JP5152882B1 - 導電性高分子溶液、導電性高分子組成物、並びにそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

導電性高分子溶液、導電性高分子組成物、並びにそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5152882B1
JP5152882B1 JP2012050127A JP2012050127A JP5152882B1 JP 5152882 B1 JP5152882 B1 JP 5152882B1 JP 2012050127 A JP2012050127 A JP 2012050127A JP 2012050127 A JP2012050127 A JP 2012050127A JP 5152882 B1 JP5152882 B1 JP 5152882B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive polymer
compound
polymer solution
carboxylic acid
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012050127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013185031A (ja
Inventor
知希 信田
康久 菅原
聡史 鈴木
泰宏 冨岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Tokin Corp filed Critical NEC Tokin Corp
Priority to JP2012050127A priority Critical patent/JP5152882B1/ja
Priority to CN201310058077.XA priority patent/CN103305000B/zh
Application granted granted Critical
Priority to US13/779,199 priority patent/US8940191B2/en
Publication of JP5152882B1 publication Critical patent/JP5152882B1/ja
Priority to DE102013102040A priority patent/DE102013102040A1/de
Publication of JP2013185031A publication Critical patent/JP2013185031A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/022Electrolytes; Absorbents
    • H01G9/025Solid electrolytes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/0029Processes of manufacture
    • H01G9/0036Formation of the solid electrolyte layer
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/06Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances
    • H01B1/12Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances organic substances
    • H01B1/124Intrinsically conductive polymers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/22Electrodes
    • H01G11/30Electrodes characterised by their material
    • H01G11/48Conductive polymers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/54Electrolytes
    • H01G11/56Solid electrolytes, e.g. gels; Additives therein
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/022Electrolytes; Absorbents
    • H01G9/025Solid electrolytes
    • H01G9/028Organic semiconducting electrolytes, e.g. TCNQ
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/15Solid electrolytic capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Abstract

【課題】 良好な分散性を維持し任意にpHを調整した導電性高分子溶液、耐熱性に優れた導電性高分子組成物を提供する。さらに、信頼性に優れた固体電解コンデンサを提供する。
【解決手段】 ドーパントがドーピングされた導電性高分子と、アミノ基とヒドロキシル基を有する第1の化合物と、カルボン酸基を有する第2の化合物と、分散媒とを含む、導電性高分子溶液である。
【選択図】図1

Description

本発明は、導電性高分子溶液、導電性高分子組成物、並びにそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法に関する。
タンタル、アルミニウムなどの弁作用金属の多孔質体に、陽極酸化法によって誘電体酸化皮膜を形成した後、この酸化皮膜上に導電性高分子を形成し、これを固体電解質とする固体電解コンデンサが開発されている。
このような固体電解コンデンサは、従来用いられてきた二酸化マンガンを固体電解質とするコンデンサよりも等価直列抵抗(以下、ESRという)が低く、さまざまな用途に用いられ始めている。近年、集積回路の高周波化、大電流化のトレンドに伴い、ESRが低く、大容量かつ損失の小さい固体電解コンデンサが求められている。
この固体電解コンデンサの固体電解質となる導電性高分子層の形成方法としては、化学酸化重合と電気酸化重合とに大別され、導電性高分子材料を構成する単量体(モノマー)としては、ピロール、チオフェン、3,4−エチレンジオキシチオフェン、アニリンなどが知られている。また、近年では導電性高分子溶液を塗布して、固体電解質を形成する方法も進められている。
導電性高分子溶液は、一般には水性溶媒中の分散液もしくは溶液、又は有機溶媒中の溶液として提供されており、使用時に溶媒を除去して導電性高分子材料として使用され、帯電防止材、電磁波シールド材、コンデンサや電気化学キャパシタ等の電極、色素増感太陽電池や有機薄膜太陽電池等の電極及びエレクトロルミネッセンスディスプレイの電極等として、多岐に渡って検討されている。さらに、近年では、より高性能な導電性高分子材料を与えるべく、導電性高分子溶液の製造方法や新たな機能を付与する添加剤の混合など組成物に関する開発が盛んに行われている。
このような導電性高分子溶液に関する技術として、電極を製造する際に電極や接合材料に固有の耐酸性を考慮して、導電性高分子溶液の水素イオン指数(pH)を任意に調整する技術が以下に開示されている。
特許文献1には、金属腐食や接触物の変色等を防止できる導電性高分子溶液及び導電性塗膜を提供する技術に関し、π共役系導電性高分子とポリアニオンと溶媒とを含有し、pHが5〜13に調整された導電性高分子溶液に関する技術が開示されている。
特許文献2には、誘電体層の腐食を防止したコンデンサ及びその製造方法を提供する技術に関し、コンデンサの固体電解質がπ共役系導電性高分子とポリアニオンと溶媒とを含有し、pHが3〜13に調整された導電性高分子溶液を塗布形成されたコンデンサに関する技術が開示されている。
特許文献3には、高い静電容量及び低いESRを維持させるとともに、耐熱性が高い固体電解キャパシタを提供する技術に関し、少なくとも、水、並びに/又は水及び混合溶媒と、カチオン化された導電性高分子とポリマーアニオンとの導電性複合体と、融点が170℃以上のヒドロキシ類化合物を含有するキャパシタ用溶液において、溶液に水素イオン指数がpH3〜13の範囲に調整されていることを特徴とする固体電解キャパシタ用溶液に関する技術が開示されている。
これらの特許文献1〜3の導電性高分子溶液のpHを調整する方法としては、π共役系導電性高分子とポリアニオンとの複合体の水溶液にアルカリ類、アミン類、イミダソール類、ピリジン類等を混合して塩を形成させる方法、酸基をエステル化する方法、酸基をアミド化する方法などによって行われる。
特許文献4には、固体電解層の導電性に優れ、ESRが低く、また、耐熱性及び耐電圧の高いコンデンサを提供する技術に関し、コンデンサの固体電解質が、π共役系導電性高分子とポリアニオンとアミド化合物とを含有するコンデンサに関する技術が開示されており、π共役系導電性高分子とポリアニオンとアミド化合物と溶媒を含有する導電性高分子を、固体電解質に適用して製造される。
特開2006−249128号公報 特開2006−287182号公報 特開2011−82314号公報 国際公開第2007/091656号
しかしながら、これらの方法によって導電性高分子溶液のpHは任意に調整できるが、一方でこの導電性高分子溶液から得られる導電性高分子組成物においては、導電性高分子膜の性質や耐熱性は必ずしも十分でなく、課題が残されている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、その目的は、導電性高分子溶液の分散性を損なわず、任意にpHを調整した導電性高分子溶液を提供すること、耐熱性に優れた導電性高分子組成物を提供すること、また、信頼性に優れた固体電解コンデンサ及びその製造方法を提供することにある。
本発明によれば、ドーパントがドーピングされた導電性高分子と、アミノ基とヒドロキシル基を有するアミノプロパンジオール類からなる第1の化合物と、カルボン酸基を有するか又は前記カルボン酸基の導入により水溶変性された水溶性の化合物からなる第2の化合物と、分散媒とを含む、導電性高分子溶液が得られる。
また、本発明の導電性高分子溶液において、前記アミノプロパンジオールは、2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオール、2−アミノ−2ヒドロキシエチル1,3プロパンジオール、3−ジメチルアミノ−1,2プロパンジオール、3−メチルアミノ−1,2プロパンジオール、1−(メチルアミノ)プロパンジオールから選択される少なくとも1種であることであることが好ましい。
また、本発明の導電性高分子溶液において、前記第1の化合物に具備されるアミノ基と、前記第2の化合物に具備されるカルボン酸基の数は、1.0:2.0〜5.5の範囲であることが好ましい。
また、本発明の導電性高分子溶液において、前記導電性高分子は、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニオン、並びにそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含むのが好ましい。
また、本発明の導電性高分子溶液において、前記導電性高分子は、3,4−エチレンジオキシチオフェン又はその誘導体の繰り返し単位を含むのが好ましい。
また、本発明の導電性高分子溶液は、pHが2.5〜7.0であるのが好ましい。
また、本発明によれば、上記の導電性高分子溶液から、前記分散媒を除去し、前記導電性高分子と前記第1の化合物と前記第2の化合物から生成した、カルボン酸アミド及びカルボン酸エステル結合を有する化合物を含有することを特徴とする導電性高分子組成物が得られる。
また、本発明の導電性高分子組成物において、前記導電性高分子溶液を80℃以上300℃以下で加熱し、前記分散媒を除去することが好ましい。
また、本発明によれば、前記カルボン酸アミド及び前記カルボン酸エステル結合を有する化合物は、前記ドーパントがドーピングされた導電性高分子の分散粒子間に介在することを特徴とする導電性高分子組成物が得られる。
また、本発明によれば、上記の導電性高分子組成物を含む固体電解質を備える固体電解コンデンサが得られる。
また、本発明によれば、弁作用金属からなる陽極導体の表面に誘電体層を形成する工程と、前記誘電体層上に、上記の導電性高分子溶液を塗布又は含浸し、前記導電性高分子溶液から前記分散媒を除去して得られる導電性高分子組成物を含む固体電解質層を形成する工程とを有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法が得られる。
また、本発明によれば、弁作用金属からなる陽極導体の表面に誘電体層を形成する工程と、前記誘電体層上で、導電性高分子を与えるモノマーを酸化重合して、導電性高分子を含む第1の固体電解質層を形成する工程と、前記第1の固体電解質層上に、上記の導電性高分子溶液を塗布又は含浸し、前記導電性高分子溶液から前記分散媒を除去して得られる導電性高分子組成物を含む第2の固体電解質層を形成する工程とを有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法が得られる。
本発明によれば、導電性高分子溶液の分散性を損なわず、任意にpHを調整した導電性高分子溶液を提供すること、導電性高分子マトリックスにカルボン酸アミド及びカルボン酸エステル結合を有する化合物を介在させることで、耐熱性に優れた導電性高分子組成物を提供すること、また、信頼性に優れた固体電解コンデンサ及びその製造方法を提供することが可能となる。
本発明に係る固体電解コンデンサの一例を示す模式断面図である。 導電性高分子組成物の耐熱性評価結果を示す図である。 第1の化合物と第2の化合物から生成した化合物の有機構造解析結果を示す図である。 第1の化合物と第2の化合物から生成した化合物の耐熱性評価結果を示す図である。
(導電性高分子溶液)
本発明の導電性高分子溶液は、ドーパントがドーピングされた導電性高分子と、アミノ基とヒドロキシル基を有する第1の化合物と、カルボン酸基を有する第2の化合物と、分散媒とを含むことを特徴とする。本発明に係る導電性高分子は、ドーパントがドーピングされて導電性を発現している状態の導電性高分子を示す。
ドーパントとしては、無機酸、低分子有機酸又は高分子有機酸、あるいはそれらの塩等を用いることができる。
無機酸としては、例えば硫酸、硝酸、燐酸、過塩素酸、テトラフルオロホウ酸、六フッ化燐酸等のプロトン酸等が使用できる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
低分子有機酸は、モノスルホン酸、ジスルホン酸またはトリスルホン酸でもよく、例えばアルキルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、アントラキノンスルホン酸、カンファースルホン酸及びそれらの誘導体等が挙げられる。
アルキルスルホン酸の誘導体としては、例えば2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等が挙げられる。
ベンゼンスルホン酸の誘導体としては、例えばフェノールスルホン酸、スチレンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルホフタル酸等が挙げられる。
ナフタレンスルホン酸の誘導体としては、例えば1ーナフタレンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、1,3−ナフタレンジスルホン酸、1,3,6−ナフタレントリスルホン酸、6−エチル−1−ナフタレンスルホン酸等が挙げられる。
アントラキノンスルホン酸の誘導体としては、例えばアントラキノン−1−スルホン酸、アントラキノン−2−スルホン酸、アントラキノン−2,6−ジスルホン酸、2−メチルアントラキノン−6−スルホン酸等が挙げられる。
低分子有機酸の塩としては、上記の鉄(III)塩等が挙げられる。
これらの中でも、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、又はこれらの鉄(III)塩が好ましい。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
高分子有機酸としては、例えばポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)等の置換又は無置換のポリアクリル樹脂、ポリビニルスルホン酸等の置換又は無置換のポリビニル樹脂、ポリスチレンスルホン酸等の置換又は無置換のポリスチレン樹脂、ポリエステルスルホン酸等の置換又は無置換のポリエステル樹脂、及びこれらの中から選ばれる1種以上を含む共重合体が挙げられる。
高分子有機酸の塩としては、例えば高分子有機酸のリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらの中でも、ポリスチレンスルホン酸、ポリエステルスルホン酸が好ましい。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
導電性高分子としては、π共役系導電性高分子を使用できる。π共役系導電性高分子としては、置換又は無置換の、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリ(p−フェニレン)、ポリ(p−フェニレンビニレン)及びポリ(チエニレンビニレン)、並びにそれらの誘導体等が挙げられる。
置換基としては、水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ニトロ基、フェニル基、ビニル基、ハロゲン原子、アシル基、アミノ基、スルホン酸基、スルホニル基、カルボン酸エステル基、スルホン酸エステル基、アルコキシル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、これらの置換基を有してもよいC1〜C18のアルキル基、これらの置換基を有してもよいC5〜C12のシクロアルキル基、これらの置換基を有してもよいC6〜C14のアリール基、これらの置換基を有してもよいC7〜C18のアラルキル基等が挙げられる。
この中でも、導電性高分子としては、ポリピロール、ポリチオフェン及びポリアニリン、並びにそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも一種を含む導電性高分子であることが好ましく、熱安定性の観点から3,4−エチレンジオキシチオフェン又はその誘導体の繰り返し単位を含むことがより好ましい。導電性高分子は単独重合体でも共重合体でもよい。また、これらの導電性高分子は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
分散媒としては、導電性高分子との相溶性が良好な分散媒を選定することが好ましく、水でも水混和有機溶媒でもよい。有機溶媒の具体例としては、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ホルムアミド等の極性溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒が挙げられる。有機溶媒は1種を用いることもでき、2種以上を組み合わせて用いることもできる。中でも水、又は水と極性溶媒との組合せが好ましい。
導電性高分子溶液に含まれる導電性高分子の含有量は、溶媒100質量部に対して、0.1質量部〜30.0質量部であることが好ましく、0.5質量部〜20.0質量部であることがより好ましい。
本発明に係る導電性高分子の合成方法は特に限定されない。例えば、ドーパントを含む溶媒中で導電性高分子を与えるモノマーを、酸化剤を用いて化学酸化重合又は電解重合させることにより合成することができる。得られた導電性高分子は、未反応モノマーや酸化剤由来の残留成分等の導電性の発揮に不要な成分を含む可能性がある。この場合、限外濾過、遠心分離等による抽出やイオン交換処理、透析処理等によって、上記の不要な成分を除去することが好ましい。導電性高分子に含まれる不要な成分は、高周波誘導結合プラズマ(ICP)発光分析やイオンクロマトグラフィー、UV吸収等により定性定量が可能である。
本発明の導電性高分子溶液は、導電性高分子と分散媒の他に、アミノ基とヒドロキシル基を有する第1の化合物と、カルボン酸基を有する第2の化合物を含有する。
第1の化合物及び第2の化合物は、任意のpHに調整された導電性高分子溶液を与え、強度が高く耐熱性に優れた導電性高分子組成物を与えることができる。なお、これらの化合物は、導電性高分子のドーパントとしては機能しない。
また、第1の化合物及び第2の化合物は、水溶性を有することが好ましい。「水溶性を有する」とは、水中に溶解又は均一に分散し得る性質を示す。例えば、水に不溶な化合物に親水性基を導入し水溶性に変性された化合物なども含まれる。親水性基としては、ヒドロキシル基、スルホン酸基、カルボン酸基等が挙げられる。
アミノ基とヒドロキシル基を有する第1の化合物としては、水溶性を有する脂肪族化合物を用いることができる。アミノ基は第2の化合物と反応してアミド結合を生成させる置換基である。ヒドロキシル基は親水性基であり良好な水溶性を付与する置換基であり、また、第2の化合物と反応してエステルを生成させる。さらに、エーテルを生成させることもある。
第1の化合物として、アミノプロパンジオール類が好ましく、例えば2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオール、2−アミノ−2ヒドロキシエチル−1,3プロパンジオール、3−ジメチルアミノ−1,2プロパンジオール、3−メチルアミノ−1,2プロパンジオール、1−(メチルアミノ)プロパンジオール等が挙げられ、少なくとも1種を用いることもでき、2種以上を組み合わせて用いることもできる。中でも、2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールが好ましい。
カルボン酸基を有する第2の化合物としては、水溶性を有する脂肪族、芳香族の低分子化合物及び、水溶性を有するポリマーを用いることができる。例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、クエン酸、フタル酸等の脂肪族又は芳香族の低分子化合物並びにその誘導体、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン酸等、水溶変性のポリエチレン系、ポリエステル系、ポリイミド系、ポリアミド系、フッ素樹脂、ポリビニル系、ポリスチレン系、ポリウレタン、ポリウレア、フェノール樹脂、ポリエーテル、ポリアクリル系、並びにこれらの共重合体等のポリマーが挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、フタル酸系、ポリアクリル系、水溶変性のポリエステル系が好ましい。
ポリマーの重量平均分子量は特に制限されないが、2000〜700000が好ましく、5000〜500000がより好ましく、10000〜200000がさらに好ましい。重量平均分子量は、ゲルパ−ミエーションクロマトグラフ(GPC)で測定することができる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上述した第1の化合物及び第2の化合物は、導電性高分子溶液に対して溶解性が高く、導電性高分子の分散状態を損なわないため、導電性高分子溶液の経時安定性に優れる。
第1の化合物及び第2の化合物の添加後の導電性高分子溶液の分散性評価は、粒径分布測定によって行うことができ、遠心沈降、光透過法、レーザー回折、動的光散乱、超音波法などによっても測定可能である。又、pHの測定は一般に市販されるpHメーターを用いて測定可能である。
本発明の導電性高分子溶液のpHは、導電性高分子組成物の導電率を損なわないためには、7.0以下であることが好ましく、導電性高分子組成物を形成する基材、接合材料の耐酸性を考慮して調整することが好ましい。具体的には、2.5〜7.0の範囲で調整することが好ましく、3.0〜6.5の範囲が特に好ましい。pHが7.0を越えると、導電率が低下する傾向がある。
pHは、以下のように制御できる。第1の化合物を混合することで、アミノ基の効果により、導電性高分子溶液のpHが上昇する。これは、溶液中でアンモニウムイオン、アンモニウム塩を生成することよる。一方、第2の化合物を混合することで、カルボン酸基の効果により、導電性高分子溶液のpHが低下する。従って、第1の化合物及び第2の化合物の混合量を制御することによって、pHを所望の値に制御することができる。
導電性高分子溶液に含有する、第1の化合物及び第2の化合物の総量は、導電性高分子の導電性を損なわない範囲とすることができる。導電性高分子と、(第1の化合物+第2の化合物)との割合は、重量比で、1.0:0.1〜2.0であることが好ましく、1.0:0.1〜1.5であることが特に好ましい。
導電性高分子溶液は、前述した導電性高分子の合成方法によって得られた溶液に、第1の化合物と第2の化合物を混合溶解させて製造する。混合する順番は特に制限されない。また、第1の化合物と第2の化合物を混合する前の溶液は、導電性高分子を合成する際に用いた酸化剤由来の残成分を除去してなる溶液とすることが好ましい。
(導電性高分子組成物)
本発明の導電性高分子組成物は、上記導電性高分子溶液から分散媒を加熱により脱水し、除去することで得られる。分散媒を除去する過程で、第1の化合物と第2の化合物から、カルボン酸アミド結合体及びカルボン酸エステル結合体を生成し、これらの結合体が導電性高分子マトリックスに介在(導電性高分子が分散粒子の形態である場合は、これらの粒子間に介在)する。
このように、導電性高分子組成物中に、上記の結合体が介在することによって、導電性高分子組成物の強度が高くなり、耐熱性が向上する。詳しくは、これらの結合体の介在によって導電性高分子同士の結着を強め、熱などの外部ストレスに対する導電性の低下を抑制することに起因する。耐熱性の評価は、例えば示差熱重量分析(TG/DTA)で行うことができる。
分散媒を除去するための乾燥温度として、第1の化合物と第2の化合物を反応させるためには、80℃以上であることが好ましく、水の沸点である100℃以上であることがより好ましい。上限は、導電性高分子の分解温度以下であれば特に制限されないが、熱による素子劣化防止の観点から300℃以下が好ましい。乾燥時間は、乾燥温度によって適宜選択する必要があるが、熱により導電性高分子が劣化しない範囲であれば特に制限されない。
第1の化合物及び第2の化合物は、分散媒を除去する際に、第1の化合物のアミド基と第2の化合物のカルボン酸基が反応し、カルボン酸アミド結合体を生成し、また、第1の化合物のヒドロキシル基と第2の化合物のカルボン酸基が反応し、カルボン酸エステル結合体を生成する。有機構造の変化は、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)で確認することができる。
導電性高分子溶液に含む、第1の化合物と第2の化合物の混合割合は、カルボン酸アミド結合体を十分に生成させるために、第1の化合物に具備するアミノ基の数に対して、第2の化合物に具備するカルボン酸基の数を多くすることが好ましい。第2の化合物に具備するカルボン酸基の数を多くする理由は、第1の化合物にさらに具備するヒドロキシル基と、第2の化合物に具備するカルボン酸基が反応して、カルボン酸エステル結合体をさらに生成させるためである。
具体的には、第1の化合物に具備するアミノ基と第2の化合物に具備するカルボン酸基の数は、それぞれ1.0:2.0〜5.5の割合の範囲であることが好ましく、1.0:2.0〜4.0の範囲であることが特に好ましい。これらの範囲とすることで、未反応な化合物を極力少なくし、導電性高分子組成物の強度や耐熱性を十分に向上させることができる。
(固体電解コンデンサ)
本発明に係る固体電解コンデンサは、本発明に係る導電性高分子組成物を含む固体電解質を備える。この構成により、ESRが低く、耐熱性および耐湿性等の信頼性に優れた固体電解コンデンサが得られる。
具体的には、前述したように導電性高分子組成物の強度が高く、耐熱性に優れることと、導電性高分子溶液の水素イオン指数(pH)を調整して、コンデンサ電極や接合材料の腐食を防止することに起因して、耐湿性に優れた固体電解コンデンサが得られる。
図1は、本発明に係る固体電解コンデンサの一例を示す模式断面図である。図1に示すように、本実施の形態の固体電解コンデンサは、陽極導体1の表面に、誘電体層2、固体電解質層3、陰極導体4がこの順に積層された構造を有する。
陽極導体1は、弁作用金属の板、箔、線、弁作用金属の微粒子からなる焼結体、エッチングによって拡面処理された多孔質体金属等によって形成される。弁作用金属の具体例としては、タンタル、アルミニウム、チタン、ニオブ、ジルコニウム及びこれらの合金などが挙げられる。これらの中でも、アルミニウム、タンタル、ニオブからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
誘電体層2は、陽極導体1の表面を電解酸化することで形成できる層であり、焼結体や多孔質体等の空孔部にも形成される。誘電体層2の厚みは、電解酸化の電圧によって適宜調整できる。
固体電解質層3は、少なくとも本発明に係る導電性高分子溶液から分散媒を除去して得られる導電性高分子組成物を含む。固体電解質層3の形成方法としては、例えば誘電体層2上に本発明に係る導電性高分子溶液を塗布又は含浸し、導電性高分子溶液の分散媒を除去する方法が挙げられる。
導電性高分子溶液の塗布又は含浸の方法としては特に制限はないが、十分に多孔質体の細孔内部へ導電性高分子組成物を充填するために、塗布又は含浸後に数分〜数十分放置することが好ましい。さらに、浸漬の繰り返しや、大気より減圧した環境又は加圧した環境で行うのが好ましい。
導電性高分子溶液の分散媒は、導電性高分子溶液を加熱乾燥し、脱水することで除去できる。乾燥温度は80℃以上であることが好ましく、水の沸点である100℃以上であることがより好ましい。乾燥温度の上限は、導電性高分子の分解温度以下であれば特に制限されないが、熱による素子劣化防止の観点から300℃以下が好ましい。また、他構成材料の耐熱性を考慮して決定することが好ましい。乾燥時間は、乾燥温度によって適宜最適化する必要があるが、導電性が損なわれない範囲であれば特に制限されない。
固体電解質層3は、さらに、ピロール、チオフェン、アニリン及びその誘導体からなる導電性重合体、二酸化マンガン、酸化ルテニウム等の酸化物誘導体、TCNQ(7,7,8,8−テトラシアノキノジメタンコンプレックス塩)等の有機物半導体を含んでもよい。
固体電解質層3は、図1に示すように、第1の固体電解質層3aと第2の固体電解質層3bの二層構造とすることもできる。例えば、導電性高分子を与えるモノマーを化学酸化重合又は電解重合して、誘電体層2上に導電性高分子を含む第1の固体電解質層3aを形成する。第1の固体電解質層3a上に、本発明に係る導電性高分子溶液を塗布又は含浸し、分散媒を除去して、本発明の導電性高分子組成物からなる第2の固体電解質層3bを形成することができる。
第1の固体電解質層3aを形成する際に使用するモノマーとしては、ピロール、チオフェン、アニリン及びそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を使用できる。モノマーを化学酸化重合又は電解重合して導電性高分子を得る際に使用するドーパントとしては、アルキルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、アントラキノンスルホン酸及びカンファースルホン酸、並びにそれらの誘導体等のスルホン酸系化合物が好ましい。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。ドーパントの分子量としては、低分子化合物から高分子量体まで適宜選択して使用できる。
分散媒としては、水のみでもよく、水と水に可溶な有機溶媒とを含む混合溶媒を用いてもよい。
第1の固体電解質層3aに含まれる導電性高分子と、第2の固体電解質層3bに含まれる導電性高分子とは、同一骨格種の重合体であることが好ましい。
陰極導体4は、導体であれば特に限定されないが、例えば、図1に示すようなグラファイト等のカーボン層4aと、銀導電性樹脂層4bとからなる二層構造とすることができる。
(従来技術との比較)
本発明と特許文献1〜4の技術内容を比較すると、導電性高分子溶液の水素イオン指数(pH)を調整するという点においてのみ類似するが、その調整方法は異なる。また、導電性高分子溶液、及び導電性高分子組成物の構成においても異なるものである。当然にして、奏する効果も異なるものである。具体的には、次の点において相違がある。
特許文献1、2は、アルカリ類、特許文献3は、アルカリ類、アミン類、イミダソール類、ピリジン類等を混合することによって、ドーパントであるポリアニオンと塩を形成する方法、ドーパントであるポリアニオンの酸基を、アミド化、又はエステル化する方法によって、導電性高分子溶液のpHを調整するものであって、本発明の第2の化合物に相当する化合物を含んでいない。
このようにして得られた導電性高分子組成物は、本発明のように、導電性高分子マトリックスに、アミド結合体(カルボン酸アミド)、及びエステル結合体(カルボン酸エステル)を介在させることはできない。したがって、本発明の効果を得ることはできない。
特許文献4は、コンデンサの固体電解質としての導電性高分子層にアミド化合物が含まれている。導電性高分子層を形成するための製造方法は、導電性高分子溶液に予めアミド化合物を混合したものを用いる。
一方、本発明の導電性高分子溶液には、アミド化合物は含まれていない。また、導電性高分子組成物には、導電性高分子溶液から分散媒を除去する過程で新たに生成したカルボン酸アミド結合体及びカルボン酸エステル結合体が導電性高分子マトリックスに介在しているものであり、導電性高分子組成物の構成として相違がある。したがって、本発明の効果を得ることは困難である。
すなわち、特許文献1〜4に示すような従来技術においては、本発明の第1の化合物と第2の化合物における着眼思想及び意図する作用とは異なって添加していることが自明である。したがって、なんら教示を施すものではなく、類推可能な範囲ではないことは明瞭である。
以下、本発明の実施例に基づき、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではなく、本発明の思想に基づく範囲のものも含まれる。
(実施例1)
本発明の実施例1について、図1を参照して説明する。陽極導体1として、エッチングにより拡面処理された3×4mmのアルミニウム箔からなる多孔質体を用いた。この陽極導体1を、モノマー溶液とドーパント、酸化剤溶液が収容された槽に数回繰り返して浸漬し、陽極導体1の多孔質体の細孔内部に、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンからなる導電性高分子組成物を化学重合法によって形成し、第1の固体電解質層3aとした。
次に、純水100gと20質量%(以下mass%と記載)のポリスチレンスルホン酸(重量平均分子量50000)5.9gからなる混合溶液に、3,4−エチレンジオキシチオフェンを1.1g投入して、常温で5分間攪拌した。その後、40mass%の過硫酸アンモニウム水溶液を1ml/分ずつ5.0g投入して、常温で更に50時間攪拌しながら酸化重合させ、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸からなる導電性高分子成分が約2.2mass%である導電性高分子溶液を得た。このとき溶液色は、薄黄色から濃紺色に変化した。
次いで、この溶液に、両イオン交換樹脂(品名:MB−1、イオン交換形:−H、−OH、オルガノ社製)を投入して30分間攪拌し、酸化剤由来の不要な成分を除去した。得られた導電性高分子溶液は濃紺色を呈しており、pHは、2.36であった。
この導電性高分子溶液を20g採取し、極性溶媒としてホルムアミドを0.69g混合した後、第1の化合物としての2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールを0.10gと、第2の化合物としてのフタル酸を0.27g混合し、30分間攪拌溶解させた。得られた導電性高分子溶液は濃紺色を呈しており、pHは3.17であった。
この導電性高分子溶液を第1の固体電解質層3aの表面に、5μl滴下して、120℃10分間予備乾燥を行った後、本乾燥を165℃で60分行い、第2の固体電解質層3bを形成した。さらに、カーボン層4aと銀導電性樹脂層4bを形成して、コンデンサ素子を作製した。
(実施例2)
第1の化合物である2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールを0.20gとした以外は実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。得られた導電性高分子溶液は濃紺色を呈しており、pHは4.68であった。
(実施例3)
第1の化合物である2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールを0.30gとした以外は実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。得られた導電性高分子溶液は濃紺色を呈しており、pHは6.11であった。
(実施例4)
第1の化合物である2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールを0.40gとした以外は実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。得られた導電性高分子溶液は濃紺色を呈しており、pHは7.93であった。
(実施例5)
第1の化合物として、2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールに代えて、2−アミノ−2ヒドロキシエチル−1,3プロパンジオールを用いた以外は、実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。
(実施例6)
第1の化合物として、2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールに代えて、3−ジメチルアミノ−1,2プロパンジオールを用いた以外は、実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。
(実施例7)
第1の化合物として、2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールに代えて、3−メチルアミノ−1,2プロパンジオールを用いた以外は、実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。
(実施例8)
第1の化合物として、2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールに代えて、1−(メチルアミノ)プロパンジオールを用いた以外は、実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。
(実施例9)
第2の化合物として、フタル酸に代えて、5−スルホイソフタル酸を0.39g用いた以外は、実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。
(実施例10)
第2の化合物として、フタル酸に代えて、ポリアクリル酸(25mass%水溶液、分子量150000)を1.34gとした以外は、実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。
(比較例1)
第1の化合物である2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールと第2の化合物であるフタル酸を混合しなかった以外は、実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。
(比較例2)
第1の化合物として2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールを0.10g混合し、第2の化合物を混合しなかった以外は、実施例1と同様にして導電性高分子溶液を得て、コンデンサ素子を作製した。得られた導電性高分子溶液は濃紺色を呈しており、pHは、9.21であった。
(コンデンサ素子の評価)
上述した実施例及び比較例のコンデンサ素子について、100kHzでの初期ESRを測定した。その後、耐熱特性と耐湿特性の評価として、耐熱試験及び耐湿試験を行い、ESR変化率(=試験後のESR/試験前の初期ESR)を算出した。なお、耐熱試験の条件は、125℃雰囲気下無負荷放置、500時間とし、耐湿試験の条件は、65℃、95%R.H.雰囲気下無負荷放置、500時間とした。評価数は各10個とし、10個の平均値にて評価を行った。評価結果を表1に示す。
Figure 0005152882
表1に示すように、実施例1〜10は、比較例1、2に比較して、耐熱試験及び耐湿試験後のESR変化率が大幅に抑制されており、信頼性の向上が認められた。コンデンサ素子の耐熱性の向上は、本発明の構成により、導電性高分子組成物の強度が高められたことに起因するものと考えられる。耐湿性の向上は、前述に加えて、導電性高分子溶液のpHを調整し低下させたことによって、コンデンサ素子の陽極導体である電極としてのアルミニウム箔の腐食を抑制したことに起因するものと考えられる。
(導電性高分子組成物の評価)
以下のように、導電性高分子組成物の物性及び耐熱性の評価と、有機構造の解析を行った。
(実施例11)
実施例1の導電性高分子溶液を、スライドガラス上に滴下して、120℃で5分間予備乾燥した後、165℃で60分間乾燥して導電性高分子組成物を得た。次いで、この導電性高分子組成物を、スパチュラを用いて、スライドガラスから削ぎ落とした。実施例11の導電性高分子組成物は、光沢が無く、柔らかく、ガラスに対して粘着性があった。
(実施例12)
実施例3の導電性高分子溶液を用いた以外は、実施例11と同様にして導電性高分子組成物を得た。実施例12の導電性高分子組成物は、光沢を有しており、粘土状で、スライドガラスに対して強い粘着性があった。
(比較例3)
比較例1の導電性高分子溶液を用いた以外は、実施例11と同様にして導電性高分子組成物を得た。比較例3の導電性高分子組成物は、光沢は無く、硬かったため、スライドガラスから削ぎ落とした際にバラバラに崩れた。また、スライドガラスに対して粘着性は無かった。
実施例11、12、比較例3について、耐熱性評価として、スライドガラスから削ぎ落とした導電性高分子組成物の示差熱重量分析(TG/DTA)を行った。条件は大気下で昇温10℃/分とした。図2は、導電性高分子組成物の耐熱性評価結果を示す図である。
図2に示すように、実施例11、12は、比較例3に比べ、250℃付近以上の領域において、重量減少分が少なく、耐熱性が向上している。また、得られた導電性高分子組成物の物性(強度、粘着性)が変化していることが確認できた。すなわち、実施例11、12の導電性高分子組成物は、柔らかい粘土状で、スライドガラスとの粘着性があることから、強度及び基材との粘着性が高いと推測され、比較例3の導電性高分子組成物は、スライドガラスからバラバラに崩れるため脆く、さらに粘着性が無いことから、強度及び基材との粘着性が低いと考えられる。
上述したように、導電性高分子溶液に、第1の化合物及び第2の化合物を含み得られた導電性高分子組成物は、その物性が異なっており、耐熱性に優れていることが明らかになった。
(実施例13)
水20gに、第1の化合物としての2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオールを0.16g(1.33×10−3mol)と、第2の化合物としてのフタル酸を0.41g(2.48×10−3mol)混合し、導電性高分子は含まない溶液を作製した。この溶液を、スライドガラス上に滴下して、120℃で5分間予備乾燥した後、165℃で60分間乾燥して作製した。スライドガラス上に、透明の固体物が得られた。
得られた透明の固体物に対して、FTIRによる有機構造解析を行った。図3は、第1の化合物と第2の化合物から生成した化合物の有機構造解析結果を示す図である。このとき、第1の化合物は2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオール、第2の化合物はフタル酸、第1の化合物と第2の化合物から生成した化合物(第1の化合物+第2の化合物)は固体物とした。
図3に示すように、第1の化合物と第2の化合物から生成した化合物(第1の化合物+第2の化合物)のスペクトルは、第1の化合物、第2の化合物のそれぞれのスペクトルと挙動が異なっており、新たにカルボン酸アミド、及びカルボン酸エステルと推測されるスペクトルが生成していることが確認され、有機構造が変化していることが確認できた。
次いで、得られた透明の固体物をスライドガラスからスパチュラを用いて削ぎ落とし、示差熱重量分析(TG/DTA)を行った。条件は、大気下で昇温10℃/分とした。この透明の固体物は、柔らかい粘土状で、ガラスに対して強い粘着性があった。
図4は、導電性高分子溶液に含まれる第1の化合物と第2の化合物から生成した化合物の耐熱性評価結果を示す図である。このとき、第1の化合物は2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオール、第2の化合物は、フタル酸、第1の化合物と第2の化合物から生成した化合物(第1の化合物+第2の化合物)は固体物とした。
図4に示すように、第1の化合物と第2の化合物から生成した化合物(第1の化合物+第2の化合物)のTG/DTAカーブは、第1の化合物と第2の化合物に由来する吸熱反応のピークが認められず、また200℃付近以上における重量の減少分が少なく、耐熱性の高い新たな化合物を生成していることが確認できた。
すなわち、第1の化合物と第2の化合物を混合することにより、新たな有機構造体の耐熱性に優れた化合物が生成したことが明らかとなった。
ここで、図2と図4を比較すると、図2の実施例11、12と、図4の(第1の化合物+第2の化合物)のTG/DTAカーブは類似しており、また、得られた導電性高分子組成物の物性も類似している。つまり、導電性高分子を含む溶液中においても、第1の化合物と第2の化合物が同様に反応して、カルボン酸アミド、及びカルボン酸エステルの結合体を生成し、導電性高分子マトリックスに介在するために、導電性高分子組成物の性質及び耐熱性が向上したといえる。
以上、本発明の導電性高分子溶液は、アミノ基とヒドロキシル基を有する第1の化合物と、カルボン酸基を有する第2の化合物を含み、水素イオン指数(pH)を任意に調整することができ、分散媒を除去した導電性高分子組成物は、強度が高く、基材に対する粘着が強く、耐熱性に優れた導電性高分子組成物を与えることが明らかとなった。また、これらに起因して、本発明の導電性高分子組成物を固体電解質として含むコンデンサは、信頼性に優れることが明らかとなった。
本発明は、太陽電池、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、タッチパネル等の電子デバイスの電極及び固体電解コンデンサ等に利用することができる。
1 陽極導体
2 誘電体層
3 固体電解質層
3a 第1の固体電解質層
3b 第2の固体電解質層
4 陰極導体
4a カーボン層
4b 銀導電性樹脂層

Claims (12)

  1. ドーパントがドーピングされた導電性高分子と、アミノ基とヒドロキシル基を有するアミノプロパンジオール類からなる第1の化合物と、カルボン酸基を有するか又は前記カルボン酸基の導入により水溶変性された水溶性の化合物からなる第2の化合物と、分散媒とを含む、導電性高分子溶液。
  2. 前記アミノプロパンジオールは、2−アミノ−2ヒドロキシメチル−1,3プロパンジオール、2−アミノ−2ヒドロキシエチル−1,3プロパンジオール、3−ジメチルアミノ−1,2プロパンジオール、3−メチルアミノ−1,2プロパンジオール、1−(メチルアミノ)プロパンジオールから選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項に記載の導電性高分子溶液。
  3. 前記第1の化合物に具備されるアミノ基と、前記第2の化合物に具備されるカルボン酸基の数は、1.0:2.0〜5.5の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の導電性高分子溶液。
  4. 前記導電性高分子は、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、並びにそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の導電性高分子溶液。
  5. 前記導電性高分子は、3,4−エチレンジオキシチオフェン又はその誘導体の繰り返し単位を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の導電性高分子溶液。
  6. pHが2.5〜7.0である請求項1〜のいずれか1項に記載の導電性高分子溶液。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の導電性高分子溶液から、前記分散媒を除去し、前記導電性高分子と前記第1の化合物と前記第2の化合物から生成した、カルボン酸アミド及びカルボン酸エステル結合を有する化合物を含有することを特徴とする導電性高分子組成物。
  8. 前記導電性高分子溶液を80℃以上300℃以下で加熱し、前記分散媒を除去することを特徴とする請求項に記載の導電性高分子組成物。
  9. 記カルボン酸アミド及び前記カルボン酸エステル結合を有する化合物は、前記ドーパントがドーピングされた導電性高分子の分散粒子間に介在することを特徴とする請求項7又は8に記載の導電性高分子組成物。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の導電性高分子組成物を含む固体電解質を備えることを特徴とする固体電解コンデンサ。
  11. 弁作用金属からなる陽極導体の表面に誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層上に、請求項1〜のいずれか1項に記載の導電性高分子溶液を塗布又は含浸し、前記導電性高分子溶液から前記分散媒を除去して得られる導電性高分子組成物を含む固体電解質層を形成する工程と
    を有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
  12. 弁作用金属からなる陽極導体の表面に誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層上で、導電性高分子を与えるモノマーを酸化重合して、導電性高分子を含む第1の固体電解質層を形成する工程と、
    前記第1の固体電解質層上に、請求項1〜のいずれか1項に記載の導電性高分子溶液を塗布又は含浸し、前記導電性高分子溶液から前記分散媒を除去して得られる導電性高分子組成物を含む第2の固体電解質層を形成する工程と
    を有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
JP2012050127A 2012-03-07 2012-03-07 導電性高分子溶液、導電性高分子組成物、並びにそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 Active JP5152882B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050127A JP5152882B1 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 導電性高分子溶液、導電性高分子組成物、並びにそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法
CN201310058077.XA CN103305000B (zh) 2012-03-07 2013-02-25 导电高分子溶液、导电高分子组合物、和含有它们的固体电解电容器及其制备方法
US13/779,199 US8940191B2 (en) 2012-03-07 2013-02-27 Electroconductive polymer solution, electroconductive polymer composition, and solid electrolytic capacitor therewith and method for producing same
DE102013102040A DE102013102040A1 (de) 2012-03-07 2013-03-01 Elektrisch leitende Polymerlösung, elektrisch leitende Polymerzusammensetzung und Festelektrolytkondensator damit und Verfahren zur Herstellung desselben

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050127A JP5152882B1 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 導電性高分子溶液、導電性高分子組成物、並びにそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5152882B1 true JP5152882B1 (ja) 2013-02-27
JP2013185031A JP2013185031A (ja) 2013-09-19

Family

ID=47890616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012050127A Active JP5152882B1 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 導電性高分子溶液、導電性高分子組成物、並びにそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8940191B2 (ja)
JP (1) JP5152882B1 (ja)
CN (1) CN103305000B (ja)
DE (1) DE102013102040A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015000914A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 Necトーキン株式会社 導電性高分子溶液及びその製造方法、導電性高分子材料、ならびに固体電解コンデンサ及びその製造方法

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102202895B1 (ko) * 2012-07-24 2021-01-14 미쯔비시 케미컬 주식회사 도전체, 도전성 조성물, 및 적층체
TWI532783B (zh) * 2013-05-20 2016-05-11 長興材料工業股份有限公司 導電性材料調配物及其用途
CN106575577B (zh) * 2014-08-06 2019-02-26 松下知识产权经营株式会社 电解电容器的制造方法
CN107430938B (zh) * 2015-03-31 2019-06-28 松下知识产权经营株式会社 电解电容器及其制造方法
CN107615424B (zh) * 2015-05-29 2019-09-27 松下知识产权经营株式会社 电解电容器和导电性高分子分散体
CN107615423B (zh) * 2015-05-29 2019-07-02 松下知识产权经营株式会社 电解电容器
CN108028133B (zh) * 2015-09-08 2019-08-13 信越聚合物株式会社 导电性高分子溶液、电容器及电容器的制造方法
JP2017146419A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 花王株式会社 電子写真用トナー
KR102083074B1 (ko) * 2018-01-29 2020-02-28 도레이첨단소재 주식회사 대전방지용 도포액 조성물 및 이를 이용한 대전방지 폴리에스테르 필름
CN108409962A (zh) * 2018-04-18 2018-08-17 太仓美克斯机械设备有限公司 一种磷化掺杂耐热聚吡咯导电材料的制备方法
JP6949781B2 (ja) * 2018-06-20 2021-10-13 株式会社トーキン 固体電解コンデンサ、及び固体電解コンデンサの製造方法
WO2020033820A1 (en) 2018-08-10 2020-02-13 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor formed from conductive polymer particles
WO2020033819A1 (en) 2018-08-10 2020-02-13 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor containing an intrinsically conductive polymer
WO2020033817A1 (en) 2018-08-10 2020-02-13 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor containing polyaniline
WO2020123577A1 (en) 2018-12-11 2020-06-18 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor containing an intrinsically conductive polymer
CN114521278A (zh) 2019-09-18 2022-05-20 京瓷Avx元器件公司 用于高电压下使用的固体电解电容器
KR20220113704A (ko) 2019-12-10 2022-08-16 교세라 에이브이엑스 컴포넌츠 코포레이션 안정성이 증가된 탄탈 커패시터
JP2023506714A (ja) 2019-12-10 2023-02-20 キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション プレコート及び固有導電性ポリマーを含む固体電解キャパシタ
US11631548B2 (en) 2020-06-08 2023-04-18 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor containing a moisture barrier

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025262A1 (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. 導電性組成物及び導電性架橋体、コンデンサ及びその製造方法、並びに帯電防止塗料、帯電防止膜、帯電防止フィルム、光学フィルタ、及び光情報記録媒体
JP2007027767A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Hc Starck Gmbh ポリマー外層を有する電解コンデンサおよびその製造方法
JP2007045932A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子塗料および導電性塗膜
JP2007119548A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子塗料及び導電性塗膜
JP2008063485A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子溶液及び導電性塗膜
JP2008248011A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子溶液及び導電性塗膜
JP2008297484A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子溶液及び導電性塗膜
JP2011082314A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Shin Etsu Polymer Co Ltd 固体電解キャパシタ及びその製造方法並びに固体電解キャパシタ用溶液
WO2011115011A1 (ja) * 2010-03-16 2011-09-22 信越ポリマー株式会社 固体電解キャパシタ及びその製造方法並びに固体電解キャパシタ用溶液

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4813158B2 (ja) 2005-03-08 2011-11-09 信越ポリマー株式会社 コンデンサ及びその製造方法
JP5241997B2 (ja) 2005-03-08 2013-07-17 信越ポリマー株式会社 導電性高分子溶液および導電性塗膜
TWI460741B (zh) 2006-02-09 2014-11-11 Shinetsu Polymer Co 導電性高分子溶液、導電性塗膜、電容器,以及電容器之製造方法
JP2011082313A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Shin Etsu Polymer Co Ltd 固体電解キャパシタ及びその製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025262A1 (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. 導電性組成物及び導電性架橋体、コンデンサ及びその製造方法、並びに帯電防止塗料、帯電防止膜、帯電防止フィルム、光学フィルタ、及び光情報記録媒体
JP2007027767A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Hc Starck Gmbh ポリマー外層を有する電解コンデンサおよびその製造方法
JP2007045932A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子塗料および導電性塗膜
JP2007119548A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子塗料及び導電性塗膜
JP2008063485A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子溶液及び導電性塗膜
JP2008248011A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子溶液及び導電性塗膜
JP2008297484A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子溶液及び導電性塗膜
JP2011082314A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Shin Etsu Polymer Co Ltd 固体電解キャパシタ及びその製造方法並びに固体電解キャパシタ用溶液
WO2011115011A1 (ja) * 2010-03-16 2011-09-22 信越ポリマー株式会社 固体電解キャパシタ及びその製造方法並びに固体電解キャパシタ用溶液

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015000914A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 Necトーキン株式会社 導電性高分子溶液及びその製造方法、導電性高分子材料、ならびに固体電解コンデンサ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE102013102040A1 (de) 2013-09-12
US20130236636A1 (en) 2013-09-12
CN103305000A (zh) 2013-09-18
JP2013185031A (ja) 2013-09-19
US8940191B2 (en) 2015-01-27
CN103305000B (zh) 2015-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5152882B1 (ja) 導電性高分子溶液、導電性高分子組成物、並びにそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法
US8289677B2 (en) Conductive polymer suspension and method for producing the same, conductive polymer material, electrolytic capacitor, and solid electrolytic capacitor and method for producing the same
JP5441952B2 (ja) 導電性高分子懸濁溶液およびその製造方法、導電性高分子材料、ならびに電解コンデンサおよびその製造方法
EP2161293B1 (en) Conductive polymer suspension and method for producing the same, conductive polymer material, electrolytic capacitor, and solid electrolytic capacitor and method for producing the same
JP5465025B2 (ja) 導電性高分子懸濁液およびその製造方法、導電性高分子材料、固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP5808796B2 (ja) 導電性高分子溶液、導電性高分子材料およびその製造方法、並びに固体電解コンデンサ
EP2267053A1 (en) Conductive polymer suspension and method for producing the same, conductive polymer material, and solid electrolytic capacitor and method for producing the same
JP5388811B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
EP2327743A1 (en) Conductive polymer suspension and method for producing the same, conductive polymer material, electrolytic capacitor, and solid electrolytic capacitor and method for producing the same
JP6017148B2 (ja) 導電性高分子懸濁溶液、導電性高分子材料、ならびに電解コンデンサおよびその製造方法
JP2013171956A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法、並びに導電性高分子組成物
US11189429B2 (en) Electrolytic capacitor and method for manufacturing same
JP5763960B2 (ja) 導電性高分子懸濁水溶液およびその製造方法、導電性有機材料、ならびに固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP6223703B2 (ja) 導電性高分子溶液及びその製造方法、導電性高分子材料、ならびに固体電解コンデンサ
JP6266236B2 (ja) 導電性高分子溶液及びその製造方法、導電性高分子材料、ならびに固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP5053461B2 (ja) 導電性高分子懸濁液およびその製造方法、導電性高分子材料、電解コンデンサ、ならびに固体電解コンデンサおよびその製造方法
WO2024057931A1 (ja) 有機導電体用の添加剤

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121129

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5152882

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250