JP7345558B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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    • F16B33/00Features common to bolt and nut
    • F16B33/002Means for preventing rotation of screw-threaded elements

Description

この発明は、バルブタイミング調整装置に関するものである。
バリアブルバルブタイミング調整装置(以下、「VVT」と称する)は、車両のエンジンの吸気バルブ又は排気バルブの開閉タイミングを調整する装置であり、クランクシャフトと同期回転する筒状のケースと、カムシャフトと同期回転するロータと、ケースの一方の開口部を塞ぐカバーと、ケースのもう一方の開口部を塞ぐプレートとを備える。従来のVVTは、ロータがケースに収納された状態で、ボルトにより、カバーとプレートがケースに固定されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-101608号公報
特許文献1に記載されているような従来のVVTにおいて、ボルトは、プレート側から当該プレートの貫通穴とケースの貫通穴とに挿入され、カバーに形成されたメネジ部に締結されていた。この構造において、カバーに形成されたメネジ部は、ケースとは反対側に突出する形状であるため、メネジ部の厚み分、VVTの厚みが増加してしまう。一方、メネジ部がケース側に突出する形状である場合、メネジ部がケースに収納されることによりVVTの薄型化が可能となるが、ボルト締結時に生じる軸力がメネジ部を起点としてカバーに作用することによってカバー全体が湾曲し、カバーとケースとの間に隙間が生じ、この隙間を通じたオイル漏れが発生してしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ケースとは反対側に突出する形状のメネジ部による締結構造の回避、及びオイル漏れの抑制を目的とする。
この発明に係るバルブタイミング調整装置は、クランクシャフトと同期回転する、筒状のケースと、ケースに収納され、カムシャフトと同期回転するロータと、第1の貫通穴を有し、ケースの一方の開口部を塞ぐ第1のカバーと、第2の貫通穴を有し、ケースのもう一方の開口部を塞ぐ第2のカバーと、第1の貫通穴を貫通した状態で第1のカバーとケースとを固定する第1の締結部材と、第2の貫通穴を貫通した状態で第2のカバーとケースとを固定する第2の締結部材とを備え、第2の締結部材は、内周面にメネジが設けられた、第2の貫通穴を貫通する筒部と、筒部の一端側に設けられて第2の貫通穴の縁部に引っ掛かるフランジ部とを有するナットであり、第1の締結部材は、ナットに締結されるボルトであり、ケースは、第1の貫通穴および第2の貫通穴に対向する位置に設けられた第3の貫通穴を有し、第3の貫通穴は、ナットの筒部を収納する第1の部分と、ボルトを貫通させる第2の部分と、を有した貫通穴であり、第1の部分の内径は、第2の部分の内径よりも大きく、筒部は、フランジ部が設けられた一端側とは反対側に、第3の貫通穴における第2の部分の内径よりも大きい内径である、ボルトを貫通させる大内径部を有するものである。
この発明によれば、ケースとは反対側に突出する形状のメネジ部を、第1のカバー及び第2のカバーに設けないため、VVTの薄型化が可能となる。また、ボルト締結時に生じる軸力がメネジ部を起点として第1のカバー及び第2のカバーに作用することが無いため、第1のカバー及び第2のカバーが変形しにくくなり、オイル漏れの抑制が可能となる。
実施の形態1に係るVVTの構成例を示し、図1Aは正面図、図1Bは背面図、図1CはA-A断面図、図1Dは締結構造の拡大図である。 従来のVVTの一例を示し、図2Aは正面図、図2BはB-B断面図、図2Cは締結構造の拡大図である。 従来のVVTの別の例を示し、図3Aは正面図、図3BはC-C断面図、図3Cは締結構造の拡大図である。 実施の形態2に係るVVTの構成例を示し、図4Aは正面図、図4BはD-D断面図、図4Cは締結構造の拡大図である。 実施の形態3に係るVVTの構成例を示す正面図であり、フランジ部に第1の回転止め部が設けられた例である。 実施の形態3に係るVVTの別の構成例を示す正面図であり、筒部に第2の回転止め部が設けられた例である。 筒部に第2の回転止め部が設けられたナットの外観斜視図である。 実施の形態4に係るVVTにおける締結構造の拡大図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るVVT1の構成例を示す図であり、図1AはVVT1の正面図、図1Bは背面図、図1CはA-A断面図、図1Dは締結構造の拡大図である。なお、図1Aでは、第2のカバー5の一部を省略し、ケース2の内部構造を露出させてある。
筒状のケース2の内部には、複数の油圧室2aが形成されている。複数の油圧室2aのそれぞれは、ケース2に収納されたロータ3により、進角油圧室と遅角油圧室とに区画される。ケース2の内部にロータ3が収納された状態で、ケース2の第1の開口部2c側に第1のカバー4が固定され、かつ、ケース2の第2の開口部2d側に第2のカバー5が固定される。ケース2の第1の開口部2cと第2の開口部2dとが塞がれることにより、油圧室2aが密封される。ケース2の外周面にはスプロケット2bが形成されており、スプロケット2bに装着される不図示のタイミングベルトにより、エンジンのクランクシャフトの駆動力がケース2に伝達され、ケース2がクランクシャフトと同期回転する。一方、ロータ3は、図示しないカムシャフトに固定され、カムシャフトと同期回転する。油圧室2aの油圧が変化することで、ケース2に対するロータ3の回転位相が変化する。
図1Dに示されるように、ケース2、第1のカバー4、及び第2のカバー5は、ボルト6及びボルト7によって一体化される。ボルト6は「第1の締結部材」であり、ボルト7は「第2の締結部材」である。
第1のカバー4は、ボルト6を貫通させる第1の貫通穴4aを有する。ケース2は、第1の貫通穴4aに対向する位置に設けられた、ボルト6が締結される第1のネジ穴2eを有する。ボルト6は、第1の貫通穴4aを貫通し、ケース2の第1のネジ穴2eに締結する。ボルト6が第1のネジ穴2eに締結することにより、第1のカバー4とケース2とを固定する。ボルト6が締結した状態において、ボルト6の頭部は、第1の貫通穴4a内に収納されるため、第1のカバー4の外部に突出しない。
第2のカバー5は、ボルト7を貫通させる第2の貫通穴5aを有する。ケース2は、第2の貫通穴5aに対向する位置に設けられた、ボルト7が締結される第2のネジ穴2fを有する。ボルト7は、第2の貫通穴5aを貫通し、ケース2の第2のネジ穴2fに締結する。ボルト7が第2のネジ穴2fに締結することにより、第2のカバー5とケース2とを固定する。ボルト7が締結した状態において、ボルト7の頭部は、第2の貫通穴5a内に収納されるため、第2のカバー5の外部に突出しない。
なお、図示例では、ケース2を貫通する1つのネジ穴の一方の端部が第1のネジ穴2eを構成し、もう一方の端部が第2のネジ穴2fを構成しているが、第1のネジ穴2eと第2のネジ穴2fとが個別に設けられていてもよい。また、ボルト6及びボルト7の本数は任意でよい。また、図示例では、ボルト6及びボルト7は皿ネジであるが、ボルト6及びボルト7の形状は任意でよい。
次に、2つの従来例を参照しながら、実施の形態1の構成により奏される効果を説明する。
図2は、従来のVVT1aの一例を示す図であり、図2Aは正面図、図2BはB-B断面図、図2Cは締結構造の拡大図である。図2において図1と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。図2Aでは、第2のカバー5の一部を省略し、ケース2の内部構造を露出させてある。
従来のVVT1aでは、第2のカバー5に、メネジ部10が設けられている。このメネジ部10は、ケース2とは反対側に突出する形状である。ボルト12は、第1のカバー4に設けられた第1の貫通穴4aを貫通し、ケース2に設けられた貫通穴11を貫通し、メネジ部10に締結する。ボルト12がメネジ部10に締結することにより、第1のカバー4と第2のカバー5とケース2とを固定する。この従来例の場合、メネジ部10がケース2とは反対側に突出する形状であるため、メネジ部10の厚み分、VVT1aの厚みが増加してしまう。VVT1aの厚み増加は、エンジンの省スペース化の妨げとなる。
ただし、図2の従来例の場合、第2のカバー5のケース2側の面を、ケース2の面全体で支えているため、ボルト12の締結時に生じる軸力が第2のカバー5に作用しても第2のカバー5は湾曲しにくい。そのため、ケース2と第2のカバー5との間に隙間が生じにくくなり、油圧室2aからVVT1a外へのオイル漏れが抑制可能となる。
図3は、従来のVVT1bの別の例を示す図であり、図3Aは正面図、図3BはC-C断面図、図3Cは締結構造の拡大図である。図3において図1と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。図3Aでは、第2のカバー5の一部を省略し、ケース2の内部構造を露出させてある。
従来のVVT1bでも、VVT1aと同様に、第2のカバー5にメネジ部13が設けられている。このメネジ部13は、ケース2側に突出する形状であり、ケース2の貫通穴14に収納される。ボルト12は、第1のカバー4に設けられた第1の貫通穴4aを貫通し、ケース2に設けられた貫通穴14を貫通し、メネジ部13に締結する。ボルト12がメネジ部13に締結することにより、第1のカバー4と第2のカバー5とケース2とを固定する。この従来例の場合、ケース2とは反対側に突出する形状のメネジ部10による締結構造を回避したことにより、VVT1aに比べてVVT1bの薄型化が可能となる。
ただし、図3の従来例の場合、ボルト12の締結時に生じる軸力がメネジ部13を起点として第2のカバー5に作用することによって、第2のカバー5に回転モーメントが発生し、図3Cに矢印で示される方向へ第2のカバー5が湾曲する。そのため、ケース2と第2のカバー5との間に隙間が生じ、この隙間を通じて油圧室2aからVVT1b外へオイルが漏れる。VVT1bを駆動するためには、オイル漏れにより低下した油圧室2aの油圧を上昇させる必要があり、結果としてエンジンの燃費が悪くなる。
実施の形態1に係るVVT1では、ボルト6,7を締結する第1のネジ穴2eと第2のネジ穴2fが、ケース2に設けられている。つまり、ケース2とは反対側に突出する形状のメネジ部10を第1のカバー4及び第2のカバー5に設けないため、VVT1aに比べてVVT1の薄型化が可能となる。したがって、エンジンの省スペース化が可能となる。また、実施の形態1に係るVVT1では、第1のカバー4及び第2のカバー5にメネジ部13を設けないため、ボルト6,7の締結時に生じる軸力が、メネジ部13を起点として第1のカバー4及び第2のカバー5に作用することは無い。そのため、第1のカバー4及び第2のカバー5が変形しにくくなり、油圧室2aからVVT1外へのオイル漏れが抑制可能となる。したがって、エンジンの燃費向上が可能となる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係るVVT1の構成例を示す図であり、図4Aは正面図、図4BはD-D断面図、図4Cは締結構造の拡大図である。図4において図1と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。図4Aでは、第2のカバー5の一部を省略し、ケース2の内部構造を露出させてある。
実施の形態1では、第1の締結部材及び第2の締結部材がボルト6,7であったが、実施の形態2では、第1の締結部材がボルト6であり、第2の締結部材がナット7aである。ナット7aは、筒部7bとフランジ部7dとを有する。筒部7bは、内周面にメネジ7cが設けられており、第2のカバー5に設けられた第2の貫通穴5aを貫通する。フランジ部7dは、筒部7bの一端側に設けられ、第2の貫通穴5aの縁部に引っ掛かる。
実施の形態2のケース2は、第1のカバー4の第1の貫通穴4a及び第2のカバー5の第2の貫通穴5aに対向する位置に設けられた、第3の貫通穴2gを有する。第3の貫通穴2gのうち、第1のカバー4側は、ボルト6を貫通させるボルト貫通部2iであり、第2のカバー5側は、ナット7aの筒部7bを収納する筒部収納部2hである。ボルト6は、第1のカバー4に設けられた第1の貫通穴4aを貫通し、ケース2のボルト貫通部2iを貫通し、筒部収納部2hに収納されている筒部7bのメネジ7cに締結する。
このように、実施の形態2では、ボルト6を締結する筒部7bが、ケース2に収納される構造であるため、図2に示されたような従来のVVT1aに比べてVVT1の薄型化が可能となる。また、ボルト6の締結時に生じる軸力は、図4Cに矢印で示されるように、ナット7aから垂直に第2のカバー5に伝達されるため、図3Cに示された従来のVVT1bのような第2のカバー5の回転モーメントが発生しない。そのため、第2のカバー5は湾曲せず、油圧室2aからVVT1外へのオイル漏れが抑制可能となる。
なお、図4の例では、フランジ部7dが第2のカバー5の外部に突出しないように、第2のカバー5における第2の貫通穴5aの縁部に、凹部5bが設けられている。凹部5bにフランジ部7dが収納されることにより、VVT1のさらなる薄型化が可能となる。
また、図4の例では、ナット7aの筒部7bがケース2に収納される構造であったが、筒部7bがケース2とは反対側に突出する構造であってもよい。この構造の場合にも、ボルト6の締結時に生じる軸力によって、第2のカバー5が湾曲しないため、油圧室2aからVVT1外へのオイル漏れが抑制可能となる。
また、図4の例では、第1のカバー4側にボルト6が設置され、第2のカバー5側にナット7aが設置される構成であったが、反対に、第1のカバー4側にナット7aが設置され、第2のカバー5側にボルト6が設置される構成であってもよい。
実施の形態3.
実施の形態2に係るVVT1において、ナット7aの筒部7bはケース2に収納されるため、作業者が、ボルト6をナット7aに締結する際に工具等を用いてナット7aの回転を止めることは難しい。ボルト6締結時にナット7aが回転しないためには、ナット7aのフランジ部7dと第2のカバー5の凹部5bとの摩擦力がボルト6の締め付けトルクよりも大きくなる必要がある。そのためには、フランジ部7d又は凹部5bに、摩擦係数を増加させるための表面処理(例えば、ショットブラスト)が施されている必要がある。この表面処理はVVT1のコスト上昇を招く。そこで、実施の形態3では、上記の表面処理に代わる、より安価な回転止め機構をVVT1に追加する。
具体的には、実施の形態3では、実施の形態2に示されたナット7aのフランジ部7d又は筒部7bの少なくとも一方に対して、ボルト6がナット7aに締結する際にナット7aの回転を防止する形状の回転止め部が設けられる。
図5は、実施の形態3に係るVVT1の構成例を示す正面図であり、フランジ部7dに第1の回転止め部7eが設けられた例である。図5において図4と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。図5では、第2のカバー5の一部を省略し、ケース2の内部構造を露出させてある。
フランジ部7dは、ナット7aの回転を防止する形状の第1の回転止め部7eを有する。図5の例では、第1の回転止め部7eは、フランジ部7dの外周部に設けられた、相対する2つの平面である。なお、第1の回転止め部7eの形状は、図5に示される形状に限定されず、フランジ部7dの外周部に設けられた1つ以上の平面又はギア形状等であってもよい。
他方、第2のカバー5は、フランジ部7dの第1の回転止め部7eに嵌合する、第1の嵌合部5eを有する。図5の例では、第1の嵌合部5eは、凹部5bの内周部に設けられた、相対する2つの平面である。なお、第1の嵌合部5eの形状は、第1の回転止め部7eに嵌合してナット7aの回転を止めることのできる形状であればよく、第1の回転止め部7eの形状に合わせた任意の形状に変更可能である。
このように、図5の例では、フランジ部7dが、ナット7aの回転を防止する形状の第1の回転止め部7eを有する。第2のカバー5は、フランジ部7dの第1の回転止め部7eに嵌合する第1の嵌合部5eを有する。第1の回転止め部7eと第1の嵌合部5eとによりボルト6締結時のナット7aの回転を防止することができるため、VVT1の生産性が向上する。また、第1の回転止め部7eと第1の嵌合部5eの追加は、上記の表面処理に比べて安価であるため、VVT1のコスト上昇を抑制可能である。
図6は、実施の形態3に係るVVT1の別の構成例を示す正面図であり、筒部7bに第2の回転止め部7jが設けられた例である。図7は、筒部7bに第2の回転止め部7jが設けられたナット7aの外観斜視図である。図6及び図7において図4と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。図6では、第2のカバー5の一部を省略し、ケース2の内部構造を露出させてある。
筒部7bは、外周面に設けられた、ナット7aの回転を防止する形状の第2の回転止め部7jを有する。図6及び図7の例では、第2の回転止め部7jは、筒部7bの外周面に設けられた、6つの平面である。なお、第2の回転止め部7jの形状は、図6及び図7に示される形状に限定されず、筒部7bの外周部に設けられた1つの平面以上の平面又はギア形状等であってもよい。
他方、ケース2は、第3の貫通穴2gの内周面に設けられた、筒部7bの第2の回転止め部7jに嵌合する第2の嵌合部2jを有する。図6の例では、第2の嵌合部2jは、第3の貫通穴2gの内周面に設けられた、6つの平面である。なお、第2の嵌合部2jの形状は、第2の回転止め部7jに嵌合してナット7aの回転を止めることのできる形状であればよく、第2の回転止め部7jの形状に合わせた任意の形状に変更可能である。
このように、図6及び図7の例では、筒部7bが、外周面に設けられた、ナット7aの回転を防止する形状の第2の回転止め部7jを有する。ケース2は、第3の貫通穴2gの内周面に設けられた、筒部7bの第2の回転止め部7jに嵌合する第2の嵌合部2jを有する。第2の回転止め部7jと第2の嵌合部2jとによりボルト6締結時のナット7aの回転を防止することができるため、VVT1の生産性が向上する。また、第2の回転止め部7jと第2の嵌合部2jの追加は、上記の表面処理に比べて安価であるため、VVT1のコスト上昇を抑制可能である。
なお、VVT1に対し、第1の回転止め部7eと第1の嵌合部5e、及び、第2の回転止め部7jと第2の嵌合部2jの両方が追加されてもよい。
また、VVT1のコスト上昇が許容される場合、第1の回転止め部7eと第1の嵌合部5e、及び、第2の回転止め部7jと第2の嵌合部2jではなく、上記の表面処理が施されていてもよい。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4に係るVVT1における締結構造の拡大図である。図8において図4と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。
図8に示されるように、ナット7aの筒部7bは、フランジ部7dが設けられた一端側とは反対側に、ボルト6を貫通させる大内径部7kを有する。この大内径部7kの内径φ1は、ケース2に設けられた第3の貫通穴2gのうちのボルト貫通部2iの内径φ2よりも大きい。φ1>φ2であることにより、作業者がボルト6を第1のカバー4の第1の貫通穴4aから挿入して筒部7bへ組み付ける際に、筒部7bの縁部にボルト6が乗り上げることなく大内径部7kに入るようになる。そのため、ボルト6の組み付け性が向上する。
なお、図8に示される締結構造に対して、実施の形態3に示された第1の回転止め部7e及び第1の嵌合部5e、又は第2の回転止め部7j及び第2の嵌合部2jが追加されてもよい。
本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係るVVTは、薄型化及びオイル漏れ抑制を実現したので、省スペース化及び燃費向上が要求されるエンジンに用いるのに適している。
1,1a,1b VVT、2 ケース、2a 油圧室、2b スプロケット、2c 第1の開口部、2d 第2の開口部、2e 第1のネジ穴、2f 第2のネジ穴、2g 第3の貫通穴、2h 筒部収納部、2i ボルト貫通部、2j 第2の嵌合部、3 ロータ、4 第1のカバー、4a 第1の貫通穴、5 第2のカバー、5a 第2の貫通穴、5b 凹部、5e 第1の嵌合部、6 ボルト(第1の締結部材)、7 ボルト(第2の締結部材)、7a ナット(第2の締結部材)、7b 筒部、7c メネジ、7d フランジ部、7e 第1の回転止め部、7j 第2の回転止め部、7k 大内径部、10,13 メネジ部、11,14 貫通穴、12 ボルト、φ1,φ2 内径。

Claims (3)

  1. クランクシャフトと同期回転する、筒状のケースと、
    前記ケースに収納され、カムシャフトと同期回転するロータと、
    第1の貫通穴を有し、前記ケースの一方の開口部を塞ぐ第1のカバーと、
    第2の貫通穴を有し、前記ケースのもう一方の開口部を塞ぐ第2のカバーと、
    前記第1の貫通穴を貫通し、前記第1のカバーから突出しない状態で前記第1のカバーと前記ケースとを固定する第1の締結部材と、
    前記第2の貫通穴を貫通し、前記第2のカバーから突出しない状態で前記第2のカバーと前記ケースとを固定する第2の締結部材とを備え、
    前記第2の締結部材は、内周面にメネジが設けられた、前記第2の貫通穴を貫通する筒部と、前記筒部の一端側に設けられて前記第2の貫通穴の縁部に引っ掛かるフランジ部とを有するナットであり、
    前記第1の締結部材は、前記ナットに締結されるボルトであり、
    前記ケースは、前記第1の貫通穴および前記第2の貫通穴に対向する位置に設けられた第3の貫通穴を有し、
    前記第3の貫通穴は、前記ナットの前記筒部を収納する第1の部分と、前記ボルトを貫通させる第2の部分と、を有した貫通穴であり、
    前記第1の部分の内径は、前記第2の部分の内径よりも大きく、
    前記筒部は、前記フランジ部が設けられた一端側とは反対側に、前記第3の貫通穴における前記第2の部分の内径よりも大きい内径である、前記ボルトを貫通させる大内径部を有する
    ことを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記フランジ部は、前記ナットの回転を防止する形状の第1の回転止め部を有し、
    前記第2のカバーは、前記フランジ部の前記第1の回転止め部に嵌合する第1の嵌合部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記筒部は、外周面に設けられた、前記ナットの回転を防止する形状の第2の回転止め部を有し、
    前記ケースは、前記第3の貫通穴の内周面に設けられた、前記筒部の前記第2の回転止め部に嵌合する第2の嵌合部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
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