JP7337041B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、コンバインに関する。
特許文献1に記載されたコンバインは、扱胴を支持すると共に上下揺動可能な扱胴フレームと、扱胴フレームを上方に揺動させるシリンダと、シリンダを操作する操作スイッチと、を備える。操作スイッチが操作されると、シリンダが作動して扱胴フレームが上方に揺動する。扱胴フレームを所定の位置まで上昇させた状態で、扱胴の周囲に詰まった穀稈を除去することができる。
特開2019-97558号公報
詰まった穀稈を取り除く作業を行うためには、フィードチェーンの停止を待つ必要がある。作業能率の観点から、フィードチェーンが速やかに停止すると好ましい。特許文献1には、フィードチェーンの速やかな停止については何ら記載されていない。
本発明の目的は、フィードチェーンを速やかに停止させて穀稈詰りの解消作業を能率よく行えると共に、脱穀作業の再開手順が適切なものとなる手段を提供することにある。
上述した課題を解決する手段として、本発明のコンバインは、刈取穀稈を搬送するフィードチェーンと、前記フィードチェーンを駆動する駆動スプロケットと、前記フィードチェーンによって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記フィードチェーンに作用しない通常状態と、前記フィードチェーンと前記駆動スプロケットとを噛み合いが外れる方向へ離間させた状態とする非通常状態と、の間で状態変更可能な離間機構と、前記フィードチェーンにテンションをかけている通常状態と、前記フィードチェーンにかかるテンションを緩めている非通常状態と、の間で状態変更可能な緩め機構と、人為操作される操作具と、前記操作具が操作されたことに応じて前記離間機構及び前記緩め機構の状態を変更させるアクチュエータと、を備え、前記アクチュエータが第1動作を行った時に、前記離間機構及び前記緩め機構が前記通常状態から前記非通常状態に状態変更され、前記アクチュエータが前記第1動作の後に第2動作を行った時に、前記離間機構及び前記緩め機構のうちの一方である第1機構が前記通常状態に状態変更され、前記離間機構及び前記緩め機構のうちの他方である第2機構が前記通常状態に状態変更されない、ことを特徴とする。
本構成によれば、操作具が操作されるとアクチュエータが第1動作を行い、離間機構が非通常状態となってフィードチェーンと駆動スプロケットとが離間され、緩め機構が非通常状態となってフィードチェーンにかかるテンションが緩められるので、フィードチェーンが速やかに停止する。従って、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。加えて、アクチュエータが第2動作を行い、第1機構が通常状態へ変更されるので、脱穀作業の再開に係る作業負荷を低減することができる。一方、アクチュエータの第2動作により第2機構は通常状態に状態変更されないので、第2機構を通常状態に変更して脱穀作業を再開するには、オペレータからの更なる操作や作業等を必要とすることになる。すなわち、人為的な操作等の意思表示を経て脱穀作業が再開可能となるので、脱穀作業の再開手順が適切なものとなる。
本発明において、前記第2機構は、機械的リンクを含んでおり、前記通常状態にあるときに前記機械的リンクは繋がっており、前記非通常状態にあるときに前記機械的リンクは途切れていると好適である。
本構成によれば、第2機構が通常状態から非通常状態になると機械的リンクが途切れるので、第2機構を通常状態に復旧するのに機械的リンクを再び繋げることが必要となる。従って、脱穀作業の再開手順が更に適切なものとなる。
本発明において、前記第2機構は、係止部と、前記係止部に係止される被係止部とを含み、前記被係止部は、前記係止部から離れる方向に付勢されており、前記第2機構が通常状態から非通常状態に変化する時に、前記アクチュエータが前記係止部を動作させて、前記被係止部の前記係止部への係止が解除され、前記被係止部が前記係止部から離間すると好適である。
本構成によれば、アクチュエータにより係止が解除されて被係止部が係止部から付勢により離間するので、第2機構が速やかに非通常状態に変化し、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。
本発明において、前記係止部は、第1部材と、前記第1部材に対して揺動可能な第2部材と、を含み、前記第2機構が通常状態にあるとき、前記被係止部が、前記第1部材と前記第2部材との間に形成される収納部に位置すると共に前記第2部材と接触して係止されており、前記第2機構が通常状態から非通常状態に変化する時に、前記アクチュエータが前記第2部材を前記第1部材に対して揺動させることにより、前記収納部に開口が生じ、前記開口を通って前記被係止部が前記収納部から退出すると好適である。
本構成によれば、アクチュエータにより第2部材が揺動して被係止部が収納部から退出するので、第2機構が速やかに非通常状態に変化し、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。
本発明において、前記第2部材における、前記被係止部が前記収納部に位置するときの前記被係止部との接触面である第1接触面の法線が、前記第2部材の揺動軸芯と交差しており、かつ、前記被係止部の付勢方向に沿った状態であると好適である。
本構成によれば、被係止部から第2部材に作用する力の作用線が第2部材の揺動軸芯と交差することになるので、第2部材にモーメントが発生しない。従って、被係止部からの力によっては第2部材が揺動しないので、アクチュエータの動作によらない係止の解除を抑制することができる。
本発明において、前記第2機構は、手動操作によって前記被係止部が移動して前記係止部に係止されることにより非通常状態から通常状態に復旧するように構成され、前記第2部材における、前記第2機構の通常状態への復旧の際に前記被係止部と接触する面である第2接触面の法線は、前記手動操作による前記被係止部の移動方向と交差しており、前記第2接触面が前記被係止部に押されることにより、前記開口が生じる方向に前記第2部材が揺動すると好適である。
本構成によれば、手動操作により第2接触面が被係止部に押されると開口が生じるので、被係止部が開口を通って収納部に進入することができる。すなわち、簡易な手動操作により第2機構を通常状態に復旧することが可能となる。
本発明において、前記第2機構は、前記アクチュエータと前記第2部材とを接続する弾性変形可能なワイヤを含んでおり、前記第2部材は、前記ワイヤの復元力によって前記収納部の前記開口を閉じる方向に付勢されていると好適である。
本構成によれば、第2機構を簡易な構成とすることができ好ましい。
本発明において、前記第1機構が前記離間機構であり、前記第2機構が前記緩め機構であると好適である。
本構成によれば、アクチュエータが第2動作を行った時に離間機構が通常状態に状態変更されるので、脱穀作業の再開に係る作業負荷を低減することができる。加えて、第2動作により緩め機構が通常状態に状態変更されないので、緩め機構を通常状態に変更して脱穀作業を再開するには、オペレータからの更なる操作や作業等を必要とすることになる。すなわち、人為的な操作等の意思表示を経て脱穀作業が再開可能となるので、脱穀作業の再開手順が適切なものとなる。
本発明において、前記緩め機構は、通常状態において前記フィードチェーンに下方から接触して前記フィードチェーンにテンションをかけるアイドラローラを備えると好適である。
本構成によれば、緩め機構を簡易な構成により実現できると共に、緩め機構がフィードチェーンのテンションを緩める動作を迅速化することができる。
本発明において、前記緩め機構は、前記アイドラローラを回転可能な状態で支持する揺動アームと、前記揺動アームの位置を固定可能な固定部と、を備え、前記揺動アームは、通常状態における位置である第1位置と、非通常状態における位置である第2位置との間で揺動可能であり、前記固定部は、通常状態において前記揺動アームを前記第1位置で固定すると共に、前記緩め機構が作動する時に前記アクチュエータに駆動されて前記揺動アームの固定を解除すると好適である。
本構成によれば、固定部がアクチュエータにより駆動されて揺動アームの固定を解除し、揺動アームが第2位置へ揺動するので、緩め機構がフィードチェーンのテンションを緩める動作を迅速化することができる。
本発明において、前記フィードチェーンを挟んで前記アイドラローラと反対側からテンションローラを前記フィードチェーンに接触させてテンションをかけるテンション機構を備え、前記テンション機構は、前記テンションローラを前記フィードチェーンに向けて付勢する付勢機構と、前記付勢機構を、前記テンションローラに付勢する通常状態と前記テンションローラに付勢しない非通常状態とに切り替える切替機構と、を備えると好適である。
本構成によれば、切替機構によりテンションローラへの付勢の有無を切り替えられるので、脱穀作業の再開に係る作業負荷を低減することができる。
本発明において、前記アクチュエータが前記離間機構及び前記緩め機構を前記通常状態から前記非通常状態に状態変更する時に前記緩め機構の状態変更に対して前記離間機構の状態変更を遅らせる遅延機構を備えると好適である。
本構成によれば、先に緩め機構が非通常状態となってフィードチェーンのテンションが緩み、その後に離間機構が非通常状態となるので、離間機構によるフィードチェーンの駆動スプロケットからの離間が確実に行われ、フィードチェーンを迅速且つ確実に停止させることができる。
本発明において、前記遅延機構は、前記離間機構に設けられると共に、前記アクチュエータの作動により移動する移動部材と、前記移動部材との接触により移動する被移動部材と、を備え、前記離間機構が通常状態にあるときに、前記移動部材と前記被移動部材との間に間隙が存在すると好適である。
本構成によれば、アクチュエータが作動して移動部材が移動しても、間隙の存在により被移動部材が即座に移動しない。このように、遅延機構を簡易な構成により実現することが可能となる。
コンバインの左側面図である。 通常状態にある離間機構、緩め機構、連携機構、及びテンション機構を示す左側面図である。 非通常状態にある離間機構、緩め機構、連携機構、及びテンション機構を示す左側面図である。 駆動プーリの溝及び押出部材を示す背面図である。 アクチュエータ及び離間機構の部分断面平面図である。 遅延機構の動作を示す図である。 通常状態にある緩め機構を示す左側面図である。 通常状態にある緩め機構を示す部分断面左側面図である。 非通常状態にある緩め機構を示す左側面図である。 非通常状態にある緩め機構を示す左側面図である。 非通常状態にある緩め機構を示す部分断面左側面図である。 テンション機構を示す平面図である。 制御系を示すブロック図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。各図に符号(FR)で示す方向が機体前側、符号(BK)で示す方向が機体後側、符号(LH)で示す方向が機体左側、符号(RH)で示す方向が機体右側、符号(UP)で示す方向が上側、符号(DW)で示す方向が下側である。
図1に、自脱型のコンバインが示されている。このコンバインは、機体フレーム1と、機体フレーム1を支持する走行装置2と、を備えている。機体の前部における右側には、運転者が搭乗する運転部3が設けられている。運転部3の下方には、エンジンEG(図13参照)が設けられている。
運転部3の前方には、植立穀稈を刈り取る刈取部4が設けられている。運転部3の後方には、穀粒を貯留する貯留タンク5が設けられている。貯留タンク5内の穀粒を排出する穀粒排出装置6が設けられている。
機体の左側部には、刈取部4で刈り取られた植立穀稈を後方へ搬送する搬送部7と、搬送部7により搬送された刈取穀稈を受け取って後方へ搬送するフィードチェーン8と、が設けられている。図2に示されるように、フィードチェーン8を案内支持するガイドフレーム8aが設けられている。ガイドフレーム8aは、フィードチェーン8の走行経路のうち上側経路に対応する部分を案内支持している。ガイドフレーム8aは、フィードチェーン8の走行経路のうち上側経路に対応する部分における搬送始端部と搬送終端部とに亘って延びている。フィードチェーン8を駆動する駆動スプロケット8bが設けられている。
貯留タンク5の左隣には、脱穀装置9が設けられている。脱穀装置9は、フィードチェーン8に搬送される刈取穀稈を脱穀処理する。脱穀装置9の後側には、排藁搬送装置10が設けられている。排藁搬送装置10は、フィードチェーン8から脱穀処理後の排藁を受け取って後方へ挟持搬送する。排藁搬送装置10の搬送終端側部の下方には、排藁搬送装置10によって搬送された排藁を切断処理する排藁切断装置11が設けられている。
人為操作される押しボタン式のスイッチ12(「操作具」の一例)が設けられている。スイッチ12は、脱穀装置9の左側部における前端部に配置されている。すなわち、スイッチ12は、脱穀装置9の穀稈入口付近に配置されている。スイッチ12は、コンバインの制御装置16(図13参照)に接続されている。スイッチ12が操作されたことに応じて、停止制御部17(後述)は、アクチュエータW(後述)を作動させる。
図2、図3に示されるように、脱穀装置9の左側部には、離間機構G、緩め機構J、テンション機構T、及びアクチュエータWが設けられている。
離間機構Gは、フィードチェーン8に作用しない通常状態(図2)と、フィードチェーン8と駆動スプロケット8bとを噛み合いが外れる方向へ離間させた状態とする非通常状態(図3)と、の間で状態変更可能なように構成されている。
緩め機構Jは、フィードチェーン8にテンションをかけている通常状態(図2)と、フィードチェーン8にかかるテンションを緩めている非通常状態(図3)と、の間で状態変更可能なように構成されている。
アクチュエータWは、スイッチ12が操作されたことに応じて離間機構G及び緩め機構Jの状態を変更させるように構成されている。アクチュエータWの軸部材13に、操作部材14が支持されている。軸部材13及び操作部材14は、横軸芯X1周りにアクチュエータWにより回転駆動される。
詳しくは、アクチュエータWが第1動作を行った時に、離間機構G及び緩め機構Jが通常状態から非通常状態に状態変更される。第1動作は、アクチュエータWが軸部材13及び操作部材14を機体左側から視て時計回りに回転させる動作である。
そして、アクチュエータWが第1動作の後に第2動作を行った時に、離間機構G及び緩め機構Jのうちの一方である第1機構が通常状態に状態変更され、離間機構G及び緩め機構Jのうちの他方である第2機構が通常状態に状態変更されない。第2動作は、アクチュエータWが軸部材13及び操作部材14を機体左側から視て反時計回りに回転させる動作である。
本実施形態では、第1機構が離間機構Gであり、第2機構が緩め機構Jである。すなわち、アクチュエータWが第1動作の後に第2動作を行った時に、離間機構Gが通常状態に状態変更され、緩め機構Jが通常状態に状態変更されない。
〔離間機構〕
離間機構Gは、ベース部材21と、押出部材22と、スライド部材23と、連動部材26、27と、を備えている。離間機構Gは、機体左右方向視でフィードチェーン8の走行経路の内側に位置する。離間機構Gは、ガイドフレーム8aの下方に配置されている。
ベース部材21は、脱穀装置9の左の側面に支持された板状の部材である。ベース部材21には、押出部材22及びスライド部材23を支持する支持部21aが設けられている。
押出部材22は、棒状の部材であって、前後方向にスライド移動可能な状態で、ベース部材21の支持部21aに支持されている。押出部材22の前部は、直棒状であり、前端部がスライド部材23に接続されている。押出部材22の後部は、駆動スプロケット8bの外周形状に沿う弧状である。
押出部材22は、フィードチェーン8に接触しない状態でフィードチェーン8と駆動スプロケット8bとの間に位置する非接触状態(図2)と、非接触状態での位置よりも駆動スプロケット8bの径方向外側へ移動してフィードチェーン8に接触してフィードチェーン8を押し出す接触状態(図3)と、に状態変化可能である。押出部材22は、離間機構Gが通常状態にあるとき非接触状態となり、離間機構Gが非通常にあるとき接触状態となる。
押出部材22は、図2に示されるように、非接触状態において、駆動スプロケット8bの前方から回転軸8cの上を通って後方へ延び、駆動スプロケット8bの外周形状に沿って下方へ弧状に曲がり、回転軸8cよりも下側まで延びている。
図4に示されるように、駆動スプロケット8bは、その外周部に形成されると共に周方向に沿って延び径方向に凹んだ溝8dを備えている。押出部材22は、非接触状態(図2)にあるとき駆動スプロケット8bが備える溝8dの内部に位置し、接触状態(図3)にあるとき溝8dから突出する。
スライド部材23は、その後部の棒状の部分が、前後方向にスライド移動可能な状態でベース部材21の支持部21aに支持されている。スライド部材23の上部に、押出部材22の前部が固定されている。スライド部材23及び押出部材22は、一体となって前後方向にスライド移動する。スライド部材23の前部に、2つのピン23aが設けられている。
図2、図5に示されるように、連動部材26、27は、板状の部材であって、操作部材14とスライド部材23とを連動させる。連動部材26の前部は、横軸芯X2周りに揺動可能な状態で操作部材14に連結されている。連動部材27の前部は、横軸芯X3周りに揺動可能な状態で連動部材26の後部と連結されている。連動部材27の後部に、2つの長穴27aが形成されている。長穴27aに、スライド部材23のピン23aが挿入されている。ピン23aは、スライド部材23から左方へ突出する部材である。ピン23aは、例えば、図5に示されるようなボルトである。
〔離間機構の状態変更〕
離間機構Gの状態変更について説明する。離間機構Gが通常状態(図2)にあるときにスイッチ12が操作されると、アクチュエータWが第1動作(機体左側から視て時計回りに軸部材13を回転させる動作)を行う。操作部材14が回転し、連動部材26、27、及びスライド部材23が後方へ移動する。そして押出部材22が後方へ移動してフィードチェーン8に接触し、フィードチェーン8を後方へ押し出し、フィードチェーン8と駆動スプロケット8bとを噛み合いが外れる方向(機体前後方向)へ離間させる(非通常状態、図3)。フィードチェーン8が押出部材22に押されて後方へ移動し、駆動スプロケット8bとの噛み合いが外れると、フィードチェーン8に駆動力が伝達されず、フィードチェーン8は速やかに停止する。
連動部材27とスライド部材23との連動について、図5に基づいて詳しく説明する。離間機構Gが通常状態(図2、図5の状態a)にあるときに、スライド部材23のピン23aは、連動部材27の長穴27aにおける後端部に位置している。ピン23aと長穴27aの前壁との間には、間隙Vが存在する。
スイッチ12が操作されアクチュエータWが第1動作を開始すると、連動部材26、27が後方へ移動を開始する。ピン23aは長穴27aにおける後端部に位置しているので、アクチュエータWが第1動作を開始した直後は、ピン23a及びスライド部材23は移動しない。ピン23aが長穴27aの前壁に接触すると(図5の状態b)、ピン23aが連動部材27に押されて、スライド部材23が後方へ移動し始める。そしてアクチュエータWが第1動作を終了すると、ピン23aが長穴27aの前壁に接触した状態で、連動部材26、27が停止する(図5の状態c、図3の非通常状態)。
以上述べたとおり、離間機構Gでは、アクチュエータWの第1動作の開始に遅れてスライド部材23の移動が開始する。なお、後述する緩め機構Jは、アクチュエータWの第1動作の開始に対して状態変更を遅らせる機構を備えない。
すなわち、コンバインは、遅延機構Lを備える。遅延機構Lは、アクチュエータWが離間機構G及び緩め機構Jを通常状態から非通常状態に状態変更する時に緩め機構Jの状態変更に対して離間機構Gの状態変更を遅らせる機構である。遅延機構Lは、離間機構Gに設けられると共に、アクチュエータWの作動により移動する移動部材と、移動部材との接触により移動する被移動部材と、を備える。本実施形態では、移動部材が連動部材27であり、被移動部材がスライド部材23である。離間機構Gが通常状態にあるときに(図2、図6の状態a)、移動部材(連動部材27)と被移動部材(スライド部材23)との間に間隙Vが存在する。
アクチュエータWの第1動作の終了後、所定の時間が経過すると、アクチュエータWが第2動作(軸部材13を機体左側から視て反時計回りに回転させる動作)を行う。連動部材26、27、及びスライド部材23が前方へ移動する。そして押出部材22が前方へ移動してフィードチェーン8から離間する。すなわち、離間機構Gが非通常状態(図3)から通常状態(図2)へ変化する。
連動部材27とスライド部材23との連動について、図5に基づいて説明する。離間機構Gが非通常状態(図3、図5の状態c)にあるときに、スライド部材23のピン23aは、連動部材27の長穴27aにおける前端部に位置している。アクチュエータWが第2動作を開始すると、連動部材26、27が前方へ移動を開始する。ピン23aが長穴27aの後壁に接触すると(図5の状態d)、ピン23aが連動部材27に押されて、スライド部材23が前方へ移動し始める。そしてアクチュエータWが第2動作を終了すると、ピン23aが長穴27aの後壁に接触した状態で、連動部材26、27が停止する(図5の状態e、図2の通常状態)。
〔緩め機構〕
緩め機構Jは、揺動アーム31と、アイドラローラ32と、フック部材33(被係止部の一例)と、基板部材34(第1部材の一例)と、ゲート部材35(第2部材の一例)と、ワイヤ36と、を備えている。
揺動アーム31は、アーム状の部材であって、横軸芯X4周りに揺動可能な状態で、脱穀装置9の左側面に支持されている。揺動アーム31の先端部には、左方へ突出する軸部材31aが設けられている。
アイドラローラ32は、横軸芯X5周りに回転可能な状態で、揺動アーム31の先端部に支持されている。詳しくは、アイドラローラ32は、揺動アーム31の軸部材31aに支持されている。軸部材31aは、アイドラローラ32の左側面から突出して左方へ延びている。図2に示されるように、アイドラローラ32は、緩め機構Jが通常状態にあるとき、フィードチェーン8に下方から接触してフィードチェーン8にテンションをかける。すなわち、揺動アーム31及びアイドラローラ32は、重力及びフィードチェーン8のテンションにより、アイドラローラ32がフィードチェーン8から離間する方向へ付勢されている。
フック部材33は、丸棒状の部材である。図7に示されるように、フック部材33は、その下端部が揺動アーム31に固定され、揺動アーム31から上方へ突出し、揺動アーム31の上方で右方へ曲げられ、その上端部が機体左右方向における右方へ延びている。
基板部材34は、板状の部材であって、脱穀装置9の左の側面に固定されている。
ゲート部材35は、板状の部材であって、基板部材34に対して横軸芯X6周りに揺動可能な状態で、基板部材34に支持されている。
ワイヤ36は、弾性変形可能である。ワイヤ36は、前端部がゲート部材35の上端部に接続され、後端部が操作部材14の上端部に接続されている。すなわちワイヤ36は、アクチュエータWとゲート部材35(第2部材)とを接続する。
緩め機構Jが通常状態(図2、図7)にあるとき、揺動アーム31は機体前後方向に沿って延びる姿勢(第1位置)となり、アイドラローラ32がフィードチェーン8に接触する。この状態で、フック部材33の上端部が基板部材34及びゲート部材35に保持される。詳しくは、フック部材33の上端部が、基板部材34の溝34aに入り込み、ゲート部材35の突起部位35aに接触して係止される状態となる。換言すれば、フック部材33の上端部が、基板部材34(第1部材)とゲート部材35(第2部材)との間に形成された収納部Pに位置する状態となる。これにより、揺動アーム31が図示の姿勢(図2、図7)に保持され、フィードチェーン8にテンションが与えられる。
図8に示されるように、フック部材33(被係止部)が収納部Pに位置するとき、ゲート部材35(第2部材)におけるフック部材33との接触面である第1接触面35bの法線35cが、ゲート部材35の横軸芯X6(揺動軸芯)と交差しており、かつ、フック部材33(被係止部)の付勢方向33aに沿った状態である。これにより、フック部材33からゲート部材35に力が作用しても、横軸芯X6周りのモーメントが発生せず、ゲート部材35は動かない。なお、フック部材33の付勢は、フィードチェーン8のテンションによるアイドラローラ32への反力、及び、揺動アーム31とアイドラローラ32とフック部材33とに作用する重力によるものである。付勢方向33aは、横軸芯X4を中心とする円の接線方向である。
緩め機構Jが非通常状態(図3、図9)にあるとき、揺動アーム31は上下方向に沿って延びる姿勢(第2位置)となり、アイドラローラ32はフィードチェーン8から離間する。フィードチェーン8にはテンションが与えられない。
〔緩め機構の状態変更〕
緩め機構Jの状態変更について説明する。緩め機構Jが通常状態(図2、図7)にあるときにスイッチ12が操作されると、アクチュエータWが第1動作(機体左側から視て時計回りに軸部材13を回転させる動作)を行う。操作部材14が回転し、ワイヤ36が後方へ移動する。ゲート部材35が機体左側から視て時計回りに揺動し、ゲート部材35の突起部位35aが前方へ移動する。揺動アーム31、アイドラローラ32、及びフック部材33が、機体左側から視て反時計回りに横軸芯X4周りに揺動して、第1位置(図7)から第2位置(図9)へ移動する。換言すれば、アクチュエータWがゲート部材35(第2部材)を基板部材34(第1部材)に対して揺動させることにより、収納部Pに開口Q(図9)が生じる。そして、開口Qを通ってフック部材33(被係止部)が収納部Pから退出する。以上のようにして、緩め機構Jが通常状態から非通常状態(図3、図9)へ状態変更する。
アクチュエータWの第1動作の終了後、所定の時間が経過すると、アクチュエータWが第2動作(機体左側から視て反時計回りに軸部材13を回転させる動作)を行う。操作部材14が回転し、ワイヤ36が前方へ移動する。ゲート部材35が、ワイヤ36に押されて、機体左側から視て反時計回りに揺動する。ゲート部材35の突起部位35aが後方へ移動する。これにより、収納部Pの開口Qが閉じられる(図10の状態)。すなわち、ゲート部材35(第2部材)は、ワイヤ36の復元力によって収納部Pの開口Qを閉じる方向に付勢されている。
ここで、揺動アーム31は、アクチュエータWの操作部材14に接続されていない。従って、アクチュエータWが第2動作を行っても、揺動アーム31は第2位置(図10)から第1位置(図7)へ移動しない。すなわち、アクチュエータWが第1動作の後に第2動作を行った時に、緩め機構Jが通常状態に状態変更されない。
緩め機構Jを通常状態に状態変更するには、オペレータが緩め機構Jを手動操作する必要がある。詳しくは、オペレータが、揺動アーム31の軸部材31aを持って前方へ移動させ、図10に示されるように、揺動アーム31を機体左側から視て時計回りに横軸芯X4周りに揺動させる。図11に示されるように、フック部材33の上面が、ゲート部材35の第2接触面35d(突起部位35aの下面)に接触する。ここで、第2接触面35dの法線35eは、オペレータの手動操作によるフック部材33(被係止部)の移動方向33bと交差している。フック部材33が第2接触面35dを押して、ゲート部材35を機体左側から視て時計回りに揺動させる。換言すれば、第2接触面35dがフック部材33に押されることにより、収納部Pの開口Qが生じる方向にゲート部材35(第2部材)が揺動する。そして、生じた開口Qからフック部材33が収納部Pに進入し、ワイヤ36の復元力によりゲート部材35が機体左側から視て反時計回りに揺動する。収納部Pの開口Qが閉じられ、緩め機構Jが非通常状態から通常状態(図2、図7)へ状態変更する。
上述の緩め機構Jは、揺動アーム31、アイドラローラ32、フック部材33、基板部材34、及びゲート部材35により構成される一繋がりの機械的リンクを含んでいる。緩め機構Jが通常状態にあるときに(図2、図7)、機械的リンクは繋がっている。緩め機構Jが非通常状態にあるときに(図3、図9)、機械的リンクは、フック部材33とゲート部材35(及び基板部材34)との間で途切れている。
上述の緩め機構Jは、基板部材34及びゲート部材35により構成される係止部と、係止部に係止される被係止部(フック部材33)とを含んでいる。被係止部(フック部材33)は、フィードチェーン8のテンション及び重力により、係止部(基板部材34及びゲート部材35)から離れる方向に付勢されている。そして上述の通り、緩め機構Jが通常状態から非通常状態に変化する時に、アクチュエータWが係止部を動作させて(ゲート部材35を揺動させて)、被係止部(フック部材33)の係止部(基板部材34及びゲート部材35)への係止が解除され、被係止部が係止部から離間する。そして緩め機構Jは、上述の通り、オペレータによる手動操作によって被係止部(フック部材33)が移動して係止部(基板部材34及びゲート部材35)に係止されることにより非通常状態から通常状態に復旧するように構成されている。
また、上述の緩め機構Jは、アイドラローラ32を回転可能な状態で支持する揺動アーム31と、揺動アーム31の位置を固定可能な固定部(基板部材34及びゲート部材35)と、を備える。揺動アーム31は、通常状態における位置である第1位置(図7の位置)と、非通常状態における位置である第2位置(図9の位置)との間で揺動可能である。固定部は、通常状態において揺動アーム31を第1位置で固定すると共に、緩め機構Jが作動する時にアクチュエータWに駆動されて揺動アーム31の固定を解除する。
〔テンション機構〕
図2に示されるように、テンション機構Tは、テンションローラ41と、揺動アーム42と、付勢機構Sと、切替機構Rと、を備える。テンション機構Tは、フィードチェーン8を挟んでアイドラローラ32と反対側からテンションローラ41をフィードチェーン8に接触させてテンションをかける。
テンションローラ41は、横軸芯X7周りに回転可能な状態で、揺動アーム42の下端部に支持されている。揺動アーム42は、横軸芯X8周りに回転可能な状態で、脱穀装置9の左の側面に支持されている。
付勢機構Sは、テンションローラ41をフィードチェーン8に向けて付勢する。切替機構Rは、付勢機構Sを、テンションローラ41に付勢する通常状態(図2、図12の実線)とテンションローラ41に付勢しない非通常状態(図3、図12の2点鎖線)とに切り替える。
図12に示されるように、付勢機構Sは、コイルバネ43と、支持体44と、ブラケット45と、を備える。コイルバネ43の前端部は、揺動アーム42に接続されている。コイルバネ43の後端部は、支持体44に接続されている。ブラケット45は、脱穀装置9の左の側面に固定されている。切替機構Rは、レバー46を備える。
図2、及び図12の実線で示される通常状態においては、付勢機構Sの支持体44が、ブラケット45に支持されている。支持体44とブラケット45との間に、切替機構Rのレバー46の前端部が挟まれている。この通常状態において、付勢機構Sのコイルバネ43が、揺動アーム42を後方へ付勢している。
通常状態において、オペレータがレバー46の後端部をブラケット45を支点として左斜め前方へ揺動させると、レバー46の前端部に押されて支持体44が移動し、ブラケット45から外れた状態となる(図12の二点鎖線)。この状態では、付勢機構Sのコイルバネ43は揺動アーム42を付勢しない。
〔制御部〕
図13に示されるように、コンバインの制御装置16は、停止制御部17を備えている。制御装置16は、スイッチ12と接続され、エンジンEG、及びアクチュエータWを制御可能に構成されている。詳しくは、制御装置16は、機能部に対応するプログラムを記憶するメモリ(HDDや不揮発性RAMなど。図示省略)と、当該プログラムを実行するCPU(図示省略)と、を備えている。プログラムがCPUにより実行されることにより、停止制御部17の機能が実現される。
手扱ぎ作業(脱穀作業)を行っている間に、穀稈詰り等が発生した場合には、オペレータがスイッチ12を操作する。停止制御部17は、人為操作されたことを示す信号をスイッチ12から受信したことに応じて、エンジンEGを停止させ、アクチュエータWに第1動作を実行させる。アクチュエータWの第1動作により、離間機構G及び緩め機構Jが通常状態から非通常状態に状態変更される。これにより、フィードチェーン8が速やかに停止する。フィードチェーン8の停止後、オペレータにより詰まった穀稈を取り除く作業が行われる。
停止制御部17は、アクチュエータWに第1動作を実行させてから所定の時間(例えば、5秒)の経過後に、アクチュエータWに第2動作を実行させる。アクチュエータWの第2動作により、離間機構Gが非通常状態から通常状態に状態変更される。
詰まり穀稈が除去された後、手扱ぎ作業(脱穀作業)を再開する場合には、オペレータからの手動操作が行われる。具体的には、オペレータが、テンション機構Tの切替機構Rを操作して、付勢機構Sを通常状態から非通常状態へ状態変更する。そして、オペレータが、緩め機構Jの軸部材31aを前斜め上方に移動させて、フック部材33をゲート部材35の突起部位35aに接触させ、更に軸部材31aを上方へ押し、フック部材33を収納部P内に位置させる(緩め機構Jの通常状態への状態変更)。そして、オペレータが、テンション機構Tの切替機構Rを操作して、付勢機構Sを非通常状態から通常状態へ状態変更する。
本実施形態では、脱穀装置9の扱室の左側面に、上唇板と下唇板とにより形成される扱口が設けられている。下唇板の左方に、緩め機構Jが配置されている。下唇板に接触しないように、ワイヤ36をゲート部材35に接続するピンは比較的短く設定されている。加えて、ゲート部材35の上端部と横軸芯X6との距離は比較的短く設定されている。そのため、アクチュエータWの負荷が小さくなるように、ゲート部材35にはバネ等の付勢部材がワイヤ36を除いて接続されていない。
〔他の実施形態〕
(1)第1機構が緩め機構Jであり、第2機構が離間機構Gであってもよい。すなわち、アクチュエータWが第1動作の後に第2動作を行った時に、緩め機構Jが通常状態に状態変更され、離間機構Gが通常状態に状態変更されるように、離間機構G及び緩め機構Jが構成されてもよい。
(2)アクチュエータWの第1動作及び第2動作は、上述の実施形態と異なる動作であってもよい。例えば、第2動作による軸部材13の回転方向が、第1動作による軸部材13の回転方向と同じであってもよい。
(3)上記の実施形態では、コンバインが1つのアクチュエータWを備える。コンバインが、第1動作及び第2動作を行う複数のアクチュエータを備えてもよい。この場合も、コンバインが次のように構成されるとよい。複数のアクチュエータWが第1動作を行った時に、離間機構G及び緩め機構Jが通常状態から非通常状態に状態変更される。複数のアクチュエータWが第1動作の後に第2動作を行った時に、離間機構G及び緩め機構Jのうちの一方である第1機構が通常状態に状態変更され、離間機構G及び緩め機構Jのうちの他方である第2機構が通常状態に状態変更されない。1つまたは複数のアクチュエータWの第1動作(または第2動作)が、他のアクチュエータWの第1動作(または第2動作)と異なってもよい。
(4)コンバインが複数のアクチュエータWを備え、離間機構Gと緩め機構Jとが異なるアクチュエータWによって状態変更される場合には、遅延機構LがアクチュエータWの制御装置16の制御態様(動作タイミングの遅れ)により実現されてもよい。
(5)停止制御部17が、第1動作の実行後にオペレータから人為操作を受け付けたことに応じてアクチュエータWに第2動作を実行させるように構成されてもよい。
(6)離間機構G、緩め機構J、遅延機構L、及びテンション機構Tの形態は、上述の例に限られない。例えば離間機構Gが、押出部材22に替えて、フィードチェーン8を後方へ引く部材を備えてもよい。また、押出部材22の形状も上述の例に限られない。
本発明は、植立する作物を走行しながら収穫する自脱型コンバインに適用可能である。
8 :フィードチェーン
8b :駆動スプロケット
9 :脱穀装置
12 :スイッチ(操作具)
23 :スライド部材(被移動部材)
27 :連動部材(移動部材)
31 :揺動アーム
32 :アイドラローラ
33 :フック部材(被係止部、固定部)
33a :付勢方向
33b :移動方向
34 :基板部材(係止部、第1部材、固定部)
35 :ゲート部材(係止部、第2部材、固定部)
35b :第1接触面
35c :法線
35d :第2接触面
35e :法線
36 :ワイヤ
41 :テンションローラ
G :離間機構
J :機構
L :遅延機構
P :収納部
Q :開口
R :切替機構
S :付勢機構
T :テンション機構
V :間隙
W :アクチュエータ
X6 :横軸芯(揺動軸芯)

Claims (13)

  1. 刈取穀稈を搬送するフィードチェーンと、
    前記フィードチェーンを駆動する駆動スプロケットと、
    前記フィードチェーンによって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、
    前記フィードチェーンに作用しない通常状態と、前記フィードチェーンと前記駆動スプロケットとを噛み合いが外れる方向へ離間させた状態とする非通常状態と、の間で状態変更可能な離間機構と、
    前記フィードチェーンにテンションをかけている通常状態と、前記フィードチェーンにかかるテンションを緩めている非通常状態と、の間で状態変更可能な緩め機構と、
    人為操作される操作具と、
    前記操作具が操作されたことに応じて前記離間機構及び前記緩め機構の状態を変更させるアクチュエータと、を備え、
    前記アクチュエータが第1動作を行った時に、前記離間機構及び前記緩め機構が前記通常状態から前記非通常状態に状態変更され、
    前記アクチュエータが前記第1動作の後に第2動作を行った時に、前記離間機構及び前記緩め機構のうちの一方である第1機構が前記通常状態に状態変更され、前記離間機構及び前記緩め機構のうちの他方である第2機構が前記通常状態に状態変更されない、コンバイン。
  2. 前記第2機構は、機械的リンクを含んでおり、前記通常状態にあるときに前記機械的リンクは繋がっており、前記非通常状態にあるときに前記機械的リンクは途切れている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記第2機構は、係止部と、前記係止部に係止される被係止部とを含み、
    前記被係止部は、前記係止部から離れる方向に付勢されており、
    前記第2機構が通常状態から非通常状態に変化する時に、前記アクチュエータが前記係止部を動作させて、前記被係止部の前記係止部への係止が解除され、前記被係止部が前記係止部から離間する請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記係止部は、第1部材と、前記第1部材に対して揺動可能な第2部材と、を含み、
    前記第2機構が通常状態にあるとき、前記被係止部が、前記第1部材と前記第2部材との間に形成される収納部に位置すると共に前記第2部材と接触して係止されており、
    前記第2機構が通常状態から非通常状態に変化する時に、前記アクチュエータが前記第2部材を前記第1部材に対して揺動させることにより、前記収納部に開口が生じ、前記開口を通って前記被係止部が前記収納部から退出する請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記第2部材における、前記被係止部が前記収納部に位置するときの前記被係止部との接触面である第1接触面の法線が、前記第2部材の揺動軸芯と交差しており、かつ、前記被係止部の付勢方向に沿った状態である請求項4に記載のコンバイン。
  6. 前記第2機構は、手動操作によって前記被係止部が移動して前記係止部に係止されることにより非通常状態から通常状態に復旧するように構成され、
    前記第2部材における、前記第2機構の通常状態への復旧の際に前記被係止部と接触する面である第2接触面の法線は、前記手動操作による前記被係止部の移動方向と交差しており、
    前記第2接触面が前記被係止部に押されることにより、前記開口が生じる方向に前記第2部材が揺動する請求項5に記載のコンバイン。
  7. 前記第2機構は、前記アクチュエータと前記第2部材とを接続する弾性変形可能なワイヤを含んでおり、
    前記第2部材は、前記ワイヤの復元力によって前記収納部の前記開口を閉じる方向に付勢されている請求項6に記載のコンバイン。
  8. 前記第1機構が前記離間機構であり、前記第2機構が前記緩め機構である請求項1から7のいずれか1項に記載のコンバイン。
  9. 前記緩め機構は、通常状態において前記フィードチェーンに下方から接触して前記フィードチェーンにテンションをかけるアイドラローラを備える請求項1から8のいずれか1項に記載のコンバイン。
  10. 前記緩め機構は、前記アイドラローラを回転可能な状態で支持する揺動アームと、前記揺動アームの位置を固定可能な固定部と、を備え、
    前記揺動アームは、通常状態における位置である第1位置と、非通常状態における位置である第2位置との間で揺動可能であり、
    前記固定部は、通常状態において前記揺動アームを前記第1位置で固定すると共に、前記緩め機構が作動する時に前記アクチュエータに駆動されて前記揺動アームの固定を解除する請求項9に記載のコンバイン。
  11. 前記フィードチェーンを挟んで前記アイドラローラと反対側からテンションローラを前記フィードチェーンに接触させてテンションをかけるテンション機構を備え、
    前記テンション機構は、前記テンションローラを前記フィードチェーンに向けて付勢する付勢機構と、前記付勢機構を、前記テンションローラに付勢する通常状態と前記テンションローラに付勢しない非通常状態とに切り替える切替機構と、を備える請求項9又は10に記載のコンバイン。
  12. 前記アクチュエータが前記離間機構及び前記緩め機構を前記通常状態から前記非通常状態に状態変更する時に前記緩め機構の状態変更に対して前記離間機構の状態変更を遅らせる遅延機構を備える請求項1から11のいずれか1項に記載のコンバイン。
  13. 前記遅延機構は、前記離間機構に設けられると共に、前記アクチュエータの作動により移動する移動部材と、前記移動部材との接触により移動する被移動部材と、を備え、
    前記離間機構が通常状態にあるときに、前記移動部材と前記被移動部材との間に間隙が存在する請求項12に記載のコンバイン。

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