JP7347038B2 - モータ制御装置及び車両用開閉体制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ制御装置及び車両用開閉体制御装置に関するものである。
モータを駆動源として車両の開閉体を制御する車両用開閉体制御装置には、例えば、ドア開口部に設けられたスライドドアのように、その開閉体が手動により操作されるものがある。更に、このような開閉体の手動操作時、その操作入力に基づきモータが回転する構成においては、これにより生ずる回生電力をバッテリーに還流することで、その開閉体の手動操作が重くなる。そして、このような回生ブレーキ作用を抑えるべく電力供給経路からバッテリーを切り離した場合には、その回生電力に基づく電圧上昇によって、モータの駆動回路を構成するスイッチング素子の負荷が増大するという問題がある。
この点を踏まえ、例えば、特許文献1や特許文献2等には、そのモータと駆動回路との間を接続する動力線に相開放リレーを設ける構成が開示されている。そして、これらの相開放リレーを用いて各相の動力線を開放することで、その回生電流が駆動回路に流れ込まないようにすることが可能になっている。
尚、リレーコイルに対する通電により接続状態が変化する接点部を有した機械式のリレースイッチには、寄生ダイオードを有する半導体リレーのようなオフ作動時の通電を許容する構成が存在しない。このため、特許文献2のモータ制御装置においては、その三相の動力線のうち、二相についてのみ、その相開放リレーが設けられている。
特開2017-204942号公報 特開2005-199746号公報
しかしながら、機械式のリレースイッチにおいては、その通電によりリレーコイルが発熱するという問題がある。そして、これにより、その相開放リレーとしての使用条件が制約される可能性があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、モータの動力線に設けられたリレースイッチを安定的に動作させることのできるモータ制御装置及び車両用開閉体制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するモータ制御装置は、モータと駆動回路との間を接続する動力線に設けられたリレースイッチと、前記リレースイッチのリレーコイルと直列に設けられた抵抗と、前記抵抗と並列に設けられたバイパススイッチと、前記リレースイッチ及び前記バイパススイッチの作動を制御するスイッチ制御部と、を備え、前記スイッチ制御部は、前記リレーコイルに対する通電により前記リレースイッチをオン作動させる接続制御の開始時に、前記バイパススイッチをオンするとともに、前記リレースイッチがオン作動した後に、前記バイパススイッチをオフする。
即ち、バイパススイッチをオンして、リレーコイルと直列に設けられた抵抗のバイパス回路を形成することにより、その供給電圧が低減されることなくリレーコイルに印加される。そして、これにより、速やかに、そのリレースイッチの接点部を開放状態から導通状態に切り替えることができる。
また、バイパススイッチをオフすることで、リレーコイルには、このリレーコイルと直列に設けられた抵抗の値に基づいて、その供給電圧よりも低減された電圧が印加される。そして、これにより、そのリレーコイルの発熱を抑制することができる。従って、上記構成によれば、モータの動力線に設けられたリレースイッチを安定的に動作させることができる。
上記課題を解決するモータ制御装置において、前記スイッチ制御部は、前記バイパススイッチをオンした後、予め定められた保持時間の経過後に、前記バイパススイッチをオフすることが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、より確実に、そのリレースイッチの接点部が導通状態に切り替わった後、つまりは、このリレースイッチがオン作動した後に、そのバイパススイッチをオフすることができる。そして、これにより、より安定的に、そのリレースイッチを動作させることができる。
上記課題を解決するモータ制御装置は、前記リレーコイルに対する供給電圧の低下判定を実行する電圧低下判定部を備え、前記スイッチ制御部は、前記供給電圧が低下している場合には、前記バイパススイッチをオフしないことが好ましい。
即ち、リレーコイルに対する供給電圧が低下している場合には、バイパススイッチのオフによる印加電圧の低減を行わないことで、そのリレースイッチの接点部を安定的に導通状態で保持することができる。そして、これにより、より安定的に、そのリレースイッチを動作させることができる。
上記課題を解決するモータ制御装置において、前記スイッチ制御部は、通電相を固定して前記モータに対する駆動電力の供給を行う電磁ブレーキ制御の実行時に、前記バイパススイッチをオフすることが好ましい。
即ち、このような所謂相固定通電による電磁ブレーキ制御の実行時には、その動力線に大電流が通電される。従って、上記構成によれば、効果的に、そのリレーコイルの発熱を抑えてリレースイッチを安定動作させることができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、上記何れかのモータ制御装置を備える。
上記構成によれば、安定的に、車両の開閉体を制御することができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、前記モータを駆動源としてスライドドアを開閉することが好ましい。
上記構成によれば、安定的に、車両のスライドドアを制御することができる。
本発明によれば、モータの動力線に設けられたリレースイッチを安定的に動作させることができる。
パワースライドドア装置の概略構成図。 パワースライドドア装置の回路図。 電源リレーの回路図。 相開放リレーの回路図。 相開放リレーをオン作動させる際の処理手順を示すフローチャート。 相開放リレーをオン作動させる別例の処理手順を示すフローチャート。
以下、モータ制御装置及び車両用開閉体制御装置をパワースライドドア装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、開閉体としてのスライドドア1は、図示しない車両の側面に支持されて前後方向に移動することにより、その車両の側面に設けられたドア開口部を開閉する。具体的には、このスライドドア1は、車両前方側(図1中、左側)に移動することにより、そのドア開口部を閉塞する全閉状態となり、車両後方側(図1中、右側)に移動することにより、そのドア開口部を介して乗員が乗降可能な全開状態となるように構成されている。そして、このスライドドア1には、当該スライドドア1を開閉操作するためのドアハンドル3が設けられている。
また、このスライドドア1には、複数のロック装置5が設けられている。尚、このスライドドア1には、当該スライドドア1を全閉位置で拘束する全閉ロックとしてのフロントロック5a及びリアロック5bが設けられている。更に、このスライドドア1には、当該スライドドア1を全開位置で拘束するための全開ロック5cが設けられている。そして、本実施形態のスライドドア1において、これらの各ロック装置5は、リモコン6を介してドアハンドル3に連結されている。
即ち、本実施形態のスライドドア1は、そのドアハンドル3としてのアウトサイドドアハンドル及びインサイドドアハンドルを操作することで、各ロック装置5による拘束状態が解除されるようになっている。尚、このスライドドア1は、車室内に設けられた操作スイッチ、或いは携帯機等を乗員が操作することにより、遠隔操作によっても、その各ロック装置5による拘束状態を解除することが可能になっている。そして、このスライドドア1は、そのドアハンドル3を把持部として、手動により開閉動作させることが可能となっている。
また、本実施形態のスライドドア1には、モータ10を駆動源とするドアアクチュエータ11が設けられている。更に、このドアアクチュエータ11のモータ10は、モータ制御装置20としての機能を有したドアECU21から駆動電力の供給を受けることにより回転する。即ち、本実施形態のドアECU21は、そのモータ10に対する駆動電力の供給を通じてドアアクチュエータ11の作動を制御する。そして、本実施形態のスライドドア1が設けられた車両においては、これにより、そのモータ10の駆動力に基づきスライドドア1を開作動及び閉作動させることが可能なパワースライドドア装置30が形成されている。
詳述すると、本実施形態のドアアクチュエータ11は、モータ10の駆動力に基づき図示しない駆動ケーブルを介してスライドドア1を開閉駆動する開閉駆動部31を備えている。
また、本実施形態のドアアクチュエータ11には、その開閉駆動部31の動作に同期したパルス信号Spを出力するパルスセンサ32が設けられている。そして、本実施形態のドアECU21は、このパルスセンサ32のパルス出力に基づいて、そのドアアクチュエータ11に駆動されるスライドドア1の移動位置X及び移動速度Vdrを検出する。
更に、本実施形態のドアECU21には、ドアハンドル3や車室内、或いは携帯機等に設けられた操作入力部33の出力信号として操作入力信号Scrが入力されるようになっている。即ち、本実施形態のドアECU21は、この操作入力信号Scrに基づいて、利用者によるスライドドア1の作動要求を検知する。そして、その要求された作動方向にスライドドア1を移動させるべく、ドアアクチュエータ11の作動を制御する構成になっている。
尚、本実施形態のパワースライドドア装置30において、このドアECU21には、更に、例えば、イグニッション信号Sigや図示しないエンジンのクランキング信号Sec等、車両の制御信号が入力される。そして、本実施形態のドアECU21は、これらの制御信号についてもまた、そのスライドドア1の駆動制御に用いる構成になっている。
さらに詳述すると、図2に示すように、本実施形態のドアECU21は、スライドドア1を開閉動作させるべくモータ10の回転を制御するためのモータ制御信号を生成するモータ制御部40と、このモータ制御部40が出力するモータ制御信号に基づいてモータ10に駆動電力を供給する駆動回路41と、を備えている。また、本実施形態のドアアクチュエータ11には、その駆動源となるモータ10として、ブラシレスモータが採用されている。そして、本実施形態の駆動回路41には、そのモータ制御信号に基づきオン/オフ動作する複数のスイッチング素子(FET:Field effect transistor)をブリッジ状に接続してなる周知のPWMインバータが用いられている。
具体的には、本実施形態の駆動回路41は、直列に接続された一対のFET42,42が形成する三本のスイッチングアーム43u,43v,43wを並列に接続することにより形成されている。
即ち、本実施形態の駆動回路41を構成する各スイッチングアーム43u,43v,43wは、それぞれ、三相のブラシレスモータとしての構成を有するモータ10の各相、つまりは、U相,V相,W相の各モータコイル10u,10v,10wに対応して設けられている。また、これらの各スイッチングアーム43u,43v,43wを構成する上段側(図2中、上側)の各FET42a,42b,42cには、車両に搭載されたバッテリー46の電源電圧Vbが印加され、その下段側(図2中、下側)の各FET42d,42e,42fは接地されている。そして、本実施形態の駆動回路41は、これにより、これらの各スイッチングアーム43u,43v,43wを構成する一対のFET42,42間の接続点44u,44v,44wが、それぞれ、各相のモータコイル10u,10v,10wに対応したモータ端子となっている。
また、本実施形態のモータ制御部40は、回転角センサ45の出力信号に基づいて、モータ10の回転角θを検出する。尚、この場合における回転角θは、電気角である。更に、このモータ制御部40は、その検出されたモータ10の回転角θに応じたモータ制御信号を出力する。そして、本実施形態のモータ制御部40は、これにより、検出されたモータ10の回転角θに応じた通電パターンで、そのスイッチングアーム43u,43v,43wを構成する各組のFET42a,42d、FET42b,42e、FET42c,42fをオン/オフすることにより、そのモータ10の回転を制御する構成になっている。
また、本実施形態のドアECU21は、この駆動回路41とバッテリー46との間の電力供給経路48に設けられた電源リレー50を備えている。
具体的には、図3に示すように、本実施形態のドアECU21において、この電源リレー50は、リレーコイル51aに対する通電により接続状態が変化する接点部51bを有した機械式のリレースイッチ51を備えている。また、このリレースイッチ51は、モータ制御部40によって、そのリレーコイル51aに対する通電が制御されている。更に、本実施形態のリレースイッチ51は、リレーコイル51aに対する通電によりオン作動して、その接点部51bが開放状態から導通状態に切り替わる。そして、本実施形態のドアECU21は、これにより、その電力供給経路48を介した駆動回路41に対する電力供給が行われる構成になっている。
また、本実施形態の電源リレー50は、駆動回路41とバッテリー46との間の電力供給経路48において、このリレースイッチ51と並列に設けられた抵抗52a及びダイオード52bの直列回路52を備えている。即ち、本実施形態の電源リレー50において、上記リレースイッチ51は、そのオン作動により、この直列回路52のバイパス回路53を形成する。更に、この直列回路52は、そのダイオード52bの整流作用に基づいて、駆動回路41側からバッテリー46側に電流が流れ込まないように構成されている。そして、本実施形態の電源リレー50は、これにより、そのリレースイッチ51のオン作動時にのみ、例えばスライドドア1の手動操作時等、外部入力によるモータ10の回転時に生ずる回生電力の還流、つまりは、そのモータ10が発電した電力によるバッテリー46の充電を許容する構成になっている。
また、図2に示すように、本実施形態のドアECU21は、その駆動回路41とモータ10との間を接続する動力線55に設けられた相開放リレー60を備えている。具体的には、本実施形態のドアECU21において、この相開放リレー60は、各相のモータコイル10u,10v,10wに対応して設けられた三本の動力線55u,55v,55wのうち、そのU相の動力線55u及びV相の動力線55vに設けられている。そして、本実施形態のドアECU21は、これらの各相開放リレー60をオフ作動させることで、そのモータ10の回転により生じた回生電流が駆動回路41に流れ込まないようにすることが可能になっている。
具体的には、本実施形態のドアECU21は、例えば、手動により開閉動作するスライドドア1の移動速度Vdrが所定速度以上である場合に、各相開放リレー60がオフ作動する。そして、これにより、これらの各相開放リレー60が設けられた各動力線55を開放することで、その外部入力により回転するモータ10に生じた回生電力、詳しくは、その逆起電圧が、駆動回路41を構成する各FET42の負荷にならないように構成されている。
詳述すると、図4に示すように、本実施形態のドアECU21において、相開放リレー60は、そのリレーコイル61aに対する通電により接続状態が変化する接点部61bを有した機械式のリレースイッチ61を備えている。また、このリレースイッチ61は、リレーコイル61aに対する通電によりオン作動して、その接点部61bが開放状態から導通状態に切り替わる。そして、本実施形態のドアECU21は、これにより、その各相の動力線55u,55v,55wを介してモータ10に対する駆動電力の供給が行われる構成になっている。
具体的には、本実施形態の相開放リレー60において、そのリレースイッチ61を構成するリレーコイル61aの一端側には、バッテリー46の電源電圧Vbに基づいたシステム電圧Vsが供給される。また、本実施形態の相開放リレー60は、このリレーコイル61aの接地側に直列接続された接続スイッチ62を備えている。尚、本実施形態の相開放リレー60において、この接続スイッチ62は、NPN型のトランジスタ62aに、抵抗62b及びツェナーダイオード62cを組み合わせた構成を有している。更に、この接続スイッチ62は、モータ制御部40が出力する制御信号S1に基づきオン/オフする。そして、本実施形態の相開放リレー60は、この接続スイッチ62をオンすることにより、そのリレーコイル61aに対する通電によりリレースイッチ61がオン作動する構成になっている。
また、本実施形態の相開放リレー60は、そのシステム電圧Vsが供給されるリレーコイル61aの電源側において、このリレースイッチ61と直列に設けられた抵抗63と、この抵抗63と並列に設けられたバイパススイッチ65と、を備えている。本実施形態の相開放リレー60において、このバイパススイッチ65には、PNP型のトランジスタが用いられている。そして、この接続スイッチ62は、モータ制御部40が出力する制御信号S2に基づいてオン/オフする構成になっている。
即ち、本実施形態の相開放リレー60においては、このバイパススイッチ65をオンすることにより、そのリレーコイル61aと直列に設けられた抵抗63のバイパス回路66が形成される。具体的には、本実施形態のモータ制御部40は、リレーコイル61aに対する通電によりリレースイッチ61をオン作動させる接続制御の開始時、つまりは、上記接続スイッチ62をオンするタイミングで、そのバイパススイッチ65をオンする。そして、本実施形態の相開放リレー60は、これにより、その供給電圧であるシステム電圧Vsが、低減されることなくリレーコイル61aに印加されることで、速やかに、このリレースイッチ61の接点部61bが開放状態から導通状態に切り替わる構成になっている。
また、本実施形態のモータ制御部40は、リレースイッチ61のオン作動後、そのバイパススイッチ65をオフする。即ち、このバイパススイッチ65のオフによって、リレーコイル61aには、このリレーコイル61aと直列に接続された抵抗63の値に基づいて、そのシステム電圧Vsよりも低減された電圧が印加される。そして、本実施形態の相開放リレー60は、これにより、そのリレーコイル61aの発熱を抑制する構成になっている。
さらに詳述すると、図5のフローチャートに示すように、本実施形態のモータ制御部40は、モータ駆動の実行時(ステップ101:YES)、相開放リレー60の接続スイッチ62をオンし、及びバイパススイッチ65をオンする(ステップ102)。次に、モータ制御部40は、その駆動回路41とバッテリー46との間の電力供給経路48に設けられた電圧センサ70(図2参照)を用いて電源電圧Vbを検出し(ステップ103)、この電源電圧Vbが所定電圧V0以上であるかを判定する(ステップ104)。更に、モータ制御部40は、その電源電圧Vbが所定電圧V0以上である場合(Vb≧V0、ステップ104:YES)、続いて、上記ステップ102においてバイパススイッチ65をオンした後、予め定められた保持時間t0を経過したか否かを判定する(ステップ105)。そして、保持時間t0の経過後、そのバイパススイッチ65をオフする構成になっている(ステップ106)。
尚、本実施形態のモータ制御部40は、上記ステップ104において、その電源電圧Vbが所定電圧V0を下回っていると判定した場合(Vb<V0、ステップ104:NO)、ステップ105以降の処理を実行しない。即ち、本実施形態のモータ制御部40は、電源電圧Vbを監視することにより、この電源電圧Vbに基づいたシステム電圧Vs、つまりは、リレーコイル61aに対する供給電圧の低下判定を実行する。そして、リレーコイル61aの供給電圧が低下している場合には、そのバイパススイッチ65のオフによる印加電圧の低減を行わないことにより、安定的に、そのリレースイッチ61の接点部61bを導通状態に保持する構成となっている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)モータ制御装置20としての機能を有するドアECU21は、モータ10と駆動回路41との間を接続する動力線55に設けられたリレースイッチ61と、このリレースイッチ61のリレーコイル61aと直列に設けられた抵抗63と、この抵抗63と並列に設けられたバイパススイッチ65と、を備える。また、ドアECU21は、これらのリレースイッチ61及びバイパススイッチ65の作動を制御するスイッチ制御部40aとしての機能を有したモータ制御部40を備える。更に、モータ制御部40は、そのリレーコイル61aに対する通電によりリレースイッチ61をオン作動させる接続制御の開始時に、バイパススイッチ65をオンする。そして、このモータ制御部40は、リレースイッチ61がオン作動した後に、そのバイパススイッチ65をオフする。
即ち、バイパススイッチ65をオンして、リレーコイル61aと直列に設けられた抵抗63のバイパス回路66を形成することにより、その供給電圧であるシステム電圧Vsが低減されることなくリレーコイル61aに印加される。そして、これにより、速やかに、そのリレースイッチ61の接点部61bを開放状態から導通状態に切り替えることができる。
また、バイパススイッチ65をオフすることで、リレーコイル61aには、このリレーコイル61aと直列に設けられた抵抗63の値に基づいて、そのシステム電圧Vsよりも低減された電圧が印加される。そして、これにより、そのリレーコイル61aの発熱を抑制することができる。従って、上記構成によれば、そのモータ10の動力線55に設けられたリレースイッチ61を安定的に動作させることができる。
(2)モータ制御部40は、バイパススイッチ65をオンした後、予め定められた保持時間t0の経過後に、そのバイパススイッチをオフする。
上記構成によれば、簡素な構成にて、より確実に、そのリレースイッチ61の接点部61bが導通状態に切り替わった後、つまりは、このリレースイッチ61がオン作動した後に、そのバイパススイッチ65をオフすることができる。そして、これにより、より安定的に、そのリレースイッチ61を動作させることができる。
(3)電圧低下判定部40bとしてのモータ制御部40は、電源電圧Vbを監視することにより、この電源電圧Vbに基づいたシステム電圧Vsの低下判定、つまりは、リレーコイル61aに対する供給電圧の低下判定を実行する。そして、そのシステム電圧Vsが低下していると判定される場合(図5参照、ステップ104:NO)には、バイパススイッチ65をオフしない。
即ち、リレーコイル61aに対する供給電圧としてのシステム電圧Vsが低下している場合には、バイパススイッチ65のオフによる印加電圧の低減を行わないことにより、そのリレースイッチ61の接点部61bを安定的に導通状態で保持することができる。そして、これにより、より安定的に、そのリレースイッチ61を動作させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、車両の側面に設けられたスライドドア1を開閉体とするパワースライドドア装置30について、そのモータ制御装置20を適用する構成に具体化した。しかし、これに限らず、モータ10を駆動源として開閉する車両の開閉体については、必ずしもスライドドア1でなくともよく、例えば、車両後部に設けられたバックドアやスイング式のサイドドア等であってもよい。更に、ドア以外の開閉体を駆動対象とするものであってもよい。そして、このような車両用開閉体制御装置とは異なる用途に用いられるモータ制御装置に適用してもよい。
・上記実施形態では、バイパススイッチ65をオンした後、予め定められた保持時間t0の経過後に、そのバイパススイッチ65をオフすることとした。しかし、これに限らず、例えば、モータ10の通電判定を実行する等、リレースイッチ61のオン作動を実際に確認した後、そのバイパススイッチ65をオフする構成としてもよい。尚、通電判定としては、例えば、モータ制御部40が出力するモータ制御信号に対するモータ10の応答を判定する、或いは動力線55に設けられた電流センサや電圧センサを用いる等、任意に設定してもよい。
・上記実施形態では、電源電圧Vbが所定電圧V0を下回っていると判定した場合(Vb<V0、ステップ104:NO)には、リレーコイル61aに対する供給電圧が低下していると判定して、そのバイパススイッチ65をオフしないこととした。しかし、これに限らず、リレーコイル61aに対する供給電圧の低下判定として、実際に、その供給電圧となるシステム電圧Vsの低下を監視する構成としてもよい。
・また、動力線55に大電流が通電される場合に限定して、そのリレースイッチ61のオン作動後におけるバイパススイッチ65のオフを実行する構成としてもよい。例えば、通電相を固定して、そのモータ10に対する駆動電力を供給する電磁ブレーキ制御の実行時には、その動力線55に大電流が通電されることになる。
従って、図6のフローチャートに示すように、このような電磁ブレーキ制御に実行時(ステップ206:YES)に、そのバイパススイッチ65のオフによる印加電圧の低減を実行する(ステップ207)。尚、この例におけるステップ201~ステップ205の処理は、図5中におけるステップ101~ステップ105の処理と同一である。そして、これにより、効果的に、そのリレーコイル61aの発熱を抑えてリレースイッチ61を安定動作させることができる。
・接続スイッチ62の構成については、任意に変更してもよい。そして、バイパススイッチ65の構成についてもまた、任意に変更してもよい。
1…スライドドア、3…ドアハンドル、10…モータ、10u,10v,10w…モータコイル、11…ドアアクチュエータ、20…モータ制御装置、21…ドアECU、30…パワースライドドア装置、31…開閉駆動部、32…パルスセンサ、33…操作入力部、40…モータ制御部、40a…スイッチ制御部、40b…電圧低下判定部、41…駆動回路、42,42a~42f…FET、43u,43v,43w…スイッチングアーム、44u,44v,44w…接続点、45…回転角センサ、46…バッテリー、48…電力供給経路、50…電源リレー、51…リレースイッチ、51a…リレーコイル、51b…接点部、52…直列回路、52a…抵抗、52b…ダイオード、53…バイパス回路、55,55u,55v,55w…動力線、60…相開放リレー、61…リレースイッチ、61a…リレーコイル、61b…接点部、62…接続スイッチ、62a…トランジスタ、62b…抵抗、62c…ツェナーダイオード、63…抵抗、65…バイパススイッチ、66…バイパス回路、70…電圧センサ、Vb…電源電圧、Vs…システム電圧(供給電圧)、V0…所定電圧、t0…保持時間、S1,S2…制御信号、Sp…パルス信号、Vdr…移動速度、X…移動位置、θ…回転角、Scr…操作入力信号、Sec…クランキング信号、Sig…イグニッション信号。

Claims (5)

  1. モータと駆動回路との間を接続する動力線に設けられたリレースイッチと、
    前記リレースイッチのリレーコイルと直列に設けられた抵抗と、
    前記抵抗と並列に設けられたバイパススイッチと、
    前記リレースイッチ及び前記バイパススイッチの作動を制御するスイッチ制御部と、
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、
    前記リレーコイルに対する通電により前記リレースイッチをオン作動させる接続制御の開始時に、前記バイパススイッチをオンするとともに、
    前記リレースイッチがオン作動した後に、前記バイパススイッチをオフするものであって、
    前記リレーコイルに対する供給電圧の低下判定を実行する電圧低下判定部を備え、
    前記スイッチ制御部は、前記供給電圧が低下している場合には、前記バイパススイッチをオフしない
    モータ制御装置。
  2. モータと駆動回路との間を接続する動力線に設けられたリレースイッチと、
    前記リレースイッチのリレーコイルと直列に設けられた抵抗と、
    前記抵抗と並列に設けられたバイパススイッチと、
    前記リレースイッチ及び前記バイパススイッチの作動を制御するスイッチ制御部と、
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、
    前記リレーコイルに対する通電により前記リレースイッチをオン作動させる接続制御の開始時に、前記バイパススイッチをオンするとともに、
    前記リレースイッチがオン作動した後に、前記バイパススイッチをオフするものであって、
    前記スイッチ制御部は、通電相を固定して前記モータに対する駆動電力の供給を行う電磁ブレーキ制御の実行時に、前記バイパススイッチをオフす
    ータ制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置において、
    前記スイッチ制御部は、前記バイパススイッチをオンした後、予め定められた保持時間の経過後に、前記バイパススイッチをオフすること、を特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項1~請求項の何れか一項に記載のモータ制御装置を備えた
    車両用開閉体制御装置。
  5. 請求項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記モータを駆動源としてスライドドアを開閉すること、
    を特徴とする車両用開閉体制御装置。
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