JP7378330B2 - ゴム製品及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ゴム製品及び当該ゴム製品が用いられた空気入りタイヤに関する。
従来、例えば空気入りタイヤの各部を補強するカーカスや傾斜ベルトなどの補強材として、互いに平行に配列された複数本のコードと、複数本のコードを被覆するゴム部とを有するゴム製品が用いられている。
このようなゴム製品では、コードとして、複数本のスチール製の素線(フィラメント)が撚り合わされた1本のストランドからなるコードや、該ストランドを複数本撚り合わせてなるコード等が用いられる。
しかし、コードは、該コードを被覆するゴム部よりも伸張し難く、また、それぞれの素線の端面(切断面)はゴム部に接着していないため、コードの端部が繰り返しの歪みを受けると、それぞれの素線の端面が破壊核となって、ゴム部に亀裂が発生する虞がある。特に、上記ゴム製品が補強材として用いた空気入りタイヤである場合は、タイヤ内圧充填時や走行時に、コードの端部が繰り返しの歪みを受けることになるので、コードの端部においてゴム部に亀裂やセパレーション等の故障が発生する虞がある。
破壊力学の見地からみると、破壊核の間隔が小さいほど亀裂端の応力拡大係数は大きくなるので、上記の問題は、コードの端部における素線の端面の間隔が狭いほど生じ易くなる。そこで、コードの端部において素線の撚りを解し(即ち、解撚し)、素線の端面を互いに離間させた構成とすることで、コードの端部における応力拡大係数を低減させて、故障の発生を抑制するようにした手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-151228号公報
しかし、上記従来の手法によっても、繰り返しの歪みを受けた際の応力拡大係数の低減は十分ではなく、ゴム製品及びこれを用いた空気入りタイヤの耐久性能を向上させるという点において改善の余地があった。
本発明は、上記課題を鑑みて成されたものであり、その目的は、コードの端部における応力拡大係数を十分に低減させた耐久性の高いゴム製品及びこれを用いた空気入りタイヤを提供することにある。
本発明のゴム製品は、互いに平行に配列された複数本のコードと、複数本の前記コードを被覆するゴム部とを有するゴム製品であって、複数本の前記コードは、複数本の素線が撚り合わされたコード本体部と、前記コード本体部の少なくとも一端側に設けられ、複数本の前記素線の撚りが解かれたコード解撚端部と、を有し、第1の前記コードの前記コード解撚端部における隣り合う前記素線の端面の間隔の最小値をDminとし、第1の前記コードの前記コード解撚端部における前記素線の端面と第1の前記コードに隣接する第2の前記コードの前記コード解撚端部における前記素線の端面との間隔の最小値をDaとしたときに、0.5<Dmin/Da<1.5を満たすように、複数本の前記素線の端面が配置されている、ことを特徴とする。
本発明のゴム製品は、上記構成において、第1の前記コードの前記コード解撚端部における隣り合う前記素線の端面の全ての間隔と、第2の前記コードの前記コード解撚端部における隣り合う前記素線の端面の全ての間隔とが、略同一であるのが好ましい。
本発明のゴム製品は、上記構成において、前記コードが、スチールコードである構成とすることができる。
本発明の空気入りタイヤは、上記何れかのゴム製品が用いられていることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤは、上記構成において、前記ゴム製品が、カーカスとして用いられているのが好ましい。
本発明の空気入りタイヤは、上記構成において、前記ゴム製品が、トレッド部の内部に、前記コードがタイヤ周方向に対して傾斜する姿勢で配置された傾斜ベルトとして用いられているのが好ましい。
本発明によれば、コードの端部における応力拡大係数を十分に低減させた耐久性の高いゴム製品及びこれを用いた空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤの、リムに装着した状態におけるタイヤ幅方向断面図である。 本発明の一実施の形態に係るゴム製品の内部構造を、該ゴム製品の一部を破断除去して示す説明図である。 図2に示すコードの、コード解撚端部を拡大して示す斜視図である。 図2に示すゴム製品の、コード解撚端部における素線の端面の配置を示す説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を詳細に例示説明する。
本発明の空気入りタイヤは、例えばカーカスや傾斜ベルトなどの、タイヤの各部を補強する補強層を構成する補強材として、本発明のゴム製品が用いられていることを特徴とするものである。
本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤ1は、ホイールのリム2に装着され、内部空間に空気や窒素等の気体を充填して使用される中空のものである。図1に示すように、空気入りタイヤ1は、トレッド部3と、トレッド部3のタイヤ幅方向のそれぞれの側部からタイヤ径方向内側に向けて延びる一対のサイドウォール部4と、それぞれのサイドウォール部4のタイヤ径方向内側に連なる一対のビード部5とを備えている。トレッド部3、サイドウォール部4及びビード部5は、それぞれ合成ゴムを主体として構成されている。
トレッド部3のタイヤ径方向外側を向く表面(トレッド部3の踏面)には、複数本の溝3aが設けられている。トレッド部3の表面に設けられる溝3aの形状ないし数等は種々変更可能であり、また溝3aが設けられない構成とすることもできる。
空気入りタイヤ1は、一対のビード部5の間に延在するカーカス6を備えている。本実施の形態では、カーカス6は、1プライからなるラジアルカーカスであり、互いに平行に配列された複数本のコードと、複数本のコードを被覆するゴム部とを有する構成となっている。カーカス6は、トレッド部3から一対のサイドウォール部4を介して一対のビード部5に亘って延びるトロイド状となっており、それぞれ両端部分は対応するビード部5の内部に埋設された断面略六角形のビードコア7の周りでタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に向かって折り返されている。
なお、本実施の形態では、カーカス6のプライ数は1プライとなっているが、必要に応じて2プライ以上とすることもできる。また、本実施の形態では、カーカス6はラジアルカーカスであるが、バイアスカーカスであってもよい。さらに、カーカス6のビード部5における折り返し形式は、特に限定されることなく、種々変更可能である。
トレッド部3の内部には、カーカス6のタイヤ径方向外側(クラウン部外周側)に位置してベルト部8が埋設されている。
本実施の形態では、ベルト部8は3層のベルト層8a、8b、8cから構成されている。3層のベルト層8a、8b、8cは、それぞれ、互いに平行に配列された複数本のコードと、複数本のコードを被覆するゴム部とを有する構成となっている。
ベルト層8bとベルト層8cは、それぞれ、コードがタイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜する姿勢で配置された傾斜ベルトとして構成されている。また、ベルト層8bとベルト層8cは、互いのコードがタイヤ赤道面CLを挟んで相互に交差するように、コードのタイヤ周方向に対する傾斜方向を互いに逆向きとして配置されて交差ベルトを構成している。
なお、ベルト部8は、3層のベルト層8a、8b、8cを有する構成に限らず、任意の数のベルト層を有する構成とものとすることができる。また、トレッド部3は、ベルト部8とは別のベルト補強層がさらに埋設された構成であってもよい。
それぞれのビード部5のビードコア7のタイヤ径方向外側には、カーカス6に沿ってタイヤ径方向外側に向けて厚みが漸減する断面略三角形のビードフィラー9が埋設されている。また、ビード部5のカーカス6のビードコア7側とは反対側には、カーカス6を保護するワイヤーチェーファー10が埋設されている。
本実施の形態の空気入りタイヤ1は、カーカス6、ベルト層8a、8b、8c及びワイヤーチェーファー10の少なくとも一つに、本発明のゴム製品が用いられていることを特徴とするものである。特に、空気入りタイヤ1では、カーカス6及び傾斜ベルトとして構成されたベルト層8a、8b、8cとして、本発明のゴム製品が用いられた構成とするのが好ましい。
次に、本発明の一実施の形態に係るゴム製品20について説明する。
本実施の形態のゴム製品20は、例えば、図1に示す空気入りタイヤ1の、カーカス6、ベルト層8a、8b、8c、ワイヤーチェーファー10などの各種の補強材として用いることができるものである。
図2に示すように、本実施の形態のゴム製品20は、互いに平行に配列された複数本のコード30と、複数本のコード30を被覆するゴム部40とを有している。
コード30を被覆するゴム部40としては、タイヤ補強材として通常用いられているゴム組成物を使用することができる。具体的には、ゴム部40としては、特に限定されることなく、例えば、ゴム成分として天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)又はブタジエンゴム(BR)、或いは、これらのゴム成分の混合物を含むゴム組成物を用いることができる。
コード30は、複数本の素線(フィラメント)31を用いて構成されている。本実施の形態では、図2に示すように、コード30は、7本の素線31を用いて構成されている。なお、図2においては、便宜上、1つの素線31にのみ符号を付してある。コード30を構成する素線31の本数は、複数本であれば種々変更可能である。
本実施の形態では、コード30はスチールコードである。すなわち、本実施の形態では、コード30を構成する素線31は、それぞれスチール製である。なお、コード30ないし素線31は、スチール製に限られるものではないが金属を用いることが好ましい。
コード30を構成する素線31として、スチール等の金属を用いた場合には、素線31の表面を、銅-亜鉛からなる二元メッキ、または銅-亜鉛-コバルトからなる三元メッキによりメッキ処理した構成とするのが好ましい。これにより、素線31の、ゴム部40への接着性を向上させることができる。
素線31に対するメッキ処理の方法としては、例えば、二元メッキ及び三元メッキによる電解処理や、銅メッキ、亜鉛メッキ浴にそれぞれ浸透させ積層メッキ処理をした後に、加熱処理を行うことにより合金化する方法など、公知の方法を採用することが可能であるが、特に、ゴム部40との接着性に優れ、環境負荷の少ない方法として、銅と亜鉛の合金をブラスメッキとして施した後に、遷移金属塩としてコバルトを含む水溶液にて洗浄する方法を採用するのが好ましい。
コード30は、コード本体部32とコード本体部32の少なくとも一端側に設けられたコード解撚端部33とを有している。本実施の形態では、コード本体部32の両端側のそれぞれにコード解撚端部33が設けられている。コード本体部32は、コード解撚端部33に対して、その長さが十分に長くなっている。例えば、コード本体部32の長さは、コード解撚端部33の長さの10倍以上であるのが好ましい。
コード本体部32は、複数本の素線31が撚り合わされた構成となっている。本実施の形態では、コード本体部32は、複数本の素線31を撚り合わせてなる1本のストランドからなっているが、それぞれ複数本の素線31を撚り合わせた構成の複数のストランドを撚り合わせた構成とすることもできる。コード本体部32を構成する素線31やストランドの撚り方は、任意の撚り方とすることができる。
図3に示すように、コード解撚端部33は、複数本の素線31の撚りが解かれた構成となっている。すなわち、コード本体部32では撚り合わされていた複数本の素線31は、コード解撚端部33では解撚されて撚り合わされておらず、撚りピッチが無限大となっている。
また、コード解撚端部33において複数本の素線31は互いに離間している。これにより、複数本の素線31の端面31aは互いに離隔して配置されている。本実施の形態では、それぞれのコード30のコード解撚端部33において、複数本の素線31の端面31aは、長手方向から見て、1本の素線31の端面31aが中心となり、他の6本の素線31の端面31aが当該中心の端面31aを囲うように等間隔に離れて放射状に配置された構成となっている。
ここで、本実施の形態のゴム製品20では、図4に示すように、隣り合う2本のコード30の一方のコード(第1のコード)30のコード解撚端部33における隣り合う素線31の端面31aの間隔の最小値をDminとし、当該コード(第1のコード)30のコード解撚端部33における素線31の端面31aと、当該コード(第1のコード)30に隣接するコード(第2のコード)30のコード解撚端部33における素線31の端面31aとの間隔の最小値をDaとしたときに、0.5<Dmin/Da<1.5を満たすように、複数本の素線31の端面31aが配置された構成となっている。
より具体的には、隣り合う2本のコード30の一方のコード(第1のコード)30のコード解撚端部33において、互いに隣接する素線31の端面31aの組み合わせは多数あるが、これら多数の組み合わせにおいて最も互いの端面31aの間隔が狭くなる組み合わせにおける一対の端面31aの間隔がDminとされる。また、隣り合う2本のコード30の一方のコード(第1のコード)30のコード解撚端部33における素線31の端面31aと、他方のコード(第2のコード)30のコード解撚端部33における素線31の端面31aとの組み合わせは多数あるが、これら多数の組み合わせにおいて最も互いの端面31aの間隔が狭くなる組み合わせにおける一対の端面31aの間隔がDaとされる。そして、隣り合う2本のコード30のそれぞれのコード解撚端部33における複数本の素線31の端面31aが、0.5<Dmin/Da<1.5を満たすように、複数本の素線31の端面31aが配置されている。
コード解撚端部33における複数本の素線31の解撚方法及びこれらの端面31aの配置は、特に限定されることなく、例えばゴム部40が未加硫の状態において、複数本の素線31の1本1本を、ペンチ等の工具を用いて、それぞれの素線31の端面31aが上記配置となるように解すことで行うことができる。この場合、コード解撚端部33における複数本の素線31の解撚及びこれらの端面31aの配置を完了した後、ゴム部40を加硫することで、それぞれのコード30がゴム部40により被覆されるとともにそれぞれの素線31の端面31aが上記の通りに配置されたゴム製品20とすることができる。
上記構成を有する本実施の形態のゴム製品20は、ゴム部40に埋設される複数本のコード30が、それぞれ複数本の素線31を撚り合わせたコード本体部32を有する高い引張強度を有するものとなっている。したがって、これら複数本のコード30によりゴム部40を補強して、ゴム製品20を、コード30の長手方向について高い引張強度を有するものとすることができる。よって、本実施の形態のゴム製品20を、空気入りタイヤ1のカーカス6、ベルト層8a、8b、8c、ワイヤーチェーファー10などの各種の補強材として用いた場合には、当該補強材としての所期の機能を発揮することができる。
また、上記構成を有する本実施の形態のゴム製品20では、コード本体部32の少なくとも一端側に、複数本の素線31の撚りが解かれたコード解撚端部33を設けるとともに、コード解撚端部33において、複数本の素線31の端面31aを、コード30のコード解撚端部33における隣り合う素線31の端面31aの間隔の最小値をDminとし、コード30のコード解撚端部33における素線31の端面31aと、当該コード30に隣接するコード30のコード解撚端部33における素線31の端面31aとの間隔の最小値をDaとしたときに、0.5<Dmin/Da<1.5を満たすように配置された構成としたので、それぞれのコード30のコード解撚端部33における複数本の素線31の端面31aを、互いに十分に離れた構成とすることができる。これにより、ゴム製品20に繰り返しの歪みが与えられた際に、ゴム製品20のコード30の端部における応力集中が緩和されるようにして、ゴム製品20を、コード30の端部における応力拡大係数を十分に低減させた耐久性の高いものとすることができる。
上記構成を有する本実施の形態のゴム製品20においては、2本のコード30のそれぞれのコード解撚端部33における複数本の素線31の端面31aが、Dmin/Da=1を満たすように配置された構成とするのが最も好ましい。一方、複数本の素線31の端面31aを配置する際のばらつきを考慮して、0.5<Dmin/Da<1.5を満たすように複数本の素線31の端面31aを配置した構成とすることで、上記構成を有するゴム製品20の製造を容易にしつつ、ゴム製品20を、コード30の端部における応力拡大係数を十分に低減させた耐久性の高いものとすることができる。
また、本実施の形態のゴム製品20を空気入りタイヤ1に用いることで、当該空気入りタイヤ1を、コード30の端部における応力拡大係数を十分に低減させた耐久性の高いものとすることができる。
特に、本実施の形態では、ゴム製品20を、空気入りタイヤ1のカーカス6として用いるようにしたので、カーカス6により空気入りタイヤ1に対して十分な補強効果を得つつ、カーカス6の端部(即ち、素線31の端面31aが位置する部分)における応力集中を十分に緩和して、亀裂やセパレーション等の故障の発生を抑制することができる。よって、空気入りタイヤ1を、より耐久性の高いものとすることができる。
また、本実施の形態では、ゴム製品20を、空気入りタイヤ1のトレッド部3の内部に、コード30がタイヤ周方向に対して傾斜する姿勢で配置された傾斜ベルト(ベルト層8b、8c)として用いるようにしたので、傾斜ベルトにより空気入りタイヤ1のトレッド部3に対して十分な補強効果を得つつ、それぞれの傾斜ベルト(ベルト層8b、8c)の端部(即ち、素線31の端面31aが位置する部分)における応力集中を十分に緩和して、亀裂やセパレーション等の故障の発生を抑制することができる。よって、空気入りタイヤ1を、より耐久性の高いものとすることができる。
本実施の形態のゴム製品20においては、素線31の端面31aにおける応力集中を十分に緩和する観点から、あるコード(第1のコード)30のコード解撚端部33における隣り合う素線31の端面31aの全ての間隔と、当該コード30に隣接するコード(第2のコード)30のコード解撚端部33における隣り合う素線31の端面31aの全ての間隔とを、略同一とした構成とするのが好ましい。本実施の形態では、図4に示すように、あるコード30のコード解撚端部33において、中心の素線31の端面31aと他の6本の素線31の端面31aとの間隔を全て略同一とするとともに、当該コード30に隣接する他のコード30のコード解撚端部33においても、中心の素線31の端面31aと他の6本の素線31の端面31aとの間隔を全て略同一としている。
このように、あるコード(第1のコード)30のコード解撚端部33における隣り合う素線31の端面31aの全ての間隔と、当該コード30に隣接するコード(第2のコード)30のコード解撚端部33における隣り合う素線31の端面31aの全ての間隔とを、略同一とした構成とすることにより、ゴム部40に埋設される複数本のコード30の、それぞれのコード解撚端部33における素線31の端面31aを、ゴム部40の内部の限られたスペースにおいて、互いに最大限に離間した構成とすることができる。これにより、ゴム製品20に繰り返しの歪みが与えられた際に、ゴム製品20のコード30の端部における応力集中を最大限に緩和することができ、ゴム製品20を、コード30の端部における応力拡大係数を十分に低減させて耐久性の高いものとすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、前記実施の形態では、コード30は、コード本体部32の両端にコード解撚端部33を備えた構成とされているが、コード30は、コード本体部32の一端側にのみコード解撚端部33を備えた構成とすることもできる。
また、前記実施の形態では、コード解撚端部33における複数本の素線31の端面31aは、長手方向から見て、1本の素線31の端面31aが中心となり、他の素線31の端面31aが当該中心の端面31aを囲うように放射状に配置された構成とされているが、複数の素線31の端面31aが、互いに略同一の間隔を空けて並ぶ配置であれば、当該配置は種々変更可能である。
さらに、前記実施の形態では、本実施の形態のゴム製品20を空気入りタイヤ1に用いた場合を示したが、ゴム製品20は、例えばベルトコンベアーを構成する環状のベルト体などの、他の用途に用いられるものとしてもよい。
1 空気入りタイヤ
2 リム
3 トレッド部
3a 溝
4 サイドウォール部
5 ビード部
6 カーカス
7 ビードコア
8 ベルト部
8a ベルト層
8b ベルト層
8c ベルト層
9 ビードフィラー
10 ワイヤーチェーファー
20 ゴム製品
30 コード
31 素線
31a 端面
32 コード本体部
33 コード解撚端部
40 ゴム部
CL タイヤ赤道面

Claims (6)

  1. 互いに平行に配列された複数本のコードと、複数本の前記コードを被覆するゴム部とを有するゴム製品であって、
    複数本の前記コードは、
    複数本の素線が撚り合わされたコード本体部と、
    前記コード本体部の少なくとも一端側に設けられ、複数本の前記素線の撚りが解かれたコード解撚端部と、を有し、
    第1の前記コードの前記コード解撚端部における隣り合う前記素線の端面の間隔の最小値をDminとし、
    第1の前記コードの前記コード解撚端部における前記素線の端面と第1の前記コードに隣接する第2の前記コードの前記コード解撚端部における前記素線の端面との間隔の最小値をDaとしたときに、
    0.5<Dmin/Da<1.5を満たすように、複数本の前記素線の端面が配置されている、ことを特徴とするゴム製品。
  2. 第1の前記コードの前記コード解撚端部における隣り合う前記素線の端面の全ての間隔と、第2の前記コードの前記コード解撚端部における隣り合う前記素線の端面の全ての間隔とが、略同一である、請求項1に記載のゴム製品。
  3. 前記コードが、スチールコードである、請求項1又は2に記載のゴム製品。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載のゴム製品が用いられていることを特徴とする、空気入りタイヤ。
  5. 前記ゴム製品が、カーカスとして用いられている、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ゴム製品が、トレッド部の内部に、前記コードがタイヤ周方向に対して傾斜する姿勢で配置された傾斜ベルトとして用いられている、請求項4又は5に記載の空気入りタイヤ。
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