JP7342572B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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このように、従来の画像形成装置では、操作性と表示パネルの視認性とを両立させることが容易でないという課題がある。
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された記録媒体が排出される排紙部と、
操作者の操作により所定の可動範囲内で動かされる可動部と、
少なくとも一部が可撓性を有する表示パネルと、前記表示パネルのうち可撓性を有する収納対象部分を引き出し可能に収納する収納部と、を有し、前記収納対象部分が前記収納部に収納された第1の状態、及び前記収納対象部分が前記収納部から引き出された第2の状態の間で遷移が可能な表示部と、
前記第2の状態の前記表示部における前記表示パネルの背面を支持する支持部材と、
内部に前記画像形成部が設けられている筐体と、
を備え、
前記表示部は、前記第1の状態において前記表示パネルの全体が前記可動範囲の範囲外に位置する態様で設けられており、
前記支持部材は、前記表示パネルの前記収納対象部分が前記収納部に収納されることに連動して前記筐体の内部に収納されることを特徴としている。
前記表示部は、前記第2の状態において前記表示パネルの一部が前記可動範囲の範囲内に位置する態様で設けられていることを特徴としている。
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された記録媒体が排出される排紙部と、
操作者の操作により所定の可動範囲内で動かされる可動部と、
少なくとも一部が可撓性を有する表示パネルと、前記表示パネルのうち可撓性を有する収納対象部分を引き出し可能に収納する収納部と、を有し、前記収納対象部分が前記収納部に収納された第1の状態、及び前記収納対象部分が前記収納部から引き出された第2の状態の間で遷移が可能な表示部と、
前記第2の状態の前記表示部における前記表示パネルの背面を支持する支持部材と、
内部に前記画像形成部が設けられている筐体と、
を備え、
操作者が、前記排紙部に排出された記録媒体を取り出す動作、及び前記可動部に対する前記操作を行うときに当該操作者による作業の対象となり得る範囲を作業範囲とした場合に、
前記表示部は、前記第1の状態において前記表示パネルの全体が前記作業範囲の範囲外に位置する態様で設けられており、
前記支持部材は、前記表示パネルの前記収納対象部分が前記収納部に収納されることに連動して前記筐体の内部に収納されることを特徴としている。
前記表示部は、前記第2の状態において前記表示パネルの一部が前記作業範囲の範囲内に位置する態様で設けられていることを特徴としている。
前記表示部は、前記収納部から前記収納対象部分が水平方向に引き出される向きで設けられていることを特徴としている。
前記表示部は、前記収納対象部分が前記収納部に対して前記排紙部側に向かって引き出される位置に設けられており、かつ、
前記第2の状態において、前記作業範囲のうち、前記排紙部に排出された記録媒体を取り出す動作を行うときの作業の対象となり得る範囲内に前記表示パネルの一部が位置する態様で設けられていることを特徴としている。
前記表示部を、前記収納部から前記収納対象部分が水平方向に引き出される第1の向きと、前記収納部から前記収納対象部分が鉛直下向きの成分を有する方向に引き出される第2の向きとの間で回転させる回転機構を備えることを特徴としている。
前記表示部の向きを検出する検出部と、
前記検出部による前記表示部の向きの検出結果に応じて前記表示部による表示内容を切り替える表示制御手段と、
を備えることを特徴としている。
前記収納部は、前記表示パネルの前記収納対象部分を巻き取って収納することを特徴としている。
前記第2の状態において、前記収納対象部分が前記収納部に巻き取られないように前記表示パネルを固定する固定部を備えることを特徴としている。
前記収納対象部分を前記収納部に引き込む向きに前記表示パネルに対して力を及ぼす引き込み部を備えることを特徴としている。
前記表示パネルは、当該表示パネルの表示領域に重なり前記操作者による接触操作を受け付けるタッチパネルを有することを特徴としている。
所定の載置面に載置された記録媒体の画像を読み取る画像読取部を備え、
前記可動部は、前記操作により、前記載置面を覆う状態と、前記載置面を露出させる状態との間の前記可動範囲内で動かされるカバー部材を有することを特徴としている。
前記可動部は、開閉可能な扉、及び開閉可能なトレイの少なくとも一方を有することを特徴としている。
本実施形態の画像形成装置1は、電子写真方式によりカラーの画像形成を行うMFP(Multifunction Peripheral)である。
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体1aと、筐体1aの外部に設けられた操作表示部30(表示部)と、筐体1aの上部に設けられたスキャナー40と、スキャナー40の下部において筐体1aの外部に露出している排紙部60などを備える。画像形成装置1は、操作表示部30の正面に立つ操作者により操作される。以下では、この操作者から見て手前に向かう方向を「前方」、奥に向かう方向を「後方」、左に向かう方向を「左方」、右に向かう方向を「右方」、上に向かう方向を「上方」、下に向かう方向を「下方」と記す。
また、筐体1aのうち前方側の面(以下、前面と記す)には、開閉可能な扉81、82と、開閉可能な給紙トレイ83~85(トレイ)とが設けられている。また、前面に隣接する一対の側面のうち右方の面には、開閉可能な扉86と、開閉可能な手差しトレイ87(トレイ)とが設けられている。
また、筐体1aの内部には、用紙(記録媒体)に画像を形成する画像形成部20が設けられている。
画像形成部20は、給紙トレイ83~85、又は手差しトレイ87から供給された用紙に対して画像を形成し、排紙部60に排出する。
画像形成部20は、静電潜像を表面に担持するドラム状の感光体である像担持体21と、像担持体21の表面における残留トナーを除去するクリーニング部22と、像担持体21の表面を一様に帯電させる帯電ローラー23と、帯電された像担持体21の表面を露光して静電潜像を形成する露光部24と、トナーを含む現像剤を用いて静電潜像を現像し、像担持体21の表面にトナー像を形成する現像部25と、形成されたトナー像を転写領域において中間転写ベルト261に1次転写し、さらに中間転写ベルト261から用紙に2次転写する転写部26と、トナー像を用紙に定着させる定着部27と、用紙を給紙トレイ83~85、又は手差しトレイ87から排紙部60に至る搬送経路で搬送する複数の搬送ローラー28などを備える。上記のうち、像担持体21、クリーニング部22、帯電ローラー23、露光部24、現像部25により作像ユニットが構成される。
転写部26では、1次転写ローラー263にトナーと逆極性のバイアス電圧を印加した状態で中間転写ベルト261が周回移動することで、回転する像担持体21の表面から中間転写ベルト261にトナーが転写される。また、Y、M、C、Kの各色のトナーが重畳転写された後、所定のバイアス電圧が印加された2次転写ローラー265と中間転写ベルト261との間を用紙が通過することで、中間転写ベルト261から用紙へカラートナー像が転写される。用紙へ転写されずに中間転写ベルト261上に残留したトナーは、ベルトクリーニング部264のクリーニングブレードによって除去される。
また、表示パネル31は、少なくとも一部が可撓性を有しており、操作表示部30は、表示パネル31のうち可撓性を有する収納対象部分を巻き取って引き出し可能に収納する収納部32を有している。このような構成により、本実施形態の操作表示部30は、表示パネル31の収納対象部分が収納部32に収納された収納状態(第1の状態)(図1)と、収納対象部分が収納部32から引き出された拡張状態(第2の状態)(図3)との間で遷移が可能となっている。収納状態では、表示パネル31は第1の表示面積で表示が可能であり、拡張状態では、表示パネル31は第1の表示面積より大きい第2の表示面積で表示が可能である。以下では、表示パネル31の収納対象部分を収納部32から引き出すことを、単に「表示パネル31を収納部32から引き出す」とも記し、表示パネル31の収納対象部分を収納部32に収納することを、単に「表示パネル31を収納部32に収納する」とも記す。
このように巻取可能な表示パネル31は、ローラブルタッチパネルとも呼ばれる。表示パネル31の構成及び状態の遷移については、後に詳述する。
画像読取部41は、用紙が載置される載置面41aを構成するプラテンガラス411(図2参照)と、載置面41a上の用紙に対して載置面41a側から光を照射するための光源や反射鏡などの光学系と、当該光学系から照射され用紙で反射した光を検出する撮像素子などを備える。画像読取部41は、制御部10による制御下で、プラテンガラス411の載置面41aに載置された用紙の画像を読み取ってR(赤)、G(緑)及びB(青)の色ごとのビットマップ形式の画像データを生成し、記憶部14(図5参照)に記憶させる。
図4は、画像形成装置1を右方から見た図である。図4(a)には、カバー部材42が引き上げられて載置面41aが露出した状態が示されており、図4(b)には、カバー部材42が引き降ろされて載置面41aが覆われた状態が示されている。操作者は、カバー部材42の前面側に設けられている取っ手42aに手を掛けて上方に持ち上げることで、カバー部材42の全体を筐体1aの奥側の支点42bを中心に回転させる方向に引き上げることができるようになっている。
画像形成装置1は、制御部10(表示制御手段)と、画像形成部20、表示パネル31及び加速度センサー33(検出部)を有する操作表示部30と、スキャナー40と、通信部50などを備え、これらの各部はバス90を介して接続されている。以下では、既に説明した構成については説明を省略する。
例えば、制御部10は、記憶部14に記憶された画像データに基づいて画像形成部20の各部を動作させて用紙に画像を形成させる。
また、操作表示部30は、表示パネル31の向きを検出する加速度センサー33を有し、表示パネル31の向きの検出結果を制御部10に送信する。
また、収納部32の内部には、ぜんまいばね34(引き込み部)が設けられている。ぜんまいばね34の一端は収納部32内の図示略の中心軸に固定されており、他端は、収納対象部分31bのうち常時露出部分31a側とは反対側の端部に取り付けられている。
図6(c)の状態では、収納対象部分31bが引き出されたことによって、ぜんまいばね34が延びた状態となっており、ぜんまいばね34の復元力が表示パネル31に働いている。すなわち、ぜんまいばね34は、収納対象部分31bを収納部32に引き込む向きに、表示パネル31に対して力を及ぼしている。
図7に示すように、表示パネル31は、可撓性を有する表示基板311と、表示基板311に積層された可撓性を有するタッチパネル312とを備える。
表示基板311の構成は、特には限られないが、例えば可撓性を有する基材上に有機EL(Electro Luminescence)素子が形成された有機ELパネルを用いることができる。
タッチパネル312は、表示パネル31の表示領域に重なる範囲、ここでは表示基板311の全体と重なる範囲に設けられている。表示基板311及びタッチパネル312は一体的に接合されており、当該接合された状態のまま収納部32の内部に巻き取られて収納される。
なお、複数の突起部35のうち収納部32の開口部の縁に当接させる突起部35を変えることで、収納状態から拡張状態への遷移の中間状態で表示パネル31の位置を固定することもできるようになっている。
別の観点では、操作表示部30は、画像形成装置1の正面から見て、表示パネル31の収納対象部分31bが収納部32に対して画像形成装置1の内側に向かう向き(内向き)に引き出される位置に設けられている。ここで、内向きとは、画像形成装置1の正面から見て、収納部32から最短距離で画像形成装置1の外部に向かう向き(外向き)とは反対向きの成分を有する向きをいう。収納部32から外向きに収納対象部分31bを引き出す構成とすると、引き出された表示パネル31が画像形成装置1の外部に突出しやすく、また引き出されて外部に突出した表示パネル31が、画像形成装置1の横を通行する人の妨げになりやすい。これに対し、収納部32から内向きに収納対象部分31bを引き出す構成とすることで、これらの問題が生じないようにすることができる。
また、表示パネル31の収納対象部分31bを引き出した拡張状態において、表示パネル31は、上述した可動部の可動範囲R1の範囲外に位置する一方、表示パネル31の一部が作業範囲R2の範囲内に位置するようになっている。
図8(a)及び図8(b)では、操作者による作業範囲R2がドットを付した領域として示されている。ここで、作業範囲R2は、操作者が、排紙部60に排出された用紙を取り出す動作、及び上述した可動部に対して当該可動部を動かすための操作を行うときに当該操作者による作業の対象となり得る範囲である。詳しくは、画像形成装置1において操作表示部30が取り付けられていないと仮定した状態において、操作者が上記動作や操作を行うときに当該操作者による作業の対象となり得る範囲である。
また、作業範囲R2は、カバー部材42を上方に引き上げるために操作者が取っ手42aに対して手を伸ばし、取っ手42aに指を掛け、カバー部材42を持ち上げる一連の動作において、操作者の体の一部(通常、腕及び手)が通過し得る範囲を含む。同様に、作業範囲R2は、上方に引き上げられた状態のカバー部材42を、載置面41aを覆う状態に戻すための一連の動作において、操作者の体の一部が通過し得る範囲を含む。これらの範囲は、画像形成装置1を正面から見た場合に、閉じた状態のカバー部材42が占める領域、持ち上げた状態のカバー部材42が占める領域、及び閉じた状態と持ち上げた状態との間のカバー部材42の移動領域を合わせたものである。
また、作業範囲R2は、扉81、82を手前に引き倒して開放するために操作者が取っ手81a、82aに対して手を伸ばし、取っ手81a、82aに指を掛け、扉81、82を引き倒す一連の動作において、操作者の体の一部(通常、腕及び手)が通過し得る範囲を含む。同様に、作業範囲R2は、開放された状態の扉81、82を元に戻すための一連の動作において、操作者の体の一部が通過し得る範囲を含む。これらの範囲は、画像形成装置1を正面から見た場合に、取っ手81a、82aの領域とその近傍領域である。
この他、図8では記載が省略されているが、作業範囲R2は、給紙トレイ83~85、扉86及び手差しトレイ87を開閉するための動作において、操作者の体の一部が通過し得る範囲を含む。
作業範囲R2は3次元の範囲であるが、図8では、作業範囲R2のうち、筐体1aの前面を通る平面に含まれる部分が描かれている。
他方で、図8(b)に示すように、拡張状態では、表示パネル31の一部が作業範囲R2の範囲内に位置している。詳しくは、表示パネル31の一部が、作業範囲R2のうち、排紙部60に排出された用紙を取り出す動作を行うときに操作者の体の一部が通過する範囲内に入っている。
また、図4(a)及び図4(b)において操作表示部30が可動範囲R1の範囲外にあることからわかるように、収納状態及び拡張状態において、表示パネル31は、可動範囲R1の範囲外に位置している。
このように、操作表示部30は、収納状態において表示パネル31の全体が可動範囲R1及び作業範囲R2の範囲外に位置し、拡張状態において表示パネル31の一部が作業範囲R2の範囲内に位置する態様で設けられている。この構成によれば、操作表示部30を拡張状態とすることで表示パネル31の表示領域を広げて視認性を向上させることが可能であるとともに、操作表示部30を収納状態に戻すことで、可動範囲R1及び作業範囲R2の双方と表示パネル31とが干渉しない状態として画像形成装置1の操作性を確保することができる。
次に、上記実施形態の変形例1について説明する。本変形例は、操作表示部30が表示パネル31に垂直な回転軸の回りに回転可能に設けられており、表示パネル31を鉛直下向きの成分を有する方向にも引き出すことが可能である点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
本変形例の画像形成装置1の操作表示部30は、筐体1aに対してヒンジ部36(回転機構)を介して取り付けられている。ヒンジ部36は、表示パネル31に垂直な回転軸の回りで操作表示部30を回転させることができる。したがって、本変形例の画像形成装置1では、操作表示部30を回転させることで、収納部32からの表示パネル31(収納対象部分31b)の引き出し方向を変えることができる。本変形例のヒンジ部36は、操作表示部30を、収納部32から収納対象部分31bが水平方向に引き出される第1の向き(図1)と、収納部32から収納対象部分31bが鉛直下向きの成分を有する方向に引き出される第2の向き(図9)との間で回転させることができるようになっている。図9では、操作表示部30が第2の向きであり、かつ表示パネル31が引き出されて拡張状態となっている様子が描かれている。
ここで、図9において表示パネル31が引き出される方向は、下方(鉛直下向き)に対して僅かに前方側に傾斜した向きであり、以下ではこの向きを下方引出方向と記す。なお、表示パネル31が引き出される方向は下方引出方向に限られず、例えば鉛直下向きに引き出される構成としてもよい。
図9に示すように表示パネル31を下方引出方向に引き出せるようにすることで、操作者が車椅子を使用している場合等、操作者の視点の位置が低い場合であっても、表示パネル31を視認しやすくすることができる。
図10(a)に示すように、収納状態では、表示パネル31は作業範囲R2の範囲外に位置している。
他方で、図10(b)に示すように、拡張状態では、表示パネル31の一部が作業範囲R2の範囲内に位置している。詳しくは、表示パネル31の一部が、作業範囲R2のうち扉81を開閉するときの操作者の作業範囲内に入っている。
図11(a)に示すように、収納状態の表示パネル31は、扉81の可動範囲R1を含む全ての可動範囲R1の範囲外に位置している。
他方で、図11(b)に示すように、拡張状態では、表示パネル31の一部が扉81の可動範囲R1の範囲内に位置している。
なお、操作表示部30が第1の向きとなっているときの可動範囲R1及び作業範囲R2と表示パネル31との位置関係は、上記実施形態と同一である。
次に、変形例2について説明する。本変形例は、表示パネル31を鉛直上向きの成分を有する方向に引き出すことが可能である点で変形例1と異なる。以下では、変形例1との相違点について説明する。
本変形例のヒンジ部36は、操作表示部30を、収納部32から収納対象部分31bが水平方向に引き出される第1の向き(図1)と、収納部32から収納対象部分31bが鉛直上向きの成分を有する方向に引き出される第3の向き(図12)との間で回転させることができるようになっている。図12では、操作表示部30が第3の向きであり、かつ表示パネル31が引き出されて拡張状態となっている様子が描かれている。
ここで、図12において表示パネル31が引き出される方向は、上方(鉛直上向き)に対して僅かに後方側に傾斜した向きであり、以下ではこの向きを上方引出方向と記す。なお、表示パネル31が引き出される方向は上方引出方向に限られず、例えば鉛直上向きに引き出される構成としてもよい。
図13(a)に示すように、収納状態では、表示パネル31は作業範囲R2の範囲外に位置している。
他方で、図13(b)に示すように、拡張状態では、表示パネル31の一部が作業範囲R2の範囲内に位置している。詳しくは、表示パネル31の一部が、作業範囲R2のうちカバー部材42を引き上げるときの操作者の作業範囲内に入っている。
図14(a)に示すように、収納状態の表示パネル31は、カバー部材42の可動範囲R1を含む全ての可動範囲R1の範囲外に位置している。
他方で、図14(b)に示すように、拡張状態では、表示パネル31の一部がカバー部材42の可動範囲R1の範囲内に位置している。
なお、操作表示部30が第1の向きとなっているときの可動範囲R1及び作業範囲R2と表示パネル31との位置関係は、上記実施形態と同一である。
次に、上記実施形態の変形例3について説明する。本変形例は、変形例1又は変形例2と組み合わされてもよい。本変形例は、収納部32から引き出された表示パネル31の背面を支持する支持部材を備える点で上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
図15(a)に示すように、収納状態では、表示パネル31のタッチパネル側とは反対側の面(以下、裏面と記す)は、筐体1aの外面により支持されている。また、筐体1aの内部には、板状の支持部材70が、表示パネル31の引き出し方向に移動可能な状態で格納されている。
このような構成によれば、操作表示部30を拡張状態とすることで表示パネル31の表示領域を広げ、表示パネル31の視認性を向上させることができる。また、操作表示部30を収納状態に戻すことで、可動範囲R1と表示パネル31とが干渉しない状態とすることができるため、表示パネル31により可動部の動作が妨げられるのを抑制することができる。よって上記構成によれば、画像形成装置1の十分な操作性を確保しつつ、表示パネル31の視認性を向上させることができる。
このような構成によれば、操作表示部30を拡張状態とすることで表示パネル31の表示領域を広げ、表示パネル31の視認性を向上させることができる。また、操作表示部30を収納状態に戻すことで、作業範囲R2と表示パネル31とが干渉しない状態とすることができるため、表示パネル31により作業範囲R2内での操作者の操作が妨げられるのを抑制することができる。よって上記構成によれば、画像形成装置1の十分な操作性を確保しつつ、表示パネル31の視認性を向上させることができる。
例えば、上記実施形態では、操作表示部30を、排紙部60の右側かつ扉81の上方に設けているが、これに限定する趣旨ではない。操作表示部30は、収納状態において表示パネル31の全体が可動範囲R1及び作業範囲R2の範囲外に位置し、拡張状態において表示パネル31の一部が可動範囲R1及び作業範囲R2の少なくとも一方の範囲内に位置するような任意の位置及び態様で設けることができる。
また、上記実施形態では、記録媒体としての用紙に画像を形成する画像形成装置1を例示したが、樹脂のシートや布帛といった他の材質の記録媒体に画像を形成する画像形成装置に対して本発明を適用してもよい。
1a 筐体
10 制御部(表示制御手段)
20 画像形成部
30 操作表示部(表示部)
31 表示パネル
31a 常時露出部分
31b 収納対象部分
311 表示基板
312 タッチパネル
32 収納部
33 加速度センサー(検出部)
34 ぜんまいばね(引き込み部)
35 突起部(固定部)
36 ヒンジ部(回転機構)
40 スキャナー
41 画像読取部
41a 載置面
411 プラテンガラス
42 カバー部材
42a 取っ手
42b 支点
50 通信部
60 排紙部
70 支持部材
81、82、86 扉
81a、82a、86a、87a 取っ手
83~85 給紙トレイ(トレイ)
87 手差しトレイ(トレイ)
90 バス
R1 可動範囲
R2 作業範囲
Claims (14)
- 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された記録媒体が排出される排紙部と、
操作者の操作により所定の可動範囲内で動かされる可動部と、
少なくとも一部が可撓性を有する表示パネルと、前記表示パネルのうち可撓性を有する収納対象部分を引き出し可能に収納する収納部と、を有し、前記収納対象部分が前記収納部に収納された第1の状態、及び前記収納対象部分が前記収納部から引き出された第2の状態の間で遷移が可能な表示部と、
前記第2の状態の前記表示部における前記表示パネルの背面を支持する支持部材と、
内部に前記画像形成部が設けられている筐体と、
を備え、
前記表示部は、前記第1の状態において前記表示パネルの全体が前記可動範囲の範囲外に位置する態様で設けられており、
前記支持部材は、前記表示パネルの前記収納対象部分が前記収納部に収納されることに連動して前記筐体の内部に収納されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記表示部は、前記第2の状態において前記表示パネルの一部が前記可動範囲の範囲内に位置する態様で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された記録媒体が排出される排紙部と、
操作者の操作により所定の可動範囲内で動かされる可動部と、
少なくとも一部が可撓性を有する表示パネルと、前記表示パネルのうち可撓性を有する収納対象部分を引き出し可能に収納する収納部と、を有し、前記収納対象部分が前記収納部に収納された第1の状態、及び前記収納対象部分が前記収納部から引き出された第2の状態の間で遷移が可能な表示部と、
前記第2の状態の前記表示部における前記表示パネルの背面を支持する支持部材と、
内部に前記画像形成部が設けられている筐体と、
を備え、
操作者が、前記排紙部に排出された記録媒体を取り出す動作、及び前記可動部に対する前記操作を行うときに当該操作者による作業の対象となり得る範囲を作業範囲とした場合に、
前記表示部は、前記第1の状態において前記表示パネルの全体が前記作業範囲の範囲外に位置する態様で設けられており、
前記支持部材は、前記表示パネルの前記収納対象部分が前記収納部に収納されることに連動して前記筐体の内部に収納されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記表示部は、前記第2の状態において前記表示パネルの一部が前記作業範囲の範囲内に位置する態様で設けられていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記表示部は、前記収納部から前記収納対象部分が水平方向に引き出される向きで設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記表示部は、前記収納対象部分が前記収納部に対して前記排紙部側に向かって引き出される位置に設けられており、かつ、
前記第2の状態において、前記作業範囲のうち、前記排紙部に排出された記録媒体を取り出す動作を行うときの作業の対象となり得る範囲内に前記表示パネルの一部が位置する態様で設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。 - 前記表示部を、前記収納部から前記収納対象部分が水平方向に引き出される第1の向きと、前記収納部から前記収納対象部分が鉛直下向きの成分を有する方向に引き出される第2の向きとの間で回転させる回転機構を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
- 前記表示部の向きを検出する検出部と、
前記検出部による前記表示部の向きの検出結果に応じて前記表示部による表示内容を切り替える表示制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記収納部は、前記表示パネルの前記収納対象部分を巻き取って収納することを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第2の状態において、前記収納対象部分が前記収納部に巻き取られないように前記表示パネルを固定する固定部を備えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記収納対象部分を前記収納部に引き込む向きに前記表示パネルに対して力を及ぼす引き込み部を備えることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
- 前記表示パネルは、当該表示パネルの表示領域に重なり前記操作者による接触操作を受け付けるタッチパネルを有することを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 所定の載置面に載置された記録媒体の画像を読み取る画像読取部を備え、
前記可動部は、前記操作により、前記載置面を覆う状態と、前記載置面を露出させる状態との間の前記可動範囲内で動かされるカバー部材を有することを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記可動部は、開閉可能な扉、及び開閉可能なトレイの少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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