JP7363615B2 - 圧電駆動装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、圧電駆動装置及びその制御方法に関する。
特許文献1には、超音波モーター(ピエゾモーター)の位置制御技術が開示されている。超音波アクチュエーターの駆動装置は、移動部材の現在位置を検出する部材センサーと、移動部材の制御目標位置を演算する演算手段と、超音波アクチュエーターを所定の共振状態で駆動するように駆動電圧を生成する駆動回路と、移動部材が制御目標位置に追随するように、現在位置と制御目標位置との差に応じて駆動電圧を特定する物理量のうちの1つを操作物理量として調整することにより移動部材の運動状態を制御する制御回路とを備えている。
特開2004-56878号公報
しかし、特許文献1では、移動部材の慣性については考慮されておらず、移動部材の慣性が大きい場合に、移動部材の慣性が小さい場合と同じ制御をすると、目標位置で停止するまでに時間がかかるなどの問題があった。
本開示の一形態によれば、被駆動部を駆動する圧電駆動装置の制御方法が提供される。この制御方法は、前記圧電駆動装置が前記被駆動部に与える最大減速度αと前記被駆動部の現在の位置から目標位置までの距離Lnと、を用いて前記被駆動部の基準速度vthを算出し、前記被駆動部の現在の速度vnが前記基準速度vthよりも小さい場合には、前記圧電駆動装置から前記被駆動部へ、駆動力を与え、前記現在の速度vnが前記基準速度vth以上の場合には、前記圧電駆動装置から前記被駆動部へ、制動力を与える制御を行う。
圧電駆動装置を示す説明図である。 圧電駆動装置の制御回路の概略構成を示す説明図である。 圧電駆動装置の駆動時の前半の振動周期の動作を示す説明図である。 圧電駆動装置の駆動時の後半の振動周期の動作を示す説明図である。 圧電駆動装置の制動時の前半の振動周期の動作を示す説明図である。 圧電駆動装置の制動時の後半の振動周期の動作を示す説明図である。 制御部の構成を示す説明図である。 制御部が繰り返し行う駆動制御フローチャートである。 制御部が実行する質量mを算出するフローチャートである。 高負荷の場合の被駆動部の目標位置と実際の位置を示す説明図である。 高負荷の場合の被駆動部の位置、速度、被駆動部に掛かる力を示す説明図である。 図9の領域Q2の拡大図である。 中負荷の場合の被駆動部の目標位置と実際の位置を示す説明図である。 中負荷の場合の被駆動部の位置、速度、被駆動部に掛かる力を示す説明図である。 図12の領域Q3の拡大図である。 中間目標位置を定めない場合の被駆動部の位置と速度と基準速度を示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、圧電駆動装置10を示す説明図である。圧電駆動装置10は、物体50を運搬するために用いられる。圧電駆動装置10は、圧電駆動装置本体30と、被駆動部40と、位置センサー60と、制御部70と、を備える。圧電駆動装置本体30は、振動板200と、6個の圧電素子110a、110b、110c、110d、110e、110fと、突起部20とを備える。振動板200は、略長方形をしている。6個の圧電素子110a~110fは、振動板200に、マトリックス状、具体的には、長辺203に沿って、すなわち、図1のA方向に2個、短辺204に沿って、図1のB方向に3個並んで配置されている。振動板200のA方向に並ぶ2つの圧電素子の間、具体的には、圧電素子110aと110dとの間、及び圧電素子110cと110fの間に対応する位置の外方には、支持部210が設けられている。圧電素子110a~110fに適切なタイミングで電圧を印加すると、振動板200は、支持部210を節として、屈曲運動する。
振動板200は、短辺204の略中央に凹部240を有し、凹部240には、突起部20が設けられている。突起部20は、振動板200が屈曲運動をすると、被駆動部40に接触・押圧し、被駆動部40をB方向に駆動する。被駆動部40は質量がm1の平板形状を有している。被駆動部40には、質量m2の物体50が積載され、被駆動部40の移動に伴って運搬される。位置センサー60は、被駆動部40の位置を取得する。
図2は、圧電駆動装置10の制御回路の概略構成を示す説明図である。本実施形態の圧電駆動装置10では、圧電素子110aと110fとが並列に接続され、圧電素子110bと110eとが並列に接続され、圧電素子110cと110dとが並列に接続されて3つのペアを構成している。本実施形態では、各ペアの圧電素子を並列に接続しているが、直列に接続しても良い。3つのペアは、それぞれ、制御部70に接続されている。なお、圧電素子110a~110fのグランド側は、接続され、共通となっている。これにより、配線の本数を減らすことができる。なお、各ペアのグランド側を独立してもよい。制御部70には、位置センサー60及び上位制御部90が接続されている。制御部70は、位置センサー60から被駆動部40の現在位置Pnを取得し、上位制御部90から最終目標位置Ptを取得し、圧電素子110a~110fの駆動を制御する。
図3Aは、圧電駆動装置10の駆動時の前半の振動周期の動作を示す説明図である。前半の振動周期では、振動板200の対角にある2つの圧電素子、例えば、圧電素子110aと圧電素子110fに電圧を印加する。圧電素子110aと圧電素子110fが矢印x1に示すように伸長し、振動板200は、屈曲する。突起部20は、振動板200の屈曲により、矢印y1に示すように、動く。このとき、短辺方向において中央の2つの圧電素子110bと、圧電素子110eにも電圧を印加すると、圧電素子110bと、圧電素子110eも、矢印x1に示すように伸長する。突起部20は、被駆動部40に接触し、力F1(駆動力F1)で被駆動部40をB方向に押圧する。その結果、被駆動部40は、B方向に駆動される。なお、圧電素子110bと、圧電素子110eへの電圧の印加は必ずしも必要ではない。突起部20を被駆動部40とが接した状態で配置されている場合は、電圧を印加せずとも突起部20が被駆動部40に接触している。
駆動力F1を加える前の被駆動部40の位置をP0、1回の振動における振動周期の終了時の中間目標位置をPc0とする。中間目標位置Pc0までの距離L0は、Pc0-P0である。前半の振動周期が終了すると、被駆動部40は、位置P1まで達する。位置P1は、中間目標位置Pc0よりも手前の位置である。被駆動部40のB方向の速度は、v0からv1に速くなる。
図3Bは、圧電駆動装置10の駆動時の後半の振動周期の動作を示す説明図である。後半の振動周期では、振動板200の対角にある別の2つの圧電素子、圧電素子110cと圧電素子110dに電圧を印加し、他の圧電素子110aと、圧電素子110bと、圧電素子110eと、圧電素子110fへの電圧の印加をしないようにする。圧電素子110cと圧電素子110dが矢印x2に示すように伸長し、振動板200は、逆向きに屈曲し、突起部20は、矢印y2に示すように、動く。しかし、短手方向の中央の2つの圧電素子110bと、圧電素子110eには電圧が印加されていないので、突起部20は、被駆動部40から離間し、被駆動部40を押圧しない。その結果、突起部20が矢印y2に示すように動いても、被駆動部40には、力がかからない。しかし、被駆動部40は慣性により速度v1で移動するので、後半の振動周期の終了時点では、中間目標位置Pc0に達する。なお、圧電素子110bと、圧電素子110eに電圧を印加し、それらを圧縮させることで、突起部20を被駆動部40から離間させてもよい。
ここで、被駆動部40と物体50との質量が小さいとき、すなわち慣性が小さいときには、被駆動部40は、前半の振動周期の終了時に位置P1に達し、後半の振動周期の終了時には、中間目標位置Pc0に達する。しかし、被駆動部40と物体50との質量が大きいとき、すなわち慣性が大きいときには、被駆動部40は、前半の振動周期の終了時に位置P1に達せず、後半の振動周期の終了時には、中間目標位置Pc0に達しない。
次の振動周期では、被駆動部40の次の中間目標位置PC2が設定され、同様に駆動される。なお、最初の振動周期で被駆動部40の位置がPc0まで達していれば、中間目標位置Pc2までの距離L2は、Pc2-Pc0である。一方、被駆動部40の位置がPc0まで達していなければ、中間目標位置Pc2までの距離L2は、Pc2-Pc0よりも大きくなる。
図4Aは、圧電駆動装置10の制動時の前半の振動周期の動作を示す説明図である。前半の振動周期では、振動板200短手方向の中央にある2つの圧電素子、具体的には、圧電素子110bと圧電素子110eに電圧を印加する。圧電素子110bと圧電素子110eが矢印x3に示すように長手方向に伸長し、振動板200も長手方向に伸長する。これにより、突起部20が被駆動部40に接触する。突起部20と被駆動部40との摩擦力F2により、制動される。摩擦力F2を「制動力F2」とも呼ぶ。
摩擦力F2を加える前の被駆動部40の位置をP3、1回の振動における振動周期の終了時の中間目標位置をPc3とする。目標位置Pc3までの距離L3は、Pc3-P3である。前半の振動周期が終了すると、被駆動部40は、位置P4まで達する。位置P4は、目標位置Pc3よりも手前の位置である。被駆動部40のB方向の速度は、v3からv4に遅くなる。
図4Bは、圧電駆動装置10の制動時の後半の振動周期の動作を示す説明図である。後半の振動周期では、圧電素子110bと圧電素子110eへの電圧の印加を停止する。圧電素子110bと圧電素子110eが矢印x4に示すように長手方向に短くなり、振動板200も長手方向に短くなる。これにより、突起部20が被駆動部40に接触しなくなり、被駆動部40に制動力F2を与えない。しかし、被駆動部40は慣性により速度v4で移動するので、後半の振動周期の終了時点では、中間目標位置Pc3に達する。なお、突起部20を被駆動部40とが接した状態で配置されている場合は、圧電素子110bと、圧電素子110eに電圧を印加し、それらを矢印x4に示す長手方向に圧縮させることで、突起部20を被駆動部40から離間させてもよい。
ここで、被駆動部40と物体50との質量が小さいとき、すなわち、慣性が小さいときには、被駆動部40は、前半の振動周期の終了時に位置P4に達し、後半の振動周期の終了時には、中間目標位置Pc3に達する。しかし、被駆動部40と物体50との質量が大きいとき、すなわち、慣性が大きいときには、被駆動部40は、前半の振動周期の終了時に位置P4を超え、後半の振動周期の終了時には、中間目標位置Pc3を超えてしまう。なお、本開示は、被駆動部40の慣性が大きいときであっても、最終目標位置Ptに停止できる制御を提供するものである。したがって、最終目標位置Ptまでの中途で、被駆動部40が中間目標位置を超えていても、最終目標位置Ptで被駆動部40が停止できれば良い。
図5は、制御部70の構成を示す説明図である。制御部70は、中間目標位置算出部71と、残距離算出部72と、最大減速度算出部74と、速度算出部76と、基準速度算出部78と、電圧設定部80と、速度判定部82と、スイッチ84と、駆動部86と、を備える。
本明細書では、1回の位置制御に要する時間を1サイクルと呼称する。中間目標位置算出部71は上位制御部90から取得した最終目標位置Ptと、位置センサー60から取得した現在位置Pnとを用いて、1サイクル後の中間目標位置Pcnを算出する。残距離算出部72は、1サイクル後の中間目標位置Pcnと、現在位置Pnとの差である中間目標までの距離Lnを算出する。すなわち、
Ln=Pcn-Pn …(1)
である。
最大減速度算出部74は、質量mと、最大摩擦力F2maxとを用いて、以下の式により、被駆動部40の最大減速度αを算出する。最大摩擦力F2maxは「最大制動力F2max」とも呼ぶ。
α=F2max/m …(2)
ここで、質量mは、被駆動部40の質量m1と物体50の質量m2の和である。被駆動部40の質量m1は既知である。被駆動部40により運ばれる物体50の質量m2は、既知ではないが、後述するように、容易に算出できる。最大摩擦力F2maxは、突起部20と被駆動部40との間の摩擦力であり、実験により測定可能であり、既知である。
速度算出部76は、現在位置Pnの時間変化から被駆動部40の速度vnを算出する。
基準速度算出部78は、目標までの距離Lnと最大減速度αとを用いて、基準速度vthを以下の式により算出する。
vth=(2・α・Ln)1/2 …(3)
被駆動部40の速度vnが、基準速度vthであれば、突起部20から被駆動部40に最大摩擦力F2maxを与えることで、被駆動部40を減速度αで減速し、最終目標位置Ptに停止させることができる。
電圧設定部80は、中間目標位置Pcnまでの距離Lnと、被駆動部40の現在の速度vnとを用いて、圧電素子110a~110fを駆動する駆動信号の電圧Vを算出する。この電圧Vは、駆動力F1、制動力F2と対応している。電圧設定部80は、中間目標位置Pcnまでの距離Lnが大きいほど電圧を大きくし、被駆動部40の現在の速度vnが速いほど、電圧を小さくする。ただし、電圧Vが、突起部20と被駆動部40との間の摩擦力が最大摩擦力F1maxまたはF2maxを生じさせる電圧Vlimを超える場合には、電圧Vlimに制限する。突起部20と被駆動部40との間の滑りを抑制することができる。なお、最大摩擦力F1maxおよびF2maxは、予め定められた既知の値である。
速度判定部82は、被駆動部40の現在の速度vnと、基準速度vthとを比較し、vn<vthであれば、後述するスイッチ84をオンにし、vn≧vthであれば、後述するスイッチ84をオフにする。
スイッチ84は、vn<vthであれば、駆動部86に屈曲振動を実行させる駆動信号をオンし、vn≧vthであれば、駆動部86に屈曲振動を実行させる駆動信号をオフする。駆動部86に縦振動を実行させる駆動信号は、被駆動部40の現在の速度vnと、基準速度vthの大小関係によっては、オフにされない。
駆動部86は、屈曲振動駆動部87と、縦振動駆動部88とを備える。屈曲振動駆動部87は、圧電素子110a、110c、110d、110fを駆動し、縦振動駆動部88は、圧電素子110b、110eを駆動する。圧電素子110a、110c、110d、110fは、振動板200を屈曲振動させ、圧電素子110b、110eは、振動板200を縦振動させる。
質量算出部89は、質量mを算出する。質量算出部89は、被駆動部40に駆動力F1を与える前の位置P0と、与えた後の位置P1と、を用いて、質量mを算出する。具体的には、駆動力F1を加えている時間をtst、加速度をβ、位置P0と位置P1との間隔をLstとする。
Lst=β・(tst)/2であるので、質量算出部89は、加速度βを
β=2・Lst/(tst) …(4)
で算出する。また、力F1と加速度βと質量mとの関係は、
F1=β・m …(5)
であるので、質量算出部89は、質量mを、
m=F1/β …(6)
で算出する。
図6は、制御部70が繰り返し行う駆動制御フローチャートである。ステップS100では、制御部70の最大減速度算出部74は、質量mと、最大摩擦力F2maxとを用いて、被駆動部40の最大減速度αを算出する。なお、このステップS100は、最初の1回目だけ行えば良い。質量mが変わらなければ、最大減速度αは変わらないからである。
ステップS105では、制御部70は、上位制御部90から被駆動部40の最終目標位置Ptを取得する。ステップS110では、制御部70は、位置センサー60から被駆動部40の現在の位置Pnを取得する。
ステップS120では、制御部70は、被駆動部40の最終目標位置Ptと被駆動部40の現在の位置Pnとの差|Pt-Pn|が閾値Lth以下か否かを判断する。|Pt-Pn|が閾値Lth以下の場合には、被駆動部40の位置が最終目標位置Ptに対して誤差範囲内であるので、制御部70は、このフローチャートの処理を終了する。|Pt-Pn|が閾値Lthを超える場合には、制御部70は、処理をステップS130に移行する。
ステップS130では、制御部70の速度算出部76は、前サイクルにおける被駆動部40の位置P(n-1)と現サイクルにおける被駆動部40の位置Pnとを用いて被駆動部40の速度vnを算出する。
ステップS140では、制御部70の中間目標位置算出部71は上位制御部90から取得した被駆動部40の最終目標位置Ptと、位置センサー60から取得した被駆動部40の位置Pnとを用いて、1サイクル後の被駆動部40の中間目標位置Pcnを算出する。
ステップS150では、制御部70の残距離算出部72は、被駆動部40の現在の位置Pnから中間目標位置Pcnまでの距離Lnを算出する。
ステップS160では、制御部70の電圧設定部80は、中間目標位置Pcnまでの距離Lnと、被駆動部40の現在の速度vnとを用いて、圧電素子110a~110fを駆動する電圧Vを算出する。この電圧Vは、駆動力F1、制動力F2と対応している。なお、電圧設定部80は、算出した電圧Vが突起部20と被駆動部40との間の摩擦力が最大摩擦力(最大駆動力F1maxまたは最大制動力F2max)を生じさせる電圧Vlimを超える場合には、圧電素子110a~110fを駆動する電圧Vを、電圧Vlimに制限する。なお、電圧Vlimは、実験等により予め定められた既知の値である。
ステップS170では、制御部70の基準速度算出部78は、中間目標位置Pcnまでの距離Lnと最大限速度αとを用いて、基準速度vthを算出する。
ステップS180では、制御部70の速度判定部82は、被駆動部40の現在の速度vnと、基準速度vthとを比較し、vn<vthであれば、処理をステップS190に移行し、vn≧vthであれば、処理をステップS195に移行する。
ステップS190では、制御部70は、駆動部86の屈曲振動駆動部87と、縦振動駆動部88との両方を駆動する。これにより、被駆動部40に駆動力F1が掛かる。ステップS195では、制御部70は、駆動部86の縦振動駆動部88のみを駆動する。これにより、被駆動部40に制動力F2が掛かる。
図7は、制御部70が実行する質量mを算出するフローチャートである。質量mは、上述したように、被駆動部40の質量m1と、物体50の質量m2の和である。ステップS200では、制御部70は、被駆動部40に駆動力を与える前の位置P0を取得する。なお、被駆動部40に駆動力を与える前では、被駆動部40の速度はゼロである。質量mが変化する場合、すなわち、被駆動部40が物体50をつかんだり、放したりして質量mが変化する場合、被駆動部40の速度はゼロだからである。
ステップS210では、制御部70は、駆動力F1で被駆動部40を駆動する。ステップS220では、制御部70は、駆動後の被駆動部40の位置P1を取得する。ステップS230では、制御部70は、位置P0と位置P1との間の距離Lstを取得する。
ステップS240では、制御部70は、被駆動部40の加速度βを算出する。駆動力F1による力を加えている時間をt、加速度をβとすると、式(4)を用いて加速度βを算出できる。
ステップS250では、制御部70は、質量mを算出する。駆動力F1と加速度βと質量mとの関係から、式(6)を用いて質量mを算出する。制御部70は、算出した質量mを図6のステップS100で用いる。なお、物体50の質量m2が既知の場合には、上位制御部90から与えてもよく、物体50の質量m2が被駆動部40の質量m1よりも極めて小さい場合、例えば1/1000以下の場合には、質量mとして、被駆動部40の質量m1を用いても良い。
図8は、高負荷の場合の被駆動部40の目標位置Pcnと実際の位置Pnを示す説明図である。高負荷とは、質量mが大きい場合、すなわち、慣性が大きい場合である。この場合、突起部20と被駆動部40との間の摩擦力を最大駆動力F1として駆動しても、被駆動部40を十分に加速できない。そのため、図8に示すように、被駆動部40の現在の位置Pnから目標位置Pcnまでの距離Lnは、だんだんと長くなっていく。また、制動時にも、被駆動部40を十分に減速できない。そのため、被駆動部40を最終目標位置Ptで停止させるために、制御部70は、被駆動部40が最終目標位置Ptに達する前の時刻t2から制動を開始する。
図9は、高負荷の場合の被駆動部40の位置、速度、被駆動部40に掛かる力を示す説明図であり、図10は、図9の領域Q2の拡大図である。高負荷の場合、時刻t0における駆動力F1は、中間目標位置Pcnまでの距離Lnと、被駆動部40の現在の速度vnとから算出され、最大駆動力F1maxよりも小さい駆動力である。
以降のサイクルでは、被駆動部40は、中間目標位置Pcnに達しないので、被駆動部40の現在の位置Pnから中間目標位置Pcnまでの距離Lnが大きくなっている。そのため、高負荷の場合、駆動力F1は、だんだんと大きくなっていく。そして、中間目標位置Pcnまでの距離Lnと、被駆動部40の現在の速度vnとを用いて算出する駆動力が、最大駆動力F1max以上となると、制御部70は、最大駆動力F1maxで被駆動部40を駆動する。なお、時刻t1以降は、中間目標位置Pcnは、最終目標位置Ptに一致する。したがって、距離Lnは、時刻t1まで増加し、その後減少する。
被駆動部40は、最大駆動力F1maxで駆動されるので、被駆動部40の速度vnは、線形に増加する。一方、式(3)からわかるように、基準速度vthは、距離Lnの平方根に比例する。その結果、時刻t2で被駆動部40の速度vnが基準速度vthを超える。なお、時刻t1から時刻t2までの間は、距離Lnは小さくなっていくが、基準速度vthは、被駆動部40の速度vnよりも大きい。
時刻t2で被駆動部40の速度vnが基準速度vthを超えると、図6のステップS180、S195の処理により、以降のサイクルでは、単振動による制動力F2maxにより制動される。ここで、基準速度vthは、最大摩擦力F2maxにより被駆動部40を減速したときに、被駆動部40が最終目標位置Ptに達したときに被駆動部40の速度vnがゼロとなる値であるため、被駆動部40の速度vnは、被駆動部40が最終目標位置Ptに達する時刻t3までが基準速度vth未満となることはない。
高負荷では、時刻t2までは、最大駆動力F1maxで駆動され、時刻t2からt3までは、制動力F2maxで制動される。時刻t3では、被駆動部40は、最終目標位置Ptに達し、被駆動部40の速度vnはゼロとなる。
図11は、中負荷の場合の被駆動部40の目標位置と実際の位置を示す説明図である。図12は、中負荷の場合の被駆動部40の位置、速度、被駆動部40に掛かる力を示す説明図であり、図13は、図12の領域Q3の拡大図である。
中負荷の場合、時刻t0から時刻t4における駆動力F1は、中間目標位置Pcnまでの距離Lnと、被駆動部40の現在の速度vnとから算出され、最大駆動力F1maxよりも小さい駆動力である。ただし、各サイクルにおいて、被駆動部40は、中間目標位置Pcnに達しないので、中間目標位置Pcnまでの距離Lnが大きくなっていく。従って、駆動力F1も大きくなっていく。時刻t4で、駆動力F1は、最大駆動力F1maxとなる。
時刻t4から時刻t5における駆動力F1は、最大駆動力F1maxである。この間、高負荷の場合と同様に、被駆動部40は、最大駆動力F1maxで駆動されるので、被駆動部40の速度vnは、線形に増加する。一方、式(3)からわかるように、基準速度vthは、距離Lnの平方根に比例する。その結果、時刻t5で被駆動部40の速度vnが基準速度vthとほぼ一致する。
時刻t5から時刻t6までは、速度vnと基準速度vthとの比較結果により、被駆動部40は、最大駆動力F1maxで駆動され、あるいは、最大摩擦力F2maxで制動される。この期間は、距離Lnはほぼ一定であり、基準速度vthもほぼ一定である。被駆動部40の速度vnが基準速度vthに満たなければ、最大駆動力F1maxで駆動され、被駆動部40の速度vnが増加した基準速度vthを超えていれば、最大摩擦力F2maxで制動される。
時刻t6以降は、中間目標位置Pcnは、最終目標位置Ptと一致するため、距離Lnが徐々に小さくなり、基準速度vthも徐々に小さくなる。時刻t6以降は、被駆動部40は、最大摩擦力F2maxで制動される。時刻t7では、被駆動部40は、最終目標位置Ptに達し、被駆動部40の速度vnはゼロとなる。
以上、本実施形態によれば、制御部70は、最大摩擦力で制動したときに被駆動部40を最終目標位置Ptで停止できる被駆動部40の基準速度vthを算出し、被駆動部40の現在の速度vnを取得し、被駆動部40の現在の速度vnが基準速度vthよりも小さい場合には、圧電駆動装置本体30から被駆動部40へ、距離Lnと速度vnとから算出した駆動力F1と、圧電駆動装置と被駆動部40との間の最大駆動力F1maxとのうち大きくない方の力で駆動力を与え、被駆動部の現在の速度vnが基準速度vth以上の場合には、圧電駆動装置本体30から被駆動部40へ、制動力を与えるので、被駆動部40を目標位置Ptで停止できる。すなわち、被駆動部40の慣性の大きさにかかわらず精度良い位置制御を行うことができる。
上記、実施形態において、距離Lnと速度vnとから算出した駆動力F1と、圧電駆動装置と被駆動部40との間の最大駆動力F1maxとのうち大きくない方の力で駆動力を与えているが、最大駆動力F1maxを与えても良い。距離Lnと速度vnとから駆動力F1を算出する必要がない。一方、距離Lnと速度vnとから算出した駆動力F1を与える場合には、無駄な加速を抑制できる。
本実施形態において、被駆動部40を制動する場合には、図4A、図4Bで説明したように、圧電素子110b、110eに電圧を印加し、その後電圧の印加をしないことで、振動板200を縦振動させたが、圧電素子110b、110eに電圧し続けて圧電素子110b、110eを伸長させた状態としても良い。後半サイクルも制動できる。
本実施形態において、被駆動部40を制動する場合には、すべての圧電素子110aから110fの電圧を印加してもよく、圧電素子110a、110c、110d、110fに電圧を印加しても良い。この場合、A方向に対して互いに対称位置にある圧電素子が同時に駆動されるので、縦振動はするが、屈曲振動をしない。
本実施形態では、最大駆動力F1maxと、最大摩擦力F2maxが等しいとしてグラフを作成しているが、最大駆動力F1maxと最大摩擦力F2maxは、異なっていても良い。高負荷の場合、駆動から制動に切り替わるときの被駆動部40の位置や速度vn、時刻が変わるが、制御は変わらない。駆動力F1と、摩擦力F2についても同様である。例えば、図12、13に示す中負荷の場合、時刻t5からt6の間、駆動力F1と摩擦力F2とを交互に掛けているが、F1=2・F2の場合、制御部70は、1サイクル駆動し、その後2サイクル制動すれば、3サイクル後に被駆動部40の速度vnをゼロにできる。2・F1=3・F2の場合、制御部70は、駆動、制動、制動、駆動、制動すれば、5サイクル後に被駆動部40の速度vnをゼロにできる。F1とF2の比がn:mの場合には、同様に、n+mサイクル後に被駆動部40の速度vnをゼロにできる。
上記説明では、被駆動部40の移動方向については言及していないが、運動方向により、m・g・sinθの力がプラスマイナスされる。なお、水平方向がθ=0であり、鉛直方向はθ=90°である。この場合、被駆動部40の移動方向により、式(5)は、以下の式(7)(8)となる。
F1+m・g・sinθ=β1・m …(7)
F1-m・g・sinθ=β2・m …(8)
未知数がmとθであり、式が2つあるので、質量mとθの両方を求めることができる。以下、制御においては、被駆動部40の移動方向に応じて、駆動力F1をF1+m・g・sinθあるいは、F1-m・g・sinθとすればよい。制動力F2についても同様である。
・第2実施形態:
第1実施形態では、中間目標位置Pcnを設定し、現在の位置Pnから中間目標位置Pcnまでの距離Lnを用いて、被駆動部40の位置や速度を制御したが、第2実施形態では、中間目標位置Pcnを設定せず、現在の位置Pnから最終目標位置Ptでの距離を用いて、被駆動部40の位置や速度を制御する。第2実施形態の制御フローチャートは、図6に示したものとほぼ同じであるが、ステップS140を実行せず、ステップS150では、最終目標位置Ptまでの距離Lnを算出する。
図14は、中間目標位置Pcnを定めない場合の被駆動部40の位置Pnと速度vnと基準速度vthを示す説明図である。時刻が経過するにつれて被駆動部40が最終目標位置に近づくので、距離Lnが小さくなる。その結果、基準速度vthは、単調に小さくなる。一方、被駆動部40は、距離Lnに応じて駆動力F1を受けるので、単調に速くなる。この駆動力F1は、例えば、最大駆動力F1maxである。時刻t8で、被駆動部40の速度vnは、基準速度vthを超えるので、時刻t8以降は、摩擦力F2により制動される。その結果、時刻t9で、被駆動部40は、最終目標位置Ptに到達し、速度vnはゼロとなる。
第1実施形態の中間目標位置Pcnを定める場合の高負荷の動作と、中間目標位置Pcnを定めない場合の動作とを比較すると、以下の2点を除き、同じである。
(a)高負荷の場合、時刻t0における駆動力F1は、中間目標位置Pcnまでの距離Lnと、被駆動部40の現在の速度vnとから算出され、最大駆動力F1maxよりも小さい駆動力であるが、中間目標位置Pcnを定めない場合では、最大駆動力F1maxである。
(b)高負荷の場合、基準速度vthは、中間(時刻t2)までは増加し、その後減少するが、中間目標位置Pcnを定めない場合では、基準速度vthは、t0で最も大きく、単調に減少する。
以上説明したように、中間目標位置Pcnを定めてもよく、定めなくても、同様に制御できることがわかる。中間目標位置Pcnを定める場合には、質量mが軽いときには、駆動力F1を小さくできるので、被駆動部40の停止位置のオーバーシュートを抑制しやすい。中間目標位置Pcnを定めない場合には、中間目標位置算出部71が不要となる。
本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。例えば、本開示は、以下の形態によっても実現可能である。以下に記載した各形態中の技術的特徴に対応する上記実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、本開示の一形態によれば、被駆動部を駆動する圧電駆動装置の制御方法が提供される。この制御方法は、前記圧電駆動装置が前記被駆動部に与える最大減速度αと前記被駆動部の現在の位置から目標位置までの距離Lnと、を用いて前記被駆動部の基準速度vthを算出し、前記被駆動部の現在の速度vnが前記基準速度vthよりも小さい場合には、前記圧電駆動装置から前記被駆動部へ、駆動力を与え、前記現在の速度vnが前記基準速度vth以上の場合には、前記圧電駆動装置から前記被駆動部へ、制動力を与える制御を行う。この形態によれば、圧電駆動装置は、最大摩擦力で制動したときに被駆動部を最終目標位置で停止できる被駆動部の基準速度を算出し、被駆動部の現在の速度を取得し、被駆動部の現在の速度が基準速度よりも小さい場合には、圧電駆動装置から被駆動部へ、駆動力を与え、被駆動部の現在の速度が基準速度以上の場合には、圧電駆動装置から被駆動部へ、制動力を与えるので、被駆動部を目標位置で停止できる。すなわち、被駆動部の慣性の大きさにかかわらず精度良い位置制御を行うことができる。
(2)上記形態において、前記圧電駆動装置は、前記圧電駆動装置に屈曲振動をさせ駆動力を与える第1の圧電素子と、前記圧電駆動装置に縦振動をさせ制動力を与える第2の圧電素子を備え、前記制動力を与えるときには、前記第1の圧電素子に屈曲振動をさせず、前記第2の圧電素子に縦振動をさせてもよい。この形態によれば、第2の圧電素子に縦振動により、制動力を与えることができる。
(3)上記形態において、前記被駆動部の質量mと、前記圧電駆動装置と前記被駆動部との間の最大摩擦力F2maxと、を用いて、最大減速度αを求めてもよい。この形態によれば、質量mが変わっても、最大減速度αを求めることができる。
(4)上記形態において、前記被駆動部を駆動する前の前記被駆動部の位置と、前記被駆動部を駆動した後の駆動した後の前記被駆動部の位置と、前記被駆動部を駆動する駆動力と、前記駆動部を駆動した時間と、を用いて、前記被駆動部の質量mを算出してもよい。この形態によれば、被駆動部の質量mを容易に算出できる。
(5)上記形態において、前記距離Lnと、前記基準速度vthと、を定期的に求めてもよい。この形態によれば、被駆動部を精度良く制御できる。
本開示は、圧電駆動装置の制御方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、圧電駆動装置や、圧電駆動装置を備えるモーター、ロボット等の形態で実現することができる。
10…圧電駆動装置、20…突起部、30…圧電駆動装置本体、40…被駆動部、50…物体、60…位置センサー、70…制御部、71…中間目標位置算出部、72…残距離算出部、74…最大減速度算出部、76…速度算出部、78…基準速度算出部、80…電圧設定部、82…速度判定部、84…スイッチ、86…駆動部、87…屈曲振動駆動部、88…縦振動駆動部、89…質量算出部、90…上位制御部、110a~110f…圧電素子、200…振動板、203…長辺、204…短辺、210…支持部、240…凹部

Claims (6)

  1. 被駆動部を駆動する圧電駆動装置の制御方法であって、
    前記圧電駆動装置が前記被駆動部に与える最大減速度αと、前記被駆動部の現在の位置から目標位置までの距離Lnと、を用いて前記被駆動部の基準速度vthを算出し、
    前記被駆動部の現在の速度vnが前記基準速度vthよりも小さい場合には、前記圧電駆動装置から前記被駆動部へ駆動力を与え、前記現在の速度vnが前記基準速度vth以上の場合には、前記圧電駆動装置から前記被駆動部へ、制動力を与える制御を行う、圧電駆動装置の制御方法。
  2. 請求項1に記載の制御方法であって、
    前記圧電駆動装置は、
    前記圧電駆動装置に屈曲振動をさせ駆動力を与える第1の圧電素子と、
    前記圧電駆動装置に縦振動をさせ制動力を与える第2の圧電素子を備え、
    前記制動力を与えるときには、前記第1の圧電素子に屈曲振動をさせず、前記第2の圧電素子に縦振動をさせる、制御方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の制御方法であって、
    前記被駆動部の質量mと、前記圧電駆動装置と前記被駆動部との間の最大摩擦力F2maxと、を用いて、最大減速度αを求める、制御方法。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の制御方法であって、
    前記被駆動部を駆動する前の前記被駆動部の位置と、前記被駆動部を駆動した後の駆動した後の前記被駆動部の位置と、前記被駆動部を駆動する駆動力と、前記被駆動部を駆動した時間と、を用いて、前記被駆動部の質量mを算出する、制御方法。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の制御方法であって、
    前記距離Lnと、前記基準速度vthと、を定期的に求める、制御方法。
  6. 被駆動部を駆動する圧電駆動装置であって、
    複数の圧電素子が設けられた振動板と、
    前記振動板に設けられた突起部と、
    前記突起部と接触可能な被駆動部と、
    前記圧電素子に印加する電圧を制御することにより前記圧電駆動装置の動作を制御する制御部と、
    前記被駆動部の現在の位置を検出する位置センサーと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記圧電駆動装置と前記被駆動部との間の摩擦力F2maxと、前記被駆動部の質量mと、を用いて、前記圧電駆動装置が前記被駆動部に与える最大減速度αを算出し、
    前記位置センサーで検出した前記被駆動部の現在の位置から、目標位置までの距離Lnを算出し、
    最大減速度αと前記被駆動部の現在位置から目標位置までの距離Lnとを用いて前記被駆動部の基準速度vthを算出し、
    前記位置センサーで検出した前記被駆動部の現在の位置の時間変化から前記被駆動部の現在の速度vnを算出し、
    前記現在の速度vnが前記基準速度vthよりも小さい場合には、前記圧電駆動装置から前記被駆動部へ、駆動力を与え、前記現在の速度vnが前記基準速度vth以上の場合には、前記圧電駆動装置から前記被駆動部へ、制動力を与える制御を行う、圧電駆動装置。
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