JP6506650B2 - 中空構造板 - Google Patents

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Description

本発明は、熱可塑性樹脂製の中空構造板に関する。より詳しくは、熱可塑性樹脂シートからなる第1表面材及び第2表面材が、それぞれ、熱可塑性樹脂シートの少なくとも一方の面に中空状の凸部が複数形成された中空凸部成形シートの片面ずつに熱融着された中空構造板に関する。
樹脂製の中空構造板は、軽量で、かつ、耐薬品性、耐水性、断熱性、遮音性及び復元性に優れ、取り扱いも容易であることから、箱材や梱包材などの物流用途、壁や天井用のパネル材などの建築用途、更には、自動車用途などの幅広い分野に使用されている。例えば、特許文献1には、所定の間隔を隔てて平行に配置された合成樹脂素材製の2枚のシートの間に、所定のピッチで凹凸波形が繰り返された合成樹脂素材製の波形部材が挟持された状態の中空構造板が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、2枚の熱可塑性樹脂シートに突設された複数の凸部が突き合わされた状態で熱融着された構成の所謂ツインコーン(登録商標)タイプの中空構造板が開示されている。このツインコーン(登録商標)タイプの中空構造板は、曲げ性能及び圧縮性能に優れることから、自動車内装材、物流資材、建材など、様々な分野で使用されている。
このような中空構造板は、一般に、複数の凸部が形成された熱可塑性樹脂シートに、1又は2以上の熱可塑性樹脂シートを積層し、融着することにより製造されている(例えば、特許文献1〜6)。
ここで、特に、複数の凸部が形成された熱可塑性樹脂シートの両面に、更に熱可塑性樹脂シートを積層する場合において、積層される熱可塑性樹脂シートの表面側と裏面側との間に冷却収縮の差が生じることにより、完成品である中空構造板に反りが発生してしまうことが問題として知られていた。
上述した問題に対し、例えば、特許文献2では、中空構造板の製造方法において、エンボスローラの軸芯内部に冷却媒体流路を形成して冷却可能に構成することにより、中空構造板の反りを小さくすることを可能とする技術が開示されている。また、特許文献6では、積層される熱可塑性樹脂シートに、更に板紙を貼り合わせ、その板紙の目付を調整することにより、中空構造板の反りを解消できる技術が開示されている。
しかしながら、これらの従来技術では、特に、中空構造板の総厚みを薄くした場合において、反りを制御することが難しいという問題が更に生じていた。
特開2003−170515号公報 特開2007−83407号公報 国際公開第03/080326号パンフレット 特開2010−99867号公報 特開2008−213262号公報 特開2007−168200号公報
そこで、本発明では、中空構造板の総厚みの厚薄に関わらず、反りを制御することが可能な中空構造板を提供することを主目的とする。
本願発明者らは、前記課題を解決するために、中空構造板の構成について鋭意研究を行った結果、非対称構造の中空構造板において、中空凸部成形シートと該中空凸部成形シートの両面に熱融着された表面材との非接触面積に着目し、該非接触面積の比を一定の範囲内に調整することにより、反りの制御が可能となることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明では、熱可塑性樹脂シートからなる第1表面材及び第2表面材が、それぞれ、熱可塑性樹脂シートの一方の面に中空状の凸部が複数形成された中空凸部成形シートの片面ずつに熱融着された中空構造板であって、
前記中空凸部成形シートは、厚さ方向に非対称構造であり、
前記凸部は、不連続的凸部であり、
前記不連続的凸部の上面部側に前記第1表面材が熱融着され、前記不連続的凸部の開口部側に前記第2表面材が熱融着されており、
前記第1表面材の前記中空凸部成形シートとの非接触部分の面積の総和S1と、前記第2表面材の前記中空凸部成形シートとの非接触部分の面積の総和S2との比が、S1:S2=1より大きく2以下:1である、中空構造板を提供する
た、前記不連続的凸部を、四角格子状又は千鳥状に配置させることもできる。
更に、前記不連続的凸部を、円錐台形状又は多角錐台形状に設計することもできる。
本発明に係る中空構造板において、前記中空凸部成形シート及び/又は前記表面材の材質は、熱可塑性樹脂であれば特に限定されないが、ポリエチレンが1〜50%含まれることを特徴とすることができる。
本発明によれば、中空構造板の総厚みの厚薄に関わらず、中空構造板の反りを制御することが可能である。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本発明中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
Aは、本発明に係る中空構造板1の第1実施形態の構造を模式的に示す断面図であり、Bは、本発明に係る中空構造板1の第1実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 中空凸部成形シート2の第1実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 Aは、中空凸部成形シート2の第2実施形態の構造を模式的に示す斜視図であり、Bは、Aの矢印方向から視た場合の模式図である。 本発明に係る中空構造板1の第2実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第3実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第4実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第5実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第6実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第7実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第8実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第9実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第10実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第11実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第12実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第13実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る中空構造板1の第14実施形態の構造を模式的に示す断面図である。 本発明に係る中空構造板1の第15実施形態の構造を模式的に示す断面図である。 本発明に係る中空構造板1の、製造方法の一例を示す概念図である。 本発明に係る中空構造板1の、図18とは異なる製造方法の一例を示す概念図である。 本発明に係る中空構造板1の、図18及び19とは異なる製造方法の一例を示す概念図である。 中空構造板の反りの測定方法を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための好適な形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
<1.中空構造板1>
図1のAは、本発明に係る中空構造板1の第1実施形態の構造を模式的に示す断面図である。また、図1のBは、本発明に係る中空構造板1の第1実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。本発明に係る中空構造板1は、図1に示すように、中空凸部成形シート2と、第1表面材31及び第2表面材32と、を少なくとも備え、中空凸部成形シート2の片面ずつに、第1表面材31及び第2表面材32が、それぞれ熱融着された構成であることを特徴とする。
<2.中空凸部成形シート2>
中空凸部成形シート2は、熱可塑性樹脂シートからなり、その少なくとも一方の面に、中空状の凸部21が複数形成されていることを特徴とする。即ち、図2及び3に示すように、中空凸部成形シート2の一方の面にのみ凸部21が形成されていてもよいし、図4及び5に示すように、中空凸部成形シート2の両面に凸部21が形成されていてもよい。
本発明において、凸部21は、少なくとも上面部211及び開口部212を有していれば(図1のA参照)、その形態は特に限定されず、自由に設計することができる。
また、複数の凸部21は、全て同一の形態であってもよいし、2種以上の形態を自由に選択して組み合わせてもよい。例えば、複数の凸部21を、図3及び4に示すように、全て同一の形態で設計してもよいし、図5に示すように、2種の形態を組み合わせて設計してもよい。
本発明では、凸部21の形態を、シートの少なくとも二辺に渡って連続して形成された連続的凸部、又はシートの少なくとも二辺に渡って連続することなく形成された不連続的凸部、又はこれらの組み合わせとすることができる。例えば、連続的凸部とは、図9及び10に示すような形態などであり、不連続的凸部とは、図1〜8に示すような形態などが挙げられる。また、連続的凸部と不連続的凸部の組み合わせとは、図13及び14に示すような形態などが挙げられる。
更に、本発明では、図示しないが、凸部21の途中に段差を設けたり、凸部21の途中にウェーブを設けたりすることも可能である。
本発明において、連続的凸部の形態は特に限定されず、自由に設計することができるが、中空凸部成形シート2の面に対し垂直方向から視て多角格子又は平行に形成させることができる。これにより、製造工程における設計を容易化できることに加え、金型を用いて凸部21を成形する場合には、金型の製造コストを削減することもできるからである。中空凸部成形シート2の面に対し垂直方向から視て多角格子とは、例えば、図11に示すような三角格子、図12に示すような四角格子等の形態などが挙げられる。また、中空凸部成形シート2の面に対し垂直方向から視て平行とは、例えば、図9及び10に示すような形態などが挙げられる。
また、連続的凸部は、中空凸部成形シート2の面に対し垂直な断面の断面形状が多角形を含むことを特徴とすることもできる。これにより、本発明に係る中空構造板1の厚さ方向における圧縮強度を向上させることができるからである。具体的には、例えば、図9に示すような四角形、図10に示すような六角形等の断面形状などが挙げられる。なお、図示しないが、連続的凸部の断面形状は、常に一定の断面形状を示さなくてもよい。
本発明において、不連続的凸部の配列形態は特に限定されず、自由に設計することができるが、格子状、千鳥状又は不規則に配列させることができる。本発明においては、この中でも特に、図2に示すような四角格子状、又は、図3に示すような千鳥状に凸部21を配列させることが好ましい。これにより、本発明に係る中空構造板1の厚さ方向における圧縮強度を向上させることができるからである。なお、本発明では、千鳥状に凸部21を配置させることには、図8に示すように、所定の基準方向に沿って視たときに、隣接するもの同士が互い違うように配置される状態も含まれる。
また、図3に示すように、不連続的凸部を千鳥状に配列させた場合、横方向の凸部21の中心同士を結んだ線と斜め方向の凸部21の中心同士を結んだ線とがなす角度θ2(図3のB参照)は特に限定されないが、60°とすることが好ましい。これにより、中空構造板1の剛性及び等方性を向上させることができるからである。なお、四角格子状とは、θ2=90°とした場合の配列を意味する。
本発明において、不連続的凸部の形態も特に限定されず、自由に設計することができるが、例えば、図1〜5に示すような円錐台形状、図6及び8に示すような三角錐台形状、図7に示すような四角錐台形状、五角錐台形状等の多角錐台形状、更には、円柱形状、多角柱形状、多角星柱形状、多角星錐台形状など、様々な形状に設計することができる。なお、本発明では、中空凸部成形シート2が後述する表面材31、32と熱融着された際に、起点を少なくして表面材31、32からの剥離を防止する観点から、図6及び8に示すように、上述した多角錐台形状、多角柱形状等の角を丸く設計することもできる。
本発明においては、上述した中でも特に、凸部21を円錐台形状又は多角錐台形状に設計することが好ましい。凸部21の形状を円錐台形状又は多角錐台形状に設計することで、製造工程における設計を容易化できることに加え、金型を用いて凸部21を成形する場合には、金型の製造コストを削減することもできる。
また、本発明においては、凸部21を円錐台形状に設計することがより好ましい。その理由について、以下、説明する。
例えば、凸部21を円錐台形状に設計した場合と、正四角錐台形状に設計した場合とで比較する。凸部21を正四角錐台形状に設計する際に、正四角錐台形状の開口部212の一辺の長さ(図7のb参照)を、円錐台形状の開口部212の直径と同じ長さ(図2のa参照)で設計したとする。この場合、凸部21を円錐台形状に設計した場合の方が、凸部21の側面積が低下する。そうすると、後述する図19及び20に示すような製造方法により、一枚の樹脂シートから中空凸部成形シート2を形成する場合においては、凸部21の側面積の低下により中空凸部成形シート2の厚みが増し、完成品である中空構造板1の剛性を向上させることができる。
また、本発明に係る中空構造板1において、中空凸部成形シート2及び後述する表面材31、32の材質は、熱可塑性樹脂であれば特に限定されず、通常、中空構造板に用いることが可能な熱可塑性樹脂を、1種又は2種以上自由に組み合わせて用いることができる。例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などを使用することができる。これらの熱可塑性樹脂の中でも特に、コスト、成形性及び物性の観点から、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン及びブロック状ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂が好ましい。
また、本発明においては、中空凸部成形シート2及び/又は後述する表面材31、32の材質は、ポリエチレンが1〜50%含まれていることがより好ましく、2〜30%含まれていることが更に好ましい。ポリエチレンの量を1〜50%とすることで、ポリエチレンの融点で中空凸部成形シート2と表面材31、32とを熱融着させることができ、1種の熱可塑性樹脂からなるものよりも熱効率がよく、かつ、完成品である中空構造板1の反りが解消し易くなるからである。また、ポリエチレンの量を1%以上とすることで、完成品である中空構造板1の耐衝撃性が強くなるからである。更に、ポリエチレンの量を50%以下とすることで、完成品である中空構造板1の剛性が向上し、曲げ強度や圧縮強度も向上するからである。
更に、中空凸部成形シート2及び後述する表面材31、32を形成する熱可塑性樹脂には、タルク、マイカ及び炭酸カルシウムなどのフィラーや、ガラス繊維、アラミド繊維及び炭素繊維などのチョップドストランドが添加されていてもよい。これにより、本発明に係る中空構造板1の剛性を向上させることができるからである。
加えて、中空凸部成形シート2及び後述する表面材31、32を形成する熱可塑性樹脂には、難燃性、導電性、濡れ性、滑り性及び耐候性などを向上させるための改質剤や顔料等の着色剤などが添加されていてもよい。
なお、中空凸部成形シート2及び後述する表面材31、32は、通常、同じ材料で形成されるが、熱融着可能な範囲で相互に異なる材料で形成することも可能である。
本発明において、中空凸部成形シート2は、厚さ方向に非対称な構造であることも特徴とする。具体的には、例えば、図15に示すような中空構造板1の場合、厚さ方向の中心軸Mに対して非対称な構造であることを意味する。中空凸部成形シート2を厚さ方向に非対称な構造とすることで、後述する表面材31、32を熱融着させる際に、表面材31、32の目付を調整することなく、中空構造板1の反りを制御することができる。
中空凸部成形シート2において、第2表面材32から仮想される水平面と凸部21とがなす角度θ1(図1のA参照)は特に限定されないが、45°以上であることが好ましい。θ1を45°以上とした場合、例えば、中空構造板1に対し、表面材31、32の外側から荷重をかけた際に、十分な強度を得ることができる。これは、単位面積あたりの凸部21の数が多くなるため、表面材31、32と上面部211との総接着面積が大きくなり、表面材31、32からの剥離が防止できることや、その凸部21の形状に由来した厚さ方向の強度が向上することなどに由来すると考えられる。
更に、θ1は、45°以上80°未満であることがより好ましい。これにより、本発明に係る中空構造板1の剛性を向上させることができるからである。なお、本発明において、θ1は常に一定でなくてもよく、凸部21は、中心軸に対して非対称な形状であってもよい。
また、本発明において、凸部21を不連続的凸部とした場合で、かつ、凸部21の形状を円錐台形状に設計した場合、上面部211の直径の長さは特に限定されないが、2〜4mmとすることが好ましい。これにより、凸部21の数を所定の値以上にすることができるため、中空構造板1の厚さ方向における圧縮強度を向上させることができるからである。
中空凸部成形シート2において、2つの凸部21における開口部212間の最短距離L(図3のB、又は、図9参照)は特に限定されないが、5mm以下とすることが好ましい。Lを5mm以下とした場合、単位面積あたりの凸部21の数が多くなり、厚さ方向において十分な圧縮強度を得ることができるからである。
更に、Lは、1.5mm以下とすることがより好ましい。Lを1.5mm以下とした場合、本発明に係る中空構造板1において、反りを制御し易くなるからである。なお、本発明において、Lは常に一定でなくてもよい。
中空凸部成形シート2において、凸部21の高さh(図1のA参照)は特に限定されないが、3mm以上であることが好ましい。hを3mm以上とした場合、中空構造板1の各種用途において、その中空構造による有用性が高くなるからである。
更に、hは、15mm以下であることが好ましい。hを15mm以下とした場合、凸部21の成形が容易となり、製造工程における成形性を担保することができるからである。
加えて、上面部211の面積と、開口部212の面積との比は、上面部211の面積:開口部212の面積=1:1より大きく10以下であることが好ましい。この範囲に調整することにより、凸部21の厚さ方向における圧縮強度を維持しつつ、中空凸部成形シート2における凸部21の部分の厚さを均一に保つことが可能となるからである。
本発明では、中空凸部成形シート2の構造として、中空凸部成形シート2の一部に図16及び17に示すような流路Fが存在する構造を採用することもできる。本発明において、流路Fの形状、断面の構造等は特に限定されない。
図16及び17に示す矢印hは、流路Fの形成方向を示す。本技術において、流路Fを形成する方向は特に限定されず、例えば、図16に示すように、矢印g方向から視て矢印gと垂直に流路Fを形成したり、図17に示すように、矢印g方向から視て斜め方向に流路Fを形成したりすることもできる。
<3.第1表面材31、第2表面材32>
本発明において、第1表面材31、第2表面材32は、熱可塑性樹脂シートからなり、それぞれ、前述した中空凸部成形シート2の片面ずつに熱融着され、中空凸部成形シート2と共に本発明に係る中空構造板1を構成することを特徴とする。
なお、本発明では、中空凸部成形シート2の片面ずつに熱融着された2枚の表面材について、それぞれ、第1表面材31、第2表面材32と称しているが、これらの名称の区別は、便宜的なものであって、実際の製品である中空構造板1においては、第1表面材31と第2表面材32とを区別することはない。
本発明に係る中空構造板1は、第1表面材31の中空凸部成形シート2との非接触面積S1(図1のA参照)と、第2表面材32の中空凸部成形シート2との非接触面積S2(図1のA参照)との比が、S1:S2=1より大きく2以下:1であることを特徴とする。
従来、中空構造板の反りの原因の一つとして、表面材を非対称構造の凸部成形シートの両面に貼り合わせる際に、中空凸部成形シートの表面材と接触していない部分は、表面材と接触している部分と比較して、樹脂の収縮量が大きいため、中空凸部成形シートの上下で、樹脂の収縮量に差が生じることが知られていた。
本願発明者らは、上述した非接触面積(S1、S2)に着目し、S1:S2=1より大きく2以下:1に調整することにより、樹脂の収縮量の差を無くし、中空構造板1の反りを制御することに成功した。言い換えれば、S1とS2との比はどの範囲内に調整してもよいというわけではなく、上述した範囲内でなければ、中空構造板1の反りを制御することはできない。これにより、本発明は、冷却装置を用いたり、目付を調整したりといった従来技術を用いなくとも、中空構造板1の反りを制御することが可能である。
また、S1:S2=1より大きく2以下:1に調整することで、中空構造板1の総厚みを薄くした場合においても、反りの制御が容易となる。更には、凸部21の形状、配列形態、設計態様などに関わらず、中空構造板1の反りを制御することも可能となる。
本発明では、S1:S2=1.15以上1.5以下:1に調整することがより好ましい。本願発明者らは、中空構造板1の成形時において、第1表面材31と第2表面材32のS1部分とS2部分における冷却速度差を小さくすることで、第1表面材31及び第2表面材32の収縮速度を制御できることを更に見出した。そして、鋭意研究を行った結果、S1:S2=1.15以上1.5以下:1に調整することで、より反りを制御できる(後述する実施例において、浮き上がり高さの最大値を5mm以下とすることができる)ことが判明した。
より反りを制御できる仕組みについて、以下、図を用いながら説明する。
図15のS1部分は、矢印c側(第1表面材31における中空凸部成形シート2と接触している面と反対側)の空気及び矢印d側(第1表面材31と中空凸部成形シート2との間にできる連通部分)の空気との熱交換による放熱により、両面側から冷却される。一方で、図15のS2部分は、矢印f側(第2表面材32における中空凸部成形シート2と接触している面と反対側)の空気との熱交換による放熱により冷却されるが、矢印e側(第2表面材32と中空凸部成形シート2との間にできる連通部分)は凸部21内の内部空間が図1及び15などに示すような密閉系の場合、或いは図17に示すような一部に流路Fが存在する場合において、空気との熱交換が起こりにくいため(すなわち、温かい空気が内部空間にこもりやすくなるため)、S1部分と比較して冷却されにくい。その結果、S1部分とS2部分とでは、その冷却速度に差が生じることとなる。
そこで、本願発明者らが実験を行ったところ、S1:S2=1.15未満:1では、S1部分の方がS2部分より速く冷却されるため、やや下反りが生じ、浮き上がり高さの最大値が5mmを超えてしまうことが判明した。また、S1:S2=1.5より大きな数:1では、S2部分の方がS1部分より速く冷却されるため、やや上反りが生じ、浮き上がり高さの最大値が5mmを超えることも判明した。そこで、S1:S2=1.15以上1.5以下:1に調整することで、前述した冷却速度差を緩和させることができ、より反りを制御することが可能となることが分かった。
<4.中空構造板1の製造方法>
本発明に係る中空構造板1は、その構造に特徴があり、特にその製造方法は限定されない。即ち、本発明に係る中空構造板1の製造には、通常、中空構造板を製造する際に用いられる方法を1種又は2種以上、自由に選択して用いることができる。
図18は、本発明に係る中空構造板1の一例を示す概念図である。図18に示す製造方法は、溶融状態の樹脂Pを、金型D1及び金型D2で両側からプレスすることにより、図3で示したような中空凸部成形シート2を製造し、その後、先端にTダイ401が設けられた押出機402から、熱可塑性樹脂を押し出してシート状にした第1表面材31及び第2表面材32を、加熱手段が設けられたローラーR1を用いて熱融着により中空凸部成形シート2に積層し、本発明に係る中空構造板1を製造する方法である。
図19は、本発明に係る中空構造板1の、図18とは異なる製造方法の一例を示す概念図である。図19に示す製造方法は、まず、表面に凸状のピンが複数突設された成形ローラーR2を用いて、該成形ローラーR2の溝に溶融状態の一枚の樹脂シートを注入して中空凸部成形シート2を形成する製造工程と同時に、中空凸部成形シート2の一方の面に第2表面材32を表面が平坦な平ローラーR3により熱融着させ、その後、中空凸部成形シート2の他方の面に第1表面材31を加熱手段が設けられたローラーR1を用いて熱融着させることにより本発明に係る中空構造板1を製造する方法である。
図19に示す製造方法では、中空凸部成形シート2を、表面に凸状のピンが複数突設された成形ローラーR2と、表面が平坦な平ローラーR3とが、その回転軸が相互に平行となるように配置された真空形成装置によって製造を行っている。成形ローラーR2と平ローラーR3とは、それぞれ減圧チャンバー403a、403b内に設置されている。また、減圧チャンバー403a、403bには、中空凸部成形シート2及び第2表面材32を吸引保持するための吸引孔404a、404bを設けることもできる。
図20は、本発明に係る中空構造板1の、図18及び19とは異なる製造方法の一例を示す概念図である。図20に示す製造方法は、まず、表面に凸状のピンが複数突設された成形ローラーR2を用いて、該成形ローラーR2の溝に一枚の溶融状態の樹脂シートを注入して中空凸部成形シート2を形成し、その後、中空凸部成形シート2の両面に第1表面材31及び第2表面材32を加熱手段が設けられたローラーR1を用いて熱融着させることにより本発明に係る中空構造板1を製造する方法である。図20に示す製造方法では、真空形成装置により中空凸部成形シート2を形成しているが、真空形成装置については、前述した図19に示した製造方法と同様であるため、ここでは説明を割愛する。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
1.試験方法
本実施例においては、主に、第1表面材の中空凸部成形シートとの非接触面積S1と、第2表面材の中空凸部成形シートとの非接触面積S2との比によって、中空構造板の反りの程度がどのように変化するのかを検討した。
具体的には、まず、下記表1〜3に示すようなS1:S2=1より大きく2以下:1である非対称構造の中空構造板(実施例1〜12、参考例13〜19)、及び、S1:S2=2より大きい数:1である非対称構造の中空構造板(比較例1〜4)を作製した。
ここで、実施例1〜8及び比較例1〜4の中空構造板は図1に示すような構造、実施例10の中空構造板は図7に示すような構造であって、不連続的凸部の配列形態のみ図2に示すような四角格子状としたものである。また、実施例9の中空構造板は図6に示すような構造、実施例11の中空構造板は図1に示すような構造、実施例12の中空構造板は図7に示すような構造である。更に、参考例13及び14の中空構造板は図4に示すような構造、参考例15〜17の中空構造板は図8に示すような構造である。加えて、参考例18の中空構造板は図9に示すような構造、参考例19の中空構造板は図13に示すような構造である。
なお、実施例1〜12、参考例13〜19及び比較例1〜4において、中空凸部成形シート及び表面材の原料は、熱可塑性樹脂(ブロックポリプロピレン、MI=0.6)に、フィラー(タルクマスターバッチ、タルク含有率=70wt%)を添加し、溶融混錬したものを用いた。また、製造方法は、いずれの中空構造板も、図18で示したような製造方法により作製した。
また、凸部の高さは、いずれの中空構造板も4.5mmに設計した。更に、いずれの中空構造板においても、第1表面材と第2表面材とでは、同一のものを用いた。
更に、総厚みは、いずれの中空構造板においても5mmに設定した。これは、従来の中空構造板と比較して、薄く設定している(従来の中空構造板の総厚みとして、例えば、特開2007−168200号公報の実施例参照)。
次に、各中空構造板の反りを測定した。具体的には、図21に示すように、非対称構造の中空構造板(幅1100mm×長さ1100mm)の四隅を含む8箇所において、ステンレス製の直尺定規を用い、定盤に載せ、各中空構造板の定盤からの浮き上がり高さを測定した。
8箇所の反りの測定結果のうち、流通過程における品質保持の観点から、浮き上がり高さの最大値が10mm未満のものを合格と判定した。
2.試験結果
上記試験方法によって得られた結果を、上記表1〜3に併記した。
3.考察
S1:S2=1より大きく2以下:1である非対称構造の中空構造板1(実施例1〜12、参考例13〜19)は、全て、浮き上がり高さの最大値が10mm未満となり、判定に合格した。しかしながら、S1:S2=2より大きい数:1である非対称構造の中空構造板(比較例1〜4)は、浮き上がり高さの最大値が10mm以上となり、判定に不合格であった。したがって、中空構造板において、S1:S2=1より大きく2以下:1に調整することにより、反りが制御できることが明らかとなった。
また、実施例1〜4、8、参考例18及び19と実施例5〜7及び9〜12、参考例13〜17とを比較すると、S1:S2=1.15以上1.5以下:1に調整することにより、浮き上がり高さの最大値が5mm以下となり、より反りを制御できることが判明した。S1:S2=1.15未満:1の実施例4については、やや下反りが生じ、浮き上がり高さの最大値が5mmを超え、また、S1:S2=1.5より大きな数:1の実施例1〜3、8、参考例18及び19については、やや上反りが生じ、浮き上がり高さの最大値が5mmを超えた結果となった。
実施例1と実施例6とを比較すると、凸部21を不連続的凸部とした場合で、凸部21の形状を円錐台形状、正四角錐台形状のいずれの形状に設計した場合においても、S1:S2=1より大きく2以下:1に調整すれば、反りの制御が可能となることが判明した。
実施例1と実施例8とを比較すると、実施例8の方が、反りが制御されていることは明らかである。したがって、開口部212の直径が同じでも、上面部211の直径を長く設計した方が、反りの制御が容易となることが判明した。
実施例1〜10と実施例11及び12、参考例13〜17とを比較すると、凸部21を不連続的凸部とした場合において、不連続的凸部の配列形態は、四角格子状、千鳥状のいずれの配列形態においても、反りの制御が可能となることが明らかとなった。
実施例1と実施例2とを、参考例13と参考例14とを、それぞれ比較すると、中空凸部成形シート2及び表面材31、32の材質である熱可塑性樹脂に対し、ポリエチレンを15%含有させた方が、反りが解消し易くなることが判明した。
参考例18の中空構造板1のように、凸部21を連続的凸部とした場合や、参考例19の中空構造板1のように、凸部21を連続的凸部と不連続的凸部とを組み合わせた場合においても、S1:S2=1より大きく2以下:1に調整すれば、反りの制御が可能となることが明らかとなった。
1:中空構造板
2:中空凸部成形シート
21:凸部
211:上面部
212:開口部
θ1:第2表面材32から仮想される水平面と凸部21とがなす角度
θ2:横方向の凸部21の中心同士を結んだ線と斜め方向の凸部21の中心同士を結んだ線とがなす角度
h:凸部21の高さ
L:2つの凸部21における開口部212間の最短距離
M:厚さ方向の中心軸
F:流路
31:第1表面材
32:第2表面材
S1:第1表面材31の中空凸部成形シート2との非接触面積
S2:第2表面材32の中空凸部成形シート2との非接触面積
401:Tダイ
402:押出機
403a、403b:減圧チャンバー
404a、404b:吸引孔
P:溶融状態の樹脂
D1、D2:金型
R1:加熱手段が設けられたローラー
R2:表面に凸状のピンが複数突設された成形ローラー
R3:平ローラー

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂シートからなる第1表面材及び第2表面材が、それぞれ、熱可塑性樹脂シートの一方の面に中空状の凸部が複数形成された中空凸部成形シートの片面ずつに熱融着された中空構造板であって、
    前記中空凸部成形シートは、厚さ方向に非対称構造であり、
    前記凸部は、不連続的凸部であり、
    前記不連続的凸部の上面部側に前記第1表面材が熱融着され、前記不連続的凸部の開口部側に前記第2表面材が熱融着されており、
    前記第1表面材の前記中空凸部成形シートとの非接触部分の面積の総和S1と、前記第2表面材の前記中空凸部成形シートとの非接触部分の面積の総和S2との比が、S1:S2=1より大きく2以下:1である、中空構造板。
  2. 前記不連続的凸部が、四角格子状又は千鳥状に配置された請求項1記載の中空構造板。
  3. 前記不連続的凸部が、円錐台形状又は多角錐台形状である請求項1又は2記載の中空構造板。
  4. 前記中空凸部成形シート及び/又は前記表面材が、熱可塑性樹脂からなり、ポリエチレンが1〜50%含まれることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の中空構造板。
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