JP7335101B2 - 電子機器用冷却モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器の冷却に用いられるモジュール等に関する。
パワーデバイスやパワーモジュール等の電子機器は、大電流を制御するため、発熱量も大きい。電子機器を安定的に動作させるためには、適切な冷却が必要となる。このような電子機器の冷却に関連する記載が、例えば、下記の特許文献1~5にある。
特開2010-158885号公報 特開2016-120648号公報 特開2016-185067号公報 特開2017-194799号公報 特開2017-220542号公報 特表2016-522310号公報 特開2018-171749号公報
特許文献1~5とは異なり、特許文献6、7は、特有な多孔質表面層を介して、異種材であるアルミニウムと樹脂の接合方法を提案している。但し、特許文献6、7には、アルミニウム系部材同士の接合方法や電子機器の冷却等に関しては、全く記載されていない。
本発明はこのような事情下で為されたものであり、従来とは構成が全く異なる電子機器用冷却モジュール等を提供することを目的とする。
本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究した結果、酸化アルミニウム層を活用して、異なるアルミニウム系部材間に形成される冷媒(特に冷液)の流路を、コンパクトに連接することを着想した。これを具体化させると共に発展させることにより、以降に述べる本発明が完成されるに至った。
《電子機器用冷却モジュール》
(1)本発明は、発熱源である電子機器の搭載側にあり、該電子機器を冷却する冷媒が流動する第1流路を有する第1部材と、該第1流路に連なる第2流路を有する第2部材と、該第1流路と該第2流路を液密に連接する接合部と、を備える電子機器用冷却モジュールであって、該第1部材は、第1アルミニウム基材からなると共に、少なくとも該第1流路の開口の周囲に第1酸化アルミニウム層を有し、該第2部材は、第2アルミニウム基材からなると共に、少なくとも該第2流路の開口の周囲に第2酸化アルミニウム層を有し、該接合部は、該第1酸化アルミニウム層と該第2酸化アルミニウム層に接合している樹脂層を有してなる電子機器用冷却モジュールである。
(2)本発明によれば、ボルト締結やOリング等を用いるまでもなく、第1部材と第2部材が、少なくとも流路付近で、液密かつ強固に接合された電子機器用冷却モジュール(単に「冷却モジュール」または「モジュール」という。)が提供され得る。
《電子機器用冷却モジュールの製造方法》
(1)本発明は、上述した冷却モジュールの製造方法としても把握できる。例えば、本発明は、上述した電子機器用冷却モジュールの製造方法であって、前記第1酸化アルミニウム層と前記第2酸化アルミニウム層との間に介装した樹脂シートを加熱圧接する接合工程を備える電子機器用冷却モジュールの製造方法でもよい。
(2)第1酸化アルミニウム層と第2酸化アルミニウム層は、例えば、第1アルミニウム基材と第2アルミニウム基材に陽極酸化処理をそれぞれ行うことにより形成される。
《その他》
(1)本明細書でいう「第1」と「第2」は、説明の便宜上の呼称である。特に断らない限り、電子機器がある側を主に「第1」という。
第1アルミニウム基材と第2アルミニウム基材は、種類(鋳造材、展伸材)、成分組成、形態等が、同じでも、異なっていてもよい。アルミニウム基材は、純アルミニウム(JIS A1000系)でも、アルミニウム合金でもよい。
第1酸化アルミニウム層と第2酸化アルミニウム層も、同じでも異なっていてもよい。アルミニウム基材を陽極酸化処理して形成される酸化アルミニウム層(単に「陽極酸化層」という。)の形態は、通常、母材となるアルミニウム基材の成分組成や金属組織等により、多少異なり得る。
(2)第1流路と第2流路の形態は問わない。例えば、第1流路は、電子機器の一面側のみにあってもよいし、電子機器を包囲するように形成されていてもよい。各流路を流動する冷媒は、気体でもよいが、通常、冷却効率の高い(熱容量の大きい)液体(適宜、「冷液」という。)が用いられる。冷液は、例えば、冷却水である。冷却水は、適宜、凍結や腐食等を防止する添加剤(エチレングリコール、防錆剤等)を含む。
本明細書でいう「液密」とは、流路の連接部から冷媒が、想定される使用範囲内で、漏洩しないシール性(封止性)が確保されていることを意味する。敢えていうと、例えば、連接された流路に、加圧(圧縮)空気を印加(例えば0.5MPa×30秒間)したときに、連接部(または接合部)から、リークが検出されないとよい。なお、気密であれば、当然に、液密であるといえる。
(3)本明細書でいう「接合部」は、酸化アルミニウム層に絡んだ樹脂層からなる。このため、酸化アルミニウム層と樹脂層により、接合部が構成されると考えてもよい。
接合部は、少なくとも各開口の周囲(外周域)にあればよいが、それよりも広くてもよい。接合の程度(接合強度)は、各流路が液密に安定して連接されていればよい。敢えていうと、せん断引張試験から求まる接合部の接合強度は、7MPa以上さらには10MPa以上であるとよい。
(4)本明細書では、適宜、対象物の最大寸法が1~1000nmさらには3~100nmである場合を「ナノサイズ」という。例えば、酸化アルミニウム層を構成する柱状体または管状体の寸法(高さ、孔径等)の最大値はナノサイズであるとよい。
また、対象物の最大寸法が1~1000μmさらには3~100μmである場合を、適宜、「マイクロサイズ」という。例えば、樹脂層に混在させるフィラー(強化繊維等)の寸法(粒径、繊維長、繊維径等)の最大値はマイクロサイズとするとよい。
さらに、対象物の最大寸法が1~1000mmさらには3~100mmである場合を、適宜、「ミリサイズ」という。例えば、流路の開口寸法(径、幅等)の最大値はミリサイズである。
(5)特に断らない限り本明細書でいう「x~y」は下限値xおよび上限値yを含む。本明細書に記載した種々の数値または数値範囲に含まれる任意の数値を新たな下限値または上限値として「a~b」のような範囲を新設し得る。また、本明細書でいう「x~ynm」はxnm~ynmを意味する。他の単位系(μm、mm、MPa等)についても同様である。
冷却モジュールの模式断面図である。 リーク試験に供した試験片の写真と模式断面図である。 引張試験に供した試験片の写真である。
本明細書で説明する内容は、本発明の冷却モジュールのみならず、その製造方法にも適宜該当し得る。上述した本発明の構成要素に、本明細書中から任意に選択した一以上の構成要素を付加し得る。製造方法に関する構成要素は、物に関する構成要素ともなり得る。なお、いずれの実施形態が最良であるか否かは、対象、要求性能等によって異なる。
《アルミニウム基材》
アルミニウム基材は、被接合面に酸化アルミニウム層の形成が可能であればよく、純アルミニウムでもアルミニウム合金でもよい。アルミニウム基材は、展伸材でも鋳造材でもよい。アルミニウム基材がSiやMg等を多く含む場合、それら元素が単体または化合物等として露出している領域で、酸化アルミニウム層が形成されない場合もあり得る。このような場合、既述した特開2018-171749号公報(特許文献7)にあるように、カップリング剤を用いて被接合面を前処理したり、樹脂原料にカップリング剤を混在させたりしてもよい。
《酸化アルミニウム層》
酸化アルミニウム層は、樹脂層と接合されればよい。酸化アルミニウム層は、自然酸化膜ではなく、例えば、200nm~30μmさらには500nm~10μm程度の厚さを有するものがよい。ここでいう厚さは、酸化アルミニウム層の断面を電子顕微鏡(SEM等)で観察したときの最小幅とする。
このような酸化アルミニウム層は、例えば、陽極酸化処理により形成される。陽極酸化処理して得られた酸化アルミニウム層(陽極酸化層)は、通常、最表面側にナノサイズの凹凸を有する。例えば、陽極酸化層は、バリアー層上に形成されたポーラス層(多孔質層)を有し、その多孔質層がナノサイズの凹凸(管)の集合体となっている。
酸化アルミニウム層は、既述した特表2016-522310号公報(特許文献6)または特開2018-171749号公報(特許文献7)に記載された多孔質表面層を最表面側に有するものであると好ましい。
多孔質表面層は、例えば、平均高さが10~100nm、13~80nmさらには15~70nmの柱状体が分散してなる。多孔質表面層は、例えば、無作為に抽出した400nm角の視野内における柱状体の断面積の合計が平均で8000~128000nm、16000~104000nmさらには32000~80000nmとなる。多孔質表面層は、例えば、同視野内における柱状体の数が平均で10~2000個、100~1500個、200~1200個さらには500~1000個となる。多孔質表面層は、例えば、同視野内における柱状体の断面の周囲の長さの合計が平均で1000~50000nm、10000~40000nmさらには20000~30000nmとなる。
柱状体の平均高さ、柱状体の断面積の合計、柱状体の数、柱状体の断面の周囲の長さの合計等は全て、上述した特許文献6、7に記載されている方法により特定される。平均値は、同文献にあるように、無作為に抽出した5箇所の400nm角の視野から、それぞれ得られた数値の算術平均値である。
このような多孔質表面層とアルミニウム基材の間に、微細凹部を有する多孔質中間層が有ってもよい。多孔質中間層は、1層に限らず、2層以上あってもよい。微細凹部の平均細孔径は、例えば、5~50nm、10~48nmさらには15~40nmである。多孔質中間層は、例えば、微細凹部の平均細孔中心間距離が5~90nm、10~70nmさらには20~50nmである。多孔質中間層は、例えば、平均厚さが100nm~20μm、200nm~5μmさらには300nm~1μmである。
微細凹部の平均細孔径、平均細孔中心間距離、平均厚さ等も全て、上述した特許文献6、7に記載されている方法により特定される。平均値も、同文献にあるように、無作為に抽出した5個または5箇所について得られた数値の算術平均値である。
ちなみに、本明細書でいう酸化アルミニウム層の好例が、既述した特許文献(特表2016-522310号公報および特開2018-171749号公報)に十分記載されている。このため、それら特許文献に記載された全文(全内容)は、適宜、本願に組み込まれるものとする。そして、それら特許文献の記載内容に基づいて、本願に係る酸化アルミニウム層を特定、限定等できるものとする。この点は、後述する陽極酸化処理についても同様である。
《陽極酸化処理》
陽極酸化処理は、酸化アルミニウム層の仕様に応じて、処理条件が調整される。上述した特有の柱状体を有する多孔質表面層や特有の微細凹部を有する多孔質中間層は、例えば、既述した特許文献(特表2016-522310号公報および特開2018-171749号公報)の記載に基づいて形成される。具体的にいうと次の通りである。
アルミニウム基材の少なくとも被接合面に対して、複数回の陽極酸化処理を施す。各回の陽極酸化処理は、例えば、次のような条件下でなされる。電解溶液は、例えば、シュウ酸、硫酸等の酸性溶液である。電解溶液の濃度は、例えば、0.01~10mol/Lさらには0.1~1mol/Lである。電解溶液の温度は、例えば、-10~80℃さらには10~60℃である。電流密度は、例えば、0.002~2.5A/dm、0.01~1.0A/dmさらには0.1~0.5A/dmである。印加電圧は、例えば、1~30V、2~20Vさらには3~10Vである。処理時間は、例えば、30秒~100分、1~60分さらには3~30分である。
複数回の陽極酸化処理は、〔2回目以降の陽極酸化処理により形成される層の厚さ〕≧〔1回目の陽極酸化処理により形成される層の厚さ〕を満たす条件下でなされるとよい。例えば、〔2回目以降の陽極酸化の処理条件(電流密度及び/又は電圧)〕が〔1回目以降の陽極酸化の処理条件(電流密度及び/又は電圧)〕以上(より大きく)、さらには前者が後者の1~5倍に設定されるとよい。
陽極酸化処理前の被接合面に、予備処理(バフ研磨処理、ヘアーライン処理、梨地・模様付処理等)、前処理(脱脂処理、エッチング処理、電解研磨処理等の表面の清浄・溶解処理)がなされてもよい。また、陽極酸化処理後に、水洗処理、封孔処理、リン酸溶液への浸漬処理、カップリング剤処理、デスマット処理等を行ってもよい。
脱脂処理は、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、界面活性剤等を含む脱脂浴を用いてなされる。浸漬温度は、例えば、15~55℃さらには25~40℃である。浸漬時間は、例えば、1~10分間さらには3~6分間である。
エッチング処理は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ性水溶液や、塩酸、硝酸、硫酸、弗酸等の酸性水溶液等を用いてなされる。各水溶液の濃度は、例えば、20~200g/Lさらには50~150g/Lである。浸漬温度は、例えば、30~70℃さらには40~60℃である。浸漬時間は、例えば、0.5~5分間さらには1~3分間である。
電解研磨処理は、例えば、リン酸、リン酸-硫酸、リン酸-硫酸-クロム酸、過塩素酸-無水酢酸、過塩素酸-エタノール、硝酸等の水溶液を用いてなされる。例えば、電流密度は1~10A/dm2、浴電圧は20~30V、処理時間は1~5分間とするとよい。水洗処理は、例えば、常温の水道水で複数回洗浄した後、40~60℃程度の水で30秒程度洗浄するとよい。
《樹脂層》
樹脂層は、少なくとも各部材の流路開口の外周域に設けられた酸化アルミニウム層と、液密に強固な接合を行えるものであればよい。酸化アルミニウム層の微細な凹凸に侵入している部分も含めて、樹脂層の厚さは、例えば、10μm~100mm、50μm~10mmさらには100μm~5mm程度でよい。ここでいう厚さは、接合部の断面を電子顕微鏡(SEM等)で観察したときに、樹脂が存在する領域の最小幅とする。
樹脂層を形成する樹脂は、熱硬化性樹脂でも、汎用プラスチック、汎用エンジニアリングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチック等の熱可塑性樹脂でもよい。このような樹脂には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンといったポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、アクリロニトリル-スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリブタジエン、ポリエチレンテレフタレート等がある。汎用エンジニアリングプラスチックには、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12といったポリアミド(PA)、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、超高分子量ポリエチレン等がある。スーパーエンジニアリングプラスチックには、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、熱可塑性ポリイミド、液晶ポリマー、ポリテトラフロロエチレンといったフッ素樹脂等である。
樹脂層は、被接合面の形態や冷却モジュール構造に応じて、例えば、流路に対応した貫通穴を有するシート状、板状または塊状の他、さらにはパイプ状等でもよい。
シート状の樹脂層なら、例えば、樹脂のリング材を酸化アルミニウム層間で加熱圧接(熱圧着)して形成される。パイプ状、板状または塊状等の樹脂層なら、例えば、第1酸化アルミニウム層と第2酸化アルミニウム層を少なくとも一部の内壁面とするキャビティへ、溶融樹脂を射出成形(いわゆるインサート成形)等して形成されてもよい。
樹脂層は、樹脂中にフィラー(充填材)が分散した複合材(FRP)からなる複合樹脂層でもよい。フィラーは、樹脂層全体に対して5~55%、15~45%さらには25~35%含まれるとよい。フィラーが過少ではその補強効果も少ない。フィラーが過多になると、樹脂層による接合性や接合強度の低下を招く。フィラーは、単種のみに限らず、複数種が混在したものでもよい。なお、本明細書でいうフィラーの含有割合(%)は、樹脂層全体に対する質量割合である。
フィラーは、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ボロン繊維等の強化繊維である。強化繊維は、例えば、酸化アルミニウム層の微細凹凸よりも十分に大きいマイクロサイズである。このような強化繊維は、酸化アルミニウム層の微細孔へ嵌入等しない。
樹脂層は、添加剤等を含んでもよい。添加剤には、例えば、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、加水分解抑制剤、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤、結晶核剤、粘度調整剤、着色剤、染料、抗菌剤、シランカップリング剤などの表面処理剤等がある。
《被接合面/接合面》
酸化アルミニウム層からなる(被)接合面は、平面状に限らず、例えば、曲面状でも、凹凸形状等でもよい。(被)接合面が、フランジ面のように平面状であると、樹脂シート材を用いた熱圧着により、各部材の接合や流路の連接を効率的に行うことができる。なお、十分な接合強度を確保するため、(被)接合面の大きさは、通常、ミリサイズ(またはセンチサイズ)である。
《電子機器》
冷却対象である電子機器は種々ある。電子機器の代表例は、発熱量の大きい半導体装置(パワーデバイスまたはパワーモジュール)である。
冷却モジュールの一形態例を示すと共に、樹脂層を介して接合した種々の試験片のシール性(気密性/液密性)と接合強度を示す。これらの具体例に基づいて、本発明をさらに詳しく説明する。
《冷却モジュール》
一例である冷却モジュールMの要部断面を図1に示した。冷却モジュールMは、ベース1(第1部材)と、ケース2(第2部材)と、接合部3と、パワーデバイス4(電子機器)とを備える。なお、説明の便宜上、冷却モジュールMの実際の配置とは関係なく、図1に示した矢印の方向を、上下方向および左右方向とする。
ベース1は、Al合金の展伸材(第1アルミニウム基材)からなる。ベース1には、クーラント5(冷媒、冷液)が流れる流路11(第1流路)が形成されている。流路11の下端側にあるポート11a(第1開口)の外周域には、陽極酸化層12(第1酸化アルミニウム層)が形成されている。
ケース2は、Al合金の鋳造材(第2アルミニウム基材)からなる。ケース2には、クーラント5が流れる流路21(第2流路)が形成されている。流路21の上端側にあるポート21a(第2開口)の外周域には、陽極酸化層22(第2酸化アルミニウム層)が形成されている。
接合部3は、陽極酸化層12と陽極酸化層22に絡み、ベース1とケース2を接合し、流路11と流路21を液密に連接する樹脂層31を有する。
パワーデバイス4は、モータ駆動用の電力を制御する半導体装置である。発熱源であるパワーデバイス4は、その周囲に形成されたクーラント5の流路41を有する筐体42により保持されている。筐体42は、ベース1上に搭載(固定)されている。
冷却モジュールMによれば、薄い接合部3により、流路11と流路21の液密な連接と、ベース1とケース2の接合とが、簡素かつ省スペースで実現される。
《リーク試験》
種々の試験片を製作して、樹脂層からなる接合部のシール性を次のようなリーク試験により評価した。
[試験片の製作]
(1)アルミニウム基材
図2Aに示す第1部材と第2部材を用意した。第1部材は、展伸材であるAl-Mn系合金(JIS A3003/Mn:1~1.5%、Cu:0.05~0.2%、残部:Alと不純物/「%」は質量%を意味する。以下同様)からなる円板(φ30mm×t2mm)である。
第2部材は、鋳造材であるAl-Si-Cu系合金(JIS ADC12/Si:9.6~12%、Cu:1.5~3.5%、残部:Alと不純物)からなる円環(外径φ55mm×内径φ20mm×t2mm)である。
(2)陽極酸化処理
各部材の被接合面に、以下のような陽極酸化処理を行った。なお、陽極酸化処理は、特表2016-522310号公報または特開2018-171749号公報の記載に沿って行った。本明細書中で特に記載していない内容は、それら特許文献の記載に基づく。
前処理として、各被接合面をアセトンで脱脂処理した。その後、各被接合面に電解研磨処理を施した。電解研磨液には、HClO(67ml)とCOH(160ml)との混合液を用いた。液温度:15~30℃、電圧:8V、処理時間:2分間とした。その処理後、各部材をイオン交換水により洗浄した。
前処理後の各被接合面に陽極酸化処理を行った。電解液は、硫酸(和光純薬工業株式会社製、純度96~98%)の水溶液(10質量%/0℃)を用いた。各部材を陽極、白金板を陰極とし、印加電圧:10V、処理時間:7.5分間とする第1回目の陽極酸化処理を行った。これに続けて、印加電圧:10V、処理時間:15分間とする第2回目の陽極酸化処理を行った。その後、各部材をイオン交換水で洗浄し、乾燥させた。
後処理として、陽極酸化処理後の各部材を、リン酸溶液に浸漬し、室温で10分間攪拌した。その後、各部材をイオン交換水で洗浄し、乾燥させた。なお、リン酸処理の時間または回数の増加により、陽極酸化層を構成する個々の柱状体が分離された状態で観察され易くなり得る。
なお、比較試験片として、陽極酸化処理を行わない第1部材および第2部材も用意した。
(3)樹脂シート
3種類の樹脂からなる樹脂シートを用意した。いずれの樹脂シートも円環状(外径φ28mm×内径φ20mm×t1mm)とした。樹脂シートは、射出成形で作製した平板(58mm×58mm×t1mm)から、円環状樹脂シートを4個切り抜いて製造した。
3種類の樹脂は、 (a) PPS(東レ株式会社製A900)、 (b) ガラス繊維(強化繊維)が30%配合されたPPS(DIC株式会社製FZ-2130)、 (c) PA11(アルケマ株式会社製)である。ガラス繊維は、いずれも最大繊維径:10~20μm、最大繊維長:50~1000μmであった。
(4)接合工程
第1部材、樹脂シートおよび第2部材を、その順に積層した積層体を加熱プレス(加熱圧接)した。加熱プレスは、積層体の外周囲に、厚さ5mmのステンレス製ガイドを配置して行った。このとき、積層体に印加される加圧力は約0.01~1.0MPa程度である。加熱温度と、その温度での圧接時間は、表1にまとめて示した。なお、加熱温度は第1部材の温度を熱電対で測定した。
[試験]
図2Aに示すように、各試験片の内部へ、0.5MPaの加圧空気を印加して、リーク試験を行った。リークの有無は、加圧空気を印加した試験片を水中に30秒間浸漬し、試験片からの発泡の有無により行った。
このリーク試験は、接合後初期と、各試験片を80℃の温水に10日間浸漬する耐水試験後とで、それぞれ行った。これらリーク試験の結果(シール性)を表1にまとめて示した。
《せん断引張試験》
(1)試験片の製作
図2Bに示す試験片を製作して、樹脂層による接合強度を、せん断引張試験により評価した。第1部材と第2部材は共に短冊状(25mm×98mm×t2mm)とした。各部材の基材(アルミニウム合金)は前述した通りである。各被接合面にも、前述した陽極酸化処理を施した。なお、本試験でも、比較試験片として、陽極酸化処理を行わない第1部材および第2部材を用意した。
前述した3種類の樹脂からなる樹脂シートも用意した。樹脂シートの製法も前述した通りである。但し、ここでは、樹脂シートを方形状(25mm×5mm×t0.5mm)とした。
第1部材、樹脂シートおよび第2部材を、その順に積層した積層体を、前述した場合と同様に、加熱プレスにより熱圧着した。なお、このとき用いたステンレス製ガイドの厚みは4.5mmとした。加熱温度は、上述した場合と同様とした。圧接時間は30秒とした。
(2)試験
各試験片について、ISO規格(ISO 19095)に準拠しつつ、インストロン型万能試験機(Instron社製「INSTRON 5566」)を用いて、引張速度:10mm/minで、せん断引張試験を行った。破断時の荷重を、試験片の初期の接合面積(25mm×5mm)で除した公称応力を接合強度とした。本試験を2回(n=2)または3回(n=3)行い、各試験で得られた接合強度の算術平均値を表1に併せて示した。
《観察》
第1部材(A3003)と第2部材(ADC12)の各被接合面に形成した陽極酸化層を、特表2016-522310号公報または特開2018-171749号公報の記載に沿ってSEM観察した。なお、SEMには、株式会社日立製作所製 電界放出型走査電子顕微鏡 S-4300を用いた。こうして得られた各被接合面に形成されていた陽極酸化層の特徴は、第1部材(第1酸化アルミニウム層)/第2部材(第2酸化アルミニウム層)の順で示すと、次の通りであった。
(a) 多孔質表面層
柱状体の平均高さ :50nm/17nm
柱状体の数の平均値 :911個/986個
柱状体断面積の合計の平均値 :63000nm/78000nm
柱状体断面の周囲の長さの合計の平均値 :22400nm/28500nm
(b) 多孔質中間層
平均厚さ(平均膜厚) :500nm/400nm
微細凹凸の平均細孔径 :22nm/19nm
微細凹凸の平均細孔間距離 :42nm/35nm
《評価》
(1)表1から明らかなように、被接合面に陽極酸化層が形成されていないと、実用的な接合がなされないことがわかった。なお、樹脂層がPA11からなる場合、陽極酸化層が無くても、当初は第1部材と第2部材が接合された。しかし、耐水試験後、第1部材と第2部材はやはり剥離した。
(2)一方、被接合面に陽極酸化層が形成されている場合、樹脂層を構成する樹脂の種類やフィラーの有無を問わず、シール性、接合強度、耐久性等が確保された金属部材間の接合が可能となることがわかった。
Figure 0007335101000001
1 ベース(第1部材)
11 流路(第1流路)
12 陽極酸化層(第1酸化アルミニウム層)
2 ケース(第2部材)
21 流路(第2流路)
22 陽極酸化層(第2酸化アルミニウム層)
3 接合部
31 樹脂層
4 パワーデバイス(電子機器)
M 冷却モジュール

Claims (5)

  1. 発熱源である電子機器の搭載側にあり、該電子機器を冷却する冷媒が流動する第1流路を有する第1部材と、
    該第1流路に連なる第2流路を有する第2部材と、
    該第1流路と該第2流路を液密に連接する接合部と、
    を備える電子機器用冷却モジュールであって、
    該第1部材は、第1アルミニウム基材からなると共に、少なくとも該第1流路の開口の周囲に第1酸化アルミニウム層を有し、
    該第2部材は、第2アルミニウム基材からなると共に、少なくとも該第2流路の開口の周囲に第2酸化アルミニウム層を有し、
    該接合部は、該第1酸化アルミニウム層と該第2酸化アルミニウム層に接合している樹脂層からなり、
    該第1酸化アルミニウム層と該第2酸化アルミニウム層は、平均高さが10~100nmの柱状体が分散した多孔質表面層を最表面側に有し、 該多孔質表面層は、無作為に抽出した400nm角の視野内における該柱状体の断面積の合計が平均で8000~128000nm であると共に、該視野内における該柱状体の数が平均で10~2000個であり、
    該樹脂層は、樹脂中にフィラーが分散した複合樹脂層であると共に、該第1酸化アルミニウム層と該第2酸化アルミニウム層の間に介装した樹脂シートを加熱圧接してなる電子機器用冷却モジュール。
  2. 前記樹脂層全体に対する質量割合で前記フィラーは5~55%含まれる請求項1に記載の電子機器用冷却モジュール。
  3. 前記樹脂層の厚さは、10μm~5mmである請求項1または2に記載の電子機器用冷却モジュール。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載した電子機器用冷却モジュールの製造方法であって、
    前記第1酸化アルミニウム層と前記第2酸化アルミニウム層との間にそのまま介装した樹脂シートを加熱圧接する接合工程を備える電子機器用冷却モジュールの製造方法。
  5. 前記第1酸化アルミニウム層と前記第2酸化アルミニウム層は、それぞれ、前記第1アルミニウム基材と前記第2アルミニウム基材の陽極酸化処理により形成される請求項4に記載の電子機器用冷却モジュールの製造方法。
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