JP6625506B2 - 鍋取っ手カバー - Google Patents
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Description
近年、美味しい料理が調理できる鋳物鍋が人気を博している。この鋳物鍋は、取っ手部までかなり高温となるため、鍋つかみは必須の用具となっている。
しかし、ミトンを手に装着するには、両手を使用する必要があり、手間取ることになる。忙しい時間帯における調理であれば尚更である。
更に、調理中は、味見や、調理状態のチェック、鍋容器の移動などで何度も熱い取っ手部に触れることが多くなる。
態で覆うように装着されるものであり、他の形状、大きさの異なる容器には装着することができない。
本発明は、前記の課題を解決するものであり、簡易な構成で、片手で容易に鍋容器の取っ手部に着脱可能な鍋取っ手カバーを提供することを目的とする。
1.鍋容器本体から突設した一対の取っ手部に、着脱自在に装着可能な装着部を備えた、弾性変形可能な軟質材で一体に形成され、上下方向に扁平な鍋取っ手カバーであって、
前記装着部内面に、前記取っ手部の突設方向に対する垂直方向に該取っ手部を係止するための突出部を備え、
前記装着部の開口端の上部に立設した上鍔片を備え、該挿着部の開口端の下部に立設した下鍔片を備え、
前記装着部の上面及び/又は下面に凹設部を備え、
前記上鍔片は、前記開口端に長手方向に沿って形成された長尺状の基部片と該基部片の上部に延在形成した把持片とからなり、
該把持片は該基部片に対して、先端側において先端方向に開く楔状に切り欠いた括れ部を備えて延在形成されていることを特徴とする鍋取っ手カバー。
2.前記下鍔片は、垂下形成された垂下片と、該垂下片上部に形成され前記鍋容器本体に向かって突出する突片と、を有する1.に記載の鍋取っ手カバー。
3.前記鍋取っ手カバーは、先端部が先端方向に凸である湾曲板状に形成され、後端部が隅丸直方形板状に形成されている2.に記載の鍋取っ手カバー。
4.前記鍋取っ手カバーの表面の全面又は一部に、格子溝が形成されている1.乃至3.のうちのいずれか1項に記載の鍋取っ手カバー。
2.装着部内面に、取っ手部を係止するための突出部を備えている場合には、ずれるのを防ぎ確実に取っ手部に取着することができる。
3.装着部の開口端の上部に立設した上鍔片を備えている場合には、この上鍔片を手指で持って取っ手部に装着することができる。更に、加熱された鍋容器本体に手指が接触するのを防ぐことができる。
4.装着部の開口端の下部に立設した下鍔片を備えている場合には、加熱された鍋容器本体の取っ手下部に手指が接触するのを防ぐことができる。
5.装着部の上面及び/又は下面に凹設部を備えている場合には、手指を凹設部に係合保持することで、確実に把手することができる。
6.鍋取っ手カバーの表面の全面又は一部に、格子溝が形成されている場合には、デザイン的に優れると共に、過度の弾性変形を抑制し剛性に優れるものとなる。
7.鍋取っ手カバーが弾性変形可能な軟質材で一体に形成される場合には、射出成形等によって容易に形成できるため、効率よく量産できる。
8.鍋取っ手カバーが、上記すべての構成を備えていれば、上記すべての効果を奏する。
尚、本発明は、かかる図に記載された具体例に示すものに限られず、目的、用途に応じて種々変更したものとすることができる。
図1に示すように、鍋容器本体3と鍋蓋4とからなる鍋容器5において、鍋取っ手カバー1は、鍋容器本体3の取っ手部31に着脱自在に装着するものであり、装着部10を備えている。
そのため、図5〜図7に示すように、片手で容易に鍋容器5の取っ手部31に着脱することができる。
また、装着部10の内面に、取っ手部31を係止するための突出部11、12を備えているため、鍋取っ手カバー1が取っ手部31からズレるのを防止し、確実に装着することができる。
装着部10の開口端の下部に立設した下鍔片22を備えているため、加熱された鍋容器本体3の取っ手下部への手指の接触を防ぐことができる。
図2に示すように、鍋取っ手カバー1の上面に、格子溝10aが形成されている。そのため、デザイン的に優れると共に、過度の弾性変形を抑制して形状を保持し、剛性に優れるものとなる。
鍋取っ手カバー1の材質は、弾性変形可能な軟質材で一体に形成されている。
弾性変形可能な軟質材であれば特に限定はないが、耐熱性に優れるゴム状の合成樹脂であることが好ましく、更に伸縮性に優れるシリコーン樹脂であることが特に好ましい。
伸縮性に優れることで、鍋容器の種々の形状、大きさの取っ手部に適合可能で汎用性のある鍋取っ手カバーを実現している。
また、シリコーン樹脂であれば、滑りにくい素材であるため、取っ手部31から滑落するおそれもない。
図5に示すように、鍋取っ手カバー1の上鍔片21を手指で把持して、鍋容器5の取っ手部31に装入する。次いで、図6に示すように、鍋取っ手カバー1を取っ手部31に確実に装着する。
図4に示すように、鍋容器5の対向側の取っ手部32にも同様に、鍋取っ手カバー2を装着する。鍋取っ手カバー2は、鍋取っ手カバー1と対称に形成されており、その構成及び作用効果は、鍋取っ手カバー1と同様である。
鍋容器5を移動するには、取っ手部31、32に装着した鍋取っ手カバー1、2をしっかりと手指で把持して、両手で持ち上げる(図7参照)。
この時、図3に示すように、下側に凹設部15が形成されているため、確実に把持することができる。
鍋取っ手カバー1は、鍋容器の取っ手部に装着して使用するのが本来的な使用方法であるが、図8に示すように、鍋取っ手カバー1上に菜箸6を載置することができ、調理中に菜箸置きとしても利用できる。更に、図9に示すように、鍋取っ手カバー1、2の装着口に、本7の端部を装着することができ、調理中にレシピ本を固定するための挟持具としても使用できる。軟質の滑りにくい素材であるため、分厚い本であっても、装着口に確実に固定することができる。
Claims (4)
- 鍋容器本体から突設した一対の取っ手部に、着脱自在に装着可能な装着部を備えた、弾性変形可能な軟質材で一体に形成され、上下方向に扁平な鍋取っ手カバーであって、
前記装着部内面に、前記取っ手部の突設方向に対する垂直方向に該取っ手部を係止するための突出部を備え、
前記装着部の開口端の上部に立設した上鍔片を備え、該挿着部の開口端の下部に立設した下鍔片を備え、
前記装着部の上面及び/又は下面に凹設部を備え、
前記上鍔片は、前記開口端に長手方向に沿って形成された長尺状の基部片と該基部片の上部に延在形成した把持片とからなり、
該把持片は該基部片に対して、先端側において先端方向に開く楔状に切り欠いた括れ部を備えて延在形成されていることを特徴とする鍋取っ手カバー。 - 前記下鍔片は、垂下形成された垂下片と、該垂下片上部に形成され前記鍋容器本体に向かって突出する突片と、を有する請求項1に記載の鍋取っ手カバー。
- 前記鍋取っ手カバーは、先端部が先端方向に凸である湾曲板状に形成され、後端部が隅丸直方形板状に形成されている請求項2に記載の鍋取っ手カバー。
- 前記鍋取っ手カバーの表面の全面又は一部に、格子溝が形成されている請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の鍋取っ手カバー。
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