JP7353871B2 - 中空構造板及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明に係る中空構造板は、前記中空凸部成形シートの少なくとも一方の面に、1又は複数枚の表皮材を貼り合わせてなるものであってもよい。
また、前記中空凸部成形シートは、一方の面に錐台形状の凸部が複数形成された2枚の熱可塑性樹脂シートからなり、前記2枚の熱可塑性樹脂シートは、凸部同士を突き合わせた状態で溶融してなる構造であってもよい。
更に、前記第二凹部の高さは、前記中空構造板の総厚みに対して30%以下であってもよい。
加えて、前記第一凹部の高さと前記第二凹部の高さの差が、0.6mm以上38.5mm以下であってもよい。
また、前記第二凹部の高さは、0.23mm以上16.5mm以下であってもよい。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
図1は、本発明に係る中空構造板1の構造の一例を示す模式斜視図である。本発明に係る中空構造板1は、少なくとも一方の面に中空状の凸部が複数形成された1又は2枚の熱可塑性樹脂からなる中空凸部成形シート2を有し、少なくとも一端に高さの異なる一対の凹部20a,20bを有する。
なお、2枚の中空構造板1同士を篏合する場合は、例えば、それぞれの中空構造板1はその一端に一対の凹部20a,20bを有する構造を採用することができるが、本発明はこれに限定されず、例えば、3枚以上の中空構造板1同士を互いに篏合させる場合においては、それぞれの中空構造板1はその端に一対の凹部20a,20bを複数有する構造とすることができる。
したがって、X及びYを上記特定の数値範囲に制御することにより、篏合性を維持しつつも、耐久性に優れた中空構造板1とすることができる。
中空凸部成形シート2は、少なくとも一方の面に中空状の凸部21が複数形成された1又は2枚の熱可塑性樹脂からなる。本発明に係る中空構造板1は、中空凸部成形シート2のみから形成されていてもよいが、中空凸部成形シート2の少なくとも一方の面に、少なくとも1枚の表面材3及び/又は表皮材4を貼り合わせて形成されていることが好ましい。なお、本発明では、中空凸部成形シート2に積層された表面材3及び表皮材4と中空凸部成形シート2との間に、部分的に僅かな隙間が空いていてもよい。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリアセタール(PОM)等が挙げられる。
表面材3は、例えば、熱可塑性樹脂からなり、中空凸部成形シート2に積層されて中空凸部成形シート2とともに中空構造板1を構成する。
なお、前記熱可塑性樹脂としては、中空凸部成形シート2と同様であるため、ここでは説明を割愛する。
表皮材4は、中空凸部成形シート2に直接、又は表面材3に積層されて中空凸部成形シート2及び/又は表面材3とともに中空構造板1を構成する。表皮材4を積層することで、中空構造板1に対し、意匠性、吸音特性、断熱性などの各種用途に応じた特性を付与することができる。
具体的には、例えば、熱可塑性樹脂シート、樹脂製の織布、不織布、組布、編み物、ステンレス、アルミニウム、銅等からなる金属シート、有機系又は無機系多孔質シート、化粧シート等が挙げられる。
図5は、中空構造板1の製造方法の一例を示す模式図である。
以下、図5に基づいて本発明に係る中空構造板1の製造方法について説明するが、本発明ではこれに限定されない。すなわち、本発明に係る中空構造板1の製造には、通常中空構造板を製造する際に用いられる方法を、適宜自由に選択して用いることができる。
なお、本製造例において、2台の成形ローラーR1は、それぞれ減圧チャンバー103a,103b内に設置されており、減圧チャンバー103a,103bには、中空凸部成形シート2や表面材3を吸引保持するための吸引孔104a,104bが設けられている。
本発明おいて、中空凸部成形シート2は、予め作製されたものを用いてもよい。また、中空凸部成形シート2は、成形ローラーR1を用いることなく、一対の金型等に溶融状態の熱可塑性樹脂シートPを注入し、両側から押圧することにより作製してもよい。
本発明において、表面材3は、予め作製されたものを用いてもよい。
中空構造板1の半潰し加工を行うと、篏合断面(図1のZ部分参照)が粗くなり、半潰し加工を行う場所によってその形状が異なるため、中空構造板1同士を連結させる際にこの粗い断面同士が抵抗となり、良好な篏合となる。
なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
実施例1~6及び比較例1~3の中空構造板は、断面形状が図3で示したAであり、図5で示した製造方法により製造した。
実施例7の中空構造板は、断面形状が図3で示したBであり、図5で示した製造方法により製造した。
実施例8の中空構造板は、断面形状が図3で示したCであり、図5で示した製造方法により製造した。
実施例9の中空構造板は、断面形状が図3で示したDであり、図5で示した製造方法により製造した。
比較例4の中空構造板は、断面形状が図3で示したEであり、図5で示した製造方法により製造した。
まず、嵌合させる2枚の中空構造板の厚みを篏合断面に沿った方向で5箇所測定し、平均値を算出した。次いで、2枚の中空構造板を嵌合させ、1枚板とした中空構造板の連結部分の厚みを5箇所測定し、平均値を算出した。その後、中空構造板の厚みの平均値と連結部分の厚みの平均値の差の絶対値(|а|)を算出した。なお、実施例1~9及び比較例1~4における評価基準を下記に示す。
(評価基準)
◎:|a|≦0.2
○:0.2<|a|≦0.4
×:0.4<|a|
a=(中空構造板の厚みの平均値)-(連結部分の厚みの平均値)
篏合させた2枚の中空構造板を、高さ1000mmよりn=5でアルミ板に対して落下させ、篏合が外れて、2枚の中空構造板に分離しないかを目視にて確認した。なお、実施例1~9及び比較例1~4における評価基準を下記に示す。
(評価基準)
◎:分離した回数が0回
〇:分離した回数が1回
×:分離した回数が2回以上
まず、2枚の中空構造板を篏合させた状態とした。その後、取り外して、図1で示したZ部分の外観を目視にて確認した。なお、実施例1~9及び比較例1~4における評価基準を下記に示す。
(評価基準)
◎:異常なし
〇:中空構造板の一部に白化が見られる
×:中空構造板の一部が折れ曲がったり、変形したりする
したがって、本発明に係る中空構造板は、連結時には平面性があり、かつ、篏合性にも優れ、また、取り外しの際には折れ曲がりや変形が見られず、繰り返して使用しても問題がないことが分かった。
2:中空凸部成形シート
20а:第一凹部
20b:第二凹部
21:凸部
211:上面部
212:開口部
3:表面材
θ1:凸部21の開口部212から仮想される水平面と凸部21とがなす角度
h:凸部21の高さ
R1:成形ローラー
R2:平ローラー
101:Tダイ
102:押出機
103a,103b:減圧チャンバー
104a,104b:吸引孔
105:押圧機
P:溶融状態の熱可塑性樹脂シート
Claims (7)
- 少なくとも一方の面に中空状の凸部が複数形成された1又は2枚の熱可塑性樹脂からなり、真空形成装置を用いて製造された中空凸部成形シートを有し、前記中空凸部成形シートの少なくとも一方の面に表面材が積層された中空構造板であって、
前記中空構造板は、中空構造板同士を連結させる連結部分を有し、
前記連結部分の厚みは、前記中空構造板の厚みよりも大きくなく、
前記中空構造板は、押圧機により加工された、少なくとも一端に高さの異なる一対の凹部を有し、
前記一対の凹部は、互いに平行な向きで隣り合わせであり、
前記一対の凹部のうち第一凹部は、前記第一凹部よりも高さが低い第二凹部に延設され、
前記第一凹部の高さと前記第二凹部の高さの差が、前記中空構造板の総厚みに対して40%以上70%以下であり、かつ、
前記第二凹部の高さが、前記中空構造板の総厚みに対して15%以上である、中空構造板。 - 前記中空凸部成形シートの少なくとも一方の面に、1又は複数枚の表皮材を貼り合わせてなる、請求項1に記載の中空構造板。
- 前記中空凸部成形シートは、一方の面に錐台形状の凸部が複数形成された2枚の熱可塑性樹脂シートからなり、
前記2枚の熱可塑性樹脂シートは、凸部同士を突き合わせた状態で溶融してなる構造である、請求項1又は2に記載の中空構造板。 - 前記第二凹部の高さは、前記中空構造板の総厚みに対して30%以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の中空構造板。
- 前記第一凹部の高さと前記第二凹部の高さの差が、0.6mm以上38.5mm以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の中空構造板。
- 前記第二凹部の高さは、0.23mm以上16.5mm以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の中空構造板。
- 少なくとも一方の面に中空状の凸部が複数形成された1又は2枚の熱可塑性樹脂からなる中空凸部成形シートを有する中空構造板であって、前記中空構造板は、中空構造板同士を連結させる連結部分を有し、前記連結部分の厚みは、前記中空構造板の厚みよりも大きくなく、前記中空構造板は、少なくとも一端に高さの異なる一対の凹部を有し、前記一対の凹部は、互いに平行な向きで隣り合わせであり、前記一対の凹部のうち第一凹部は、前記第一凹部よりも高さが低い第二凹部に延設され、前記第一凹部の高さと前記第二凹部の高さの差が、前記中空構造板の総厚みに対して40%以上70%以下であり、かつ、前記第二凹部の高さが、前記中空構造板の総厚みに対して15%以上である、中空構造板の製造方法において、
前記一対の凹部は、半潰し加工により形成される、中空構造板の製造方法。
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