JP7350550B2 - 固定構造、固定具、及び固定方法 - Google Patents
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Description
また、第1発明~第8発明によれば、固定具の爪部で第2部材を挟み込んで係止するので、締結部材を介して固定する際に、固定具そのものが共回りすることを防止でき、容易に第1部材に第2部材を固定して取り付けることができる。
先ず、図1~図5を用いて、本発明の第1実施形態に係る固定構造1について説明する。固定構造1として、立体駐車場の車両落下防止用の既存のH形鋼からなる梁材2を第1部材として、この梁材2に、第2部材として角形鋼管からなるフェンス支柱3を直交させて固定し、このフェンス支柱3にフェンスパネル4を固定して既存の立体駐車場に新たにフェンスを増設する場合を例示して説明する。また、図示形態では、フェンス支柱3及びフェンスパネル4は、立体駐車場の床スラブS1から所定距離(本実施形態では、20mm程度)離間して浮かして設置している。つまり、フェンス支柱3と構造物(例えば、床スラブS1)との間にフェンス支柱3が回転したりずれたりして移動し得る隙間がある。
梁材2は、図2等に示すように、前述の特許文献1に記載された分割ガードレール(22~28)に相当する立体駐車場に設けられた車両落下防止用の既存の横架材であり、図示形態では、H-200×200のH形鋼からなる。この梁材2は、図2,図4に示すように、一対のフランジ21と、これらを繋ぐウェブ22と、から構成されたH形鋼である。
フェンス支柱3は、本実施形態では、□40mm×29mmの角形鋼管であり、後述のフェンスパネル4を支持する第2部材としての機能を有している。勿論、フェンス支柱3は、角形鋼管に限られず、山形鋼や溝形鋼などの他の鋼材であってもよい。また、本発明に係る第2部材は、鋼材に限られず、フェンスパネル4などのパネル材を支持可能で人がもたれかかる荷重や風荷重などに耐えられる必要強度を有する部材であればよい。
フェンスパネル4は、縦横の複数の鋼線が溶接等で接合されて格子状に組み立てられて人の通行や転落を防止する転落防止柵として機能する部材である。本実施形態に係るフェンスパネル4は、直径3.8mmの鋼線から格子状に組み立てられて、高さ1170mm×幅1990mmの格子状のパネル材となっている。なお、フェンスパネル4は、床スラブS1から20mm浮かせて設置されるので、1190mmの高さとなる。
固定金具5は、4.5mm厚の鋼板からなり、図5等に示すように、高さ65mm×幅50mmの矩形のプレート状のプレート部50と、このプレート部50の端部から板面の面外方向に傾斜して突出する一対の爪部51と、から構成されている。なお、固定金具5は、防錆のため溶融亜鉛めっきが施されている。勿論、固定金具5は、高耐食性めっき鋼板やステンレスなどの耐食性鋼板から構成することも可能である。
次に、図6,図7を用いて、本発明の第2実施形態に係る固定構造1’について説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係る固定構造1’を示す図4に相当する鉛直断面図であり、図7は、本発明の第2実施形態に係る固定構造の変形例を示す鉛直断面図である。
次に、図8,図9を用いて、本発明の第3実施形態に係る固定構造1”について説明する。図8は、本発明の第3実施形態に係る固定構造1”を示す図4に相当する鉛直断面図であり、図9は、本発明の第3実施形態に係る固定構造の変形例を示す鉛直断面図である。
次に、図1~図9を用いて、本発明の実施形態に係る固定方法について説明する。前述の立体駐車場に設けられた車両落下防止用の既存の第1部材に、第2部材として角形鋼管からなるフェンス支柱3を直交させて固定し、このフェンス支柱3に、パネル材としてフェンスパネル4を固定して既存の立体駐車場に新たにフェンスを増設する場合を例示して説明する。
先ず、事前準備として、工場等において、フェンス支柱3に、ドリル等を用いて前述のボルト孔やフックボルト7を挿通すフックボルト孔(図示せず)を削孔し、立体駐車場の現場へ搬入する。また、必要な部材である、前述のフェンスパネル4、固定金具5、締結ボルト6、フックボルト7、接続金具8、スペーサー9等も現場へ搬入する。
次に、既存の第1支持部材に、第2支持部材であるフェンス支柱3を固定する。具体的には、第1支持部材がH形鋼からなる梁材2である場合は、図4等に示すように、フェンス支柱3のボルト孔に締結ボルト6を挿通するとともに、この締結ボルト6にスペーサー9及び固定金具5の挿通孔50aを挿通する。
次に、第2支持部材であるフェンス支柱3に、パネル材であるフェンスパネル4を固定する。具体的には、フェンス支柱3のフックボルト孔にJ字状のフックボルト7を挿通し、フェンスパネル4の格子状の鋼線を掛け止めて固定する。
2:梁材(第1部材)
21:フランジ
22:ウェブ
2’:山形鋼(第1部材)
21’:フランジ
3:フェンス支柱(第2部材)
4:フェンス(パネル材)
5:固定金具(固定具)
50:プレート部
50a:挿通孔
51:爪部
52:凹部
6:締結ボルト(締結部材)
7:フックボルト(掛止部材)
8:接続金具
9:スペーサー
S1:床スラブ(構造物)
Claims (8)
- フランジを有する第1部材の当該フランジに固定具を用いて、他の第2部材を固定する固定構造であって、
前記固定具は、前記フランジに端部を掛け止めて固定するプレート状のプレート部と、このプレート部の板面の面外方向に傾斜して突出し、前記第2部材の回転を抑止する爪部と、を備えるとともに、前記プレート部には、締結部材を挿通する挿通孔が中央付近に一つ穿設され、
前記第2部材は、予めボルト孔が穿設され、
前記締結部材が前記挿通孔及び前記ボルト孔に挿通されて、前記第2部材と前記固定具とが締め付けられ、前記第2部材と前記固定具との間に前記フランジが挟み込まれることにより、第1部材と第2部材とが互いに固定され、
前記爪部は、一対設けられ、それら一対の爪部の間に前記第2部材を挟み込んで前記第2部材の回転を抑止すること
を特徴とする固定構造。 - 前記固定具は、複数設けられ、前記フランジの端部に各固定具の前記爪部が異なる方向に取り付けられているか、又は、前記第1部材が複数あり、各第1部材のフランジから各固定具の前記爪部が同一方向に取り付けられていることにより、前記第2部材が2か所以上で固定されていること
を特徴とする請求項1に記載の固定構造。 - 前記固定具と前記第2部材との間には、前記フランジの厚さに応じたスペーサーが介装されて前記固定具と前記第2部材とが前記締結部材で締結されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の固定構造。 - フランジを有する第1部材の当該フランジに他の第2部材を固定する固定具であって、
前記フランジに端部を掛け止めて固定するプレート状のプレート部と、このプレート部の板面の面外方向に傾斜して突出し、前記第2部材を挟み込む間隔で一対設けられて前記第2部材の回転を抑止する爪部と、を備えるとともに、前記プレート部には、前記第2部材を締結する締結部材を挿通する挿通孔が中央付近に一つ穿設され、
前記爪部は、前記第2部材を挟み込むように一対設けられていること
を特徴とする固定具。 - フランジを有する第1部材の当該フランジに、他の第2部材を固定する固定方法であって、
前記第2部材を締結する締結部材を挿通する挿通孔が中央付近に一つ穿設されて前記フランジに端部を掛け止めて固定するプレート状のプレート部と、このプレート部の板面の面外方向に傾斜して突出し、前記第2部材を挟み込む間隔で一対設けられて前記第2部材の回転を抑止する爪部と、を備える固定具を用い、
前記締結部材を前記挿通孔及び前記第2部材に予め穿設されたボルト孔に挿通して前記第2部材と前記固定具とを締め付けて前記第2部材と前記固定具との間に前記フランジを挟み込み、前記フランジに前記第2部材を回転不能に固定すること
を特徴とする固定方法。 - 前記フランジの端部に前記固定具を複数設けて、それぞれの固定具の各爪部を異なる方向に取り付けて前記第2部材を2か所以上で固定すること
を特徴とする請求項5に記載の固定方法。 - 複数の前記第1部材の各フランジから複数の前記固定具の各爪部を同一方向に取り付けて前記第2部材を2か所以上で固定すること
を特徴とする請求項5に記載の固定方法。 - 前記固定具と前記第2部材との間に、前記フランジの厚さに応じたスペーサーを介装して前記固定具と前記第2部材とを前記締結部材で締結すること
を特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の固定方法。
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US20170089058A1 (en) | 2015-09-29 | 2017-03-30 | Steven A. Roth | Method of clamping to a strut channel |
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