JP2002218014A - 着信音指定機能付き情報端末 - Google Patents

着信音指定機能付き情報端末

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JP2002218014A
JP2002218014A JP2001012954A JP2001012954A JP2002218014A JP 2002218014 A JP2002218014 A JP 2002218014A JP 2001012954 A JP2001012954 A JP 2001012954A JP 2001012954 A JP2001012954 A JP 2001012954A JP 2002218014 A JP2002218014 A JP 2002218014A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信側の情報端末の着信音を送信側から自由
に設定可能とする。 【解決手段】 受信側の情報端末を呼び出すための呼出
信号を送信するとともに、所望の音声データを該呼出信
号に関連づけて送信する。受信側の情報端末で、呼出信
号に加えて該呼出信号に関連づけられた音声データを受
信した場合には、受信側の情報端末に予め記憶されてい
る着信音に代えて、受信した音声データを再生する。こ
うして、送信側の情報端末から呼出信号に関連づけて音
声データを送信すれば、受信側の情報端末の着信音を所
望の音声とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、呼出信号を受信
して情報端末の被呼動作を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体技術および電気通信技術の進歩
と、利便性を求める市場の要請とに対応して、携帯電話
や簡易型携帯電話、携帯型パーソナルコンピュータ等の
いわゆる情報端末が広く使用されるようになってきた。
【0003】これら情報端末では、基地局などから呼出
信号を受信すると、端末を通信可能あるいは通話可能状
態に設定すべく、携帯者に呼出信号の着信を報知する。
かかる報知は、いわゆるリンガ音を鳴らしたり、予め登
録しておいた音声データを再生するといったように、音
響を利用した方法で行われるのが一般的である。このよ
うないわゆる着信音を利用する方法は、例えばランプを
点灯させる方法などに比べて、情報端末がカバンの中や
洋服のポケットの中にある場合でも、端末の携帯者に確
実に報知することができるという利点がある。
【0004】情報端末の携帯者が、好みのメロディを音
声データとして情報端末に予め登録しておき、呼出信号
を受信した場合には、登録しておいた音声データを再生
することによって着信を報知する技術が開示されている
(特開2000−134332号など)。かかる技術を
用いれば、情報端末の携帯者は、常に好みのメロディを
着信音として用いることができる。
【0005】また、特開平11−32105号には、送
信者毎に音声データを予め登録しておき、呼出信号を受
信すると送信者に関する情報を検出して、検出した送信
者に対応付けて登録されている音声データを、着信音と
して再生する技術が開示されている。かかる技術を用い
れば、情報端末の携帯者は着信に応答する前に、着信音
の種類から送信者を特定することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら技術に
おいては、着信音の音声データを受信側の情報端末に予
め登録しておかなければならず、送信者側から好みの着
信音を自由に指定することができないという問題があっ
た。かかる問題は、携帯式の情報端末に限らず、設置場
所で使用することが前提の固定式情報端末においても生
じ得る。
【0007】本発明は、従来技術における上述の課題を
解決するためになされたものであり、受信側の情報端末
に音声データが登録されていなくとも、送信者が好みの
着信音を自由に指定可能な技術の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の
情報端末は次の構成を採用した。すなわち、呼出信号を
受信して、予め記憶されている着信音データを再生する
ことにより、被呼動作を行う情報端末であって、前記呼
出信号と、該呼出信号に関連づけられた音声データとを
受信する呼出信号受信手段と、前記受信した呼出信号に
前記音声データが関連づけられているか否かを判断する
呼出信号判断手段と、前記音声データが関連づけられて
いる場合には、該受信した音声データを前記着信音デー
タに代えて再生するデータ再生手段とを備えることを要
旨とする。
【0009】また、上記の情報端末に対応する本発明の
情報端末の被呼方法は、呼出信号を受信して、予め記憶
されている着信音データを再生する情報端末の被呼方法
であって、前記呼出信号と、該呼出信号に関連づけられ
た音声データとを受信し、前記受信した呼出信号に前記
音声データが関連づけられているか否かを判断し、前記
音声データが関連づけられている場合には、該受信した
音声データを前記着信音データに代えて再生することを
要旨とする。
【0010】かかる情報端末あるいは情報端末の被呼方
法においては、受信した呼出信号に音声データが関連づ
けられているか否かを判断し、関連づけられている場合
には、受信した音声データを着信音データに代えて再生
する。ここで、呼出信号と音声データとが関連づけられ
ているとは、例えば、呼出信号に続けて音声データが送
信されたり、あるいは音声データが呼出信号に添付され
ているといったように、呼出信号と音声データとの間に
何らかの関連が認められる状態を言う。
【0011】こうして音声データを呼出信号に関連づけ
て送信すれば、情報端末に予め記憶されている着信音デ
ータに代えて、送信した好みの音声データを着信音とし
て再生することが可能となるので好適である。尚、受信
した音声データの再生に関しては、音声データを一旦、
情報端末に蓄積してから再生しても良いし、蓄積するこ
となく受信した順に直ちに再生しても良い。
【0012】かかる情報端末においては、標準の音声デ
ータを予め記憶しておき、音声データが関連づけられた
呼出信号を受信した場合には、該受信した音声データと
該記憶されている標準の音声データとを、所定の方法で
組み合わせることによって合成音声データを合成して、
かかる合成音声データを着信音として再生することとし
ても良い。
【0013】こうして、送信されてきた音声データに、
情報端末に予め記憶されている標準の音声データを組み
合わせて着信音として再生すれば、聞き慣れない着信音
が送信されてきた場合でも、聞き慣れた標準の着信音と
ともに再生されるので、情報端末が呼出信号を受信した
ことに、より気付き易くなって好ましい。
【0014】本発明は、送信側の情報端末と受信側の情
報端末との間で通信回線を接続する回線接続装置として
把握することも可能である。このような、本発明の回線
接続装置は次の構成を採用した。すなわち、送信側の情
報端末と、受信側の情報端末との間で通信回線を接続す
る回線接続装置であって、前記送信側の情報端末が前記
受信側の情報端末を呼び出す呼出信号を、該送信側情報
端末から受け取る呼出信号受信手段と、前記呼出信号に
関連づけられた音声データの有無を判断する音声データ
判断手段と、前記関連づけられた音声データが存在する
場合は、該音声データを着信音として前記受信側の情報
端末に出力する音声データ出力手段と、前記音声データ
を受け取った前記情報端末が通信可能な状態に設定され
たことを検出して、前記送信側情報端末と該受信側情報
端末との間の通信回線を接続する通信回線接続手段とを
備えることを要旨とする。
【0015】かかる回線接続装置においては、送信側の
情報端末から受け取った呼出信号に音声データが関連づ
けられているか否かを判断し、音声データが関連づけら
れている場合には、該音声データを着信音として受信側
の情報端末に出力する。こうして出力した音声データ
に、受信側の情報端末が応答したことを検出すると、送
信側の情報端末と受信側の情報端末との間の通信回線を
接続する。
【0016】こうすれば、送信側の情報端末から送信し
た音声データを、受信側の情報端末で着信音として再生
することが可能となるので好適である。
【0017】かかる回線接続装置においては、送信側の
情報端末から呼出信号と音声データとを受け取った場合
には、該呼出信号に該音声データが関連づけられている
と判断することとしても良い。
【0018】こうして呼出信号に続けて受け取った音声
データを、該呼出信号に関連づけられた音声データと判
断すれば、音声データを呼出信号に簡便に関連づけるこ
とができ、加えて、呼出信号に関連づけられた音声デー
タを容易に特定することができるので好適である。
【0019】かかる回線接続装置においては、少なくと
も1つの音声データを予め記憶しておき、前記呼出信号
に加えて、該記憶されている音声データの1の音声デー
タを指定する音声データ指定信号を受信し、呼出信号に
加えて該音声データ指定信号を受信した場合には、指定
された音声データが呼出信号に関連づけられていると判
断することとしても良い。
【0020】こうすれば、送信側の情報端末から音声デ
ータを受け取らなくとも、呼出信号と音声データとを関
連づけることができ、その分だけ、受信側の情報端末に
音声データを迅速に送信することが可能となるので好ま
しい。
【0021】また、かかる回線接続装置においては、次
のようにしても良い。すなわち、標準の音声データを受
信側の情報端末に対応付けて予め記憶しておき、送信側
の情報端末から受け取った呼出信号に音声データが関連
づけられている場合は、該呼出信号に該当する前記標準
音声データと該音声データとを所定の方法で組み合わせ
ることによって合成音声データを合成し、得られた合成
音声データを、着信音として受信側の情報端末に送信す
ることとしても良い。
【0022】こうして合成された合成音声データを、受
信側の情報端末で着信音として再生すれば、聞き慣れな
い着信音が送信されてきた場合でも、標準の着信音とと
もに再生されるので、情報端末が呼出信号を受信したこ
とに、より気付き易くなって好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の作用・効果をより明確に
説明するために、次のような順序に従って、本発明の実
施例を説明する。 A.実施の形態: B.第1実施例: B−1.情報端末の概要: B−2.回線接続のしくみ: B−3.第1実施例の着信動作: B−4.第1実施例の変形例: C.第2実施例: C−1.第2実施例の着信動作: C−2.第2実施例の変形例:
【0024】A.実施の形態:図1を参照しながら、本
発明の実施の形態について説明する。図1は、情報端末
10を備える情報システム50を概念的に例示した説明
図である。図1では、情報端末10が本発明の情報端末
に相当している。図1に示した情報システム50は、大
まかには、複数の情報端末10と、情報端末10との間
で電波の送受信を行う基地局20と、基地局20が接続
される周知の回線網30とから構成されている。回線網
30は、複数のデジタル交換機が大容量の通信ケーブル
で互いに接続された構成となっていて、全体として一つ
の回線網を形成している。
【0025】送信側の情報端末10aが電波にのせて受
信側の呼出信号を発信すると、近くにある基地局20a
がこれを受信し、回線網30を経由して、所定の変換を
施した後に基地局20bに伝達される。基地局20b
は、伝達されてきた呼出信号を再び電波として受信側の
情報端末10bに出力する。受信側の情報端末10bは
アンテナ12でこの呼出信号を受信すると、情報端末1
0bは受信を端末の携帯者に報知して、例えば通話ボタ
ンを押すなど、通話可能な状態にセットするようにうな
がす。信号受信の報知は、通常は、情報端末が内蔵して
いるスピーカ14から、所定の着信音を鳴らすことで行
われる。こうして受信側の情報端末が通話可能な状態に
セットされると、送信側の情報端末10aと受信側の情
報端末10bとの間で回線が接続されて、以降、情報端
末間での通話あるいはデータの送受信が可能となる。
【0026】詳細には後述するが、本発明の情報端末1
0bは、呼出信号に加えてその呼出信号に関連づけられ
た音声データも受信することが可能であり、呼出信号に
関連づけられた音声データを受信したか否かによって、
着信音の鳴動方法が異なっている。図1の受信側情報端
末10bの内側に表示したフローチャートは、かかる着
信動作を概念的に示したものである。
【0027】基地局20bから放出された呼出信号は、
アンテナ12を経由して受信側の情報端末10bに受信
される(ステップS1)。次いで、受信側情報端末10
bは、受信した呼出信号に音声データが関連づけられて
いるか否かを判断する(ステップS2)。詳細には後述
するが、送信側の情報端末10aは、呼出信号の送信時
に、音声データを関連づけるか否かを指定することがで
きる。音声データを関連づける旨が指定されると、予め
記憶されている音声データが呼出信号に関連づけられ
て、受信側情報端末10bに送信される。音声データ
は、例えば送信側の情報端末10aの内蔵メモリや、回
線網30に接続されているサーバ内などに記憶してお
く。
【0028】呼出信号に音声データが関連づけられてい
る場合には、受信した音声データを着信音として再生す
る(ステップS3)。また、呼出信号に音声データが関
連づけられていない場合には、受信側の情報端末10b
に予め登録されている着信音データを再生する(ステッ
プS4)。
【0029】このように、送信側の情報端末10aが音
声データを指定して呼出信号を送信すれば、受信側の情
報端末で音声データを登録しているか否かに関わらず、
送信側から指定した音声データを着信音として再生する
ことが可能となる。本発明の実施の形態にも種々の態様
が存在する。以下では、実施例に基づいて、各種態様に
ついて具体的に説明する。
【0030】B.第1実施例: B−1.情報端末の概要:図2は、本実施例の情報端末
100の構造概要を示す分解組立図である。図示されて
いるように、情報端末100は、アッパーケース110
およびロアケース120の中に、多層構造のプリント基
板130や、フレキシブル基板140、液晶表示パネル
LCD150、スイッチパネル152、スピーカ15
4、マイクロフォン156、内蔵アンテナ160等の部
品が収納された構造となっている。
【0031】プリント基板130には、CPU131
や、ROM132、RAM133、デジタルシグナルプ
ロセッサ(DSP)134、受信用回路135、送信用
回路136等の各種ICチップや、水晶発振器137等
が搭載されている。プリント基板130には、フレキシ
ブル基板140を介して液晶表示パネル150や、スイ
ッチパネル152、スピーカ154,マイクロフォン1
56が接続されている。液晶表示パネルLCD150に
は、情報端末100を操作するための各種情報が表示さ
れ、スイッチパネル152上に設けられたそれぞれのボ
タンを押すことで、情報端末100を操作することがで
きる。内蔵アンテナ160や、ロアケース120に設け
られた外部アンテナ122は、プリント基板130の裏
面側から接続されている。これらアンテナから受信した
音声を情報端末100に設けられた小型のスピーカ15
4で再生したり、マイクロフォン156で拾った音声を
送信すれば、いわゆる携帯電話として使用することがで
きる。情報端末100を動作させるための電力は、ロア
ケース120の裏面に設けられた二次電池170から供
給される。
【0032】図3は、本実施例の情報端末100の内部
で行われる処理の概要を示す機能ブロック図である。情
報端末100は、大きくは、電波の送受信を主に司る無
線ブロック200と、送信データを無線ブロック200
に供給したり無線ブロック200で受信したデータの変
換などを主に司る制御ブロック250とから構成されて
いる。図中に太い破線で示した矢印は、情報端末100
が、マイクロフォン156で拾った音声を電波として送
信するときの信号の流れを示しており、太い実線で示し
た矢印は、空気中を伝わってきた電波を音声としてスピ
ーカ154から再生するときの信号の流れを示してい
る。以下では、信号の流れに従って、情報端末100の
各部の機能について説明する。
【0033】初めに、マイクロフォン156で拾った音
声を電波として送信する場合について説明する。マイク
ロフォン156が音声を拾ってアナログ電圧波形を発生
すると、このアナログ波形はCODEC254に供給さ
れる。CODEC254は、アナログ信号をデジタル信
号に変換したり、デジタル信号をアナログ信号に変換す
る一種の信号変換器である。アナログ信号をデジタル信
号に変換することを「CODE」、デジタル信号をアナ
ログ信号に戻すことを「DECODE」と呼ぶことか
ら、2つを併せて「CODEC」と呼ばれる。CODE
C254は、受け取ったアナログ電圧波形をデジタル信
号に変換した後、圧縮・解凍部252に供給する。圧縮
・解凍部252は、デジタル信号の圧縮処理あるいは解
凍処理を行う。すなわち、信号の迅速な送受信を可能と
するために、一旦、圧縮して信号の容量を小さくしてか
ら送信し、受信後、圧縮した信号を解凍して通常の信号
に戻してやるのである。こうすれば、送受信するデータ
の容量を小さくすることができるので、迅速に送受信を
行うことができる。尚、圧縮・解凍処理は、DSP13
4と呼ばれる専用のICチップを使用することにより、
迅速に実行される。
【0034】こうして圧縮された音声信号は、変調部2
14で周波数変調された後、送信ミキサ部216に供給
される。送信ミキサ部216は、周波数変調された音声
信号と、音声信号を載せる搬送波成分とを合成して、合
成信号を生成する。搬送波成分は、周波数生成部220
から送信ミキサ部216に供給される。次いで、合成信
号を電力増幅部218で増幅した後、アンテナ共用部2
08を介して外部アンテナ122から電波として空気中
に送信される。外部アンテナ122は、電波を受信する
ためのアンテナとして使用されているので、送信する電
波と受信した電波とが混信しないようにアンテナ共用部
208が設けられている。
【0035】次に、受信した電波をスピーカ154で再
生する場合について説明する。空気中を伝わってきた電
波は、内蔵アンテナ160および外部アンテナ122で
検出される。このうち、内蔵アンテナ160で検出した
電波は受信部206に供給され、搬送波成分と信号成分
とに分離される。外部アンテナ122で検出した電波
は、アンテナ共用部208を介して受信部210に供給
され、ここで搬送波成分と信号成分とに分離される。受
信部206,210は受信した電波から信号成分を分離
する際に、周波数生成部220から供給される搬送波成
分の信号を参照しながら信号成分を分離する。分離され
た信号成分は、送信時に周波数変調されているので、復
調するために復調部212に供給される。復調部は、外
部アンテナ122からの信号の感度と、内蔵アンテナ1
60からの信号の感度とを比較して、いずれか感度の強
い方の信号成分を復調する。こうして常に感度の強い方
の信号成分を処理するために、電波の感度を良好に維持
することができる。復調された信号は、圧縮・解凍部2
52に送られて解凍される。こうして得られた音声信号
はデジタル信号であり、CODEC254でアナログ信
号に変換されて、スピーカ154から音声として再生さ
れる。
【0036】CPU131は、圧縮・解凍部252やC
ODEC254とデータのやり取りを行いながら、これ
らで行われる処理を制御する。CPU131には、各種
制御を行うプログラムや制御に必要なデータを記録した
ROM132、データを一時的に記憶するRAM13
3、各種情報を表示するLCD150、およびキーボー
ド256等が接続されている。LCD150の表示を見
ながら、キーボード256を操作することで、CPU1
31に処理を指示したり、数値を設定することができ
る。
【0037】B−2.回線接続のしくみ:上述の携帯情
報端末間で、通信回線が接続されるしくみについて概要
を説明する。図4は、複数のデジタル交換機によって回
路網が形成されている様子を概念的に示した説明図であ
る。以下、図4を参照しながら、携帯情報端末間で通信
回線が接続されるしくみの概要を説明する。
【0038】送信側の情報端末100aから、受信側の
情報端末100bの番号を指定して呼出信号を送信する
と、呼出信号が近くの基地局102で受信される。尚、
以下の説明では、送信側の携帯情報端末を「100
a」、受信側の携帯情報端末を「100b」としたよう
に、送信側・受信側を特に区別するときは、送信側には
「a」を付し、受信側には「b」を付して表示するもの
とする。また、例えば、「情報端末100」と表記した
場合は、特に送信側と受信側とを区別していないことを
表すものとする。
【0039】前述したように、情報端末100と基地局
102とは無線で通信しているために、1つの基地局が
通信可能な領域には自ずから制限がある。このことか
ら、基地局は複数設けられており、情報端末100aか
ら送信した呼出信号は、近傍にある基地局102aによ
って受信される。受信した呼出信号は、基地局102a
から、一旦、移動体通信交換局(MSC)104に転送
される。
【0040】図4に示すように、MSC104には複数
の基地局102が接続されていて、情報端末100がど
の基地局の通信可能領域内にあるかは、専用のデータベ
ースで集中的に管理されている。データベースが情報端
末100の位置情報を管理するしくみについては後述す
る。かかるデータベースに従って、MSC104は呼出
信号を受信側の基地局102bに供給し、基地局102
bは受け取った呼出信号を受信側の情報端末100bに
向かって出力する。
【0041】受信側の情報端末100bが、送信側のM
SC104aとは異なるMSC104bに属している場
合は、MSC104は、呼出信号を中継移動体通信交換
局(TMSC)106に転送する。図4に示すように、
TMSC106には複数のMSC104が接続されてお
り、呼出信号は、受信側の情報端末100bが属するM
SC104bにTMSC106を介して転送される。
尚、送信側のMSC104aおよび受信側のMSC10
4bのいずれのMSC104も対応している場合には、
TMSC106を介さずにMSC104間で直接転送す
ることも可能である。また、送信側の情報端末100a
と受信側の情報端末100bとが、TMSC106をま
たいで存在している場合には、呼出信号はTMSC10
6間を転送され、受信側のMSC104bから基地局1
02bを介して、受信側の情報端末100bに送信され
る。
【0042】こうして、受信側の情報端末100bに呼
出信号が送信されると、情報端末100b側では、着信
音を再生する等の方法で着信を報知する。これに応じ
て、受信側の情報端末100bが、例えば「通話ボタ
ン」が押されるなどして、通信可能状態に設定される
と、送信側の情報端末100aと受信側の情報端末10
0bとの間で通信回線が接続され、以降は、いずれかの
情報端末100で回線が切断されるまで、接続された通
信回線が専有される。
【0043】次に、情報端末100が、いずれの基地局
の通信可能領域内にあるかを示す位置情報が、専用サー
バに登録されるしくみについて説明する。情報端末10
0は電源が投入されると、基地局102から発信されて
くる制御信号の強度を定期的に測定し、使用可能な周波
数の中で最も信号強度の強い周波数の基地局を選択し
て、該基地局に自らの位置情報を登録する。こうして基
地局に登録された位置情報は、専用サーバに転送されて
集中的に管理されている。情報端末100が移動しても
選択した基地局から遠ざかったとしても、情報端末10
0は定期的に信号強度を測定して、常に最も信号強度の
強い基地局に基地局を切り替えることができる。このよ
うな情報端末の位置情報が、基地局から専用サーバに転
送されて、集中的に管理されている。かかる位置情報を
検索することにより、受信側の情報端末100bが、い
ずれの基地局の通話可能領域内に存在するかを検出する
ことができる。
【0044】TMSC106は、ゲートウェイ移動体通
信交換局(GMSC)108を介して公衆電話回線網
(PSTN)110に接続されている。尚、TMSC1
06の中には、GMSC108を介することなくPST
N110に直接接続可能な機能を備えたものも存在して
いる。PSTN110に接続されている設置型の情報端
末112等の呼出番号を指定して、情報端末100aか
ら呼出信号を送信した場合は、基地局102,MSC1
04,TMSC106,GMSC108,PSTN11
0を経由して、設置型情報端末112に呼出信号が転送
される。これに応じて、例えば「通話ボタン」が押され
るなど、情報端末112が通信可能状態に設定されれ
ば、情報端末100aと設置型の情報端末112との間
で通信回線を接続することができる。
【0045】また、図4に示すように、TMSC106
には、変換サーバ114も接続されている。変換サーバ
114は、TMSC106から受け取った信号を、TC
P/IPなど、情報伝達用に広く使用されているプロト
コルのデータに変換する。図4中で、変換サーバ11
4,インターネット116,メールサーバ118の間が
破線で示されているのは、この間はTCP/IPプロト
コルが使用されていることを模式的に示したものであ
る。このように変換サーバ114でプロトコルを変換す
ることにより、TMSC106は、変換サーバ114を
介してインターネット116上の各種サーバとデータの
やり取りを行うことが可能となる。従って、画像データ
や音声データなどの各種のデータをインターネットから
情報端末100にダウンロードしたり、逆に情報端末1
00側から各種データをインターネット上のサーバに出
力することができる。尚、変換サーバ114にはメール
サーバ118も接続されており、メールサーバ118は
情報端末100から出力した各種データが記憶されてい
る。
【0046】B−3.第1実施例の着信動作:第1実施
例の情報端末では、送信側の情報端末から音声データを
指定して呼出信号を送信することが可能となっている。
受信側の情報端末では、送信されてきた音声データを着
信音として再生する。こうすることによって、受信側の
情報端末に音声データが登録されていなくても、好みの
着信音を送信側から自由に指定することが可能となる。
以下では、上述した携帯情報端末を例にとって、第1実
施例の着信動作における送信側の携帯情報端末、回線網
を構成する各交換器、および受信側の携帯情報端末の各
々で行われる処理について説明する。
【0047】図5は、第1実施例の送信側の情報端末1
00aで行われる音声データ送信処理の流れを示したフ
ローチャートである。かかる処理は、送信側の情報端末
100aから受信側の情報端末100bに呼出信号を送
信する際に、CPU131によって実行される。
【0048】処理を開始すると、先ず初めに着信音指定
機能を使用するか否かを判断する(ステップS10
0)。着信音指定機能を使用するか否かの設定は、RA
M133内に予め登録されているので、この設定を参照
して、着信音指定機能を使用するか否かを判断する。
【0049】着信音指定機能を使用する場合(ステップ
S100:yes)は、着信音として送信する音声デー
タを、標準として設定されている音声データから変更す
るか否かを確認する(ステップS102)。すなわち、
RAM133内には、複数の音声データが記憶されてお
り、その中の1つの音声データが着信音として使用する
標準のデータとして設定されているので、標準に設定さ
れている音声データを着信音として送信するか否かを確
認する。具体的な確認は次のようにして行う。先ず、C
PU131が、標準として設定されている音声データを
使用するか否かの確認メッセージを、LCD150に表
示する。情報端末の携帯者は、LCD150の表示を見
ながら、キーボード256を操作してLCD150上の
カーソルを移動することにより、「YES」または「N
O」のいずれを選択する。CPU131は、いずれが選
択されたかを検出することにより、標準に設定されてい
る音声データを使用するか否かを確認することができ
る。
【0050】標準以外の音声データを使用する場合は、
次のようにして、使用する音声データを設定する処理を
行う(ステップS104)。先ず、RAM133に記憶
されている音声データのリストをLCD150に表示す
る。情報端末の携帯者がカーソルを移動させて、このリ
ストの中から1つの音声データを選択する。こうして選
択された音声データを、着信音として送信する音声デー
タに設定する。
【0051】ステップS102で、標準の音声データを
使用する旨が確認された場合は、音声データを設定する
処理(ステップS104)を行うことなく、呼出信号設
定処理を行う(ステップS106)。呼出信号設定処理
とは、通信回線を接続すべき受信側の情報端末を特定す
るための呼出信号を設定する処理である。呼出信号の設
定は、情報端末の携帯者がキーボード256を操作し
て、受信側情報端末の電話番号や、受信側情報端末に対
応付けて予め登録されている登録番号あるいは短縮番号
などを入力することにより行う。
【0052】こうして、呼出信号が設定されたら、既に
設定されている音声データを呼出信号とともに、外部ア
ンテナ122(図2,図3参照)から電波に載せて送信
する(ステップS108)。音声データは、呼出信号に
続けて送信しても良いし、呼出信号の添付データとして
送信しても良い。呼出信号に音声データが関連づけられ
ている場合には、その旨が呼出信号に書き込まれた状態
で送信される。
【0053】一方、着信音指定機能を使用しない旨が初
めに選択された場合は(ステップS100:no)、呼
出信号を設定した後(ステップS110)、設定された
呼出信号を送信する(ステップS112)。この場合に
は、音声データは送信しない。
【0054】以上のようにして情報端末から送信された
電波は、近くの基地局で受信された後、所定の処理が行
われて、受信側の情報端末との間で通信回線が接続され
る。基地局側で行われる処理については、直ぐ後に説明
する。送信側の情報端末では、通信回線が接続されるの
を待機しており(ステップS114)、回線が接続され
たことを確認した後、音声データ送信処理を終了する。
以降は、切断されるまで通信回線を専有して、受信側の
情報端末と通信を行うことができる。
【0055】基地局は呼出信号を受け取ると、受信側の
情報端末との間に通信回線を接続する処理を行う。かか
る処理は、呼出信号を受信した基地局だけでなく、図4
に示した回線網を構成する各種の移動体通信交換局が共
動することによって行われる。尚、通信回線を接続する
処理は、着信音指定機能を使用するか否かによってこと
なっているが、着信音指定機能を使用しない場合の処理
は、通常行われている処理と同様であるため説明を省略
して、以下では、着信音指定機能を使用する場合につい
て説明する。
【0056】図6は、基地局が、呼出信号と該呼出信号
に関連づけられた音声データとを受け取って、受信側の
情報端末との間に通信回線を接続する処理の流れを示し
たフローチャートである。以下、着信音指定機能を使用
する場合に通信回線を接続する処理について、図6を参
照しながら説明する。
【0057】基地局102a(図4参照)は、送信側の
情報端末100aからの電波を受信すると、通信ケーブ
ルで接続されたMSC104a(図4参照)に転送し、
MSC104aは受け取った信号を、呼出信号と音声デ
ータとに分離する(ステップS200)。呼出信号に音
声データが関連づけられているか否かは、呼出信号を解
析することで判断することができる。もちろん、送信周
波数を異ならせたり、あるいは送信するタイミングを変
更するなどの方法を用いて、呼出信号と音声データとが
分離された状態で送信すれば、これらを分離する処理は
不要あるいはきわめて簡便なものとすることができる。
【0058】次いで、MSC104aは、分離した音声
データをメールサーバ118(図4参照)に転送する
(ステップS202)。すなわち、前述したように、音
声データをTMSC106を経由して変換サーバ114
に送り、変換サーバ114でTCP/IPプロトコルの
データに変換した後、変換サーバ114からインターネ
ット116上のメールサーバ118に送信する。
【0059】MSC104aは、音声データをメールサ
ーバ118に転送すると、続いて、受信側の情報端末が
属している基地局102bを探索する(ステップS20
4)。すなわち、前述したように情報端末100は自ら
の位置情報を基地局102に定期的に登録しており、全
ての情報端末の位置情報についてのデータベースは専用
サーバで集中的に管理されている。ステップS204の
処理では、かかるデータベースを検索することで、受信
側の情報端末を通信領域内に有する基地局102bを検
出するのである。
【0060】こうして検出された受信側の基地局102
bに、MSC104から呼出信号が、メールサーバ11
8から音声データがそれぞれ送信される(ステップS2
06)。基地局102bは、呼出信号と音声データとを
受け取ると、それらを電波に載せて送信する(ステップ
S208)。音声データは、呼出信号に続けて送信して
も良いし、呼出信号の添付データとして送信しても良
い。また、呼出信号に関連づけられたデータとして、音
声データを呼出信号とは別に送信しても良い。受信した
呼出信号を解析することで、これら音声データが存在す
ることを検出することができる。
【0061】以上のようにして電波を送信すると、基地
局は、受信側の情報端末が電波を受信してこれに応答す
るまで待機し(ステップS210)、受信側情報端末の
応答を検出すると、送信側の情報端末と受信側の情報端
末との間の通信回線を接続する(ステップS212)。
すなわち、送信側の基地局102aから受信側の基地局
102bまでの間の通信回線の1つが、送信側情報端末
100aと受信側情報端末100bとの間で通信を行う
ために確保される。
【0062】次に、基地局102bから呼出信号と音声
データとを受信した情報端末が行う処理について説明す
る。図7は、かかる処理の流れを示したフローチャート
である。以下、図7に従って説明する。
【0063】受信側の情報端末は、先ず初めに呼出信号
を受信する(ステップS300)。具体的には、図3を
用いて前述したように、呼出信号は外部アンテナ122
あるいは内蔵アンテナ160のいずれかで受信された
後、復調・解凍されて、CPU131に送られる。
【0064】CPU131は、受け取った呼出信号を解
釈して、音声データが関連づけられているか否かを判断
する(ステップS302)。音声データが関連づけられ
ている場合には(ステップS302:yes)、呼出信
号に続いて音声データを受信し(ステップS304)、
受信した音声データが着信音として使用されるよう設定
する(ステップS306)。音声データが関連づけられ
ていない場合には(ステップS302:no)、これら
の処理は行わない。
【0065】次いで、着信音として設定されている音声
データを再生して、スピーカ154から出力する(ステ
ップS308)。呼出信号に音声データが関連づけられ
ている場合には(ステップS302:yes)、受信し
た音声データが着信音として再生されて、スピーカ15
4から出力される。音声データが関連づけられていない
場合には(ステップS302:no)、着信音として予
め設定されている標準の音声データが再生される。
【0066】スピーカ154から着信音が出力される
と、受信側の情報端末の携帯者は、情報端末が呼出信号
を受信したことに気づいて、例えば、通話ボタンを押す
等の所定の応答操作を行う。CPU131は、この応答
操作を検出するまで、着信音を繰り返し再生する。こう
して往動操作を検出したら(ステップS310)、応答
操作が行われた旨を基地局102bに返信して(ステッ
プS312)、図7に示した呼出信号応答処理を終了す
る。
【0067】基地局102bが、受信側の情報端末から
の返信を受信すると、前述したように送信側の情報端末
と受信側の情報端末との間で通信回線が接続され、以
降、切断されるまで回線が専有される。
【0068】以上に説明した第1実施例の着信動作にお
いては、受信側の着信音を、送信者側から好みの着信音
に指定することができる。また、着信音として、送信者
側の名前を送信すれば、受信側の情報端末のスピーカ1
54からは、送信者の名前が出力されるので、呼出信号
を送信した相手を容易に特定することができる。
【0069】B−4.第1実施例の変形例:以上に説明
した第1実施例の着信動作には、種々の変形例が存在す
る。以下、各変形例について簡単に説明する。
【0070】上述の第1実施例においては、呼出信号に
関連づけられた音声データは、呼出信号に続いて、基地
局102bから送信されるものとして説明したが、次の
ようにしても良い。すなわち第1の変形例の着信動作に
おいては、受信側の情報端末100bが呼出信号を受け
取ると、呼出信号を解析して音声データが関連づけられ
ているか否かを判断して、関連づけられている場合に
は、基地局102bに対して音声データを送信するよう
要求する。基地局102bは、音声データの送信要求を
確認した後、受信側の情報端末100bに音声データを
送信することとしてもよい。
【0071】こうして受信側の情報端末100bから、
送信要求が送られてきたことを確信してから音声データ
を送信することとすれば、受信側の情報端末では音声デ
ータを確実に受信することができるので好適である。
【0072】また、前述の第1実施例の着信動作におい
ては、音声データは送信側の情報端末100aに記憶さ
れていて、送信側の情報端末100aから音声データを
送信するものとして説明したが、次のようにしても良
い。すなわち第2の変形例の着信動作においては、音声
データを、例えばメールサーバ118あるいは回線網を
構成する交換局など、情報端末以外の機器に予め記憶し
ておき、情報端末から呼出信号とともに音声データを送
信する代わりに、記憶されている1の音声データを指定
して呼出信号を送信するようにしてもよい。
【0073】こうすれば、送信側の情報端末100aか
らは、音声データを指定して呼出信号のみを送信すれば
よく、音声データそのものは送信せずに済むので、それ
だけ迅速に送信することができる。また、送信側の情報
端末に記憶しておける音声データの種類には自ずから限
界があるが、メールサーバ118や回線網に接続された
サーバなどに記憶することとすれば、情報端末に記憶し
ておく場合に比べて非常に他種類の音声データを記憶し
ておくことができる。従って、第2の変形例において
は、これら多数の音声データの中から気に入った音声デ
ータを指定して呼出信号を送信することができるので好
適である。
【0074】C.第2実施例:上述した第1実施例の着
信動作においては、送信側の情報端末で指定した着信音
が、そのまま受信側の情報端末のスピーカ154から出
力された。これに対して、以下に説明する第2実施例の
着信動作においては、送信側で指定した着信音と、受信
側で設定されている着信音とが組み合わされて、受信側
のスピーカ154から出力される部分が大きく異なって
いる。以下、第1実施例の着信動作と異なる部分を中心
に、第2実施例の着信動作について説明する。
【0075】C−1.第2実施例の着信動作:第2実施
例の着信動作も第1実施例と同様に、送信側の情報端
末、回線網を構成する各交換器、および受信側の情報端
末の各々で所定の処理が行われることで実現されるが、
送信側の情報端末における処理および回線網側での処理
は第1実施例の着信動作と同様であるため説明は省略し
て、受信側の情報端末で行われる処理について説明す
る。
【0076】図8は、第2実施例の着信動作において、
受信側の情報端末で行われる処理(呼出信号応答処理)
の流れを示すフローチャートである。以下、図8のフロ
ーチャート視したがって説明する。
【0077】第2実施例の着信動作においても、受信側
の情報端末は、先ず初めに呼出信号を受信する(ステッ
プS400)。すなわち第1実施例の場合と同様に、呼
出信号は、外部アンテナ122あるいは内蔵アンテナ1
60のいずれかで受信された後、復調・解凍されて、C
PU131に送られる。
【0078】CPU131は、受け取った呼出信号を解
釈して、音声データが関連づけられているか否かを判断
し(ステップS402)、音声データが関連づけられて
いる場合には音声データを受信する(ステップS40
4)。
【0079】第2実施例の着信動作においては、音声デ
ータを受信した後、受信側の情報端末に予め設定されて
いる音声データと、受信した音声データとを所定の方法
で組み合わせて、合成音声データを生成する(ステップ
S406)。例えば、送信されてきた音声データが「山
田です。」という音声データであるとして、予め設定さ
れている音声データが「斉藤さん」という音声データで
あるとする。この2つの音声データを組み合わせて、
「斉藤さん、山田です。」という音声データを合成する
のである。もちろん、音声データは名前に関するデータ
である必要はなく、メロディであっても構わない。例え
ば、「山田です。」という音声データが送信されてきた
として、予め設定されている音声データがメロディであ
った場合には、メロディに続いて「山田です。」という
名前が続く音声データが合成されることになる。
【0080】こうして合成した音声データを合成した
ら、続いて、この音声データが着信音として使用される
よう設定する(ステップS408)。もちろん、ステッ
プS402において、音声データが関連づけられていな
いと判断された場合は、これらの処理はスキップされ
る。
【0081】次いで、着信音として設定されている音声
データを再生して、スピーカ154から出力する(ステ
ップS410)。呼出信号に音声データが関連づけられ
ている場合には(ステップS402:yes)、合成し
た音声データが着信音として再生されて、スピーカ15
4からは例えば「斉藤さん、山田です。」といったメッ
セージが流れることになる。音声データが関連づけられ
ていない場合には(ステップS402:no)、着信音
として予め設定されている標準の音声データが再生され
る。
【0082】こうしてスピーカ154から着信音が出力
されると、受信側の情報端末の携帯者は、情報端末が呼
出信号を受信したことに気づいて所定の応答操作を行
う。CPU131は、この応答操作を検出するまで、着
信音を繰り返し再生する。こうして応答操作を検出した
ら(ステップS412)、応答操作が行われた旨を基地
局102bに返信して(ステップS414)、図8に示
した第2実施例の呼出信号応答処理を終了する。
【0083】受信側の情報端末からの返信が基地局10
2bに受信されると、送信側の情報端末と受信側の情報
端末との間で通信回線が接続される。
【0084】以上に説明した第2実施例の着信動作にお
いては、送信側で指定した着信音と、受信側で設定した
着信音とが組み合わされて、スピーカ154から出力さ
れる。このため、受信側の情報端末の携帯者は、携帯し
ている端末が呼出信号を受信したことを容易に認識する
ことが可能となる。
【0085】C−2.第2実施例の変形例:上述の第2
実施例の着信動作においては、受信側で設定された音声
データは、受信側の情報端末内に記憶されているものと
して説明したが、次のようにしても良い。すなわち、受
信側で設定された音声データを、例えばメールサーバ1
18あるいは回線網を構成する交換局など、情報端末以
外の機器に予め記憶しておく。そして、送信側から呼出
信号に関連づけて音声データが送信された場合に、メー
ルサーバ118上で、送信されてきた音声データと予め
設定されている音声データとを合成し、合成した音声デ
ータを呼出信号に関連づけて受信側の情報端末に送信す
る。
【0086】こうすれば、受信側の情報端末100bで
は、音声データを記憶しておく必要がないので、メモリ
を節約することが可能となって好適である。尚、音声デ
ータを合成するのは、メールサーバ118に限らず、例
えば交換局の内部で合成しても構わない。また、第1実
施例の変形例で説明したように、送信側で指定する音声
データもメールサーバ118上に記憶しておいても構わ
ない。
【0087】以上、各種の実施例について説明してきた
が、本発明は上記すべての実施例に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実
施することができる。
【0088】例えば、上述の各種実施例では、情報端末
が携帯電話であるものとして説明したが、これに限定さ
れるものではなく、本発明は、例えば携帯型のパーソナ
ルコンピュータや、あるいは設置された場所で使用され
る情報端末などに対しても同様に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報端末を含んだ情報システムを例示
する説明図である。
【図2】情報端末の構造を概念的に示す説明図である。
【図3】情報端末の機能を概念的に示す機能ブロック図
である。
【図4】情報端末間で通信回線が接続されるしくみを示
す説明図である。
【図5】第1実施例の着信動作における音声データ送信
処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1実施例の着信動作における通信回線接続処
理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第1実施例の着信動作における呼出信号応答処
理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第2実施例の着信動作における呼出信号応答処
理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…携帯情報端末 12…アンテナ 14…スピーカ 20…基地局 30…回線網 50…情報システム 100…情報端末 102…基地局 104…MSC 106…TMSC 108…GMSC 110…PSTN 110…アッパーケース 112…情報端末 112…設置型情報端末 114…変換サーバ 116…インターネット 118…メールサーバ 120…ロアケース 122…外部アンテナ 130…プリント基板 131…CPU 132…ROM 133…RAM 134…DSP 135…受信用回路 136…送信用回路 137…水晶発振器 140…フレキシブル基板 150…液晶表示パネルLCD 152…スイッチパネル 154…スピーカ 156…マイクロフォン 160…内蔵アンテナ 170…二次電池 200…無線ブロック 206…受信部 208…アンテナ共用部 210…受信部 212…復調部 214…変調部 216…送信ミキサ部 218…電力増幅部 220…周波数生成部 250…制御ブロック 252…解凍部 254…CODEC 256…キーボード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼出信号を受信して、予め記憶されてい
    る着信音データを再生することにより、被呼動作を行う
    情報端末であって、 前記呼出信号と、該呼出信号に関連づけられた音声デー
    タとを受信する呼出信号受信手段と、 前記受信した呼出信号に前記音声データが関連づけられ
    ているか否かを判断する呼出信号判断手段と、 前記音声データが関連づけられている場合には、該受信
    した音声データを前記着信音データに代えて再生するデ
    ータ再生手段とを備える情報端末。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報端末であって、 標準の音声データを予め記憶しておく標準音声データ記
    憶手段と、 前記呼出信号に前記音声データが関連づけられている場
    合に、前記受信した音声データと前記標準音声データと
    を所定の方法で組み合わせることによって合成音声デー
    タを合成する音声データ合成手段とを備えるとともに、 前記データ再生手段は、前記合成音声データが合成され
    た場合には、前記着信音データに代えて該合成音声デー
    タを再生する手段である情報端末。
  3. 【請求項3】 送信側の情報端末と、受信側の情報端末
    との間で通信回線を接続する回線接続装置であって、 前記送信側の情報端末が前記受信側の情報端末を呼び出
    す呼出信号を、該送信側情報端末から受け取る呼出信号
    受信手段と、 前記呼出信号に関連づけられた音声データの有無を判断
    する音声データ判断手段と、 前記関連づけられた音声データが存在する場合は、該音
    声データを着信音として前記受信側の情報端末に出力す
    る音声データ出力手段と、 前記音声データを受け取った前記情報端末が通信可能な
    状態に設定されたことを検出して、前記送信側情報端末
    と該受信側情報端末との間の通信回線を接続する通信回
    線接続手段とを備える回線接続装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の回線接続装置であって、 前記呼出信号受信手段は、前記呼出信号に加えて前記音
    声データを受信可能な手段であり、 前記音声データ判断手段は、前記呼出信号とともに前記
    音声データを受信した場合に、該音声データが該呼出信
    号に関連づけられていると判断する手段である回線接続
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の回線接続装置であって、 予め登録された少なくとも1つの音声データを記録して
    いる音声データ記録手段を備え、 前記呼出信号受信手段は、前記呼出信号に加えて、前記
    記憶されている音声データの1の音声データを指定する
    音声データ指定信号を受信可能な手段であり、 前記音声データ判断手段は、前記呼出信号とともに前記
    音声データ指定信号を受信した場合に、該指定された1
    の音声データを該呼出信号に関連づけられた音声データ
    と判断する手段である回線接続装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の回線接続装置であって、 標準の音声データを前記受信側の情報端末に対応付けて
    記憶しておく標準音声データ記憶手段と、 前記呼出信号に音声データが関連づけられている場合
    に、該呼出信号に該当する前記標準音声データと該音声
    データとを所定の方法で組み合わせることによって、合
    成音声データを合成する音声データ合成手段とを備える
    とともに、 前記音声データ出力手段は、前記音声データに代えて、
    前記合成音声データを出力する手段である回線接続装
    置。
  7. 【請求項7】 呼出信号を受信して、予め記憶されてい
    る着信音データを再生する情報端末の被呼方法であっ
    て、 前記呼出信号と、該呼出信号に関連づけられた音声デー
    タとを受信し、 前記受信した呼出信号に前記音声データが関連づけられ
    ているか否かを判断し、 前記音声データが関連づけられている場合には、該受信
    した音声データを前記着信音データに代えて再生する情
    報端末の被呼方法。
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