JP7355546B2 - 室圧制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、医薬品製造室や食品加工室あるいは化学実験室や細菌実験室などに装備する室圧制御システムに関する。
この種の室圧制御システムでは(図1又は図3を参照)、室圧制御器14による室圧調整用ダンパDpの開度調整により、調整対象室1の室圧p1を設定室圧ps1に保つことで、外部空気の侵入による室内汚染を防止したり、室内空気の漏出による室外汚染を防止したりする。
ところで従来、この種の室圧制御システムでは、調整対象室1での室内作業が休止状態になると、設定室圧ps1は、調整対象室1で室内作業が行われるときと同じ設定室圧ps1に保って、室内汚染や室外汚染を防止する機能を保ちながら、システム制御装置Cから風量制御器11に指定する設定給気風量qs1又は設定排気風量qs1′を、調整対象室1で室内作業が行われるときよりも小風量に変更することで、給気ファンFsや排気ファンFeの消費動力を低減して、運転コストの節減を図るようにしたものがある(特許文献1を参照)。
特開2016-99038号公報
しかし、設定給気風量qs1又は設定排気風量qs1′が小風量であると、空気取入口5aや空気排出口6aに作用する外風圧wp(即ち、屋外の風の圧力)の変動が原因で、給気風量q1や排気風量q1′が変化したときの風量の増減変化量Δq1,Δq1′は、設定給気風量qs1や設定排気風量qs1′に対する風量割合(Δq1/qs1,Δq1′/qs1′)が相対的に大きな増減変化量になる。
このため、設定給気風量qs1又は設定排気風量qs1′が小風量であると、外風圧wpの変動に原因する給気風量q1や排気風量q1′の急激で大きな増減変化量の変化に対して、風量調整用ダンパDqの開度調整による風量調整や、室圧調整用ダンパDpの開度調整による室圧調整が適切に追従できず、これが原因で、調整対象室1の室圧p1が設定室圧ps1から外れ易くなって、外部空気の侵入による室内汚染や室内空気の漏出による室外汚染を招き易くなる問題がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な制御形態を採ることで、消費エネルギの低減や運転コストの節減を効果的に達成しながら、外部空気の侵入による室内汚染や室内空気の漏出による室外汚染を一層確実に防止できるようにする点にある。
室圧制御システムに係る発明は、調整対象室内の室圧を検出する室圧センサと、空気取入口と前記調整対象室とを連通する給気経路と、前記給気経路に配され、前記空気取入口から前記調整対象室へ空気を供給するための給気ファンと、前記給気経路に配され、前記調整対象室へ供給される給気風量を検出する給気風量センサと、前記給気経路に配され、前記給気風量センサの検出結果に基づいて開度が調整される給気風量調整用ダンパと、前記給気風量センサの検出結果に基づいて前記給気風量調整用ダンパの開度を調整することで、前記給気風量を設定給気風量に調整する風量制御器と、空気排出口と前記調整対象室とを連通する排気経路と、前記排気経路に配され、前記調整対象室から前記空気排出口へ空気を排出するための排気ファンと、前記排気経路に配され、前記室圧センサの検出結果に基づいて開度が調整される室圧調整用ダンパと、を備える室圧制御システムにおいて、前記空気取入口又は前記空気排出口に作用する外風圧の変動を検出する風圧変動検出器を備え、前記風圧変動検出器によって圧力の変動が大きくなっていることが検出された場合は、前記給気風量調整用ダンパの開度を大きくして、前記設定給気風量を増大側に変更し、かつ、前記風圧変動検出器によって圧力の変動が小さくなっていることが検出された場合は、前記給気風量調整用ダンパの開度を小さくして、前記設定給気風量を減少側に変更する、ことを特徴とする。
第1実施形態における室圧制御システムの構成図 ダクト内空気圧の標準偏差と設定給気風量との関係を示す図表 第2実施形態における室圧制御システムの構成図 ダクト内空気圧の標準偏差と設定排気風量との関係を示す図表
(第1実施形態)
図1は室圧制御システムSを示し、この室圧制御システムSは、隣接する複数の調整対象室1,2夫々の室内空気圧力である室圧p1,p2を、それら調整対象室1,2ごとに設定されている設定室圧ps1,ps2に保つ機能を備えている。
本例では、各調整対象室1,2の設定室圧ps1,ps2は、いずれも大気圧より高い正圧値であり、また、調整対象室1の設定室圧ps1は、調整対象室2の設定室圧ps2よりも高く設定(ps1>ps2>大気圧)されているものとする。
即ち、この設定条件下で、各調整対象室1,2の室圧p1,p2をそれぞれの設定室圧ps1,ps2に保つことで、各調整対象室1,2について屋外からの空気侵入による室内汚染を防止するとともに、調整対象室2から調整対象室1への空気侵入による調整対象室1の室内汚染を防止する。
なお、これとは逆に、調整対象室1,2夫々の設定室圧ps1,ps2を、いずれも大気圧より低い負圧値にするとともに、調整対象室1の設定室圧ps1を、調整対象室2の設定室圧ps2より小さく設定(ps1<ps2<大気圧)することもできる。
この設定条件下では、各調整対象室1,2の室圧p1,p2をそれぞれの設定室圧ps1,ps2に保つことで、各調整対象室1,2について屋外への空気漏出による室外汚染を防止できるとともに、調整対象室1から調整対象室2への空気漏出による調整対象室2の室内汚染を防止できる。
この室圧制御システムでは、複数の調整対象室1,2の並びに沿って給気ダクト3及び排気ダクト4が延設され、複数の調整対象室1,2の夫々は、各別の給気側接続風路3aを通じて給気ダクト3に接続され、また、複数の調整対象室1,2の夫々は、各別の排気側接続風路4aを通じて排気ダクト4に接続されている。
給気ダクト3の基端部には給気ファンFsが装備され、この給気ファンFsは、空気取入口5aから屋外の空気Aを取り入れて、取り入れた空気Aを、給気ダクト3、給気側接続風路3a、並びに、給気側フィルタ7を通じて、各調整対象室1,2に供給する。
排気ダクト4の基端部には排気ファンFeが装備され、この排気ファンFeは、複数の調整対象室1,2夫々の室内から排気側フィルタ8、排気側接続風路4a、並びに、排気ダクト4を通じて空気Aを吸入し、吸入した空気Aを空気排出口6aから屋外に排出する。
空気取入口5aと給気ファンFsの吸込口とは取入ダクト5により接続され、また、空気排出口6aと排気ファンFeの吐出口とは排出ダクト6により接続されており、これら取入ダクト5と排出ダクト6とは、還気ダクト9により短絡的に接続され、この還気ダクト9には循環用ダンパ9aが介装されている。
この循環用ダンパ9aの開閉操作により、全外気運転と一部循環運転との切り換えを行なうことができ、循環用ダンパ9aを閉じる全外気運転では、空気取入口5aから取り入れた屋外の空気A(外気)のみを、給気ダクト3を通じて複数の調整対象室1,2に供給し、そして、複数の調整対象室1,2から排気ダクト4に吸入した空気Aの全量を空気排出口6aから屋外に排出する。
一方、循環用ダンパ9aを開く一部循環運転では、複数の調整対象室1,2から排気ダクト4に吸入した空気Aを、空気排出口6aから屋外に排出する空気Aと、還気ダクト9を通じて取入ダクト5に導く空気Aとに分流させる。
そして、還気ダクト9を通じて取入ダクト5に導いた空気A(循環空気)を、空気取入口5aから取り入れた屋外の空気Aに合流させ、この合流後の空気Aを、給気ダクト3を通じて複数の調整対象室1,2に供給する。
なお、一部循環運転において、調整対象室1,2に供給する空気Aにおける屋外空気と循環空気との混合比は、取入ダクト5に介装した取入側ダンパDi、及び、排出ダクト6に介装した排出側ダンパDo夫々の開度調整により調整する。
複数の給気側接続風路3aの夫々には風量調整用ダンパDqが介装され、これら風量調整用ダンパDqの夫々には、開度センサ10a及び風量センサ10bが装備され、また、これら風量調整用ダンパDqの夫々に対して風量制御器11が設けられている。
開度センサ10aは、対応する風量調整用ダンパDqの開度a1,a2を検出し、風量センサ10bは、対応する風量調整用ダンパDqを通じて対応の調整対象室1,2に供給される空気Aの風量q1,q2(即ち、各調整対象室1,2に対する給気風量)を検出する。
そして、各風量制御器11は、対応する風量センサ10bの検出情報に基づいて対応の風量調整用ダンパDqの開度a1,a2を調整することで、対応の調整対象室1,2に対する給気風量q1,q2を、システム制御装置Cから指定される設定給気風量qs1,qs2に調整する(q1→qs1,q2→qs2)。
これに対して、複数の排気側接続風路4aの夫々には室圧調整用ダンパDpが介装され、これら室圧調整用ダンパDpの夫々には開度センサ12aが装備され、これら開度センサ12aは、対応する室圧調整用ダンパDpの開度b1,b2を検出する。
また、各調整対象室1,2には室圧センサ13が装備され、各室圧センサ13は、各調整対象室1,2の室圧p1,p2(詳しくは、基準圧力p0と各室圧p1,p2との差圧Δp1.Δp2)を検出する。
そして、室圧調整用ダンパDpの夫々に対して室圧制御器14が設けられ、各室圧制御器14は、対応する室圧センサ13の検出情報に基づいて対応の室圧調整用ダンパDpの開度b1,b2を調整することで、対応の調整対象室1,2における室圧p1,p2を、システム制御装置Cから指定される設定室圧ps1,ps2に調整する。(p1→ps1,p2→ps2)。
給気ダクト3、排気ダクト4、還気ダクト9には、給気側圧力センサ15a、排気側圧力センサ15b、還気側圧力センサ15cが各別に装備され、給気側圧力センサ15aは、給気ダクト3のダクト内空気圧spを検出する。
また同様に、排気側圧力センサ15bは、排気ダクト4のダクト内空気圧epを検出し、還気側圧力センサ15cは、還気ダクト9のダクト内空気圧rpを検出する。
給気ファンFsに対しては給気ファン制御器16が設けられ、この給気ファン制御器16は、給気側圧力センサ15aの検出情報に基づいてインバータ制御などにより給気ファンFsの出力fsを調整することで、給気ダクト3のダクト内空気圧spを、システム制御装置Cから指定される給気側の設定ダクト内空気圧sspに調整する(sp→ssp)。
同様に、排気ファンFeに対しては排気ファン制御器17が設けられ、この排気ファン制御器17は、排気側圧力センサ15bの検出情報に基づいて排気ファンFeの出力feを調整することで、排気ダクト4のダクト内空気圧epを、システム制御器Cから指定される排気側の設定ダクト内空気圧sepに調整する(ep→sep)。
システム制御装置Cは、この室圧制御システムSの運転として、作業用運転Uaと非作業用運転Ubとを択一的に実施し、複数の調整対象室1,2の夫々で室内作業が行われる状況では、システム管理者などから付与される作業用運転指令caに応じて、システム制御器Cは作業用運転Uaを実施する。
また、複数の調整対象室1,2夫々での室内作業が休止される状況では、システム管理者などから付与される非作業用運転指令cbに応じて、システム制御器Cは非作業用運転Ubを実施する。
作業用運転Uaでは、システム制御装置Cは、各調整対象室1,2への給気風量q1,q2を一定風量に保持し、これに対して、非作業用運転Ubでは、システム制御装置Cは、外風圧変動検出器Pにより検出される外風圧wpの変動度(即ち、空気取入口5aや空気排出口6aに作用する外風圧wpの変動度)に応じて、各調整対象室1,2への給気風量q1,q2を変更する。
具体的には、これら作業用運転Uaや非作業用運転Ubにおいてシステム制御装置Cが実行する運転モードとして、第1~第4運転モードM1~M4の4つの運転モードが設定されており、図2に示すように、各調整対象室1,2の設定給気風量qs1,qs2については、これら運転モードM1~M4ごとに個別の設定給気風量qs11~qs14,qs21~qs24が設定されている。
また、給気側や排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepについても、これら運転モードM1~M4ごとに個別の設定ダクト内空気圧ssp1~ssp4,sep1~sep4が設定されている。
ここで、運転モードM1~M4ごとに設定された各調整対象室1,2の設定給気風量qs11~qs14,qs21~qs24については、いずれも第1運転モードM1,第2運転モードM2,第3運転モードM3,第4運転モードM4の順で段階的に小さくなる風量が設定されている。(qs11>qs12>qs13>qs14,qs21>qs22>qs23>qs24)。
また、運転モードM1~M4ごとに設定された給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp1~ssp4,sep1~sep4については、いずれも第1運転モードM1,第2運転モードM2,第3運転モードM3,第4運転モードM4の順で、各調整対象室1,2の室圧p1,p2に対する圧力差が段階的に小さくなる圧力が設定されている。
一方、この室圧制御システムSでは、給気側圧力センサ15aと排気側圧力センサ15bと還気側圧力センサ15cとのうち、いずれかの圧力センサを風圧変動検出器Pとして選択することができる。
そして、例えば、排気側圧力センサ15bが風圧変動検出器Pとして選択された場合では、システム制御装置Cは、排気側圧力センサ15bにより検出される排気ダクト4におけるダクト内空気圧epの各時点における直近所定時間Δt(例えば、直近60秒間)の標準偏差σを、外風圧wpの変動度の指標値として逐次演算する。
また、同図2に示すように、第1~第4運転モードM1~M4夫々の適用範囲は、上記標準偏差σについて予め設定された3つの閾値σ1~σ3により区分されている。
システム制御装置Cは、作業用運転Uaでは、運転モードとして常に第1運転モードM1を採用し、これにより、作業用運転Uaでは、システム制御装置Cから各風量制御器11に指定する各調整対象室1,2の設定給気風量qs1,qs2として、常に第1運転モードM1における設定給気風量qs11,qs21が各風量制御器11に指定される。
このことから、作業用運転Uaでは、各風量制御器11による風量調整用ダンパDqの開度調整により、各調整対象室1,2への給気風量q1,q2が、第1運転モードM1における設定給気風量qs11,qs21に保持された状態において、各室圧制御器14による室圧調整用ダンパDpの開度調整により、各調整対象室1,2の室圧p1,p2が設定室圧ps1,ps2に保たれる。
なお、システム制御装置Cは、作業用運転指令caが付与されて作業用運転Uaを開始する際には、風量制御器11に対して指定する各調整対象室1,2の設定給気風量qs1,qs2を、変更前の設定給気風量qs1,qs2から第1運転モードM1における設定給気風量qs11,qs21まで所定の変更速度で徐々に変更する。
また、システム制御装置Cは、これら設定給気風量qs1,qs2の変更に併行して、給気ファン制御器16及び排気ファン制御器17に指定する給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepを、変更前の設定ダクト内空気圧ssp,sepから第1運転モードM1における給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp1,sep1まで、所定の変更速度で徐々に変更する。
つまり、このように各調整対象室1,2の設定給気風量qs1,qs2、並びに、給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepを徐々に変更することで、それらの変更過程でも、各調整対象室1,2の室圧p1,p2が、室圧制御器14による室圧調整用ダンパDpの開度調整により設定室圧ps1,ps2に安定的に保たれるようにする。
給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepについては、作業用運転Uaの開始後、それら給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepが第1運転モードM1における給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp1,sep1に達すると、システム制御装置Cは、ダクト内空気圧の最適化制御として、その後の作業用運転Uaに併行する形態で、給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepを、風量調整用ダンパDqの開度a1,a2及び室圧調整用ダンパDpの開度b1,b2に応じて調整する。
具体的には、給気側におけるダクト内空気圧の最適化制御では、システム制御装置Cは、各風量調整用ダンパDqにおける開度センサ10aの検出情報に基づいて、給気ファン制御器16に指定する給気側の設定ダクト内空気圧sspを変更することで、風量制御器11による風量調整用ダンパDqの開度調整において、各風量調整用ダンパDqの開度a1,a2が、給気側の設定中間開度範囲Xa(即ち、設定上限中間開度amaxと設定下限中間開度aminとの間の開度範囲)の範囲内に調整されるようにする。
また、排気側におけるダクト内空気圧の最適化制御では、システム制御装置Cは、各室圧調整ダンパDpにおける開度センサ12aの検出情報に基づいて、排気ファン制御器17に指定する排気側の設定ダクト内空気圧sepを変更することで、室圧制御器14による室圧調整用ダンパDpの開度調整において、各室圧調整用ダンパDpの開度b1,b2が、排気側の設定中間開度範囲Xb(即ち、設定上限中間開度bmaxと設定下限中間開度bminとの間の開度範囲)の範囲内に調整されるようにする。
つまり、これら給気側及び排気側におけるダクト内空気圧sp,epの最適化制御により、各風量調整用ダンパDqの開度a1,a2を給気側の設定中間開度範囲Xa内に保つととともに、各室圧調整用ダンパDpの開度b1,b2を排気側の設定中間開度範囲Xb内に保つことで、風量調整用ダンパDqの開度調整による給気風量q1,q2の調整、並びに、室圧調整用ダンパDqの開度調整による室圧p1,p2の調整の夫々が、常に精度良く安定的に行なわれるようにする。
一方、システム制御装置Cは、非作業用運転Ubでは、外風圧wpの変動度の指標値として逐次演算する標準偏差σに応じて、第1~第4運転モードM1~M4の4つの運転モードどうしの間で、運転モードを変更する。
即ち、非作業用運転Ubにおいて、システム制御装置Cは、演算した標準偏差σが設定閾値σ1以下である状態(σ≦σ1)が設定判定時間Δth(例えば3分間)にわたって続くと、第4運転モードM4を採用し、演算した標準偏差σが設定閾値σ1より大きくて設定閾値σ2以下である状態(σ1<σ≦σ2)が設定判定時間Δthにわたって続くと、第3運転モードM3を採用する。
また、システム制御装置Cは、演算した標準偏差σが設定閾値σ2より大きくて設定閾値σ3以下である状態(σ2<σ≦σ3)が設定判定時間Δthにわたって続くと、第2運転モードM2を採用し、演算した標準偏差σが設定閾値σ3より大きい状態(σ3<σ)が設定判定時間Δthにわたって続くと、作業用運転Uaの場合と同様に、第1運転モードM1を採用する。
これにより、非作業用運転Ubでは、システム制御装置Cから各風量制御器11に指定する各調整対象室1,2の設定給気風量qs1,qs2として、標準偏差σに応じて採用されたいずれかの運転モードM1~M4における設定給気風量qs11~qs14,qs21~qs24が各風量制御器11に指定される。
このことから、非作業用運転Ubでは、空気取入口5aや空気排出口6aに作用する外風圧wpの変動度が大きくなるほど、設定給気風量qs1,qs2が増大側に変更(qs14→qs13→qs12→qs11,qs24→qs23→qs22→qs21)されて、各調整対象室1,2への給気風量q1,q2が増大側に変更され、また、空気取入口5aや空気排出口6aに作用する外風圧wpの変動度が小さくなるほど、設定給気風量qs1,qs2が減少側に変更(qs11→qs12→qs13→qs14,qs21→qs22→qs23→qs24)されて、各調整対象室1,2への給気風量q1,q2が減少側に変更される。
つまり、このように外風圧wpの変動度に応じて各調整対象室1,2への給気風量q1,q2を増減させることで、非作業用運転Ubでは、基本的には給気ファンFsや排気ファンFeの消費エネルギを低減して運転コストの節減を図りながら、外風圧wpの変動に原因する各調整対象室1,2における室圧p1,p2の変動を確実に防止する。
なお、システム制御装置Cは、外風圧wpの変動度に応じて運転モードM1~M4を変更した後は、設定待機時間T(例えば、1時間)の間、その変更後の運転モードM1~M4を保持して、設定給気風量qs1,qs2を変更後の運転モードM1~M4における設定給気風量qs11~qs14,qs21~qs24に保持する。
そして、この設定待機時間Tが経過すると、システム制御装置Cは、外風圧wpの変動度に応じて運転モードM1~M4を変更する状態に復帰する。
システム制御装置Cは、非作業用運転指令cbが付与されて非作業用運転Ubを開始する際、並びに、非作業用運転Ubにおいて運転モードM1~M4を変更する際には、風量制御器11に対して指定する各調整対象室1,2の設定給気風量qs1,qs2を、変更前の設定給気風量qs1,qs2から変更先の運転モードM1~M4における設定給気風量qs11~qs14,qs21~qs24まで所定の変更速度で徐々に変更する。
また、システム制御装置Cは、これら設定給気風量qs1,qs2の変更に併行して、給気ファン制御器16及び排気ファン制御器17に指定する給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepを、変更前の設定ダクト内空気圧ssp,sepから変更先の運転モードM1~M4における給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp1~ssp4,sep1~sep4まで、所定の変更速度で徐々に変更する。
そしてまた、給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepについては、それら給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepが変更先の運転モードM1~M4における給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp1~ssp4,sep1~sep4に達すると、システム制御装置Cは、その後の非作業用運転Ubに併行する形態で、作業用運転Uaの場合と同様に、給気側及び排気側におけるダクト内空気圧sp,epの最適化制御を実行する。
即ち、前述のように、給気側におけるダクト内空気圧の最適化制御では、システム制御装置Cは、各風量調整用ダンパDqにおける開度センサ10aの検出情報に基づいて、給気ファン制御器16に指定する給気側の設定ダクト内空気圧sspを変更することで、風量制御器11による風量調整用ダンパDqの開度調整において、各風量調整用ダンパDqの開度a1,a2が、給気側の設定中間開度範囲Xaの範囲内に調整されるようにする。
また、排気側におけるダクト内空気圧の最適化制御では、システム制御装置Cは、各室圧調整ダンパDpにおける開度センサ12aの検出情報に基づいて、排気ファン制御器17に指定する排気側の設定ダクト内空気圧sepを変更することで、室圧制御器14による室圧調整用ダンパDpの開度調整において、各室圧調整用ダンパDpの開度b1,b2が、排気側の設定中間開度範囲Xbの範囲内に調整されるようにする。
(第2実施形態)
図3は別の室圧制御システムS′を示し、第1実施形態で示した室圧制御システムSと同じ部分には、第1実施形態で付した参照符号と同じ参照符号を付してある。
本例では、各調整対象室1,2の設定室圧ps1,ps2は、いずれも大気圧より低い負圧値であり、また、調整対象室1の設定室圧ps1は、調整対象室2の設定室圧ps2よりも低く設定(ps1<ps2<大気圧)されているものとする。
即ち、この設定条件下で、各調整対象室1,2の室圧p1,p2をそれぞれの設定室圧ps1,ps2に保つことで、各調整対象室1,2について空気漏出による室外汚染を防止するとともに、調整対象室1から調整対象室2への空気漏出による調整対象室2の室内汚染を防止する。
なお、これとは逆に、調整対象室1,2夫々の設定室圧ps1,ps2を、いずれも大気圧より高い正圧値にするとともに、調整対象室1の設定室圧ps1を、調整対象室2の設定室圧ps2より高く設定(ps1>ps2>大気圧)することもできる。
この室圧制御システムS′では、第1実施形態で示した室圧制御システムSと異なり、複数の排気側接続風路4aの夫々に、風量調整用ダンパDqが介装され、複数の給気側接続風路3aの夫々に、室圧調整用ダンパDpが介装されている。
風量調整用ダンパDqに装備された風量センサ10bは、対応する風量調整用ダンパDqを通じて対応の調整対象室1,2から排気ダクト4に吸入される空気Aの風量q1′,q2′(即ち、各調整対象室1,2からの排気風量)を検出する。
また、各風量調整用ダンパDqに対して設けられた風量制御器11は、対応する風量センサ10bの検出情報に基づいて対応の風量調整用ダンパDqの開度a1,a2を調整することで、対応の調整対象室1,2からの排気風量q1′,q2′を、システム制御装置Cから指定される設定排気風量qs1′,qs2′に調整する(q1′→qs1′,q2′→qs2′)する。
一方、各室圧調整用ダンパDpに対して設けられた室圧制御器14は、各調整対象室1,2に装備された室圧センサ13の検出情報に基づいて対応の室圧調整用ダンパDpの開度b1,b2を調整することで、対応の調整対象室1,2における室圧p1,p2を、システム制御装置Cから指定される設定室圧ps1,ps2に調整する(p1→ps1,p2→ps2)する。
システム制御装置Cは、複数の調整対象室1,2の夫々で室内作業が行われる状況では、システム管理者などから付与される作業用運転指令caに応じて、作業用運転Uaを実施し、複数の調整対象室1,2夫々での室内作業が休止される状況では、システム管理者などから付与される非作業用運転指令cbに応じて、非作業用運転Ubを実施する。
これら作業用運転Uaや非作業用運転Ubにおいてシステム制御装置Cが実行する運転モードとしては、第1′~第4′運転モードM1′~M4′の4つの運転モードが設定されており、図4に示すように、各調整対象室1,2の設定排気風量qs1′,qs2′については、これら運転モードM1′~M4′ごとに個別の設定排気風量qs11′~qs14′,qs21′~qs24′が設定されている。
ここで、運転モードM1′~M4′ごとに設定された各調整対象室1,2の設定排気風量qs11′~qs14′,qs21′~qs24′については、いずれも第1′運転モードM1′,第2′運転モードM2′,第3′運転モードM3′,第4′運転モードM4′の順で段階的に小さくなる風量が設定されている。(qs11′>qs12′>qs13′>qs14′,qs21′>qs22′>qs23′>qs24′)。
空気取入口5aや空気排出口6aに作用する外風圧wpの変動を検出する風圧変動検出器Pとしては、給気ダクト3に装備された給気側圧力センサ15aと、排気ダクト4に装備された排気側圧力センサ15bと、還気ダクト9に装備された還気側圧力センサ15cとのうち、いずれかを選択することができる。
そして、例えば、排気側圧力センサ15bが風圧変動検出器Pとして選択された場合では、システム制御装置Cは、排気側圧力センサ15bにより検出される排気ダクト4におけるダクト内空気圧epの各時点における直近所定時間Δt(例えば、直近60秒間)の標準偏差σを、外風圧wpの変動度の指標値として逐次演算する。
また、同図4に示すように、第1′~第4′運転モードM1′~M4′夫々の適用範囲は、上記標準偏差σについて予め設定された3つの閾値σ1~σ3により区分されている。
システム制御装置Cは、作業用運転Uaでは、運転モードとして常に第1′運転モードM1′を採用し、これにより、作業用運転Uaでは、システム制御装置Cから各風量制御器11に指定する各調整対象室1,2の設定排気風量qs1′,qs2′として、常に第1′運転モードM1′における設定排気風量qs11′,qs21′が各風量制御器11に指定される。
このことから、作業用運転Uaでは、各風量制御器11による風量調整用ダンパDqの開度調整により、各調整対象室1,2からの排気風量q1′,q2′が、第1′運転モードM1′における設定排気風量qs11′,qs21′に保持された状態において、各室圧制御器14による室圧調整用ダンパDpの開度調整により、各調整対象室1,2の室圧p1,p2が設定室圧ps1,ps2に保たれる。
一方、システム制御装置Cは、非作業用運転Ubでは、外風圧wpの変動度の指標値として逐次演算する標準偏差σに応じて、第1′~第4′運転モードM1′~M4′の4つの運転モードどうしの間で、運転モードを変更する。
即ち、非作業用運転Ubにおいて、システム制御装置Cは、演算した標準偏差σが設定閾値σ1以下である状態(σ≦σ1)が設定判定時間Δth(例えば3分間)にわたって続くと、第4′運転モードM4′を採用し、演算した標準偏差σが設定閾値σ1より大きくて設定閾値σ2以下である状態(σ1<σ≦σ2)が設定判定時間Δthにわたって続くと、第3′運転モードM3′を採用する。
また、システム制御装置Cは、演算した標準偏差σが設定閾値σ2より大きくて設定閾値σ3以下である状態(σ2<σ≦σ3)が設定判定時間Δthにわたって続くと、第2′運転モードM2′を採用し、演算した標準偏差σが設定閾値σ3より大きい状態(σ3<σ)が設定判定時間Δthにわたって続くと、作業用運転Uaの場合と同様に、第1′運転モードM1′を採用する。
これにより、非作業用運転Ubでは、システム制御装置Cから各風量制御器11に指定する各調整対象室1,2の設定排気風量qs1′,qs2′として、標準偏差σに応じて採用されたいずれかの運転モードM1′~M4′における設定排気風量qs11′~qs14′,qs21′~qs24′が各風量制御器11に指定される。
このことから、非作業用運転Ubでは、空気取入口5aや空気排出口6aに作用する外風圧wpの変動度が大きくなるほど、設定排気風量qs1′,qs2′が増大側に変更(qs14′→qs13′→qs12′→qs11′,qs24′→qs23′→qs22′→qs21′)されて、各調整対象室1,2からの排気風量q1′,q2′が増大側に変更され、また、空気取入口5aや空気排出口6aに作用する外風圧wpの変動度が小さくなるほど、設定排気風量qs1′,qs2′が減少側に変更(qs11′→qs12′→qs13′→qs14′,qs21′→qs22′→qs23′→qs24′)されて、各調整対象室1,2からの排気風量q1′,q2′が減少側に変更される。
つまり、このように外風圧wpの変動度に応じて各調整対象室1,2からの排気風量q1′,q2′を増減させることで、第1実施形態で示した室圧制御システムSと同様に、非作業用運転Ubでは、給気ファンFsや排気ファンFeの消費エネルギを低減して運転コストの節減を図りながら、外風圧wpの変動に原因する各調整対象室1,2における室圧p1,p2の変動を確実に防止する。
なお、システム制御装置Cは、外風圧wpの変動度に応じて運転モードM1′~M4′を変更した後は、設定待機時間T(例えば、1時間)の間、その変更後の運転モードM1′~M4′を保持して、設定排気風量qs1′,qs2′を変更後の運転モードM1′~M4′における設定排気風量qs11′~qs14′,qs21′~qs24′に保持する。
そして、この設定待機時間Tが経過すると、システム制御装置Cは、外風圧wpの変動度に応じて運転モードM1′~M4′を変更する状態に復帰する。
同図4に示すように、各運転モードM1′~M4′には、給気側や排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepについても、各運転モードM1′~M4′ごとの個別の設定ダクト内空気圧ssp1′~ssp4′,sep1′~sep4′が設定されており、ここで、運転モードM1′~M4′ごとに設定された給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp1′~ssp4′,sep1′~sep4′については、いずれも第1′運転モードM1′,第2′運転モードM2′,第3′運転モードM3′,第4′運転モードM4′の順で、各調整対象室1,2の室圧p1,p2に対する圧力差が段階的に小さくなる圧力が設定されている。
システム制御装置Cは、作業用運転指令caが付与されて作業用運転Uaを開始する際には、風量制御器11に対して指定する各調整対象室1,2の設定排気風量qs1′,qs2′を、変更前の設定排気風量qs1′,qs2′から第1′運転モードM1′における設定排気風量qs11′,qs12′まで所定の変更速度で徐々に変更する。
また、システム制御装置Cは、これら設定排気風量qs1′,qs2′の変更に併行して、給気ファン制御器16及び排気ファン制御器17に指定する給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepを、変更前の設定ダクト内空気圧ssp,sepから第1′運転モードM1′における給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp1′,sep1′まで、所定の変更速度で徐々に変更する。
そして、作業用運転Uaの開始後、それら給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepが第1′運転モードM1′における給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp1′,sep1′に達すると、システム制御装置Cは、給気側及び排気側におけるダクト内空気圧の最適化制御として、各風量調整用ダンパDqにおける開度センサ10aの検出情報に基づいて、排気ファン制御器17に指定する排気側の設定ダクト内空気圧sepを変更することで、風量制御器11による風量調整用ダンパDqの開度調整において、各風量調整用ダンパDqの開度a1,a2が、排気側の設定中間開度範囲Xa(即ち、設定上限中間開度amaxと設定下限中間開度aminとの間の開度範囲)の範囲内に調整されるようにする。
また、システム制御装置Cは、各室圧調整ダンパDpにおける開度センサ12aの検出情報に基づいて、給気ファン制御器16に指定する給気側の設定ダクト内空気圧sspを変更することで、室圧制御器14による室圧調整用ダンパDpの開度調整において、各室圧調整用ダンパDpの開度b1,b2が、給気側の設定中間開度範囲Xb(即ち、設定上限中間開度bmaxと設定下限中間開度bminとの間の開度範囲)の範囲内に調整されるようにする。
同様に、システム制御装置Cは、非作業用運転指令cbが付与されて非作業用運転Ubを開始する際、並びに、非作業用運転Ubにおいて運転モードM1′~M4′を変更する際には、風量制御器11に対して指定する各調整対象室1,2の設定排気風量qs1′,qs2′を、変更前の設定排気風量qs1′,qs2′から変更先の運転モードM1′~M4′における設定排気風量qs11′~qs14′,qs21′~qs24′まで所定の変更速度で徐々に変更する。
また、システム制御装置Cは、これら設定排気風量qs1′,qs2′の変更に併行して、給気ファン制御器16及び排気ファン制御器17に指定する給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepを、変更前の設定ダクト内空気圧ssp,sepから変更先の運転モードM1′~M4′における給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp1′~ssp4′,sep1′~sep4′まで、所定の変更速度で徐々に変更する。
そして、これら給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp,sepが変更先の運転モードM1′~M4′における給気側及び排気側の設定ダクト内空気圧ssp1′~ssp4′,sep1′~sep4′に達すると、システム制御装置Cは、その後の非作業用運転Ubに併行する形態で、作業用運転Uaの場合と同様に、給気側及び排気側におけるダクト内空気圧sp,epの最適化制御を実行する。
〔別実施形態〕
次に本発明の別実施形態を列記する。
風圧変動検出器Pは、給気ダクト3のダクト内空気圧spを検出する給気側圧力センサ15aや、排気ダクト4のダクト内空気圧epを検出する排気側圧力センサ15b、あるいは、還気ダクト9のダクト内空気圧rpを検出する還気側圧力センサ15cに限らず、空気取入口5aや空気排出口6aの近傍に配置した風圧センサや風速センサであってもよい。
また、空気取入口5aや空気排出口6aに作用する外風圧wpの大小変動を検出できるものであれば、種々の検出方式のものを、風圧変動検出器Pとして採用することができる。
前述の実施形態では、作業用運転Uaと非作業用運転Ubとを択一的に実施するシステムにおいて、非作業用運転Ubでのみ、外風圧wpの変動度に応じて設定給気風量qs1,qs2や設定排気風量qs1′,qs2′を変更する例を示したが、作業用運転Uaと非作業用運転Ubとを択一的に実施するシステムにおいて、作業用運転Uaと非作業用運転Ubとの夫々で、外風圧wpの変動度に応じて設定給気風量qs1,qs2や設定排気風量qs1′,qs2′を変更するようにしてもよい。
また、作業用運転Uaだけを実施するシステムにおいて、運転時に、外風圧wpの変動度に応じて設定給気風量qs1,qs2や設定排気風量qs1′,qs2′を変更するようにしてもよい。
前述の実施形態では、外風圧wpの変動度に応じて設定給気風量qs1,qs2や設定排気風量qs1′,qs2′を4段階に変更する例を示したが、設定給気風量qs1,qs2や設定排気風量qs1′,qs2′の変更段数は、2段階あるいは3段階以上の複数段階のいずれであってもよい。
また、設定給気風量qs1,qs2や設定排気風量qs1′,qs2′を段階的に変更するのではなく、外風圧wpの変動度に応じて設定給気風量qs1,qs2や設定排気風量qs1′,qs2′を連続的に変更するようにしてもよい。
調整対象室1,2の用途は、各調整対象室1,2の室圧p1,p2を所要の設定室圧ps1,ps2に保つ必要がある用途であれば、どのような用途であってもよい。
5a 空気取入口
A 空気
3 給気ダクト
1,2 調整対象室
Fs 給気ファン
6a 空気排出口
Fe 排気ファン
3a 給気側接続風路
Dq 風量調整用ダンパ
4a 排気側接続風路
Dp 室圧調整用ダンパ
q1,q2 給気風量
q1′,q2′ 排気風量
10b 風量センサ
13 室圧センサ
a1,a2 開度
qs1,qs2 設定給気風量
qs1′,qs2′設定排気風量
11 風量制御器
b1,b2 開度
ps1,ps2 設定室圧
14 室圧制御器
C システム制御装置
wp 外風圧
P 風圧変動検出器
sp,ep ダクト内空気圧
σ 標準偏差
15a 給気側圧力センサ
15b 排気側圧力センサ
ssp,sep 設定ダクト内空気圧
16 給気ファン制御器
17 排気ファン制御器
Xa,Xb 設定中間開度範囲
T 設定待機時間

Claims (7)

  1. 調整対象室内の室圧を検出する室圧センサと、
    空気取入口と前記調整対象室とを連通する給気経路と、
    前記給気経路に配され、前記空気取入口から前記調整対象室へ空気を供給するための給気ファンと、
    前記給気経路に配され、前記調整対象室へ供給される給気風量を検出する給気風量センサと、
    前記給気経路に配され、前記給気風量センサの検出結果に基づいて開度が調整される給気風量調整用ダンパと、
    前記給気風量センサの検出結果に基づいて前記給気風量調整用ダンパの開度を調整することで、前記給気風量を設定給気風量に調整する風量制御器と、
    空気排出口と前記調整対象室とを連通する排気経路と、
    前記排気経路に配され、前記調整対象室から前記空気排出口へ空気を排出するための排気ファンと、
    前記排気経路に配され、前記室圧センサの検出結果に基づいて開度が調整される室圧調整用ダンパと、を備える室圧制御システムにおいて、
    前記空気取入口又は前記空気排出口に作用する外風圧の変動を検出する風圧変動検出器を備え、
    前記風圧変動検出器によって圧力の変動が大きくなっていることが検出された場合は、前記給気風量調整用ダンパの開度を大きくして、前記設定給気風量を増大側に変更し、かつ、
    前記風圧変動検出器によって圧力の変動が小さくなっていることが検出された場合は、前記給気風量調整用ダンパの開度を小さくして、前記設定給気風量を減少側に変更する、ことを特徴とする室圧制御システム。
  2. 前記風圧変動検出器は、前記給気経路内の圧力を検出する給気側圧力センサであることを特徴とする請求項に記載の室圧制御システム。
  3. 前記風圧変動検出器は、前記給気側圧力センサによって測定される前記給気経路内の圧力の標準偏差に基づいて外風圧の変動を検出することを特徴とする請求項に記載の室圧制御システム。
  4. 前記風圧変動検出器は、前記排気経路内の圧力を検出する排気側圧力センサであることを特徴とする請求項に記載の室圧制御システム。
  5. 前記風圧変動検出器は、前記排気側圧力センサによって測定される前記排気経路内の圧力の標準偏差に基づいて外風圧の変動を検出することを特徴とする請求項に記載の室圧制御システム。
  6. 前記給気経路と前記排気経路とを接続する還気ダクトを備え、前記風圧変動検出器は、前記還気ダクト内の圧力を検出する還気側圧力センサであることを特徴とする請求項に記載の室圧制御システム。
  7. 前記風圧変動検出器は、前記還気側圧力センサによって測定される前記還気ダクト内の圧力の標準偏差に基づいて外風圧の変動を検出することを特徴とする請求項に記載の室圧制御システム。
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