JP3720607B2 - 超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置 - Google Patents

超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置に関するものであり、例えば、直線案内装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体リソグラフィ用の走査型露光装置のように、レチクルやウエハを載置するステージなどの可動体を高精度に微小移動させる案内装置の駆動源として超音波モータを用いたものが提案されている。
【0003】
図8は超音波モータを可動体の駆動源とする従来の案内装置の一例を示す一部を破断した斜視図で、ベース基盤11上に一対のクロスローラガイドの如き一対のガイド部材12を備え、この一対のガイド部材12によって可動体であるステージ13が直線的に案内されるようになっている。
【0004】
また、一対のガイド部材12の間でステージ13の下面には、上記ガイド部材12に対して平行に被駆動部材14とリニアスケール16がそれぞれ固定してあり、上記リニアスケール16と対向する位置には測定ヘッド17を設置して位置検出手段18を構成するとともに、上記被駆動部材14には、その長手方向に対して垂直に超音波モータ15を当接させてあり、ステージ13の移動に伴う位置検出手段18からの位置信号と、予め設定してあるステージ13の移動プロファイルに基づく位置信号との位置偏差に応じて変化するパラメータを基に制御部19にてPID演算処理を行い、駆動用ドライバー20に指令信号を出力し、駆動用ドライバー20より指令電圧を出力して超音波モータ15を駆動させることで、ステージ13をガイド部材12に沿って移動、位置決めするようになっていた。
【0005】
このように、超音波モータ15は電磁モータのような他の駆動源に比べて精密な位置決めができるとともに、案内装置をコンパクトに設計することが可能であり、保守性に優れるなどの利点があった。
【0006】
しかしながら、超音波モータ15は被駆動部材14との摩擦により駆動力を発生する、いわゆる摩擦駆動方式であるため、摩擦力(静摩擦力)に起因する不感帯を有している。このため電磁モータなどに比べ制御が複雑となるといった課題があった。
【0007】
即ち、不感帯が存在すると、特に起動時に静止摩擦力を脱するために多くのエネルギーが必要となり、制御部19からの出力に対して線形応答せず、希望通りの制御を行うことが困難であった。また、この傾向はステージ13の負荷やステージ13に要求される加速度や速度が大きくなればなるほど顕著となり、位置偏差の増大に伴って安定した制御ができなくなったり、位置決め制定に要する時間が長くなる、などの課題があった。
【0008】
このような超音波モータ15の持つ不感帯を考慮に入れたものとして、特開平8−196090号公報に記載のものがある。
【0009】
図9にそのブロック線図を示すように、制御部19は、予め設定されたステージ13の移動プロファイルが格納されている目標値発生部31と、PID演算処理を行うフィードバック制御部32と、オフセット信号制御部33とからなり、超音波モータ15の持つ不感帯を補償するオフセット信号を、位置検出手段18からの位置信号215に基づいてオフセット信号制御部33にて算出し、フィードバック制御32からの指令信号212に重畳するようにしたもので、不感帯分を相殺することで超音波モータ15の線形応答領域のみを用いてフィードバック制御を実行するため、制御量を安定させることができるといった利点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ステージ13を定速移動から再加速させたり、減速させたりする場合、停止状態での静止摩擦力に起因する非線形応答とは異なる挙動を示すため、ステージ13の移動状況に応じてオフセット信号213を変化させる必要があるが、オフセット信号213はフィードバック制御部32からの指令信号212と独立しているため、ステージ13の移動中にむやみに変化させると、制御系が不安定となる恐れがあった。
【0011】
そして、特開平8−196090号公報に開示されている制御部19では、オフセット信号213を可変としているものの、変化させる値はステージ13の実際の移動量から推定されたものであることから、予め設定されているステージ13の移動プロファイルとの位置偏差が大きいと制御が不安定となるといった課題があった。
【0012】
その為、可動体の移動プロファイルを基に露光処理を同期させる走査型露光装置のような案内装置では、描画精度や処理速度を低下させるといった課題があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記課題に鑑み、可動体の駆動源をなす超音波モータと、上記可動体の変位を検出する位置検出手段と、該位置検出手段からの位置信号と、予め設定された可動体の移動プロファイルに基づく位置信号との位置偏差に応じて変化するパラメータを基にPID演算処理を行い、上記超音波モータへ指令信号を出力する制御部とからなり、上記制御部からの指令信号に、上記超音波モータの不感帯幅を越えるオフセット信号を重畳するとともに、前記可動体の移動プロファイルにおける再加速時又は減速時には、その時の加速度及び加速前後における速度差に基づいて直線的に増加又は減少させたオフセット信号を重畳することによって可動体を超音波モータにて駆動させる案内装置を構成したものである。
【0014】
また、本発明は、上記可動体の移動プロファイルにおける再加速時又は減速時の加速度をα(mm/sec2 )、加速前後の速度差をΔV(mm/sec)とした時、上記オフセット信号をその再加速開始時又は減速開始時より0.002×|α|秒手前から20×|ΔV|/|α|の変化率で直線的に増加又は減少させたオフセット信号を重畳するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1は超音波モータを可動体の駆動源とする本発明の案内装置の一例を示す一部を破断した斜視図である。なお、従来と同一部分については同一符号で示す。この案内装置は、ベース基盤11上に一対のクロスローラガイドの如き一対のガイド部材12を備え、この一対のガイド部材12によって可動体であるステージ13を直線的に案内するようになっている。また、一対のガイド部材12の間でステージ13の下面には、上記ガイド部材12に対して平行に被駆動部材14とリニアスケール16をそれぞれ固定してあり、上記リニアスケール16と対向する位置には測定ヘッド17を設置して位置検出手段18を構成するとともに、上記被駆動部材14には、その長手方向に対して垂直に超音波モータ15を当接させてあり、この超音波モータ15を駆動させることでステージ13をガイド部材12に沿って移動、位置決めするようになっている。
【0017】
また、ステージ13の移動に伴う位置検出手段18からの位置信号は、制御部1に送られ、この制御部1にて予め設定されたステージ13の移動プロファイルに基づく位置信号と比較して位置偏差を求め、この位置偏差に応じて変化するパラメータを基にPID演算処理した出力値を指令信号として駆動用ドライバー20へ出力し、この駆動用ドライバー20からの指令電圧に基づいて超音波モータ15を駆動するようになっている。
【0018】
図2に本発明の案内装置のブロック線図を示すように、制御部1は、フィードバック制御部22、目標値発生部21、及びオフセット信号指令部23とからなり、ステージ13への要求位置は、予め設定されたステージ13の移動プロファイルが格納されている目標値発生部21より時間の関数として与えられ、フィードバック制御部22へ送るとともに、ステージ13の現在位置は、位置検出手段18にて検出され、フィードバック制御部22へ送るようになっている。そしてこのフィードバック制御部22では、目標値発生部21からの要求位置信号111と位置検出手段18からの実際の位置信号115の2つの信号から位置偏差を計算し、所定のパラメータを用いたPID演算処理を実行することで、ステージ13の移動位置を決定する指令信号112を出力するようになっている。
【0019】
また、ステージ13に要求される移動プロファイルに基づき、オフセット信号指令部23では、超音波モータ15の不感帯を補償するため、不感帯幅を越えるオフセット信号113を、速度変化、加速度、および時間のパラメータに係る関数として決定し、その結果をデータテーブル24に格納してあり、オフセット信号指令部23では時間経過に対応したデータテーブル24の値をオフセット信号113として取り出し、フィードバック制御部22からの指令信号112に重畳するようになっている。
【0020】
ここで、予めデータテーブル24に格納すべきオフセット信号113の値は、要求される移動プロファイルに対応させた変化を実現できるよう、ステージ13の移動開始からの経過時間を基準に、ステージ13へ要求される速度変化と加速度の関数として表現する。これらは移動プロファイルから決定される既知のパラメータであるので、移動制御を実行するに先だって計算しておくことが可能であり、高速処理のためのデジタル信号プロセッサ等を追加することなく、簡単に実現できる。
【0021】
上記オフセット信号113を決定するにあたっては、予め使用する超音波モータ15の不感帯幅を測定し、それに相当する出力を初期値とし、初期値を基準とした変化を上記パラメータの関数として求める。
【0022】
即ち、初期値はステージ13の移動開始時に適用されるオフセット信号113の値であり、指令信号とステージ13の応答(静止摩擦を脱出するためのエネルギー)の相関関係を予備的に測定しておくことでより理想的な制御を行うことが可能となる。なお、初期値は案内装置の状態により経時的に変化することが予想されるので、定期的に測定を実施し、更新する必要がある。
【0023】
具体的には、静止状態からステージ13をスムーズに移動させるのに必要な不感帯幅を越える値をオフセット信号113の初期値とし、ステージ13が移動プロファイルに基づいて再加速や減速する際には、その時の加速度をα(mm/sec)、加速前後の速度差をΔV(mm/sec)とした時、移動プロファイルにおける再加速又は減速の開始時刻の0.002×|α|秒手前より20×|ΔV|/|α|の変化率で直線的に増加あるいは減少させたオフセット信号113指令信号112を重畳すれば良い。
【0024】
そして、指令信号112にオフセット信号113を重畳した最終の指令信号114が駆動用ドライバー20へ送られ、指令電圧として超音波モータ15へ出力するようになっている。
【0025】
このように、本発明によれば、予め設定されているステージ13の移動プロファイルに基づいてオフセット信号113を可変としてあるため、ステージ13が定速状態から再加速したり、減速するような複雑な動きをする場合であっても、ステージ13の実際の移動量から推定してオフセット信号213を可変とする従来のものに較べて制御系の安定性が高く、要求された移動プロファイルをより忠実に実行させることができる。
【0026】
かくして、本発明の案内装置を例えば、可動体の移動プロファイルを基に露光処理を同期させる走査型露光装置のような案内装置に適用すれば、描画精度や処理速度を向上させることができる。
【0027】
【実施例】
ここで、本発明の案内装置と従来の案内装置をそれぞれ用意し、可動体をなすステージ13をある移動プロファイルに基づいて移動させた時の移動特性を調べる実験を行った。
【0028】
本実験において、案内装置を構成するステージ13は、300mm×300mm×20mmの板状体をしたもので、純度99.5%のアルミナセラミックスにより形成した。また、被駆動部材14は、30mm×30mm×300mmの柱状体をしたもので、ステージ13と同材質のアルミナセラミックスにより形成した。なお、ステージ13及び被駆動部材14の総荷重を測定したところ、10kgであった。
【0029】
また、ステージ13を案内する一対のガイド部材12として、長さが300mmのクロスロ−ラガイドを用いるとともに、ステージ13の駆動源をなす超音波モータ15として、イスラエル・ナノモーション社製の超音波モータ(形式SP−8)を用いた。
【0030】
さらに、位置検出手段18を構成するリニアスケール14として、最小分解能0.2μm、応答周波数1MHzのものを用いた。
【0031】
また、制御部1のオフセット信号指令部23のデータテーブル24へインプットするオフセット信号113の初期値は、以下のようにして求めた。
【0032】
(1) 静止状態にある超音波モータ15に開ループで指令電圧を所定の増加率で徐々に加え、位置検出手段18からの位置信号を読み取る。
【0033】
(2) ステージ13の移動量が所定のしきい値を越えた時点での指令電圧値を不感帯幅に相当するオフセット信号113として記録する。
【0034】
(3) (1) 及び(2) を静止位置、始動方向を変えて数点測定し、それらの平均値をオフセット信号113の初期値としてデータテーブル24に記録する。
【0035】
次に、ステージ13の移動プロファイルとして、図3に示す移動プロファイルを関数として目標値発生部21に記録する。
【0036】
そして、本発明の案内装置においては、図3に示す移動プロファイルに基づくオフセット信号113を、図4に示す関数としてオフセット信号指令部23のデータデーブル24に記録する。
【0037】
即ち、図4において、ステージ13の始動時の加速及び加速完了後の定速移動時のオフセット信号値113は、上記初期値に等しいため、予め2.0Vのオフセット信号113を指令信号112に重畳させるようにする。そして、ステージ13が再加速を行う時には、この再加速時の加速度αが500(mm/sec)、加速開始前と加速終了後の速度差ΔVが50(mm/sec)であるため、図3における移動プロファイルの再加速開始時である1.1秒より0.002×|α|=0.1秒手前の1.0秒から20×|ΔV|/|α|=2の変化率で増加するようにオフセット信号113を直線的に増加させたあと、再度定速状態では、オフセット信号113の初期値に増加分をプラスした値を指令信号112に重畳する。そして、ステージ13が減速を行う時には、この減速時の加速度αが−500(mm/sec)、減速開始前と減速終了後の速度差ΔVが−100(mm/sec)であるため、図3における移動プロファイルの減速開始時である2.2秒より0.002×|α|=0.1秒手前の2.1秒から20×|ΔV|/|α|=4の変化率で減少するようにオフセット信号113を直線的に減少させるようにした。なお、上記オフセット信号113の変更は、変速行程が終了(定速状態、あるいは停止)するまで続けるものとした。また、オフセット信号113は、ステージ13の移動中にリアルタイムで計算させるようにしても良いが、本実験では、予めサーボインターバル間隔で信号値を計算しておき、プロセッサが参照するデータテーブル24中に格納する方式を採用した。
【0038】
フィードバック制御部22およびデータテーブル24からのオフセット信号113の参照は同一のプロセッサで、サーボインターバルを0.5msecとして実行した。フィードバック制御部22はPID演算処理を用い、位置検出手段18から検出したステージ13の実際の位置信号115と、予め目標値発生部21に格納している位置信号111との位置偏差を求め、数1に基づいてPID演算処理を施して指令信号112を算出するようにした。
【0039】
【数1】
Figure 0003720607
【0040】
ここで、Vout は指令信号112の値、Eはステージ13の実際の位置と要求位置との位置偏差、Iはステージ13の移動開始からの位置偏差の積分和、Dは前回のサーボインターバル時間内における位置偏差と現在の位置偏差との差を表し、Kp,IKi,DKdは各項のゲインを表すパラメータで、予め駆動系の周波数応答特性から割り出した系固有の値である。従って、超音波モータ15への最終指令信号114は数2のようになる。
【0041】
【数2】
Figure 0003720607
【0042】
ここで、Vofs はオフセット信号113で、サーボインターバル時間に対応する値として、予めデータテーブル24(ここではプロセッサの用いるデータメモリ)上に格納されている値、Vは駆動用ドライバー20へ出力する最終指令信号114の値である。
【0043】
一方、比較例として、ステージ13、超音波モータ15、位置検出手段18、およびフィードバック制御部22の構成は本発明と基本的に同じとし、比較例1としては、オフセット信号を上記不感帯の測定により得られた初期値を固定値として連続的に指令信号112に重畳し、比較例2としては、オフセット信号213の初期値を比較例1と同じとし、その後のオフセット信号213を数3より算出される制御量(ステージの移動量)に基づく帰還をかけた値を指令信号112に重畳するようにした。
【0044】
【数3】
Figure 0003720607
【0045】
そして、これらの案内装置の駆動特性を調べる実験を行った。なお、安定した駆動特性は位置偏差の変化量を見ることで確認することができるため、この位置偏差の変化の度合いをモニターすることで確認するようにした。
【0046】
本発明の案内装置における時間と位置偏差との関係は図5に、比較例1の案内装置における時間と位置偏差との関係は図6に、比較例2の案内装置における時間と位置偏差との関係は図7にそれぞれ示す通りである。
【0047】
これらの結果より明らかなように、本発明の案内装置では、ステージ13の移移動中において位置偏差の変化が殆どなく、ステージ13が再加速したり、減速するような複雑な移動プロファイルにおいても忠実に駆動させることができることが判る。
【0048】
これに対し、比較例1では、ステージ13の再加速に対して迅速に対応できず、位置偏差の収束が大幅に遅れて、比較例2では、比較例1に較べると位置偏差の収束は早いものの、再加速開始時や減速開始時において、瞬間的に位置偏差の乱れが生じ、リカバリータイムを考慮する必要があることが判る。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、可動体の駆動源をなす超音波モータと、上記可動体の変位を検出する位置検出手段と、該位置検出手段からの位置信号と、予め設定された可動体の移動プロファイルに基づく位置信号との位置偏差に応じて変化するパラメータを基にPID演算処理を行い、上記超音波モータへの指令信号を出力する制御部とからなり、上記制御部からの指令信号に、上記超音波モータの不感帯幅を越えるオフセット信号を重畳するとともに、前記可動体の移動プロファイルにおける再加速時又は減速時には、その時の加速度及び速度差に基づいて直線的に増加又は減少させたオフセット信号を重畳することによって可動体を超音波モータにて駆動させるようにして案内装置を構成したので、可動体に複雑な移動プロファイルが要求される場合でも、その移動プロファイルに応じて忠実に可動体を移動、位置決めすることができ、最適な制御を行うことができるので、特に可動体の移動プロファイルからの偏差を厳密に管理する必要がある走査型露光装置のような案内装置として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波モータを可動体の駆動源とする本発明の案内装置の一例を示す一部を破断した斜視図である。
【図2】本発明の案内装置を示すブロック線図である。
【図3】実験において、ステージの移動プロファイルである速度と時間との関係を示すグラフである。
【図4】実験において、本発明の案内装置においてオフセット信号指令部のデータテーブルに格納するオフセット信号値と時間との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の案内装置における時間と位置偏差との関係を示すグラフである。
【図6】比較例1の案内装置における時間と位置偏差との関係を示すグラフである。
【図7】比較例2の案内装置における時間と位置偏差との関係を示すグラフである。
【図8】超音波モータを可動体の駆動源とする従来の案内装置の一例を示す一部を破断した斜視図である。
【図9】従来の案内装置を示すブロック線図である。
【符号の説明】
1,19・・・制御部
11・・・ベース基盤
12・・・ガイド部材
13・・・ステージ
14・・・被駆動部材
15・・・超音波モータ
16・・・リニアスケール
17・・・測定ヘッド
18・・・位置検出手段
20・・・駆動用ドライバー
21・・・目標値発生部
22・・・フィードバック制御部
23・・・オフセット信号指令部
24・・・データテーブル
112・・・指令信号
113・・・オフセット信号
114・・・最終指令信号

Claims (2)

  1. 可動体の駆動源をなす超音波モータと、上記可動体の変位を検出する位置検出手段と、該位置検出手段からの位置信号と、予め設定された可動体の移動プロファイルに基づく位置信号との位置偏差に応じて変化するパラメータを基にPID演算処理を行い、上記超音波モータへ指令信号を出力する制御部とからなり、上記制御部からの指令信号に、上記超音波モータの不感帯幅を越えるオフセット信号を重畳するとともに、前記可動体の移動プロファイルにおける再加速時又は減速時には、加速度及び加速前後における速度差に基づいて直線的に増加又は減少させたオフセット信号を重畳するようにしたことを特徴とする超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置。
  2. 前記可動体の移動プロファイルにおける再加速時又は減速時の加速度をα(mm/sec2 )、加速前後における速度差をΔV(mm/sec)とした時、上記オフセット信号をその再加速開始時又は減速開始時より0.002×|α|秒手前から20×|ΔV|/|α|の変化率で直線的に増加又は減少させたオフセット信号を重畳するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置。
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