JP7369358B2 - 光学系及び光学機器 - Google Patents
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Description
6.00mm ≦ TL < 15.0mm
0.1 < r4/TL3 < 10.0
0.7 < RL/TL < 1.2
但し、
TL:像面に入射する光軸の方向において、前記光学系の最も物体側の面から像面までの距離
r4:射出面の曲率半径
TL3:第2反射部の反射面と像面との間隔
RL:光学系の光軸の方向において、第1反射部の反射面と第2反射部の反射面との距離
TL:像面に入射する光軸の方向において、光学系の最も物体側の面から像面までの距離
本発明の第一の態様に係る光学系は、物体側からの光が入射する入射面と、入射面を通過した光を反射する第1反射部と、第1反射部で反射した光を反射する第2反射部と、を有して物体の像を形成する光学系であって、次式の条件を満足する。
TL < 15.0mm
但し、
TL:像面に入射する光軸の方向において、前記光学系の最も物体側の面から像面までの距離
本発明の第二の態様に係る光学系は、物体側からの光が入射する入射面と、入射面を通過した光を反射する第1反射部と、第1反射部で反射した光を反射する第2反射部と、を有して物体の像を形成する光学系であって、次式の条件を満足する。
10.00° < ω
但し、
ω:当該光学系の半画角
TL < 15.0mm
但し、
TL:像面に入射する光軸の方向において、光学系の最も物体側の面から像面までの距離
10.00° < ω
但し、
ω:当該光学系の半画角
(カメラモジュール10の構成)
図1に示すように、本実施形態に係る撮像装置であるカメラモジュール10は、光学系ULと撮像素子14とから構成されており、光学系ULにより物体側からの光が結像され、被写体像を撮像素子14により撮像する。
光学系ULは、上述したように反射光学系で構成されている。ここで、主反射鏡12の第1反射面12a及び副反射鏡13の第2反射面13aの少なくとも一方、若しくは両方を球面で構成しても、主反射鏡12及び副反射鏡13で発生する収差は、補正板11の物体側の面である高次非球面(例えば、4次曲面)で補正されるため、全体としてコマ収差、非点収差、歪曲収差がない画像を得ることができる。そのため、主反射鏡12の第1反射面12a及び副反射鏡13の第2反射面13aの少なくとも一方は球面であることが望ましく、第1反射面12a及び第2反射面13aの両方が球面であることがより望ましい。第1反射面12a及び第2反射面13aの少なくとも一方を球面とすることにより、光学系ULの製造が容易になる。
TL < 15.0mm (1)
但し、
TL:像面Iに入射する光軸の方向において、光学系ULの最も物体側の面から像面Iまでの距離
条件式(1)は、光学系ULをシュミットカセグレン(又はコンパクト・シュミットカセグレン)方式の反射光学系で構成したときの、光学系ULの光軸方向の長さの適切な範囲を示している。なお、この条件式(1)の効果を確実なものとするために、条件式(1)の上限値を14.0mm、13.0mm、更に12.0mmとすることがより望ましい。また、この条件式(1)の効果を確実なものとするために、条件式(1)の下限値を6mmとすることが望ましい。なお、図2に示す補正板11を有するときは、光学系ULの最も物体側の面は補正面11aとなる。
10.00° < ω (2)
但し、
ω:光学系ULの半画角
条件式(2)は、光学系ULをシュミットカセグレン(又はコンパクト・シュミットカセグレン)方式の反射光学系で構成したときの、光学系ULの半画角の適切な範囲を示している。なお、この条件式(2)の効果を確実なものとするために、条件式(2)の下限値を8.00°、6.00°、5.00°、4.00°、3.50°、3.00°、2.50°、2.00°、更に1.50°とすることがより望ましい。
ΔL = [(h/r)4-1.5(h/r)2]r
/{256(n-1)P′3}+k (a)
但し、
P′=P1/G1/3
P1:主反射鏡12のF値
G:補正板11の計算深さの比
h:光軸に垂直な方向の高さ
r:補正板11の補正半径(曲率半径)
n:補正板11を構成する媒質の屈折率
k:補正板11の中心厚
-0.1 < f/fa < 0.1 (3)
但し、
fa:補正面11aの焦点距離
f:光学系ULの全系の焦点距離
条件式(3)は、光学系ULをシュミットカセグレン(又はコンパクト・シュミットカセグレン)方式の反射光学系で構成したときの、補正面11aの焦点距離に対する光学系ULの全系の焦点距離の比の適切な範囲を示している。なお、この条件式(3)の効果を確実なものとするために、条件式(3)の下限値を-0.05、-0.02、更に0.00とすることがより望ましい。また、この条件式(3)の効果を確実なものとするために、条件式(3)の上限値を0.09、0.08、0.07、0.06、更に0.05とすることがより望ましい。
-0.1 < f/fb < 0.1 (4)
但し、
fb:補正板11の焦点距離
f:光学系ULの全系の焦点距離
条件式(4)は、光学系ULをシュミットカセグレン(又はコンパクト・シュミットカセグレン)方式の反射光学系で構成したときの、補正板11の焦点距離に対する光学系ULの全系の焦点距離の比の適切な範囲を示している。なお、この条件式(4)の効果を確実なものとするために、条件式(4)の下限値を-0.05、-0.02、更に0.00とすることがより望ましい。また、この条件式(4)の効果を確実なものとするために、条件式(4)の上限値を0.09、0.08、0.07、0.06、更に0.05とすることがより望ましい。
3.0 < M < 8.0 (5)
但し、
M=f/f1
f:光学系ULの全系の焦点距離
f1:主反射鏡12の焦点距離
条件式(5)は、光学系ULをシュミットカセグレン(又はコンパクト・シュミットカセグレン)方式の反射光学系で構成したときの、光学系ULの2次変倍比Mの適切な範囲を示している。
f < 500mm (6)
但し、
f:光学系ULの全系の焦点距離
条件式(6)は、光学系ULをシュミットカセグレン(又はコンパクト・シュミットカセグレン)方式の反射光学系で構成したときの、光学系ULの全系の焦点距離の適切な範囲を示している。なお、この条件式(6)の効果を確実なものとするために、条件式(6)の下限値を0.1mm、更に1mm、5mm、10mm、20mmとすることがより望ましい。また、この条件式(6)の効果を確実なものとするために、条件式(6)の上限値を380mm、更に280mm、230mm、190mm、140mm、90mm、70mm、55mm、45mmとすることがより望ましい。
0.4 < RL/TL < 1.2 (7)
但し、
RL:光学系ULの光軸の方向において、第1反射部と第2反射部との光軸上の距離
TL:像面に入射する光軸の方向において、前記光学系の最も物体側の面から像面までの距離
条件式(7)は、光学系ULの最も物体側の面から像面までの距離と反射面間の距離の比の適切な範囲を示している。なお、この条件式(7)の効果を確実なものとするために、条件式(7)の上限値を1.0、0.9、更に0.85とすることがより望ましい。また、この条件式(7)の効果を確実なものとするために、条件式(7)の下限値を0.6、0.7とすることが望ましい。
0.5 < D1/RL < 2.0 (8)
但し、
D1:第1反射面の外径
RL:光学系ULの光軸の方向において、第1反射部と第2反射部との光軸上の距離
条件式(8)は、光学系ULの光軸方向と光軸と直交方向との長さの比の適切な範囲を示している。ここで、第1反射面の外径とは、第1反射面が円形の場合は直径であり、第1反射面が矩形状の場合は最大外径である。なお、この条件式(8)の効果を確実なものとするために、条件式(8)の上限値を1.7、1.5、更に1.3とすることがより望ましい。また、この条件式(8)の効果を確実なものとするために、条件式(8)の下限値を0.7、0.8、更に0.85とすることが望ましい。
1.0 < D1/D2 < 6.0 (9)
但し、
D1:第1反射面の外径
D2:第2反射面の外径
条件式(9)は、反射面同士の外径の比の適切な範囲を示している。ここで、第1反射面の外径または第2反射面の外径とは、反射面が円形の場合は直径であり、反射面が矩形状の場合は最大外径である。なお、この条件式(9)の効果を確実なものとするために、条件式(9)の上限値を5.0、5.5、更に3.0とすることがより望ましい。また、この条件式(9)の効果を確実なものとするために、条件式(9)の下限値を1.3、1.5、更に3.5とすることが望ましい。
5.0 < D0/Y < 15.0 (10)
但し、
D0:光学系ULの最も物体側の入射面の外径
Y:撮像素子14の最大像高
条件式(10)は、入射面の外径と撮像素子14の最大像高の比の適切な範囲を示している。ここで、入射面の外径とは、入射面が円形の場合は直径であり、入射面が矩形状の場合は最大外径である。なお、この条件式(10)の効果を確実なものとするために、条件式(10)の上限値を14.5、14.0、更に9.0とすることがより望ましい。また、この条件式(10)の効果を確実なものとするために、条件式(10)の下限値を6.0、7.0、更に10.0とすることが望ましい。
図1では、カメラモジュール10を、1組の撮像部である光学系UL及び撮像素子14で構成した場合について説明したが、図4及び図5に示すように、複数の上述したカメラモジュール10を2次元状に配置した多眼構成の撮像装置であるカメラモジュール1としてもよい。なお、以降の説明では、多眼構成における上述したカメラモジュール10を「単位ブロック10」と呼ぶ。また、多眼構成に関する以降の説明では、図4等に示すように、カメラモジュール1が、3行3列の合計9個(以下「3×3」と呼ぶ)の単位ブロック10で構成されている場合について説明するが、2個以上の単位ブロック10で構成することにより同様の効果を得ることができる。1行に含まれる単位ブロック10の数と1列に含まれる単位ブロック10の数とは同じでなくてもよい。但し、後述するように、単位ブロック10を構成する撮像素子14の各々から取得された画像を合成する場合、1行に含まれる単位ブロック10の数と1列に含まれる単位ブロック10の数とを同じにすることにより、縦方向と横方向とで解像度が同じ画像を生成することができる。また、カメラモジュール1を構成する複数の単位ブロック10の各々の光学系ULは、各々の光軸が互いに略平行になるように配置されている。また、複数の単位ブロック10の各々の撮像素子14は、光軸と直交する平面上に配置され、光軸と直交するX軸の方向とX軸及び光軸に直交するY軸の方向に二次元的に並んで配置されている。
次に、本実施形態に係るカメラモジュール1の組立構造について説明する。なお、ここでは多眼構成のカメラモジュール1の組立構造について説明するが(図4及び図5)、単眼構成のカメラモジュール10(図1)の場合も同様である。
本実施形態に係る単眼構成のカメラモジュール10(ここでは単眼構成のカメラモジュール10で説明を行うが、多眼構成のカメラモジュール1でも同様である)の最至近距離については、50乃至100倍程度の倍率になる距離を基準に決定することができる。換言すると、本実施形態に係るカメラモジュール10の最至近距離は、焦点距離によって異なることとなる。以下の表1に、本実施形態に係るカメラモジュール10が、焦点距離が35mmカメラに換算したときに300mm、500mm、1000mm相当の望遠光学系に相当するときの、倍率と無限遠から最至近距離までの光学系ULの繰り出し量との関係を示す。なお、上述したように、光学系ULは、光学系ブロック部100として一体に構成されているため、第1光学部材110と隔壁部材130と第2光学部材120とが一体で撮像素子14から離れるように物体方向に移動する。なお、多眼構成のカメラモジュール1の場合も、複数(本実施形態では9個)の補正板11と複数(本実施形態では9個)の副反射鏡13とが一体に形成されており、複数(本実施形態では9個)の主反射鏡12も一体に形成されており、各単位ブロック10を隔壁する隔壁部材も一体に形成されているので、複数(本実施形態では9個)の光学系ULは一体に移動することが可能である。
35mmカメラ換算の焦点距離
倍率 300 500 1000
100 0.20[mm] 0.33[mm] 0.67[mm]
50 0.40[mm] 0.67[mm] 1.30[mm]
35mmカメラ換算の焦点距離
倍率 300 500 1000
100 2.0[m] 3.4[m] 6.6[m]
50 1.0[m] 1.7[m] 3.3[m]
本実施形態に係る多眼構成のカメラモジュール1は、複数の単位ブロック10で構成されているが、各々の単位ブロック10を構成する光学系ULの光軸は互いに略平行になるように配置されている。そのため、複数の光学系ULの視野はほぼ重なっている(図9(a)に示す視野fvt)。一方、本実施形態に係る多眼構成のカメラモジュール1は、複数の単位ブロック10で構成されていることから、各々の単位ブロック10を構成する光学系ULの光軸を折り曲げることにより、各々の光学系ULの視野が重ならないようにして、このカメラモジュール1全体の視野を広げることができる。例えば、図9(b)に示すように、3×3の単位ブロック10を構成する3×3の光学系ULのうち、中心の単位ブロック10の光学系ULの光軸は変更せず、周辺の8個の単位ブロック10の光学系ULの光軸を、互いの視野が重ならない方向に折り曲げることにより、全体で広い視野を実現できる。例えば、3×3の単位ブロック10を有する場合、図9(b)の視野fvwとして示すように視野fvtの3倍にすることができる。
35mmカメラ換算の焦点距離
300 500 1000
水平隣 13.3° 8.0° 4.0°
垂直隣 9.1° 5.5° 2.8°
図12(a)に示す光線Lのように、光学系ULの補正板11に対して斜めに入射する光線は、主反射鏡12の開口部12bを通過して撮像素子14に直接入射して迷光となる場合がある。このような迷光を除去する方法として、以下に2つの構成を説明する。
迷光を除去するための第1の構成は、図12(b)に示すように、第1の偏光部材である第1の偏光板16、第2の偏光部材である第2の偏光板18、及び偏光方向回転部材である波長膜17を組み合わせた防止部19を用いる。第1の偏光板16は、補正板11の物体側に配置され、この第1の偏光板16を通過した光だけが補正板11に入射するように構成されている。ここで、第1の偏光板16は、所定の方向に偏光した光を通過させる機能を有しているため、第1の偏光板16を通過して補正板11に入射する光は、所定の偏光方向の光となる。
迷光を除去するための第2の構成は、防止部19が遮光性を有するものである。例えば、図13に示すように、防止部19は、主反射鏡12に入射する光の光軸方向において、主反射鏡12と副反射鏡13との間に配置される第1の遮光部材19aと第2の遮光部材19bとを有する。
1.0 < θ2s/θ1s < 2.0 (11)
30° < θ2s < 90° (12)
30° < θ2m < 90° (13)
但し、
θ1s:第2の遮光部材19bの内径側の面と光軸に直交する面とのなす角度
θ2s:第2の遮光部材19bの外径側の面と光軸に直交する面とのなす角度
θ2m:第1の遮光部材19aの外径側の面と光軸に直交する面とのなす角度
条件式(11)~(13)は、第1の遮光部材19a及び第2の遮光部材19bの外径側の面と光軸に直交する面とのなす角度θ2m,θ2sが所定の条件を満たすときの、第2の遮光部材19bの内径側の面と光軸に直交する面とのなす角度に対する外径側の面と光軸に直交する面とのなす角度の比を規定するものである。第1の遮光部材19a及び第2の遮光部材19bが条件式(11)~(13)を満足することにより迷光を効果的に除去することができる。
なお、条件式(11)の効果を確実なものとするために、条件式(11)の下限値を1.095とすることが望ましい。また、条件式(11)の効果を確実なものとするために、条件式(11)の上限値を1.595とすることが望ましい。
また、条件式(12)の効果を確実なものとするために、条件式(12)の下限値を54.5°とすることが望ましい。また、条件式(12)の効果を確実なものとするために、条件式(12)の上限値を84.5°とすることが望ましい。
また、条件式(13)の効果を確実なものとするために、条件式(13)の下限値を55.0°とすることが望ましい。また、条件式(13)の効果を確実なものとするために、条件式(13)の上限値を85.0°とすることが望ましい。
テーパ θ2s/θ1s
θ1 θ2 外径 内径
第1遮光部材19a 80.93° 79.92° 1.33 1.40 -
第2遮光部材19b 66.52° 79.03° 1.10 1.30 1.19
上述した多眼構成のカメラモジュール1では、例えば、図5(b)等に示すように、複数の単位ブロック10の各々において、光学系ULは同一の構成であり、また、全ての撮像素子14は、光軸方向に対して同一の位置に(例えば、無限遠合焦状態の焦点面と撮像素子14の撮像面が略一致するように)配置されている。ここで、光学系ULに対して撮像素子14の位置を光軸方向に変化させると、上述した合焦に関する説明でも示したように、合焦状態(合焦距離)を変化させることができる。そこで、図14に示すように、1台の多眼構成のカメラモジュール1を構成する単位ブロック10毎に、撮像素子14を光軸方向の異なる位置に配置する(換言すると、撮像部である単位ブロック10の少なくとも2つは、光学系ULと撮像素子14との光軸方向の相対位置が異なるように配置する)ことにより、1台のカメラモジュール1で、同一の被写体に対し、異なる合焦距離の画像を同時に取得することができる。
本実施形態に係る多眼構成のカメラモジュール1は、複数の単位ブロック10で構成されているが、全ての単位ブロック10は同一の光学系ULで構成されている。そのため、図15に示すように、一部の単位ブロック10において(例えば、単位ブロック10aと単位ブロック10cにおいて)、撮像素子14の代わりにLED等からなる光源70を配置すると、光源70を配置した単位ブロック10は照明装置として使用することができる。なお、以降の説明において撮像素子14を有する単位ブロック10bを「撮像ブロック」と呼び、光源70を有する単位ブロック10a,10cを「照明ブロック」と呼ぶ。
上述した実施形態の光学系ULは、主反射鏡12及び副反射鏡13で1回ずつ折り返す(1段折り返しの)構成であったが、主反射鏡12及び副反射鏡13で2回以上の折り返し(多段折り返しの)構成とすることで、全長(補正板11から撮像面Iまでの光軸方向の距離)をさらに短くしてカメラモジュール1,10を更に小型化することができる。
2.0 < Fno < 15.0 (14)
但し、
Fno:光学系ULのFナンバー
条件式(14)は、光学系ULのFナンバーの適切な範囲を示している。なお、この条件式(14)の効果を確実なものとするために、条件式(14)の上限値を13.0、更に10.0とすることがより望ましい。また、この条件式(14)の効果を確実なものとするために、条件式(14)の下限値を3.0、更に4.0とすることが望ましい。
0.30 < Nc/(Nd×n) < 1.00 (15)
但し、
Nd:撮像素子14の画素数
n:画像の生成に使用する撮像素子14の数
Nc:画像の画素数
条件式(15)は、画像の生成に使用する撮像素子14の画素数の合計(単位ブロック10の各々が有する撮像素子14の画素数と画像の生成に使用する単位ブロック10の数の積)に対して、これらの撮像素子14で取得された画像から合成された画像の画素数の比の適切な範囲を示している。なお、この条件式(15)の効果を確実なものとするために、条件式(15)の下限値を0.40、更に0.50とすることがより望ましい。また、条件式(15)の効果を確実なものとするために、条件式(15)の上限値を0.80、0.70、更に0.60とすることがより望ましい。
0.50 < Nc/(Nd×√n) < 2.00 (16)
但し、
Nd:撮像素子14の画素数
n:画像の生成に使用する撮像素子14の数
Nc:画像の画素数
条件式(16)は、合成画像の生成に使用する撮像素子14の画素数の合計に対して、これらの撮像素子14で取得された画像から合成された画像の画素数の比の適切な範囲を示している。なお、この条件式(16)の効果を確実なものとするために、条件式(16)の下限値を0.70、0.80、更に1.00とすることがより望ましい。また、条件式(16)の効果を確実なものとするために、条件式(16)の上限値を1.90、1.80、更に1.70とすることがより望ましい。
また、上述した光学機器はカメラに限定されることはなく、本実施形態に示すカメラモジュール1,10を搭載したドローンや携帯端末、内視鏡等も含まれる。
以上のような構成により、高解像度で、高い光学性能を有し、小型化されたカメラモジュール1、10、このカメラモジュール1、10を有する光学機器(カメラ60)、及びカメラモジュール1、10の製造方法を提供することができる。
S(y)=(y2/r)/{1+(1-K×y2/r2)1/2}
+A2×y2+A4×y4+A6×y6+A8×y8 (b)
なお、各実施例の表中において、非球面には面番号の右側に*印を付している。
図20は、第1実施例に係る光学系UL1の構成を示す図である。この光学系UL1は、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が300mmになるカメラモジュール1,10の構成である。
(表5)第1実施例
[全体諸元]
f=20.58、ω=3.61°、TL=11.73、Fno=2.00
[レンズデータ]
m r d nd νd 外径
物面 ∞
1 ∞ 1.00 1.45844 67.82 11.52
2* -210.204 8.88 11.52
3* -35.747 -8.81 10.60
4* -84.576 8.65 6.20
5* 13.246 1.00 1.45844 67.82 3.50
6 ∞ 1.00 3.50
像面 ∞ 2.61
(表6)
[非球面データ]
m K A2 A4 A6 A8
2 0.000 6.43803E-05 3.22635E-07 -8.96677E-09 1.27267E-10
3 0.000 -1.81266E-05 0.00000E+00 0.00000E+00 0.00000E+00
4 0.000 -6.73742E-05 0.00000E+00 0.00000E+00 0.00000E+00
5 0.000 2.16247E-04 3.90515E-04 -1.80580E-04 2.77699E-05
(表7)
f1= 22.75、RL=8.81、D2=6.20、fa=458.52、D0=11.52、
Y=1.31、fb=458.52、D1=10.60
(1)TL=11.73
(2)ω=3.61°
(3)f/fa=0.04
(4)f/fb=0.04
(5)M=0.90
(6)f=20.58
(7)RL/TL=0.75
(8)D1/RL=1.20
(9)D1/D2=1.71
(10)D0/Y=8.79
このように、光学系UL1は、上記条件式(1)~(10)を満足している。
図22は、第2実施例に係る光学系UL2の構成を示す図である。この光学系UL2は、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が500mmになるカメラモジュール1,10の構成である。
(表8)第2実施例
[全体諸元]
f=34.30、ω=2.16°、TL=12.00、Fno=4.00
[レンズデータ]
m r d nd νd 外径
物面 ∞
1 ∞ 1.00 1.45844 67.82 9.60
2* -270.864 9.16 9.60
3* -28.098 -9.09 8.99
4* -16.561 8.93 3.65
5 -9.038 1.00 1.45844 67.82 2.58
6 ∞ 1.00 2.58
像面 ∞ 2.60
(表9)
[非球面データ]
m K A2 A4 A6 A8
2 0.000 7.45543E-05 1.65693E-07 0.00000E+00 0.00000E+00
3 0.000 -1.66942E-05 -1.05616E-08 0.00000E+00 0.00000E+00
4 0.000 -1.68429E-04 -1.36240E-06 0.00000E+00 0.00000E+00
(表10)
f1= 35.02、RL=9.09、D2=3.65、fa=590.84、D0=9.60、
Y=1.30、fb=590.84、D1=8.99
(1)TL=12.00
(2)ω=2.16°
(3)f/fa=0.06
(4)f/fb=0.06
(5)M=0.98
(6)f=34.30
(7)RL/TL=0.76
(8)D1/RL=0.99
(9)D1/D2=2.46
(10)D0/Y=7.38
このように、光学系UL2は、上記条件式(1)~(10)を満足している。
この参考例は、出願当初の明細書の第3実施例であり、特許請求の範囲に整合させるように参考例としたものである。
図24は、第3実施例に係る光学系UL3の構成を示す図である。この光学系UL3は、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が1000mmになるカメラモジュール1,10の構成である。
(表11)第3実施例
[全体諸元]
f=68.60、ω=1.09°、TL=15.00、Fno=8.00
[レンズデータ]
m r d nd νd 外径
物面 ∞
1 ∞ 1.00 1.45844 67.82 10.39
2* -513.658 12.16 10.39
3* -31.375 -12.09 10.60
4* -9.015 11.93 2.60
5 -8.005 1.00 1.45844 67.82 2.33
6 ∞ 1.00 2.33
像面 ∞ 2.60
(表12)
[非球面データ]
m K A2 A4 A6 A8
2 0.000 3.52435E-05 4.11085E-08 0.00000E+00 0.00000E+00
3 0.000 -5.76488E-06 -2.52534E-09 0.00000E+00 0.00000E+00
4 0.000 -2.13506E-04 -8.63973E-06 0.00000E+00 0.00000E+00
(表13)
f1=77.73、RL=12.09、D2=2.6、fa=1120.45、D0=10.39、
Y=1.30、fb=1120.45、D1=10.6
(1)TL=15.00
(2)ω=1.09°
(3)f/fa=0.06
(4)f/fb=0.06
(5)M=0.88
(6)f=68.60
(7)RL/TL=0.81
(8)D1/RL=0.88
(9)D1/D2=4.08
(10)D0/Y=7.99
このように、光学系UL3は、上記条件式(1)~(10)を満足している。
図26は、第4実施例に係る光学系UL4の構成を示す図である。この光学系UL4は、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が300mmになるカメラモジュール1,10の構成である。
(表14)第4実施例
[全体諸元]
f=19.71、ω=0.87°、TL=6.00、Fno=5.00
[レンズデータ]
m r d nd νd 外径
物面 ∞
1* 250.000 0.50 1.45844 67.82 4.11
2 ∞ 5.00 4.11
3 -8.741 -3.46 4.00
4 -2.256 3.96 0.90
5 ∞ 0.50 0.64
像面 ∞ 0.61
(表15)
[非球面データ]
m K A2 A4 A6 A8
1 0.000 -6.55865E-04 0.00000E+00 0.00000E+00 0.00000E+00
(表16)
f1=22.89、RL=3.46、D2=0.90、fa=545.33、D0=4.11、
Y=0.31、fb=545.33、D1=4.00
(1)TL=6.00
(2)ω=0.87°
(3)f/fa=0.04
(4)f/fb=0.04
(5)M=0.86
(6)f=19.71
(7)RL/TL=0.58
(8)D1/RL=1.16
(9)D1/D2=4.44
(10)D0/Y=13.26
このように、光学系UL4は、上記条件式(1)~(10)を満足している。
第5実施例は、光学系ULをコンパクト・シュミットカセグレン方式で構成した場合であって、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が500mmになるカメラモジュール1,10の構成である。なお、撮像素子14は、2メガピクセルで、1/6インチの撮像素子であり、その大きさは、2.4mm×1.8mmであるとする。
(表17)第5実施例-光学系UL
f1=6.12、r1=12.24、f2=0.75、r2=1.50、f=34.3、
R=5.5、D=6.0、TL=9.4、FNO=5.7、M=5.60
(表18)第5実施例-カメラモジュール1
焦点距離 34.3[mm]
合成Fナンバー 1.9
大きさ 19.0×12.6×9.4[mm]
合成画像の画素数 10M
最大倍率 50
最至近距離 1.7[m]
合焦時の繰り出し量 0.67[mm]
変倍(ズーム) 500-167[mm]
この参考例は、出願当初の明細書の第6実施例であり、特許請求の範囲に整合させるように参考例としたものである。
第6実施例は、光学系ULをコンパクト・シュミットカセグレン方式で構成した場合であって、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が300mmになるカメラモジュール1,10の構成である。なお、撮像素子14は、第5実施例と同様に、2メガピクセルで、1/6インチの撮像素子であり、その大きさは、2.4mm×1.8mmであるとする。
(表19)第6実施例-光学系UL
f1=3.67、r1=7.34、f2=0.45、r2=0.90、f=20.6、
R=3.3、D=3.6、TL=5.64、FNO=3.4、M=5.61
(表20)第6実施例-カメラモジュール1
焦点距離 20.6[mm]
合成Fナンバー 1.1
大きさ 19.0×12.6×5.7[mm]
合成画像の画素数 10M
最大倍率 50
最至近距離 1.0[m]
合焦時の繰り出し量 0.40[mm]
変倍(ズーム) 300-100[mm]
この参考例は、出願当初の明細書の第7実施例であり、特許請求の範囲に整合させるように参考例としたものである。
第7実施例は、光学系ULをコンパクト・シュミットカセグレン方式で構成した場合であって、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が1000mmになるカメラモジュール1,10の構成である。なお、撮像素子14は、第5実施例と同様に、2メガピクセルで、1/6インチの撮像素子であり、その大きさは、2.4mm×1.8mmであるとする。
(表21)第7実施例-光学系UL
f1=12.24、r1=24.5、f2=1.50、r2=3.00、f=68.6、
R=11.0、D=12.0、TL=18.8、FNO=11.4、M=5.60
(表22)第7実施例-カメラモジュール1
焦点距離 68.6[mm]
合成Fナンバー 3.8
大きさ 19.0×12.6×18.8[mm]
合成画像の画素数 10M
最大倍率 50
最至近距離 3.3[m]
合焦時の繰り出し量 1.30[mm]
変倍(ズーム) 1000-333[mm]
参考例として、以下の表23に、光学系ULをシュミットカセグレン方式で構成した場合であって、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が300mmになる光学系ULの諸元を示す。なお、この参考例においても、撮像素子14は、第5実施例と同様に、2メガピクセルで、1/6インチの撮像素子であり、その大きさは、2.4mm×1.8mmであるとする。
(表23)参考例
f1=14.3、r1=28.6、f2=14.3、r2=28.6、f=24.0、
R=10.0、D=14.3、TL=15.9
上述した構成では、図6に示すように、第1光学部材110と第2光学部材120とを分離された別体として形成した場合について説明したが、図29に示すように、第1光学部材110と第2光学部材120との間に光を透過する媒質(屈折率を有する透過部材)を充填させて一つの光学部材171とし、この光学部材171に補正面11a、第1反射面12a及び第2反射面13aを設けて光学系ULを一体型にした一体型レンズ170としてもよい。また、一体型レンズ170において迷光除去部材(隔壁部材130)は省略可能である。
0.5 <(h1in/d1-i)/(h4/d4-i) < 10.0 (17)
但し、
h1in:最も物体側に位置する屈折面(第1面171a)の内径
d1-i:最も物体側に位置する屈折面(第1面171a)の光軸中心と像面との間隔
h4:最も像面側に位置する屈折面(第4面171d)の外径
d4-i:最も像面側に位置する屈折面(第4面171d)の光軸中心と像面との間隔
条件式(17)は、一体型レンズ170において、最も物体側に位置する屈折面であって入射面である第1面171aと最も像面側に位置する屈折面であって射出面である第4面171dとの適切な関係を規定するものである。条件式(17)の下限値を下回ると、反射面を介さない迷光が像面に到達してしまうため好ましくない。なお、この条件式(17)の効果を確実なものとするために、条件式(17)の下限値を0.6、更に0.7とすることがより望ましい。また、条件式(17)の上限値を上回ると、信号光の周辺部のケラレが大きくなり解像度が落ちてしまうため好ましくない。なお、この条件式(17)の効果を確実なものとするために、条件式(17)の上限値を7.0、更に5.0とすることがより望ましい。
50.0 < νd (18)
但し、
νd:一体型レンズ170の媒質(光学部材171の媒質)のd線に対するアッベ数
条件式(18)は、一体型レンズ170を構成する光学部材171の媒質のd線に対するアッベ数の適切な値を規定するものである。条件式(18)の下限値を下回ると、一体型レンズ170の色収差が悪化してしまうため好ましくない。なお、この条件式(18)の効果を確実なものとするために、条件式(18)の下限値を54.0、更に60.0とすることがより望ましい。
0.1 < r4/TL3 < 10.0 (19)
但し、
r4:最も像面側に位置する屈折面(第4面171d)の曲率半径
TL3:最も物体側に位置する反射面(第3面171c)と像面との間隔
条件式(19)は、一体型レンズ170の全長(最も物体側に位置する反射面(第3面171c)と像面との間隔)に対する最も像面側に位置する屈折面(第4面171d)の曲率半径の比を規定するものである。条件式(19)の下限値を下回ると、色収差及びペッツバール和が悪化してしまうため好ましくない。なお、この条件式(19)の効果を確実なものとするために、条件式(19)の下限値を0.15、更に0.2とすることがより望ましい。また、条件式(19)の上限値を上回ると、軸外収差の補正が困難になるため好ましくない。なお、この条件式(19)の効果を確実なものとするために、条件式(19)の上限値を7.0、更に5.0とすることがより望ましい。
以下に示す第8実施例~第10実施例は、一体型レンズ170の実施例である。なお、図30、図32及び図34は、第8~第10実施例における一体型レンズ170の光学系UL(UL8~UL10)を示しており、図29の光学部材171に対して、1は第1面171aを示し、2は第1反射面12a(第2面171b)を示し、3は第2反射面13a(第3面171c)を示し、4は第4面171dを示している。
図30は、第8実施例における一体型レンズ170の光学系UL8を示している。以下の表24に、この光学系UL8の諸元の値を掲げる。この表24において、全体諸元におけるfは全系の焦点距離、ωは半画角、FNOはFナンバー、Yは最大像高、Bfはバックフォーカス、及び、TL3は全長をそれぞれ表している。ここで、全長TL3は、上述したように、第3面から像面Iまでの光軸上の距離を表している。またバックフォーカスBfは、最も像側の光学面(図29における第2面)から像面Iまでの光軸上の距離を示している。
(表24)第8実施例
[全体諸元]
f=21.970、ω(°)=4.087、FNO=2.0、Y=1.6、
BF=2.4000、TL3=9.0000
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞
1* -162.8000 5.40 1.4908 57.07
2* -20.6000 -6.60 1.4908 57.07
3* -12.3400 3.20 1.4908 57.07
4* 19.0000 5.80
像面 ∞
(表25)
[非球面データ]
m K A4 A6
1 0.00 3.930E-06 1.099E-07
2 -1.00 1.449E-05 8.495E-08
3 0.00 1.392E-03 -2.626E-05
4 0.00 7.707E-03 2.485E-04
(表26)
h1in=3.19、d1-i=7.80、h4=1.75、d4-i=5.80、
(17)(h1in/d1-i)/(h4/d4-i)=1.355
(18)νd=57.07
(19)r4/TL3=2.111
このように、光学系UL8は、上記条件式(17)~(19)を全て満足している。
図32は、第9実施例における一体型レンズ170の光学系UL9を示している。以下の表27に、この光学系UL9の諸元の値を掲げる。
(表27)第9実施例
[全体諸元]
f=40.000、ω(°)=2.259、FNO=3.5、Y=1.6、
BF=3.0500、TL3=11.0000
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞
1* 587.4050 5.00 1.5311 55.75
2* -22.4352 -8.00 1.5311 55.75
3* -9.0164 2.95 1.5311 55.75
4* 6.4946 8.05
像面 ∞
(表28)
[非球面データ]
m K A4 A6
1 0.00 1.176E-06 1.855E-07
2 -1.00 5.572E-06 4.739E-08
3 0.00 1.776E-03 -4.302E-05
4 0.00 8.199E-03 1.274E-04
(表29)
h1in=3.50、d1-i=8.00、h4=1.75、d4-i=8.05
(17)(h1in/d1-i)/(h4/d4-i)=2.013
(18)νd=57.75
(19)r4/TL3=0.590
このように、光学系UL9は、上記条件式(17)~(19)を全て満足している。
図34は、第10実施例における一体型レンズ170の光学系UL10を示している。以下の表30に、この光学系UL10の諸元の値を掲げる。
(表30)第10実施例
[全体諸元]
f=60.000、ω(°)=1.489、FNO=6.0、Y=1.6、
BF=5.0000、TL3=13.0000
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞
1* 807.7134 8.00 1.5168 64.13
2* -21.1119 -8.00 1.5168 64.13
3* -6.3322 7.00 1.5168 64.13
4* 3.9252 6.00
像面 ∞
(表31)
[非球面データ]
m K A4 A6
1 0.00 -5.582E-06 5.506E-08
2 -1.00 3.563E-07 1.023E-08
3 0.00 1.515E-03 -9.937E-06
4 0.00 6.167E-03 2.252E-04
(表32)
h1in=2.00、d1-i=1.30、h4=1.10、d4-i=6.00
(17)(h1in/d1-i)/(h4/d4-i)=0.839
(18)νd=64.13
(19)r4/TL3=0.302
このように、光学系UL10は、上記条件式(17)~(19)を全て満足している。
11 補正板(補正部材) 11a 補正面
12 主反射鏡(第1反射部) 12a 第1反射面
13 副反射鏡(第2反射部) 13a 第2反射面
14 撮像素子 60 カメラ(光学機器)
100 光学系ブロック部 110 第1光学部材 120 第2光学部材
130 隔壁部材 140 撮像部
Claims (18)
- 物体側からの光が入射する入射面と、
前記入射面を通過した光を反射する第1反射部と、
前記第1反射部で反射した光を反射する第2反射部と、
前記第2反射部で反射した光が射出する射出面と、を有して物体の像を形成し、
前記入射面から前記第1反射部及び前記第2反射部を経て前記射出面に至る光路上には、1つの媒質で形成された屈折率を有する透過部材を有し、
前記透過部材の物体側の面であって光が入射する面に前記入射面が形成され、
前記透過部材の像側の面であって前記入射面を透過した光が入射する面に前記第1反射部としての反射面が形成され、
前記透過部材の物体側の面であって前記第1反射部で反射された光が入射する面に前記第2反射部としての反射面が形成され、
前記透過部材の像側の面であって前記第2反射部で反射された光が入射して前記透過部材から光が射出する面に前記射出面が形成され、
次式の条件を満足する光学系。
6.00mm ≦ TL < 15.0mm
0.1 < r4/TL3 < 10.0
0.7 < RL/TL < 1.2
但し、
TL:像面に入射する光軸の方向において、前記光学系の最も物体側の面から像面までの距離
r4:前記射出面の曲率半径
TL3:前記第2反射部の反射面と像面との間隔
RL:前記光学系の光軸の方向において、前記第1反射部の反射面と前記第2反射部の反射面との距離
TL:像面に入射する光軸の方向において、前記光学系の最も物体側の面から像面までの距離 - 次式の条件を満足する請求項1に記載の光学系。
0.5 <(h1in/d1-i)/(h4/d4-i) < 10.0
但し、
h1in:前記入射面の内径
d1-i:前記入射面の光軸中心と像面との間隔
h4:前記射出面の外径
d4-i:前記射出面の光軸中心と像面との間隔 - 次式の条件を満足する請求項1または2に記載の光学系。
50.0 < νd
但し、
νd:前記透過部材に含まれる媒質のd線に対するアッベ数 - 前記透過部材は、第1透過部材で形成された部分と、前記第1透過部材と異なる第2透過部材で形成された部分とを有する請求項1または2に記載の光学系。
- 前記第1透過部材と前記第2透過部材は、アッベ数と屈折率の少なくとも一方が異なる請求項4に記載の光学系。
- 前記第1反射部および前記第2反射部は、それぞれ一つの反射面からなる請求項1~5のいずれか一項に記載の光学系。
- 次式の条件を満足する請求項1~6のいずれか一項に記載の光学系。
-0.1 < f/fx < 0.1
但し、
f:当該光学系の全系の焦点距離
fx:前記入射面または前記入射面が形成された光学部材の焦点距離 - 前記第1反射部の反射面及び前記第2反射部の反射面は球面である
請求項1~7のいずれか一項に記載の光学系。 - 次式の条件を満足する請求項1~8のいずれか一項に記載の光学系。
f < 500mm
但し、
f:前記光学系の全系の焦点距離 - 前記第1反射部の反射面の光軸と前記第2反射部の反射面の光軸とは一致する
請求項1~9のいずれか一項に記載の光学系。 - 次式の条件を満足する請求項1~10のいずれか一項に記載の光学系。
2.0 < Fno < 15.0
但し、
Fno:前記光学系のFナンバー - 次式の条件を満足する請求項1~11のいずれか一項に記載の光学系。
1.0 < D1/D2 < 6.0
但し、
D1:前記第1反射部の反射面の外径
D2:前記第2反射部の反射面の外径 - 次式の条件を満足する請求項1~12のいずれか一項に記載の光学系。
0.5 < D1/RL < 2.0
但し、
D1:前記第1反射部の反射面の外径
RL:前記光学系の光軸の方向において、前記第1反射部の反射面と前記第2反射部の反射面との距離 - 請求項1~13のいずれか一項に記載の光学系と、
前記光学系により結像される像を撮像する撮像素子と、
を有する光学機器。 - 次式の条件を満足する請求項14に記載の光学機器。
5.0 < D0/Y < 15.0
但し、
D0:前記光学系の最も物体側の入射面の外径、
Y:前記撮像素子の最大像高 - 前記光学系と前記撮像素子をそれぞれ複数有し、
前記複数の前記撮像素子から出力された複数の画像信号に基づいて一つの画像を生成する生成部を有し、
次式の条件を満足する請求項14または15に記載の光学機器。
0.30 < Nc/(Nd×n) < 1.00
但し、
Nd:前記撮像素子の画素数
n:前記画像の生成に使用する前記撮像素子の数
Nc:前記画像の画素数 - 前記光学系と前記撮像素子をそれぞれ複数有し、
前記複数の前記撮像素子から出力された複数の画像信号に基づいて一つの画像を生成する生成部を有し、
次式の条件を満足する請求項14~16のいずれか一項に記載の光学機器。
0.50 < Nc/(Nd×√n) < 2.00
但し、
Nd:前記撮像素子の画素数
n:前記画像の生成に使用する前記撮像素子の数
Nc:前記画像の画素数 - 前記複数の前記撮像素子を一体で保持する第1保持部と、
前記複数の前記光学系を一体で保持する第2保持部と、を有する
請求項14~17のいずれか一項に記載の光学機器。
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