JP2010235252A - チェーン用安全装置 - Google Patents

チェーン用安全装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010235252A
JP2010235252A JP2009084882A JP2009084882A JP2010235252A JP 2010235252 A JP2010235252 A JP 2010235252A JP 2009084882 A JP2009084882 A JP 2009084882A JP 2009084882 A JP2009084882 A JP 2009084882A JP 2010235252 A JP2010235252 A JP 2010235252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
tension roller
safety device
tension
saw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009084882A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Kikuchi
豊 菊池
Shunsuke Okada
俊輔 岡田
Sakae Seki
栄 積
Muneki Tomita
宗樹 冨田
Yoshiyuki Kawase
芳順 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Agriculture and Food Research Organization
Original Assignee
National Agriculture and Food Research Organization
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Agriculture and Food Research Organization filed Critical National Agriculture and Food Research Organization
Priority to JP2009084882A priority Critical patent/JP2010235252A/ja
Publication of JP2010235252A publication Critical patent/JP2010235252A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Conveyors (AREA)

Abstract

【課題】チェーンを利用する搬送装置において、手、腕、髪の毛などの身体の一部や衣服がチェーンに巻き込まれることを確実かつ安全に防止することができ、万が一巻き込まれた場合でも片手で安全かつ簡単に回復させることができるチェーン用安全装置を提供すること。
【解決手段】テンションローラ18に一端を連結した解除爪30を設け、解除爪30の他端側をテンションローラ18に係合している駒14に対向する位置に延出させ、停止手段の操作によってテンションローラ18とともに解除爪30を移動させ、解除爪30によってテンションローラ18に係合している駒14を押圧することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、穀稈などの農作物を移送する機能を有するコンバインや脱穀機、各種工業製品を移送するベルトコンベア、又は人間を搬送するエスカレータや動く歩道などで用いられるチェーンを利用した搬送装置におけるチェーン用安全装置に関する。
自脱型コンバインで手こぎ作業を行う場合には、作物を手で把持してフィードチェーンに送り込むため、作業者の手、腕、髪の毛などの身体の一部や衣服などがフィードチェーンに巻き込まれる事故が発生する。その対策として、エンジン停止ボタンを装備することが義務付けられている。しかし、エンジン停止ボタンは、動力源を停止するのみであり、フィードチェーン等の慣性ですぐには止まらないことから、巻き込まれによる負傷事故が発生しているのが現状である。
このような問題を解決するため、従来種々のチェーン用安全装置が提案されている。
たとえば、市販されている自脱型コンバインには、手こぎ作業時に手の届く場所にエンジン停止ボタンが装備されている。
また、他のチェーン用安全装置として、コンバインや脱穀機などのチェーンを駆動させるスプロケットに噛み合う駆動軸にボスを設け、このボスに設けたカムの作動によりスプロケットに対するチェーンの噛み合わせをはずして駆動軸への動力を遮断する(特許文献1)、コンバインにおける入力用スプロケットの回転動力をチェーン駆動用スプロケットに伝達する伝動軸を、チェーン駆動用スプロケットから離脱させてフィードチェーンへの動力を遮断する(特許文献2)、こぎ胴カバーの側面に設けられた非常停止用押しボタンを操作して、戻しバネの付勢力を解除し、ロック金具をこぎ室サイドフレームの係合から解除し、こぎ胴カバーを開放させて挟やく桿を開放させる(特許文献3)、操作レバーでフィードチェーンの駆動を停止すると同時にフィードチェーンとレールの間隔を大きくあけて挟やく桿を開放させる(特許文献4)、手こぎモードに設定してフィードチェーンの搬送速度を遅くする(特許文献5)などの種々の方法が提案されている。
実開昭53−128264号全文(第2ページ17行〜第3ページ11行および第1図など) 特公昭61−17450号公報(第2ページ左欄3行〜13行および第2図など) 特開2001−95358号公報((0009)〜(0010)および図4など) 実開昭54−117752号全文(第4ページ18行〜第5ページ14行および第4図など) 特開2005−87130号公報((0028)〜(0031)および図3、図4など)
以上のような従来の方法は下記のような問題点がある。
まず、手こぎ作業時にエンジン停止ボタンを押してエンジンを停止させても、エンジンや脱穀部等の慣性により、完全に停止するまでにタイムラグがあり迅速には停止しない。したがって、身体や衣服がチェーンに巻き込まれるなどの緊急時に停止動作が間に合わずに事故に巻き込まれてしまうことがしばしばある。
特許文献1に記載された方法は、動力を遮断するためのカムが、フィードチェーンの搬送方向に抗して作動する必要があり、大きな動力を必要とする。また、特許文献2に記載された方法は、復帰時にスプラインをはめ合わせる等の操作が必要である。また、これら特許文献1および特許文献2の技術は、停止させることはできたとしても、手指等が挟やく桿に挟まれたまま停止した時、こぎ室開閉レバーが2本必要であるなど一人で脱出できないことがある。
特許文献3に記載された方法は、大きな操作力が必要、装置を組み込む場所が限定される、こぎ室開閉レバーが2本ある場合は適用困難である等の問題がある。
特許文献4に記載された方法は、フィードチェーンが挟やく桿に対して上に位置する上こぎ式の脱穀機を想定しており、フィードチェーンと挟やく桿の位置関係が逆であり、現在主流の下こぎ式構造への適応が困難である。
特許文献5に記載された方法は、事故の発生頻度を下げることは可能であるが、事故が起こった場合必ずしも被害を軽減できない。
そこで本発明はかかる問題点を解消するもので、手こぎ作業時にコンバインや脱穀機に穀稈などの農作物を手で把持してチェーンなどへ送り込む構成や、工場のベルトコンベアに部品や完成品などの各種工業製品を移送させる構成、あるいは、エスカレータや動く歩道などのチェーンを利用して人間を移送する構成などのチェーンを利用する搬送装置において、手、腕、髪の毛などの身体の一部や衣服がチェーンに巻き込まれることを確実かつ安全に防止することができ、万が一巻き込まれた場合でも片手で安全かつ簡単に回復させることができるチェーン用安全装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明のチェーン用安全装置は、複数の駒を環状に連結して構成されるチェーンと、前記チェーンに動力を与える駆動用スプロケットと、前記チェーンに張力を与えるテンションローラと、前記テンションローラを移動させることで前記チェーンへの緊張を解除するテンション除去手段と、緊急時に操作される停止手段とを備え、前記停止手段の操作によって前記テンション除去手段を動作させるチェーン用安全装置であって、前記テンションローラに一端を連結した解除爪を設け、前記解除爪の他端側を前記テンションローラに係合している前記駒に対向する位置に延出させ、前記停止手段の操作によって前記テンションローラとともに前記解除爪を移動させ、前記解除爪によって前記テンションローラに係合している前記駒を押圧することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のチェーン用安全装置において、前記テンションローラを前記駆動用スプロケットの近傍に配置し、前記解除爪の移動によって、前記駆動用スプロケットに係合している前記駒を前記駆動用スプロケットから引き離すことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載のチェーン用安全装置において、前記チェーンの位置を規制する非駆動用スプロケットと、前記駆動用スプロケットに係合している前記駒を前記駆動用スプロケットから引き離すカムとを備え、前記テンションローラを前記非駆動用スプロケットの近傍に配置し、前記停止手段の操作によって前記カムを動作させて前記駒を前記駆動用スプロケットから引き離すことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載のチェーン用安全装置において、前記チェーンを収納する収納手段と、前記収納手段の開閉カバーをロックする開閉レバーと、前記停止手段に連動して前記開閉レバーのロックを解除する解除手段と、前記解除手段により前記開閉カバーを開放させる開放手段とを有することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載のチェーン用安全装置において、前記収納手段に内装されるこぎ胴と、前記こぎ胴の駆動軸上に有するギアと、前記ギアに隣接した位置に設けられて前記ギアと噛合可能な歯を有するラックとを備え、前記停止手段に連動して前記ギアと前記ラックを噛み合せ、前記こぎ胴の回転慣性により前記こぎ胴又は前記ラックを移動させて前記開閉カバーを押し上げることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項4に記載のチェーン用安全装置において、前記収納手段に可動型挟やく桿が内装され、前記可動型挟やく桿を上下2段のバネ構造で構成し、下段の前記バネ構造は、下方に位置する挟やく桿と上方に位置する可動桿との間に複数のバネを有し、上段の前記バネ構造は、下方に位置する前記可動桿と上方に位置する固定桿の間に複数のバネを有し、上下2段の前記バネ構造は、前記固定桿の両端に設けられて先端にコ字型の嵌着具を備えた一対のレバーと、前記可動桿の両端に設けられた一対の突起とを有し、前記嵌着具を前記突起に嵌合させて上段の前記バネ構造を伸長状態で保持し、前記停止手段に連動して前記嵌着具と前記突起との嵌合を解除して前記可動桿とともに前記挟やく桿を上方に移動させることを特徴とする。
本発明によれば、身体や衣服がチェーンに巻き込まれてもチェーンを即座に停止できるとともに、巻き込みからの脱出を容易に行える。
本発明の第1の実施の形態によるチェーン用安全装置は、テンションローラに一端を連結した解除爪を設け、解除爪の他端側をテンションローラに係合している駒に対向する位置に延出させ、停止手段の操作によってテンションローラとともに解除爪を移動させ、解除爪によってテンションローラに係合している駒を押圧するものである。本実施の形態によれば、テンションローラの移動とともに解除爪によってチェーンを強制的に動作させるため、チェーンへの緊張を確実に解除することができる。特に、緊急停止時にテンションローラに係合している駒を押圧するため、テンションローラの移動に即応してチェーンを移動させるため、タイムラグ無く緊張を解除できる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態におけるチェーン用安全装置において、テンションローラを駆動用スプロケットの近傍に配置し、解除爪の移動によって、駆動用スプロケットに係合している駒を駆動用スプロケットから引き離すものである。本実施の形態によれば、チェーンへの緊張を解除するタイミングで駆動源からのチェーンの切り離しを行えるため、タイムラグ無く巻き込みを停止することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態におけるチェーン用安全装置において、チェーンの位置を規制する非駆動用スプロケットと、駆動用スプロケットに係合している駒を駆動用スプロケットから引き離すカムとを備え、テンションローラを非駆動用スプロケットの近傍に配置し、停止手段の操作によってカムを動作させて駒を駆動用スプロケットから引き離すものである。本実施の形態によれば、テンションローラが駆動用スプロケットの近傍に配置できず、解除爪の移動によって駆動用スプロケットに係合している駒を駆動用スプロケットから引き離すことができない場合であっても、カムの動作によって駆動源からのチェーンの切り離しを確実に行うことができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態におけるチェーン用安全装置において、チェーンを収納する収納手段と、収納手段の開閉カバーをロックする開閉レバーと、停止手段に連動して開閉レバーのロックを解除する解除手段と、解除手段により開閉カバーを開放させる開放手段とを有するものである。本実施の形態によれば、チェーンへの緊張を解除するタイミングで開閉カバーを開放することで、脱出を容易にすることができる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態におけるチェーン用安全装置において、収納手段に内装されるこぎ胴と、こぎ胴の駆動軸上に有するギアと、ギアに隣接した位置に設けられてギアと噛合可能な歯を有するラックとを備え、停止手段に連動してギアとラックを噛み合せ、こぎ胴の回転慣性によりこぎ胴又はラックを移動させて開閉カバーを押し上げるものである。本実施の形態によれば、こぎ胴の回転慣性により開閉カバーを押し上げることでこぎ胴の回転停止を早く行えるとともに開閉カバーの開放によって脱出を容易にすることができる。
本発明の第6の実施の形態は、第4の実施の形態におけるチェーン用安全装置において、収納手段に可動型挟やく桿が内装され、可動型挟やく桿を上下2段のバネ構造で構成し、下段のバネ構造は、下方に位置する挟やく桿と上方に位置する可動桿との間に複数のバネを有し、上段のバネ構造は、下方に位置する可動桿と上方に位置する固定桿の間に複数のバネを有し、上下2段のバネ構造は、固定桿の両端に設けられて先端にコ字型の嵌着具を備えた一対のレバーと、可動桿の両端に設けられた一対の突起とを有し、嵌着具を突起に嵌合させて上段のバネ構造を伸長状態で保持し、停止手段に連動して嵌着具と突起との嵌合を解除して可動桿とともに挟やく桿を上方に移動させるものである。本実施の形態によれば、身体や衣服がチェーンに巻き込まれてもチェーンを即座に停止できるとともに、巻き込みからの脱出を容易に行える。
以下に、本発明の搬送装置におけるチェーン用安全装置の一実施例について、図面に基づいて説明する。なお、以下の実施例においては、搬送装置としてコンバインを例に説明するが、コンバイン以外に脱穀機や、各種工業製品をベルトで移送するベルトコンベア、あるいは人間を搬送するエスカレータや動く歩道などのチェーンを利用する各種の搬送装置に適用することができる。
図1は本発明が適用されたコンバインの概念的側面図である。
図1において、コンバイン1は、左右一対の走行装置2に支持された走行機体3を有し、走行機体3の前方に操縦席4が、後方には収穫した穀粒を一時的に貯留する穀粒タンク5が配置されている。操縦席4と穀粒タンク5の中間部にはこぎ胴6が配設され、走行機体3の前方には刈取部7が昇降自在に配設されている。刈取部7で刈取られた穀稈は、縦搬送チェーン8を介してフィードチェーン9に供給される。フィードチェーン9に搬送された穀稈は、挟やく桿10とフィードチェーン9との間に挟持されてこぎ室(図示省略)に供給される。こぎ室には、こぎ胴6とこぎ胴6を覆うようにこぎ胴カバー41が配置されており、穀稈は、こぎ室に搬送され、こぎ胴6により脱穀された後、選別手段(図示省略)によって穀粒が選別されて穀粒タンク5に一時的に貯留される。貯留された穀粒は、穀粒タンク5の後部から垂直に立設されかつ旋回自在、伸縮自在に構成された長筒を有する排出オーガ11により機外に搬出される。フィードチェーン9は、その外側方をフィードチェーンカバー12で覆われ、フィードチェーンカバー12の前部の手こぎ作業時に手の届く場所にエンジン停止ボタン13が配置されている。
フィードチェーン9は、複数の駒14を環状に連結した構成で、前部スプロケット15、後部スプロケット16および中間部スプロケット17に懸架されており、中間部スプロケット17の近傍に配置されたテンションローラ18によりフィードチェーン9に張力を与えられている。
本実施例では、中間部スプロケット17が駆動用スプロケットであり、矢印A方向に回転する駆動力を与えている。前部スプロケット15及び後部スプロケット16は非駆動スプロケットでありフィードチェーン9の位置規制を行っている。
中間部スプロケット17に矢印A方向の回転力を与えるため、フィードチェーン9は矢印Bの方向に移動する。したがって、穀稈はフィードチェーン9と挟やく桿10により確実に挟持されながら脱穀部6に搬送される。
上記の構成において、手こぎ作業時においては、作業者が作物を手で把持してフィードチェーン9へ送り込む。このとき作業者の手、腕、髪の毛などの身体の一部や衣服などがフィードチェーン9に巻き込まれた場合には、エンジン停止ボタン13を押圧操作する。エンジン停止ボタン13は押圧操作した状態を保持する自己保持型とすることにより当該作業者以外の者が誤って再起動させることを防止することができる。エンジン停止ボタン13を押圧操作すると、エンジン停止指令が出されるが、本実施例では、このエンジン停止ボタン13を、緊急時にテンション除去手段を動作させる停止手段として説明する。
なお、本実施例における停止手段は、エンジン停止ボタン13と別に設けてもよい。
図2はフィードチェーン9に与えられている動力を中間部スプロケット17で遮断させるテンション除去手段の概念構成図であり、図2(a)は遮断前の状態を、図2(b)は遮断後の状態を示す。
テンションローラ18は、支点21を中心に回動自在のL字型レバー22の一端に連結され、L字型レバー22の他端にはバネ23の一端が連結されている。バネ23の他端は、一端の支点24を回動支点とするレバー25に連結されている。レバー25の遊端である他端は、支点26を中心に回動自在のL字型レバー27の爪28に係合している。L字型レバー27の他端は、エンジン停止ボタン13の操作に連動してバッテリで動作するソレノイド29に連結している。テンションローラ18には解除爪30が設けられている。
遮断前の状態では、レバー25の遊端がL字型レバー27のL字部に係合して抑えられており、これによってバネ23が引っ張られてL字型レバー22の先端におけるテンションローラ18にテンションが与えられてフィードチェーン9を押圧している。したがって、フィードチェーン9は、緊張状態にあり、中間部スプロケット17に加えられている駆動力により矢印B方向に回動している。このとき、テンションローラ18の解除爪30はフィードチェーン9から離れている。
作業者の手、腕、髪の毛などの身体の一部や衣服などがフィードチェーン9に巻き込まれた緊急時にエンジン停止ボタン13を押圧操作すると、エンジン停止ボタン13の押圧操作に連動してソレノイド29によりL字型レバー27の一端が矢印C方向に引っ張られる。この結果、図2(b)に示すようにレバー25の遊端とL字型レバー27の爪28との係合が解除され、バネ23の引っ張り力が解放されてL字型レバー22は支点21を中心に反時計方向に回動し、テンションローラ18が自重によって下降し、中間部スプロケット17からフィードチェーン9が引き離される。これにより、フィードチェーン9は動力源と遮断され、迅速にフィードチェーン9を停止させることができる。また、図2(c)に示すように、テンションローラ18に取り付けた解除爪30がテンションローラ18の下降とともにフィードチェーン9の上部を覆うようにかぶさってフィードチェーン9と中間部スプロケット17が直接接触しないようにして、中間部スプロケット17とフィードチェーン9の引き離しをより確実に行い、さらに動力の遮断を速く行うことができる。テンション除去手段の復帰は、図示しないレバー等で容易に行うことができる。
実証実験によれば、エンジン停止ボタン13の操作後フィードチェーン9が停止するまでに1.5秒程度かかったが、本実施例を適用した場合には、フィードチェーン9の移動停止までの時間は0.2秒程度であった。
図3は、実証実験に用いた本実施例によるテンション除去手段の要部斜視図である。
テンションローラ18は、駆動用スプロケットである中間部スプロケット17の近傍に配置している。テンションローラ18と中間部スプロケット17との距離は、中間部スプロケット17に係合している駒14とテンションローラ18に係合している駒14とが隣り合う関係が最も好ましい。このような配置とすることで、テンションローラ18に係合している駒とともに中間部スプロケット17に係合している駒を、タイムラグを最小限に抑えて解除爪30によって移動させることができる。
図示のように、解除爪30は、テンションローラ18の回転軸に一端を連結し、他端側をテンションローラ18に係合している駒14に対向する位置に延出させている。
図4に示す実施例は、後部スプロケット16を駆動用スプロケットとし、前部スプロケット15及び中間部スプロケット17を非駆動スプロケットとした場合である。
本実施例では、フィードチェーン9に与えられている動力を、後部スプロケット16部分で遮断させるためのテンション除去手段の構成を示し、図4(a)は遮断前の状態を、図4(b)は遮断後の状態を示す。図2(a)、(b)と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、これのみでもフィードチェーン9に与えられている動力を遮断させることはできるが、図2(a)、(b)で説明したテンション除去手段の構成にさらに付加することにより一層効果的にフィードチェーン9に与えられている動力を遮断させることができる。
本実施例は、図2(a)、(b)の構成におけるL字型レバー22のバネ23を連結した位置に近い中間位置にロット31の一端を連結し、ロット31の他端には軸32を中心に回動するカム33を連結する。カム33はカム33の回動とともに回動するロッド34を有している。後部スプロケット16の近傍にはロッド34のストッパ35が設けられている。
図2(a)、(b)で説明したように、遮断前の状態では、レバー25の遊端がL字型レバー27のL字部に係合して抑えられており、これによってバネ23が引っ張られてL字型レバー22の先端におけるテンションローラ18にテンションが与えられてフィードチェーン9を押圧している。このとき、L字型レバー22に連結されたロット31は、カム33を下方に引っ張っており、カム33のロッド34は図3(a)では左方にある。
作業者の手、腕、髪の毛などの身体の一部や衣服などがフィードチェーン9に巻き込まれた緊急時にエンジン停止ボタン13を押圧操作すると、図2(a)、(b)で説明したように、エンジン停止ボタン13の押圧操作に連動してソレノイド29によりL字型レバー27の一端が矢印C方向に引っ張られ、レバー25の遊端とL字型レバー27の爪28との係合が解除され、バネ23の引っ張り力が解放されてL字型レバー22は支点21を中心に反時計方向に回動する。この結果、テンションローラ18が自重によって下降し、中間部スプロケット17からフィードチェーン9が引き離される。同時に、図4(b)に示すように、L字型レバー22が支点21を中心に反時計方向に回動することによりロット31が上方に移動し、ロット31先端のカム33が軸32を中心に時計方向に回転して、カム33のロッド34はストッパ35に当接してカム33の回動が停止する。この結果、フィードチェーン9を後部スプロケット16から引き離すことができるので、より確実にフィードチェーン9に与えられている動力を遮断させることができる。
図5(a)、(b)、(c)は図2(a)、(b)および図5(a)、(b)で説明したテンション除去手段、すなわちエンジン停止ボタン13に連動してテンションローラ18の固定を解除し、中間部スプロケット17、後部スプロケット16からフィードチェーン9を引き離して動力を遮断し停止させる構成に加え、同時にこぎ室開閉レバーのロックを解除する解除手段およびこぎ胴カバー41を上昇開放させる開放手段を設けて、巻き込まれた作業者の手、腕、髪の毛などの身体の一部や服などを迅速に脱出させることができるようにした構成である。
図5(a)はこぎ胴カバー41が閉鎖した状態、図5(b)はこぎ胴カバー41が開放した状態、図5(c)はこぎ室開閉レバーの固定手段の拡大図である。こぎ胴カバー41は、こぎ胴を内装したこぎ室の上方を覆うカバーで、こぎ室開閉レバー42の操作により枢軸43を回動支点として開閉する。こぎ胴カバー41の端部には挟やく桿44が設けられている。こぎ室開閉レバー42は、図5(c)のように一端が二股になっており、二股の内部に回動自在な固定軸45を嵌合するように構成されている。固定軸45には爪46が固着されている。ソレノイド47の先端は回転軸48を中心に回転するレバー49の一端に結合されており、レバー49の他端には固定軸45を中心に下方に回動するレバー50が係合している。レバー50の中間部にはバネ51が設けられており、ソレノイド47が作用していない平時では図5(a)のようにバネ51は引き伸ばされてレバー50を下方に引っ張っている。ガススプリング52は内部に上方に付勢されたロッド53を内蔵しており、ソレノイド47が作用していない平時はロッド53の先端部54に嵌合する爪55によりガススプリング52の内部に伸縮状態に維持されて収納されている。ロッド53の先端部54には、支軸58を中心に回動自在にこぎ胴カバー41を上方に押し上げるための押圧レバー59が設けられている。レバー50の固定軸45付近と爪55の中間部にはワイヤ60が懸架されている。
平時にこぎ室で脱穀をしている間は、こぎ室開閉レバー42と固定軸45との嵌合によりこぎ室開閉レバー42がロックされており、これによりこぎ胴カバー41は閉じられている。この状態で作業者の手、腕、髪の毛などの身体の一部や衣服などがフィードチェーン9に巻き込まれた緊急時にエンジン停止ボタン13を押圧操作すると、前述したようにテンション除去手段が操作されてエンジンが停止する。同時にエンジン停止ボタン13に連動してソレノイド47が作用してレバー49の一端をソレノイド47の方向に引く。したがって、レバー49は回転軸48を中心に時計方向に回転し、レバー49の他端におけるレバー50との係合が解除され、レバー50はバネ51により下方に引かれて図5(b)のように固定軸45から下方に垂れた状態になる。このとき、レバー50の回転により、図5(c)に示すように、固定軸45の爪46がこぎ室開閉レバー42の二股の下方側を矢印E方向に押すので、こぎ室開閉レバー42は枢軸40を中心に回動し、固定軸45との嵌合が開放されてこぎ室開閉レバー42のロックが解除される。この構成がこぎ室開閉レバー42のロックを解除する解除手段である。すなわち、解除手段はエンジン停止ボタンに連動するソレノイド47によって、こぎ室開閉レバー42の固定軸45を回転可能にするとともに、爪46によりこぎ室開閉レバー42のロックを解除する。
レバー50がバネ51により下方に引かれて固定軸45から下方に垂れた状態になると、ワイヤ60が爪55を矢印D方向に引っ張るので、ガススプリング52のロッド53の先端手段54と爪55との嵌合がはずされて、ガススプリング52の内部に収納されているロッド53が上方に飛び出し、ロッド53の先端部54に設けられた押圧レバー59が支軸58を中心に反時計方向に回動してこぎ胴カバー41を上方に押し上げる。このとき、こぎ室開閉レバー42のロックはすでに解除されているので、こぎ胴カバー41は押圧レバー59の押し上げにより上方に開放される。こぎ胴カバー41の先端には挟やく桿44が設けられているので、こぎ胴カバー41が上方に開放されると挟やく桿44も上方に開放される。この構成がこぎ室開閉レバー42を上方に押し上げて開放する開放手段である。すなわち、開放手段は、こぎ胴カバー41を上昇させるためのガススプリング52を備え、固定軸45の回転にともなってガススプリング52の固定をしている爪55が解除され、こぎ胴カバー41が開くことで挟やく桿44が開放される構成をしている。
解除手段及び開放手段の復帰は、こぎ胴カバー41を手動で閉めることにより容易に行うことができる。
こうして、作業者の手、腕、髪の毛などの身体の一部や衣服などがフィードチェーン9に巻き込まれた緊急時にエンジン停止ボタン13を押圧操作することによりテンション除去手段が操作されてエンジンが停止するとともに、解除手段でこぎ室開閉レバー42のロックが解除され、開放手段でこぎ胴カバー41が上方に開かれ、挟やく桿44も上方に開放される。したがって、作業者は巻き込まれていない手で巻き込まれた手、腕、髪の毛などの身体の一部や衣服などを確実かつ安全にはずすことができる。
近年、軽労化のためにこぎ室開閉レバー42の固定を手動で解除すると、ガススプリング52によってこぎ胴カバー41が上昇するコンバインが多くなりつつあるが、このような開放手段の機能が既に取り付けられているコンバインにおいては、解除手段のみを新たに設けることにより挟やく桿44を開放させることが可能である。
図6(a)、(b)、(c)、(d)は解除手段および開放手段の他の構成を示す概念側面図である。図5(a)、(b)、(c)においては、解除手段および開放手段としてガススプリングを用いた場合であるが、図6(a)、(b)、(c)、(d)は解除手段および開放手段としてこぎ胴の回転慣性を利用する方法である。
図6(a)は、こぎ胴61の駆動軸上にギア62を取り付け、このギア62に噛み合う歯を有するラック63を設けた構成である。ラック63はバネ64に連結されており、平時はラック63の先端に爪65をかけてラック63をバネ64に抗してこぎ胴61のギア62から離間している。ラック63は爪によるギア62からの離間位置とギア62との噛み合い位置間において回動するが、その軸方向へは移動せずに固定されている。
緊急時にエンジン停止ボタン13を押圧操作すると、爪65がラック63からはずされてラック63とギア62が噛み合い、こぎ胴61はその回転慣性によりラック63の歯に沿って矢印F方向に上昇する。この結果、こぎ胴カバー41はこぎ胴61とともに一体的に上昇して開放され、こぎ胴カバー41の先端に取り付けられた挟やく桿(図示省略)も上方に開放される。
図6(b)は、図6(a)と同様にこぎ胴61の駆動軸上にギア62を取り付け、このギア62に噛み合う歯を有するラック63を設けた構成である。ラック63はバネ64に連結されており、平時はラック63の先端に爪65をかけてラック63をバネ64に抗してこぎ胴61のギア62から離間している。ラック63は爪によるギア62からの離間位置とギア62との噛み合い位置間において回動する。図6(b)においては、図6(a)と異なってラック63はその軸方向へ移動可能であり、こぎ胴61およびギア62は固定位置にある。
緊急時にエンジン停止ボタン13を押圧操作すると、爪65がラック63からはずされてラック63とギア62が噛み合い、ラック63がこぎ胴61の回転慣性によりその歯に沿って矢印G方向に上昇する。上昇したラック63はこぎ胴カバー41を持ち上げて上昇し、こぎ胴カバー41は開放される。したがって、こぎ胴カバー41の先端に取り付けられた挟やく桿(図示省略)も上方に開放される。
図6(c)は、こぎ胴61の駆動軸上にギア62を取り付け、このギア62に噛み合う歯を有する楔形のラック66およびラック66に取り付けた平行リンク67を設けた構成である。平時はラック66はこぎ胴61のギア62から離間している。
緊急時にエンジン停止ボタン13を押圧操作すると、ラック66とギア62が噛み合い、ラック66がこぎ胴61の回転慣性によりその歯に沿って移動する。このとき、平行リンク67も移動し、この平行リンク67の移動に従って、平行リンク67の先端がこぎ胴カバー41内面に当接するとともに、こぎ胴カバー41は持ち上げられて矢印H方向に上昇し、開放される。したがって、こぎ胴カバー41の先端に取り付けられた挟やく桿(図示省略)も上方に開放される。
図6(d)は、こぎ胴61の駆動軸上にギア62を取り付け、このギア62に噛み合う歯を有する楔形のラック66およびラック66に取り付けた平板68を設けた構成である。平時はラック66はこぎ胴61のギア62から離間している。
緊急時にエンジン停止ボタン13を押圧操作すると、ラック66とギア62が噛み合い、ラック66がこぎ胴61の回転慣性によりその歯に沿って移動する。このとき、平板68も移動する。平板68は楔形のラック66の楔部分の歯形状により楔部分の幅の変化に沿って斜め上方に移動して平板68の先端がこぎ胴カバー41内面に当接するとともに、こぎ胴カバー41は矢印K方向に持ち上げられて上昇し、開放される。したがって、こぎ胴カバー41の先端に取り付けられた挟やく桿(図示省略)も上方に開放される。
以上のように、図6(a)、(b)、(c)、(d)の実施例は、こぎ胴61の駆動軸上にギア62を取り付けるとともにラック63または楔形ラック66を備え、緊急時にエンジン停止ボタン13を押圧操作すると、ラック63または楔形ラック66がギア62に噛み合い、こぎ胴61の慣性を利用して、こぎ胴カバー41を上昇させるものである。これにより、こぎ胴61の慣性を弱め、早く停止させる効果も期待できる。
図7(a)、(b)は、解除手段および開放手段のさらに他の構成を示す概念側面図である。図5(a)、(b)、(c)においては解除手段および開放手段としてガススプリングを用いた場合であり、図6(a)、(b)、(c)、(d)は解除手段および開放手段としてこぎ胴の慣性を利用する方法であるが、図7(a)、(b)は挟やく桿の上昇のみで行なう実施例である。図7(a)は解放前、図7(b)は解放後の図を示す。図7(a)、(b)において、図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例においては、可動型挟やく桿を上下2段重ねのバネ構造70、80で上下に移動可能に構成する。下段のバネ構造70は、下方に位置する挟やく桿10と上方に位置する可動桿71との間に懸架された複数のバネ72、73、74を備えている。可動桿71の両端には後述するバネ構造80のレバー86、88と嵌合可能な一対の突起または軸(以下突起と略記する)75、76が設けられている。上段のバネ構造80は、下方に位置する可動桿71と上方に位置する固定桿81との間に懸架された複数のバネ82、83、84を備えている。固定桿81の両端には、先端にバネ構造70の突起75、76と嵌合可能な一対のコ字型の嵌着具85、87を有する一対のレバー86、88が設けられている。
平時は図7(a)のようにレバー86の嵌着具85およびレバー88の嵌着具87がそれぞれ嵌合されて、上段のバネ構造80は複数のバネ82、83、84を引っ張られた伸長状態で下段のバネ構造70の可動桿71を下方に押しており、これにより下段のバネ構造70は下方に押し付けられて挟やく桿10とフィードチェーン9で挟まれた空間で脱穀が行なわれる。
緊急時にエンジン停止ボタン13を押圧操作すると、図7(b)に示すように、エンジン停止ボタン13に連動してソレノイド(図示省略)により一対のレバー86、88が矢印L方向に引っ張られ、レバー86の嵌着具85およびレバー88の嵌着具87とバネ構造70の突起75、76との嵌合が開放される。この結果、バネ構造80により下方に押し付けられている可動桿71がバネ構造80の複数のバネ82、83、84の復元力により上方に移動し、挟やく桿10は矢印M方向に移動する。したがって、挟やく桿10とフィードチェーン9で挟まれた空間が開放され、図5および図6で説明したこぎ胴カバー41の上昇と同様の作用効果を達成することができる。
この方式は挟やく桿10の上昇用ばねを設ける構成として挟やく桿10を開放可能としているので、下こぎ式コンバインに適用することができる。
以上のように、本発明は、身体や衣服がチェーンに巻き込まれることを確実にかつ安全に防止することができる。また、万が一、手、腕、髪の毛などの身体の一部や衣服などがチェーンに巻き込まれた場合でも、残る片手で安全かつ簡単に回復させることができる。
本発明のチェーン用安全装置は、穀稈などの農作物をチェーンなどで移送する機能を有するコンバインや脱穀機に適用して特に有用であるが、その他に、各種工業製品をベルトで移送するベルトコンベアや、人間を搬送するエスカレータ、動く歩道などのチェーンを利用した各種の搬送装置に適用して好適である。
本発明のチェーン用安全装置を適用したコンバインの実施例における概念側面図 本実施例によるチェーン用安全装置におけるフィードチェーンの動力を中間部スプロケット部分で遮断させるためのテンション除去手段の構成を示す概念的側面図で、(a)は遮断前の状態を示す概念的側面図、(b)は遮断後の状態を示す概念的側面図、(c)は図2(b)のX−X線断面図 本実施例によるテンション除去手段の要部斜視図 本実施例によるチェーン用安全装置におけるフィードチェーンの動力を後部スプロケット部分で遮断させるためのテンション除去手段の構成を示す概念的側面図で、(a)は遮断前の状態を示す概念的側面図、(b)は遮断後の状態を示す概念的側面図、 本実施例によるチェーン用安全装置における解除手段および開放手段の構成を示す概念的側面図で、(a)はこぎ胴カバーが閉鎖した状態を示す概念的側面図、(b)はこぎ胴カバーが開放した状態を示す概念的側面図、(c)はこぎ室開閉レバー固定手段の拡大図 本実施例によるチェーン用安全装置における解除手段および開放手段の他の構成を示す概念的側面図で、(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれこぎ胴の慣性を利用する方法を説明する変形例 本実施例によるチェーン用安全装置における解除手段および開放手段のさらに他の構成を示す概念的側面図で、(a)は解放前概念的側面図、(b)は解放後の概念的側面図
1 コンバイン
2 走行装置
3 走行機体
4 操縦席
5 穀粒タンク
6 こぎ胴
7 刈取部
8 縦搬送チェーン
9 フィードチェーン
10 挟やく桿
11 排出オーガ
12 フィードチェーンカバー
13 エンジン停止ボタン
14 駒
15 前部スプロケット
16 後部スプロケット
17 中間部スプロケット
18 テンションローラ
21 支点
22 L字型レバー
23 バネ
24 支点
25 レバー
26 支点
27 L字型レバー
28 爪
29 ソレノイド
30 解除爪
31 ロット
32 軸
33 カム
34 ロッド
35 ストッパ
40 枢軸
41 こぎ胴カバー
42 こぎ室開閉レバー
43 枢軸
44 挟やく桿
45 固定軸
46 爪
47 ソレノイド
48 回転軸
49 レバー
50 レバー
51 バネ
52 ガススプリング
53 ロッド
54 ロッドの先端部
55 爪
58 支軸
59 押圧レバー
60 ワイヤ
70、80 バネ構造
71 可動桿
72、73、74 バネ
75、76 突起
81 固定桿
82、83、84バネ
85、87 嵌着具
86、88 レバー

Claims (6)

  1. 複数の駒を環状に連結して構成されるチェーンと、前記チェーンに動力を与える駆動用スプロケットと、前記チェーンに張力を与えるテンションローラと、前記テンションローラを移動させることで前記チェーンへの緊張を解除するテンション除去手段と、緊急時に操作される停止手段とを備え、前記停止手段の操作によって前記テンション除去手段を動作させるチェーン用安全装置であって、前記テンションローラに一端を連結した解除爪を設け、前記解除爪の他端側を前記テンションローラに係合している前記駒に対向する位置に延出させ、前記停止手段の操作によって前記テンションローラとともに前記解除爪を移動させ、前記解除爪によって前記テンションローラに係合している前記駒を押圧することを特徴とするチェーン用安全装置。
  2. 前記テンションローラを前記駆動用スプロケットの近傍に配置し、前記解除爪の移動によって、前記駆動用スプロケットに係合している前記駒を前記駆動用スプロケットから引き離すことを特徴とする請求項1に記載のチェーン用安全装置。
  3. 前記チェーンの位置を規制する非駆動用スプロケットと、前記駆動用スプロケットに係合している前記駒を前記駆動用スプロケットから引き離すカムとを備え、前記テンションローラを前記非駆動用スプロケットの近傍に配置し、前記停止手段の操作によって前記カムを動作させて前記駒を前記駆動用スプロケットから引き離すことを特徴とする請求項1に記載のチェーン用安全装置。
  4. 前記チェーンを収納する収納手段と、前記収納手段の開閉カバーをロックする開閉レバーと、前記停止手段に連動して前記開閉レバーのロックを解除する解除手段と、前記解除手段により前記開閉カバーを開放させる開放手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のチェーン用安全装置。
  5. 前記収納手段に内装されるこぎ胴と、前記こぎ胴の駆動軸上に有するギアと、前記ギアに隣接した位置に設けられて前記ギアと噛合可能な歯を有するラックとを備え、前記停止手段に連動して前記ギアと前記ラックを噛み合せ、前記こぎ胴の回転慣性により前記こぎ胴又は前記ラックを移動させて前記開閉カバーを押し上げることを特徴とする請求項4に記載のチェーン用安全装置。
  6. 前記収納手段に可動型挟やく桿が内装され、前記可動型挟やく桿を上下2段のバネ構造で構成し、下段の前記バネ構造は、下方に位置する挟やく桿と上方に位置する可動桿との間に複数のバネを有し、上段の前記バネ構造は、下方に位置する前記可動桿と上方に位置する固定桿の間に複数のバネを有し、上下2段の前記バネ構造は、前記固定桿の両端に設けられて先端にコ字型の嵌着具を備えた一対のレバーと、前記可動桿の両端に設けられた一対の突起とを有し、前記嵌着具を前記突起に嵌合させて上段の前記バネ構造を伸長状態で保持し、前記停止手段に連動して前記嵌着具と前記突起との嵌合を解除して前記可動桿とともに前記挟やく桿を上方に移動させることを特徴とする請求項4に記載のチェーン用安全装置。
JP2009084882A 2009-03-31 2009-03-31 チェーン用安全装置 Withdrawn JP2010235252A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009084882A JP2010235252A (ja) 2009-03-31 2009-03-31 チェーン用安全装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009084882A JP2010235252A (ja) 2009-03-31 2009-03-31 チェーン用安全装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010235252A true JP2010235252A (ja) 2010-10-21

Family

ID=43089975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009084882A Withdrawn JP2010235252A (ja) 2009-03-31 2009-03-31 チェーン用安全装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010235252A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012152159A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Iseki & Co Ltd 脱穀装置及びこれを備えたコンバイン
JP2015089360A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 井関農機株式会社 コンバイン
CN106342472A (zh) * 2015-07-14 2017-01-25 株式会社久保田 半喂入式联合收割机
JP2017018144A (ja) * 2016-10-28 2017-01-26 井関農機株式会社 コンバインの脱穀装置
JP2017038626A (ja) * 2016-11-30 2017-02-23 井関農機株式会社 コンバインの脱穀装置
JP2021101679A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 株式会社クボタ コンバイン
JP2022098849A (ja) * 2020-12-22 2022-07-04 株式会社クボタ コンバイン

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012152159A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Iseki & Co Ltd 脱穀装置及びこれを備えたコンバイン
JP2015089360A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 井関農機株式会社 コンバイン
CN106342472A (zh) * 2015-07-14 2017-01-25 株式会社久保田 半喂入式联合收割机
JP2017018067A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 株式会社クボタ 自脱型コンバイン
CN106342472B (zh) * 2015-07-14 2021-06-15 株式会社久保田 半喂入式联合收割机
JP2017018144A (ja) * 2016-10-28 2017-01-26 井関農機株式会社 コンバインの脱穀装置
JP2017038626A (ja) * 2016-11-30 2017-02-23 井関農機株式会社 コンバインの脱穀装置
JP2021101679A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 株式会社クボタ コンバイン
JP7275020B2 (ja) 2019-12-25 2023-05-17 株式会社クボタ コンバイン
JP2022098849A (ja) * 2020-12-22 2022-07-04 株式会社クボタ コンバイン
JP7337041B2 (ja) 2020-12-22 2023-09-01 株式会社クボタ コンバイン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010235252A (ja) チェーン用安全装置
JP2009195169A (ja) コンバイン
JP2012161271A (ja) コンバイン
JP5850340B2 (ja) コンバイン
JP5957801B2 (ja) 根菜類収穫機
JP6447672B2 (ja) コンバイン
JP4992366B2 (ja) 農作物収穫機
JP2013009653A (ja) 脱穀装置
JP2015027264A (ja) コンバイン
JP6421848B2 (ja) コンバイン
JP6256588B2 (ja) コンバイン
JP6226022B2 (ja) コンバイン
JP2012065597A (ja) コンバイン
JP6837422B2 (ja) コンバイン
JP6840000B2 (ja) コンバイン
JP7206181B2 (ja) コンバイン
JP6233443B2 (ja) コンバイン
JP5363226B2 (ja) コンバインの排藁搬送装置
JP6256552B2 (ja) コンバイン
JP6176386B2 (ja) コンバイン
JP2002354936A (ja) 排藁搬送装置
JP4394892B2 (ja) 排藁搬送における駆動構造
JP6052367B2 (ja) コンバイン
JP2537751Y2 (ja) ロ−ルベ−ラの紐ブレ−キ装置
JP2021093916A (ja) コンバイン

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120605