JP7345846B2 - 新規sp2-sp3ハイブリダイゼーションクリスタルカーボン - Google Patents

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Description

本発明は、新規カーボン同素体及びその調製方法に関し、カーボン材料の技術分野に属する。
カーボンには様々な同素体があり、各同素体の発見は科学技術の発展と社会の進歩を大きく促進している。これらのカーボン同素体には、ダイヤモンド、フラーレン、カーボンナノチューブ、グラフェン、カルベンカーボン、グラファイトアルキンなどがある。フラーレン及びグラフェンの発見者は、それぞれ1996年のノーベル化学賞と2010年のノーベル物理学賞を受賞している。過去100にわたって、新しいカーボン同素体を探索する努力は止まっていない。
カーボンの様々な同素体現象は、sp、sp及びspの三種類のハイブリダイゼーションに由来している。spハイブリダイゼーションは、同一原子内の一つの2s軌道と一つの2p軌道で生成するハイブリダイゼーションであり、spハイブリダイゼーションは、一つの原子の同一電子層内の一つの2s軌道と二つの2p軌道でハイブリダイゼーションを生成する過程であり、spハイブリダイゼーションとは、一つの原子の同一電子層内の一つの2s軌道と三つの2p軌道でハイブリダイゼーションを生成する過程であり、異なるハイブリダイゼーションは、完全に異なる物理的及び化学的特性を示している。例えば、spハイブリダイゼーションを有するグラファイトは、質感が柔らかくて、優れた導電性を示しており、spハイブリダイゼーションを有するダイヤモンドは、自然界で最も硬い絶縁体である。よって、人々は、二種類以上のハイブリダイゼーションを有するカーボン構成を得ることを期待しており、これにより、異なるハイブリダイゼーションの特性を活用して、特異な機能の組み合わせを有するカーボン材料を形成する。例えば、堆積技術によって得られたダイヤモンド様薄膜(Diamond-like carbon、DLCと略称する)は、sp-spハイブリダイゼーションのアモルファスカーボンであり(Robertson J. Diamond-like amorphous carbon[J]. Materials Science & Engineering R Reports,2002,37(4):129-281.)、ガラス状カーボンを原料として、高温高圧で一連の性能が優れたsp-spハイブリダイゼーションの圧縮ガラス状カーボン(Hu M , He J , Zhao Z , et al. Compressed glassy carbon: An ultrastrong and elastic interpenetrating graphene network[J]. Science Advances, 2017, 3(6):e1603213.)及び高spハイブリダイゼーションの「アモルファスダイヤモンド」を合成しており(Zeng Z , Yang L , Zeng Q , et al. Synthesis of quenchable amorphous diamond[J]. Nature Communications, 2017, 8(1):322.)、C60を利用して高温高圧下でsp-spハイブリダイゼーションの1D-C60、2D-C60、3D-C60ポリマー及びアモルファスカーボンを調製している(Blank V D , Buga S G , Dubitsky G A , et al. High-pressure polymerized phases of C60[J]. Carbon, 1998, 36(4):319-343.)。現在の文献及び特許公報で合成されたsp-spハイブリッドカーボンにおいて、1D-C60、2D-C60、3D-C60ポリマーのみがクリスタルカーボンであり、その他は全部アモルファスカーボンであることを、注目してほしい。
また、文献には、さらに、純理論的に予測されたsp-spハイブリダイゼーションのクリスタルカーボンが報告され(Hu M , Ma M , Zhao Z , et al. Superhard sp2-sp3hybrid carbon allotropes with tunable electronic properties[J]. AIP Advances, 2016, 6(5):237.)、その光学的、電気的、機械的特性が理論的に計算されている。しかし、これらの予測されたsp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンは、まだ実験的に確認されていない。
本発明は、新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボン及びその調製方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を実現するために、基本構造ユニットがspハイブリダイゼーションのグラファイト様構造ユニットとspハイブリダイゼーションのダイヤモンド様構造ユニットとからなる新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンを提供する。以下では、当該新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンは、Gradiaカーボンとも呼ばれ、当該英語名はグラファイト(graphite)及びダイヤモンド(diamond)の最初の3文字を取って命名した。
一方、本発明は、sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンの調製方法であって、
カーボン原料(spハイブリダイゼーションカーボンが好ましい)をプリプレス金型に入れて、プレス機作用によって、カーボン原料をカーボン原料プリフォームにプリ成形した後、真空熱圧焼結炉内に入れてプリ加熱する工程(1)と、
工程(1)でプリ加熱されたカーボン原料プリフォームをアセンブリブロックに入れた後、カーボン原料プリフォームを含むアセンブリブロックを乾燥ボックス内に入れて乾燥する工程(2)と、
工程(2)のアセンブリブロックを取り出して冷却し(室温まで冷却することが好ましい)、続いてプレス機に入れて高温高圧操作を行い、その後、再度冷却して圧力開放操作を行う工程(3)と、
プレス機からアセンブリブロックを取り出して、前記sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンを得る工程(4)と、
を含む前記sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンの調製方法を提供する。
本発明は、上記技術案を採用することによって、以下の技術効果を取得する。
本発明で用いられる原料は一般的に市販されているspハイブリダイゼーション含有カーボン材料であってもよく、原料サイズ及び純度に対する要求は低い。本発明に用いられるspカーボンの純度に対して特殊な要求はなく、spカーボンはカーボン元素(C)以外の不純物元素を含んでもよく、spカーボン材料が所定比率のspハイブリダイゼーションの炭素原子を含み、且つ、不純物がGradiaカーボンの構造に対して影響しなければよい。不純物元素は、シリコン(Si)、酸素(O)、窒素(N)、水素(H)などであってもよい。よって、原料は安価で入手が容易である。
本発明の調製方法によって新規sp-spハイブリダイゼーションカーボン結晶であるGradiaを合成する。新規sp-spハイブリダイゼーションカーボン結晶は、その他のカーボン結晶と構造が異なり、その基本構造ユニットは、spハイブリダイゼーションのグラファイト様構造ユニットとspハイブリダイゼーションのダイヤモンド様構造ユニットとからなるため、異なる性質を有する。例えば、Gradiaカーボンは、半導体性の超硬カーボンである。また、合成圧力及び温度を変更することにより、新規sp-spハイブリダイゼーションカーボンの結晶構造は、その内部のsp及びsp構造ユニットの相対的な位相及び/又は幅に応じて変化するため、その光学、電気、機械的の物理性能を調整制御することができ、異なる分野で適用することができ、広い将来性を持っている。例えば、Gradiaカーボンは、超硬カーボン素材であるため、切削工具や研削工具の製造に用いることができる。よって、本発明は、Gradiaカーボンを含む切削工具や研削工具をさらに提供する。また、Gradiaカーボンは半導体性材料であり、且つその導電性を必要に応じて調節することができるため、半導体デバイスの製造に基礎材料として用いることができる。よって、本発明は、Gradiaカーボンを含む半導体デバイスをさらに提供する。
本方法により合成されたsp-spハイブリダイゼーションのGradiaカーボンは、ダイヤモンドの密度より密度が低いため、高圧相転移時のサンプルの体積収縮が小さく、成形性の良好なブロック材を得るのに有利である。
本発明で用いられる高温高圧機器は現在大量に使用され、その操作がシンプルで、合成パラメータは制御し易く、同時に原料が豊富で安価であり、産業的な大量生産を実現することができ、サンプルの結晶構造を調整可能であるため、性能の調整制御を実現することができる。
図1は、本発明の新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンの三種類構造の高解像度原子画像透過型電子顕微鏡写真である。 図2は、本発明のユニットセルが24個の炭素原子を含有するGradia-I構造図である。 図3は、本発明ユニットセルが88個の炭素原子を含有するGradia-II構造図である。 図4は、本発明ユニットセルが88個の炭素原子を含有するGradia-III構造図である。 図5は、本発明の新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンをThemis Z電子顕微鏡で測定して得た電子エネルギー損失スペクトル(EELS)及びシンクロトロン放射のXRD回折スペクトルである。 図6は、本発明の新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンをラマン分光計テストで測定して得たラマンスペクトルである。 図7は、本発明の実施例4及び5で調製したサンプルをラマン分光計で測定して得たPL(Photoluminescence)スペクトルである。 図8は、本発明の実施例4及び5で調製したサンプルを総合物理特性測定装置で測定して得た温度によるサンプル抵抗率の変化曲線である。 図9は、本発明の実施例4~6で調製したサンプルの硬度測定後、原子間力顕微鏡でスキャンして得た圧痕画像である。
以下、図面と具体的な実施例を組み合わせて本発明を更に詳しく説明する。
本明細書に数値範囲が開示されている場合、この範囲は連続的であり、その範囲の最小値と最大値、及び最小値と最大値との間の各値を含む。また、範囲が整数を示す場合、その範囲の最小値と最大値との間の各整数が含まれる。また、特徴又は特性を説明するために複数の範囲が提供される場合、これらの範囲を組み合わせることができる。即ち、本明細書に開示されるすべての範囲は、特に指示しない限り、そこに含まれるありとあらゆるサブ範囲が含まれると理解されべきである。例えば、「1~10」の所定範囲には最小値1と最大値10との間のありとあらゆるサブ範囲が含まれるとみなされべきである。また、本発明の各成分の使用範囲には、本明細書に記載の下限及び上限の任意の組み合わせが含まれ、各具体的な実施例における当該成分の具体的な含有量を上限又は下限の組み合わせとして構成される範囲も含まれる。これらの範囲は全て本発明の範囲に含まれる。
本発明は、基本構造ユニットがspハイブリダイゼーションのグラファイト様構造ユニットとspハイブリダイゼーションのダイヤモンド様構造ユニットとからなる、ことを特徴とする新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンを開示している。
本発明に開示されたGradiaカーボンは、新規のsp-spハイブリダイゼーションのカーボン同素体を指しており、他のカーボン結晶構造と完全に異なり、spハイブリダイゼーションのグラファイト様構造ユニットとspハイブリダイゼーションのダイヤモンド様構造ユニットとからなり、その結晶構造は、その内部のsp及びsp構造ユニットの相対的な位相及び/又は幅に応じて変更できる。
本発明は、新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンの調製方法をさらに開示し、この方法は、
カーボン原料をプリプレス金型に入れて、プレス機作用によって、カーボン原料をカーボン原料プリフォームにプリ成形した後、真空熱圧焼結炉内に入れてプリ加熱する工程(1)と、
工程(1)でプリ加熱されたカーボン原料プリフォームをアセンブリブロックに入れた後、カーボン原料プリフォームを含むアセンブリブロックを乾燥ボックス内に入れて乾燥する工程(2)と、
工程(2)のアセンブリブロックを取り出して冷却し(室温まで冷却することが好ましい)、続いてプレス機に入れて高温高圧操作を行い、その後、再度冷却して圧力開放操作を行う工程(3)と、
プレス機からアセンブリブロックを取り出して、前記sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボン(ブロック)を得る工程(4)と、を含む。
本発明の好ましい実施形態において、前記カーボン原料は、一種類以上のspハイブリダイゼーションカーボンを含み、前記spハイブリダイゼーションカーボンは、グラファイト、フラーレンC60、グラフェン、カーボンナノチューブ、ガラス状カーボン、アモルファスカーボン、オニオンカーボン、カーボンブラック、カルベンカーボン、グラファイトアルキン、DLCなどのspハイブリダイゼーション含有カーボン材料を含み、グラファイト、フラーレンC60、グラフェン、カーボンナノチューブなどを用いることがより好ましい。
また、酸溶液を用いてカーボン原料を酸洗浄して、カーボン原料中のケイ素(Si)、酸素(O)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、窒素(N)、水素(H)などの不純物を除去することが好ましく、これにより、優れた性能を有するGradiaカーボンサンプルを得るのに有利である。酸洗浄の原料は、プリプレス金型にロードする前に、再度(例えば、脱イオン水)洗浄及び乾燥する必要がある。
本発明の好ましい実施形態において、工程(1)におけるプリ加熱温度は400~1800℃であり、プリ加熱時間は10~60minである。
本発明の好ましい実施形態において、工程(1)でプリ成形されたカーボン原料プリフォームは、直円筒形である。
本発明の好ましい実施形態において、工程(2)における乾燥工程の乾燥温度は100~250℃であり、乾燥時間は1~3hである。
本発明の好ましい実施形態において、工程(3)における高温高圧工程の具体的なパラメータは、合成圧力を5~25GPa、温度を25~2500℃、保温時間を5~120分間に設定する。工程(3)で用いられる高温高圧装置は、例えば、米国、Rockland社製のT25型プレス機であるが、これに限定されない。
本発明の好ましい実施形態において、前記調製方法によって合成された新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンは、その結晶構造はその内部のspハイブリダイゼーションのグラファイト様構造ユニット及びspハイブリダイゼーションのダイヤモンド様構造ユニットの変化に応じて調整制御することができる。具体的に、本発明のGradiaカーボンの調製方法において、合成圧力及び温度を変更することにより、その内部のsp及びsp構造ユニットの相対的な位相及び/又は幅に応じてGradiaカーボンの結晶構造を変化させることができる。
本発明の特に好ましい実施形態において、前記Gradiaカーボンの調製方法は、
グラファイト、フラーレン、カーボンナノチューブ、アモルファスカーボン及びオニオンカーボンなどの一種類以上のspハイブリダイゼーションカーボン材料を含むspハイブリダイゼーションカーボン含有材料をプリプレス金型に入れて、プレス機作用によって、spハイブリダイゼーションカーボン材料を直円筒形のプリフォームにプリ成形した後、真空熱圧焼結炉内に入れてプリ加熱を行い、そのプリ加熱温度は400~1800℃であり、プリ加熱時間は10~60minであり、プリ加熱圧力は30~50MPaである工程(1)と、
工程(1)でプリ加熱されたspハイブリダイゼーションカーボン材料プリフォームをアセンブリブロックに入れた後、spハイブリダイゼーションカーボン材料プリフォームを含むアセンブリブロックを乾燥ボックス内に入れて乾燥し、その乾燥温度は100~250℃であり、乾燥時間は1~3hである工程(2)と、
工程(2)のアセンブリブロックを取り出して室温まで冷却し、続いて米国、Rockland Research社製のT25型プレス機に入れて高温高圧操作を行い、その合成圧力は1~25GPaであり、温度は25~2500℃であり、保温時間は5~120分であり、その後、再度冷却して圧力開放操作を行う工程(3)と、
プレス機からアセンブリブロックを取り出して(焼結体の周囲のアセンブリブロックを取り外す)、新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンを得る工程(4)と、を含む。
調製された新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンを、上海光源(SSRF)の硬X線マイクロフォーカスビームラインステーション(BL15U1)、フランスHoriba JY社のLabRAM HREvolutionラマン分光計及びThemis Z電子顕微鏡を用いて観測したところ、図1、図5及び図6に示すスペクトルが得られた。図1、図5及び図6から分かるように、本発明により調製された新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンは、spハイブリダイゼーションのグラファイト様構造ユニット及びspハイブリダイゼーションのダイヤモンド様構造ユニットを有する。Themis Z電子顕微鏡を用いて観測したところ、調製された新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンは、異なるタイプの結晶構造を有し(図1)、その構造は内部のspハイブリダイゼーションのグラファイト様構造ユニット及びspハイブリダイゼーションのダイヤモンド様構造ユニットの相対的な位相及び/又は幅に応じて変化することを発見した。具体的に、本発明の方法により調製されたGradiaカーボンは、単結晶であってもよいし、異なる単結晶相から複合化された多結晶であってもよい。Gradiaカーボンは、図2~4に挙げられるGradia-Iカーボン、Gradia-IIカーボン及びGradia-IIIカーボンと命名された三種類の単斜晶系結晶構造を有することを見出した。
Gradia-Iカーボンは、その内部のsp及びsp構造ユニットの幅に応じて異なり、10(P2/m)又は11(P2/m)又は12(C2/m)の3つの空間群が存在し得る。図2は、空間群が11(P2/m)であるGradiaカーボンを示し、ユニットセルが24個の炭素原子を含有する結晶を例とすると、その格子定数はa=3.5357Å、b=2.4740Å、c=18.5459Å、β=87.052°である。図2から分かるように、Gradia-Iカーボンは、左側のグラファイト様構造及び右側のダイヤモンド様構造が特定の共格子結晶面で形成された新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンである、即ち、共格子結晶面は図2に示されいる特徴であって、いずれも空間群が10(P2/m)又は11(P2/m)又は12(C2/m)であるGradia-Iカーボンに属する。
Gradia-IIカーボンの空間群は12(C2/m)であり、図3に示すように、ユニットセルが88個の炭素原子を含有する結晶を例とすると、その格子定数はa=12.5999Å、b=2.4755Å、c=18.9818Å、β=81.787°である。図3から分かるように、Gradia-IIカーボンは、左側のグラファイト様構造及び右側のダイヤモンド様構造が特定の共格子結晶面で形成された新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンである、即ち、共格子結晶面は図3にされている特徴であって、いずれも空間群が12(C2/m)であるGradia-IIカーボンに属する。
Gradia-IIIカーボンの空間群は11(P2/m)であって、図4に示すように、ユニットセルが88個の炭素原子を含有する結晶を例とすると、その格子定数はa=6.6401Å、b=4.1815Å、c=21.9983Å、β=88.249°である。図4から分かるように、Gradia-IIIカーボンは、左側のグラファイト様構造及び右側の六角形ダイヤモンド様構造が特定の共格子結晶面で形成された新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンである、即ち、共格子結晶面は図4に示されている特徴であって、いずれも空間群が11(P2/m)であるGradia-IIIカーボンに属する。
よって、本発明のGradiaカーボンは、空間群が10(P2/m)又は11(P2/m)又は12(C2/m)である単結晶であってもよいし、10(P2/m)、11(P2/m)、12(C2/m)空間群を有する二相又は多相からなる多結晶であってもよい。
各実施例で用いられる原料は、一般的に市販されているspハイブリダイゼーションカーボン含有材料であり、グラファイト、フラーレン、グラフェン、カーボンナノチューブ、ガラス状カーボン、アモルファスカーボン、オニオンカーボン、カーボンブラック、カルベンカーボン、グラファイトアルキン、DLCなどのspハイブリダイゼーション含有の炭素材料を含む。
実施例における高温高圧操作とは、米国、Rockland Research社製のT25型プレス機を使用し、合成圧力範囲は1~25GPaで、温度は最高25~2500℃であることである。しかし、本発明に係る高温高圧装置はT25型プレス機に限られず、当該圧力及び温度条件に達する高圧機器であればよい。
<実施例1:グラファイトをspハイブリダイゼーションカーボンの原料としてGradiaカーボンを調製する>
工程(1):グラファイトを金型にプリプレスし、プレス機を用いて20~40MPaの圧力で5~10minプリ成形して、円筒形のプリフォームを得て、その後、真空熱圧焼結炉内に入れてプリ加熱する。そのプリ加熱温度は1000~1600℃に制御され、プリ加熱時間は20~40minに制御される。
工程(2):工程(1)でプリ加熱されたspハイブリダイゼーションカーボン材料プリフォームをアセンブリブロックに入れた後、spハイブリダイゼーションカーボン材料プリフォームを含むアセンブリブロックを乾燥ボックス内に入れて乾燥する。その乾燥温度は180℃であり、乾燥時間は2hである。
工程(3):工程(2)のアセンブリブロックを取り出して室温まで冷却し、続いて米国、Rockland Research社製のT25型プレス機に入れて高温高圧操作を行う。その合成圧力は5~25GPaであり、温度は600~2500℃であり、保温時間は10~120分であり、その後、再度冷却して圧力開放操作を行う。
工程(4):プレス機からアセンブリブロックを取り出して、新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンを得た。
生成物をテストし分析を行う。得られた新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンは、上海光源(SSRF)硬X線マイクロフォーカスビームラインステーション(BL15U1)、フランスHoriba JY社のLabRAM HREvolutionラマン分光計及びThemis Z電子顕微鏡を用いて観測したところ、高解像度透過型電子顕微鏡写真及びシンクロトロン放射XRDの結果により、合成されたGradiaカーボンは新規構造のカーボンであることが証明された。EELS、ラマンスペクトルにより、それがsp-spハイブリダイゼーションのカーボンであることが証明された。
<実施例2:カーボンナノチューブをspハイブリダイゼーションカーボンの原料としてGradiaカーボンを調製する>
工程(1):カーボンナノチューブを金型にプリプレスし、プレス機を用いて30~50MPaの圧力で5~10minプリ成形して、円筒形のプリフォームを得て、その後、真空熱圧焼結炉内に入れてプリ加熱する。そのプリ加熱温度は800~1600℃に制御され、プリ加熱時間は15~40minに制御される。
工程(2):工程(1)でプリ加熱されたカーボンナノチューブプリフォームをアセンブリブロックに入れた後、カーボンナノチューブプリフォームを含むアセンブリブロックを乾燥ボックス内に入れて乾燥する。その乾燥温度は180℃であり、乾燥時間は2hである。
工程(3):工程(2)のアセンブリブロックを取り出して室温まで冷却し、続いて米国、Rockland Research社製のT25型プレス機に入れて高温高圧操作を行う。その合成圧力は7~25GPaであり、温度は1000~1800℃であり、保温時間は15~60分であり、その後、再度冷却して圧力開放操作を行う。
工程(4):プレス機からアセンブリブロックを取り出して、新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンを得た。
生成物をテストし分析を行う。得られた新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンを、上海光源(SSRF)硬X線マイクロフォーカスビームラインステーション(BL15U1)、フランスHoriba JY社のLabRAM HREvolutionラマン分光計及びThemis Z電子顕微鏡を用いて観測したところ、高解像度透過型電子顕微鏡写真及びシンクロトロン放射XRDの結果により、合成されたGradiaカーボンは新規構造のカーボンであることが証明された。EELS、ラマンスペクトルにより、それがsp-spハイブリダイゼーションのカーボンであることが証明された。
<実施例3:フラーレンをspハイブリダイゼーションカーボンの原料としてGradiaカーボンを調製する>
工程(1):フラーレンを金型にプリプレスし、プレス機を用いて20~50MPaの圧力で5~15minプリ成形して、円筒形のプリフォームを得る。
工程(2):工程(1)でプリ加熱されたフラーレンプリフォームをアセンブリブロックに入れた後、フラーレンプリフォームを含むアセンブリブロックを乾燥ボックス内に入れて乾燥する。その乾燥温度は180℃であり、乾燥時間は2hである。
工程(3):工程(2)のアセンブリブロックを取り出して室温まで冷却し、続いて米国、Rockland Research社製のT25型プレス機に入れて高温高圧操作を行う。その合成圧力は10~18GPaであり、温度は600~1500℃であり、保温時間は30~120分であり、その後、再度冷却して圧力開放操作を行う。
工程(4):プレス機からアセンブリブロックを取り出して、新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンを得た。
生成物をテストし分析を行う。得られた新規sp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンであるGradiaカーボンを、上海光源(SSRF)硬X線マイクロフォーカスビームラインステーション(BL15U1)、フランスHoriba JY社のLabRAM HREvolutionラマン分光計及びThemis Z電子顕微鏡を用いて観測したところ、高解像度透過型電子顕微鏡写真及びシンクロトロン放射XRDの結果により、合成されたGradiaカーボンは新規構造のカーボンであることが証明された。EELS、ラマンスペクトルにより、それがsp-spハイブリダイゼーションのカーボンであることが証明された。
<実施例4:グラファイトをspハイブリダイゼーションカーボンの原料としてGradiaカーボンを調製する>
工程(1):グラファイト原料を希塩酸に入れて不純物を除去し、酸洗浄後、カーボン原料を液体から分離し、脱イオン水で複数回洗浄する。洗浄後のカーボン原料を乾燥処理して、基本的に精製されたカーボン原料を得る。原料をプリプレス金型に入れ、プレース機を用いて20MPaの圧力で5分間のプリ成形を行い、円筒形のプリフォームを取た後、真空熱圧焼結炉内に入れてプリ加熱する。そのプリ加熱圧力は30MPaであり、プリ加熱温度は1200℃であり、プリ加熱時間は20minである。
工程(2):工程(1)でプリ加熱されたグラファイトプリフォームをアセンブリブロックに入れた後、グラファイトプリフォームを含むアセンブリブロックを乾燥ボックス内に入れて乾燥する。その乾燥温度は180℃であり、乾燥時間は2hである。
工程(3):工程(2)のアセンブリブロックを取り出して室温まで冷却し、続いて米国、Rockland Research社製のT25型プレス機に入れて高温高圧操作を行う。その合成圧力は15GPaであり、温度は1400℃であり、保温時間は60分である。その後、冷却して圧力開放操作を行う。
工程(4):プレス機からアセンブリブロックを取り出して、Gradiaカーボンを得る。ダイヤモンド研磨ペーストを用いてGradiaカーボンサンプルを研磨する。
上海光源(SSRF)硬X線マイクロフォーカスビームラインステーション(BL15U1)、フランスHoriba JY社のLabRAM HREvolutionラマン分光計及びThemis Z電子顕微鏡を用いて、生成物を観測して分析する。得られた測定結果を、図5及び図6に示す。シンクロトロン放射XRD(図5に示す)の結果により、合成されたGradiaカーボンは新規構造のカーボンであることが証明された。EELS(図5に示す)及びラマンスペクトル(図6に示す)により、それがsp-spハイブリダイゼーションのカーボンであることが証明された。結晶構造分析は、取得したGradiaカーボンサンプルがGradia-I(空間群が11)、Gradia-II(空間群が12)及びGradia-III(空間群が11)を含む多結晶であることを示した。
KB-5 BVZ微小硬さ試験機を用いて、研磨後のGradiaカーボンサンプルの硬度を測定し、500gの荷重でのヌープ硬さは65.3±5.3GPaである。原子間力顕微鏡(AFM-Atomic Force Microscope)を用いて、図9-aに示すように、圧痕形態を特徴付ける。ラマン分光計を用いて測定して得られたPL(Photoluminescence)スペクトルは、図7-aに示すように、光学バンドギャップが約1.95eVである。総合物理特性測定装置で測定して得られたサンプルの抵抗率は、図8に示すように、温度の低下とともに増加しており、これは当該Gradiaカーボンサンプルが低抵抗率を有する超硬半導体性のカーボンブロックであることを示している。
<実施例5:グラファイトをspハイブリダイゼーションカーボンの原料としてGradiaカーボンを調製する>
実施例4の工程(1)~(4)を繰り返すが、工程(3)における合成温度を1600℃に設定した。
上海光源(SSRF)硬X線マイクロフォーカスビームラインステーション(BL15U1)、フランスHoriba JY社のLabRAM HREvolutionラマン分光計及びThemis Z電子顕微鏡を用いて、生成物を観測して分析する。得られた測定結果は、実施例4に類似していた。シンクロトロン放射XRDの結果により、合成されたGradiaカーボンは新規構造のカーボンであることが証明され(XRD結果は実施例に類似する)、EELS及びラマンスペクトルにより、それがsp-spハイブリダイゼーションのカーボンであることが証明された。
KB-5 BVZ微小硬さ試験機を用いて、当該サンプルの500gの荷重でのヌープ硬さを測定したところ、81.3±3.5GPaである。原子間力顕微鏡(AFM-Atomic Force Microscope)を用いて、図9-bに示すように、圧痕形態を特徴付ける。ラマン分光計を用いて測定して得られたPL(Photoluminescence)スペクトルは、図7-bに示すように、光学バンドギャップが約2.02eVである。総合物理特性測定装置で測定して得られたサンプルの抵抗率は、図8に示すように、温度の低下とともに増加しており、これは当該サンプルが低抵抗率を有する超硬半導体性のカーボンブロックであることを示している。
<実施例6:グラファイトをspハイブリダイゼーションカーボンの原料としてGradiaカーボンを調製する>
実施例4の工程(1)~(4)を繰り返すが、工程(1)におけるプリ加熱圧力を50MPa、プリ加熱温度を1400℃に設定し、工程(3)における合成温度を2100℃に設定した。
上海光源(SSRF)硬X線マイクロフォーカスビームラインステーション(BL15U1)、フランスHoriba JY社のLabRAM HREvolutionラマン分光計及びThemis Z電子顕微鏡を用いて、生成物を観測して分析する。得られた測定結果は、実施例4に類似していた。シンクロトロン放射XRDの結果により、合成されたGradiaカーボンは新規構造のカーボンであることが証明され(結果は実施例1に類似する)、EELS及びラマンスペクトルにより、それがsp-spハイブリダイゼーションのカーボンであることが証明された(結果は実施例1に類似する)。
KB-5 BVZ微小硬さ試験機を用いて、当該サンプルの500gの荷重でのヌープ硬さを測定したところ、192.1±19.3GPaであり、原子間力顕微鏡(AFM-Atomic Force Microscope)を用いて、図9-cに示すように、圧痕形態を特徴付ける。
具体的な実施形態の実施例は、いずれも本発明の好ましい実施例であり、これによって本発明の保護範囲が限定されることはない。よって、本発明の構造、形状、原理などに従ってなされた等価的な変更は本発明の範囲内に含まれるものとする。
本発明の明細書には、様々な成分のオプション材料が挙げられているが、当業者であれば、上記成分の材料の列挙は限定的なものではなく、網羅的なものでもないことを理解すべきである。様々な成分は、本明細書に記載されていない同等の材料で置き換えることができるとともに、本発明の目的を実現することができる。本明細書で言及された具体的な実施形態は、説明の目的のためであり、本発明の範囲を限定するものではない。
また、本発明の各成分の使用量の範囲には、本明細書に記載されている任意の下限と上限の任意の組み合わせが含まれ、各具体的な実施例における当該成分の具体的な含有量を上限又は下限として組み合わせた任意の範囲が含まれ、これらの全ての範囲は、本発明の範囲に含まれるが、スペースを節約するために、これらの組み合わせによる範囲は、明細書に一々列挙されていない。明細書に列挙された本発明の各特徴は、本発明の他の特徴と任意に組み合わせることができ、これらの組み合わせも本発明の開示範囲内に属し、スペースを節約するために、これらの組み合わせの範囲は本明細書に一々列挙されていない。

Claims (5)

  1. 基本構造ユニットが、spハイブリダイゼーションのグラファイト様構造ユニットと、spハイブリダイゼーションのダイヤモンド様構造ユニットとが特定の共格子結晶面で形成された構成であり、
    前記spハイブリダイゼーションのグラファイト様構造ユニットは、前記特定の共格子結晶面の一方の側に位置し、前記spハイブリダイゼーションのダイヤモンド様構造ユニットは、前記特定の共格子結晶面の他方の側に位置する、
    ことを特徴とするsp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボン。
  2. 前記spハイブリダイゼーションのグラファイト様構造ユニット及び前記spハイブリダイゼーションのダイヤモンド様構造ユニットの空間群は、それぞれ独立に、10(P2/m)又は11(P2/m)又は12(C2/m)である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のsp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボン。
  3. 請求項1に記載のsp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンを含む切削工具。
  4. 請求項1に記載のsp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンを含む研削工具。
  5. 請求項1に記載のsp-spハイブリダイゼーションクリスタルカーボンを含む半導体デバイス。
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