JP7340835B2 - プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置 - Google Patents

プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置 Download PDF

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本開示は、プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置に関する。
近年、音声認識技術の活用により、ユーザの音声を認識して様々な機器を制御する技術が開発されている。例えば、Amazon(登録商標)のEcho(登録商標)は、この機器に所定の言葉を呼びかけることで、事前に設定しておいた呼出先に自動で接続される機能を有することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
"便利&楽しい!Amazon Echo のビデオ通話、メッセージ、呼びかけの使い方"、[online]、2018年10月1日、SmartHacks Magazine、[2019年2月1日検索)]、インターネット〈URL:https://smarthacks.jp/mag/37636〉
しかしながら、非特許文献1に記載の技術において、呼出先では音声通話等が自動で開始されてしまうため、呼出先の予期しない音声等が呼出元に聞かれてしまう場合がある。また、ユーザがこの呼びかけ機能の設定をオフにすることで、自動接続を回避することができるが、ユーザがこの呼びかけ機能を使いたい場合には設定をオンにしなければならず、着呼側のユーザにとって利便性の観点で課題が残る。
そこで、発呼側及び着呼側の両方のユーザに対して利便性があり、シームレスな通話開始を可能とするプログラム、情報処理方法及び情報処理装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様におけるプログラムは、情報処理装置に、第1音声データを入力し、入力された第1音声データを音声認識し、前記第1音声データの認識結果に関連付けられる呼出先を特定し、前記呼出先の他の情報処理装置を示す呼出先情報と、呼出元の前記情報処理装置を示す呼出元情報とを含むリクエストであって、セッションの開始を要求するリクエストを呼制御サーバに送信し、前記第1音声データを、前記呼制御サーバ又は前記他の情報処理装置に送信する、処理を実行させる。
本開示の所定の態様によれば、発呼側及び着呼側の両方のユーザに対して利便性があり、シームレスな通話開始を可能とする。
本開示のシステム概要を説明するための図である。 第1実施形態に係る情報処理システム1の概略構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係るユーザ端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理システム1の各装置の機能の一例を示す図である。 第1実施形態に係るINVITEのリクエストの一例を示す図である。 第1実施形態に係る200 OKのレスポンスの一例を示す図である。 第1実施形態に係る動作処理の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係る発呼側の処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る着呼側の処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るシステム2の概要を説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態について詳細に説明する。
<システム概要>
図1は、本開示のシステム概要を説明するための図である。図1に示す例では、ユーザUA(孫)が、ユーザUB(祖母)との通話を開始したいことを想定する。ユーザUAは、携帯端末などの情報処理装置20Aを利用し、ユーザUBは、携帯端末などの情報処理装置20Bを利用する。また、サーバ10は、IP(Internet Protocol)電話の呼制御を行う情報処理装置である。なお、図1に示す概要は、IP電話の例を用いるが、WebRTC(Web Real-time Communication)技術などを用いるP2P通信により通話が実現される例も含んでもよい。
(1)呼びかけ
まず、ユーザUAは、情報処理装置20Aに向かって、「おーい、おばあちゃん!」と呼びかける。このとき、情報処理装置20Aでは、所定のアプリケーションが実行されており、このアプリケーションの下で、マイク機能はオンにされている。情報処理装置20Aは、マイクから「おーい、おばあちゃん!」の音声データを入力し、この音声データに対して音声認識処理を実行する。
情報処理装置20Aは、入力された音声データに対し、音声認識を行って得られた結果が、呼出先に関連付けてあれば、その関連付けられた呼出先を特定する。呼出先が特定されれば、情報処理装置20Aは、セッションを開始するために、セッションの開始(又はセッションの確立)を要求するリクエストをサーバ10に送信する。このとき、情報処理装置20Aは、「おーい、おばあちゃん!」という音声データもサーバ10に送信する。
つまり、ユーザUAの「おーい、おばあちゃん!」という呼びかけが、セッションを開始するためのトリガとなり、情報処理装置20Aは、この音声データと、このリクエストとをサーバ10に送信する。
(2)呼びかけ音声データの送信
サーバ10は、リクエストに含まれる呼出先情報から、ユーザUBが利用する情報処理装置20Bを特定し、特定された情報処理装置20Bに、セッションを開始するためのリクエストと、音声データとを送信する。
ユーザUBが利用する情報処理装置20Bは、サーバ10からリクエストと音声データとを受信すると、スピーカから音声データを出力する。この音声データが着信音の代わりとなり、ユーザUBに通話要求が来ていることを報知する。このとき、スピーカからは、着信音の代わりに「おーい、おばあちゃん!」という音声が流れ、ユーザUBは、通常の会話においてユーザUAから話しかけられるようにして、通話の要求を把握することができる。
(3)応答音声データの送信
「おーい、おばあちゃん!」という音声が情報処理装置20Bから出力されると、ユーザUBは、通常の会話をするように、例えば、「どうしたの?」と回答する。情報処理装置20Bは、「どうしたの?」という音声データを音声認識し、認識結果がリクエストに対応するレスポンスであるか否かを判定する。このとき、認識結果が、予め設定された音声データを示す場合、情報処理装置20Bは、入力された音声データはレスポンスであると判定し、セッションを開始するためのリクエストに対するレスポンスと、入力された音声データとをサーバ10に送信する。レスポンスか否かの判定は、音声認識結果が、予め設定された所定のワードに該当するか否かを判定することや、自然言語処理を用いて肯定文(例、「はーい」)であるか否かを判定することなどを含む。
(4)セッション確立
サーバ10は、情報処理装置20Bからレスポンスと音声データとを受信すると、セッションのリクエストを送信した情報処理装置20Aに、レスポンスと音声データとを送信する。この結果、情報処理装置20Aは、受信した音声データをスピーカから出力し、ユーザUAは、「どうしたの?」を聞くことができる。情報処理装置20Aは、セッション確立を確認するメッセージを情報処理装置20Bに送信し、その後、情報処理装置20Bと通話のためのデータの送受信を開始する。通話は、音声通話、ビデオ通話のいずれでもよい。
これにより、ユーザUAは、情報処理装置20Aに向かってユーザUBに呼び掛けることで、通話の開始をリクエストすることができ、ユーザUBには、ユーザUAが呼び掛けた音声が情報処理装置20Bから出力され、その呼びかけに答えることで、通話の開始を指示することができる。
したがって、呼出元は、呼出先に呼びかけ、呼出先は、その呼びかけに答えることで、通常の会話を行うようにして、シームレスに通話を開始することができる。また、呼びかけた音声と、呼びかけに答えた音声とが出力されるため、あたかも近くにいるような感覚で通話を開始することができる。さらに、呼出先では、呼びかけに応答しなければ通話は開始されないため、プライバシーを保護することも可能である。
[第1実施形態]
次に、上述したシステムを実現するためのシステム構成例について説明する。図2は、第1実施形態に係る情報処理システム1の概略構成の一例を示す図である。図2に示すように、サーバ10と、各ユーザが利用するユーザ端末20A、20B、20C、20D、・・・とが、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続されることにより、情報処理システム1が構成される。以降、ユーザ端末を個別に区別する必要がない場合は、符号20を用いる。また、サーバ10について、ネットワークNに接続される数は複数あってもよい。
サーバ10は、例えば、IPパケット化された音声データを送受信可能な情報処理装置であり、電話の発呼(発信)、着呼(着信)、応答、切断などの呼制御を行う装置であり、呼制御サーバとも称される。また、呼制御については、H.323、MGCP(Media Gateway Control Protocol)、SIP(Session Initiation Protocol)などのシグナリングプロトコルが用いられる。以下、サーバ10は、SIPのシグナリングプロトコルを用いる例を説明するが、この例に限定されるものではない。
ユーザ端末20は、ネットワークにアクセス可能な情報処理装置であって、限定ではなく例として、スマートフォンなどの携帯端末、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
ネットワークNは、複数種の通信回線や通信網及び種々のネットワーク機器を含んで構成され得る。例えば、ネットワークNは、折り畳み装置10に無線接続される基地局や、無線LANのアクセスポイント(WiFiルータ等)、基地局に接続された移動体通信網、アクセスポイントからルータやモデムを介して接続された電話回線、ケーブルテレビ回線又は光通信回線などの公衆回線、サーバ装置20に接続されたインターネット、移動体通信網や、公衆回線とインターネットを接続するゲートウェイ装置を含む。
図2に示すシステム構成において、呼出元である第1ユーザは、呼出先である第2ユーザとの通話を開始するため、ユーザ端末20に呼びかける。例えば、第1ユーザが利用するユーザ端末20をユーザ端末20Aとし、第2ユーザが利用するユーザ端末20をユーザ端末20Bとする。
ユーザ端末20Bは、サーバ10を介して取得した第1ユーザの呼びかけの音声データを出力し、第2ユーザからの応答を待つ。第2ユーザからの応答の音声データがユーザ端末20Bで入力されると、応答の音声データがサーバ10を介してユーザ端末20Aに送信される。
ユーザ端末20Aは、応答の音声データを取得すると、第2ユーザが応答したことを報知するために、この応答の音声データを出力する。その後、通話のセッションが確立され、通話内容の音声データがIPパケット化されて、IPパケットされた通話データが、ユーザ端末20Aとユーザ端末20Bとの間を送受信されることにより、通話が行われる。
以下、上述したような、ユーザによる呼びかけ、及び/又は、ユーザによる応答により通話が開始される機能を、シームレス通話機能と呼ぶ。
<ハードウェア構成>
次に、シームレス通話機能を実行する情報処理システム1に係る各装置のハードウェア構成について説明する。図3は、第1実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、サーバ10は、制御部102と、通信インタフェース104と、記憶部106と、を有し、各部はバスライン112を介して接続される。
制御部102は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなる。また、制御部102は、記憶部106に記憶されるアプリケーション等を実行することにより、一般的なウェブサーバとしての機能に加え、通話の発呼、着呼、応答、切断の呼制御を行う機能を実現するように構成される。
通信インタフェース104は、ネットワークNを介してユーザ端末20との通信を制御する。
記憶部106は、例えば大容量の複数のHDD等からなり、呼制御を行うサーバ機能を実現するためのアプリケーション及びデータ(図示省略)を記憶することに加え、制御プログラム108を記憶する。また、記憶部106は、情報記憶部110を有する。
制御プログラム108は、呼制御を行うアプリケーションを実行するプログラムであり、発呼側からのリクエストを着呼側に送信したり、着呼側からリクエストに対するレスポンスを受信して、発呼側にレスポンスを返したりするためのプログラムである。
情報記憶部110は、シームレス通話機能を利用する各ユーザ端末の情報などを記憶する。例えば、情報記憶部110は、ユーザ端末20のIPアドレスに対応するURI(Uniform Resource Identifier)を記憶するロケーションサーバとして機能してもよい。
次に、ユーザ端末20のハードウェア構成について説明する。図4は、第1実施形態に係るユーザ端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、ユーザ端末20は、制御部202と、通信インタフェース206と、記憶部208と、表示部214と、入力部216と、マイク220と、スピーカ222とを有し、各部はバスライン218を介して接続される。
制御部202は、CPU、ROM、RAM204等からなる。制御部202は、記憶部208に記憶されるアプリケーション等を実行することにより、一般的な情報処理装置としての機能に加え、IP通話機能を実現するように構成される。このIP通話機能は、シームレス通話機能を含む。また、制御部202は、入力された音声データに対して音声認識機能を実行することも可能である。
また、RAM204は、各種情報を一時的に保持したり、CPUが各種処理を実行する際のワークエリアとして使用されたりする。
通信インタフェース206は、ネットワークNを介してサーバ10との通信を制御する。
記憶部208は、例えばHDD等からなり、一般的な情報処理装置としての機能を実現するためのアプリケーション及びデータ(図示省略)を記憶することに加え、アプリプログラム210を記憶する。また、記憶部208は、情報記憶部212を有している。
アプリプログラム210は、上述したシームレス通話機能を実行するためのプログラムであり、サーバ10を介して着呼側へリクエストを送信し、このリクエストに対するレスポンスを、着呼側からサーバ10を介して受信し、通話を開始するためのプログラムである。
情報記憶部212は、音声に関する所定のデータと、呼出先を示す呼出先情報とを関連付けた対応テーブル(音声データ及び呼出先の関連情報)を記憶する。
表示部214は、例えばタッチパネルや液晶モニターなどのディスプレイであり、ユーザに情報を表示する。例えば、表示部214は、アプリケーションの実行画面を表示し、具体的には、IP通話中の画面や、呼出先の設定画面などを表示する。
入力部216は、ユーザからの入力を受け付けたり、ユーザからの指示を受け付けたりする。なお、表示部214と入力部216とは、タッチパネルとして構成されてもよい。
マイク220は、音声などの音を集音するデバイスであり、ノイズキャンセル機能などを有してもよい。スピーカ222は、音声データを物理振動に変えて、音楽や音声などの音を出力するデバイスである。
<機能構成>
次に、図5を用いて、第1実施形態に係る情報処理システム1の各装置の機能について説明する。図5に示す例では、ユーザ端末20Aは、発呼側であり、リクエストメッセージを送信する側のUAC(User Agent Client)である。ユーザ端末20Bは、着呼側であり、レスポンスメッセージを送信する側のUAS(User Agent Server)である。なお、各ユーザ端末20は、発呼側にも着呼側にもなりうるため、UACの機能と、UASの機能との両方の機能を有する。
サーバ10は、上述したとおり、SIPサーバとしての機能を有する呼制御サーバの例を用いる。SIPにおける通信は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を基礎とするリクエスト(SIPメソッド)と、レスポンス(応答コード)とのやりとりによって行われる。以下、リクエスト及びレスポンスの一部を示す。
(A)リクエスト
INVITE:セッション開始要求
ACK:セッション確立の確認
BYE:セッション終了
REGISTER:情報の登録

(B)レスポンス
1XX:リクエストを受信して、その処理を実行中
2XX:リクエストの成功
3XX:リクエストを完了させるために、他リソースへの再実行を指示
本開示のシームレス通話機能では、上述したリクエストとレスポンスとのやりとりに加え、呼び掛けや応答に関する音声データの送受信が行われる。図5に示すユーザ端末20Aでは、主に発呼側の機能を説明し、ユーザ端末20Bでは、主に着呼側の機能を説明する。なお、ユーザ端末20A及びユーザ端末20Bは、同じ機能を有するため、それぞれの機能を区別しない場合は、A又はBの符号を省略する。例えば、ユーザ端末20は認識部304を有する、という表現が可能である。
ユーザ端末20Aは、入力部302A、認識部304A、送信部306A、特定部310Aを含む発呼処理部308A、通話処理部320A、受信部312A、着呼処理部314A、及び出力部318Aを有する。ユーザ端末20Aにおける各部の機能は、図4に示す制御部202がアプリプログラム210を実行することにより実現される。
なお、ユーザ端末20Aは、本開示のシームレス通話機能に関するアプリケーションを実行している場合、マイク機能がオンに設定され、発呼側のユーザである第1ユーザの音声データが入力される。第1ユーザにより入力された呼びかけの音声データを第1音声データとも称する。
(ユーザ端末20Aのセッション開始機能)
入力部302Aは、マイク220により集音された第1音声データを入力する。例えば、図1に示す例では、入力部302Aは、第1ユーザの呼びかけ音声である「おーい、おばあちゃん」の音声データを入力する。入力された音声データは、バッファに記憶され、所定時間経過後に削除される。
認識部304Aは、音声データに対して音声認識を実行する処理部である。例えば、入力部302Aにより入力され、バッファに記憶されている音声データである「おーい、おばあちゃん」を音声認識して、どんな音声が入力されたのかを把握する。
特定部310Aは、認識部304Aにより認識されたデータと、上述した対応テーブルに含まれる所定のデータとの照合処理を行う。認識されたデータと、所定のデータは、音声データでもよいし、テキストデータなどでもよい。所定のデータとは、例えば、図1に示す「おーい、おばあちゃん!」や、「おじいちゃん、いる?」などの通常の呼びかけの音声データでもよいし、既定の「おばあちゃんに電話して」などの音声データでもよい。
また、対応テーブルには、複数の異なるデータと、複数の異なる呼出先とを1対1で対応させてもよい。例えば、「おばあちゃん」を示すデータは、祖母の呼出先と関連付け、「おじいちゃん」を示すデータは、祖父の呼出先と関連付ける。また、対応テーブルは、複数の異なるデータと、1つの呼出先とを対応させてもよい。例えば、「おばあちゃん」を示すデータ及び「〇〇さん」を示すデータと、祖母の呼出先とを対応させてもよい。
照合の結果、照合が成功した所定のデータがあれば、特定部310Aは、特定された所定のデータに関連付けられる呼出先を特定する。特定部310Aは、呼出先のユーザ端末20Bを示す呼出先情報(図5に示す例ではURI)を、INVITEのリクエストに含める。また、特定部310Aは、照合が成功した第1音声データを、呼出先に送信するためバッファから取り出す。
発呼処理部308Aは、INVITEのリクエストに、呼出先のユーザ端末20Bを示す呼出先情報と、呼出元のユーザ端末Aを示す呼出元情報とを含める。例えば、呼出元情報及び呼出先情報は、サーバ10によって管理されているURIである。
図6は、第1実施形態に係るINVITEのリクエストの一例を示す図である。図6に示すINVITEは、スタートラインSL、ヘッダHD、及びボディBDの3つの部分を含む。スタートラインSLにおいて、SIPメソッドが特定される。ヘッダHDには、呼出元情報H10、呼出先情報H12、通話識別情報H14、及び文書タイプH16が含まれる。
呼出元情報H10は、INVITEリクエストの宛先(呼出先)のURIを含む。呼出先情報H12は、INVITEリクエストの送信元(呼出元)のURIを含む。通話識別情報H14は、通話を識別するためのIDを含む。文書タイプH16は、ボディBDにSDP(Session Description Protocol)形式の文書が入ることを示す。
ヘッダHDとボディBDとの間に空白行が入る。ボディBDは、SIP自体では特に内容は定められていない。通常、VoIP(Voice over Internet Protocol)では、SDP形式の記述構文を使い、音声などのメディアストリーミングのIPアドレスや圧縮形式といったセッション情報が含まれる。ラインH20は、<メディア識別/ポート番号/トランスポートプロトコル/メディフォーマット/0=G.711 μ-law、又は18=G.799>を示す。
図6に示す例では、ラインH20によれば、端末間でやり取りされるデータは、audio(音声)で、ポート番号が49172であり、トランスポートプロトコルがRTPで、メディアフォーマットがAVPであることを示す。
なお、ボディBDに、第1音声データを識別する識別情報、例えばファイル名が記載されてもよい。これにより、ユーザ端末20Bは、INVITEのリクエストの取得と異なるタイミングで第2音声データを取得した場合に、どの音声データを着信音の代わりに出力すればよいかを、リクエスト内の識別情報を用いて識別することが可能になる。
図5に戻り、送信部306Aは、発呼処理部308Aにより生成されたINVITEのリクエストを、UDP(User Datagram Protocol)のトランスポート層を用いてサーバ10に送信する。このとき、送信部306Aは、UDPのトランスポート層やRTP(Real-time Transport Protocol)を用いて、第1音声データをサーバ10に送信する。なお、送信部306は、INVITEのリクエストと第1音声データとを同じタイミングでサーバ10に送信してもよいし、少し異なるタイミングでそれぞれを別に送信してもよい。これにより、呼出先のユーザ端末20Bで、着信音の代わりに第1音声データを用いることができる。
また、送信部306Aは、呼出先のIPアドレスを特定できる場合は、INVITEのリクエストをサーバ10に送信し、第1音声データを直接呼出先のユーザ端末20Bに送信してもよい。この場合、INVITEのリクエストに第1音声データを識別する識別情報を含めるとよい。これによれば、サーバ10は、従来どおり、INVITEのリクエストを転送するだけで済むため、シームレス通話機能の導入が容易になる。また、ユーザ端末20Bは、INVITEのリクエストに含まれる音声データの識別情報を用いて、どの音声データを着信音の代わりに用いればよいかを特定することができる。
(ユーザ端末20Aのセッション確立機能)
受信部312Aは、サーバ10から、「200 OK」を示すレスポンスを受信する。このとき、受信部312Aは、呼出先で入力され、呼びかけの第1音声データに対する応答の第2音声データも受信する。第2音声データは、図1に示す例では、「どうしたの」である。
図7は、第1実施形態に係る「200 OK」のレスポンスの一例を示す図である。図7に示す例では、スタートラインSLにより、「200 OK」のレスポンスであることが特定でき、ヘッダHDにより、図6に示すリクエストに対するレスポンスであることが特定できる。
図5に戻り、出力部318Aは、受信部312Aにより受信された第2音声データを、スピーカ222を用いて出力する。これにより、呼出元の第1ユーザは、自身の呼びかけに対して、第2ユーザの応答音声を聞いて通話が開始されることを把握することができる。
通話処理部320Aは、受信部312Aにより「200 OK」のレスポンスが受信された場合、ACKのリクエストを、直接的又は間接的にユーザ端末20Bに送信する。通話処理部320Aは、第2音声が出力された後、INVITEや「200 OK」などのSDPで記述された条件で、IPアドレスが示すユーザ端末20Bに、RTPを用いて通話パケットの送受信を行う。
通話処理部320Aは、受信部312Aが、ユーザ端末20Bから直接的又は間接的にBYEのリクエストを受信した場合、「200 OK」のリクエストを直接的又は間接的にユーザ端末20Bに送信する。これにより、セッションが終了し、通話が終了する。なお、BYEのリクエストは、ユーザ端末20Aから送信してもよい。
(サーバ10の呼制御機能)
サーバ10は、受信部402、呼制御部404、及び送信部406を有する。サーバ10における各部の機能は、図3に示す制御部102が制御プログラム108を実行することにより実現される。
サーバ10の受信部402は、ユーザ端末20Aの送信部306Aから送信されたINVITEのリクエストと第1音声データとを受信する。
呼制御部404は、受信部402により受信されたINVITEのリクエストのヘッダから呼出先情報(例えばURI)を特定し、特定された呼出先情報を用いてユーザ端末20BのIPアドレスを取得する。例えば、呼制御部404は、図示しないロケーションサーバに問い合わせて、呼出先情報からIPアドレスを特定する。
送信部406は、呼制御部404により特定されたIPアドレスを有するユーザ端末20Bに、INVITEのリクエストを送信する。このとき、送信部406は、第1音声データも、INVITEのリクエストと同じタイミング又は少し異なるタイミングでユーザ端末20Bに送信する。
また、受信部402は、INVITEのリクエストに対して、「180 Ringing」のレスポンスや、「200 OK」のレスポンスを、ユーザ端末20Bから受信する。また、受信部402は、ユーザ端末20Bから、「200 OK」のレスポンスを受信する際に、第2音声データも受信すると、送信部406は、「200 OK」のレスポンスと、第2音声データとをユーザ端末20Aに送信する。
また、送信部406は、INVITEのリクエストがユーザ端末20Bに送信された後、処理中であることを示す「100 Trying」のレスポンスをユーザ端末20Aに送信する。
(ユーザ端末20Bの着呼処理機能)
ユーザ端末20Bは、入力部302B、認識部304B、送信部306B、発呼処理部308B、通話処理部320B、受信部312B、判定部316Bを含む着呼処理部314B、及び出力部318Bを有する。ユーザ端末20Bにおける各部の機能は、図4に示す制御部202がアプリプログラム210を実行することにより実現される。また、ユーザ端末20Bの機能は、ユーザ端末20Aが有する機能と同様である。以下では、着呼処理機能を主に説明する。
受信部312Bは、サーバ10からINVITEのリクエストと第1音声データとを受信する。出力部318Bは、受信された第1音声データを、着信音の代わりにスピーカ222から出力する。これにより、第2ユーザは、第1ユーザによる呼びかけを聞くことができ、さらに、通話開始のリクエストであることを把握することができる。
入力部302Bは、呼びかけに対する第2ユーザの応答を示す第2音声データを、マイク220を用いて集音し、入力する。第2音声データは、図1に示す例では、「どうしたの」である。第2音声データは、応答に用いられる他のフレーズでも良い。
認識部304Bは、入力された第2音声データを音声認識する。判定部316Bは、第2音声データの認識結果が、INVITEのリクエストに対するレスポンスを示す場合、このレスポンスと、この第2音声データとを、サーバ10に送信する。判定部316Bは、レスポンスを示す所定のデータを含むレスポンスリストを保持しておく。
例えば、判定部316Bは、認識された第2音声データがレスポンスリストに含まれるか否かを判定する。レスポンスリストに第2音声データが含まれる場合、着呼処理部314Bは、送信部306Bを介して、「200 OK」のレスポンスと、第2音声データとをユーザ端末20Aに送信する。
なお、送信部306Bは、ユーザ端末20AのIPアドレスが分かる場合は、第2音声データをユーザ端末20Aに直接送信してもよい。この場合、判定部316Bは、「200 OK」のレスポンスのボディ部に、第2音声データを識別する識別情報を含める。これにより、ユーザ端末20Aは、「200 OK」のレスポンスに含まれる第2音声データの識別情報に基づき、受信された第2音声データを特定し、特定された第2音声データを出力することが可能になる。この場合、サーバ10は、「200 OK」レスポンスを転送するだけでよいので、従前のサーバ10の機能を変更せずにすみ、実装が容易になる。
また、出力部318Bは、第2音声データが入力されるまで、又は、所定時間(例えば10秒)が経過するまで、第1音声データを繰り返し出力してもよい。この場合、第2ユーザは、一回の呼びかけを聞き逃しても、再度呼びかけを聞くことが可能になる。これにより、通話可能性を高めることができる。
また、入力部302Bは、通話中の第3音声データを入力する。例えば、第3音声データは、「ばいばい」などの電話を切るときに通常用いられるフレーズにするとよい。
認識部304Bは、入力された第3音声データを音声認識する。通話処理部320Bは、第3音声データの認識結果が、予め設定された終了条件を満たす場合、セッションを終了してもよい。終了条件は、会話が終了されるときによく使われるフレーズを含む。例えば、終了条件のフレーズは、「ばいばい」、「じゃあね」、「それじゃ」などである。これにより、第2ユーザはハンズフリーで、通話を終了させることができる。
また、通話処理部320Bは、第3音声データの認識結果が終了条件を満たしてから、所定時間内に音声データの出力又は入力がない場合に、セッションを終了してもよい。所定時間は、例えば3秒である。これは、通常の会話の中で、「ばいばい」と言って会話を終わらせようとしても、自ら、又は相手から、急に思い出したことを相手に伝えることがある。これを許容するために、例えば3秒を双方に与え、通話処理部320Bは、「ばいばい」を検知した後、所定時間が経過すれば、完全に通話が終了したと認識することができる。上記の通話終了機能は、通話処理部320Aにも備わっている。
以上、各装置の機能を実行することにより、呼びかけの音声データを着信音代わりにし、又は応答の音声データをオフフックの代わりにすることを含むシームレス通話機能を実現することができる。
<動作>
次に、情報処理システム1の各動作について説明する。図8は、第1実施形態に係る動作処理の一例を示すシーケンス図である。
ステップS102で、ユーザ端末20Aは、自身の電話番号、及び/又はIPアドレスを含む登録メッセージ(レジストリ)をサーバ10に送信する。
ステップS104で、ユーザ端末20Bは、自身の電話番号、及び/又はIPアドレスを含む登録メッセージ(レジストリ)をサーバ10に送信する。
ステップS106で、ユーザ端末20Aの入力部302Aは、第1音声データを入力し、認識部304Aは、第1音声データを音声認識する。特定部310Aは、呼出先に関連付けられた音声データであると判定し、この呼出先を特定する。
ステップS108で、ユーザ端末20Aの送信部306Aは、サーバ10にINVITEのリクエスト(図6参照)と第1音声データとを送信する。
ステップS110で、サーバ10の呼制御部404は、ロケーションサービスで呼出先の特定後、ユーザ端末20BにINVITEのリクエストと、第1音声データとを送信する。
ステップS112で、サーバ10の送信部406は、ユーザ端末20Aに「100 Trying」のレスポンスを送信する。
ステップS114で、ユーザ端末20Bの出力部318Bは、第1音声データを着信音の代わりに出力する。
ステップS116で、ユーザ端末20Bの着呼処理部314Bは、第1音声データの出力後、「180 Ringing」のレスポンスをサーバ10に送信する。
ステップS118で、サーバ10の送信部406は、ユーザ端末20Aに「180 Ringing」のレスポンスを送信する。このとき、ユーザ端末20Aは、呼出中であることを第1ユーザに知らせるため、呼出音を出力してもよい。
ステップS120で、ユーザ端末20Bの入力部302Bは、呼びかけに対する応答を示す第2音声データを入力する。認識部304Bは、第2音声データを音声認識する。判定部316Bは、レスポンスリストに含まれる音声データか否かを判定する。ここでは、第2音声データは、レスポンスリストに含まれるとする。また、第2音声データの入力は、受話器を上げることに対応する。
ステップS122で、ユーザ端末20Bの送信部306Bは、「200 OK」のレスポンスをサーバ10に送信する。
ステップS124で、サーバ10の送信部406は、ユーザ端末20Bから受信した「200 OK」のレスポンスと、第2音声データとを、ユーザ端末20Aに送信する。
ステップS126で、ユーザ端末20Aの出力部318Aは、受信された第2音声データを出力する。これにより、第1ユーザは、自身の呼びかけに対し、第2ユーザが応えてくれたことを知ることができる。
ステップS128で、ユーザ端末20Aの送信部306Aは、ユーザ端末20BのIPアドレスが分かるため、ACKのリクエスト(図7参照)を直接送信する。
ステップS130で、ユーザ端末20Aとユーザ端末20Bとは、RTPパケットによって通話データを直接送受信する。これにより、ユーザ端末間で、音声通話又はビデオ通話が開始される。
ステップS132で、ユーザ端末20Bの入力部302Bは、第3音声データを入力し、認識部304Bは、第3音声データを音声認識する。通話処理部320Bは、終了条件を満たす音声データであるかを判定し、ここでは、第3音声データが終了条件を満たすとする。第3音声データが終了条件を満たすことは、電話を切ることに相当する。
ステップS134で、ユーザ端末20Bは、BYEのリクエストをユーザ端末20Aに送信する。
ステップS136で、ユーザ端末20Aは、ビジー音を出力する。また、ユーザ端末20Aは、最終応答の「200 OK」を送信してセッションを終了する。
図9は、第1実施形態に係る発呼側の処理の一例を示すフローチャートである。図9に示す例では、ユーザ端末20Aが行う処理を主に説明する。
ステップS202で、ユーザ端末20Aの入力部302Aは、第1音声データを入力する。
ステップS204で、ユーザ端末20Aの認識部304Aは、第1音声データを音声認識する。
ステップS206で、ユーザ端末20Aの特定部310Aは、呼出先に関連付けられた音声データであるか否かを判定し、音声データが呼出先に関連付けられる場合、この呼出先を特定する。呼出先が特定されれば(ステップS206-YES)、ステップS208に進み、呼出先が特定されなければ(ステップS206-NO)、処理は終了する。
ステップS208で、ユーザ端末20Aの送信部306Aは、サーバ10にINVITEのリクエスト(図6参照)と、第1音声データとを送信する。
ステップS210で、ユーザ端末20Aは、ユーザ端末20Bからサーバを介してレスポンスを受信したか否かを判定する。レスポンスを受信すれば(ステップS210-YES)、処理はステップS212に進み、レスポンスを受信しなければ(ステップS210-NO)、処理は終了する。
ステップS212で、ユーザ端末20Aは、ユーザ端末20Bと、RTPパケットによって通話データを直接送受信して通話を開始する。
図9に示す処理は、第2音声データが入力されない例であって、この場合は、呼出側で、呼びかけに対してオフフック処理で対応することで、「200 OK」のレスポンスを送信することができる。
図10は、第1実施形態に係る着呼側の処理の一例を示すフローチャートである。図10に示す例では、ユーザ端末20Bが行う処理を主に説明する。
ステップS302で、ユーザ端末20Bの受信部312Bは、サーバ10からINVITEのリクエストと、第1音声データとを受信する。
ステップS304で、ユーザ端末20Bの出力部318Bは、第1音声データを着信音の代わりに出力する。
ステップS306で、ユーザ端末20Bの入力部302Bは、呼びかけに対する応答を示す第2音声データを入力したか否かを判定する。第2音声データが入力されれば(ステップS306-YES)、処理はステップS308に進み、第2音声データが入力されなければ(ステップS306-NO)、処理は終了する。
ステップS308で、ユーザ端末20Bの認識部304Bは、第2音声データを音声認識する。
ステップS310で、ユーザ端末20Bの判定部316Bは、第2音声データがレスポンスリストに含まれる音声データであるか否かを判定する。第2音声データがレスポンスリストに含まれれば(ステップS310-YES)、処理はステップS312に進み、第2音声データがレスポンスリストに含まれなければ(ステップS310-NO)、処理は終了する。
ステップS312で、ユーザ端末20Bの送信部306Bは、「200 OK」のレスポンスをサーバ10に送信する。
ステップS314で、ユーザ端末20Bは、ユーザ端末20Aと、RTPパケットによって通話データを直接送受信して通話を開始する。
以上、第1実施形態における情報処理システムによれば、発呼側及び着呼側の両方のユーザに対して便利であり、シームレスな通話開始を可能とする。
なお、サーバ10において、音声認識を行うことが可能であれば、ユーザ端末20の認識部304、特定部310、判定部316等の機能をサーバ10に持たせてもよい。この場合、サーバ10は、第1音声データに基づき、呼出先を特定し、INVITEのリクエストのToの欄に、特定された呼出先情報を記載する。
また、上述した例では、SIPシグナリングプロトコルを用いたが、H.323のプロトコルを用いても本開示のシームレス通話機能は実現可能である。例えば、H.323の場合、呼出元の端末は、セッションを開始するリクエストとともに、呼びかけの音声データを、呼出先の端末に送信する。呼出先の端末は、呼出元のIPアドレスが着信を許可されているかどうかを、電話番号管理サーバに問い合わせる。そして、着信が許可されているIPアドレスであると確認ができたら、呼出先側の端末が、受信された音声データを着信音の代わりに出力する。
また、WebRTCを用いて実施形態が実現される場合、サーバ10は、Webサーバ、SUN又はTURNサーバ、及びシグナリングサーバなどである。例えば、Webサーバは、HTTPで通信するWebページを提供するサーバであり、STUN又はTURNサーバは、NATやファイアウォールを超えるためのサーバであり、シグナリングサーバは、相手端末に情報を伝える仲介役となるサーバである。
WebRTCの場合、まず、通信を行う端末が互いにWebサーバとシグナリングサーバとに接続する。次に、呼出元の端末が、上述したようなSDPを作成し、このSDPに、着信音の代わりとなる第1音声データの識別情報を含めてもよい。呼出元の端末は、このSDPを第1音声データとともに呼出先の端末に送信する。これにより、呼出先の端末は、SDPを自身に登録するとともに、第1音声データを着信音として出力する。
呼出先の端末は、SDPを作成し、このSDPに第2音声データの識別情報を含めてもよい。これにより、呼出元の端末は、SDPを自身に登録するとともに、第2音声データを着呼通知として出力する。
次に、呼出元の端末は、接続できそうな接続経路の候補(ICE(Interactive Connectivity Establishment)Candidate)を呼出先の端末に送信する。呼出先の端末は、受け取ったICE Candidateを登録し、呼出先の端末も、呼出元の端末に接続経路の候補を送信する。これにより、呼出元の端末と、呼出先の端末とでセッションが確立し、P2P通信が成立する。
また、上述した第1実施形態で説明した情報処理は、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。このプログラムをサーバ等からインストールしてコンピュータに実行させることで、前述した情報処理を実現することができる。
また、このプログラムを記録媒体に記録し、このプログラムが記録された記録媒体をコンピュータに読み取らせて、前述した情報処理を実現させることも可能である。記録媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。
なお、記録媒体は、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
[第2実施形態]
図11は、本開示の第2実施形態に係るシステム2の概要を説明する図である。図2に示されるシステム2は、画像を管理するためのシステムに第1実施形態で説明したシステムを適用したシステムであり、管理装置10Aと、サーバ10Bと、ユーザ端末20と、画像出力装置30とを含む。また、画像出力装置30は、表示装置40と接続され、表示装置40は、遠隔制御装置50によって制御される。 サーバ10Bは、第1実施形態で説明したサーバ10である。
管理装置10A又はサーバ10Bとユーザ端末20とは、通信技術の一例としての無線LAN又は第4世代移動通信システム(4G)若しくはLTE(Long Term Evolution)等によるネットワークN1により、互いに通信可能である。また、管理装置10Aと画像出力装置30とは、第3世代移動通信システム(3G)のような、ネットワークN1と比べて通信料金が安価であるが低速な、無線ネットワークN2により、互いに通信可能である。なお、説明のために、ネットワークN1及び無線ネットワークN2を区別して記載したが、これらのネットワークは、インターネットにより、互いに接続され得る。
管理装置10Aは、まず、インターネットのWebサイトを通じて、画像の投稿者から、画像の閲覧者又は投稿者の氏名や住所等の情報を取得する。なお、閲覧者又は投稿者の氏名や住所等の情報は必須の情報ではない。このとき、管理装置10Aは、閲覧者により使用される画像出力装置30の識別子(デバイスIDと呼ぶ)を生成する。次いで、画像の投稿者に、例えば電子メールで、デバイスIDを通知する。
管理装置10Aは、生成されたデバイスIDを、画像出力装置30に設定する。その後、管理装置10Aの管理者により、画像出力装置30が、画像の閲覧者の住所へと発送される。画像出力装置30は、例えば3G通信モジュールを内蔵しており、電源が投入されると、設定されたデバイスIDを用いて、すぐに管理装置10Aとの通信を開始するよう構成される。
一方、画像の投稿者は、例えばスマートフォンやタブレットのようなユーザ端末20で動作する、画像共有を行うアプリケーションをダウンロードする。このアプリケーションは、通知されたデバイスIDを用いて、管理装置10Aにアクセスする。管理装置10Aは、アプリケーションから通知されたデバイスIDをキーとして、ユーザ端末20(投稿者)と画像出力装置30(閲覧者)とを関連付けることができる。
その後、投稿者は、アプリケーションを用いて、様々な被写体を撮影することができる。アプリケーションは、撮影により取得された画像データを、ネットワークN1を介して、管理装置10Aに自動的に送信する。投稿者は、画像データを管理装置10Aに送信するために、如何なる特別な操作も要求されない。
管理装置10Aは、ユーザ端末20のアプリケーションから送信された画像データを蓄積し、順次、画像出力装置30に配信する。画像出力装置30は、閲覧者からの指示に応じて、画像データを表示装置40に表示する。 また、画像出力装置30は、マイクとスピーカとを有し、IP通話が可能である。
ここで、表示装置40は、例えば、一般家庭で普及しているテレビであり、遠隔制御装置50は、リモートコントローラである。画像出力装置30は、例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)により、表示装置40と接続され、HDMIを介して、遠隔制御装置50から発せられた制御信号を取得することができる。
画像出力装置30は、遠隔制御装置50から発せられた制御信号を取得し、閲覧者の入力した操作の内容を把握することができる。すなわち、閲覧者は、普段から慣れ親しんだ、テレビのリモコンを用いて、配信された画像データを閲覧することが可能となる。
上述した画像共有を行うアプリケーションに、第1実施形態で説明したシームレスに通話を開始することができる機能が実装される。これにより、投稿者と閲覧者は、サーバ10Bを利用してシームレスに通話を開始し、さらに、管理装置10Aを利用して配信される画像をみながら、会話を楽しむことができる。
さらに、画像出力装置30は、音声認識機能を有するので、通話の中で画像を特定する音声を認識した場合は、管理装置10Aに対し、認識された画像を配信するように指示することができる。これにより、投稿者又は閲覧者が、音声で画像を特定し、特定された画像を閲覧者が見ながら会話を楽しむことができる。
以上、実施形態及び変形例は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施形態及び変形例のみに限定する趣旨ではなく、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。例えば、ユーザ端末20Aは、音声データをサーバ10に送信し、サーバ10側で音声認識をして、呼出先を特定するようにしてもよい。つまり、サーバ10が、認識部304を有してもよい。
1…情報処理システム、2…システム、10…サーバ、10A…サーバ、10B…管理装置、20…ユーザ端末、30…画像出力装置、40…表示装置、102…制御部、106…記憶部、202…制御部、204…RAM、208…記憶部、220…マイク、222…スピーカ、302…入力部、304…認識部、306…送信部、308…発呼処理部、310…特定部、312…受信部、314…着呼処理部、316…判定部、318…出力部、320…通話処理部、402…受信部、404…呼制御部、406…送信部

Claims (11)

  1. 情報処理装置に、
    第1音声データを入力し、
    入力された第1音声データを音声認識し、
    前記第1音声データの認識結果に関連付けられる呼出先を特定し、
    前記呼出先の他の情報処理装置を示す呼出先情報と、呼出元の前記情報処理装置を示す呼出元情報と、前記第1音声データを識別する識別情報とを含むリクエストであって、セッションの開始を要求するリクエストを呼制御サーバに送信し、
    前記第1音声データを、前記呼制御サーバ又は前記他の情報処理装置に送信する、処理を実行させるプログラム。
  2. 前記情報処理装置に、
    前記他の情報処理装置から送信された前記リクエストに対するレスポンスを、前記呼制御サーバを介して受信し、
    前記他の情報処理装置から送信され、前記レスポンスの判定に用いられた第2音声データを、直接的に、又は前記呼制御サーバを介して受信し、
    前記第2音声データを出力する、処理をさらに実行させる請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記情報処理装置に、
    前記第2音声データの出力後、前記他の情報処理装置との間で前記セッションにおけるデータの送受信を行う、処理をさらに実行させる請求項に記載のプログラム。
  4. 前記情報処理装置に、
    3音声データを入力し、
    前記第3音声データを音声認識し、
    前記第3音声データの認識結果が、予め設定された終了条件を満たす場合、前記セッションを終了する、処理をさらに実行させる請求項に記載のプログラム。
  5. 前記セッションを終了することは、
    前記第3音声データの認識結果が前記終了条件を満たしてから、所定時間内に音声データの出力又は入力がない場合に、前記セッションを終了することを含む、請求項に記載のプログラム。
  6. 情報処理装置が、
    第1音声データを入力し、
    入力された第1音声データを音声認識し、
    前記第1音声データの認識結果に関連付けられる呼出先を特定し、
    前記呼出先の他の情報処理装置を示す呼出先情報と、呼出元の前記情報処理装置を示す呼出元情報と、前記第1音声データを識別する識別情報とを含むリクエストであって、セッションの開始を要求するリクエストを送信し、
    前記第1音声データを、呼制御サーバ又は前記他の情報処理装置に送信する、情報処理方法。
  7. 第1音声データを入力する入力部と、
    入力された第1音声データを音声認識する認識部と、
    前記第1音声データの認識結果に関連付けられる呼出先を特定する特定部と、
    前記呼出先の他の情報処理装置を示す呼出先情報と、呼出元の前記情報処理装置を示す呼出元情報と、前記第1音声データを識別する識別情報とを含むリクエストであって、セッションの開始を要求するリクエストを送信し、かつ、前記第1音声データを、呼制御サーバ又は前記他の情報処理装置に送信する送信部と、
    を備える情報処理装置。
  8. 情報処理装置に、
    呼出先の前記情報処理装置を示す呼出先情報と、呼出元の他の情報処理装置を示す呼出元情報とを含むリクエストであって、セッションの開始を要求するリクエストを呼制御サーバから受信し、
    第1音声データを前記呼制御サーバ又は前記他の情報処理装置から受信し、
    前記第1音声データを出力し、
    第2音声データを入力し、
    入力された第2音声データを音声認識し、
    前記第2音声データの認識結果が、前記リクエストに対するレスポンスを示す場合、前記レスポンスを前記呼制御サーバに送信し、
    前記第2音声データを前記呼制御サーバ又は前記他の情報処理装置に送信する、処理を実行させるプログラム。
  9. 前記第1音声データを出力することは、
    前記第2音声データが入力されるまで、又は、所定時間が経過するまで、前記第1音声データを繰り返し出力することを含む、請求項に記載のプログラム。
  10. 情報処理装置が、
    呼出先の前記情報処理装置を示す呼出先情報と、呼出元の他の情報処理装置を示す呼出元情報とを含むリクエストであって、セッションの開始を要求するリクエストを呼制御サーバから受信し、
    第1音声データを前記呼制御サーバ又は前記他の情報処理装置から受信し、
    前記第1音声データを出力し、
    第2音声データを入力し、
    入力された第2音声データを音声認識し、
    前記第2音声データの認識結果が、前記リクエストに対するレスポンスを示す場合、前記レスポンスを前記呼制御サーバに送信し、
    前記第2音声データを前記呼制御サーバ又は前記他の情報処理装置に送信する、情報処理方法。
  11. 呼出先の情報処理装置を示す呼出先情報と、呼出元の他の情報処理装置を示す呼出元情報とを含むリクエストであって、セッションの開始を要求するリクエストを呼制御サーバから受信し、かつ、第1音声データを前記呼制御サーバ又は前記他の情報処理装置から受信する受信部と、
    前記第1音声データを出力する出力部と、
    第2音声データを入力する入力部と、
    入力された第2音声データを音声認識する認識部と、
    前記第2音声データの認識結果が、前記リクエストに対するレスポンスを示す場合、前記レスポンスを前記呼制御サーバに送信し、かつ、前記第2音声データを前記呼制御サーバ又は前記他の情報処理装置に送信する送信部と、
    を備える情報処理装置。
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