)の歯間ブラシ1におけるワイヤ部3が図8(b)のように撓んで、刷毛4と共に狭小部位に挿入されて歯間を刷掃する。そして、ワイヤ部3の耐屈曲性が低いときは、ワイヤ部3を大きく曲げることによって、強さの限界を超えて図8(c)が示すように破断してしまう虞が大きい。
それに対し、金属撚線2により形成されるワイヤ部3が耐屈曲性を有することにより、歯間ブラシ1は、これらの狭小で複雑な形状の歯間に対する挿入と取り出しとを繰り返し、ワイヤ部3が大きく曲がるにもかかわらず、容易に破断することがなく耐久性が高い。
さらに、金属撚線2がよく撓むことにより、ワイヤ部3は高い可撓性を有する。そのため、歯間ブラシ1は、前記のような歯間の複雑な形状に対しても金属撚線2が追従し、かつ、元の形状に戻るため、狭い部位や奥の位置に対しても繰り返し刷毛4を届けることができる。
また、仮にワイヤ部3の可撓性が乏しく、元の形状に戻らないときは、図9の例が示すように多重螺旋構造Hが崩れてしまい、刷毛4の毛並みが乱れてしまいがちである。これに対してワイヤ部3の可撓性が高いことにより多重螺旋構造Hが崩れ難く、刷毛4は複数の使用を経ても毛並みが乱れにくく、いつまでも高い刷掃力を維持することができる。
[柱状基台]
柱状基台5は上下方向の角柱状又は円柱状に形成され、上部がワイヤ基端3aと固定される。このとき、柱状基台5の中心線がワイヤ部3の軸心C2と一致する。すなわち、本実施形態の歯間ブラシ1はいわゆるストレート型に構成されている。柱状基台5はポリプロピレン(PP)、飽和ポリエステル(PET)等の合成樹脂により形成される。
柱状基台5とワイヤ基端3aとは、例えば柱状基台5が射出成形によって成形される際に、基端3aがインサート成形されることによって固定される。
そして、操作者Oは手指によって柱状基台5を保持して、ワイヤ部3及び刷毛4を口腔M内に誘導する。
このようにワイヤ部と基台とが直列に配置される歯間ブラシは、いわゆるストレート型と呼ばれている。このストレート型の歯間ブラシ1は、操作者Oが柱状基台5を一方の手の手指で保持してワイヤ部3の軸心C2方向に往復させて使用するため、特に、図5に例示した側切歯R2,L2、中切歯R1,L1などの前歯どうしのような、使用者Pの頭部の正面側の歯間に挿入する際に容易に力が入り易い。そのときであっても、ワイヤ部3が柔らかい金属撚線2によって形成されることにより、操作者Oは前歯周りなどの口腔M内部位を傷付けることが少なく歯間を清掃することができる。
なお、柱状基台5の形状は、角柱状又は円柱状に限られず、操作者Oが手指によって容易に保持して操作することができる形状であれば、錘状、錘台状、湾曲した形状等でもよい。
また、柱状基台5は中心線がワイヤ部3の軸心C2と必ずしも一致せずともよく、操作者Oが、容易にワイヤ部3及び刷毛4を口腔M内に誘導し、歯間を清掃する上において支障をきたさない範囲で、中心線と軸心C2とがずれていてもよい。
さらに、柱状基台5とワイヤ基端3aとの固定は、インサート成形による固定に限らず、双方を確実に固定することができれば熱融着、嵌入、接着等による固定でもよい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態を、図10及び図11を用いて説明する。図10において11は歯間ブラシであって、この歯間ブラシ11が、金属撚線12を捻って形成されるワイヤ部13と、金属撚線12どうしの間に挟み込まれる刷毛14とを備える。また、歯間ブラシ11は、ワイヤ部基端13aが固定される棹状基台15を備える。
[棹状基台]
棹状基台15は長手方向の途中で屈曲する棹状を成し、ワイヤ基端13aが、屈曲部15aよりも先端側であるヘッド部15bに固定される。また、ワイヤ基端13aが固定されていない、屈曲部15aよりも基端側をハンドル部15cとよぶ。ハンドル部15cは、その基端であるハンドル基端15dがワイヤ先端13bから離れる向きに屈曲する。操作者Oは手指によって棹状基台15のハンドル部15cを保持して、ワイヤ部13及び刷毛14を口腔M内に誘導する。
ヘッド部15bは、ワイヤ部13を、軸心C2方向と略直交する向きにおいて支持して固定する。このようにワイヤ部が略直交する向きに支持されている歯間ブラシは、いわゆるL字型と呼ばれている。
棹状基台15は、ヘッド部15bとハンドル部15cとの二つのパートを有し、かつ、そのうちの一つであるハンドル部15cが操作者Oによって手指を用いて保持する。そのため、棹状基台15は、全体を操作者Oが手指を用いて保持することのできる柱状基台5と比べて一般に長尺に構成されている。その結果、L字型の歯間ブラシ11はストレート型の歯間ブラシ1に比べて縦に長いことが多い。
他の構成は第1の実施形態と共通とする。
こうしたL字型の歯間ブラシ11は、軸心C2方向と、棹状基台15の長手方向とが異なるため、特に、図11(a)(b)に示すような第2小臼歯L5、第1大臼歯L6、第2大臼歯L7、第3大臼歯L8などの奥歯どうしの歯間のように、頭部の側面側や口腔Mの奥に位置する歯間に挿入する上でリーチが長く使い易い。その際、ワイヤ部13が可撓性の高い金属撚線12によって形成されることにより、操作者Oはこれらの歯間に確実に刷毛14を挿入して、ワイヤ部13をそれらの形状に追従させることにより効率的に清掃することができる。
また、ワイヤ部13が耐屈曲性の高い金属撚線12によって形成されることにより、操作者Oは奥歯どうしの歯間のように刷毛14が届きにくい部位を清掃するときでも、ワイヤ部13を直ぐに破断させることなくワイヤ部13を曲げ伸ばしさせて、長く歯間ブラシ11を用いることができる。
なお、棹状基台15は、ヘッド部15bがワイヤ部13の軸心C2方向と必ずしも直交する向きに設けられていなくともよく、ワイヤ部13及び刷毛14を奥歯等どうしの歯間に無理なく挿入することができる範囲において、ヘッド部15bが軸心C2方向よりも90°以下の角度、または、90°以上の角度を成して設けられてもよい。
また、棹状基台15は、ハンドル部15cがヘッド部15bに対して屈曲しなくてもよく、歯間の清掃のためにワイヤ部13及び刷毛14を無理なく挿入することができれば、ヘッド部15bとハンドル部15cとが直線状に配置していてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、金属撚線2,12を構成する各細線6は円形断面且つ同径でなくともよく、それらを撚り合わせて金属撚線が柔軟性、耐屈曲性、可撓性等の特性を発揮することが出来れば、円形以外の断面を有し、各細線が異なる断面形状を有し、又は各細線の径が異なっていてもよい。
また、金属撚線2,12を構成する細線6の本数は3本でなくともよく、それらを撚り合わせて金属撚線が柔軟性、耐屈曲性、可撓性等の特性を発揮することが出来れば4本以上であってもよい。
さらに、ワイヤ部3,13は2本の金属撚線2,12を重なり合わせて形成される二重の多重螺旋構造Hでなくともよく、金属撚線2,12どうしの間に刷毛4,14を挟み込むことができれば、三重以上の金属撚線2,12を重なり合わせて形成される多重螺旋構造Hであってもよい。
本発明は、使用者の歯間を清掃するための、多重螺旋構造のワイヤ部及び刷毛を備える歯間ブラシに利用できる。
1,11 歯間ブラシ
2,12 金属撚線
3,13 ワイヤ部
4,14 刷毛
5 柱状基台
6 細線
7 毛束
15 棹状基台

Claims (5)

  1. 口腔内の狭小部位を清掃する歯間ブラシであって、
    複数本の金属の細線を撚り合わせて得られる線材である金属撚線を複数重ね合わせて捻ることによって形成される多重螺旋構造を有するワイヤ部と、
    長手方向の中央が前記金属撚線どうしの間に挟み込まれる刷毛とを備え、
    前記ワイヤ部が撓んで前記刷毛と共に前記狭小部位に挿入される
    ことを特徴とする歯間ブラシ。
  2. 複数本の前記刷毛を備え、
    前記各刷毛が前記金属撚線の延在方向に沿って配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯間ブラシ。
  3. 柱状に形成される柱状基台を備え、
    前記ワイヤ部の基端が、前記ワイヤ部の軸方向と前記柱状基台の長手方向とが一致するように前記柱状基台に固定され、
    前記柱状基台が保持されて前記ワイヤ部及び前記刷毛が口腔内に誘導される
    ことを特徴とする請求項2に記載の歯間ブラシ。
  4. 棹状に形成される棹状基台を備え、
    前記ワイヤ部の基端が、前記ワイヤ部の軸方向と前記棹状基台の少なくとも一端部分とが互いに略直交するように前記棹状基台に固定され、
    前記棹状基台が保持されて前記ワイヤ部及び前記刷毛が口腔内に誘導される
    ことを特徴とする請求項2に記載の歯間ブラシ。
  5. 前記ワイヤ部は、二つ折りに折り返した1本の金属撚線を捻って形成される
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の歯間ブラシ。
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