JP7338862B2 - 調理容器用ハンドル - Google Patents
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Description
また、この調理容器では、容器本体と蓋体との左右に取手部を設けると共に、その取手部にハンドル差込穴を設けて、調理後にグリル庫から取り出す際や蓋体を取り外す際には、ハンドル差込穴に調理容器用ハンドルを差し込んで手を触れずに持ち運びできるようになっている。特に蓋体では、中央につまみを設けて、蓋体の着脱や持ち運びを容易にしている。
また、調理容器用ハンドルを用いて蓋体を取り外した際、取り外した蓋体の置き場所に困る場合がある。
把持部と、把持部から前方に延びる第1板部と、第1板部の前端から下方へ折曲形成される第2板部と、第2板部の下端から前方へ折曲形成される第3板部と、を有し、
第3板部に、軸部を先端から挿入可能なスリットが形成されて、第3板部は、スリットに軸部を挿入させた状態で頭部の下面に当接可能である一方、
第2板部に、第1板部よりも下方に位置し、スリットに軸部を挿入させた状態で頭部の上面に当接して第3板部との間で頭部を挟持可能な押さえ片が形成されて、
スリットに軸部を挿入させて第3板部と押さえ片とで頭部を挟持して蓋体を裏返した状態で、第1板部を平面上に載置することで、蓋体を当該平面に接触させずに支持可能となることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、取手部に係止して容器本体を持ち上げ可能な本体側係止部をさらに備え、
本体側係止部は、第3板部の先端側でスリットの両側に形成されて取手部に設けた係止孔に差し込み係止可能な一対の係止爪であることを特徴とする。
特に、スリットに軸部を挿入させた状態で頭部の下面に当接する第3板部と、頭部の上面に当接する押さえ片とを含んでなる構成としているので、蓋体への係止が容易に行えると共に、第3板部と押さえ片とによって裏返した蓋体も安定して支持可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、容器本体を持ち上げ可能な本体側係止部をさらに備え、当該本体側係止部を、第3板部の先端側でスリットの両側に形成されて取手部に設けた係止孔に差し込み係止可能な一対の係止爪としているので、容器本体への係止も容易に行える。
図1は、調理容器用ハンドルの一例を示す斜視図、図2は、正面、側面、平面の三面図である。この調理容器用ハンドル(以下単に「ハンドル」という。)1は、帯状の金属板の一端に先端係止部2を折曲形成してなる。金属板の他端には、ゴムで被覆される把持部3が形成されている。
先端係止部2は、長手方向前方へ延びる第1板部4と、第1板部4の前端から下方へ略直角に折曲形成される第2板部5と、第2板部5の下端から前方へ略直角に折曲形成される第3板部6とを有する。第1板部4は、把持部3よりも長く形成されている。
また、第3板部6の先端には、一対の係止爪9,9が形成されている。この係止爪9,9は、第3板部6からやや下向きに傾斜して、スリット7によって分割される第3板部6の左右部分よりも小さい幅で左右方向の中央寄りにそれぞれ形成されている。これにより係止爪9,9の左右外側には、係止爪9,9よりも後退する一対のストッパ10,10が形成されている。
調理容器20は、上面を開口させた箱状の容器本体21と、その容器本体21の開口を閉塞する蓋体22とからなる鉄製である。容器本体21は、四隅をR形状として底面を波形形状とした平面視矩形状で、左右の長手両辺には、取手部23,23が突設されている。各取手部23には長手方向に延びる係止孔24がそれぞれ形成されている。
ここで、ハンドル1の係止爪9,9の左右方向の外寸法は、係止孔24の長手方向の寸法よりも小さくなっている。すなわち、係止爪9,9を係止孔24へ同時に差し込み可能となっている。
また、蓋体22の上面中央には、上方に突出するつまみ26が設けられている。このつまみ26は、蓋体22に結合される軸部27と、軸部27の上端へ一体に形成されて軸部27よりも大径となる頭部28とからなる黄銅製である。軸部27には、蓋体22の短手方向に一対の面取が施されて二面幅部29が形成されている。
ここで、ハンドル1の第3板部6と押さえ片8との間の間隔は、頭部28の厚みよりも僅かに大きくなっている。
まず、蓋体22を持ち運ぶ際は、図4(A)に示すように、短手方向でつまみ26の外側において、把持部3を把持して、第1板部4が蓋体22の上面と略平行となり、且つ第3板部6及び係止爪9,9も蓋体22の上面と略平行となる横向き姿勢とする。そして、そのまま第3板部6を軸部27に向けて、スリット7に二面幅部29を導くようにハンドル1を蓋体22の上方でスライドさせる。
すると、図4(B)に示すように、二面幅部29がスリット7に挿入すると共に、頭部28が第3板部6と押さえ片8との間に進入する。軸部27がスリット7の後端に到達すると、頭部28が第3板部6と押さえ片8との間に挟持され、つまみ26が先端係止部2に係止した状態となる。
そして、持ち上げた蓋体22を一時置きする場合は、図5に示すように、ハンドル1を蓋体22ごと裏返して把持部3と第1板部4とをキッチンカウンター等の平面P上に置けば、第2板部5が上向きとなって第3板部6を当該平面Pの上側に位置させる。よって、そのまま蓋体22を裏向きとした状態でハンドル1上で支持することができる。
この状態で、ハンドル1を外側へ倒すように傾けると、係止爪9,9が係止孔24の内側の内縁と外側と内縁とに当接して取手部23に係止するため、そのままハンドル1によって容器本体21を持ち上げることができる。
ハンドル1を取り外す際はこれと逆に、ハンドル1を内側へ倒せば係止爪9,9の係止が解除されるため、そのまま係止爪9,9を係止孔24から抜き取ればよい。
この構成により、つまみ26を利用して蓋体22が持ち運び可能となる。よって、蓋体22に持ち運び用の取手部を設ける必要がなくなり、調理容器20の密閉性及びデザイン性を向上させることができる。また、取り外した蓋体22の裏返した状態での一時置きも容易に可能となり、使い勝手が向上する。
よって、蓋体22への係止が容易に行えると共に、第3板部6と押さえ片8とによって裏返した蓋体22も安定して支持可能となる。
また、取手部23に係止して容器本体21を持ち上げ可能な本体側係止部をさらに備え、当該本体側係止部を、第3板部6の先端側でスリット7の両側に形成されて取手部23に設けた係止孔24に差し込み係止可能な一対の係止爪9,9としているので、容器本体21への係止も容易に行える。
調理容器も上記形態に限らず適宜変更可能で、つまみの軸部に二面幅部を設けなくてもよい。
Claims (2)
- 上面を開口し、側縁に取手部を備えた容器本体と、小径の軸部と大径の頭部とを有するつまみを上面に備えて前記容器本体の前記開口を閉塞する蓋体と、からなる調理容器の少なくとも前記蓋体を持ち運ぶための調理容器用ハンドルであって、
把持部と、前記把持部から前方に延びる第1板部と、前記第1板部の前端から下方へ折曲形成される第2板部と、前記第2板部の下端から前方へ折曲形成される第3板部と、を有し、
前記第3板部に、前記軸部を先端から挿入可能なスリットが形成されて、前記第3板部は、前記スリットに前記軸部を挿入させた状態で前記頭部の下面に当接可能である一方、
前記第2板部に、前記第1板部よりも下方に位置し、前記スリットに前記軸部を挿入させた状態で前記頭部の上面に当接して前記第3板部との間で前記頭部を挟持可能な押さえ片が形成されて、
前記スリットに前記軸部を挿入させて前記第3板部と前記押さえ片とで前記頭部を挟持して前記蓋体を裏返した状態で、前記第1板部を平面上に載置することで、前記蓋体を当該平面に接触させずに支持可能となることを特徴とする調理容器用ハンドル。 - 前記取手部に係止して前記容器本体を持ち上げ可能な本体側係止部をさらに備え、
前記本体側係止部は、前記第3板部の先端側で前記スリットの両側に形成されて前記取手部に設けた係止孔に差し込み係止可能な一対の係止爪であることを特徴とする請求項1に記載の調理容器用ハンドル。
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JP2017164253A (ja) | 2016-03-16 | 2017-09-21 | 永吉 勝美 | 蓋置き器具 |
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2019
- 2019-09-11 JP JP2019165605A patent/JP7338862B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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