JP7348631B2 - 仮設構造物の楔緊結構造及び楔緊結方法 - Google Patents

仮設構造物の楔緊結構造及び楔緊結方法 Download PDF

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Description

本発明は、仮設構造物の楔(クサビ)緊結構造に関するものであり、より詳細には、支保工又は仮設足場等の仮設構造物において支柱及び横架材等の接合部又は仕口部に配設され、楔部材の打撃・圧入により支柱及び横架材等を楔結合する楔緊結構造及びその楔緊結方法に関するものである。
建築物、土木構造物、プラント設備等の建設工事に使用される仮設構造物として、枠組足場、単管足場、楔緊結式足場等の各種形式の仮設足場が知られている(非特許文献1及び2)。支柱、横架材、斜材及び補剛材等を楔緊結構造により結合する楔緊結式足場(「楔結合式足場」とも呼ばれる。)は、足場組立・解体作業の作業性や、工期等において比較的有利であるばかりでなく、手摺先行工法に比較的容易に適応可能な構造を有するので、我が国において近年殊に普及し、多くの建築又は土木工事の建設現場等において仮設足場として使用されている(特許文献1)。また、この種の楔緊結構造を用いて構築される他の仮設構造物として、支柱及び横架材等を楔緊結構造により結合してなるパワーフレーム(支保工)システムや、仮設足場兼用の型枠支保工等が知られている(特許文献2~4)。
一般に、楔緊結構造は、支柱等に配設された凹型(ポケット型)又はフランジ型の楔緊結部と、横架材等の端部に配設され、支柱等の緊結部に係合可能な楔係合部とを重ね合わせ又は組み合わせて初期的に整合又は整列し、楔部材を楔緊結部及び楔係合部の各開口部に挿通した後、ハンマー等の工具によって楔部材の頭部又は頂部を鉛直下方に打撃し、楔部材の圧入に起因して楔緊結部及び楔係合部に作用する応力によって楔緊結部及び楔係合部を一体化するように構成される(非特許文献1及び2、特許文献1~3)。従って、作業者等は、支保工又は仮設足場等の組立時に楔部材の頭部又は頂部を工具によって鉛直下方に打撃し、楔部材の楔結合作用によって横架材の端部を支柱の楔緊結部に一体化し、他方、支保工又は仮設足場の解体時には、工具によって楔部材の先端部又は下端部を鉛直上方に打撃して楔部材の楔結合作用を解放し、これにより、楔係合部を楔緊結部から分離する。
これに対し、楔部材をハンマー等の工具によって水平方向に打撃し、楔部材の楔結合作用によって横架材の端部と支柱とを一体化するように構成された楔緊結構造が、特許文献5に記載されている。しかしながら、この楔緊結構造は、楔部材を楔緊結部の開口部に圧入する構造のものではなく、楔部材を支柱の外周面に直に摩擦係合させる比較的特殊な構造を有するので、楔部材を支柱の楔緊結部に摩擦係合せしめる汎用的又は慣用的な楔緊結構造の設計思想を容易に適用し難い事情がある。また、横架材及び支柱の接合部又は仕口部においては、布方向又は腕木方向の横架材を支柱の3面及び4面に連結する構成が一般に採用されるが、楔部材を水平に配向した楔緊結構造では、楔部材同士が位置的又は物理的に干渉し、或いは、ハンマー等の工具の挙動域又は挙動範囲が既設部材又は既設部品と位置的又は物理的に干渉するので、作業者等は、楔緊結作業を所望の如く実施し難いという問題が生じる。
特開2018-71196号公報 特開平2-178442号公報 実開平6-20747号公報 特開2018-145783号公報 特開2016-132922号公報
建築工事標準仕様書・同解説、JASS2、仮設工事(社団法人日本建築学会発行) 仮設工事認定基準とその解説、第8版(一般社団法人仮設工業会発行)
前述のとおり、従来の楔緊結構造は、楔部材を工具によって鉛直下方に打撃して横架材等の楔係合部を支柱等の楔緊結部に楔結合するとともに、楔部材を工具によって鉛直上方に打撃して楔結合を解放するように構成されており、従って、作業上必要なハンマー等の工具の挙動又は運動を可能する十分な空間を楔部材の上側及び下側の領域に確保する必要がある。
しかしながら、一般に、仮設構造物の組立後には、斜材を支柱に連結する斜材連結用のクランプ部材や、ジャッキベースの操作ハンドル等の他の既設部材又は既設部品が楔緊結部の上面近傍又は下面近傍に位置するので、通常は、工具の挙動又は運動を可能にする十分な空間を仮設構造物の組立後に確保することは、極めて困難である。このため、仮設構造物の組立後に楔部材を再打撃して楔部材の弛緩等を回避又は防止する作業や、横架材等の配置変更、或いは、仮設部品・部材の修理・交換・改修等のために楔部材を過渡的に解放する作業の必要が生じた場合、楔結合構造の連結機構のみを局所的に解体又は解放することができず、周辺のクランプ部材等をも過渡的に取外し、或いは、周辺の仮設部材・部品等をも過渡的に解放又は解体しなければならず、このため、極めて非効率的な作業を実施する必要が生じる。
また、上層床レベルの横架材及び支柱の接合部又は仕口部を楔結合する作業においては、一般に、下層の作業者等が上層床レベルの楔部材の頭部又は頂部を工具で打撃するが、図2を参照して後述する如く、上層床レベルの楔部材は、下層の作業者等に対して相対的にかなり高い位置に位置するので、作業者等は、通常は、背伸びをした無理又は不安定な姿勢で工具を持ち、楔部材の頭部又は頂部を工具で打撃しなければならない。このような作業の困難性は、打撃回数の増大に起因する作業者等の疲労感の蓄積のみならず、多数回に亘る打撃の騒音(打撃音)に対する騒音対策等の必要を生じさせる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、楔緊結部の上面近傍又は下面近傍に他の仮設部材が位置する状態においても、比較的容易に楔部材の頭部又は頂部を工具で打撃し且つ楔部材の先端部又は下端部を工具で打撃することができ、しかも、上層床レベルの楔部材の頭部又は頂部を工具で打撃する作業者等の作業上の負荷又は労力を軽減することができる仮設構造物の楔緊結構造及び楔緊結方法を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明は、その基本構成として、支柱に配設された楔緊結部と、該支柱に連結すべき仮設部品又は仮設部材に取付けられた楔係合部と、楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合可能な楔部材とから構成される仮設構造物の楔緊結構造において、
斜め下方に前記楔部材を圧入可能な楔部材挿入用の斜路を形成する開口部を前記楔緊結部及び楔係合部に形成し、該斜路に斜め下方に圧入された楔部材を前記楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合せしめて、該楔緊結部及び楔係合部を楔結合するようにしたことを特徴とする仮設構造物の楔緊結構造を提供する。
本発明は又、その基本構成として、柱に配設された楔緊結部と、該支柱に連結すべき仮設部品又は仮設部材に取付けられた楔係合部とに楔部材を摩擦係合せしめて前記楔緊結部及び楔係合部を楔結合する仮設構造物の楔緊結方法において、
斜め下方に前記楔部材を圧入可能な楔部材挿入用の斜路を前記楔緊結部及び楔係合部の開口部によって形成し、
前記楔部材を前記斜路に斜め下方に圧入して該楔部材を前記楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合せしめることを特徴とする仮設構造物の楔緊結方法を提供する。
本発明の上記構成によれば、楔部材の頭部又は頂部を斜め下方に打撃することにより楔部材を楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合せしめて楔緊結部及び楔係合部を楔結合し、楔部材の先端部又は下端部を斜め上方に打撃することにより、楔部材と楔緊結部及び楔係合部と摩擦係合を解放して楔緊結部及び楔係合部の楔結合を解放することができる。楔部材の傾斜により、楔部材の頭部又は頂部が従来の楔部材よりも下側の位置に配置されるとともに、楔部材の頭部又は頂部が下層の作業者によって容易に目視し得る位置に配置されるので、上層床レベルの楔部材の頭部又は頂部を工具で打撃する作業者等の作業上の負荷又は労力は、大幅に軽減する。
また、楔部材を打撃するハンマー等の工具の挙動域は、楔緊結部の斜め上方又は斜め下方の空間に位置するので、楔緊結部の上面近傍又は下面近傍に他の仮設部材が位置する状態においても、比較的容易に楔部材の頭部又は頂部を工具で斜め下方に打撃し得るとともに、楔部材の先端部又は下端部を工具で斜め上方に打撃することができる。
本発明は、上記基本構成の楔緊結構造又は楔緊結方法において、前記楔係合部は、前記楔緊結部を受入れ可能な内側空間(λ)を有し、前記楔緊結部及び前記楔係合部は、楔緊結部を前記内側空間に受入れるようにして楔係合部を楔緊結部に対して組付け可能な位置に位置決めした状態において、前記楔部材を斜め下方に圧入可能な楔部材挿入用の斜路を形成する開口部を有し、前記楔部材を該斜路に斜め下方に圧入して前記楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合せしめて、該楔緊結部及び楔係合部を楔結合した状態において、前記楔部材及び前記楔係合部の摩擦係合部(α1、α3)が、平面視において、前記支柱の接線方向(Y)における前記楔緊結部の外形寸法(W)よりも大きい該接線方向(Y)の水平距離(μ)を隔てて配置されるとともに、前記楔緊結部の先端部と前記楔係合部の基部とが当接し且つ圧力下に接触(β1)するようにしたことを特徴とする楔緊結構造又は楔緊結方法を提供する(請求項1及び11)。
好ましくは、上記斜路の中心軸線は、水平面に対して20~40度の角度(例えば、角度30度)をなして傾斜する。
他の観点より、本発明は、上記基本構成の楔緊結構造において、楔部材は、平面視において実質的に支柱の接線方向(Y)に配向され、楔部材、楔緊結部及び楔係合部の摩擦係合部(α1、α2、α3)又は連結面(β1)の中心は、支柱の中心軸線を中心として互いに角度間隔(σ1、σ2、σ3)を隔てた角度位置に配置されるとともに、支柱の接線方向において水平距離(μ1、μ2、μ3)を隔てて配置され、平面視において支柱の周方向又は接線方向に離間する複数の摩擦力作用点が形成されることを特徴とする楔緊結構造を提供する(請求項3)。
好適には、楔部材は、楔係合部の側壁部分の開口部を貫通して楔係合部の内側の空間に延入し、楔部材の先端部は、楔部材が楔係合部の開口部から楔係合部の外側に脱落するのを阻止する隆起部又は突出部を有する。なお、「接線方向」は、必ずしも、楔部材の直近に位置する支柱表面の水平断面円弧部分における幾何学上の水平な接線方向として厳密に解する必要はなく、本願明細書においては、「接線方向」は、このような幾何学上の接線方向に対して±30度(好ましくは、±20度)の角度範囲内の方向を意味するものとする。
更に他の観点より、本発明は、上記基本構成の楔緊結構造において、楔係合部は、斜路を形成する開口部を形成した左右の側壁部分を有し、楔緊結部は、楔係合部の開口部と協働して斜路を形成する開口部を形成した左右の側壁部分を有し、楔部材は、楔結合時に楔係合部及び楔緊結部の全開口部を貫通し、楔部材の先端部は、楔係合部及び楔緊結部の開口部から外方に延出することを特徴とする楔緊結構造を提供する(請求項4)
本発明の好適な実施形態において、楔緊結部は、支柱の中心軸線廻りに2~4回回転対称の形態に配置される。好ましくは、楔緊結部は、支柱の四面に配置され、支柱の中心軸線廻りに4回回転対称の形態の楔緊結部が支柱に形成される。例えば、上記楔緊結部は、支柱の四面に一体的且つ4回回転対称形態に取付けられた凹型又はポケット型の鋼製又は金属製部品からなり、上記楔係合部は、布材又は腕木材等の横架材の端部に一体的に取付けられたコの字形又はU字形の鋼製又は金属製部品からなり、楔緊結部に対する楔係合部の組付時に、左右の側壁部分の間の内側空間(λ)に楔緊結部(11,11”)を受入れる。
他の観点より、本発明は、上記基本構成の楔緊結構造又は楔緊結方法において、本楔係合部(13,13',13")は、左右の側壁部分の間の内側空間(λ)に楔緊結部(11,11”)を受入れるようにして楔緊結部に組付けられ、楔部材の締付け力は、左右の側壁部分の間に位置する楔係合部の基部(13j)を圧縮応力下に楔緊結部の先端部(11j)と一体化するように楔係合部に作用することを特徴する楔緊結構造又は楔緊結方法を提供する(請求項6及び15)
好ましくは、楔係合部は、その基部(13j)の頂部に配置され且つ楔係合部の内側空間(λ)に向かって実質的に水平に延びる支承部材(14)を有する。支承部材は、楔係合部及び楔緊結部の組付け時に楔緊結部の頂面又は上面に着座し、これにより、楔緊結部に対する楔係合部の高さ位置が位置決めされる。更に好ましくは、楔部材の頭部又は頂部に相対的に近い側に位置する楔緊結部の側壁部分(11a)に形成された開口部(11c)は、頂部が開口した頂部開口形凹部として形成され、或いは、楔部材の頭部又は頂部に相対的に近い側に位置する楔係合部の側壁部分(11a")に形成された開口部(11c")は、楔緊結部の側面から間隔を隔てて配置され、楔部材の先端部を収容可能な間隙(13s)が楔緊結部及び楔係合部の間に形成される。
他の観点より、本発明は、上記構成の楔緊結構造を使用した仮設構造物であって、仮設部品又は仮設部材を構成する横架材又は斜材を上記構成の楔緊結構造によって支柱に楔結合したことを特徴とする仮設構造物を提供する。本発明は又、上記構成の楔緊結方法により仮設構造物を建込む仮設構造物の構築方法であって、仮設部品又は仮設部材を構成する横架材又は斜材を上記楔緊結方法によって支柱に楔結合することを特徴とする仮設構造物の構築方法を提供する。
本発明に係る仮設構造物の楔緊結構造及び楔緊結方法によれば、楔緊結部の上面近傍又は下面近傍に他の仮設部材が位置する状態においても、比較的容易に楔部材の頭部又は頂部を工具で打撃し且つ楔部材の先端部又は下端部を工具で打撃することができ、しかも、上層床レベルの楔部材の頭部又は頂部を工具で打撃する作業者等の作業上の負荷又は労力を軽減することができる。
図1(A)及び図1(B)は、本発明の好適な実施形態(第1実施形態)に係る楔緊結構造を備えた支保工の構成を示す平面図及び立面図である。 図2(A)及び図2(B)は、従来技術に係る楔緊結構造を備えた支保工の構成を比較例として示す立面図及び部分拡大立面図である。 図3(A)及び図3(B)は、図1に示す支柱の構造を示す平面図及び正面図であり、図3(C)及び図3(D)は、図3(A)のI-I線及びII-II線における断面図である。 図4(A)、図4(B)、図4(C)及び図4(D)は、図1に示す横架材の構造を示す平面図、正面図、左側面図及び右側面図であり、図4(E)及び図4(F)は、図4(B)及び図4(C)のIII-III線及びIV-IV線における断面図である。 図5(A)及び図5(B)は、図1に部分"a"として示す支柱及び横架材の仕口部を平面視及び正面視で示す分解図である。 図6(A)及び図6(B)は、図1に部分"a"として示す支柱及び横架材の仕口部の平面図及び正面図であり、図6(C)は、図6(A)のV-V線における断面図であり、図6(D)及び図6(E)は、楔緊結部、楔部材及び楔係合部の摩擦係合又は摩擦接触の態様を概念的に示す楔結合式連結機構の横断面図である。 図7は、楔結合した連結機構を解体する工程を示す工程説明図(立面図)である。 図8は、解体した連結機構を再び楔結合する工程を示す工程説明図(立面図)である。 図9(A)は、本発明の他の実施形態(第2実施形態)に係る楔結合構造を備えた支保工の構成を示す立面図であり、図9(B)は、図9(A)に示す支柱の構造を示す立面図である。 図10は、図9に示す楔結合式連結機構の組付け工程を示す平面図及び立面図であり、図10(A)及び図10(B)には、組付け前の連結機構の状態が示されており、図10(C)及び図10(D)には、組付け後の連結機構の状態が示されている。 図11(A)及び図11(B)は、楔結合式連結機構の変形例を示す縦断面図及び立面図である。 図12(A)~図12(D)は、楔結合式連結機構の他の変形例を示す縦断面図及び横断面図である。 図13(A)~図13(C)は、図12に示す楔結合式連結機構の初期セッティング時に楔係合部を楔緊結部に係合せしめる態様を示す縦断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1(A)及び図1(B)は、本発明の好適な実施形態(第1実施形態)に係る楔緊結構造を備えた支保工の構成を示す平面図及び立面図である。図2(A)及び図2(B)は、従来技術に係る楔緊結構造を備えた支保工の構成を比較例として示す立面図及び部分拡大立面図である。図1及び図2には、支保工の最下層部分及び第2層部分を建込む工程が示されている。
本発明の理解を容易にすべく、本発明の実施形態について説明する前に、図2を参照して、従来技術に係る支保工の構造について説明する。
図2に示す支保工は、円形断面の鋼管(又は金属管)からなる支柱(建地)101、根がらみ支持管102及び横架材(布材、腕木材、根がらみ)103を楔緊結構造の連結機構110によって一体的に組付けてなる軸組構造の鋼製(又は金属製)骨組である。根がらみ支持管102は、ジャッキベース108によって地盤又は床構造体G上に鉛直に建込まれる。最下層(第1層)の支柱101は、根がらみ支持管102に直列に連結され、根がらみ支持管102の直上に鉛直に建込まれる。第2層の支柱101は、最下層の支柱101の頂部に直列に連結され、最下層の支柱101の直上に鉛直に建込まれる。第2層の横架材103(図示せず)が楔緊結構造の連結機構110(図示せず)によって第2層の支柱101の上端部(図示せず)に更に組付けられる。斜材(ブレース)106が、仮設工事用のクランプ部材(単クランプ)107によって支柱101間の鉛直軸組構面に架設される。支保工は、例えば、最上層の支柱101及び横架材103(図示せず)によってコンクリート打設用の型枠を支持する複層又は多層構造のパワーフレームシステムを構成する。なお、容易に理解し得るとおり、図2には、布方向の横架材(布材)103のみが図示されており、腕木方向の構面に配置される斜材106については、そのクランプ部材107のみが図2に示されている。
連結機構110は、従来の楔緊結構造の機構であり、支柱101及び根がらみ支持管102の四面に配設された凹型又はポケット型の楔緊結部111と、楔緊結部111に鉛直方向に圧入可能な楔部材112と、横架材103の端部に一体的に取付けられた楔係合部113とから構成される。横架材103は、楔部材112によって楔係合部113を楔緊結部111に楔結合することにより、支柱101又は根がらみ支持管102に一体的に連結される。
このような従来の連結機構110の楔結合作業においては、作業者等は、ハンマー等の工具Tによって楔部材112の頭部又は頂部を上側から打撃し、鉛直下向きの打撃力Faによって楔部材112を楔係合部113及び楔緊結部111の鉛直開孔又は鉛直貫通孔(図示せず)に圧入する。楔部材112は、楔係合部113及び楔緊結部111の鉛直開孔又は鉛直貫通孔を貫通し、楔部材112の先端部又は下端部は、楔緊結部111の下端部から下方に延出する。他方、支保工解体時に連結機構110を解放する際には、作業者等は、工具Tによって楔部材112の先端部又は下端部を下側から打撃し、鉛直上向きの打撃力Fbによって楔部材112を楔係合部113及び楔緊結部111から解放する。
しかしながら、楔部材112の頭部又は頂部は、図2(A)に示す如く、作業者等に対して相対的にかなり高い位置に位置するので、作業者等は、上層の連結機構110の楔部材112を工具Tで容易に打撃し難く、比較的困難又は無理な姿勢で連結作業を実施しなければならない状況が一般に生じる。このような作業の困難性は、打撃回数の増大に起因した作業者等の疲労感の蓄積のみならず、多数回に亘る打撃の騒音(打撃音)に対する騒音対策等の必要を生じさせる。
また、楔連結後に生じ得る楔部材112の弛緩等を未然に回避し又は防止すべく、支保工の組立後に楔部材112の頭部又は頂部を工具Tで上側から再打撃する場合、或いは、支保工の組立後に行う横架材103、104等の配置変更や、仮設部品・部材の修理・交換・改修等のために連結機構110を過渡的に解放すべく、楔部材112の先端部又は下端部を工具Tで下側から打撃する場合、既存のクランプ部材107や、ジャッキベース108の操作ハンドル等が工具Tの挙動範囲と位置的又は物理的に干渉し、工具Tを用いた作業を所望の如く実施し難い状況が一般に生じる。
本発明に係る支保工(図1)は、このような作業上の不都合又は不利を解消し、楔連結作業の作業性を改善すべく、図1(B)に示す如く、斜め下方又は斜め上方の打撃力Pa、Pbによって楔結合又はその解除を実施し得るように構成したものである。以下、図1および図3以下の図を参照して、本発明の好適な実施形態に係る楔緊結構造の構成を説明する。
図1に示す支保工は、円形断面の鋼管(又は金属管)からなる支柱(建地)1、根がらみ支持管2、布方向の横架材(布材、根がらみ)3および腕木方向の横架材(腕木材、根がらみ)4を楔緊結構造の連結機構10によって一体的に組付けてなる軸組構造の鋼製(又は金属製)骨組である。根がらみ支持管2は、ジャッキベース8によって地盤又は床構造体G上に鉛直に建込まれる。最下層(第1層)の支柱1は、根がらみ支持管2の頂部に直列に連結され、根がらみ支持管2の直上に鉛直に建込まれる。第2層の支柱1は、最下層の支柱1の頂部に直列に連結され、最下層の支柱1の直上に鉛直に建込まれる。第2層の横架材3、4(図示せず)が楔緊結構造の連結機構10(図示せず)によって第2層の支柱1の上端部(図示せず)に更に組付けられる。斜材(ブレース)6が、仮設工事用クランプ部材(単クランプ)7によって支柱1間の構面に架設される。支柱1は、例えば、直径60mm、肉厚2.3又は2.0mmの高強度構造用鋼管からなり、横架材3、4及び斜材6は、例えば、直径42.7mm、肉厚2.5mmの一般構造用炭素鋼鋼管からなる。支保工は、例えば、最上層の支柱1及び横架材3、4(図示せず)によってコンクリート打設用の型枠を支持する複層又は多層構造のパワーフレームシステムを構成する。なお、腕木方向の構面に配置される斜材6については、そのクランプ部材7のみが図1(B)に示されている。
連結機構10は、支柱1及び根がらみ支持管2の四面に配設された凹型又はポケット型の楔緊結部11と、楔緊結部11に斜め下方に圧入可能な楔部材12と、横架材3、4の端部に一体的に取付けられた楔係合部13とから構成される。横架材3、4は、楔部材12によって楔係合部13を楔緊結部11に楔結合することにより、支柱1又は根がらみ支持管2に一体的に連結される。
図3(A)及び図3(B)は、支柱1の構造を示す平面図及び正面図であり、図3(C)及び図3(D)は、図3(A)のI-I線及びII-II線における断面図である。
図3(A)及び図3(B)に示す如く、支柱1は、上層の支柱1の下端開口に挿入可能なほぞ管部分1aと、連結ピン等(図示せず)を挿入可能なピン挿入孔1bと、支柱1の四面に配設された布方向又は腕木方向の楔緊結部11とを備える。楔緊結部11は、上下方向に所定の間隔を隔てて配置されており、上側の楔緊結部11は、ほぞ管部分1aの近傍に配置され、下側の楔緊結部11は、支柱1の中間高さ位置に配置される。例えば、支柱1の全高は、約1900mmに設定され、下側の楔緊結部11は、支柱1の下端から上方に約800mmの距離を隔てた高さ位置に配置され、上側の楔緊結部11は、支柱1の上端から下方に約200mmの距離を隔てた高さ位置に配置される。なお、本実施形態においては、上側の楔緊結部11が横架材3、4の高さ位置に配置されるが、下側の楔緊結部11が横架材3、4の高さ位置に配置するように支保工を設計することも可能である。
楔緊結部11は、前述のとおり、楔部材12及び楔係合部13とともに連結機構10を構成する。図3(C)及び図3(D)に示す如く、楔緊結部11は、コの字形又はU字形の鋼材(又は金属部材)を支柱1の管壁に固定してなる概ね方形断面の中空構造体からなる。楔緊結部11は、支柱1から布方向又は腕木方向(即ち、直交方向)に突出し、先端部11jは、布方向又は腕木方向に差し向けられる。楔緊結部11の左右の側壁部分11a、11bには、楔部材12(図3(C)に仮想線で示す)を斜め下方に挿入可能な頂部開口形凹部11c及び方形開口部11dが形成される。凹部11cの下縁部分11eと、開口部11dの上縁部分11fとは、概ね同等のレベル(高さ位置)に位置しており、凹部11c及び開口部11dは、図3(C)に仮想線で示す如く、楔緊結部11の内側空間εを横断するように楔部材12を斜め下方に挿通可能な楔部材挿入用の斜路を構成する。
図4(A)、図4(B)、図4(C)及び図4(D)は、横架材3、4の構造を示す平面図、正面図、左側面図及び右側面図であり、図4(E)及び図4(F)は、図4(B)及び図4(C)のIII-III線及びIV-IV線における断面図である。
楔係合部13は、コの字形又はU字形の鋼材(又は金属部材)の基部13jを横架材3、4の両端面に固定した構造を有する。楔係合部13の左右の側壁部分13a、13bには、楔部材12を挿通可能な方形開口部13c、13dが穿設される。開口部13cの上縁部分13gは、楔部材12の挿入方向に傾斜した傾斜面を有する。開口部13cの下縁部分13eと、開口部13dの上縁部分13fとは、概ね同等のレベル(高さ位置)に位置しており、開口部13c、13dは、図4(E)に矢印で示す如く、楔係合部13の内側空間λを横断するように楔部材12を斜め下方に挿入可能な楔部材挿入用の斜路を構成する。
楔係合部13の基端頂部には、楔緊結部11の先端部11j(図3)の頂面に着座可能な支承板14が固定される。図4(F)に示す如く、支承板14は、基部13jの頂部から楔係合部13の内側空間λに向かって水平に突出する。
楔部材12は、工具Tによって打撃可能な頭部又は頂部12aと、先端部又は下端部12cに向かって幅寸法が漸減する楔輪郭且つ平板状の楔本体12bと、先端部12cの上面に突設された半球状隆起部12dとから構成される。図4(E)に示す如く、楔部材12は、全体的に傾斜した状態で開口部13cに挿通されており、先端部12cは、楔係合部13の内側空間λに配置される。隆起部12dは、先端部12cが開口部13cから楔係合部13の外側に脱落するのを阻止し、従って、楔部材12は、楔本体12bを開口部13cに挿通した状態で楔係合部13に保持される。
図5(A)及び図5(B)は、図1に部分"a"として示す支柱1及び横架材3、4の仕口部を平面視及び正面視で示す分解図である。図6(A)及び図6(B)は、支柱1及び横架材3、4の仕口部の平面図及び正面図である。図6(C)は、図6(A)のV-V線における断面図であり、図6(D)及び図6(E)は、楔緊結部11、楔部材12及び楔係合部13の摩擦係合又は摩擦接触の態様を概念的に示す連結機構10の横断面図である。
支柱1及び横架材3、4の仕口部の組付け工程では、作業者等は、図5に示す如く、横架材3、4の楔係合部13を支柱1の楔緊結部11の直上に配置し、楔係合部13の空所λ内に楔緊結部11を収容するように楔係合部13を降下させ(落し込み)、楔係合部13の支承板14を楔緊結部11の先端部11jに着座せしめるとともに、楔係合部13の基部13jを先端部11jに当接させる。このような初期的セッティング又は位置決め作業の結果、横架材3、4、楔係合部13及び楔緊結部11は楔部材12で締付け可能な状態に合芯し、布方向又は腕木方向に整列する。この状態において、凹部11c及び開口部11d、13c、13dは、楔係合部13及び楔緊結部11を斜め下方に貫通する楔部材挿入用の斜路を形成する。
図6(C)には、楔部材挿入用の斜路の中心軸線Cが示されている。図6(C)に示す如く、斜路の中心軸線Cは、水平面に対して角度(傾斜角)θをなして傾斜する。角度θは、10~60度の範囲内、好ましくは、15~45度の範囲内、更に好ましくは、20~40度の範囲内(本実施形態では、30度)に設定される。作業者等は更に、図6(C)に示す如く、楔部材12をこの斜路に概ね完全に挿通した後、工具T(図1(B))の頂部を斜め下方に殴打し、平面視において概ね支柱1の接線方向に差し向けられた打撃力Paによって楔部材12の頭部又は頂部12aを斜め下方に打撃する。これにより、楔部材12は、楔部材挿入用の斜路に沿って楔緊結部11及び楔係合部13に圧入され、楔緊結部11及び楔係合部13を楔結合する。
図6(D)には、楔結合により形成される楔緊結部11、楔部材12及び楔係合部13の摩擦係合部α1、α2、α3と、楔結合によって圧力下に面接触する連結面β1とが、概念的に示されている。摩擦係合部α1、α2、α3に作用する圧力に相応して、楔緊結部11及び楔係合部13を互いに接近せしめ且つ押圧する圧縮力が楔緊結部11及び楔係合部13に作用する。この結果、楔緊結部11の先端部11jと楔係合部13の基部13jとが圧縮応力下に一体化し、かくして、支柱1及び横架材3、4は、図6(A)及び図6(B)に示す如く、一体的に連結される。
図6(D)及び図6(E)に示す如く、楔部材12は、平面視において支柱1の接線方向(Y方向)に配向される。摩擦係合部α1、α2、α3及び連結面β1の各中心は、支柱1の中心軸線1cを中心として互いに角度間隔σ1、σ2、σ3を隔てた角度位置に配置され、支柱1の接線方向(Y方向)において水平距離μ1、μ2、μ3の間隔を隔てて配置される。かくして、本例の連結機構10によれば、平面視において支柱1の周方向又は接線方向に離間する複数の摩擦力作用点が形成され、地震力等の水平外力に起因して支保工に作用する鉛直軸線廻りの曲げモーメントに有効に抗する反力が確保される。この点は、摩擦係合部及び連結面が支柱の直径方向(X方向)に整列配置されていた従来の連結機構とは比較的大きく相違する。なお、図6(E)に示す角度間隔σ及び水平距離μは夫々、σ=σ1+σ2+σ3、μ=μ1+μ2+μ3の値である。また、図6(D)に示す符号Wは、平面視における楔緊結部11の幅寸法(Y方向の外形寸法)であり、図示のとおり、楔緊結部11の幅W<水平距離μである。

また、楔係合部13の側壁部分13a、13bは、楔緊結部11の側壁部分11a、11bの外側に配置される。側壁部分13a、13bの内側面と側壁部分11a、11bの外側面とは互いに近接し又は接触し、支柱1の接線方向(Y方向)における楔係合部13及び楔緊結部11の相対変位を拘束し又は制限する。このように摩擦力作用点を支柱1廻りに分散配置するとともに、支柱1の接線方向における楔係合部13及び楔緊結部11の相対変位を拘束し又は制限することにより、水平外力に対する連結機構10の剛性を向上することができる。
なお、斜材6は、クランプ部材7を支柱1の所定位置に緊締又は緊結することにより、支柱1に係留されるが、このような斜材6の施工方法は従来技術に属するので、その説明については、省略する。
図7は、このようにして楔結合した連結機構10を解体する工程を示す工程説明図(立面図)であり、図8は、解体した連結機構10を再び楔結合する工程を示す工程説明図(立面図)である。
上記の如く連結機構10を楔結合した後、楔部材12の弛緩等を未然に回避し又は防止すべく楔部材12の頭部又は頂部を工具Tで打撃する場合、或いは、横架材3、4の配置変更や、仮設部材又は部品の交換等のために連結機構10のみを過渡的に解放する場合、従来の楔緊結構造(図2)においては、斜材6のクランプ部材7を解体して工具挙動用の作業領域を確保せざるを得なかったが、本実施形態の連結機構10によれば、図7及び図8に示す如く、クランプ部材7を解体することなく、楔部材12の頭部又は頂部を工具Tで打撃し、連結機構10を過渡的に解放し且つ再結合することができる。以下、連結機構10を解体した後、連結機構10を再び楔結合せしめる工程について図7及び図8を参照して説明する。
例えば、支柱1及び横架材3、4の仕口部の連結機構10のみを解体する場合、作業者等は、先ず、図7(A)及び図7(B)に示す如く、連結機構10の斜め下方の領域から楔部材12の先端部12cを打撃し、打撃力Pbによって連結機構10の楔結合を解除するとともに、図7(C)及び図7(D)に示す如く、楔緊結部11及び楔係合部13に対して楔部材12を斜め上方に相対変位させ、しかる後、図7(E)及び図7(F)に示す如く、楔係合部13を楔緊結部11に対して上方且つ離間方向に相対変位させる。工具Tは、このような作業の間、連結機構10の斜め下方の領域において挙動するにすぎないので、クランプ部材7等の存在は、このような一連の作業の障害とはならない。
このようして解体した連結機構10を再び楔結合する場合、作業者等は、先ず、図8(A)及び図8(B)に示す如く、楔係合部13を楔緊結部11の上方域に移動させた後、楔係合部13を下方に移動させて楔緊結部11と整列又は合芯せしめ、しかる後、図8(C)及び図8(D)に示す如く、楔緊結部11及び楔係合部13に対して楔部材12を斜め下方に相対変位させるとともに、図8(E)及び図8(F)に示す如く、連結機構10の斜め上方の領域から楔部材12の頭部12aを打撃し、打撃力Paによって連結機構10を楔結合する。工具Tは、このような作業の間、連結機構10の斜め上方の領域において挙動するにすぎないので、クランプ部材7等の存在は、このような一連の作業の障害とはならない。
図9(A)は、本発明の他の実施形態(第2実施形態)に係る楔結合構造を備えた支保工の構成を示す立面図であり、図9(B)は、図9(A)に示す支柱1の構造を示す立面図である。また、図10は、図9に示す連結機構10の組付け工程を示す平面図及び立面図であり、図10(A)及び図10(B)には、組付け前の連結機構10の状態が示されており、図10(C)及び図10(D)には、組付け後の連結機構10の状態が示されている。なお、図9及び図10の各図において、図1及び図3~図8に示す実施形態の各構成要素又は構成部材と実質的に同一又は同等の構成要素又は構成部材には、同一の参照符号が付されている。
前述の実施形態においては、横架材3、4のみが連結機構10によって支柱1に係留され、斜材6は、クランプ部材7によって支柱1に係留されているが、本実施形態においては、横架材3、4のみならず、斜材6も又、連結機構10によって支柱1に係留される。
図9(B)に示す如く、支柱1は、ほぞ管部分1aの近傍において上下方向に約100mmの間隔を隔てて3列に配列された上側の楔緊結部11を備えるとともに、支柱1の中間高さ位置に配置された下側の楔緊結部11を備える。例えば、支柱1の全高は、約1900mmに設定され、下側の楔緊結部11は、支柱1の下端から上方に約750mmの距離を隔てた高さ位置に配置され、上側に配置された上下3列の楔緊結部11は夫々、支柱1の上端から下方に約200mm、約300mm及び約400mmの距離を隔てた高さ位置に配置される。図9(A)に示す如く、3列の楔緊結部11の中で最も上側に位置する第1楔緊結部11は、上層の支保工領域を構成する斜材6を支柱1に楔結合するために使用され、第1楔緊結部11の約100mm下方に配置された第2楔緊結部11は、横架材3、4を支柱1に楔結合するために使用され、第2楔緊結部11の約100mm下方に配置された第3楔緊結部11は、下層の支保工領域を構成する斜材6を支柱1に楔結合するために使用される。但し、容易に理解し得るとおり、横架材3、4及び斜材6を楔結合すべき楔緊結部11の使用方法は、図9(A)に示すものに限定されず、例えば、最上位の第1楔緊結部11に横架材3、4を楔結合しても良い。
図10(B)及び図10(D)には、第2楔緊結部11と横架材3、4の楔係合部13とを楔部材12によって楔結合する態様が示されている。また、図10(A)~図10(D)には、第1及び第3楔緊結部11と斜材6の楔係合部13とを楔部材12によって楔結合する態様が示されている。斜材6の楔係合部13には、鋼製(又は金属製)ブラケット15が突設され、ブラケット15には、ボルト・ナット組立体16によって斜材6の端部が連結される。横架材3、4及び斜材6の連結機構10の構造及び楔結合方法は、前述の実施形態に係る連結機構10の構造及び楔結合方法と実質的に同一であるので、重複する説明は、省略する。
図11は、連結機構10の変形例に係る連結機構10’の構成を示す縦断面図及び立面図である。
前述の各実施形態においては、楔係合部13の開口部13dは、隆起部12dを含む楔部材12の厚さT1に相応する高さ寸法の方形開口として設計されているので、開口部13dの上縁と楔本体12bの上面との間に間隙が形成され、このため、楔部材12が上下方向に若干遊動又は傾動する余地が生じる。これに対し、図11に示す連結機構10’においては、楔係合部13’の開口部13d’は、楔本体12bの厚さT2に相応する高さH2の位置に水平な上縁13nを有する方形開口として設計されているので、上縁13nと楔本体12bの上面との間に間隙が実質的に形成されず、従って、楔部材12が遊動又は傾動する懸念は解消する。
また、連結機構10’においては、上縁13nは、半円状又はアーチ状に上方に膨出して局所的に開口を拡大する開口膨出部分13rを有する。開口膨出部分13rは、隆起部12dの輪郭に相応する輪郭を有し、開口膨出部分13rの頂部における開口部13d’の高さH1は、隆起部12dを含む楔部材12の厚さT1に相応する寸法に設定される。従って、楔結合の工程において楔部材12の先端部12cを開口部13d’に挿通する作業は、支障なく実施し得る。
図12(A)~図12(D)は、連結機構10の他の変形例に係る連結機構10”の構成を示す縦断面図及び横断面図であり、図13(A)~図13(C)は、初期セッティング時に楔係合部13を楔緊結部11に合芯又は整列する態様を示す連結機構10”の縦断面図である。
前述の各実施形態においては、楔緊結部11の側壁部分11aは、頂部開口形の凹部11cを備えており、これにより、楔緊結部11に対する楔係合部13の初期セッティング(即ち、打撃前の楔緊結部11、楔部材12及び楔係合部13の相対的な位置決め)を可能にしているが、図12(A)及び図12(B)に示す連結機構10”においては、楔緊結部11”の側壁部分11a”は、凹部11cに換えて、方形開口部11c”を備えており、側壁部分11a”の上縁は側壁部分11a”の全長に亘って延在する。このような構成によれば、側壁部分11aの上縁を部分的に開放する前述の凹部11cを設けた構造と異なり、側壁部分11a”の上縁部分における断面欠損が解消するので、楔緊結部11の剛性が向上する。
また、連結機構10”の楔係合部13”は、側壁部分11a”から側方に膨出した側壁部分13a”を有する。側壁部分11a”、13a”の間には、幅Sの間隙13sが形成される。図12(C)及び図12(D)に示す如く、間隙13sは、楔緊結部11、楔部材12及び楔係合部13”の初期セッティングの際に楔部材12の先端部12c及び隆起部12dを収容する。従って、作業者等は、初期セッティングにおいて、図13(A)に示す如く楔係合部13”を降下させ、図13(B)に示す如く楔部材12の先端部12cを間隙13sに収容し、しかる後、楔部材挿入路(開口部13c、11c”、11d、13d)に対して楔部材12を斜め下方に挿入すれば良い。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施形態は、支保工に関するものであるが、本発明に係る楔緊結構造は、仮設足場兼用の支保工、仮設足場、ステージ足場、移動式足場、ブラケット足場等の各種仮設構造物に適用し得るものである。
また、上記実施形態に係る楔結合構造は、支柱及び横架材の仕口部や、支柱及び斜材の連結部に設けられる楔緊結構造の関するものであるが、本発明は、方杖等の補剛材や、手摺等の仮設部材の楔緊結構造に同様に適用しても良い。
更に、上記実施形態に係る楔緊結構造は、鋼製部品又は鋼製部材より構成されたものであるが、アルミニウム合金等の他の金属又は合金で製造又は製作された部品又は部材を用いて楔緊結構造を構成しても良い。
また、上記実施形態に係る楔緊結構造は、楔部材を楔係合部に保持するように構成されているが、楔部材を楔係合部より分離しても良く、また、楔部材を挿入する斜路の傾斜角や、楔部材の形状、或いは、支柱に対する楔緊結部の配置等は、使用目的等に応じて適宜設計変更し得るものである。
本発明は、建築・土木工事の建設現場、或いは、短期間設営されるにすぎない建造物やイベント会場等に設置される仮設構造物の楔緊結構造及び楔緊結方法に適用される。本発明の構成は殊に、支保工又は仮設足場等の仮設構造物において支柱及び横架材等の接合部又は仕口部に配設され、楔部材の打撃・圧入により支柱及び横架材等を楔結合する楔緊結構造及び楔緊結方法に適用される。
本発明によれば、楔緊結部の上面近傍又は下面近傍に他の仮設部材が位置する状態においても、比較的容易に楔部材の頭部又は頂部を工具で打撃し、或いは、楔部材の先端部又は下端部を工具で打撃することができる。また、本発明によれば、上層床レベルの楔部材の頭部又は頂部を工具で打撃する作業者等の作業上の負荷又は労力を軽減することができる。従って、本発明の実用的効果には、顕著なるものがある。
1 支柱(建地)
2 根がらみ支持管
3、4 横架材(布材、腕木材、根がらみ)
6 斜材(ブレース)
7 クランプ部材(単クランプ)
8 ジャッキベース
10 楔結合式連結機構
11 楔緊結部
11c 頂部開口形凹部
11d 方形開口部
11j 先端部
12 楔部材
12a 頭部又は頂部
12b 楔本体
12c 先端部又は下端部
12d 半球状隆起部
13 楔係合部
13c、13d 方形開口部
13j 基部
14 支承板
G 地盤又は床構造体
T 工具(ハンマー等)
Pa、Pb 打撃力

Claims (19)

  1. 支柱に配設された楔緊結部と、該支柱に連結すべき仮設部品又は仮設部材に取付けられた楔係合部と、楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合可能な楔部材とから構成される仮設構造物の楔緊結構造において、
    前記楔係合部は、前記楔緊結部を受入れ可能な内側空間(λ)を有し、
    前記楔緊結部及び前記楔係合部は、楔緊結部を前記内側空間に受入れるようにして楔係合部を楔緊結部に対して組付け可能な位置に位置決めした状態において、前記楔部材を斜め下方に圧入可能な楔部材挿入用の斜路を形成する開口部を有し、
    前記楔部材を該斜路に斜め下方に圧入して前記楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合せしめて、該楔緊結部及び楔係合部を楔結合した状態において、前記楔部材及び前記楔係合部の摩擦係合部(α1、α3)が、平面視において、前記支柱の接線方向(Y)における前記楔緊結部の外形寸法(W)よりも大きい該接線方向(Y)の水平距離(μ)を隔てて配置されるとともに、前記楔緊結部の先端部と前記楔係合部の基部とが当接し且つ圧力下に接触(β1)することを特徴とする仮設構造物の楔緊結構造。
  2. 前記楔係合部は、前記楔緊結部を前記内側空間に受入れるようにして前記楔係合部を該楔緊結部に組付けるときに前記楔緊結部に着座して該楔緊結部に支承される支承部材(14)を有することを特徴とする請求項1に記載の楔緊結構造。
  3. 支柱に配設された楔緊結部と、該支柱に連結すべき仮設部品又は仮設部材に取付けられた楔係合部と、楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合可能な楔部材とから構成される仮設構造物の楔緊結構造において、
    斜め下方に前記楔部材を圧入可能な楔部材挿入用の斜路を形成する開口部を前記楔緊結部及び楔係合部に形成し、該斜路に斜め下方に圧入された楔部材を前記楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合せしめて、該楔緊結部及び楔係合部を楔結合するように構成されており
    前記楔部材は、平面視において実質的に前記支柱の接線方向(Y)に配向され、該楔部材、前記楔緊結部及び前記楔係合部の摩擦係合部(α1、α2、α3)又は連結面(β1)の中心は、前記支柱の中心軸線を中心として互いに角度間隔(σ1、σ2、σ3)を隔てた角度位置に配置されるとともに、前記支柱の接線方向において水平距離(μ1、μ2、μ3)を隔てて配置され、従って、平面視において前記支柱の周方向又は接線方向に離間する複数の摩擦力作用点が形成されることを特徴とする仮設構造物の楔連結構造。
  4. 支柱に配設された楔緊結部と、該支柱に連結すべき仮設部品又は仮設部材に取付けられた楔係合部と、楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合可能な楔部材とから構成される仮設構造物の楔緊結構造において、
    斜め下方に前記楔部材を圧入可能な楔部材挿入用の斜路を形成する開口部を前記楔緊結部及び楔係合部に形成し、該斜路に斜め下方に圧入された楔部材を前記楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合せしめて、該楔緊結部及び楔係合部を楔結合するように構成されており
    前記楔係合部及び前記楔緊結部は夫々、前記開口部を形成した左右の側壁部分を有し、前記楔部材は、楔結合時に前記楔係合部及び楔緊結部の全開口部を貫通し、前記楔部材の先端部を前記楔係合部及び楔緊結部から外方に延出せしめることを特徴とする仮設構造物の楔緊結構造。
  5. 前記斜路の中心軸線は、水平面に対して20~40度の角度をなして傾斜し、前記楔緊結部は、前記支柱の中心軸線廻りに2~4回回転対称の形態に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の楔緊結構造。
  6. 支柱に配設された楔緊結部と、該支柱に連結すべき仮設部品又は仮設部材に取付けられた楔係合部と、楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合可能な楔部材とから構成される仮設構造物の楔緊結構造において、
    斜め下方に前記楔部材を圧入可能な楔部材挿入用の斜路を形成する開口部を前記楔緊結部及び楔係合部に形成し、該斜路に斜め下方に圧入された楔部材を前記楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合せしめて、該楔緊結部及び楔係合部を楔結合するように構成されており
    前記楔係合部は、左右の側壁部分の間の内側空間に前記楔緊結部を受入れるようにして該楔緊結部に組付けられ、前記楔部材の締付け力は、前記側壁部分の間に位置する前記楔係合部の基部を圧縮応力下に前記楔緊結部の先端部と一体化するように前記楔係合部に作用することを特徴とする仮設構造物の楔緊結構造。
  7. 前記楔係合部は、前記基部の上端部に配置され且つ前記楔係合部の内側空間に向かって実質的に水平に延びる支承部材を有し、該支承部材は、前記楔緊結部を前記内側空間に受入れるときに前記楔緊結部の頂面又は上面に着座して該先端部に支承されることを特徴とする請求項6に記載の楔緊結構造。
  8. 前記楔部材の頭部又は頂部に相対的に近い側に位置する前記楔緊結部の側壁部分に配置された前記開口部は、頂部が開口した頂部開口形凹部として形成されることを特徴とする請求項6又は7に記載の楔緊結構造。
  9. 前記楔部材の頭部又は頂部に相対的に近い側に位置する前記楔係合部の側壁部分に配置された前記開口部は、前記楔緊結部の側面から間隔を隔てて配置されており、前記楔緊結部を前記内側空間に受入れるときに前記楔部材の先端部を収容可能な間隙が前記楔係合部の側壁部分と前記楔緊結部の側面との間に形成されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の楔緊結構造。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載された楔緊結構造を使用した仮設構造物であって、前記仮設部品又は仮設部材を構成する横架材又は斜材を前記楔緊結構造によって前記支柱に楔結合したことを特徴とする仮設構造物。
  11. 支柱に配設された楔緊結部と、該支柱に連結すべき仮設部品又は仮設部材に取付けられた楔係合部とに楔部材を摩擦係合せしめて前記楔緊結部及び楔係合部を楔結合する仮設構造物の楔緊結方法において、
    前記楔緊結部を受入れ可能な内側空間(λ)を前記楔係合部に設け、楔緊結部を該内側空間に受入れるようにして楔係合部を楔緊結部に対して組付け可能な位置に位置決めし、
    前記楔緊結部及び楔係合部の開口部によって形成され、前記楔部材を斜め下方に圧入可能な楔部材挿入用の斜路に対し、前記楔部材斜め下方に圧入して該楔部材を前記楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合せしめ、平面視において、前記支柱の接線方向(Y)における前記楔緊結部の外形寸法(W)よりも大きい該接線方向(Y)の水平距離(μ)を隔てた位置に、前記楔部材及び前記楔係合部の摩擦係合部(α1、α3)を形成するとともに、前記楔緊結部の先端部と前記楔係合部の基部とを当接させ且つ圧力下に接触(β1)せしめることを特徴とする仮設構造物の楔緊結方法。
  12. 前記組付け状態において前記楔緊結部に着座して該楔緊結部に支承される支承部材(14)を前記楔係合部に設け、水平面に対して20~40度の角度をなして前記斜路の中心軸線を傾斜させるとともに、前記支柱の中心軸線廻りに2~4回回転対称の形態に前記楔緊結部を配設することを特徴とする請求項11に記載の楔緊結方法。
  13. 前記楔部材を前記楔係合部の側壁部分の開口部に挿通して該楔係合部の内側の空間に延入せしめるとともに、前記楔部材の先端部に設けられた隆起部又は突出部によって、該先端部が前記開口部から前記楔係合部の外側に脱落するのを阻止することを特徴とする請求項11又は12に記載の楔緊結方法。
  14. 前記楔係合部を前記支柱の四面に配置し、該支柱の中心軸線廻りに4回回転対称の形態を有する前記楔係合部を形成し、平面視において仮設構造物の布方向又は腕木方向に延びる仮設部品又は仮設部材を前記楔係合部に楔結合することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の楔緊結方法。
  15. 支柱に配設された楔緊結部と、該支柱に連結すべき仮設部品又は仮設部材に取付けられた楔係合部とに楔部材を摩擦係合せしめて前記楔緊結部及び楔係合部を楔結合する仮設構造物の楔緊結方法において、
    斜め下方に前記楔部材を圧入可能な楔部材挿入用の斜路を前記楔緊結部及び楔係合部の開口部によって形成し、
    前記楔係合部の左右の側壁部分の間に前記楔緊結部を受入れるようにして該楔係合部を該楔緊結部に組付けるとともに、前記楔部材を前記斜路に斜め下方に圧入して該楔部材を前記楔緊結部及び楔係合部に摩擦係合せしめ、前記側壁部分の間に位置する前記楔係合部の基部を前記楔部材の締付け力によって前記楔緊結部の先端部と一体化することを特徴とする仮設構造物の楔緊結方法。
  16. 前記基部の上端部に配置され且つ前記楔係合部の内側空間に向かって実質的に水平に延びる前記楔係合部の支承部材を前記楔係合部及び前記楔緊結部の組付け時に前記楔緊結部の頂面又は上面に着座させて、前記楔係合部を前記楔緊結部に対して位置決めすることを特徴とする請求項15に記載の楔緊結方法。
  17. 前記楔部材の頭部又は頂部に相対的に近い側に位置する楔係合部の側壁部分に配置された前記開口部を頂部開口形凹部として形成し、前記楔係合部及び前記楔緊結部の組付け時に該凹部によって前記楔部材の本体部分を受入れることを特徴とする請求項15又は16に記載の楔緊結方法。
  18. 前記楔部材の頭部又は頂部に相対的に近い側に位置する前記楔係合部及び前記楔緊結部の側壁部分の間に、前記楔部材の先端部を収容可能な間隙を形成し、前記楔係合部及び前記楔緊結部の組付け時に前記楔部材の先端部を前記間隙に過渡的に収容することを特徴とする請求項15又は16に記載の楔緊結方法。
  19. 請求項11乃至18のいずれか1項に記載された楔緊結方法により仮設構造物を建込む仮設構造物の構築方法であって、前記仮設部品又は仮設部材を構成する横架材又は斜材を前記楔緊結方法によって前記支柱に楔結合することを特徴とする仮設構造物の構築方法。
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