JP7047902B2 - カメラモジュール、及び光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、カメラモジュール、及び光学機器に関する。
従来、複数のカメラモジュールを有することにより、高解像度を実現するカメラモジュールが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1は、さらなる光学性能の向上が要望されているという課題があった。
特開2005-051318号公報
本発明の第一の態様に係るカメラモジュールは、光軸に沿って物体側から順に、第1反射部材及び第2反射部材を有して物体の像を形成する単位光学系と、単位光学系により形成された像を撮像する撮像素子と、単位光学系と撮像素子とを有する単位ブロックと、を有し、単位ブロックを複数有し、次式の条件を満足する
3.0 < M < 8.0
但し、
M=f/f 1
f:前記単位光学系の全系の焦点距離
1 :前記第1反射部材の焦点距離
カメラモジュールの外観を示す斜視図である。 カメラモジュールを示す説明図であって、(a)は正面図であり、(b)は(a)のA-A断面図である。 カメラモジュールを構成する単位光学系の断面図であって、(a)はシュミットカセグレン方式の基本構成を示し、(b)は(a)にレンズを加えた構成を示す。 シュミットカセグレン方式及びカセグレン方式の光学系における2次変倍比と非点収差との関係を示すグラフである。 第1光学部材及び第2光学部材の構成を示す説明図である。 光学系ブロック部の構成を示す説明図である。 合焦機構を説明するための説明図である。 カメラモジュールの視野を説明するための説明図であって、(a)は望遠端状態を示し、(b)は広角端状態を示す。 変倍機構を説明するための説明図であって、(a)は側面図を示し、(b)は変倍方法を説明するための上面図を示し、(c)は側面図を示す。 望遠端状態から広角端状態に変倍するときの各単位光学系の視野の移動方向を示す説明図である。 単位光学系の構成を示す説明図である。 カメラモジュールを備えるカメラの模式図である。 カメラモジュールの製造方法を示すフローチャートである。
以下、好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
(カメラモジュール1の構成)
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るカメラモジュール1は、単位光学系ULと撮像素子14との組合わせを有する単位ブロック10が、2次元状に配列されて構成されている。それぞれの単位ブロック10において、単位光学系ULにより物体側からの光が結像され、被写体像を撮像素子14により撮像する。なお、以降の説明では、図1に示すように、カメラモジュール1が、3行3列の合計9個(以下「3×3」と呼ぶ)の単位ブロック10で構成されている場合について説明するが、2以上の単位ブロック10で構成することにより同様の効果を得ることができる。1行に含まれる単位ブロック10の数と1列に含まれる単位ブロック10の数とは同じでなくてもよい。但し、後述するように、単位ブロック10を構成する撮像素子の各々から取得された画像を合成する場合、1行に含まれる単位ブロック10の数と1列に含まれる単位ブロック10の数とを同じにすることにより、縦方向と横方向とで解像度が同じ画像を生成することができる。
図3(a)に示すように、各々の単位ブロック10の光学系は、いわゆる、シュミットカセグレン方式(或いは、コンパクト・シュミットカセグレン方式)の光学系(以下、「単位光学系」と呼ぶ)ULであって、光軸に沿って物体(被写体)側から順に、物体側の面が高次非球面で構成され、物体からの光が透過する透過部材としての補正板11と、物体側に凹状の反射面を向け、補正板11を透過した光を反射する第1反射部材としての主反射鏡12と、主反射鏡12と対向するように物体側に配置され、像側(主反射鏡12側)に凸状の反射面を向け、主反射鏡12で反射した光を反射する第2反射部材としての副反射鏡13と、を有して構成されている。なお、主反射鏡12の中心部には、単位ブロック10の単位光学系ULの光軸を含むように開口部12aが形成されており、副反射鏡13で反射した光は、この開口部12aを通過する。主反射鏡12の像側には、開口部12aに対向するように撮像素子14が配置されている。また、主反射鏡12及び副反射鏡13は、物体からの光を集光するように構成されており、単位ブロック10は、主反射鏡12及び副反射鏡13の焦点(単位光学系ULの焦点)に撮像素子14が位置するように構成されている。このように、単位光学系ULの光軸は、物体側から順に、補正板11を透過してから主反射鏡12で反射されて屈曲し、副反射鏡13で再び反射されて屈曲する。また、カメラモジュール1を構成する単位光学系ULの光軸は互いに略平行になるように配置されている。なお、単位光学系ULの構成を、上述したように、「光軸に沿って物体側から順に」として説明したが、「光学系の光線の進路に沿って物体側から順に」でもよいし、「光路に沿って」でもよい。また、補正板11における高次非球面は、物体側の面だけでなく、像側の面に形成されていてもよい。
(単位光学系UL)
単位ブロック10を構成する単位光学系ULは、上述したように反射光学系で構成されており、また、主反射鏡12及び副反射鏡13で発生する収差は、補正板11の物体側の面である高次非球面(例えば、4次曲面)で補正されるため、全体としてコマ収差、非点収差、歪曲収差がない画像を得ることができる。なお、図3(b)に示すように、単位光学系ULに、主反射鏡12の開口部12aを通過する光を屈折させる屈折光学系(例えば、レンズ)15を設けてもよい。また、単位光学系ULは、補正板11を有しないカセグレン方式の光学系としてもよい。
本実施形態に係るカメラモジュール1は、単位ブロック10の単位光学系ULを、上述したような折り返し光学系(カセグレン方式、シュミットカセグレン方式、またはコンパクト・シュミットカセグレン方式の反射光学系)とすることにより、光学系の長さ(最も物体側の面(図3の場合、補正板11の物体側の面)から像面(撮像素子14の撮像面)までの物理的な距離)を屈折光学系で構成した場合に比べて1/2~1/3にすることができる。また、本実施形態に係るカメラモジュール1は、単位ブロック10を複数備え、各々の単位ブロック10の撮像素子14で取得された画像を合成することにより、各々の撮像素子14の解像度以上の高解像度の画像を取得することができるので、撮像素子14の大きさを小さくすることができる(各々の撮像素子14を小さくしてその解像度を低くしても、画像を合成することにより高い解像度の画像を取得することができる)。この撮像素子14の小型化により、単位ブロック10の光学系の焦点距離を短くすることができる。したがって、折り返し光学系の採用及び複数の単位ブロック10による画像の合成効果により、本実施形態に係るカメラモジュール1の全長を、同じ解像度を有する屈折光学系を用いた1つの単位ブロック10からなるカメラモジュールに比べて、その全長の1/4以下とすることができる。
本実施形態に係るカメラモジュール1を構成する単位ブロック10の単位光学系ULの各々は、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
3.0 < M < 8.0 (1)
但し、
M=f/f1
f:単位ブロック10の単位光学系ULの全系の焦点距離
1:主反射鏡12の焦点距離
条件式(1)は、単位ブロック10の単位光学系ULをシュミットカセグレン(又はコンパクト・シュミットカセグレン)方式の反射光学系で構成したときの、単位光学系ULの2次変倍比Mの適切な範囲を示している。
図4は、カセグレン方式及びシュミットカセグレン方式の反射光学系における、2次変倍比Mに対する非点収差を示している。この図4から明らかなように、単位光学系ULをシュミットカセグレン方式(又はコンパクト・シュミットカセグレン方式)の反射光学系で構成した場合、2次変倍比Mを5.6とすることにより、非点収差を0にすることができる。したがって、単位光学系ULが条件式(1)を満足することにより、非点収差の発生を抑えることができ、良好な画像を取得することができる。なお、この条件式(1)の効果を確実なものとするために、条件式(1)の下限値を3.5、更に4.0、4.5、5.0とすることがより望ましい。また、この条件式(1)の効果を確実なものとするために、条件式(1)の上限値を7.5、更に7.0、6.5、6.0とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係るカメラモジュール1を構成する単位ブロック10の単位光学系ULの各々は、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
f < 500mm (2)
但し、
f:単位ブロック10の単位光学系ULの全系の焦点距離
条件式(2)は、単位ブロック10の単位光学系ULをシュミットカセグレン(又はコンパクト・シュミットカセグレン)方式の反射光学系で構成したときの、単位光学系ULの全系の焦点距離の適切な範囲を示している。なお、この条件式(2)の効果を確実なものとするために、条件式(2)の下限値を0.1mm、更に1mm、5mm、10mm、20mmとすることがより望ましい。また、この条件式(2)の効果を確実なものとするために、条件式(2)の上限値を380mm、更に280mm、230mm、190mm、140mm、90mm、70mm、55mm、45mmとすることがより望ましい。
また、本実施形態に係るカメラモジュール1において、単位ブロック10の単位光学系ULがコンパクト・シュミットカセグレン方式である場合、補正板11の厚さΔLは、次式(3)で表される。
ΔL = [(h/r)4-1.5(h/r)2r
/{256(n-1)P′3}+k (3)
但し、
P′=P1/G1/3
1:主反射鏡12のF値
G:補正板11の計算深さの比
h:光軸に垂直な方向の高さ
r:補正板11の補正半径(曲率半径)
n:補正板11を構成する媒質の屈折率
k:補正板11の中心厚
また、本実施形態に係るカメラモジュール1においては、物体からの光を透過させる透過部材を適宜光路上の位置に設けてもよい。透過部材を設けることにより、透過部材に非球面を形成するなどして収差補正が可能になる。透過部材の非球面は、光軸から周辺に向かって少なくとも1つの変曲点を有するのが好ましい。
また、本実施形態に係るカメラモジュール1を構成する単位ブロック10の単位光学系ULの各々は、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
-0.1 < f/fa < 0.1 (4)
但し、
fa:透過部材の焦点距離
f:単位ブロック10の単位光学系ULの全系の焦点距離
なお、複数の単位ブロック10の単位光学系ULは、上述したように、同一の光学特性(例えば、焦点距離)で構成してもよいし、少なくとも1つの単位ブロック10の単位光学系ULを他と異なる光学特性で構成してもよい。また、全ての撮像素子14が単位光学系ULの焦点上に配置されているだけでなく、少なくとも1つの撮像素子14が焦点から光軸方向にずれて配置されるように構成してもよい。
(カメラモジュール1の組立構造)
次に、本実施形態に係るカメラモジュール1の組立構造について説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るカメラモジュール1は、補正板11(透過部材)及び副反射鏡13(第2反射部材)が形成された第1光学部材110と、主反射鏡12(第1反射部材)が形成された第2光学部材120と、第1光学部材110と第2光学部材120との間に配置され、単位ブロック10同士の境界に設けられて、光線が隣の単位ブロック10に入射することを防止する隔壁部材130と、撮像素子14が配置された撮像部140とで構成されている。
第1光学部材110は、図5(a)に示すように、光を透過する媒質で形成された平行平面ガラス板111の上面(単位光学系ULにおいて物体側の面)に、光を透過する媒質であるポリマーをインプリントすることで複数の補正板11が形成される(図1の例では、3×3の9個の補正板11が形成される)。なお、第1光学部材110は、補正板11がインプリントされた基板材から切り出して作成してもよい。また、平行平面ガラス板111の下面(単位光学系ULにおいて像側の面)に、光を反射する反射部材がマスクコーティングされ、複数の副反射鏡13が形成される(図1の例では、3×3の9個の副反射鏡13が形成される)。このように、一枚の平行平面ガラス111の両面に複数の補正板11及び複数の副反射鏡13を形成することにより、例えば、図1に示す3×3の9個の単位ブロック10のぞれぞれの補正板11及び副反射鏡13を一回の工程で製造することができる。
第2光学部材120は、図5(b)に示すように、光を透過する媒質で形成された平行平面ガラス板121の上面に、光を反射する反射部材がマスクコーティングされ、複数の主反射鏡12が形成される(図1の例では、3×3の9個の主反射鏡12が形成される)。なお、平行平面ガラス板121を、光を透過する媒質で形成することにより、各単位ブロック10において、主反射鏡12がマスクコーディングされない部分を形成することにより、開口部12aを形成することができる。このように、一枚の平行平面ガラス121の片面(単位光学系ULにおいて物体側の面)に主反射鏡12を形成することにより、例えば、図1に示す3×3の単位ブロック10のぞれぞれの主反射鏡12を一回の工程で製造することができる。
なお、図3(b)に示すように、単位光学系ULにレンズ等の屈折光学系15を設ける場合は、平行平面ガラス板121に光線を屈折させることのできるレンズ面を形成してもよい。
図6に示すように、隔壁部材130は、単位ブロック10の単位光学系ULを区分する光学隔壁格子で構成されている。隔壁部材130の物体側には、第1光学部材110が配置され、隔壁部材130の像側には、第2光学部材120が配置される。隔壁部材130の物体側に第1光学部材110を固定し、隔壁部材130の像側に第2光学部材120を固定することにより、隔壁部材130は、単位ブロック10の単位光学系ULの光線が隣り合う単位ブロック10に入射するのを防止すると同時に、第1光学部材110と第2光学部材120の位置決めも行うことができる。なお、以降の説明において、一体に構成された、第1光学部材110、第2光学部材120及び隔壁部材130を、光学系ブロック部100と呼ぶ。隔壁部材130の隔壁は、金属又はポリマーなどの光を遮断する効果のある材料で構成されており、厚さは0.5~1.0mm程度である。また、隔壁内部は、各々の単位ブロック10を光学的に外部から遮断するとともに反射を防止するために、反射防止の塗装がなされている(例えば、黒色に塗装されている)ことが望ましい。また、隔壁内は空洞(空気が充填された状態)でも良いし、光を透過する媒質が充填されていてもよい。
図1に示すように、撮像部140は、複数の撮像素子14が各単位光学系ULに対応する位置に配置されている。後述するように、光軸に沿った方向における撮像部140に対する光学系ブロック部100の位置は固定でもよいし、可変でもよい。
(合焦について)
本実施形態に係るカメラモジュール1の最至近距離については、50乃至100倍程度の倍率になる距離を基準に決定することができる。換言すると、本実施形態に係るカメラモジュール1の最至近距離は、焦点距離によって異なることなる。以下の表1に、本実施形態に係るカメラモジュール1が、焦点距離が35mmカメラに換算したときに300mm、500mm、1000mm相当の望遠光学系に相当するときの、倍率と無限遠から最至近距離までの単位光学系ULの繰り出し量との関係を示す。なお、上述したように、単位光学系ULは、光学系ブロック部100として一体に構成されているため、第1光学部材110と隔壁部材130と第2光学部材120とが一体で撮像素子14から離れるように物体方向に移動する。つまり、複数(本実施形態では9個)の補正板11と複数(本実施形態では9個)の副反射鏡13とが一体に形成されており、複数(本実施形態では9個)の主反射鏡12も一体に形成されており、各単位ブロック10を隔壁する隔壁部材も一体に形成されているので、複数(本実施形態では9個)の単位光学系ULは一体に移動することが可能である。
(表1)倍率と無限遠から最至近距離までの光学系の繰り出し量との関係
35mmカメラ換算の焦点距離
倍率 300 500 1000
100 0.20[mm] 0.33[mm] 0.67[mm]
50 0.40[mm] 0.67[mm] 1.30[mm]
また、以下の表2に、本実施形態に係るカメラモジュール1が、焦点距離が35mmカメラに換算したときに300mm、500mm、1000mm相当の望遠光学系に相当するときの、倍率と最至近距離との関係を示す。
(表2)倍率と最至近距離との関係
35mmカメラ換算の焦点距離
倍率 300 500 1000
100 2.0[m] 3.4[m] 6.6[m]
50 1.0[m] 1.7[m] 3.3[m]
ここで、複数の単位光学系ULで構成される本実施形態に係るカメラモジュール1の焦点ずれ量は、単位光学系ULを有する単位ブロック10の撮像素子14の各々から取得される画像を用いて算出することが可能である。本実施形態では、3×3の9個の単位ブロック10を有しているため、単位ブロック10間のピッチを6mmとすると、S/N比で考えれば、実効的な基線長は9の平方根倍、すなわち、20mm程度になる。
本実施形態に係るカメラモジュール1の合焦は、全体繰り出し方式とし、光学系ブロック部100(第1光学部材110、第2光学部材120及び隔壁部材130)を一体に物体側に移動させることにより行う。すなわち、合焦時に、撮像部140に対する光学系ブロック部100の距離を変化させる。例えば、図7に示すように、合焦機構150として、隔壁部材130の外周面にピン151を取り付け、モータ等の駆動部154により駆動されるボールネジ153に取り付けられた楔部材152によりピン151を押し上げることにより、カメラモジュール1の光学系ブロック部100、すなわち、単位光学系UL全体を物体側(図7における矢印方向)に移動させることにより、合焦を行う。カメラモジュール1の単位光学系ULの全体の移動量(繰り出し量)は、表1に示した最至近距離までの繰り出し量に等しい。したがって、35mmカメラで300mm相当で、50倍のカメラモジュール1において、最大0.4mm(表2に示すように、距離1.0m)の繰り出し量となり、1000mm相当で、50倍のカメラモジュール1において、最大1.3mm(距離3.3m)の繰り出し量となる。
(変倍について)
本実施形態に係るカメラモジュール1は、複数の単位ブロック10で構成されているが、各々の単位ブロック10を構成する単位光学系ULの光軸は互いに略平行になるように配置されている。そのため、複数の単位光学系ULの視野はほぼ重なっている(図8(a)に示す視野fvt)。一方、本実施形態に係るカメラモジュール1は、複数の単位ブロック10で構成されていることから、各々の単位ブロック10を構成する単位光学系ULの光軸を折り曲げることにより、各々の単位光学系ULの視野が重ならないようにすることにより、このカメラモジュール1全体の視野を広げることができる。例えば、図8(b)に示すように、3×3の単位ブロック10を構成する3×3の単位光学系ULのうち、中心の単位ブロック10の単位光学系ULの光軸は変更せず、周辺の8個の単位ブロック10の単位光学系ULの光軸を、互いの視野が重ならない方向に折り曲げることにより、全体で広い視野を実現できる。例えば、3×3の単位ブロック10を有する場合、図8(b)の視野fvwとして示すように視野fvtの3倍にすることができる。
具体的な変倍方法としては、図9(a)に示すように、光学系ブロック部100の物体側に、フィールドレンズ状のプリズムブロック(フィールドプリズムである偏向光学系)160を配置する。図10に示すように、プリズムブロック160は、中心の単位光学系ULcに対しては、平行平板として構成されており(すなわち、中心の単位光学系ULの光軸を折り曲げない)、また、中心の単位光学系ULの周りに配置された単位光学系ULの光軸は、外側に折り曲げてから入射されるように構成されている。具体的には、上下方向(垂直隣)に位置する単位光学系ULu,ULdの光軸は垂直方向に折り曲げ、左右方向(水平隣)に位置する単位光学系ULl,ULrの光軸は水平方向に折り曲げ、斜め方向に位置する単位光学系ULul,Ulur,ULdl,ULdrの光軸は、斜め方向(矩形の視野の対角線方向)に折り曲げる。図10は、単位光学系UL毎に、折り曲げる方向を矢印で示している。
以下の表3に、プリズムブロック160の基材(媒質)の屈折率が1.5であるとしたときに、プリズムブロック160の中心の単位光学系ULの面に対する、周辺の単位光学系ULに対する面の角度θの関係を示す。なお、この表3は、本実施形態に係るカメラユニット1が、35mmカメラに換算したときの焦点距離が300mm、500mm、1000mに対応する焦点距離であるときに、図8(b)のように各々の単位光学系ULの視野が重ならず、且つ、隙間が生じない(すなわち、9つの視野が密接した状態になる)ときの、水平隣、及び、垂直隣との角度θを示している。
(表3)プリズムブロックの角度
35mmカメラ換算の焦点距離
300 500 1000
水平隣 13.3° 8.0° 4.0°
垂直隣 9.1° 5.5° 2.8°
表3から明らかなように、例えば、本実施形態に係るカメラモジュール1が、35mmカメラに換算して300mm相当である場合、中心の単位光学系ULのプリズムに対して、水平隣のプリズムの角度θを13.3°とし、垂直隣のプリズムの角度θを9.1°としたプリズムブロック160を取り付けることにより、視野が3倍になることから、焦点距離が1/3になるため、100mm相当に変倍することができる。また同様に、上記角度の半分の、水平隣及び垂直隣のプリズムの角度が6.7°及び4.6°で構成されたプリズムブロック160を取り付けることにより、200mm相当に変倍することができる。
例えば、図9(b),(c)に示すように、光を透過する媒質で形成された平行平面ガラス板161上に、上述したプリズムブロック160が形成されていない領域160a、水平隣及び垂直隣の角度θが6.7°及び4.6°のプリズムブロック160が形成された領域160b、並びに、平隣及び垂直隣の角度θが13.3°及び9.1°のプリズムブロック160が形成された領域160cを形成し、この平行平面ガラス板161を、光学系ブロック部100に対してスライドさせることにより、上述した領域160aを選択すると、カメラモジュール1の焦点距離は35mmカメラに換算して300mmとなり、領域160bを選択すると、35mmカメラに換算して200mmとなり、領域160cを選択すると、35mmカメラに換算して100mmとなるため、段階的な変倍を実現することができる。
なお、プリズムブロック160として、液晶素子を用いれば、光軸を折り曲げる角度を連続的に変化させることができ、連続的な変倍を実現することができる。具体的には、単位ブロック10(単位光学系UL)毎に液晶素子を配置し、図10に示す方向へ光を偏光するように構成し、また、液晶素子へ加える電圧を変えることで、プリズム量を変化させる。なお、液晶素子は一つの偏光方向にしか対応していないため、配向を変えた同様の液晶素子を積層するか、1/2波長板を挟んで同じ液晶素子を積層する必要がある。
なお、以上で説明した条件及び構成は、それぞれが上述した効果を発揮するものであり、全ての条件及び構成を満たすものに限定されることはなく、いずれかの条件又は構成、或いは、いずれかの条件又は構成の組み合わせを満たすものでも、上述した効果を得ることが可能である。
次に、本実施形態に係るカメラモジュール1を備えた光学機器であるカメラを図12に基づいて説明する。このカメラ60は、上述したカメラモジュール1と、制御部20と、記憶部30と、入力部40と、表示部50と、を有して構成されている。なお、制御部20は、CPU等の演算処理装置である。また、記憶部30は、RAMやハードディスク、SSD等の記憶装置である。また、入力部40は、カメラであればレリーズボタンであり、表示部50は、液晶表示装置等である。
本カメラ60において、不図示の物体(被写体)からの光は、複数の単位ブロック10の各々の単位光学系ULで集光されて、撮像素子14の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像素子14に設けられた光電変換素子により被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、制御部20により、カメラ60に設けられた表示部50に表示される。また、撮影者によって入力部40が操作されると、撮像素子14により光電変換された画像が制御部20により取得された後、合成処理がされ、合成画像として記憶部30に記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ60による被写体の撮影を行うことができる。なお、制御部20の機能のうち、複数の撮像素子14から画像を取得して合成画像を生成する機能を、カメラモジュール1側に設けてもよいし、外部の機器に設けて適宜送受信することとしてもよい。
以下、本実施形態に係るカメラユニット1の製造方法の概略を、図13を参照して説明する。まず、補正板11及び副反射鏡13が形成された第1光学部材110、主反射鏡12が形成された第2光学部材120、隔壁部材130、及び撮像素子14が配置された撮像部140を準備する(ステップS100)。そして、第1光学部材110、第2光学部材120及び隔壁部材130が組み付けられた光学系ブロック部100を配置し(ステップS200)、光学系ブロック部100の複数の単位光学系ULと撮像素子14とが位置整合するように、撮像部140を配置する(ステップS300)。このようにしてカメラモジュール1を製造する。
以上のような構成により、高解像度で、高い光学性能を有し、小型化されたカメラモジュール1、このカメラモジュール1を有する光学機器(カメラ60)、及びカメラモジュール1の製造方法を提供することができる。
以下、本願の各実施例を、図面に基づいて説明する。なお、図11は、各実施例に係るカメラモジュール1を構成する単位光学系ULの断面図である。
(第1実施例)
第1実施例は、単位光学系ULをコンパクト・シュミットカセグレン方式で構成した場合であって、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が500mmになるカメラモジュール1の構成である。なお、撮像素子14は、2メガピクセルで、1/6インチの撮像素子であり、その大きさは、2.4mm×1.8mmであるとする。
以下の表4に、第1実施例における単位光学系ULの諸元を示す。ここで、f1は主反射鏡12の焦点距離を、r1は主反射鏡12の曲率半径を、f2は副反射鏡13の焦点距離を、r2は副反射鏡13の曲率半径を、fは全系の焦点距離を、Rは副反射鏡13から主反射鏡12までの光軸上の距離を、Dは補正板11の最も物体側の面から主反射鏡12までの光軸上の距離を、TLは全長であって、補正板11の最も物体側の面から像面Iまでの光軸上の距離を、FNoはFナンバーを、Mは2次変倍比を、それぞれ表している。
ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離、曲率半径、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表4)第1実施例-単位光学系UL
1 = 6.12
1 = 12.24
2 = 0.75
2 = 1.50
f = 34.3
R = 5.5
D = 6.0
TL= 9.4
FNO= 5.7
M = 5.60
また、次の表5に、上述した単位光学系ULを、3×3の9個で構成したカメラモジュール1の諸元を示す。なお、合成Fナンバーは、9個の単位光学系ULの各々による画像を合成して得られた画像のFナンバーである。3×3の単位光学系ULで構成しているため、全体でのFナンバー(合成Fナンバー)は、各々の単位光学系ULのFナンバーの1/3になる。また、大きさは、カメラモジュール1を物体側から見たときの、横方向×縦方向×深さ方向(光軸方向)の長さを示している。また、変倍(ズーム)は、望遠端状態と広角単状態の35mmカメラに換算したときの焦点距離を示している。
(表5)第1実施例-カメラモジュール1
焦点距離 34.3[mm]
合成Fナンバー 1.9
大きさ 19.0×12.6×9.4[mm]
分解能 10M
最大倍率 50
最至近距離 1.7[m]
合焦時の繰り出し量 0.67[mm]
変倍(ズーム) 500-167[mm]
このように、カメラモジュール1の単位光学系ULをコンパクト・シュミットカセグレン方式とすることにより、35mmカメラ換算で焦点距離が500mmの望遠光学系でありながら、全長を焦点距離に比べてかなり短くすることができる。また、コンパクト・シュミットカセグレン方式であるため、アプラナート光学系(球面収差、コマ収差及び非点収差がない光学系)とすることができる。そして、厚さ(光軸方向の長さ)が10mmより小さいカメラモジュール1を実現することができる。
(第2実施例)
第2実施例は、単位光学系ULをコンパクト・シュミットカセグレン方式で構成した場合であって、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が300mmになるカメラモジュール1の構成である。なお、撮像素子14は、第1実施例と同様に、2メガピクセルで、1/6インチの撮像素子であり、その大きさは、2.4mm×1.8mmであるとする。
以下の表6に、第2実施例における単位光学系ULの諸元を示す。
(表6)第2実施例-単位光学系UL
1 = 3.67
1 = 7.34
2 = 0.45
2 = 0.90
f = 20.6
R = 3.3
D = 3.6
TL= 5.64
FNO= 3.4
M = 5.61
また、次の表7に、上述した単位光学系ULを、3×3の9個で構成したカメラモジュール1の諸元を示す。
(表7)第2実施例-カメラモジュール1
焦点距離 20.6[mm]
合成Fナンバー 1.1
大きさ 19.0×12.6×5.7[mm]
分解能 10M
最大倍率 50
最至近距離 1.0[m]
合焦時の繰り出し量 0.40[mm]
変倍(ズーム) 300-100[mm]
このように、カメラモジュール1の単位光学系ULをコンパクト・シュミットカセグレン方式とすることにより、35mmカメラ換算で焦点距離が300mmの望遠光学系でありながら、全長を焦点距離に比べてかなり短くすることができる。また、コンパクト・シュミットカセグレン方式であるため、アプラナート光学系(球面収差、コマ収差及び非点収差がない光学系)とすることができる。そして、厚さ(光軸方向の長さ)が10mmより小さいカメラモジュール1を実現することができる。
(第3実施例)
第3実施例は、単位光学系ULをコンパクト・シュミットカセグレン方式で構成した場合であって、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が1000mmになるカメラモジュール1の構成である。なお、撮像素子14は、第1実施例と同様に、2メガピクセルで、1/6インチの撮像素子であり、その大きさは、2.4mm×1.8mmであるとする。
以下の表8に、第3実施例における単位光学系ULの諸元を示す。
(表8)第3実施例-単位光学系UL
1 = 12.24
1 = 24.5
2 = 1.50
2 = 3.00
f = 68.6
R = 11.0
D = 12.0
TL= 18.8
FNO= 11.4
M = 5.60
また、次の表9に、上述した単位光学系ULを、3×3の9個で構成したカメラモジュール1の諸元を示す。
(表9)第3実施例-カメラモジュール1
焦点距離 68.6[mm]
合成Fナンバー 3.8
大きさ 19.0×12.6×18.8[mm]
分解能 10M
最大倍率 50
最至近距離 3.3[m]
合焦時の繰り出し量 1.30[mm]
変倍(ズーム) 1000-333[mm]
このように、カメラモジュール1の単位光学系ULをコンパクト・シュミットカセグレン方式とすることにより、35mmカメラ換算で焦点距離が1000mmの望遠光学系でありながら、全長を焦点距離に比べてかなり短くすることができる。また、コンパクト・シュミットカセグレン方式であるため、アプラナート光学系(球面収差、コマ収差及び非点収差がない光学系)とすることができる。そして、厚さ(光軸方向の長さ)が20mmより小さいカメラモジュール1を実現することができる。
(参考例)
参考例として、以下の表10に、単位光学系ULをシュミットカセグレン方式で構成した場合であって、35mmカメラに換算したときに、焦点距離が300mmになる単位光学系ULの諸元を示す。なお、この参考例においても、撮像素子14は、第1実施例と同様に、2メガピクセルで、1/6インチの撮像素子であり、その大きさは、2.4mm×1.8mmであるとする。
(表10)参考例
1 = 14.3
1 = 28.6
2 = 14.3
2 = 28.6
f = 24.0
R = 10.0
D = 14.3
TL= 15.9
単位光学系ULを、シュミットカセグレン方式で構成すると、35mmカメラ換算したときに、焦点距離が300mmになる望遠光学系でありながら、全長を焦点距離に比べて短くすることができるとともに、像面湾曲がない、すなわちペッツバール和がゼロの光学系を構成することができる。しかしながら、コンパクト・シュミットカセグレン方式に比べて、全長が長くなってしまう。
以上のように、本実施形態に係るカメラモジュール1によると、コンパクト・シュミットカセグレン方式の単位光学系ULを、複数個アレイ状に配置することにより、解像度が高く、且つ、薄い(光軸方向の大きさが小さい)、望遠カメラのモジュールを提供することができる。
本実施形態に係るカメラモジュール1は、上述したように、2枚の平面光学部材(平行平面ガラス板111,121)のそれぞれの上に、補正板11、主反射鏡12及び副反射鏡13をインプリントやマスクコーティングで形成することができるとともに、第1光学部材110と第2光学部材120を隔壁部材130と組み合わせることで完成する。したがって、本実施形態に係るカメラモジュールは、単位光学系ULをそれぞれ構成してから複数個配置して1つの光学系ブロック部100とするよりも簡単な工程で製造することができる。
ここで、第1光学部材110に含まれる補正板11の個数と副反射鏡13の個数とは等しい。また、第1光学部材110に含まれる副反射鏡13の個数と第2光学部材120に含まれる主反射鏡12の個数とは等しい。また、光学系ブロック部100に含まれる単位光学系ULの個数と、隔壁部材130により隔離できる単位光学系ULの個数とは等しい。
なお、本実施形態では補正板11を設けることとしたが、この限りではなく、補正板11を設けずに平行平面ガラス板111の上面のままとしてもよい。また、本実施形態では補正板11と副反射鏡13とは一体にせずに、別体とし、補正板11の位置もこの限りではない。また、補正板11の形状に特に限定はなく、適宜変更可能である。
また、本実施形態では平行平面ガラス板111,121に副反射鏡13と主反射鏡12をそれぞれ設けることとしたが、ガラス板の形状や材質に制限は無く、平行または平面でなくてもよく、樹脂材料の板部材でもよい。
また、主反射鏡12、副反射鏡13などの形成方法も適宜変更可能であり、第1光学部材110と第2光学部材120とを形成してから組み合わせることとしたが、基準となる板部材の面上に順次第1光学部材110や第2光学部材120および隔壁部材130を形成していくこととしてもよい。
隔壁部材130により隔壁される領域の平面視形状(単位光学系ULを撮像素子14に入射する光軸に沿った方向から見た際の形状)は、撮像素子14の平面視形状と同等が好ましい。例えば、撮像素子14の平面視形状が長方形の場合、隔壁部材130により隔壁される領域の平面視形状も長方形が好ましい。また、主反射鏡12の平面視形状や副反射鏡13の平面視形状も、適宜変更可能であり、撮像素子14の平面視形状と同等が好ましい。開口部12a、補正板11、屈折光学系15の平面視形状も、適宜変更可能であり、撮像素子14の平面視形状と同等が好ましい。
本実施形態では不透過部材として隔壁部材130を設けたが、単位光学系ULの光線が隣り合う単位光学系ULに入射するのを抑制できれば適宜変更可能である。例えば、すりガラスなどの拡散部材でもよい。また、不透過部材は、完全に光線の入射を抑制する必要はなく、撮像素子14に影響のない程度(例えば、入射光に対する20%)に光線の入射を抑制できればよい。
なお、本実施形態では、9個の単位光学系が全て同じものとして説明したが、焦点距離や撮影距離やFナンバーなどの光学特性の異なる単位光学系を複数組み合わせて1つの光学機器としてもよい。その場合、本実施形態のようなコンパクト・シュミットカセグレン方式の単位光学系を少なくとも1つ備えることとすると、望遠距離の撮影が可能となり好ましい。
また、光学特性の異なる単位光学系を複数組み合わせる場合、9個の主反射鏡(または副反射鏡)のうちの一部の形状を変えてもよく、9個の補正板のうちの一部の焦点距離を変えてもよく、9個の単位光学系にそれぞれ焦点距離が異なる屈折光学系を配置してもよい。
また、9個の単位光学系のうちの少なくとも1つを照明光学系としてもよい。その場合、本実施形態の単位光学系ULの撮像素子14をLEDなどの照明部に置き換えただけでもよく、照明部からの光が入射する領域では反射鏡や補正板を省略してもよい。
また、合焦などの際には9個の単位光学系ULが一体となって移動することとしたが、少なくとも一部の単位光学系ULと撮像素子14との距離を変えるように移動させてもよい。
1 カメラモジュール 10 単位ブロック 11 補正板(透過部材)
12 主反射鏡(第1反射部材) 13 副反射鏡(第2反射部材)
14 撮像素子 60 カメラ(光学機器)
100 光学系ブロック部 110 第1光学部材 120 第2光学部材
130 隔壁部材 140 撮像部
160 プリズムブロック(偏向光学系) UL 単位光学系

Claims (18)

  1. 光軸に沿って物体側から順に、第1反射部材及び第2反射部材を有して物体の像を形成する単位光学系と、
    前記単位光学系により形成された前記像を撮像する撮像素子と、
    前記単位光学系と前記撮像素子とを有する単位ブロックと、を有し、
    前記単位ブロックを複数有し、
    次式の条件を満足するカメラモジュール。
    3.0 < M < 8.0
    但し、
    M=f/f 1
    f:前記単位光学系の全系の焦点距離
    1 :前記第1反射部材の焦点距離
  2. 前記単位光学系は、前記物体からの光を透過させる透過部材を有する
    請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記透過部材は、非球面を有する
    請求項2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記非球面は、光軸から周辺に向かって少なくとも1つの変曲点を有する
    請求項3に記載のカメラモジュール。
  5. 次式の条件を満足する
    請求項2~4のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
    -0.1 < f/fa < 0.1
    但し、
    f:前記単位光学系の全系の焦点距離
    fa:前記透過部材の焦点距離
  6. 前記透過部材は前記第2反射部材と一体である
    請求項2~5のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  7. 前記単位ブロック同士の境界に不透過部材または拡散部材を有する
    請求項1~6のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  8. 前記不透過部材または前記拡散部材は、前記第1反射部材と前記第2反射部材との間に位置する
    請求項7に記載のカメラモジュール。
  9. 複数の前記第1反射部材は一体に形成されている
    請求項1~8のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  10. 複数の前記第2反射部材は一体に形成されている
    請求項1~9のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  11. 複数の前記透過部材は一体に形成されている請求項2~10のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  12. 複数の前記不透過部材または前記拡散部材は一体に形成されている
    請求項7~11のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  13. 前記単位光学系は、次式の条件を満足する
    請求項1~12のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
    f < 500mm
    但し、
    f:前記単位光学系の全系の焦点距離
  14. 合焦に際し、前記撮像部と前記単位光学系の少なくとも一部との距離を変化させる
    請求項1~13のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  15. 前記複数の単位光学系の少なくとも一つの光軸を折り曲げる偏向光学系を有する
    請求項1~14のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  16. 前記単位ブロックは9個である
    請求項1~15のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  17. 前記複数の撮像素子から取得した画像を合成した画像を生成する制御部を有する
    請求項1~16のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  18. 請求項1~17のいずれか一項に記載のカメラモジュールを有する光学機器。
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