JP2023084839A - コンバイン - Google Patents

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和明 永翁
Kazuaki Nagaosa
洋也 山本
Hiroya Yamamoto
祐人 鈴木
Yuto Suzuki
弘平 井本
Kohei Imoto
桂介 香取
Keisuke Katori
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Abstract

【課題】フィードチェーンを速やかに停止させて穀稈詰りの解消作業を能率よく行えると共に、脱穀作業の再開手順が適切なものとなる手段を提供する。【解決手段】コンバインは、緩め機構A、第1連携機構B、離間機構C、第2連携機構D、操作具、及び状態変更機構Eを備える。緩め機構Aは、フィードチェーン8にテンションをかけている通常状態と、フィードチェーン8にかかるテンションを緩めている非通常状態と、の間で状態変更可能である。離間機構Cは、フィードチェーン8に作用しない通常状態と、フィードチェーン8と駆動スプロケット8bとを噛み合いが外れる方向へ離間させた状態とする非通常状態と、の間で状態変更可能である。緩め機構A及び離間機構Cは、状態変更機構Eが第2動作を実行したときに非通常状態から通常状態へ自動的に復帰しないように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、コンバインに関する。
特許文献1に記載されたコンバインは、扱胴を支持すると共に上下揺動可能な扱胴フレームと、扱胴フレームを上方に揺動させるシリンダと、シリンダを操作する操作スイッチと、を備える。操作スイッチが操作されると、シリンダが作動して扱胴フレームが上方に揺動する。扱胴フレームを所定の位置まで上昇させた状態で、扱胴の周囲に詰まった穀稈を除去することができる。
特開2019-97558号公報
詰まった穀稈を取り除く作業を行うためには、フィードチェーンの停止を待つ必要がある。作業能率の観点から、フィードチェーンが速やかに停止すると好ましい。特許文献1には、フィードチェーンの速やかな停止については何ら記載されていない。
本発明の目的は、フィードチェーンを速やかに停止させて穀稈詰りの解消作業を能率よく行えると共に、脱穀作業の再開手順が適切なものとなる手段を提供することにある。
上述した課題を解決する手段として、本発明のコンバインは、刈取穀稈を搬送するフィードチェーンと、前記フィードチェーンを駆動する駆動スプロケットと、前記フィードチェーンによって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記フィードチェーンにテンションをかけている通常状態と、前記フィードチェーンにかかるテンションを緩めている非通常状態と、の間で状態変更可能な緩め機構と、前記緩め機構を前記通常状態に保持し得る保持状態と、前記緩め機構を前記通常状態から前記非通常状態へ状態変更させる変更状態と、の間で状態変更可能な第1連携機構と、前記フィードチェーンに作用しない通常状態と、前記フィードチェーンと前記駆動スプロケットとを噛み合いが外れる方向へ離間させた状態とする非通常状態と、の間で状態変更可能な離間機構と、前記離間機構を前記通常状態に保持し得る保持状態と、前記離間機構を前記通常状態から前記非通常状態へ状態変更させる変更状態と、の間で状態変更可能な第2連携機構と、人為操作される操作具と、前記操作具が人為操作されたことに応じて、前記第1連携機構及び前記第2連携機構を前記保持状態から前記変更状態へ状態変更する第1動作と、前記第1動作の後に前記第1連携機構及び前記第2連携機構を前記変更状態から前記保持状態へ戻す第2動作と、を実行する状態変更機構と、を備え、前記緩め機構及び前記離間機構は、前記状態変更機構が前記第2動作を実行したときに前記非通常状態から前記通常状態へ自動的に復帰しないように構成されていることを特徴とする。
本構成によれば、操作具が人為操作されたとき、状態変更機構が第1動作を行なう。緩め機構が非通常状態となってフィードチェーンにかかるテンションが緩められる。離間機構が非通常状態となってフィードチェーンと駆動スプロケットとを噛み合いが外れる方向へ離間させる。そうすると、フィードチェーンが速やかに停止する。従って、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。
そして状態変更機構は、第1動作の後に第2動作を行なう。第1連携機構及び第2連携機構が変更状態から保持状態へ自動的に戻る。従って、脱穀作業を再開するにあたり、状態変更機構、第1連携機構及び第2連携機構に対して人為操作を行なう必要がないので、脱穀作業の再開に係る作業負荷を低減することができる。
一方、状態変更機構が第2動作を行なっても、緩め機構及び離間機構は通常状態へ自動的に復帰しない。従って、脱穀作業を再開するには、オペレータからの更なる操作や作業等を必要とすることになる。すなわち、人為的な操作等の意思表示を経て脱穀作業が再開可能となるので、脱穀作業の再開手順が適切なものとなる。
特に、オペレータが誤って復帰作業を行なう前にエンジンを始動し脱穀作業を開始したとしても、離間機構は非通常状態のままである。フィードチェーンと駆動スプロケットとは離間しているので、駆動スプロケットが回転したとしても、フィードチェーンは動かない。従って、回転する駆動スプロケットに接触することによるフィードチェーンの損傷が抑制される。
本発明において、前記緩め機構及び前記第1連携機構は、前記緩め機構が前記通常状態にあるときに両者が接触し、前記緩め機構が前記非通常状態にあるときに両者が離間するように構成され、前記離間機構及び前記第2連携機構は、前記離間機構が前記通常状態にあるときに両者が接触し、前記離間機構が前記非通常状態にあるときに両者が離間するように構成されていると好適である。
本構成によれば、非通常状態にある緩め機構及び離間機構は第1連携機構及び第2連携機構と離間しているので、状態変更機構が第2動作を行なっても、緩め機構及び離間機構は通常状態へ復帰し得ない。従って、脱穀作業の再開手順が更に適切なものとなる。
本発明において、人為操作される第1復帰操作具及び第2復帰操作具を更に備え、前記緩め機構は、前記第1復帰操作具が人為操作されることにより前記非通常状態から前記通常状態へ復帰するように構成され、前記離間機構は、前記第2復帰操作具が人為操作されることにより前記非通常状態から前記通常状態へ復帰するように構成されていると好適である。
本構成によれば、第1復帰操作具及び第2復帰操作具が人為操作されると緩め機構及び離間機構が通常状態へ復帰する。すなわち、人為操作を経て緩め機構及び離間機構が通常状態へ復帰し、脱穀作業が再開可能となるので、脱穀作業の再開手順が適切なものとなる。
本発明において、前記第2連携機構は、係止部を含み、前記離間機構は、前記係止部に係止される被係止部を含み、前記被係止部は、前記係止部から離れる方向に付勢されており、前記第2連携機構が前記保持状態から前記変更状態へ状態変化するときに、前記状態変更機構が前記係止部を動作させて、前記被係止部の前記係止部への係止が解除され、前記被係止部が前記係止部から離間すると好適である。
本構成によれば、状態変更機構により係止が解除されて被係止部が係止部から付勢により離間するので、離間機構が速やかに非通常状態に変化し、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。
本発明において、前記係止部は、第1部材と、前記第1部材に対して揺動可能な第2部材と、を含み、前記第2連携機構が前記保持状態にあるとき、前記被係止部が、前記第1部材と前記第2部材との間に形成される収納部に位置すると共に前記第2部材と接触して係止されており、前記第2連携機構が前記保持状態から前記変更状態に変化する時に、前記状態変更機構が前記第2部材を前記第1部材に対して揺動させることにより、前記収納部に開口が生じ、前記開口を通って前記被係止部が前記収納部から退出すると好適である。
本構成によれば、状態変更機構により第2部材が揺動して収納部に開口が生じ、被係止部が収納部から退出するので、離間機構が速やかに非通常状態に変化し、穀稈詰りの解消作業を能率よく行うことができる。
本発明において、前記第2部材における、前記被係止部が前記収納部に位置するときの前記被係止部との接触面である第1接触面の法線が、前記第2部材の揺動軸芯と交差しており、かつ、前記被係止部の付勢方向に沿った状態であると好適である。
本構成によれば、被係止部から第2部材に作用する力の作用線が第2部材の揺動軸芯と交差することになるので、第2部材にモーメントが発生しない。従って、被係止部からの力によっては第2部材が揺動しないので、状態変更機構の動作によらない係止の解除を抑制することができる。
本発明において、前記離間機構は、前記第2復帰操作具の人為操作に伴って前記被係止部が移動して前記係止部に係止されることにより前記非通常状態から前記通常状態へ復帰するように構成され、前記第2部材における、前記離間機構の前記通常状態への復帰の際に前記被係止部と接触する面である第2接触面の法線は、前記第1復帰操作具が人為操作されるときの前記被係止部の移動方向と交差しており、前記第2接触面が前記被係止部に押されることにより、前記開口が生じる方向に前記第2部材が揺動すると好適である。
本構成によれば、手動操作により第2接触面が被係止部に押されると開口が生じるので、被係止部が開口を通って収納部に進入することができる。すなわち、簡易な手動操作により離間機構を通常状態に復旧することが可能となる。
コンバインの左側面図である。 通常状態にある緩め機構、保持状態にある第1連携機構、通常状態にある離間機構、保持状態にある第2連携機構、及び状態変更機構を示す左側面図である。 非通常状態にある緩め機構、変更状態にある第1連携機構、非通常状態にある離間機構、変更状態にある第2連携機構、及び第1動作を完了した状態変更機構を示す左側面図である。 通常状態にある緩め機構及び保持状態にある第1連携機構を示す左側面図である。 通常状態にある緩め機構及び保持状態にある第1連携機構を示す部分断面左側面図である。 非通常状態にある緩め機構及び変更状態にある第1連携機構を示す左側面図である。 非通常状態にある緩め機構及び保持状態にある第1連携機構を示す左側面図である。 非通常状態にある緩め機構及び保持状態にある第1連携機構を示す部分断面左側面図である。 テンション機構を示す平面図である。 通常状態にある離間機構及び保持状態にある第2連携機構を示す右側面図である。 非通常状態にある離間機構及び変更状態にある第2連携機構を示す右側面図である。 非通常状態にある離間機構及び保持状態にある第2連携機構を示す右側面図である。 駆動プーリの溝及び押出部材を示す背面図である。 制御系を示すブロック図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。各図に符号(FR)で示す方向が機体前側、符号(BK)で示す方向が機体後側、符号(LH)で示す方向が機体左側、符号(RH)で示す方向が機体右側、符号(UP)で示す方向が上側、符号(DW)で示す方向が下側である。機体の前進方向が機体前側、後進方向が機体後側、機体の前進方向に向かって右が機体右側、左が機体左側である。
〔コンバインの構成〕
図1に、自脱型のコンバインが示されている。このコンバインは、機体フレーム1と、機体フレーム1を支持する走行装置2と、を備えている。機体の前部における右側には、運転者が搭乗する運転部3が設けられている。運転部3の下方には、エンジンEG(図14参照)が設けられている。
運転部3の前方には、植立穀稈を刈り取る刈取部4が設けられている。運転部3の後方には、穀粒を貯留する貯留タンク5が設けられている。貯留タンク5内の穀粒を排出する穀粒排出装置6が設けられている。
機体の左側部には、刈取部4で刈り取られた植立穀稈を後方へ搬送する搬送部7と、搬送部7により搬送された刈取穀稈を受け取って後方へ搬送するフィードチェーン8と、が設けられている。図2に示されるように、フィードチェーン8を案内支持するガイドフレーム8aが設けられている。ガイドフレーム8aは、フィードチェーン8の走行経路のうち上側経路に対応する部分を案内支持している。ガイドフレーム8aは、フィードチェーン8の走行経路のうち上側経路に対応する部分における搬送始端部と搬送終端部とに亘って延びている。フィードチェーン8を駆動する駆動スプロケット8bが設けられている。
貯留タンク5の左隣には、脱穀装置9が設けられている。脱穀装置9は、フィードチェーン8に搬送される刈取穀稈を脱穀処理する。脱穀装置9の後側には、排藁搬送装置10が設けられている。排藁搬送装置10は、フィードチェーン8から脱穀処理後の排藁を受け取って後方へ挟持搬送する。排藁搬送装置10の搬送終端側部の下方には、排藁搬送装置10によって搬送された排藁を切断処理する排藁切断装置11が設けられている。
人為操作される押しボタン式のスイッチ12(「操作具」の一例)が設けられている。
スイッチ12は、脱穀装置9の左側部における前端部に配置されている。すなわち、スイッチ12は、脱穀装置9の穀稈入口付近に配置されている。スイッチ12は、コンバインの制御装置16(図14参照)に接続されている。スイッチ12が操作されたことに応じて、停止制御部17(後述)は、状態変更機構E(後述)を作動させる。
〔フィードチェーンの緊急停止機構〕
図2、図3に示されるように、脱穀装置9の左側部には、フィードチェーン8を緊急停止させる機構として、緩め機構A、第1連携機構B、離間機構C、第2連携機構D、及び状態変更機構Eが設けられている。
緩め機構Aは、フィードチェーン8にテンションをかけている通常状態と、フィードチェーン8にかかるテンションを緩めている非通常状態と、の間で状態変更可能なように構成されている。
第1連携機構Bは、緩め機構Aを通常状態に保持し得る保持状態と、緩め機構Aを通常状態から非通常状態へ状態変更させる変更状態と、の間で状態変更可能なように構成されている。
離間機構Cは、フィードチェーン8に作用しない通常状態と、フィードチェーン8と駆動スプロケット8bとを噛み合いが外れる方向へ離間させた状態とする非通常状態と、の間で状態変更可能なように構成されている。
第2連携機構Dは、離間機構Cを通常状態に保持し得る保持状態と、離間機構Cを通常状態から非通常状態へ状態変更させる変更状態と、の間で状態変更可能なように構成されている。
状態変更機構Eは、スイッチ12が人為操作されたことに応じて、第1連携機構B及び第2連携機構Dを保持状態から変更状態へ状態変更する第1動作と、第1動作の後に第1連携機構B及び第2連携機構Dを変更状態から保持状態へ戻す第2動作と、を実行するように構成されている。
そして本実施形態では、緩め機構A及び離間機構Cは、状態変更機構Eが第2動作を実行したときに非通常状態から通常状態へ自動的に復帰しないように構成されている。
〔状態変更機構〕
図2に示される状態変更機構Eは、アクチュエータWと、軸部材13と、操作部材14と、を備える。アクチュエータWは、回転モータである。軸部材13は、アクチュエータWの回転軸に接続されている。操作部材14は、板状の部材であって、軸部材13に支持されている。軸部材13及び操作部材14は、横軸芯X1周りにアクチュエータWにより回転駆動される。操作部材14に、第1連携機構Bのワイヤ36と、第2連携機構Dのワイヤ63と、が接続されている。
状態変更機構Eの動作は、コンバインの制御装置16(図14)により制御される。上述した第1動作は、アクチュエータWが軸部材13を機体左側から視て時計回りに所定の角度だけ回転させる動作である。第2動作は、アクチュエータWが軸部材13を機体左側から視て反時計回りに所定の角度だけ回転させる動作である。第2動作が実行されると、状態変更機構Eは、第1動作を実行する前の状態に復帰する。
〔緩め機構、第1連携機構〕
図2-9を参照しながら、緩め機構A及び第1連携機構Bについて説明する。
緩め機構Aは、揺動アーム31と、アイドラローラ32と、被係止部材33と、を備えている。
第1連携機構Bは、基板部材34と、ゲート部材35と、ワイヤ36と、を備えている。
揺動アーム31は、アーム状の部材であって、横軸芯X4周りに揺動可能な状態で、脱穀装置9の左側面に支持されている。揺動アーム31の先端部には、左方へ突出する軸部材31aが設けられている。
アイドラローラ32は、横軸芯X5周りに回転可能な状態で、揺動アーム31の先端部に支持されている。詳しくは、アイドラローラ32は、揺動アーム31の軸部材31aに支持されている。軸部材31aは、アイドラローラ32の左側面から突出して左方へ延びている。
図2に示されるように、緩め機構Aが通常状態にあるとき、アイドラローラ32はフィードチェーン8に下方から接触してフィードチェーン8にテンションをかける。すなわち、揺動アーム31及びアイドラローラ32は、重力及びフィードチェーン8のテンションにより、アイドラローラ32がフィードチェーン8から離間する方向へ付勢されている。
被係止部材33は、揺動アーム31から側方へ突出する板状の支持部33aと、支持部33aから機体右方向へ突出する有頭ピン33bと、有頭ピン33bの軸部に支持されるカラー33cと、を備えている。
基板部材34は、板状の部材であって、脱穀装置9の左の側面に固定されている。
ゲート部材35は、板状の部材であって、基板部材34に対して横軸芯X6周りに揺動可能な状態で、基板部材34に支持されている。
ワイヤ36は、弾性変形可能である。ワイヤ36は、前端部がゲート部材35の上端部に接続され、後端部が状態変更機構Eの操作部材14の上端部に接続されている。すなわちワイヤ36は、状態変更機構Eとゲート部材35とを接続する。
緩め機構Aが通常状態(図2、図4)にあるとき、揺動アーム31は機体前後方向に沿って延びる姿勢となり、アイドラローラ32がフィードチェーン8に接触する。この状態で、被係止部材33が基板部材34及びゲート部材35に保持される。つまり、第1連携機構Bが緩め機構Aを通常状態に保持している。
詳しくは、図4に示されるように、被係止部材33のカラー33cが基板部材34の溝34aに入り込み、ゲート部材35の突起部位35aに接触して係止される状態となる。換言すれば、被係止部材33のカラー33cが、基板部材34とゲート部材35との間に形成された収納部P1に位置する状態となる。これにより、揺動アーム31が図示の姿勢(図2、図4)に保持され、フィードチェーン8にテンションが与えられる。
図5に示されるように、被係止部材33のカラー33cが収納部P1に位置するとき、ゲート部材35におけるカラー33cとの接触面である第1接触面35bの法線35cが、ゲート部材35の横軸芯X6(揺動軸芯)と交差しており、かつ、被係止部材33(被係止部)の付勢方向33dに沿った状態である。これにより、被係止部材33からゲート部材35に力が作用しても、横軸芯X6周りのモーメントが発生せず、ゲート部材35は動かない。なお、被係止部材33の付勢は、フィードチェーン8のテンションによるアイドラローラ32への反力、及び、揺動アーム31とアイドラローラ32と被係止部材33とに作用する重力によるものである。付勢方向33dは、横軸芯X4を中心とする円の接線方向である。
緩め機構Aが非通常状態(図3、図6)にあるとき、揺動アーム31は上下方向に沿って延びる姿勢となり、アイドラローラ32はフィードチェーン8から離間する。フィードチェーン8にはテンションが与えられない。
〔緩め機構及び第1連携機構の状態変更〕
緩め機構A及び第1連携機構Bの状態変更について説明する。コンバインが通常の状態にあるとき、緩め機構Aは通常状態であり、第1連携機構Bは保持状態である。(図2、図4)。
スイッチ12が操作されると、状態変更機構Eが第1動作(機体左側から視て時計回りに軸部材13を回転させる動作)を行う。操作部材14が回転し、ワイヤ36が後方へ移動する。ゲート部材35が機体左側から視て時計回りに揺動し、ゲート部材35の突起部位35aが前方へ移動する(第1連携機構Bの保持状態から変更状態への状態変更)。揺動アーム31、アイドラローラ32、及び被係止部材33が、機体左側から視て反時計回りに横軸芯X4周りに揺動する。アイドラローラ32がフィードチェーン8から離間する(緩め機構Aの通常状態から非通常状態への状態変更)。
詳しくは、状態変更機構Eがゲート部材35を基板部材34に対して揺動させることにより、収納部P1に開口Q1(図6)が生じる。そして、開口Q1を通って被係止部材33のカラー33cが収納部P1から退出する。以上のようにして、緩め機構Aが通常状態から非通常状態(図3、図6)へ状態変更する。
状態変更機構Eの第1動作の終了後、所定の時間が経過すると、状態変更機構Eが第2動作(機体左側から視て反時計回りに軸部材13を回転させる動作)を行う。操作部材14が回転し、ワイヤ36が前方へ移動する。ゲート部材35が、ワイヤ36に押されて、機体左側から視て反時計回りに揺動する。ゲート部材35の突起部位35aが後方へ移動する(図7の状態)。これにより、収納部P1の開口Q1が閉じられる(第1連携機構Bの変更状態から保持状態への状態変更)。すなわち、ゲート部材35(第2部材)は、ワイヤ36の復元力によって収納部P1の開口Q1を閉じる方向に付勢されている。
緩め機構Aが非通常状態にあるとき、緩め機構A及び第1連携機構Bは離間している。詳しくは、緩め機構Aの被係止部材33(カラー33c)と、第1連携機構Bの基板部材34及びゲート部材35と、は離間している。従って、状態変更機構Eが第2動作を行っても、揺動アーム31は図7の位置から図4の位置へ移動しない。すなわち、状態変更機構Eが第1動作の後に第2動作を実行したときに、緩め機構Aは非通常状態から通常状態に自動的に復帰しない。
換言すれば、緩め機構Aが通常状態にあり第1連携機構Bが保持状態にあるとき、緩め機構Aと第1連携機構Bとは物理的に接触しており、機械的リンクは繋がっている。緩め機構Aが非通常状態にあるとき、緩め機構Aと第1連携機構Bとの機械的リンクは途切れている。
緩め機構Aを通常状態に復帰させるには、オペレータが緩め機構Aを手動操作する必要がある。詳しくは、オペレータが、揺動アーム31の軸部材31aを持って前方へ移動させ、図7に示されるように、揺動アーム31を機体左側から視て時計回りに横軸芯X4周りに揺動させる。図8に示されるように、被係止部材33のカラー33cが、ゲート部材35の第2接触面35d(突起部位35aの下面)に接触する。
ここで、第2接触面35dの法線35eは、オペレータの手動操作によるカラー33cの移動方向33eと交差している。カラー33cが第2接触面35dを押して、ゲート部材35を機体左側から視て時計回りに揺動させる。換言すれば、第2接触面35dが被係止部材33に押されることにより、収納部P1の開口Q1が生じる方向にゲート部材35が揺動する。そして、生じた開口Q1から被係止部材33が収納部P1に進入し、ワイヤ36の復元力によりゲート部材35が機体左側から視て反時計回りに揺動する。収納部P1の開口Q1が閉じられ、緩め機構Aが非通常状態から通常状態へ復帰する。
揺動アーム31の軸部材31aが、特許請求の範囲に記載された「第1復帰操作具」の一例である。緩め機構Aは、軸部材31a(第1復帰操作具)が人為操作されることにより非通常状態から通常状態へ復帰するように構成されている。
〔テンション機構〕
図2に示されるように、テンション機構Tは、テンションローラ41と、揺動アーム42と、付勢機構Sと、切替機構Rと、を備える。テンション機構Tは、フィードチェーン8を挟んでアイドラローラ32と反対側からテンションローラ41をフィードチェーン8に接触させてテンションをかける。
テンションローラ41は、横軸芯X7周りに回転可能な状態で、揺動アーム42の下端部に支持されている。揺動アーム42は、横軸芯X8周りに回転可能な状態で、脱穀装置9の左の側面に支持されている。
付勢機構Sは、テンションローラ41をフィードチェーン8に向けて付勢する。切替機構Rは、付勢機構Sを、テンションローラ41に付勢する通常状態(図2、図9の実線)とテンションローラ41に付勢しない非通常状態(図9の2点鎖線)とに切り替える。
図9に示されるように、付勢機構Sは、コイルバネ43と、支持体44と、ブラケット45と、を備える。コイルバネ43の前端部は、揺動アーム42に接続されている。コイルバネ43の後端部は、支持体44に接続されている。ブラケット45は、脱穀装置9の左の側面に固定されている。切替機構Rは、レバー46を備える。
図2、及び図9の実線で示される通常状態においては、付勢機構Sの支持体44が、ブラケット45に支持されている。支持体44とブラケット45との間に、切替機構Rのレバー46の前端部が挟まれている。この通常状態において、付勢機構Sのコイルバネ43が、揺動アーム42を後方へ付勢している。
通常状態において、オペレータがレバー46の後端部をブラケット45を支点として左斜め前方へ揺動させると、レバー46の前端部に押されて支持体44が移動し、ブラケット45から外れた状態となる(図9の二点鎖線)。この状態では、付勢機構Sのコイルバネ43は揺動アーム42を付勢しない。
〔離間機構、第2連携機構〕
図2、図3、図10-13を参照しながら、離間機構C及び第2連携機構Dについて説明する。
離間機構Cは、ベース部材51と、押出部材52と、スライド部材53と、被係止部材54と、操作レバー55と、付勢部材56と、を備えている。
第2連携機構Dは、基板部材61と、ゲート部材62と、ワイヤ63と、付勢部材64と、を備えている。
離間機構C及び第2連携機構Dは、機体左右方向視でフィードチェーン8の走行経路の内側に位置する。離間機構C及び第2連携機構Dは、ガイドフレーム8aの下方に配置されている。
ベース部材51は、脱穀装置9の左の側面に支持された板状の部材である。ベース部材51は、押出部材52及びスライド部材53を支持する支持部51aを備えている。
押出部材52は、棒状の部材であって、前後方向にスライド移動可能な状態で、ベース部材51の支持部51aに支持されている。押出部材52の前部は、直棒状であり、前端部がスライド部材53に接続されている。押出部材52の後部は、駆動スプロケット8bの外周形状に沿う弧状である。
押出部材52は、フィードチェーン8に接触しない状態でフィードチェーン8と駆動スプロケット8bとの間に位置する非接触状態(図2)と、非接触状態での位置よりも駆動スプロケット8bの径方向外側へ移動してフィードチェーン8に接触してフィードチェーン8を押し出す接触状態(図3)と、に状態変化可能である。押出部材52は、離間機構Cが通常状態にあるとき非接触状態となり、離間機構Cが非通常状態にあるとき接触状態となる。
押出部材52は、図2に示されるように、非接触状態において、駆動スプロケット8bの前方から回転軸8cの上を通って後方へ延び、駆動スプロケット8bの外周形状に沿って下方へ弧状に曲がり、回転軸8cよりも下側まで延びている。
スライド部材53は、その後部の棒状の部材53aが、前後方向にスライド移動可能な状態でベース部材51の支持部51aに支持されている。スライド部材53の上部に、押出部材52の前部が固定されている。スライド部材53及び押出部材52は、一体となって前後方向にスライド移動する。
押出部材52の前部は、周り止めされた形態で、スライド部材53の上部に固定されている。詳しくは、スライド部材53の上部に形成された長穴に、当該長穴と同形状に形成された押出部材52の嵌合部が嵌合することにより、回り止めが実現されている。
図2、図10に示されるように離間機構Cが通常状態にあるとき、押出部材52はフィードチェーン8に接触しない。図3、図11-12に示されるように離間機構Cが非通常状態にあるとき、押出部材52はフィードチェーン8を後方へ押し出して駆動スプロケット8bから離間させる。
図13に示されるように、駆動スプロケット8bは、その外周部に形成されると共に周方向に沿って延び径方向に凹んだ溝8dを備えている。押出部材52は、離間機構Cが通常状態にあるとき(図2)、駆動スプロケット8bが備える溝8dの内部に位置する。離間機構Cが非通常状態にあるとき(図3)、押出部材52は溝8dから出て後方に突出する。
被係止部材54は、スライド部材53の後部に取り付けられた支持部54aと、支持部54aから機体右方向へ突出する軸部材54bと、軸部材54bに支持されるカラー54cと、を備えている。支持部54aは、スライド部材53に対する前後方向の位置が調整可能なように、支持部54aに形成された長穴を介して、ボルトによりスライド部材53に取り付けられている。
操作レバー55は、L字形状に曲げられた棒状の部材である。操作レバー55の前端部はスライド部材53に固定されている。操作レバー55の上端部に着色部55aが設けられている。本実施形態では、着色部55aは、黄色の樹脂キャップである。
付勢部材56は、押出部材52を後方へ付勢する。本実施形態では、押出部材52は圧縮コイルバネである。
基板部材61は、板状の部材であって、脱穀装置9の左の側面に固定されている。
ゲート部材62は、板状の部材であって、基板部材61に対して横軸芯X9周りに揺動可能な状態で、基板部材61に支持されている。
ワイヤ63は、弾性変形可能である。ワイヤ63は、前端部がゲート部材62の上端部に接続され、後端部が状態変更機構Eの操作部材14の下部に接続されている。すなわちワイヤ63は、状態変更機構Eとゲート部材62とを接続する。
付勢部材64は、機体左側から視て反時計回りにゲート部材62を横軸芯X9周りに回転させる方向に、ゲート部材62を付勢する。本実施形態では、付勢部材64は引張りバネである。
離間機構Cが通常状態(図2、図10)にあるとき、押出部材52はフィードチェーン8から離間する。この状態で、被係止部材54が基板部材61及びゲート部材62に保持される。つまり、第2連携機構Dが離間機構Cを通常状態に保持している。
詳しくは、図10に示されるように、被係止部材54のカラー54cが基板部材61の溝61aに入り込み、ゲート部材62の突起部位62aに接触して係止される状態となる。換言すれば、被係止部材54のカラー54cが、基板部材61とゲート部材62との間に形成された収納部P2に位置する状態となる。これにより、押出部材52が図示の姿勢(図2、図10)に保持される。
図10に示されるように、被係止部材54のカラー54cが収納部P2に位置するとき、ゲート部材62におけるカラー54cとの接触面である第1接触面62bの法線62cが、ゲート部材62の横軸芯X9(揺動軸芯)と交差しており、かつ、被係止部材54(被係止部)の付勢方向54dに沿った状態である。これにより、付勢された被係止部材54からゲート部材62に力が作用しても、横軸芯X9周りのモーメントが発生せず、ゲート部材62は動かない。なお、被係止部材54の付勢は、付勢部材56によるものである。付勢方向54dは、押出部材52及びスライド部材53の移動方向と平行である。
離間機構Cが非通常状態(図3、図11)にあるとき、押出部材52が駆動スプロケット8bから後方に突出して、フィードチェーン8を後方に押し出す。フィードチェーン8が駆動スプロケット8bから離間する。
〔離間機構及び第2連携機構の状態変更〕
離間機構C及び第2連携機構Dの状態変更について説明する。コンバインが通常の状態にあるとき、離間機構Cは通常状態であり、第2連携機構Dは保持状態である(図2、図10)。
スイッチ12が操作されると、状態変更機構Eが第1動作(機体左側から視て時計回りに軸部材13を回転させる動作)を行う。操作部材14が回転し、ワイヤ63が前方へ移動する(図2から図3への変化)。ゲート部材62が機体右側から視て反時計回りに揺動し、ゲート部材62の突起部位62aが下方へ移動する(図10から図11への変化、第2連携機構Dの保持状態から変更状態への状態変更)。押出部材52、スライド部材53、及び被係止部材54が、前方へスライド移動する。押出部材52がフィードチェーン8を後方に押し、フィードチェーン8が駆動スプロケット8bから離間する(図10から図11への変化、離間機構Cの通常状態から非通常状態への状態変更)。
詳しくは、状態変更機構Eがゲート部材62を基板部材61に対して揺動させることにより、収納部P2に開口Q2(図11)が生じる。そして、開口Q2を通って被係止部材54のカラー54cが収納部P2から退出する。以上のようにして、離間機構Cが通常状態(図2、図10)から非通常状態(図3、図11)へ状態変更する。
状態変更機構Eの第1動作の終了後、所定の時間が経過すると、状態変更機構Eが第2動作(機体左側から視て反時計回りに軸部材13を回転させる動作)を行う。操作部材14が回転し、ワイヤ63が後方へ移動する。ゲート部材62が、付勢部材64に引かれて、機体右側から視て時計回りに揺動する。ゲート部材62の突起部位62aが上方へ移動する(図12の状態)。これにより、収納部P2の開口Q2が閉じられる(第2連携機構Dの変更状態から保持状態への状態変更)。
離間機構Cが非通常状態にあるとき、離間機構C及び第2連携機構Dは離間している。詳しくは、離間機構Cの被係止部材54(カラー54c)と、第2連携機構Dの基板部材61及びゲート部材62と、は離間している。従って、状態変更機構Eが第2動作を行っても、押出部材52は図11の位置から図10の位置へ移動しない。すなわち、状態変更機構Eが第1動作の後に第2動作を実行したときに、離間機構Cは非通常状態から通常状態に自動的に復帰しない。
換言すれば、離間機構Cが通常状態にあり第2連携機構Dが保持状態にあるとき、離間機構Cと第2連携機構Dとは物理的に接触しており、機械的リンクは繋がっている。離間機構Cが非通常状態にあるとき、離間機構Cと第2連携機構Dとの機械的リンクは途切れている。
離間機構Cを通常状態に復帰させるには、オペレータが離間機構Cを手動操作する必要がある。詳しくは、オペレータが、操作レバー55を持って前方へ移動させ、図12に示されるように、スライド部材53を前方に移動させる。図12に示されるように、被係止部材54のカラー54cが、ゲート部材62の第2接触面62d(突起部位62aの後面)に接触する。
ここで、第2接触面62dの法線62eは、オペレータの手動操作によるカラー54cの移動方向54eと交差している。カラー54cが第2接触面62dを押して、ゲート部材62を機体右側から視て反時計回りに揺動させる。換言すれば、第2接触面62dが被係止部材54に押されることにより、収納部P2の開口Q2が生じる方向にゲート部材62(第2部材)が揺動する。そして、生じた開口Q2から被係止部材54が収納部P2に進入し、付勢部材64の付勢によりゲート部材62が機体左側から視て時計回りに揺動する。収納部P2の開口Q2が閉じられ、離間機構Cが非通常状態から通常状態へ復帰する。
操作レバー55が、特許請求の範囲に記載された「第2復帰操作具」の一例である。離間機構Cは、操作レバー55(第2復帰操作具)が人為操作されることにより非通常状態から通常状態へ復帰するように構成されている。
第2連携機構Dの基板部材61とゲート部材62により係止部Fが構成されている。基板部材61が特許請求の範囲に記載された「第1部材」に対応し、ゲート部材62が「第2部材」に対応する。離間機構Cの被係止部材54(カラー54c)が、特許請求の範囲に記載された「被係止部」に対応する。
〔緩め機構と離間機構の動作タイミング〕
本実施形態では、緩め機構Aよりも離間機構Cの方が遅れて動作するように、各機構が構成されている。すなわち、スイッチ12が操作されると、まず緩め機構Aが動作してフィードチェーン8にかかるテンションが緩められ、次いで離間機構Cが動作してフィードチェーン8が駆動スプロケット8bから離間する。
上述した動作タイミングの相違は、本実施形態では、以下述べる第1連携機構B、第2連携機構D、及び状態変更機構Eの構造により実現されている。図3を参照しながら説明する。
状態変更機構Eの操作部材14において、横軸芯X1とワイヤ36の接続点36aとの距離L1は、横軸芯X1とワイヤ63との接続点63aとの距離L2よりも大きい。従って、アクチュエータWが動作して操作部材14が横軸芯X1周りに揺動したとき、第1連携機構Bのワイヤ36の移動量は第2連携機構Dのワイヤ36の移動量よりも大きい。
第1連携機構Bのゲート部材35における横軸芯X6とワイヤ36の接続点36bとの距離L3は、第2連携機構Dのゲート部材62における横軸芯X9とワイヤ63の接続点63bとの距離L4よりも小さい。従って、アクチュエータWが動作してワイヤ36、63が移動したとき、ゲート部材35の揺動の角度はゲート部材62の揺動の角度よりも大きい。
従って、スイッチ12が操作されて状態変更機構EのアクチュエータWが動作すると、先ず第1連携機構Bの収納部P1に開口Q1が生じ、次に第2連携機構Dの収納部P2に開口Q2が生じる。これにより、先ず緩め機構Aが作動し、次に離間機構Cが動作する。
〔他の実施形態〕
(1)状態変更機構Eの第1動作及び第2動作は、上述の実施形態と異なる動作であってもよい。例えば、第2動作による軸部材13の回転方向が、第1動作による軸部材13の回転方向と同じであってもよい。
(2)状態変更機構Eが、複数のアクチュエータWを備え、別のアクチュエータWが第1連携機構Bと第2連携機構Dとを個別に状態変更するよう、構成されてもよい。この場合、緩め機構Aに対する離間機構Cの動作遅れが、アクチュエータWの動作タイミングの調節により実現されてもよい。
(3)停止制御部17が、第1動作の実行後にオペレータから人為操作を受け付けたことに応じて状態変更機構Eに第2動作を実行させるように構成されてもよい。
(4)緩め機構Aがアクチュエータを備えてもよい。緩め機構Aが、押しボタンスイッチ等(第1復帰操作具)が人為操作されたことに基づいてアクチュエータの作動により非通常状態から通常状態へ復帰するように、構成されてもよい。
(5)離間機構Cがアクチュエータを備えてもよい。離間機構Cが、押しボタンスイッチ等(第2復帰操作具)が人為操作されたことに基づいてアクチュエータの作動により非通常状態から通常状態へ復帰するように、構成されてもよい。
(6)離間機構C、緩め機構A、及びテンション機構Tの形態は、上述の例に限られない。例えば離間機構Cが、押出部材52に替えて、フィードチェーン8を後方へ引く部材を備えてもよい。また、押出部材52の形状も上述の例に限られない。
本発明は、植立する作物を走行しながら収穫する自脱型コンバインに適用可能である。
8 :フィードチェーン
8b :駆動スプロケット
9 :脱穀装置
31a :軸部材(第1復帰操作具)
54 :被係止部材(被係止部)
54d :付勢方向
54e :移動方向
55 :操作レバー(第2復帰操作具)
61 :基板部材(第1部材)
62 :ゲート部材(第2部材)
62b :第1接触面
62c :法線
62d :第2接触面
62e :法線
A :緩め機構
B :第1連携機構
C :離間機構
D :第2連携機構
E :状態変更機構
F :係止部
P2 :収納部
Q2 :開口
X9 :横軸芯(揺動軸芯)

Claims (7)

  1. 刈取穀稈を搬送するフィードチェーンと、
    前記フィードチェーンを駆動する駆動スプロケットと、
    前記フィードチェーンによって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、
    前記フィードチェーンにテンションをかけている通常状態と、前記フィードチェーンにかかるテンションを緩めている非通常状態と、の間で状態変更可能な緩め機構と、
    前記緩め機構を前記通常状態に保持し得る保持状態と、前記緩め機構を前記通常状態から前記非通常状態へ状態変更させる変更状態と、の間で状態変更可能な第1連携機構と、
    前記フィードチェーンに作用しない通常状態と、前記フィードチェーンと前記駆動スプロケットとを噛み合いが外れる方向へ離間させた状態とする非通常状態と、の間で状態変更可能な離間機構と、
    前記離間機構を前記通常状態に保持し得る保持状態と、前記離間機構を前記通常状態から前記非通常状態へ状態変更させる変更状態と、の間で状態変更可能な第2連携機構と、
    人為操作される操作具と、
    前記操作具が人為操作されたことに応じて、前記第1連携機構及び前記第2連携機構を前記保持状態から前記変更状態へ状態変更する第1動作と、前記第1動作の後に前記第1連携機構及び前記第2連携機構を前記変更状態から前記保持状態へ戻す第2動作と、を実行する状態変更機構と、を備え、
    前記緩め機構及び前記離間機構は、前記状態変更機構が前記第2動作を実行したときに前記非通常状態から前記通常状態へ自動的に復帰しないように構成されているコンバイン。
  2. 前記緩め機構及び前記第1連携機構は、前記緩め機構が前記通常状態にあるときに両者が接触し、前記緩め機構が前記非通常状態にあるときに両者が離間するように構成され、
    前記離間機構及び前記第2連携機構は、前記離間機構が前記通常状態にあるときに両者が接触し、前記離間機構が前記非通常状態にあるときに両者が離間するように構成されている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 人為操作される第1復帰操作具及び第2復帰操作具を更に備え、
    前記緩め機構は、前記第1復帰操作具が人為操作されることにより前記非通常状態から前記通常状態へ復帰するように構成され、
    前記離間機構は、前記第2復帰操作具が人為操作されることにより前記非通常状態から前記通常状態へ復帰するように構成されている請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記第2連携機構は、係止部を含み、
    前記離間機構は、前記係止部に係止される被係止部を含み、
    前記被係止部は、前記係止部から離れる方向に付勢されており、
    前記第2連携機構が前記保持状態から前記変更状態へ状態変化するときに、前記状態変更機構が前記係止部を動作させて、前記被係止部の前記係止部への係止が解除され、前記被係止部が前記係止部から離間する請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記係止部は、第1部材と、前記第1部材に対して揺動可能な第2部材と、を含み、
    前記第2連携機構が前記保持状態にあるとき、前記被係止部が、前記第1部材と前記第2部材との間に形成される収納部に位置すると共に前記第2部材と接触して係止されており、
    前記第2連携機構が前記保持状態から前記変更状態に変化する時に、前記状態変更機構が前記第2部材を前記第1部材に対して揺動させることにより、前記収納部に開口が生じ、前記開口を通って前記被係止部が前記収納部から退出する請求項4に記載のコンバイン。
  6. 前記第2部材における、前記被係止部が前記収納部に位置するときの前記被係止部との接触面である第1接触面の法線が、前記第2部材の揺動軸芯と交差しており、かつ、前記被係止部の付勢方向に沿った状態である請求項5に記載のコンバイン。
  7. 前記離間機構は、前記第2復帰操作具の人為操作に伴って前記被係止部が移動して前記係止部に係止されることにより前記非通常状態から前記通常状態へ復帰するように構成され、
    前記第2部材における、前記離間機構の前記通常状態への復帰の際に前記被係止部と接触する面である第2接触面の法線は、前記第2復帰操作具が人為操作されるときの前記被係止部の移動方向と交差しており、
    前記第2接触面が前記被係止部に押されることにより、前記開口が生じる方向に前記第2部材が揺動する請求項6に記載のコンバイン。
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