JP2021082977A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な大きさの操作画面を確保しつつ操作性の低下を抑制することができる画像形成装置及びプログラムを提供する。【解決手段】操作画面に対する接触操作を入力操作として受け付け、当該入力操作に応じて動作する画像形成装置は、操作画面を表示する表示部を有し、当該操作画面に対する接触操作を検知する、可撓性を有するタッチパネルと、タッチパネルを引き出し可能に収納する収納部と、タッチパネルの収納部からの露出量を検知する露出量検知手段と、表示部の表示動作を制御する表示制御手段と、を備え、表示制御手段は、接触操作の対象となる操作対象標識を含む操作画面を表示部により表示させ、露出量検知手段により検知された露出量に応じて、操作画面における操作対象標識の表示タイミング及び消去タイミングを制御する。【選択図】図12

Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
従来、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、各種動作設定や、処理開始の指示などのための入力操作(接触操作)を受け付けるタッチパネルが用いられている(例えば、特許文献1)。近年、処理装置の機能の高度化及び多様化に伴って、タッチパネルの操作画面に表示する必要のある情報量や操作対象標識(例えば操作キー)の数が増大しており、タッチパネルの大型化が求められている。
特開2018−61182号公報
しかしながら、単にタッチパネルを大型化したのでは、操作画面に一度に表示される操作対象標識の数が多くなって目的の操作対象標識を見つけにくくなったり、タッチパネルが他の操作の邪魔になったりするために操作性が低下するという課題がある。
このように、従来の技術では、必要な大きさの操作画面を確保しつつ操作性の低下を抑制することが容易でないという課題がある。
この発明の目的は、必要な大きさの操作画面を確保しつつ操作性の低下を抑制することができる画像形成装置及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置の発明は、
操作画面に対する接触操作を入力操作として受け付け、当該入力操作に応じて動作する画像形成装置であって、
前記操作画面を表示する表示部を有し、当該操作画面に対する接触操作を検知する、可撓性を有するタッチパネルと、
前記タッチパネルを引き出し可能に収納する収納部と、
前記タッチパネルの前記収納部からの露出量を検知する露出量検知手段と、
前記表示部の表示動作を制御する表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、
接触操作の対象となる操作対象標識を含む前記操作画面を前記表示部により表示させ、
前記露出量検知手段により検知された露出量に応じて、前記操作画面における前記操作対象標識の表示タイミング及び消去タイミングを制御する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記操作対象標識は、前記操作画面における表示領域の位置及び大きさが予め定められており、
前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により露出量が増大していることが検知されている場合に、前記表示領域の全体が前記収納部から露出したタイミングで、前記操作画面において前記操作対象標識を表示させる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記操作対象標識は、前記操作画面における表示領域の位置及び大きさが予め定められており、
前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により露出量が減少していることが検知されている場合に、前記表示領域の少なくとも一部が前記収納部により遮蔽されたタイミングで、前記操作画面から前記操作対象標識を消去させる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記操作対象標識は、前記操作画面における表示領域の位置及び大きさが予め定められており、
前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により露出量が増大していることが検知されている場合に、前記表示領域の全体が前記収納部から露出するタイミングより所定時間前に前記操作対象標識の表示を開始させる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により露出量が減少していることが検知されている場合には、前記表示領域の一部が前記収納部により遮蔽されるタイミングより前には前記操作対象標識を消去させない。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により検知された露出量が、前記操作画面の全体を表示できる最小の露出量より多い場合に、前記表示部のうち前記収納部から露出している表示露出部分の中心に前記操作画面を表示させる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、
前記表示制御手段は、前記表示露出部分の中心に前記操作画面を表示させた後に、前記露出量検知手段により露出量の変化が検知された場合には、前記操作画面の表示位置を、露出量の変化後の前記表示露出部分の中心に更新する。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により検知された露出量に関わらず、前記表示部のうち前記収納部から露出している表示露出部分の先端部に前記操作画面を表示させる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記収納部は、前記タッチパネルの少なくとも一部を巻き取って収納する。
上記目的を達成するため、請求項10に記載のプログラムの発明は、
操作画面に対する接触操作を入力操作として受け付け、当該入力操作に応じて動作する画像形成装置に設けられたコンピューターにより実行されるプログラムであって、
前記画像形成装置は、前記操作画面を表示する表示部を有し、当該操作画面に対する接触操作を検知する、可撓性を有するタッチパネルと、前記タッチパネルを引き出し可能に収納する収納部と、前記タッチパネルの前記収納部からの露出量を検知する露出量検知手段と、を備え、
当該プログラムは、前記コンピューターを、
前記表示部の表示動作を制御する表示制御手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、
接触操作の対象となる操作対象標識を含む前記操作画面を前記表示部により表示させ、
前記露出量検知手段により検知された露出量に応じて、前記操作画面における前記操作対象標識の表示タイミング及び消去タイミングを制御する。
本発明に従うと、必要な大きさの操作画面を確保しつつ操作性の低下を抑制することができるという効果がある。
画像形成装置の外観を示す図である。 画像形成部の構成を示す図である。 タッチパネルの露出量を増大した画像形成装置の外観を示す図である。 操作表示部の構成を示す図である。 図4(c)のうち収納部の近傍部分を拡大して示した図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 タッチパネルの一部が引き出されている状態の操作表示部を示す図である。 図7の状態からタッチパネルがユーザーにより左方に引き出されている状態の操作表示部を示す図である。 図8の状態からさらにタッチパネルが左方に引き出された状態の操作表示部を示す図である。 図9の状態からさらにタッチパネルが左方に引き出された状態の操作表示部を示す図である。 タッチパネルの露出量が減少しているときの操作表示部の操作画面の表示動作を説明する図である。 操作画面表示処理の制御手順を示すフローチャートである。 操作キーの表示に遅延が生じている例を示す図である。 操作画面のセンタリングを行わない場合の操作表示部を示す図である。 第2の実施形態に係る操作画面表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の画像形成装置及びプログラムに係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置1の外観を示す図である。
本実施形態の画像形成装置1は、電子写真方式によりカラーの画像形成を行うMFP(Multifunction Peripheral)である。
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体1aと、筐体1aの外部に設けられた操作表示部30と、筐体1aの上部に設けられたスキャナー40と、スキャナー40の下部において筐体1aの外部に露出している排紙部60などを備える。画像形成装置1は、操作表示部30の正面に立つ操作者により操作される。以下では、この操作者から見て手前に向かう方向を「前方」、奥に向かう方向を「後方」、左に向かう方向を「左方」、右に向かう方向を「右方」、上に向かう方向を「上方」、下に向かう方向を「下方」と記す。
また、筐体1aのうち前方側の面(以下、前面と記す)には、開閉可能な給紙トレイ81などが設けられている。また、前面に隣接する一対の側面のうち右方の面には、開閉可能な手差しトレイ82などが設けられている。
また、筐体1aの内部には、用紙(記録媒体)に画像を形成する画像形成部20が設けられている。
図2は、画像形成部20の構成を示す図である。
画像形成部20は、給紙トレイ81、又は手差しトレイ82から供給された用紙に対して画像を形成し、排紙部60に排出する。
画像形成部20は、静電潜像を表面に担持するドラム状の感光体である像担持体21と、像担持体21の表面における残留トナーを除去するクリーニング部22と、像担持体21の表面を一様に帯電させる帯電ローラー23と、帯電された像担持体21の表面を露光して静電潜像を形成する露光部24と、トナーを含む現像剤を用いて静電潜像を現像し、像担持体21の表面にトナー像を形成する現像部25と、形成されたトナー像を転写領域において中間転写ベルト261に1次転写し、さらに中間転写ベルト261から用紙に2次転写する転写部26と、トナー像を用紙に定着させる定着部27と、用紙を給紙トレイ81、又は手差しトレイ82から排紙部60に至る搬送経路で搬送する複数の搬送ローラー28などを備える。上記のうち、像担持体21、クリーニング部22、帯電ローラー23、露光部24、現像部25により作像ユニットが構成される。
作像ユニットは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びK(ブラック)の各色に対応して4つ設けられ、中間転写ベルト261の下部水平面に沿ってY、M、C、Kの順に配列されている。各作像ユニットでは、像担持体21の外周面に沿って、クリーニング部22、帯電ローラー23、露光部24及び現像部25がこの順に配列されている。
像担持体21は、所定の回転軸を中心に回転する。像担持体21の外周面には感光層が形成されている。
クリーニング部22は、弾性体からなる平板状のクリーニングブレードを有し、当該クリーニングブレードを像担持体21の表面に当接させることで、像担持体21の表面に付着し中間転写ベルト261に転写されずに残留したトナーなどの異物を除去する。
帯電ローラー23は、像担持体21の表面に当接し、像担持体21の回転に伴って所定の回転軸を中心に従動回転する筒状部材である。帯電ローラー23は、図示略の電源部から帯電駆動電圧が印加されることで、像担持体21の表面を一様に帯電させる。
露光部24は、発光素子としてのLD(Laser Diode)を備え、帯電ローラー23により帯電された像担持体21の表面にレーザー光を照射することで露光して像担持体21上に静電潜像を形成する。
現像部25は、像担持体21の表面に対向するように配置された現像スリーブ(現像ローラー)を備える。現像部25は、図示しないトナーボトルから供給されたトナーを含む現像剤を、所定の現像バイアス電位とされた現像スリーブの表面に供給することで、現像剤中のトナーを現像スリーブ表面から像担持体21の表面の静電潜像に付着させて、像担持体21の表面にトナー像を形成させる。
転写部26は、2つのベルト搬送ローラー262と、各像担持体21に対向して配置された4つの1次転写ローラー263と、ベルト搬送ローラー262及び1次転写ローラー263の回りに架け渡された中間転写ベルト261と、中間転写ベルト261上に残留したトナーを除去するベルトクリーニング部264と、一方のベルト搬送ローラー262に対して付勢された状態でベルト搬送ローラー262の回転に伴って従動回転する2次転写ローラー265とを備える。
転写部26では、1次転写ローラー263にトナーと逆極性のバイアス電圧を印加した状態で中間転写ベルト261が周回移動することで、回転する像担持体21の表面から中間転写ベルト261にトナーが転写される。また、Y、M、C、Kの各色のトナーが重畳転写された後、所定のバイアス電圧が印加された2次転写ローラー265と中間転写ベルト261との間を用紙が通過することで、中間転写ベルト261から用紙へカラートナー像が転写される。用紙へ転写されずに中間転写ベルト261上に残留したトナーは、ベルトクリーニング部264のクリーニングブレードによって除去される。
定着部27は、トナー像が転写された用紙を加熱及び加圧して用紙にトナー像を定着させる。定着部27は、用紙を挟持する加熱ローラー及び加圧ローラーからなる一対のローラーを備える。トナー像が定着された用紙は、搬送ローラー28により搬送されて排紙部60に送出される。
図1に戻り、操作表示部30は、タッチパネル31及び収納部32を備える。タッチパネル31は、操作画面を表示するとともに、当該操作画面に対する接触操作を入力操作として検知する。操作表示部30は、タッチパネル31が検知した接触操作を操作信号に変換して制御部10(図5参照)に出力する。収納部32は、中空の円筒状の部材である。タッチパネル31は可撓性を有しており、収納部32は、タッチパネル31の一部又は全部を巻き取って引き出し可能に収納する。このような構成により、タッチパネル31の収納部32からの引き出し量(露出量)を調整することができるようになっている。よって、例えば図1の状態からタッチパネル31を引き出すことで、図3に示すようにタッチパネル31の露出量を増大させて、タッチパネル31における操作画面の表示可能領域を広げることができる。また、図3の状態からタッチパネル31の一部を収納部32に収納して露出量を低減することで、図1の状態のようにタッチパネル31における操作画面の表示可能領域を狭めることができ、またさらにタッチパネル31を収納することでタッチパネル31の全体を収納部32に収めることもできる。このように巻取可能なタッチパネル31は、ローラブルタッチパネルとも呼ばれる。
図4は、操作表示部30の構成を示す図である。このうち図4(a)は、タッチパネル31の一部を収納部32から引き出さした状態の操作表示部30を正面から見た図であり、図4(b)は、図4(a)の状態の操作表示部30を収納部32の軸方向から見た図であり、図4(c)は、タッチパネル31をさらに引き出した状態の操作表示部30を収納部32の軸方向から見た図である。
図4(a)及び図4(b)に示す状態の操作表示部30では、タッチパネル31のうち先端から所定範囲内の部分が収納部32の外部に露出し、タッチパネル31のうち残りの部分が収納部32の内部に巻き取られた状態となっている。なお、本実施形態では、タッチパネル31の全体が可撓性を有しているが、先端から所定範囲を除く収納可能部分のみが可撓性を有していてもよい。
また、収納部32の内部には、ぜんまいばね34(引き込み部)が設けられている。ぜんまいばね34の一端は収納部32内の図示略の中心軸に固定されており、他端は、タッチパネル31の端部に取り付けられている。
図4(a)及び図4(b)に示す状態から、操作者がタッチパネル31を左方に引っ張ると、図4(c)に示すように、タッチパネル31が収納部32から引き出されて露出量が増大した状態となる。これによりタッチパネル31の表示可能領域が拡大される。
図4(c)の状態では、タッチパネル31が引き出されたことによって、ぜんまいばね34が図4(b)よりも延びた状態となっており、ぜんまいばね34の復元力がタッチパネル31に働いている。すなわち、ぜんまいばね34は、タッチパネル31を収納部32に引き込む向きに、タッチパネル31に対して力を及ぼしている。
図5は、図4(c)のうち収納部32の近傍部分を拡大して示した図である。
図5に示すように、タッチパネル31は、可撓性を有する表示部31aと、表示部31aに積層された可撓性を有する接触検知部31bとを備える。
表示部31aの構成は、特には限られないが、例えば可撓性を有する基材上に有機EL(Electro Luminescence)素子が形成された有機ELパネルを用いることができる。
接触検知部31bは、表示部31aの表示領域に重なる範囲、ここでは表示部31aの全体と重なる範囲に設けられている。表示部31a及び接触検知部31bは一体的に接合されており、当該接合された状態のまま収納部32の内部に巻き取られて収納される。
接触検知部31bは、その表面に対するユーザーの指やスタイラス等の操作手段の接触、及びその位置を検知する。本実施形態では、静電容量方式の接触検知部31bが用いられているが、これに限られず、抵抗膜方式や光学方式といった他の方式のタッチパネルが用いられてもよい。なお、接触検知部31bは、表示部31aの構成として表示部31aの内部に組み込まれていてもよい。
また、図5に示すように、タッチパネル31の接触検知部31b側とは反対側、すなわち裏面には、突起部35(固定部)が複数設けられている。突起部35は、タッチパネル31を引き出した状態において、収納部32のうちタッチパネル31が通る開口部の縁に当接する位置に設けられている。この突起部35が収納部32の開口部の縁に当接してタッチパネル31を支えることで、タッチパネル31の表示露出部分が収納部32に巻き取られないようにタッチパネル31を固定できるようになっている。また、突起部35を収納部の開口部の縁から外すことで、ぜんまいばね34の復元力によって、タッチパネル31が収納部32の内部に引き込まれ、収納される。
なお、複数の突起部35のうち収納部32の開口部の縁に当接させる突起部35を変えることで、収納状態から拡張状態への遷移の中間状態でタッチパネル31の位置を固定することもできるようになっている。
また、収納部32の開口部の近傍には、タッチパネル31の露出量を検知する露出量検知部33(露出量検知手段)が設けられている。露出量検知部33は、タッチパネル31の表示部31aの裏面と対向する位置に配置されている。表示部31aの裏面には、タッチパネル31の引き出し方向についての位置を示す目盛が形成されており、露出量検知部33は、この目盛を光学的に読み取ってタッチパネル31の収納部32からの露出量、すなわち収納部32から引き出されている部分の長さを検知する。
なお、露出量検知部33の検知方式はこれに限られない。例えば、タッチパネル31の引き出し及び収納に連動して回転するギアを設けて当該ギアの回転量を検知する方式としてもよい。また、タッチパネル31の先端の位置を所定の検知方法(例えば光学的検知、接触検知など)により特定する方式としてもよい。
また、タッチパネル31のうち収納部32内に巻き取られている量(巻き取り量)は、露出量と1対1に対応する。このため、タッチパネル31の巻き取り量を検知することも 、「露出量の検知」に含まれる。よって、露出量検知部33は、タッチパネル31の巻き取り量を検知するものであってもよい。
図1及び図2に示すスキャナー40は、筐体1aの上部に設けられた画像読取部41と、画像読取部41の上部に設けられたカバー部材42とを有する。
画像読取部41は、用紙が載置される載置面41aを構成するプラテンガラス411と、載置面41a上の用紙に対して載置面41a側から光を照射するための光源や反射鏡などの光学系と、当該光学系から照射され用紙で反射した光を検出する撮像素子などを備える。画像読取部41は、制御部10による制御下で、プラテンガラス411の載置面41aに載置された用紙の画像を読み取ってR(赤)、G(緑)及びB(青)の色ごとのビットマップ形式の画像データを生成し、記憶部14(図6参照)に記憶させる。
カバー部材42には、手差し原稿を1枚ずつ搬送して画像読取部41に読み取らせるADF(Auto Document Feeder)が設けられている。
排紙部60は、操作表示部30の正面(筐体1aの前面側)に立つ操作者から見て操作表示部30の左側、かつスキャナー40の下側において筐体1aの外部に露出しており、画像形成部20により画像が形成された用紙が、操作者により取り出すことができる状態で排出される。
図6は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、制御部10(表示制御手段)と、画像形成部20と、タッチパネル31及び露出量検知部33を有する操作表示部30と、スキャナー40と、通信部50などを備え、これらの各部はバス90を介して接続されている。以下では、既に説明した構成については説明を省略する。
制御部10は、CPU11(Central Processing Unit)、RAM12(Random Access Memory)、ROM13(Read Only Memory)、及び記憶部14を有する。
CPU11は、ROM13に記憶されているプログラム131を読み出して実行し、各種演算処理を行う。
RAM12は、CPU11に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
ROM13は、CPU11により実行される各種のプログラム131や設定データ等を格納する。なお、ROM13に代えてフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
記憶部14は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などにより構成され、スキャナー40により取得された画像データや、通信部50を介して外部から入力された画像データなどが記憶される。
これらのCPU11、RAM12、ROM13及び記憶部14を有する制御部10は、プログラム131に従って画像形成装置1の各部を統括制御する。
例えば、制御部10は、記憶部14に記憶された画像データに基づいて画像形成部20の各部を動作させて用紙に画像を形成させる。また、制御部10は、露出量検知部33によるタッチパネル31の露出量の検知結果に基づいて、タッチパネル31の表示部31aの表示内容を制御する。制御部10によるタッチパネル31の表示制御については、後に詳述する。
操作表示部30は、タッチパネル31に対する操作者の接触操作を検知するとともに、当該接触操作による選択位置を特定して、特定した選択位置を示す操作信号を制御部10に送信する。
また、操作表示部30は、露出量検知部33によるタッチパネル31の露出量の検知結果を制御部10に送信する。
通信部50は、ネットワークカードなどにより構成される。通信部50は、LAN(Local Area Network)などの通信ネットワークに接続され、通信ネットワーク上の外部機器と情報の送受信を行う。制御部10は、通信部50を介して、通信ネットワーク上の外部機器と通信を行う。
次に、画像形成装置1における操作表示部30の操作画面の表示動作について説明する。
本実施形態の操作表示部30は、制御部10による制御下で、ユーザーによるタッチパネル31の引き出し量、すなわち収納部32からの露出量に応じた内容の操作画面S(図7参照)を表示する。詳しくは、制御部10は、露出量検知部33によるタッチパネル31の露出量の検知結果に基づいて、表示部31a(より詳しくは、表示部31aの表示画面)のうち収納部32から露出している表示露出部分31E(図7参照)を特定し、この表示露出部分31E内に収まる大きさの操作画面Sを表示部31aにより表示させる。なお、制御部10は通常、表示部31aのうち表示露出部分31E以外の領域、すなわち収納部32に収納されている領域には表示を行わせない。
また、制御部10は、露出量検知部33による検知結果に基づいて、タッチパネル31の露出量の変化を検知した場合には、操作画面Sの内容を、変化後の露出量に応じた内容に更新する。
例えば、タッチパネル31の露出量が増大していること、すなわちタッチパネル31がユーザーにより収納部32から引き出されていることを検知した場合には、露出量の増大に従って表示部31aの表示露出部分31Eが増大するため、表示させる操作画面Sを露出量の増分に応じて拡張する。
一方、タッチパネル31の露出量が減少していること、すなわちタッチパネル31がユーザーにより収納部32に収納されていることを検知した場合には、露出量の減少に従って表示部31aの表示露出部分31Eが減少するため、表示させる操作画面Sを露出量の減少分に応じて縮小する。
図7〜図10は、タッチパネル31の露出量が増大しているときの操作表示部30の操作画面Sの表示動作を説明する図である。
図7では、タッチパネル31の一部が収納部32から引き出されており、表示露出部分31Eの大きさに合わせて(ここでは、表示露出部分31Eの全体に)操作画面Sが表示されている。図7における操作画面Sでは、6つの操作キー311a〜311fが表示されている。以下では、複数の操作キーのうち任意の1つを指す場合には、操作キー311と記す。
操作キー311は、ユーザーによる接触操作の対象となる操作対象標識の一態様である。ユーザーは、操作画面Sのうち操作キー311の表示領域内に対して接触操作を行うことで、操作キー311を選択する入力操作を行うことができる。操作キー311を選択する入力操作がなされると、選択された操作キー311に対して予め対応付けられている処理が制御部10により実行される。
操作キー311は、操作画面Sにおける表示領域Rの位置及び大きさが予め定められている。複数の操作キー311のうち、定められた表示領域Rの全体が収納部32から露出している操作キー311(換言すれば、表示露出部分31E内に表示領域Rの全体が入っている操作キー311)が、操作画面Sにおいて表示される。
表示させる操作キー311の種類は、特には限られないが、例えば「プリント」、「スキャン」、「コピー」及び「ファックス」といった基本機能を選択する操作キー311、これらの各基本機能における各種設定を行うための操作キー311、及び基本機能に係るジョブの開始を指示する操作キー311などが含まれ得る。また、図7では、全ての操作キー311が同一の大きさ及び形状とされているが、用途に応じて大きさ、形状及び色等を適宜変更してもよい。
図8は、図7の状態からタッチパネル31がユーザーにより左方に引き出されている状態の操作表示部を示す図である。タッチパネル31が引き出されると、露出量検知部33により露出量の増大が検知される。制御部10は、検知された露出量により特定される表示露出部分31Eの全体に操作画面Sが表示されるように、操作画面Sを拡張して表示させる。
ただし、操作キー311については、操作キー311の表示領域Rの全体が露出する前には表示は行われず、表示領域Rの全体が収納部32から露出したタイミングで、操作画面Sにおいて操作キー311が表示される。
図8に示す状態では、操作キー311e、311fの右側にある操作キー311g、311hの表示領域Rは、いずれも一部が収納部32に遮蔽されているため、この段階では操作キー311g、311hの表示は行われない。
図9は、図8の状態からさらにタッチパネル31が左方に引き出された状態の操作表示部30を示す図である。図9の状態では、タッチパネル31の露出量の増大により、操作キー311g、311hの表示領域Rの全体が収納部32から露出しているため、このタイミングで操作キー311g、311hが表示される。
図10は、図9の状態からさらにタッチパネル31が左方に引き出された状態の操作表示部30を示す図である。図10の状態では、タッチパネル31の露出量が、操作画面Sの全体を表示できる最小の表示量より多くなっている。すなわち、表示露出部分31Eが、表示させるべき操作画面Sの全体より大きくなっている。この場合には、表示露出部分31Eの中心に操作画面Sが表示される。換言すれば、表示露出部分31Eのうち操作画面Sを除いた一対の背景部分BGの左右方向の幅が均等になる位置に、操作画面Sがオフセットされた状態で表示される。背景部分BGは、黒色の非表示状態としてもよいし、所定の背景画面が表示されていてもよい。このように操作画面Sを表示露出部分31Eの中心に表示することを、以下では操作画面Sのセンタリングとも記す。
図10の状態からさらにタッチパネル31の露出量の変化が検知された場合には、操作画面Sの表示位置が、当該露出量の変化後の表示露出部分の中心に更新される。よって、タッチパネル31の露出量が、操作画面Sの全体を表示できる最小の表示量より多くなっている期間には、操作画面Sがセンタリングされ続ける。
次に、タッチパネル31が収納されるときの操作表示部30の操作画面Sの表示動作を説明する。
図11は、タッチパネル31の露出量が減少しているときの操作表示部30の操作画面Sの表示動作を説明する図である。
図11では、図9に示す状態からタッチパネル31の一部が右方に巻き取られて収納部32内に収納されている状態が示されている。タッチパネル31の収納に応じて露出量が減少していることが検知されている場合には、表示領域Rの少なくとも一部が収納部32により遮蔽されたタイミングで、操作画面Sから操作キー311を消去させる。図11に示す状態では、操作キー311g、311hの表示領域Rの一部が収納部32により遮蔽されているため、操作キー311g、311hの表示が消去される。
次に、操作表示部30に操作画面Sの表示動作を行わせるための操作画面表示処理について説明する。
図12は、操作画面表示処理の制御部10による制御手順を示すフローチャートである。
操作画面表示処理は、画像形成装置1の電源投入時に開始される。
操作画面表示処理が開始されると、制御部10は、画像形成装置1の電源オンを検知し(ステップS1)、露出量検知部33から送信された信号に基づいてタッチパネル31の露出量を検知する(ステップS2)。また、制御部10は、検知した露出量に応じた初期の操作画面Sを表示部31aにより表示させる(ステップS3)。
制御部10は、電源オフを指示する入力操作がなされたか否かを判別し(ステップS4)、電源オフを指示する入力操作がなされていないと判別された場合には(ステップS4で“NO”)、タッチパネル31の露出量の変化を検知したか否かを判別する(ステップS5)。露出量の変化を検知していないと判別された場合には(ステップS5で“NO”)、制御部10は、処理をステップS4に戻す。
タッチパネル31の露出量の変化を検知したと判別された場合には(ステップS5で“YES”)、制御部10は、当該露出量の変化が、露出量の増大であるか否かを判別する(ステップS6)。露出量が増大していると判別された場合には(ステップS6で“YES”)、制御部10は、表示領域Rの全体が露出した未表示の操作キー311があるか否かを判別し(ステップS7)、当該未表示の操作キー311があると判別された場合には(ステップS7で“YES”)、当該未表示の操作キー311を表示部31aにより表示させる(ステップS8)。
ステップS8の処理が終了した場合、又はステップS7の処理で、表示領域Rの全体が露出した未表示の操作キー311がないと判別された場合には(ステップS7で“NO”)、制御部10は、表示露出部分31Eが操作画面Sの全体より大きいか否かを判別する(ステップS9)。表示露出部分31Eが操作画面Sの全体より大きいと判別された場合には(ステップS9で“YES”)、制御部10は、上述した操作画面Sのセンタリングを行う(ステップS10)。すなわち、制御部10は、表示露出部分31Eの中心に操作画面Sを表示させる。ステップS10の処理が終了した場合、又はステップS9の処理で、表示露出部分31Eが操作画面Sの全体の大きさ以下であると判別された場合には(ステップS9で“NO”)、制御部10は、処理をステップS4に戻す。
ステップS6の処理で、露出量が減少していると判別された場合には(ステップS6で“NO”)、制御部10は、表示領域Rの一部が収納部32に遮蔽された操作キー311があるか否かを判別する(ステップS11)。表示領域Rの一部が収納部32に遮蔽された操作キー311があると判別された場合には(ステップS11で“YES”)、制御部10は、当該操作キー311を消去させ(ステップS12)、処理をステップS4に戻す。表示領域Rの一部が収納部32に遮蔽された操作キー311がないと判別された場合には(ステップS11で“NO”)、制御部10は、処理をステップS9に移行させる。
ステップS4の処理で、電源オフを指示する入力操作がなされていると判別された場合には(ステップS4で“YES”)、制御部10は、操作画面表示処理を終了させる。
以上のように、第1の実施形態に係る画像形成装置1は、操作画面Sに対する接触操作を入力操作として受け付け、当該入力操作に応じて動作する画像形成装置1であって、操作画面Sを表示する表示部31aを有し、当該操作画面Sに対する接触操作を検知する、可撓性を有するタッチパネル31と、タッチパネル31を引き出し可能に収納する収納部32と、タッチパネル31の収納部32からの露出量を検知する露出量検知部33と、表示部31aの表示動作を制御する制御部10と、を備え、制御部10は、接触操作の対象となる操作キー311を含む操作画面Sを表示部31aにより表示させ、露出量検知部33により検知された露出量に応じて、操作画面Sにおける操作キー311の表示タイミング(表示開始タイミング)及び消去タイミングを制御する(表示制御手段)。
このように引き出し及び収納が可能なタッチパネル31を用い、タッチパネル31の露出量に合わせて操作画面Sを表示することで、操作の目的に応じた必要な大きさの操作画面Sを提供することができる。よって、操作画面Sに表示される操作キー311が多すぎて目的の操作キー311を見つけにくくなったり、表示される操作キー311が少なすぎて目的の操作キー311の探索のために煩雑な操作が必要となったりする問題の発生を抑制することができる。さらに、操作キー311の表示タイミング及び消去タイミングがタッチパネル31の露出量に応じて制御されるため、露出量が変化する場合においても、常に操作キー311を視認しやすい状態で表示することができる。
また、必要に応じてタッチパネル31を収納することで、タッチパネル31が他の操作の邪魔になる不具合の発生を抑制することができる。
このように、本実施形態の画像形成装置1によれば、必要な大きさの操作画面Sを確保しつつ操作性の低下を抑制することができる。
また、操作キー311は、操作画面Sにおける表示領域Rの位置及び大きさが予め定められており、制御部10は、露出量検知部33により露出量が増大していることが検知されている場合に、表示領域Rの全体が収納部32から露出したタイミングで、操作画面Sにおいて操作キー311を表示させる(表示制御手段)。これによれば、ユーザーは、露出量が増大している期間における任意のタイミングで、操作対象の操作キー311の全体を視認することができる。一部が遮蔽された状態で操作キー311が表示されると、ユーザーに対して操作キー311についての不完全な情報が提供されて操作判断の効率が低下したり、操作キー311の機能がユーザーに誤認されて誤操作に繋がったりする問題が生じ得るが、上記の表示制御によりこのような問題の発生を抑制することができる。
また、制御部10は、露出量検知部33により露出量が減少していることが検知されている場合に、表示領域Rの少なくとも一部が収納部32により遮蔽されたタイミングで、操作画面Sから操作キー311を消去させる(表示制御手段)。これによれば、ユーザーは、露出量が減少している期間における任意のタイミングで、操作対象の操作キー311の全体を視認することができる。よって、ユーザーに対して操作キー311についての不完全な情報が提供されて操作判断の効率が低下したり、操作キー311の機能がユーザーに誤認されて誤操作に繋がったりする問題の発生を抑制することができる。
また、制御部10は、露出量検知部33により検知された露出量が、操作画面Sの全体を表示できる最小の露出量より多い場合に、表示部31aのうち収納部32から露出している表示露出部分31Eの中心に操作画面Sを表示させる(表示制御手段)。これによれば、操作画面Sを表示露出部分31Eの先端に表示し続ける場合と比較して、操作画面Sをユーザーにとって見やすい位置に表示させることができる。
また、制御部10は、表示露出部分31Eの中心に操作画面Sを表示させた後に、露出量検知部33により露出量の変化が検知された場合には、操作画面Sの表示位置を、露出量の変化後の表示露出部分31Eの中心に更新する(表示制御手段)。これによれば、タッチパネル31の露出量が変化しても、操作画面Sをユーザーにとって見やすい位置に表示し続けることができる。
また、収納部32は、タッチパネル31の少なくとも一部を巻き取って収納する。このような構成とすることで、タッチパネル31を円滑に収納し、また引き出すことができる。
また、本実施形態に係るプログラム131は、画像形成装置1に設けられたコンピューターとしての制御部10を、表示部31aの表示動作を制御する表示制御手段として機能させ、表示制御手段は、接触操作の対象となる操作キー311を含む操作画面Sを表示部31aにより表示させ、露出量検知部33により検知された露出量に応じて、操作画面Sにおける操作キー311の表示タイミング及び消去タイミングを制御する。このようなプログラムにより画像形成装置1を動作させることで、必要な大きさの操作画面Sを確保しつつ操作性の低下を抑制することができる。また、露出量が変化する場合においても、常に操作キー311を視認しやすい状態で表示することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、タッチパネル31の露出量の増大時及び減少時における操作画面Sの表示動作の一部が第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点について説明し、第1の実施形態と共通する内容については説明を省略する。
表示部31aにより操作画面Sを表示させるための処理能力(リソース)が不十分であると、ユーザーがタッチパネル31を引き出したときの操作キー311の表示にタイムラグ(表示の遅延)が発生する場合がある。このようなタイムラグは、タッチパネル31を引き出す速度が速くなるほど顕著となる。
図13は、操作キー311の表示に遅延が生じている例を示す図である。
図13では、タッチパネル31の露出量の増大により操作キー311e、311fの表示領域Rの全体が収納部32から露出しているにも関わらず、表示処理の遅れにより操作キー311e、311fが表示されていない。この場合、表示させる操作キー311を増やそうとしてユーザーがタッチパネル31を引き出しているにも関わらず、必要な操作キー311の表示がなされない状態となるため、ユーザーにとっての利便性の低下に繋がる。
そこで、本実施形態では、制御部10は、露出量が増大していることが検知されている場合には、表示領域Rの全体が収納部32から露出するタイミングより所定時間前の先行表示タイミングにおいて、操作キー311の表示を開始させる。換言すれば、露出量の増大が検出された場合には、収納部32内に収納されている表示部31aのうち、収納部32から露出する直前の所定範囲において、操作キー311の表示を前もって開始させる。これにより、ユーザーが操作キー311の表示のタイムラグを認識しないように(又は認識しにくくなるように)することが可能となる。
上記の所定時間(又は所定範囲)は、制御部10の処理能力、及びタッチパネル31の引き出し速度の少なくとも一方に応じて都度調整してもよい。すなわち、制御部10の処理能力が低いほど、またタッチパネル31の引き出し速度が速いほど、所定時間を長くする(所定範囲を広くする)ことで、ユーザーが認識するタイムラグを適切に抑えることができる。さらに、収納部32から表示領域Rの全体が露出するタイミングで操作キー311が表示されるように、上記の所定時間(又は所定範囲)を調整することがより望ましい。
また、処理能力が不十分であったり、タッチパネル31の引き出し速度が速かったりする場合には、操作画面Sのセンタリング処理が遅れて操作画面Sの位置が中央からずれたり、操作画面Sのセンタリングのための再描画によるちらつきが視認されたりする場合がある。このため、本実施形態では、図14に示すように、表示露出部分31Eが操作画面Sの全体より大きくなった後も(すなわち、露出量の検知結果に関わらず)、表示露出部分31Eの先端部に操作画面Sを表示させてもよい。
一方、ユーザーによりタッチパネル31が収納されて露出量が減少していることが検知されている場合には、上記の引き出し時のような事前の処理は行わない。すなわち、第1の実施形態と同様に、表示領域Rの一部が収納部32により遮蔽されたタイミングで操作キー311の消去処理を開始することとし、当該タイミングより前に予め消去処理を開始させることはしない。これは、消去処理の開始タイミングを早めると、タッチパネル31の収納速度が途中で低下した場合などにおいて、必要以上に多くの操作キー311が収納部32により遮蔽される前に消去されてしまう不具合の発生の可能性があるためである。
図15は、第2の実施形態に係る操作画面表示処理の制御部10による制御手順を示すフローチャートである。
図15のフローチャートは、図12のフローチャートのステップS7をステップS7aに変更し、ステップS9、S10を削除したものに相当する。以下では、図12のフローチャートとの相違点について説明する。
本実施形態の操作画面表示処理では、ステップS6の処理で、露出量が増大していると判別された場合には(ステップS6で“YES”)、制御部10は、上述した先行表示タイミングに達した未表示の操作キー311があるか否かを判別する(ステップS7a)。先行表示タイミングに達した未表示の操作キー311があると判別された場合には(ステップS7aで“YES”)、制御部10は、当該未表示の操作キー311の表示を開始させる(ステップS8)。ステップS8の処理が終了した場合、又はステップS7aの処理で、先行表示タイミングに達した未表示の操作キー311がないと判別された場合には(ステップS7aで“NO”)、制御部10は、処理をステップS4に戻す。
なお、第2の実施形態において操作画面Sのセンタリングを行う場合には、図12と同様に、ステップS12の後、及びステップS11において“NO”に分岐した場合にステップS9、S10を実行すればよい。
以上のように、第2の実施形態に係る画像形成装置1の制御部10は、露出量検知部33により露出量が増大していることが検知されている場合に、表示領域Rの全体が収納部32から露出するタイミングより所定時間前に操作キー311の表示を開始させる(表示制御手段)。これによれば、制御部10の処理能力が十分でない場合や、タッチパネル31の引き出し速度が速い場合においても、タッチパネル31の引き出されるときに、ユーザーが操作キー311の表示の遅延を認識しないように(又は認識しにくくなるように)することができる。
また、制御部10は、露出量検知部33により露出量が減少していることが検知されている場合には、表示領域Rの一部が収納部32により遮蔽されるタイミングより前には操作キー311を消去させない(表示制御手段)。これによれば、操作キー311が収納部32により遮蔽される前に、必要以上に多くの操作キー311が消去されてしまう不具合の発生を抑制することができる。
また、制御部10は、露出量検知部33により検知された露出量に関わらず、表示部31aのうち収納部32から露出している表示露出部分31Eの先端部に操作画面Sを表示させる(表示制御手段)。制御部10の処理能力が十分でない場合や、タッチパネル31の引き出し速度が速い場合には、操作画面Sをセンタリングさせ続けるための描画レートが確保できない可能性があるところ、上記のように表示露出部分31Eの先端部に操作画面Sを表示させ続けることで、操作画面Sのセンタリングに係る処理が不要となるため、操作画面Sの表示品質の低下を抑えることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、操作対象標識は、操作キー311としての外観を有しているものに限られず、ユーザーの接触操作の対象となる任意の標識、例えば文字、図形、記号、又はこれらの組み合わせなどとすることができる。
また、上記実施形態では、引き込み部としてぜんまいばね34を例示したが、これに限られず、タッチパネル31を収納部32に引き込む向きにタッチパネル31に対して力を及ぼす任意の部材を引き込み部として用いることができる。例えば、単純なぜんまいばね34に代えて、引き出し方向に少し引いて物理的なロックを外すことでタッチパネル31を巻き取る力がタッチパネル31に掛かるような機構を用いてもよい。
また、上記実施形態では、固定部として突起部35を例示したが、これに限られず、固定部は、タッチパネル31が収納部32に巻き取られないようにタッチパネル31を固定可能な任意の機構とすることができる。例えば、タッチパネル31の表面との摩擦力を制御して任意の位置で(シームレスに)タッチパネル31を固定できるものであってもよい。
また、上記実施形態では、タッチパネル31をユーザーの手により引き出し、また収納部32に収納する例を用いて説明したが、これに限られず、タッチパネル31の引き出し動作及び収納動作を行う駆動部を設け、制御部10による制御下で当該駆動部がタッチパネル31の引き出し及び収納を行うようにしてもよい。このような駆動部の構成は、特には限られないが、例えば駆動モーターの駆動力をラックピニオン等の動力伝達機構を介してタッチパネル31の回転軸の回転に変換し、回転軸の回転に応じてタッチパネル31を駆動する構成とすることができる。
また、上記実施形態では、タッチパネル31を収納部32に巻き取る態様を例示したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、タッチパネル31の一部を折り畳んで収納部32に収納する構成としてもよい。折り畳みの態様は特には限られないが、例えば山折りと谷折りの繰り返しからなる蛇腹構造とすることができる。
また、上記実施形態の操作キー311の表示及び消去動作は、タッチパネル31の露出量が変化しているときに加えて、タッチパネル31が固定されているときの操作画面S内における表示のスクロールの際に実行してもよい。例えば、操作画面S内に、表示をスクロールさせるためのスライドバーが設けられている構成において、スライドバーをスライドさせる操作がなされて操作画面S内での表示内容がスライド移動する場合に、上記実施形態の操作キー311の表示及び消去動作を適用してもよい。
また、画像形成装置1は、MFPに限定されず、電子写真方式の単機能プリンターや、インクジェット記録方式のプリンターなどであってもよい。
また、上記実施形態では、記録媒体としての用紙に画像を形成する画像形成装置1を例示したが、樹脂のシートや布帛といった他の材質の記録媒体に画像を形成する画像形成装置に対して本発明を適用してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 画像形成装置
1a 筐体
10 制御部(表示制御手段)
11 CPU
12 RAM
13 ROM
131 プログラム
14 記憶部
20 画像形成部
30 操作表示部
31 タッチパネル
31a 表示部
31b 接触検知部
311、311a〜311j 操作キー(操作対象標識)
31E 表示露出部分
32 収納部
33 露出量検知部(露出量検知手段)
35 突起部
40 スキャナー
50 通信部
60 排紙部
81 給紙トレイ
82 手差しトレイ
90 バス
BG 背景部分
R 表示領域
S 操作画面

Claims (10)

  1. 操作画面に対する接触操作を入力操作として受け付け、当該入力操作に応じて動作する画像形成装置であって、
    前記操作画面を表示する表示部を有し、当該操作画面に対する接触操作を検知する、可撓性を有するタッチパネルと、
    前記タッチパネルを引き出し可能に収納する収納部と、
    前記タッチパネルの前記収納部からの露出量を検知する露出量検知手段と、
    前記表示部の表示動作を制御する表示制御手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、
    接触操作の対象となる操作対象標識を含む前記操作画面を前記表示部により表示させ、
    前記露出量検知手段により検知された露出量に応じて、前記操作画面における前記操作対象標識の表示タイミング及び消去タイミングを制御する、画像形成装置。
  2. 前記操作対象標識は、前記操作画面における表示領域の位置及び大きさが予め定められており、
    前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により露出量が増大していることが検知されている場合に、前記表示領域の全体が前記収納部から露出したタイミングで、前記操作画面において前記操作対象標識を表示させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記操作対象標識は、前記操作画面における表示領域の位置及び大きさが予め定められており、
    前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により露出量が減少していることが検知されている場合に、前記表示領域の少なくとも一部が前記収納部により遮蔽されたタイミングで、前記操作画面から前記操作対象標識を消去させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記操作対象標識は、前記操作画面における表示領域の位置及び大きさが予め定められており、
    前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により露出量が増大していることが検知されている場合に、前記表示領域の全体が前記収納部から露出するタイミングより所定時間前に前記操作対象標識の表示を開始させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により露出量が減少していることが検知されている場合には、前記表示領域の一部が前記収納部により遮蔽されるタイミングより前には前記操作対象標識を消去させない、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により検知された露出量が、前記操作画面の全体を表示できる最小の露出量より多い場合に、前記表示部のうち前記収納部から露出している表示露出部分の中心に前記操作画面を表示させる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記表示露出部分の中心に前記操作画面を表示させた後に、前記露出量検知手段により露出量の変化が検知された場合には、前記操作画面の表示位置を、露出量の変化後の前記表示露出部分の中心に更新する、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記露出量検知手段により検知された露出量に関わらず、前記表示部のうち前記収納部から露出している表示露出部分の先端部に前記操作画面を表示させる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記収納部は、前記タッチパネルの少なくとも一部を巻き取って収納する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 操作画面に対する接触操作を入力操作として受け付け、当該入力操作に応じて動作する画像形成装置に設けられたコンピューターにより実行されるプログラムであって、
    前記画像形成装置は、前記操作画面を表示する表示部を有し、当該操作画面に対する接触操作を検知する、可撓性を有するタッチパネルと、前記タッチパネルを引き出し可能に収納する収納部と、前記タッチパネルの前記収納部からの露出量を検知する露出量検知手段と、を備え、
    当該プログラムは、前記コンピューターを、
    前記表示部の表示動作を制御する表示制御手段、
    として機能させ、
    前記表示制御手段は、
    接触操作の対象となる操作対象標識を含む前記操作画面を前記表示部により表示させ、
    前記露出量検知手段により検知された露出量に応じて、前記操作画面における前記操作対象標識の表示タイミング及び消去タイミングを制御する、プログラム。
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