JP7357487B2 - 電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents
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(モノマー液の調製)
EDOTとエチル化EDOTとを、85:15の質量比で混合した(以下、この混合物を「XA15」という)。XA15:49.85gに、ピロール:0.15gおよび溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー液を調製した。
タンタル焼結体を2質量%濃度のリン酸水溶液中に浸漬し、10Vの電圧を印加することで、タンタル焼結体の表面に誘電体層(誘電体酸化皮膜)を形成した。
EDOTとプロピル化EDOTとを、50:50の質量比で混合した(以下、この混合物を「XB50」という)。XB50:49.99gに、ピロール:0.01gおよび溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー液を調製した。そして、このモノマー液を用いた以外は、実施例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
XB50:49.95gに、ピロール:0.05gおよび溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー液を調製した。そして、このモノマー液を用いた以外は、実施例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
XB50:49.85gに、ピロール:0.15gおよび溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー液を調製した。そして、このモノマー液を用いた以外は、実施例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
XB50:49.75gに、ピロール:0.25gおよび溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー液を調製した。そして、このモノマー液を用いた以外は、実施例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
EDOTとブチル化EDOTとを、10:90の質量比で混合した(以下、この混合物を「XC90」という)。XC90:49.95gに、ピロール:0.05gおよび溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー液を調製した。そして、このモノマー液を用いた以外は、実施例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
XB50:50.00gに、ピロールを添加せずに溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー液を調製した。そして、このモノマー液を用いた以外は、実施例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
タンタル焼結体のパラトルエンスルホン酸鉄エタノール溶液への浸漬から重合後の洗浄および乾燥までの工程を6回繰り返した以外は、比較例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
XB50:49.50gに、ピロール:0.50gおよび溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー液を調製した。そして、このモノマー液を用いた以外は、実施例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
タンタル焼結体のパラトルエンスルホン酸鉄エタノール溶液への浸漬から重合後の洗浄および乾燥までの工程を6回繰り返した以外は、比較例3と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
EDOT:50.00gに溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー溶液を調製した。そして、このモノマー液を用いた以外は、実施例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
EDOT:49.85gに、ピロール:0.15gおよび溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー液を調製した。そして、このモノマー液を用いた以外は、実施例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
EDOT:49.00gに、ピロール:1.00gおよび溶媒(キシレン):50.00gを添加し、混合してモノマー液を調製した。そして、このモノマー液を用いた以外は、実施例1と同様にしてタンタル電解コンデンサを作製した。
HEWLETT PACKARD社製のLCRメーター(4284A)を用い、25℃の条件下で、120Hzで測定した。また、求めた静電容量を設計静電容量(350μF)で除し、これを百分率で表して容量出現率(%)を算出した。
各コンデンサに25℃で10Vの電圧を60秒間印加した後、デジタルオシロスコープを用いて漏れ電流を測定した。
実施例および比較例のタンタル電解コンデンサ各10個を、150℃で250時間貯蔵した後、上記と同じ方法で、静電容量を測定し、下記式によって静電容量の初期特性評価時の測定値からの変化率(%)を求めた。
静電容量の耐熱性評価測定値の初期特性評価測定値からの変化率(%):
変化率(%) = 100 × (耐熱性評価測定値-初期特性評価測定値)
÷ 初期特性評価測定値
Claims (4)
- 弁金属の多孔体と、上記弁金属の酸化被膜からなる誘電体層とを有するコンデンサ素子上に、導電性高分子を固体電解質として有する電解コンデンサであって、
上記導電性高分子は、ピロール、3,4-エチレンジオキシチオフェン、およびアルキル化エチレンジオキシチオフェンを共重合してなり、全モノマー中のピロールの割合が0.01~0.5質量%で、3,4-エチレンジオキシチオフェンとアルキル化エチレンジオキシチオフェンとの合計100質量部中のアルキル化エチレンジオキシチオフェンの割合が15~90質量部であることを特徴とする電解コンデンサ。 - 上記アルキル化エチレンジオキシチオフェンが、2-メチル-2,3-ジヒドロ-チエノ〔3,4-b〕〔1,4〕ジオキシン、2-エチル-2,3-ジヒドロ-チエノ〔3,4-b〕〔1,4〕ジオキシン、2-プロピル-2,3-ジヒドロ-チエノ〔3,4-b〕〔1,4〕ジオキシン、および2-ブチル-2,3-ジヒドロ-チエノ〔3,4-b〕〔1,4〕ジオキシンよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の電解コンデンサ。
- 弁金属の多孔体と、上記弁金属の酸化被膜からなる誘電体層とを有するコンデンサ素子上に、ピロール、3,4-エチレンジオキシチオフェン、およびアルキル化エチレンジオキシチオフェンを、化学酸化重合によって共重合して導電性高分子を形成する工程を有し、
上記導電性高分子の形成に際し、ピロールを全モノマー中の割合が0.01~0.5質量%となる量で使用し、かつ3,4-エチレンジオキシチオフェンおよびアルキル化エチレンジオキシチオフェンを、これらの合計100質量部中のアルキル化エチレンジオキシチオフェンの割合が15~90質量部となる量で使用することを特徴とする電解コンデンサの製造方法。 - 上記アルキル化エチレンジオキシチオフェンとして、2-メチル-2,3-ジヒドロ-チエノ〔3,4-b〕〔1,4〕ジオキシン、2-エチル-2,3-ジヒドロ-チエノ〔3,4-b〕〔1,4〕ジオキシン、2-プロピル-2,3-ジヒドロ-チエノ〔3,4-b〕〔1,4〕ジオキシン、および2-ブチル-2,3-ジヒドロ-チエノ〔3,4-b〕〔1,4〕ジオキシンよりなる群から選ばれる少なくとも1種を使用する請求項3に記載の電解コンデンサの製造方法。
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