JP7351036B2 - 高周波電力増幅装置 - Google Patents

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Description

本開示は、高周波信号の送信を行う装置に用いられる高周波電力増幅装置に関する。
近年の無線通信用基地局などにおいては、高出力かつ高効率な高周波電力増幅装置が求められている。高周波電力増幅装置に用いられる高効率な電力増幅器として、AB級動作又はB級動作をするキャリアアンプと、C級動作をするピークアンプとを組み合わせて構成されるドハティ増幅器が用いられる。ドハティ増幅器では、出力電力が低い動作時には、キャリアアンプだけが動作し、出力電力が高い動作時には、キャリアアンプ及びピークアンプの両方が動作し、キャリアアンプ及びピークアンプの出力信号が合成される。
電力増幅器は、非線形領域で動作させると、出力信号に歪が生じ、その歪は、隣接するチャンネルに不要な信号として漏れ出すことになり、通信品質の劣化となるため携帯電話システムでは特に大きな問題となる。そのため予め逆特性の歪を付加した信号を電力増幅器に入力することで歪を補償するデジタルプリディストーション(Digital Pre-distortion、以下、DPDと略す。)が一般的に使われている。
一方、信号伝達の高速化を図るために、多数の高周波電力増幅装置及びアンテナ装置を用いる大規模(Massive)Multiple Input Multiple Output(MIMO)が検討されている。大規模MIMOでは、1つの基地局に多数の高周波電力増幅装置を設置するため、高周波電力増幅装置の小型化及び調整工数の削減が求められている。調整工程の削減のためにバイアス制御回路が搭載された信号増幅器(高周波電力増幅装置)が提案されている(特許文献1を参照)。
しかし、DPDシステムで歪補償を行うために高周波電力増幅装置には、アナログ回路及びデジタル回路から発生するノイズが、高周波信号に影響を与えないための干渉防止が必要となる。高周波信号に他の信号回路からのノイズを与えないために、様々な干渉防止技術が提案されている。例えば、特許文献2では、RF(高周波)信号を含むアナログ信号が伝えられるアナログ回路ブロックとデジタル信号が伝えられるデジタル回路ブロックとの間に信号回路とは別に接地されたビアを複数並べることで回路ブロック間のノイズを遮断する半導体パッケージが提案されている。また、特許文献3では、多層基板の一方の表面層に高周波回路を搭載し、他方の表面層にデジタル回路を搭載し、内層の金属層にベタのグランド層を有することで高周波信号とデジタル信号との干渉防止を行い、デジタル信号のノイズの影響を低減する高周波モジュール(高周波電力増幅装置)が提案されている。
特表2012-504355号公報 特開2008-112992号公報 特開2010-098439号公報
ところで、バイアス回路内蔵の高周波電力増幅装置は、電力増幅器と電力増幅器へバイアス電源電圧を供給するバイアス電源半導体装置とが同一のサブマウント基板上に搭載されるため、電力増幅器へバイアス電源電圧を供給するバイアス電源線と高周波信号線との干渉対策が必要である。特に、バイアス電源線と高周波信号線とがそれぞれサブマウント基板の異なる層で形成され、バイアス電源線と高周波信号線とが平面視で交差部を有する場合は干渉対策が重要である。
しかしながら、特許文献2には、デジタル回路ブロックと高周波信号を含むアナログ信号が伝えられるアナログ回路ブロックとの間にそれぞれの回路の接地とは別に接地されたビアを複数設けることでサブマウント基板の平面方向のブロック間のノイズを遮断する技術が開示されているものの、その技術では、サブマウント基板の上下の層間での干渉を防止することは困難である。また、特許文献3には、サブマウント基板の内層にベタグランド層を設けることで上下層での干渉対策を行う技術が開示されているが、バイアス電源半導体装置と電力増幅器とは、同一のサブマウント基板上に搭載されているため、内層にベタグランド層を設けることだけでは信号間の干渉防止は困難である。また、特許文献1にも、バイアス電源線と高周波信号線とが平面視で交差部を有する高周波電力増幅装置における干渉対策については開示されていない。
そこで本開示は、ドハティ増幅器とドハティ増幅器へバイアス電源電圧を供給するバイアス電源半導体装置とを搭載し、バイアス電源線と高周波信号線との間の干渉を低減することが可能な高周波電力増幅装置を提供する。
本開示の一態様に係る高周波電力増幅装置は、第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面とを有し、複数の樹脂層及び配線層から成る多層サブマウント基板の前記第1主面に、キャリアアンプ半導体装置及びピークアンプ半導体装置が設置されたハイブリッド型の高周波電力増幅装置であって、前記キャリアアンプ半導体装置にキャリアアンプ用バイアス電源電圧を出力し、前記ピークアンプ半導体装置にピークアンプ用バイアス電源電圧を出力するバイアス電源半導体装置と、前記多層サブマウント基板の前記第1主面に形成された第1配線層で配線され、前記キャリアアンプ半導体装置または前記ピークアンプ半導体装置へ高周波信号を伝送する高周波信号線と、前記多層サブマウント基板の第3配線層で配線され、前記バイアス電源半導体装置から出力された前記キャリアアンプ用バイアス電源電圧を前記キャリアアンプ半導体装置に供給する、または、前記バイアス電源半導体装置から出力された前記ピークアンプ用バイアス電源電圧を前記ピークアンプ半導体装置に供給するバイアス電源線とを備え、前記バイアス電源半導体装置は、前記高周波信号線と前記バイアス電源線とが前記多層サブマウント基板の平面視で交差する交差部を有し、さらに、前記第1配線層と前記第3配線層との間の第2配線層のうち前記交差部を含む領域に設置される、接地電位であるシールドパターンと、前記バイアス電源線の線幅の両脇のそれぞれに、前記バイアス電源線の延伸方向に沿って設置された1以上の接続ビアとを備え、前記両脇それぞれの前記1以上の接続ビアは、前記シールドパターンと接続されている。
本開示の一態様によれば、ドハティ増幅器とドハティ増幅器へバイアス電源電圧を供給するバイアス電源半導体装置とを搭載し、バイアス電源線と高周波信号線との間の干渉を低減することが可能な高周波電力増幅装置を提供することが可能である。
図1Aは、実施の形態1に係る高周波電力増幅装置の平面図の一例を示す図である。 図1Bは、図1AのIB-IB切断線で切断した、実施の形態1に係る高周波電力増幅装置の断面構造図の一例を示す図である。 図1Cは、実施の形態1に係る高周波電力増幅装置の交差部の配線層別の平面図の一例を示す図である。 図2は、実施の形態2に係る、キャリアアンプ半導体装置と多層サブマウント基板とのワイヤ接続の一例を示す図である。 図3は、実施の形態3に係る多層サブマウント基板の樹脂層のビア配置による信号干渉対策を説明するための断面構造図の一例を示す図である。 図4は、実施の形態3に係る高周波電力増幅装置の交差部の配線層別の平面図の一例を示す図である。 図5は、実施の形態4に係る多層サブマウント基板上に、マイクロコントローラユニット半導体装置を搭載した高周波電力増幅装置の平面図の一例を示す図である。 図6は、実施の形態5に係る高周波電力増幅装置の平面図の一例を示す図である。 図7は、実施の形態6に係る高周波電力増幅装置の平面図の一例を示す図である。 図8は、実施の形態7に係る高周波電力増幅装置の平面図の一例を示す図である。 図9Aは、実施の形態8に係る高周波電力増幅装置の各アンプにバイアス回路を配置した場合の高周波電力増幅装置の平面図の一例を示す図である。 図9Bは、実施の形態8に係る、バイアス電源半導体装置及びバイアス回路の回路図の一例を示す図である。 図10Aは、実施の形態8に係るドライバアンプ電源線の配線の一例を示す平面透視図である。 図10Bは、図10AのXB-XB切断線で切断した、実施の形態8に係るドライバアンプ電源線の配線の断面構造図の一例を示す図である。 図11は、実施の形態9に係る高周波電力増幅装置の平面図の一例を示す図である。 図12Aは、実施の形態10に係る高周波電力増幅装置の平面図の一例を示す図である。 図12Bは、図12AのXIIB-XIIB切断線で切断した、実施の形態10に係る平行平板カプラの断面構造図の一例を示す図である。
以下、実施の形態に係る高周波電力増幅装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する場合がある。
また、本明細書において、高周波電力増幅装置の構成における「上」及び「下」という用語は、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)および下方向(鉛直下方)を指すものではなく、積層構造における積層順を基に相対的な位置関係により規定される用語である。また、「上」及び「下」という用語は、2つの構成要素が互いに間隔を空けて配置されて2つの構成要素の間に別の構成要素が存在する場合のみならず、2つの構成要素が互いに密着して配置されて2つの構成要素が接する場合にも適用される。
また、本明細書及び図面において、X軸、Y軸及びZ軸は、右手系の三次元直交座標系の三軸を示している。各実施の形態では、高周波電力増幅装置が有する多層サブマウント基板の各樹脂層の積層方向をZ軸方向とし、多層サブマウント基板の主面に平行な二軸をX軸及びY軸としている。また、本明細書において「平面視」とは、高周波電力増幅装置をZ軸方向から見ることをいう。
また、本明細書において、直交、同じなどの要素間の関係性を示す用語、及び、矩形、長円形などの要素の形状を示す用語、並びに、数値、及び、数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度(例えば、10%程度)の差異をも含むことを意味する表現である。
また、本明細書において、設置とは、配置されていること、実装されていること、形成されている、又は、配線されていることを意味する表現である。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る高周波電力増幅装置について、図1A~図1Cを参照しながら説明する。図1Aは、実施の形態1に係る高周波電力増幅装置200の平面図の一例を示す図である。図1Bは、図1AのIB-IB切断線で切断した、実施の形態1に係る高周波電力増幅装置200の断面構造図の一例を示す図である。図1Bでは、便宜上、各樹脂層(第1の樹脂層116、第2の樹脂層117及び第3の樹脂層118)のハッチングを省略している。
多層サブマウント基板100は、複数の樹脂層(例えば、エポキシ系樹脂層)が積層された積層基板であり、実施の形態1では、樹脂3層(第1の樹脂層116、第2の樹脂層117及び第3の樹脂層118)の多層サブマウント基板である。多層サブマウント基板100は、例えば、コア基板(両面メタルの単層基板)を中心に上下にプリプレグ層、金属層(配線層)を積層させることで作製される。実施の形態1では、多層サブマウント基板100は、金属層及び樹脂層が交互に積層された樹脂3層メタル4層基板である。なお、多層サブマウント基板100の層数は、樹脂3層であることに限定されず、2層以上であればよい。また、多層サブマウント基板100の作製方法及び樹脂材料は、上記に限定されない。
多層サブマウント基板100は、第1の樹脂層116と、第2の樹脂層117と、第3の樹脂層118と、第1の樹脂層116の第1主面101側(Z軸プラス側)の第1配線層103と、第1の樹脂層116及び第2の樹脂層117の間の第2配線層104と、第2の樹脂層117及び第3の樹脂層118の間の第3配線層105と、第3の樹脂層118の第2主面102側(Z軸マイナス側)の第4配線層106とを有する。
多層サブマウント基板100の第1主面101には、第1の高周波信号を増幅させるためのキャリアアンプ半導体装置11と、第2の高周波信号を増幅させるためのピークアンプ半導体装置12と、キャリアアンプ半導体装置11とピークアンプ半導体装置12へバイアス電源電圧を供給するバイアス電源半導体装置13とが搭載されている。高周波電力増幅装置200は、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12が設置された(設けられた)ハイブリッド型(ドハティ型)の高周波電力増幅装置である。キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12は、ドハティ増幅器とも称される。
キャリアアンプ半導体装置11は、AB級又はB級動作をし、第1の高周波信号を増幅するアンプであり、高周波電力増幅装置200の出力電力の全領域で動作する。キャリアアンプ半導体装置11は、アンプ(キャリアアンプ)を含む半導体チップである。ピークアンプ半導体装置12は、C級動作をし、第2の高周波信号を増幅するアンプであり、高周波電力増幅装置200の出力電力の高い動作領域のみで動作する。ピークアンプ半導体装置12は、アンプ(ピークアンプ)を含む半導体チップである。
キャリアアンプ半導体装置11には、キャリアアンプ電源線43を介して電源電圧が供給され、ピークアンプ半導体装置12には、ピークアンプ電源線44を介して電源電圧が供給される。キャリアアンプ電源線43は、キャリアアンプ半導体装置11が有するアンプのドレイン電極に接続されており、ピークアンプ電源線44は、ピークアンプ半導体装置12が有するアンプのドレイン電極に接続されている。
バイアス電源半導体装置13は、GaAs(Gallium Arsenide)などで構成され、キャリアアンプ半導体装置11に対し、キャリアアンプ用バイアス電源電圧を出力し、ピークアンプ半導体装置12に対し、ピークアンプ用バイアス電源電圧を出力し、それぞれ独立して制御できるように構成されている。バイアス電源半導体装置13は、キャリアアンプ用バイアス電源電圧及びピークアンプ用バイアス電源電圧を出力可能な半導体チップである。
高周波電力増幅装置200は、高周波信号線として、第1の高周波信号線1と第2の高周波信号線2とを有する。
第1の高周波信号が通る第1の高周波信号線1は、多層サブマウント基板100の第1主面101に形成された第1配線層103に形成されている。第1の高周波信号線1は、キャリアアンプ半導体装置11へ第1の高周波信号を伝送する。第1の高周波信号は、高周波信号の一例である。
第2の高周波信号が通る第2の高周波信号線2は、多層サブマウント基板100の第1主面101に形成された第1配線層103に形成されている。第2の高周波信号線2は、ピークアンプ半導体装置12へ第2の高周波信号を伝送する。第2の高周波信号は、高周波信号の一例である。
高周波電力増幅装置200は、バイアス電源線として、キャリアアンプ用バイアス電源線31とピークアンプ用バイアス電源線32とを有する。
バイアス電源半導体装置13から出力されたキャリアアンプ用バイアス電源電圧が供給されるキャリアアンプ用バイアス電源線31は、第3配線層105に形成されている。キャリアアンプ用バイアス電源線31は、キャリアアンプ半導体装置11へキャリアアンプ用バイアス電源電圧を供給する。実施の形態1では、キャリアアンプ用バイアス電源電圧は、キャリアアンプ半導体装置11が有するアンプのゲート電極に直接印加される。キャリアアンプ用バイアス電源電圧は、キャリアアンプ半導体装置11が有するアンプに供給されるバイアス電圧(ゲートバイアス電圧)である。
バイアス電源半導体装置13から出力されたピークアンプ用バイアス電源電圧が供給されるピークアンプ用バイアス電源線32は、第3配線層105に形成されている。ピークアンプ用バイアス電源線32は、ピークアンプ半導体装置12へピークアンプ用バイアス電源電圧を供給する。実施の形態1では、ピークアンプ用バイアス電源電圧は、ピークアンプ半導体装置12が有するアンプのゲート電極に直接印加される。ピークアンプ用バイアス電源電圧は、ピークアンプ半導体装置12が有するアンプに供給されるバイアス電圧(ゲートバイアス電圧)である。
バイアス電源半導体装置13には、アナログ用電源線36が接続されている。アナログ用電源線36は、バイアス電源半導体装置13と高周波電力増幅装置200の外部の装置(制御装置)とを接続するための電源線であり、バイアス電源半導体装置13に電源電圧を供給する。
第2の高周波信号線2とキャリアアンプ用バイアス電源線31とは、平面視で交差している。実施の形態1では、第2の高周波信号線2とキャリアアンプ用バイアス電源線31とは、その交差部分が平面視で直交している。高周波電力増幅装置200は、高周波信号線とバイアス電源線とが多層サブマウント基板100の平面視で交差する(立体交差する)構造を有する交差部100aを有するとも言える。
ピークアンプ半導体装置12の第2の高周波信号とキャリアアンプ半導体用バイアス電源信号(例えば、キャリアアンプ用バイアス電源電圧)とが干渉すると、キャリアアンプ半導体装置11又はピークアンプ半導体装置12の動作が不安定となる。また、DPDでの歪補償がされない(低歪特性にならない)などの問題が発生する。そのため、お互いの信号線を直交に配置し平面視において重なる部分を小さくすることで、信号間の干渉を少なくすることができる。また、平面視において交差部100aを含む第2配線層104の領域に接地電位の第1のシールドパターン121を配置することで信号間干渉を更に低減することができる。
第1のシールドパターン121は、第1配線層103と第3配線層105との間の第2配線層104のうち交差部100aに対応する領域に配置されるベタパターンである。交差部100aに対応する領域は、交差している部分を含む所定範囲の領域である。交差部100aに対応する領域は、平面視において交差部100aを含む所定範囲の領域であるとも言える。第1のシールドパターン121の平面視形状は矩形状であるがこれに限定されない。なお、第1のシールドパターン121は、第2配線層104に形成されることに限定されず、キャリアアンプ用バイアス電源線31又はピークアンプ用バイアス電源線32が形成される配線層と、第2の高周波信号線2が形成される配線層との間のいずれかの配線層に形成されていればよい。また、ベタパターンは、一部にスリットが形成されているものも含む。
図1Cは、実施の形態1に係る高周波電力増幅装置200の交差部100aの配線層別の平面図の一例を示す図である。図1Cの(a)は、第1配線層103の平面図を示し、図1Cの(b)は、第2配線層104の平面図を示し、図1Cの(c)は、第3配線層105の平面図を示し、図1Cの(d)は、第4配線層106の平面図を示す。図1Cの(c)に示すWは、キャリアアンプ用バイアス電源線31の線幅(Y軸方向の長さ)を示しており、Pは、1以上の接続ビア131とキャリアアンプ用バイアス電源線31との間隔を示す。
図1Cの(b)に示すように、第1のシールドパターン121の平面視形状は、例えば、キャリアアンプ用バイアス電源線31の延伸方向(X軸方向)に長尺な矩形状である。また、第1のシールドパターン121は、第2の高周波信号線2の高周波信号用接地電位線の役割も担う。
第2の高周波信号線2がマイクロストリップ線路の場合、平面視で第2の高周波信号線2が第1のシールドパターン121と重なる直前では、接地電極パターン123が高周波信号用接地電位線であり、重なる部分は第1のシールドパターン121が高周波信号用接地電位線となる。第2の高周波信号線2の線路の特性インピーダンスを重なる前後で同じ値にするには、重なる部分の第2の高周波信号線2の線幅を細くする必要があり、伝送ロスが大きくなる。また、第2の高周波信号線2の線幅が重なる前後で同じ場合は、特性インピーダンスが異なるため、反射損が発生する。このため、第1のシールドパターン121の線幅(Y軸方向の長さ)は、できるだけ短い方がよい。
ここで間隔Pについて、同一配線層に形成された線幅Wの2本のマイクロストリップ線路(例えば、特性インピーダンス50Ω、1/4波長線路)の線路間の信号間干渉(アイソレーション)を例に考える。2本のマイクロストリップ線路の線路間隔に対するアイソレーションをシミュレーションすると、線路間隔が線幅Wの3倍ではアイソレーションは-39dBであり、線路間隔が線幅Wの3倍を超えると線路間の信号間干渉は影響がないレベルである。つまり、線幅Wの3倍の距離内の範囲について、信号間干渉対策すればよい。同様に、キャリアアンプ用バイアス電源線31のノイズが他の線路に信号間干渉しないためには、キャリアアンプ用バイアス電源線31の線幅Wの3倍の距離内の範囲について、信号間干渉対策すればよい。つまり、間隔Pはキャリアアンプ用バイアス電源線31の線幅Wの3倍の距離内にすればよい。
図1Cの(c)に示すように、キャリアアンプ用バイアス電源線31沿いの両脇の、キャリアアンプ用バイアス電源線31の線幅Wの3倍の距離内(P<3×W)に、複数の接地電位の接続ビア131がキャリアアンプ用バイアス電源線31の延伸方向に互いに間隔を空けて設置されている。図1Cの(c)に示すように、キャリアアンプ用バイアス電源線31は、平面視において、複数の接地電位の接続ビア131に挟まれている。なお、3倍という数値は一例であり、適宜決定される。
複数の接続ビア131は、第2配線層104の第1のシールドパターン121と第4配線層106に形成された接地電極パターン123とに接続されている。言い換えると、第1のシールドパターン121は、複数の接続ビア131と、第3配線層105に形成された接続ビア用パターン111とを介して、接地電極パターン123に接続されている。接続ビア用パターン111は、複数の接続ビア131を電気的に接続するように、キャリアアンプ用バイアス電源線31の延伸方向に長尺な矩形状である。接続ビア131を接地接続ビアとも記載する。
このような高周波電力増幅装置200では、図1Bに示すように、キャリアアンプ用バイアス電源線31は、断面視において、第1のシールドパターン121と、複数の接続ビア131と、接地電極パターン123とに囲まれている。
上記構成では、キャリアアンプ用バイアス電源線31のみであったが、キャリアアンプ用バイアス電源線31及びピークアンプ用バイアス電源線32の2本のバイアス電源線が第1のシールドパターン121と、複数の接続ビア131と、接地電極パターン123とに囲まれる構成であっても何ら問題はない。また、接地電位の接続ビア131は、貫通ビアであってもよいし、フィルドビアであってもよい。
干渉防止対象の信号線であるキャリアアンプ用バイアス電源線31又はピークアンプ用バイアス電源線32をトンネル形状に囲むことで一層干渉防止対策を実施することができる。この構成にすることでセットボードの小型化及び調整レスの対応が可能となり、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12に対してそれぞれ最適なバイアスポイントに合わせることができ、更に高周波信号とバイアス信号との干渉を抑えることができる。これらにより、高周波電力増幅装置200は、高効率動作及びDPDによる低歪特性を得ることが可能となる。
なお、図1Cは、接地電位の接続ビア形状の一例を示す図である。高周波電力増幅装置200の平面視において、接地電位の接続ビア131の形状は、円形状であることに限定されず、長円形状でも良い。例えば、長円形状の接続ビア131がキャリアアンプ用バイアス電源線31に沿って互いに間隔を空けて配置されていてもよい。平面視形状を長円形状にすることで、接続ビア131間の隙間の割合を小さくすることができるので、より一層干渉防止効果が発揮される。
また、バイアス電源半導体装置13から出力されるキャリアアンプ用バイアス電源電圧又はピークアンプ用バイアス電源電圧は、キャリアアンプ半導体装置11又はピークアンプ半導体装置12に対し、直接印加されても良いし、さらに電圧変換してから印加されても良い。
(実施の形態2)
図2は、実施の形態2に係る、キャリアアンプ半導体装置11と多層サブマウント基板100とのワイヤ接続の一例を示す図である。実施の形態2では、キャリアアンプ半導体装置11に第1のゲートバイアス回路21が内蔵されている例について説明する。第1のゲートバイアス回路21は、バイアス回路の一例であり、バイアス電源半導体装置13からバイアス電源電圧が給電され、ゲート電極151にバイアス電圧(ゲートバイアス電圧)を供給する。
キャリアアンプ半導体装置11は、多層サブマウント基板100の第1配線層103に形成されたダイパッド(ダイパッド層)124上に設置され、キャリアアンプを構成するトランジスタ150と、トランジスタ150のゲート電極151にゲートバイアス電圧を供給する第1のゲートバイアス回路21とを有する。第1のゲートバイアス回路21の入力端子161にはキャリアアンプ用バイアス電源電圧が供給され、出力端子162からゲートバイアス電圧が出力される。トランジスタ150のしきい値電圧は、半導体チップ毎にバラツキがあるため、第1のゲートバイアス回路21内にしきい値バラツキを補償する回路を設けることで、より精度よくバイアス制御を行うことができる。
バイアス電源半導体装置13から出力されたキャリアアンプ用バイアス電源電圧は、多層サブマウント基板100の第1配線層103に形成された第1の配線パターン107から第1のゲートバイアス回路21の入力端子161に第1の接続ワイヤ141を通して供給される。図2には図示していないが、第1の配線パターン107はキャリアアンプ用バイアス電源線31と電気的に接続されている。第1のゲートバイアス回路21の出力端子162から第2の配線パターン108に第2の接続ワイヤ142を通してゲートバイアス電圧が出力され、第2の配線パターン108からキャリアアンプを構成するトランジスタ150のゲート電極151に複数の第3の接続ワイヤ143(図2では4本)を経由してゲートバイアス電圧が供給される。第2の接続ワイヤ142は、第1配線層103の第2の配線パターン108と第1のゲートバイアス回路21の出力端子162とを接続する。第3の接続ワイヤ143は、第2の配線パターン108とゲート電極151に接続されたゲート端子とを接続する。
出力電力が大きくなると電力増幅器のトランジスタサイズ(Wg)を大きくする必要がある。トランジスタサイズを大きくすると、ゲートフィンガーの本数を増やすことになり、その状態で高周波信号を増幅させるとループ発振してしまう可能性がある。そのため、一般的にトランジスタサイズが大きくなると並列に接続されたゲート電極間に2~5Ω程度の抵抗152を挿入することで、ループ発振対策を行う。第1のゲートバイアス回路21から最近接のゲート電極151に直接ゲートバイアス電圧を供給するとゲート電極間に抵抗152が接続されているため、抵抗152による電圧降下によりゲート電極151に供給されるゲートバイアス電圧に電位差が生じる。この電位差はトランジスタ150の不均一動作の要因となる。そのため、ゲートバイアス電圧は、第1のゲートバイアス回路21から一度多層サブマウント基板100の第1配線層103に形成された配線パターン(例えば、第2の配線パターン108)を経由してキャリアアンプを構成するトランジスタ150のゲート電極151に供給される。
また、第1の高周波信号のキャリアアンプ半導体装置11への入力信号は、第3の配線パターン109から複数の第4の接続ワイヤ144(図2では4本)を経由してキャリアアンプを構成するトランジスタ150のゲート電極151と接続されており、ゲートバイアス電圧とは異なった経路を通って入力される。
図2の構成にすることで、高周波信号とバイアス信号(ゲートバイアス電圧)との干渉を抑えることができ、高効率動作及びDPDによる低歪特性を得ることが可能となる。
なお、実施の形態2ではキャリアアンプ半導体装置11に第1のゲートバイアス回路21を設けた例で説明したが、ピークアンプ半導体装置12にゲートバイアス回路を設けてもよい。その場合、ピークアンプを構成するトランジスタのゲート電極への第2の高周波信号及びゲートバイアス電圧は異なった経路で入力されれば良い。また、ピークアンプ半導体装置12のゲートバイアス回路の入力端子には、ピークアンプ用バイアス電源線32と電気的に接続される配線パターンを介してピークアンプ用バイアス電源電圧が供給される。
また、図2には記載されていないが、キャリアアンプ半導体装置11にさらに整合用の容量が内蔵されている場合、第2の配線パターン108から接続ワイヤで容量の端子に接続されても良い。接続ワイヤは、高周波では、インダクタ成分としてみることができるため、容量端子への接続ワイヤと第3の接続ワイヤ143とを合わせたインダクタ成分を用いた整合回路を構成することができる。
また、図2に示すように、トランジスタ150のドレイン電極153は、第5の接続ワイヤ145を介して第4の配線パターン110に接続されている。また、トランジスタ150のソース電極154は、平面視において、ゲート電極151とドレイン電極153との間に配置されているが、これに限定されない。
(実施の形態3)
図3は、実施の形態3に係る多層サブマウント基板100の樹脂層のビア配置による信号干渉対策を説明するための断面構造図の一例を示す図である。図3は、高周波信号線とバイアス電源線との交差部100a以外の領域の多層サブマウント基板100の断面図である。なお、以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一又は類似の内容については説明を省略又は簡略化する。交差部100a以外の領域とは、例えば、平面視において、第1のシールドパターン121が形成されていない領域である。
図3に示すように、同一の樹脂層である第1の樹脂層116において、キャリアアンプ半導体装置11へ第1の高周波信号を伝送する第1の高周波信号線1に接続された高周波信号接続ビア132と、ピークアンプ用バイアス電源電圧を供給するピークアンプ用バイアス電源線32に接続されたバイアス電源接続ビア133との間に、接地電位の接続ビア用パターン111及び接地電位である接続ビア131が設置されている。接続ビア用パターン111及び接続ビア131は、接地電極パターン123に接続されている。バイアス電源接続ビア133には、ピークアンプ用バイアス電源電圧が供給される。
多層サブマウント基板100の同一の樹脂層で形成された高周波信号接続ビア132とバイアス電源接続ビア133との間に、接地電位である接続ビア131を設置することで、同一の樹脂層で形成された接続ビア間での信号干渉を防止することができる。
なお、実施の形態3では、バイアス電源接続ビア133はピークアンプ用バイアス電源線32に接続された例で説明したが、バイアス電源接続ビア133はキャリアアンプ用バイアス電源線31に接続されても良い。また、同一の樹脂層で形成された高周波信号又はバイアス電源電圧の接続ビア間に接地電位である接続ビア131があってもよい。
さらに、バイアス電源接続ビア133とピークアンプ用バイアス電源線32又はキャリアアンプ用バイアス電源線31との接続が複数個所ある場合、平面視において、複数のバイアス電源接続ビア133の並び沿いに、ピークアンプ用バイアス電源線32又はキャリアアンプ用バイアス電源線31の線幅W(図1Cを参照)の3倍の距離内に、複数の接地電位の接続ビア131が、複数のバイアス電源接続ビア133の並び方向に互いに間隔を空けて設置されても良い。
これにより、複数の接続ビア131がバイアス電源接続ビア133の並び方向に沿って並んで配置されるので、同一の樹脂層で形成された接続ビア間での信号干渉をより防止することができる。
さらに、多層サブマウント基板100において、接地電位は、第1及び第2の高周波信号の基準電位となる高周波信号用接地電位と、キャリアアンプ用及びピークアンプ用バイアス電源電圧の基準電位となるバイアス電源用接地電位との種別があり、接地電位の接続ビアの電位は、バイアス電源用接地電位であっても良い。高周波信号用接地電位とバイアス電源用接地電位とは、異なる系統のグランド(接地電位)に接続される。高周波信号用接地電位とバイアス電源用接地電位とは、高周波電力増幅装置200の外部で共通のグランドに接続されてもよい。言い換えると、高周波電力増幅装置200内では異なるグランドに接続されてもよい。なお、高周波信号用接地電位とバイアス電源用接地電位とは、高周波電力増幅装置200で共通のグランド(例えば、接地電極パターン123)に接続されてもよい。
ここで、接続ビアの形状の他の例について、図4を参照しながら説明する。図4は、実施の形態3に係る高周波電力増幅装置200の交差部100aの配線層別の平面図の一例を示す図である。図4は、接地電位の接続ビア形状の他の一例を示す図である。
図4に示すように、高周波電力増幅装置200の平面視において、接地電位の接続ビア131の形状は一つの長円形状でも良い。平面視において、キャリアアンプ用バイアス電源線31は、一対の長円形状の接続ビア131に挟まれている。高周波電力増幅装置200は、第3配線層105において、キャリアアンプ用バイアス電源線31の線幅の両脇のそれぞれに、キャリアアンプ用バイアス電源線31の延伸方向に沿って設置された1つの接続ビア131を有するとも言える。長円形状にすることで、接続ビアの間に隙間が形成されないので、より一層干渉防止効果が発揮される。長円形状の長軸は、例えば、キャリアアンプ用バイアス電源線31の延伸方向と平行である。
(実施の形態4)
図5は、実施の形態4に係る多層サブマウント基板100上に、マイクロコントローラユニット半導体装置17を搭載した高周波電力増幅装置300の平面図の一例を示す図である。実施の形態4に係る高周波電力増幅装置300は、実施の形態1に係る高周波電力増幅装置200に加えてマイクロコントローラユニット半導体装置17が搭載されている。
多層サブマウント基板100上にマイクロコントローラユニット半導体装置17を搭載することにより、環境変化においても精度よくキャリアアンプ用バイアス電源電圧及びピークアンプ用バイアス電源電圧をコントロールすることが可能になる。例えば予め温度変化に対するパラメータをマイクロコントローラユニット半導体装置17に記憶させることで、温度変化に対してバイアス電圧をパラメータに基づいて可変することが可能になる。
マイクロコントローラユニット半導体装置17は、多層サブマウント基板100上の各半導体装置を制御する半導体チップ又はパッケージ品である。マイクロコントローラユニット半導体装置17は、高周波電力増幅装置300の温度(例えば、高周波電力増幅装置300の周囲の温度)に応じて、バイアス電源半導体装置13の動作を制御する。マイクロコントローラユニット半導体装置17は、例えば、温度に応じた補正値をバイアス電源半導体装置13に出力する。補正値は、バイアス電源半導体装置13が出力するバイアス電源電圧を補正するための値であってもよい。
マイクロコントローラユニット半導体装置17は、例えば、温度変化によるトランジスタ(例えば、トランジスタ150)のアイドル電流の変動を抑えるように、当該トランジスタのゲート電極に印加されるバイアス電圧を調整して、アイドル電流を一定に保つようにバイアス電源半導体装置13を制御する。なお、温度は、例えば、高周波電力増幅装置300が搭載されるセットボードに設置されるセンサにより取得されるが、これに限定されない。
しかし、マイクロコントローラユニット半導体装置17には、デジタル信号を入出力するデジタル信号線35が接続されており、マイクロコントローラユニット半導体装置17と高周波電力増幅装置300の外部の装置との間、及び、マイクロコントローラユニット半導体装置17とバイアス電源半導体装置13との間で入出力されるデジタル信号を伝搬する際に発生するデジタル信号のノイズが第1及び第2の高周波信号に影響を与えて高周波電力増幅装置300の特性を劣化させてしまう恐れがある。
そのため、デジタル信号を伝搬するデジタル信号線35と、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12の第1及び第2の高周波信号を伝送する第1の高周波信号線1及び第2の高周波信号線2との間に、キャリアアンプ用バイアス電源線31、ピークアンプ用バイアス電源線32、バイアス電源半導体装置13に接続されたアナログ用電源線36及び接地電位線(図示しない)の少なくとも1つを配置することでデジタル信号ノイズが吸収され、デジタル信号ノイズからの干渉を低減することができる。接地電位線は、バイアス電源線、高周波信号線などに対する基準電位線(グランド線)である。接地電位線は、例えば、複数配置される。
これにより、キャリアアンプ用バイアス電源線31、ピークアンプ用バイアス電源線32、アナログ用電源線36及び接地電位線の少なくとも1つがシールドとして機能し、デジタル信号線35のノイズが第1及び第2の高周波信号に影響を与えることを抑制することができる。
なお、デジタル信号線35と第1の高周波信号線1及び第2の高周波信号線2との間に他の配線を配置とは、デジタル信号線35の任意の点と、第1の高周波信号線1及び第2の高周波信号線2の一方の任意の点とを結ぶ仮想線(直線)が、当該他の配線と交わるように他の配線を配置することを意味する。
なお、デジタル信号線35と第1の高周波信号線1及び第2の高周波信号線2との間に、複数の接地電位線を配置することでより干渉を防止することができる。また、多層サブマウント基板100において、複数の接地電位線は、第1の高周波信号及び第2の高周波信号の基準電位となる高周波信号用接地電位線と、デジタル信号の基準電位となるデジタル信号用接地電位線との種別があり、複数の接地電位線は互いに異なる種別の接地電位線としても良い。例えば、複数の接地電位線は、高周波信号用接地電位線と、デジタル信号用接地電位線とを含み、高周波信号用接地電位線とデジタル信号用接地電位線とは、互いに異なる種別(系統)の接地電位線であってもよい。これにより、高周波信号用接地電位線とデジタル信号用接地電位線とが同じ種別の接地電位線である場合に比べて、デジタル信号線35のノイズが第1及び第2の高周波信号に影響を与えることを効果的に抑制することができる。
さらに、複数の接地電位線の設置位置は、高周波信号線及びデジタル信号線のうちデジタル信号線側にデジタル信号用接地電位線が設置され、高周波信号線及びデジタル信号線のうち高周波信号線側に高周波信号用接地電位線が配置されても良い。これにより、デジタル信号線35のノイズが第1及び第2の高周波信号に影響を与えることを効果的に抑制することができる。
また、多層サブマウント基板100の平面視において、デジタル信号線35を含む領域は、デジタル信号用接地電位線で高周波信号線を含む領域と領域区分されてもよい。これにより、デジタル信号用接地電位線がシールドとして機能するので、デジタル信号線35のノイズが第1及び第2の高周波信号に影響を与えることを抑制することができる。なお、領域区分されるとは、平面視においてデジタル信号用接地電位線で区切られた一方の領域にのみにデジタル信号線35が設置され、一方の領域にのみ高周波信号線が設置されることを意味する。
なお、図5の場合、キャリアアンプ用バイアス電源線31及びピークアンプ用バイアス電源線32のそれぞれが、平面視において、第2の高周波信号線2と直交する。この場合、第1のシールドパターン121は、平面視において、キャリアアンプ用バイアス電源線31及びピークアンプ用バイアス電源線32を跨ぐように形成される。キャリアアンプ用バイアス電源線31及びピークアンプ用バイアス電源線32は、断面視において、第1のシールドパターン121と、複数の接続ビア131と、接地電極パターン123とにより一括して囲まれていてもよいし、個別に囲まれていてもよい。
(実施の形態5)
図6は、実施の形態5に係る高周波電力増幅装置400の平面図の一例を示す図である。
図6に示すように、多層サブマウント基板100上に、第3の高周波信号を増幅するドライバアンプ半導体装置14と、ドライバアンプ半導体装置14で増幅された第3の高周波信号を、第1の高周波信号及び第2の高周波信号に分配する分配器171とが搭載されている。その他の構成は実施の形態1に係る高周波電力増幅装置200と同様であり、説明を省略する。
ドライバアンプ半導体装置14は、キャリアアンプ及びピークアンプを駆動するドライバアンプを含む半導体チップであり、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12の前段増幅器である。ドライバアンプ半導体装置14は、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12より高周波信号の入力側に配置される。ドライバアンプ半導体装置14には第3の高周波信号線3を介して伝送される第3の高周波信号を増幅する。
バイアス電源半導体装置13は、キャリアアンプ用バイアス電源電圧及びピークアンプ用バイアス電源電圧に加えて、ドライバアンプ半導体装置14にドライバ用バイアス電源電圧を出力し、それぞれ独立して制御できるように構成されている。ドライバ用バイアス電源電圧は、バイアス電源電圧の一例である。
分配器171は、例えば、ウイルキンソン型カプラにより実現されるが、これに限定されない。
ドライバアンプ半導体装置14を高周波電力増幅装置400内に搭載することで、セットボードにドライバアンプを搭載する必要がなくなり、セットボードの小型化に貢献することができる。
(実施の形態6)
図7は、実施の形態6に係る高周波電力増幅装置500の平面図の一例を示す図である。ドライバアンプ半導体装置は、キャリアアンプ半導体装置11の前段増幅器であるキャリアドライバアンプ半導体装置15と、ピークアンプ半導体装置12の前段増幅器であるピークドライバアンプ半導体装置16とを有する第1モノリシック半導体装置18である。キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12は、それぞれ第2モノリシック半導体装置19及び第3モノリシック半導体装置20である。なお、モノリシック半導体装置は、1チップの半導体装置を意味する。
キャリアドライバアンプ半導体装置15は、キャリアアンプを駆動するドライバアンプを含む半導体チップであり、キャリアドライバアンプ半導体装置15には、キャリアドライバアンプ電源線41を介して電源電圧が供給される。
ピークドライバアンプ半導体装置16は、ピークアンプを駆動するドライバアンプを含む半導体チップであり、ピークドライバアンプ半導体装置16には、ピークドライバアンプ電源線42を介して電源電圧が供給される。
キャリアドライバアンプ半導体装置15及びピークドライバアンプ半導体装置16の少なくとも一方は、整合用の容量を内蔵していてもよい。
キャリアドライバアンプ半導体装置15またはピークドライバアンプ半導体装置16に接続される第1の高周波信号線1または第2の高周波信号線2は、多層サブマウント基板100の第1配線層103に形成される。バイアス電源半導体装置13から出力されたキャリアドライバアンプ用バイアス電源電圧またはピークドライバアンプ用バイアス電源電圧が供給されるキャリアドライバアンプ用バイアス電源線33またはピークドライバアンプ用バイアス電源線34は、第3配線層105に形成される。そして第1の高周波信号線1及び第2の高周波信号線2の少なくとも一方と、キャリアドライバアンプ用バイアス電源線33及びピークドライバアンプ用バイアス電源線34の少なくとも一方とが、平面視で交差する。例えば、交差部分は平面視で直交している。実施の形態6では、第1の高周波信号線1及び第2の高周波信号線2のそれぞれと、キャリアドライバアンプ用バイアス電源線33とが、交差部100b及び100cで直交している。
交差部100b及び100cの第2配線層104に接地電位の第2のシールドパターン122を配置し、キャリアドライバアンプ用バイアス電源線33またはピークドライバアンプ用バイアス電源線34沿いの両脇の、キャリアドライバアンプ用バイアス電源線33の線幅またはピークドライバアンプ用バイアス電源線34の線幅の3倍の距離内に、複数の接地電位の接続ビア131がキャリアドライバアンプ用バイアス電源線33またはピークドライバアンプ用バイアス電源線34の延伸方向(図7の例では、Y軸方向)に互いに間隔を空けて設置される。複数の接地電位の接続ビア131は、第2配線層104の第2のシールドパターン122と第4配線層106の接地電極パターン123とに接続されている。
第2のシールドパターン122は、例えば、平面視において、交差部100b及び100cを覆うように長方形状に形成される。また、第2のシールドパターン122は、例えば、平面視において、第1の高周波信号線1及び第2の高周波信号線2に跨がって形成される。
(実施の形態7)
図8は、実施の形態7に係る高周波電力増幅装置600の平面図の一例を示す図である。
高周波電力増幅装置600は、多層サブマウント基板100上の第1主面101において、マイクロコントローラユニット半導体装置17を備える。マイクロコントローラユニット半導体装置17とキャリアアンプ半導体装置11との設置間隔は、マイクロコントローラユニット半導体装置17とピークアンプ半導体装置12との設置間隔より広い構成とする。キャリアアンプ半導体装置11は、平面視において、マイクロコントローラユニット半導体装置17からの距離がピークアンプ半導体装置12より遠い位置に設置されているとも言える。キャリアアンプ半導体装置11とマイクロコントローラユニット半導体装置17とは、例えば、平面視において、多層サブマウント基板100上の対角線上に設置されており、マイクロコントローラユニット半導体装置17とピークアンプ半導体装置12とは、例えば、平面視において、多層サブマウント基板100の同じ辺側(図8の例では、多層サブマウント基板100のY軸プラス側及びY軸マイナス側のうちY軸マイナス側の辺側)に設置されている。
キャリアアンプ半導体装置11は、高周波電力増幅装置600の出力領域の全領域で動作するのに対し、ピークアンプ半導体装置12は、出力領域の高出力時にしか動作しないため、キャリアアンプ半導体装置11をよりマイクロコントローラユニット半導体装置17と間隔を広くした方がデジタル信号ノイズによる影響を小さくすることができる。
(実施の形態8)
図9Aは、実施の形態8に係る高周波電力増幅装置700の各アンプにバイアス回路を配置した場合の高周波電力増幅装置700の平面図の一例を示す図である。
図9Aに示すように、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12は、アンプを構成するトランジスタのゲート電極にバイアス電圧を供給する、キャリアアンプバイアス回路22及びピークアンプバイアス回路23をそれぞれ有する。キャリアアンプ半導体装置11は、キャリアアンプバイアス回路22を内蔵し、ピークアンプ半導体装置12は、ピークアンプバイアス回路23を内蔵する。キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12の少なくとも一方は、整合用の容量を内蔵していてもよい。
キャリアアンプバイアス回路22は、バイアス電源半導体装置13からキャリアアンプ用バイアス電源電圧が供給され、キャリアアンプのゲート電極にバイアス電圧を出力する。ピークアンプバイアス回路23は、バイアス電源半導体装置13からピークアンプ用バイアス電源電圧が供給され、ピークアンプのゲート電極にバイアス電圧を出力する。
キャリアアンプバイアス回路22及びピークアンプバイアス回路23のそれぞれは、多層サブマウント基板100上にキャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12を設置した場合に近接対向する(例えば、最近接対向する)、それぞれの半導体装置の外形辺寄りに設置されている。図9Aの例では、キャリアアンプバイアス回路22は、平面視において、第2モノリシック半導体装置19のピークアンプ半導体装置12側(Y軸マイナス側の辺側)に設置され、ピークアンプバイアス回路23は、平面視において、第3モノリシック半導体装置20のキャリアアンプ半導体装置11側(Y軸プラス側の辺側)に設置されている。
例えば、最近接対向にすることにより、キャリアアンプ用バイアス電源線31及びピークアンプ用バイアス電源線32のレイアウトが容易になり、更に干渉防止用の第1のシールドパターン121及び接地電位の接続ビア131のレイアウトが容易になる。
また、キャリアドライバアンプ半導体装置15及びピークドライバアンプ半導体装置16は、キャリアドライバアンプバイアス回路24及びピークドライバアンプバイアス回路25をそれぞれ有する。キャリアドライバアンプ半導体装置15は、キャリアドライバアンプバイアス回路24を内蔵し、ピークドライバアンプ半導体装置16は、ピークドライバアンプバイアス回路25を内蔵する。キャリアドライバアンプ半導体装置15及びピークドライバアンプ半導体装置16の少なくとも一方は、整合用の容量を内蔵していてもよい。
キャリアドライバアンプバイアス回路24は、バイアス電源半導体装置13からキャリアドライバアンプ用バイアス電源電圧が供給され、キャリアドライバアンプのゲート電極にバイアス電圧を出力する。ピークドライバアンプバイアス回路25は、バイアス電源半導体装置13からピークドライバアンプ用バイアス電源電圧が供給され、ピークドライバアンプのゲート電極にバイアス電圧を出力する。
キャリアドライバアンプバイアス回路24及びピークドライバアンプバイアス回路25のそれぞれは、多層サブマウント基板100上にキャリアドライバアンプ半導体装置15及びピークドライバアンプ半導体装置16を設置した場合に遠隔する(例えば、最遠隔する)、それぞれの半導体装置の外形辺寄りに設置されている。図9Aの例では、キャリアドライバアンプバイアス回路24は、平面視において、第1モノリシック半導体装置18のピークドライバアンプ半導体装置16とは反対側(Y軸プラス側)に設置され、ピークドライバアンプバイアス回路25は、平面視において、第1モノリシック半導体装置18のキャリアドライバアンプ半導体装置15とは反対側(Y軸マイナス側)に設置されている。
ドライバアンプは、トランジスタサイズが小さくなるため、最遠隔に配置することにより、キャリアドライバアンプ半導体装置15及びピークドライバアンプ半導体装置16の整合回路のレイアウトが容易になる。
ここで、バイアス電源半導体装置13及びバイアス回路の回路構成について、図9Bを参照しながら説明する。図9Bは、実施の形態8に係る、バイアス電源半導体装置13及びバイアス回路の回路図の一例を示す図である。キャリアアンプバイアス回路22、ピークアンプバイアス回路23、キャリアドライバアンプバイアス回路24及びピークドライバアンプバイアス回路25の回路構成は同じであってもよく、図9Bではキャリアアンプバイアス回路22を用いて説明する。
キャリアアンプ半導体装置11は、第2トランジスタTr2を含んで構成される。バイアス電源半導体装置13は、キャリアアンプバイアス回路22、ピークアンプバイアス回路23、キャリアドライバアンプバイアス回路24及びピークドライバアンプバイアス回路25のそれぞれを個々に制御可能に構成される。
図9Bに示すように、多層サブマウント基板100上には、バイアス電源半導体装置13と、第2モノリシック半導体装置19とが形成される。バイアス電源半導体装置13は、多層サブマウント基板100上における第2モノリシック半導体装置19の外部の領域に形成される。
実施の形態8に係るバイアス電源半導体装置13は、第1トランジスタTr1のゲートに与えるバイアス電圧の活性状態を制御する制御装置(イネーブル制御回路)である。バイアス電源半導体装置13は、端子t1に印加される電圧Venの変化(High電圧/Low電圧)に応じて、第1トランジスタTr1のしきい値電圧より低い電圧と高い電圧とを選択的に端子t3から出力するスイッチ素子部13aなどを含んで構成される。スイッチ素子部13aは、複数のトランジスタを含んで構成される。
また、多層サブマウント基板100上には、バイアス電源半導体装置13の入力端子である端子t1及びt2と、出力端子である端子t3とが設けられている。端子t1には、アナログ用電源線36を介して電圧Venが供給され、端子t2には、アナログ用電源線36を介して電圧Vggが供給される。電圧Venは、イネーブル電圧である。電圧Ven及びVggは、キャリアアンプバイアス回路22の電源となる。端子t3は、キャリアアンプ用バイアス電源線31を介して第2モノリシック半導体装置19の端子t4と接続されている。
第2モノリシック半導体装置19は、多層サブマウント基板100上に形成された電力増幅用の第1トランジスタTr1と、多層サブマウント基板100上に形成された第2トランジスタTr2を含み、第1トランジスタTr1のゲートにバイアス電圧を与えるキャリアアンプバイアス回路22とを有する。第1トランジスタTr1及び第2トランジスタTr2は、窒化ガリウム(GaN)などの窒化物半導体を用いた高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)型のトランジスタであるがこれに限定されない。
キャリアアンプバイアス回路22は、直列に接続された抵抗R1、第2トランジスタTr2及び抵抗R2で構成される。抵抗R1の一端と第2トランジスタTr2のドレインとの接続点は、キャリアアンプバイアス回路22のバイアス電圧出力ノードに相当し、第1トランジスタTr1のゲートに接続されている。抵抗R1の他端は接地されている。第2トランジスタTr2は、第1トランジスタTr1に入力される高周波信号の伝送経路外に配置されている。なお、高周波信号の伝送経路とは、第1の高周波信号線1を介して端子t6に入力された高周波信号の大部分が伝送されていく経路である。抵抗R2の一端は第2トランジスタTr2のゲートと接続され、抵抗R2の他端は第2トランジスタTr2のソースに接続されている。
また、第2モノリシック半導体装置19には、抵抗R2の一端に接続される端子t4、キャリアアンプ電源線43に接続される端子t5、第1トランジスタTr1のゲートに接続される端子t6及び第1トランジスタTr1のドレインに接続される端子t7が設けられている。なお、第1トランジスタTr1のソースは接地されている。
いま、バイアス電源半導体装置13の端子t1に電圧VenとしてLow電圧が入力されると、端子t3から第2トランジスタTr2のしきい値電圧より低い電圧が出力され、その電圧が抵抗R2の一端に印加される。その結果、第2トランジスタTr2は、ゲート電圧が第2トランジスタTr2のしきい値電圧より低くなり、ドレイン電流が流れないoff状態になる。
一方、バイアス電源半導体装置13の端子t1に電圧VenとしてHigh電圧が入力されると、バイアス電源半導体装置13から第2トランジスタTr2のしきい値電圧より高い電圧が出力され、その電圧が抵抗R2の一端に印加される。抵抗R2の一端に印加された電圧により第2トランジスタTr2のゲート電圧は、第2トランジスタTr2のしきい値電圧より高くなり、ドレイン電流が流れるon状態になる。
このように、実施の形態8では、アンプとしての第1トランジスタTr1と、バイアス電圧を生成する第2トランジスタTr2とが、同じチップに含まれる。第2トランジスタTr2は、第1トランジスタTr1と同じデバイス特性を有する。これにより、第1トランジスタTr1及び第2トランジスタTr2のしきい値電圧のバラツキをキャンセルすることができるので、第1トランジスタTr1の動作を高精度に制御することが可能となる。
なお、図9Bに示すキャリアアンプバイアス回路22は第1トランジスタTr1のゲートにバイアス電圧を供給する回路の一例であるが、回路構成はこれに限られない。例えば、抵抗R1の他端は接地せず、バイアス電源半導体装置13で生成された電圧を印加してもよい。
なお、図1Aなどに示すバイアス電源半導体装置13は、図9Bに示すバイアス電源半導体装置13及びキャリアアンプバイアス回路22の構成の両方を有していてもよい。
次に、ドライバアンプ電源線の配線について、図10A及び図10Bを参照しながら説明する。図10Aは、実施の形態8に係るドライバアンプ電源線の配線の一例を示す平面透視図である。図10Bは、図10AのXB-XB切断線で切断した、実施の形態8に係るドライバアンプ電源線の配線の断面構造図の一例を示す図である。
図10A及び図10Bに示すように、ピークドライバアンプ半導体装置16に電源供給するピークドライバアンプ電源線42は、第1モノリシック半導体装置18が設置される多層サブマウント基板100の第1配線層103に形成されたダイパッド124の下層の第2配線層104に設置される。そして、ピークドライバアンプ電源線42は、高周波電力増幅装置700の平面視でキャリアドライバアンプ電源線41またはピークドライバアンプ電源線42の延伸方向(図10Aの例では、Y軸方向)と直交方向(図10Aの例では、X軸方向)にはダイパッド124の外形境界からはみ出さないように設置されている。図10A及び図10Bの例では、ダイパッド124は、平面視において、ピークドライバアンプ電源線42を内包している。
外形境界からピークドライバアンプ電源線42がはみ出すと、第1又は第2の高周波信号と干渉し、特性が劣化する恐れがある。ピークドライバアンプ電源線42をダイパッド124の下層の配線層に設置することで、ダイパッド124がシールドパターンとして機能し、ピークドライバアンプ電源線42と第1又は第2の高周波信号との干渉を抑制することができる。
上記構成では、ピークドライバアンプ電源線42は、第2配線層104に設置されるとしたが、更に下層の配線層(例えば、第3配線層105)に形成されても問題はない。
なお、サーマルビア134は、接地電極パターン123とダイパッド124とを熱的に接続するためのビアである。
(実施の形態9)
図11は、実施の形態9に係る高周波電力増幅装置500aの平面図の一例を示す図である。
図11に示すように、ドライバアンプ半導体装置は、キャリアアンプ半導体装置11の前段増幅器であり第1モノリシック半導体装置18aであるキャリアドライバアンプ半導体装置15と、ピークアンプ半導体装置12の前段増幅器であり第2モノリシック半導体装置19aであるピークドライバアンプ半導体装置16とを有する。また、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12は、第3モノリシック半導体装置20aに含まれる。
上記構成により、高周波信号を、キャリアドライバアンプ半導体装置15に入力される第1の高周波信号とピークドライバアンプ半導体装置16に入力される第2の高周波信号とに分配する平行平板カプラ(平行平板型カプラ)のレイアウトが容易になる。なお、図11の例では、平行平板カプラは、高周波電力増幅装置500aの外部に設置される。
(実施の形態10)
実施の形態9では、平行平板カプラが高周波電力増幅装置500aの外部に設置される例について説明したが、高周波電力増幅装置に搭載されていてもよい。実施の形態10では、平行平板カプラが搭載された高周波電力増幅装置について、図12A及び図12Bを参照しながら説明する。
図12Aは、実施の形態10に係る高周波電力増幅装置800の平面図の一例を示す図である。図12Bは、図12AのXIIB-XIIB切断線で切断した、実施の形態10に係る平行平板カプラの断面構造図の一例を示す図である。
図12Aに示すように、高周波電力増幅装置800は、キャリアドライバアンプ半導体装置15及びピークドライバアンプ半導体装置16の前段分配器である分配器172を備える。分配器172は、第3の高周波信号線3から入力された第3の高周波信号を、キャリアドライバアンプ半導体装置15に入力される第1の高周波信号と、ピークドライバアンプ半導体装置16に入力される第2の高周波信号とに分配する。実施の形態10では、分配器172は、平行平板カプラにより構成される。
図12Bに示すように、高周波電力増幅装置800は、多層サブマウント基板100の対向する第1配線層103に形成された主線路4と第2配線層104に形成された副線路5との間に形成された平行平板カプラを有する。平行平板カプラを構成する副線路5と最近接対向する接地電位の第4配線層106との間隔H2は、平行平板カプラを構成する主線路4と副線路5との間隔H1の3倍以上であるとよい。上記構成により、平行平板型3dBカプラが容易に作成することができる。なお、各樹脂層の厚みを調整する、及び、多層サブマウント基板100の層数を調整することの少なくとも一方により、間隔H1及び間隔H2の調整を行うことができる。間隔H2が間隔H1の3倍以上となるように、各樹脂層の厚み、及び、多層サブマウント基板100の層数の少なくとも一方が調整される。
なお、図12Bでは、分配器172を平行平板型カプラとしたが、平行平板型カプラに替えてウイルキンソン型カプラを高周波電力増幅装置800に内蔵しても何ら問題はない。
さらに実施の形態10では、キャリアドライバアンプ半導体装置15に電源供給するキャリアドライバアンプ電源線41が、第2モノリシック半導体装置19aが設置される多層サブマウント基板100の第1配線層103に形成されたダイパッド124(図10A及び図10Bを参照)の下層の配線層に設置されてもよい。または、ピークドライバアンプ半導体装置16に電源供給するピークドライバアンプ電源線42が、第1モノリシック半導体装置18aが設置される多層サブマウント基板100の第1配線層103に形成されたダイパッド124の下層の配線層に設置されてもよい。
高周波電力増幅装置800の平面視で、キャリアドライバアンプ電源線41またはピークドライバアンプ電源線42の延伸方向と直交方向には、キャリアドライバアンプ電源線41またはピークドライバアンプ電源線42がダイパッド124の外形境界からはみ出さないように設置されていてもよい。
このように、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12が1チップで構成される場合であっても、キャリアドライバアンプ電源線41及びピークドライバアンプ電源線42の少なくとも一方のシールドパターンとしてダイパッド124を利用してもよい。
以上、本開示の1つまたは複数の態様に係る高周波電力増幅装置について、各実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この各実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の1つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
また、本開示の1つまたは複数の態様に係る高周波電力増幅装置について、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12はGaNなどの窒化物からなるトランジスタで構成してもよい。半導体基板としてはSi基板、SiC基板などを用いればよい。
また、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12はSi基板からなるLDMOSトランジスタで構成してもよい。
また、キャリアアンプ半導体装置11及びキャリアドライバアンプ半導体装置15はGaNなどの窒化物からなるトランジスタで構成してもよい。半導体基板としてはSi基板、SiC基板などを用いればよい。
また、キャリアアンプ半導体装置11及びキャリアドライバアンプ半導体装置15はSi基板からなるLDMOSトランジスタで構成してもよい。
また、ピークアンプ半導体装置12及びピークドライバアンプ半導体装置16はGaNなどの窒化物からなるトランジスタで構成してもよい。半導体基板としてはSi基板、SiC基板などを用いればよい。
また、ピークアンプ半導体装置12及びピークドライバアンプ半導体装置16はSi基板からなるLDMOSトランジスタで構成してもよい。
また、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12は、GaNなどの窒化物からなるトランジスタ、Si基板からなるLDMOSトランジスタなどで構成されてもよい。キャリアアンプ半導体装置11の半導体基板の熱伝導率の方が、ピークアンプ半導体装置12の半導体基板の熱伝導率より良い(高い)基板を用いればよい。一例として、キャリアアンプ半導体装置11の半導体基板にはSiC基板を用い、ピークアンプ半導体装置12の半導体基板にはSi基板を用いればよい。別の例として、キャリアアンプ半導体装置11にはSiC基板上に形成された窒化物からなるトランジスタを用い、ピークアンプ半導体装置12にはSi基板上に形成された窒化物からなるトランジスタを用いればよい。このような構成にすることで、キャリアアンプ半導体装置11のチャネル温度を下げることができ、また、発熱の大きいキャリアアンプ半導体装置11のみにSi基板より高価なSiC基板を使用することで、コスト削減することが可能である。
また、キャリアアンプ半導体装置11及びキャリアドライバアンプ半導体装置15は、GaNなどの窒化物からなるトランジスタ、Si基板からなるLDMOSトランジスタなどで構成されてもよい。キャリアアンプ半導体装置11の半導体基板の熱伝導率の方が、キャリアドライバアンプ半導体装置15の半導体基板の熱伝導率より良い(高い)基板を用いればよい。一例として、キャリアアンプ半導体装置11の半導体基板にはSiC基板を用い、キャリアドライバアンプ半導体装置15の半導体基板にはSi基板を用いればよい。別の例として、キャリアアンプ半導体装置11にはSiC基板上に形成された窒化物からなるトランジスタを用い、キャリアドライバアンプ半導体装置15にはSi基板上に形成された窒化物からなるトランジスタを用いればよい。このような構成にすることで、キャリアアンプ半導体装置11のチャネル温度を下げることができ、また、発熱の大きいキャリアアンプ半導体装置11のみにSi基板より高価なSiC基板を使用することで、コスト削減することが可能である。
また、キャリアアンプ半導体装置11にはSi基板上のGaNなどの窒化物からなるトランジスタを用い、ピークアンプ半導体装置12にはSi基板上のLDMOSからなるトランジスタを用いてもよい。半導体基板を同じSi基板にすることで、キャリアアンプ半導体装置11及びピークアンプ半導体装置12を1つのチップで形成することができる。
また、キャリアアンプ半導体装置11にはSi基板上のGaNなどの窒化物からなるトランジスタを用い、キャリアドライバアンプ半導体装置15にはSi基板上のLDMOSからなるトランジスタを用いてもよい。半導体基板を同じSi基板にすることで、キャリアアンプ半導体装置11及びキャリアドライバアンプ半導体装置15を1つのチップで形成することができる。
本開示に係る高周波電力増幅装置は、ドハティ増幅器とドハティ増幅器へバイアス電源電圧を供給するバイアス電源半導体装置とを搭載する高周波電力増幅装置に有用である。
1 第1の高周波信号線
2 第2の高周波信号線
3 第3の高周波信号線
4 主線路
5 副線路
11 キャリアアンプ半導体装置
12 ピークアンプ半導体装置
13 バイアス電源半導体装置
13a スイッチ素子部
14 ドライバアンプ半導体装置
15 キャリアドライバアンプ半導体装置
16 ピークドライバアンプ半導体装置
17 マイクロコントローラユニット半導体装置
18、18a 第1モノリシック半導体装置
19、19a 第2モノリシック半導体装置
20、20a 第3モノリシック半導体装置
21 第1のゲートバイアス回路
22 キャリアアンプバイアス回路
23 ピークアンプバイアス回路
24 キャリアドライバアンプバイアス回路
25 ピークドライバアンプバイアス回路
31 キャリアアンプ用バイアス電源線
32 ピークアンプ用バイアス電源線
33 キャリアドライバアンプ用バイアス電源線
34 ピークドライバアンプ用バイアス電源線
35 デジタル信号線
36 アナログ用電源線
41 キャリアドライバアンプ電源線
42 ピークドライバアンプ電源線
43 キャリアアンプ電源線
44 ピークアンプ電源線
100 多層サブマウント基板
100a、100b、100c 交差部
101 第1主面
102 第2主面
103 第1配線層
104 第2配線層
105 第3配線層
106 第4配線層
107 第1の配線パターン
108 第2の配線パターン
109 第3の配線パターン
110 第4の配線パターン
111 接続ビア用パターン
116 第1の樹脂層
117 第2の樹脂層
118 第3の樹脂層
121 第1のシールドパターン
122 第2のシールドパターン
123 接地電極パターン
124 ダイパッド
131 接続ビア
132 高周波信号接続ビア
133 バイアス電源接続ビア
134 サーマルビア
141 第1の接続ワイヤ
142 第2の接続ワイヤ
143 第3の接続ワイヤ
144 第4の接続ワイヤ
145 第5の接続ワイヤ
150 トランジスタ
151 ゲート電極
152 抵抗
153 ドレイン電極
154 ソース電極
161 入力端子
162 出力端子
171、172 分配器
200、300、400、500、500a、600、700、800 高周波電力増幅装置
H1、H2、P 間隔
R1、R2 抵抗
t1、t2、t3、t4、t5、t6、t7 端子
Tr1 第1トランジスタ
Tr2 第2トランジスタ
W 線幅

Claims (19)

  1. 複数の樹脂層及び配線層から成る多層サブマウント基板の主面に、キャリアアンプ半導体装置及びピークアンプ半導体装置が設置されたハイブリッド型の高周波電力増幅装置であって、
    前記キャリアアンプ半導体装置にキャリアアンプ用バイアス電源電圧を出力し、前記ピークアンプ半導体装置にピークアンプ用バイアス電源電圧を出力するバイアス電源半導体装置と、
    前記主面に形成された第1配線層で配線され、前記キャリアアンプ半導体装置または前記ピークアンプ半導体装置へ高周波信号を伝送する高周波信号線と、
    前記多層サブマウント基板の第3配線層で配線され、前記キャリアアンプ用バイアス電源電圧を前記キャリアアンプ半導体装置に供給する、または、前記ピークアンプ用バイアス電源電圧を前記ピークアンプ半導体装置に供給するバイアス電源線とを備え、
    前記多層サブマウント基板は、前記多層サブマウント基板の平面視において、前記高周波信号線と前記バイアス電源線とが交差する交差部を有し、
    前記交差部は、
    前記第1配線層と前記第3配線層との間に設置される第2配線層の一部であり、接地電位に設定されたシールドパターンと、
    前記バイアス電源線の線幅の両脇のそれぞれに、前記バイアス電源線から前記バイアス電源線の線幅の3倍の距離内に、前記バイアス電源線の延伸方向に沿って設置され、接地電位に設定された接地接続ビアとを備える
    高周波電力増幅装置。
  2. 前記キャリアアンプ半導体装置または前記ピークアンプ半導体装置は、モノリシック半導体装置であり、
    前記モノリシック半導体装置は、
    アンプを構成するトランジスタのゲート電極にバイアス電圧を供給するゲートバイアス回路と、
    前記ゲート電極に接続されたゲート端子とを有し、
    前記ゲートバイアス回路は、
    前記キャリアアンプ用バイアス電源電圧または前記ピークアンプ用バイアス電源電圧が供給される入力端子と、
    前記ゲートバイアス回路から前記バイアス電圧を出力する出力端子とを有し、
    前記高周波電力増幅装置は、前記主面において、さらに、
    前記第1配線層で配線された配線パターンと、
    前記出力端子と、前記配線パターンとを接続する第1接続ワイヤと、
    前記配線パターンと前記ゲート端子とを接続する第2接続ワイヤとを備え、
    前記バイアス電圧は、前記出力端子から前記第1接続ワイヤ、前記配線パターン、及び、前記第2接続ワイヤの経路順を経て前記高周波信号とは異なる経路で前記ゲート電極に供給される
    請求項1に記載の高周波電力増幅装置。
  3. 前記多層サブマウント基板の同一の樹脂層において、
    前記キャリアアンプ半導体装置または前記ピークアンプ半導体装置への前記高周波信号が伝送される高周波信号接続ビアと、
    前記キャリアアンプ用バイアス電源電圧または前記ピークアンプ用バイアス電源電圧が供給されるバイアス電源接続ビアと、
    前記高周波信号接続ビアと前記バイアス電源接続ビアとの間に設置される前記接地接続ビアとを備える
    請求項1に記載の高周波電力増幅装置。
  4. 複数の前記接地接続ビアは、前記平面視において、複数の前記バイアス電源接続ビアの並び沿いにおいて、前記3倍の距離内に、複数の前記バイアス電源接続ビアの並び方向に互いに間隔を空けて設置されている
    請求項3に記載の高周波電力増幅装置。
  5. 前記多層サブマウント基板において、前記接地電位は、前記高周波信号の基準電位となる高周波信号用基準電位と、前記キャリアアンプ用バイアス電源電圧または前記ピークアンプ用バイアス電源電圧の基準電位となるバイアス電源用基準電位との種別があり、
    前記接地接続ビアの電位は、前記バイアス電源用基準電位である
    請求項3または4に記載の高周波電力増幅装置。
  6. 前記平面視において、前記接地接続ビアは、長円形状のものを含む
    請求項1または3に記載の高周波電力増幅装置。
  7. イクロコントローラユニット半導体装置を備え、
    前記マイクロコントローラユニット半導体装置に入出力されるデジタル信号を伝搬するデジタル信号線と、前記高周波信号線との間に、前記バイアス電源線または前記バイアス電源半導体装置に接続されたアナログ用電源線が設置されている
    請求項1に記載の高周波電力増幅装置。
  8. 前記デジタル信号線と前記高周波信号線との間に、複数の接地電位線が設置されている
    請求項7に記載の高周波電力増幅装置。
  9. 前記多層サブマウント基板において、前記複数の接地電位線は、前記高周波信号の基準電位となる高周波信号用接地電位線と、前記デジタル信号の基準電位となるデジタル信号用接地電位線とを含む
    請求項8に記載の高周波電力増幅装置。
  10. 前記デジタル信号用接地電位線は、前記高周波信号線および前記デジタル信号線のうち前記デジタル信号線側に設置され、
    前記高周波信号用接地電位線は、前記高周波信号線および前記デジタル信号線のうち前記高周波信号線側に設置されている
    請求項9に記載の高周波電力増幅装置。
  11. 前記多層サブマウント基板の平面視において、前記デジタル信号線を含む領域は、前記デジタル信号の基準電位となるデジタル信号用接地電位線で前記高周波信号線を含む領域と領域区分されている
    請求項7に記載の高周波電力増幅装置。
  12. 前記多層サブマウント基板上に、更に前記キャリアアンプ半導体装置及び前記ピークアンプ半導体装置の前段増幅器であるドライバアンプ半導体装置を備え、
    前記バイアス電源半導体装置は、更に前記ドライバアンプ半導体装置にドライバアンプ用バイアス電源電圧を出力する
    請求項1に記載の高周波電力増幅装置。
  13. 前記ドライバアンプ半導体装置は、前記キャリアアンプ半導体装置の前段増幅器であるキャリアドライバアンプと、前記ピークアンプ半導体装置の前段増幅器であるピークドライバアンプとを有する第1モノリシック半導体装置であり、
    前記キャリアアンプ半導体装置及び前記ピークアンプ半導体装置は、それぞれ第2モノリシック半導体装置及び第3モノリシック半導体装置である
    請求項12に記載の高周波電力増幅装置。
  14. 前記多層サブマウント基板の平面視において、前記キャリアアンプ半導体装置は、前記マイクロコントローラユニット半導体装置からの距離が前記ピークアンプ半導体装置より遠い位置に設置されている
    請求項7に記載の高周波電力増幅装置。
  15. 前記キャリアアンプ半導体装置は、アンプを構成するトランジスタのゲート電極にバイアス電圧を供給するキャリアアンプバイアス回路を有し、
    前記ピークアンプ半導体装置は、アンプを構成するトランジスタのゲート電極にバイアス電圧を供給するピークアンプバイアス回路を有し、
    前記キャリアアンプバイアス回路及び前記ピークアンプバイアス回路のそれぞれは、前記多層サブマウント基板上に前記キャリアアンプ半導体装置及び前記ピークアンプ半導体装置を設置した場合に最近接対向する、それぞれの半導体装置の外形辺寄りに設置されている
    請求項13または14に記載の高周波電力増幅装置。
  16. 前記キャリアドライバアンプに電源供給するキャリアドライバアンプ電源線または前記ピークドライバアンプに電源供給するピークドライバアンプ電源線は、前記第1モノリシック半導体装置が設置される前記多層サブマウント基板のダイパッド層の下部配線層で配線され、前記多層サブマウント基板の平面視で、前記キャリアドライバアンプ電源線または前記ピークドライバアンプ電源線の延伸方向と直交方向には前記ダイパッド層の外形境界からはみ出さないように設置されている
    請求項13に記載の高周波電力増幅装置。
  17. 前記ドライバアンプ半導体装置は、前記キャリアアンプ半導体装置の前段増幅器であり第1モノリシック半導体装置であるキャリアドライバアンプと、前記ピークアンプ半導体装置の前段増幅器であり第2モノリシック半導体装置であるピークドライバアンプとで構成され、
    前記キャリアアンプ半導体装置及び前記ピークアンプ半導体装置は、第3モノリシック半導体装置に含まれる
    請求項12に記載の高周波電力増幅装置。
  18. 更に、前記多層サブマウント基板の対向する前記第1配線層と、前記第1配線層と前記第3配線層との間に設置される第2配線層の他の一部である線路パターンとの間に形成された平行平板カプラを備え、
    前記線路パターンと、前記線路パターンと最近接対向する接地電位の配線層との間隔は、前記第1配線層と前記線路パターンとの間隔の3倍以上である
    請求項17に記載の高周波電力増幅装置。
  19. 前記キャリアドライバアンプに電源供給するキャリアドライバアンプ電源線が、前記第2モノリシック半導体装置が設置される前記多層サブマウント基板のダイパッド層の下部配線層で配線され、または、前記ピークドライバアンプに電源供給するピークドライバアンプ電源線が、前記第1モノリシック半導体装置が設置される前記多層サブマウント基板のダイパッド層の下部配線層で配線され、
    前記キャリアドライバアンプ電源線または前記ピークドライバアンプ電源線は、前記多層サブマウント基板の平面視で、前記キャリアドライバアンプ電源線または前記ピークドライバアンプ電源線の延伸方向と直交方向には前記ダイパッド層の外形境界からはみ出さないように設置されている
    請求項17または18に記載の高周波電力増幅装置。
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