JP7332401B2

JP7332401B2 - ドアホールシールおよびその製造方法

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Publication number: JP7332401B2
Application number: JP2019164570A
Authority: JP
Inventors: 廣小田; 義弘小原
Original assignee: Nishikawa Rubber Co Ltd
Current assignee: Nishikawa Rubber Co Ltd
Priority date: 2019-09-10
Filing date: 2019-09-10
Publication date: 2023-08-23
Anticipated expiration: 2039-09-10
Also published as: US11865902B2; US20210070154A1; CN112549923A; JP2021041794A

Description

本発明は、車両のドアのドアインナーパネルに取付けられるドアホールシールの一部を構成するためのシート、該シートと防音材とを備えるドアホールシール、およびその製造方法に関する。

一般に車両のドアは、車外側に配置されるドアアウターパネルと、ドアトリムと、ドアアウターパネルとドアトリムとの間に設けられるドアインナーパネルと、を主に備えて構成されている。また、従来、ドアインナーパネルとドアトリムとの間にドアホールシールが取付けられたものがある。

また、近年、車外からの音を遮断するために、ＥＰＤＭなどのエラストマーの発泡体をドアホールシールとして使用するケースがある（特許文献１参照）。図７の符号７０２で示す図は、このタイプのドアホールシールの構造を示す模式図である。同図に示すように、このタイプのドアホールシールは、第１シート１０００および第２シート２０００を備える。なお、第１シート１０００は、第２シート２０００に対して溶着部１２００を介して溶着されている。図７の符号７０１で示す図は、車両のドアへの装着前の第１シート１０００の構造を示す模式図である。車両のドアへの装着前は、第１シート１０００は、ドアインナーパネルのサービスホールを取り囲む周縁部分１０２０と、周縁部分１０２０に取り囲まれた中側部分１０１０と、を含み、中側部分１０１０と、周縁部分１０２０との間に環状のミシン目ライン１０４０が形成されている。また、第２シート２０００は、主にＥＰＤＭなどのエラストマーの発泡体から構成されている。

このドアホールシールは、取付けの際には、または取付ける前には、ミシン目ライン１０４０において切断されることで中側部分１０１０が抜き取られ、周縁部分１０２０が、ドア本体部分に残るように構成されている。図７の符号７０２で示す図では、ミシン目ライン１０４０に沿って中側部分１０１０と、周縁部分１０２０とが切り離されることで中側部分１０１０が抜き取られた状態を示している。このため、図７の符号７０２で示す図では、ミシン目ライン１０４０は見られない。なお、特許文献２に開示されたドアホールシールは、図７の符号７０２で示す図のドアホールシールと同様の構造を有している。

特許第３８９０５６８号明細書特許第２６３６５９６号明細書

次に、図７の符号７０３および符号７０４で示す図は、符号７０２で示す図のドアホールシールにおけるＡ－Ａ断面の矢視断面図である。同図に示すように、第１シート１０００の溶着部１２００よりも中側（紙面に対して下側）は、未溶着部分６００となる。このため、図７の符号７０４で示す図のように、車両の振動やスピーカーの振動でドアホールシールの未溶着部分６００（第１シート１０００の一部）が振動し、ドアインナーパネルＰに干渉することで異音が発生し易くなる。また、上述したように、前記特許文献２に開示されたドアホールシールは符号７０２で示す図のドアホールシールと同様の構造を有しているため、符号７０２で示す図のドアホールシールと同様の問題点を有している。

本発明の一態様は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、シートの一部の振動に起因した異音の発生を低減させることができるシート、ドアホールシールおよびその製造方法を実現することを目的とする。

前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るシートは、車両のドアのドアインナーパネルに取付けられるドアホールシールの一部を構成するためのシートであって、前記ドアインナーパネルのサービスホールを取り囲む周縁部分と、前記周縁部分に取り囲まれた中側部分と、を含み、前記中側部分と前記周縁部分との境界に沿って、第１孔および前記第１孔と大きさが異なる第２孔のそれぞれが複数形成されているものである。

前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るドアホールシールは、車両のドアのドアインナーパネルに取り付けられるドアホールシールであって、前記ドアインナーパネルに形成されたサービスホールを取り囲む開口部が形成されたシートと、前記シートに溶着された、前記サービスホールを車内側から塞ぐための防音材と、を備えており、前記シートにおける前記開口部を形成する内周壁は、平面視で複数の凹凸形状になっているものである。

前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るドアホールシールの製造方法は、車両のドアのドアインナーパネルに取り付けられるドアホールシールの製造方法であって、前記ドアホールシールの一部を構成するためのシートに、第１孔および前記第１孔と大きさが異なる第２孔のそれぞれを複数形成することにより、前記シートに、前記ドアインナーパネルのサービスホールを取り囲む周縁部分と、前記周縁部分に取り囲まれた中側部分と、を形成する孔形成工程と、前記第１孔および前記第２孔のそれぞれを複数形成した前記シートに、防音材を、該防音材で前記中側部分を車内側から覆うように溶着する溶着工程と、前記防音材を溶着した前記シートから前記中側部分を抜き取る抜き取り工程と、を含む方法である。

本発明の一態様によれば、シートの一部の振動に起因した異音の発生を低減させることができる。

本発明の実施形態１に係るドアホールシールが取り付けられたフロントドアの車内側の構造を示す図である。本発明の実施形態１に係るドアホールシールを構成するシートの上面図である。本発明の実施形態１に係るドアホールシールの上面図である。前記シートに関し、周縁部分の一部を部分的に拡大した部分拡大図である。符号５０１で示す図は、図３に示すＢ－Ｂ断面の矢視断面図であり、符号５０２で示す図は、図３に示すＣ－Ｃ断面の矢視断面図である。本発明の実施形態２に係るドアホールシールを構成するシートの上面図である。符号７０１で示す図は、従来のドアホールシールを構成するシートの構造を示す模式図であり、符号７０２で示す図は、従来のドアホールシールの構造を示す模式図であり、符号７０３および７０４で示す図は、符号７０２で示す図におけるＡ－Ａ断面の矢視断面図である。

〔実施形態１〕
以下、本発明の一実施形態について、図１～図５を用いて詳細に説明する。

＜ドアホールシールの取付け例＞
先ず、図１を参照して、本発明の一実施形態に係るドアホールシール３００が取り付けられたフロントドア（車両のドア）Ｄの車内側の構造について説明する。なお、図１の例において、紙面向かって右側が前側（フロント側）に、左側が後側（リヤ側）に、それぞれ対応している。

図１に示すように、車両のフロントドア用開口部（図示せず）に開閉可能に設けられるフロントドアＤは、ドアアウターパネル（図示せず）およびドアインナーパネルＰを備える。ドアインナーパネルＰには、ガラスやレギュレータを組み付けたり、補修したりするためのサービスホールＰ１が形成されている。

ドアインナーパネルＰには、ドアホールシール３００がブチルシーラ等の溶着部１２０によって取り付けられている。ドアホールシール３００は、ドアインナーパネルＰに形成されたサービスホールＰ１等を車内側から塞ぐことで、ドアガラス（図示せず）とドアアウターパネルとの間から浸入した雨水等が、サービスホールＰ１を通ってさらに車内に浸入するのを防止する。

なお、上述したドアホールシール３００の取付けはあくまで一例であり、例えば、ドアホールシール３００はリアドア（図示せず）に取り付けてもよい。このように、本発明の一実施形態に係るドアホールシールが取り付けられる車両のドアについて、その種類は限定されない。また、本発明の一実施形態に係るドアホールシールの取付け対象となる車両についても、ハードトップ車あるいはコンバーチブル車など、その種類は限定されない。

＜第１シートの構造＞
次に、図２～図５に基づき、本発明の一実施形態に係る第１シート（シート）１００およびドアホールシール３００の構造について説明する。第１シート１００は、フロントドアＤのドアインナーパネルＰに取付けられるドアホールシール３００の一部を構成するためのシートである。本実施形態の第１シート１００は、透明性を有する樹脂材料で構成される。

図２に示すように、第１シート１００は、周縁部分２０と、周縁部分２０に取り囲まれた中側部分１０と、を含む。周縁部分２０は、ドアインナーパネルＰに形成されたサービスホールＰ１を取り囲む部分である。また、第１シート１００では、中側部分１０と周縁部分２０との境界に沿って、第１孔３０、および第１孔３０と大きさの異なる第２孔４０のそれぞれが複数形成されている。また、第１孔３０は、第２孔４０よりも大きい孔となっている。

ここで、第１孔３０は、第１シート１００から中側部分１０を抜き取るための孔であり、本実施形態では、略矩形形状の孔となっている。なお、第１孔３０の形状は、略矩形形状に限定されず、様々な形状の孔であって良い。一方、第２孔４０は、中側部分１０と周縁部分２０とを切り離すための孔であり、例えば、複数の小孔が中側部分１０と周縁部分２０との境界に沿って並んだものとなっている。本実施形態では、隣接する第１孔３０の間に複数の第２孔４０が存在しているが、このような構造に限定されない。例えば、隣接する第１孔３０の間に少なくとも１つの小さい第２孔４０が存在していれば良い。

前記の構造によれば、中側部分１０と、周縁部分２０と、を切り離して第１シート１００から中側部分１０を抜き取った場合、第１孔３０付近は、第１シート１００の未溶着部分６０（図５の符号５０２で示す図参照）が存在しない範囲となる。このため、第１シート１００全体における未溶着部分６０が占める範囲が小さくなるため、第１シート１００の一部（未溶着部分６０）の振動に起因した異音の発生を低減させることができる。

また、第１孔３０と第２孔４０とは、図２に示すように、中側部分１０と周縁部分２０との境界に沿って交互に配置されていることが好ましい。これにより、第１孔３０と第２孔４０とが交互に配置されていない場合と比較して、第１シート１００から中側部分１０を抜き取ることが容易になる。換言すれば、同図に示すように、複数の第１孔３０のうち、特定の第１孔３０と、当該第１孔３０に隣り合う第１孔３０との間に、中側部分（１０）と周縁部分（２０）との境界に沿って１つまたは複数の第２孔４０が配置されていることが好ましい。これにより、互いに隣り合う第１孔３０同士の間に第２孔４０が配置されていない場合と比較して、第１シート１００から中側部分１０を抜き取ることが容易になる。

＜ドアホールシールの構造＞
次に、図３に基づき、本発明の一実施形態に係るドアホールシール３００について説明する。ドアホールシール３００は、上述したように、フロントドアＤのドアインナーパネルＰに取り付けられる。また、図３に示すように、ドアホールシール３００は、第１シート１００と、第２シート（防音材）２００とを備える（図５参照）。

第１シート１００は、ドアインナーパネルＰに形成されたサービスホールＰ１を取り囲む開口部５０が形成されたシートである。一方、第２シート２００は、第１シート１００に溶着された、サービスホールＰ１を車内側から塞ぐためのシートである。

第２シート２００の材料としては、エラストマー、例えばエチレン－プロピレン－ジエン系三元共重合体ゴム（ＥＰＤＭ）などのゴムが挙げられる。また、例えば、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）およびＡＢＳ（アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン）などの樹脂や、熱可塑性エラストマー（ＴＰＥ）であってもよい。さらに、これらのゴム、樹脂、または熱可塑性エラストマーは、発泡体であっても繊維であっても良く、これらの複合体や、その他の材料との複合体であっても良い。

また、図３に示すように、第１シート１００における開口部５０を形成する内周壁は、平面視で複数の凹凸形状になっている。前記凹凸形状の凹部付近は、第１シート１００の未溶着部分６０（図５参照）が存在しない範囲となる。このため、第１シート１００全体における未溶着部分６０が占める範囲が小さくなるため、第１シート１００の一部（未溶着部分６０）の振動に起因した異音の発生を低減させることができる。

次に、図４は、第１シート１００に関し、周縁部分２０の一部を部分的に拡大した部分拡大図である。同図に示すように、溶着部１２０に沿って、複数の第１孔３０が形成されており、互いに隣接する複数の第１孔３０の間には、第１孔３０よりもかなり小さい、複数の第２孔４０が形成されている。また、図４に示す例では、第１孔３０の一部が、溶着部１２０側に侵入しており、溶着部１２０の一部が空洞部となっている。

前記のような構造の第１シート１００において、複数の第２孔４０に沿って、中側部分１０と、周縁部分２０と、を切り離して第１シート１００から中側部分１０を抜き取る。この場合、第１シート１００における開口部５０を形成する内周壁は、平面視で複数の凹凸形状になる（図３参照）。このため、第１シート１００には、図５の符号５０１で示す断面図のような部分と、符号５０２で示す断面図のような部分とが生じる。なお、図５に示すように、第１シート１００と第２シート２００とは、溶着部１２０を介して溶着されている。

次に、図５の符号５０１で示す図は、図３に示すＢ－Ｂ断面の矢視断面図である。一方、符号５０２で示す図は、図３に示すＣ－Ｃ断面の矢視断面図である。図５の符号５０１で示す図の断面の場合、第１シート１００の溶着部１２０よりも中側（紙面向って下側）は、未溶着部分６０となる。一方、符号５０２で示す図の断面の場合、第１シート１００の溶着部１２０よりも中側の未溶着部分６０は存在していない。このため、第１シート１００全体における未溶着部分６０が占める範囲が小さくなるため、第１シート１００の一部（未溶着部分６０）の振動に起因した異音の発生を低減させることができる。

＜ドアホールシールの製造方法＞
前記のドアホールシール３００は、例えば、以下の工程（１）～（３）を含む製造方法により、製造することができる。

（１）図２に示すように、第１シート１００に、第１孔３０および第２孔４０のそれぞれを複数形成することにより、第１シート１００に、中側部分１０と、周縁部分２０と、を形成する工程（孔形成工程）。

（２）図５に示すように、第１孔３０および第２孔４０のそれぞれを複数形成した第１シート１００に、第２シート２００を、第２シート２００で中側部分１０を車内側から覆うように溶着する工程（溶着工程）。

（３）図３に示すように、第２シート２００を溶着した第１シート１００から中側部分１０を抜き取って開口部５０を形成する工程（抜き取り工程）。

〔実施形態２〕
本発明の他の実施形態について、図６を用いて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。

第１シート１００（シート）ａは、フロントドアＤのドアインナーパネルＰに取付けられるドアホールシール３００の一部を構成するためのシートである。図６に示すように、第１シート１００ａは、周縁部分２０ａと、周縁部分２０ａに取り囲まれた中側部分１０ａと、を含む。周縁部分２０ａは、ドアインナーパネルＰに形成されたサービスホールＰ１を取り囲む部分である。本実施形態の第１シート１００ａでは、中側部分１０ａの形状が略Ｙ形状となっている点で実施形態１の第１シート１００と異なっている。

また、中側部分１０ａと周縁部分２０ａとの境界に沿って、第１孔３０ａ、および第１孔３０ａと大きさの異なる第２孔４０ａのそれぞれが複数形成されている。ここで、第１孔３０ａは、第１シート１００ａから中側部分１０ａを抜き取るための孔である。一方、第２孔４０ａは、中側部分１０ａと周縁部分２０ａとを切り離すための孔であり、例えば、複数の小孔が中側部分１０と周縁部分２０との境界に沿って並んだものとなっている。また、本実施形態では、第１孔３０ａは、実施形態１の第１シート１００における第１孔３０と比較してかなり大きい孔となっている。

本実施形態の第１シート１００ａは、第１孔３０ａの数が、３つとかなり少なく、さらに、第１孔３０ａが、第２孔４０ａよりもかなり大きい孔となっている点で実施形態１の第１シート１００と異なっている。このため、第１孔３０ａの１つ１つが、第１シート１００ａの広い領域を占めている。このような構造を採用することにより、第２孔４０ａを介して中側部分１０ａと周縁部分２０ａとを切り離す際の第２孔４０ａの数を少なくすることができるため、第１シート１００ａから中側部分１０ａを抜き取り易くすることができる。

〔まとめ〕
本発明の態様１に係るシート（第１シート１００，１００ａ）は、車両のドア（フロントドアＤ）のドアインナーパネル（Ｐ）に取付けられるドアホールシール（３００）の一部を構成するためのシートであって、前記ドアインナーパネルのサービスホール（Ｐ１）を取り囲む周縁部分（２０）と、前記周縁部分に取り囲まれた中側部分（１０）と、を含み、前記中側部分と前記周縁部分との境界に沿って、第１孔（３０）および前記第１孔と大きさが異なる第２孔（４０）のそれぞれが複数形成されているものである。

前記構成によれば、中側部分と、周縁部分と、を切り離してシートから中側部分を抜き取った場合、第１孔または第２孔付近は、シートの未溶着部分が存在しない範囲となる。このため、シート全体における未溶着部分が占める範囲が小さくなるため、シートの一部（未溶着部分）の振動に起因した異音の発生を低減させることができる。

本発明の態様２に係るシート（第１シート１００，１００ａ）は、前記態様１において、前記第１孔（３０）は、前記シートから前記中側部分（１０）を抜き取るための孔であり、前記第２孔（４０）は、前記中側部分と前記周縁部分とを切り離すための孔であっても良い。前記構成によれば、中側部分と、周縁部分と、を切り離してシートから中側部分を抜き取った場合、第１孔付近は、シートの未溶着部分が存在しない範囲となる。このため、シート全体における未溶着部分が占める範囲が小さくなるため、シートの一部（未溶着部分）の振動に起因した異音の発生を低減させることができる。

本発明の態様３に係るシート（第１シート１００，１００ａ）は、前記態様１または２において、前記第１孔（３０）は、前記第２孔（４０）よりも大きいことが好ましい。前記構成によれば、中側部分と、周縁部分と、を切り離してシートから中側部分を抜き取った場合、第１孔付近は、シートの未溶着部分が存在しない範囲となる。このため、シート全体における未溶着部分が占める範囲が小さくなるため、シートの一部（未溶着部分）の振動に起因した異音の発生を低減させることができる。

本発明の態様４に係るシートは、複数の前記第１孔（３０）のうち、特定の前記第１孔と、当該第１孔に隣り合う前記第１孔との間に、前記中側部分（１０）と前記周縁部分（２０）との境界に沿って１つまたは複数の前記第２孔（４０）が配置されていることが好ましい。前記構成によれば、互いに隣り合う第１孔同士の間に第２孔が配置されていない場合と比較して、シートから中側部分を抜き取ることが容易になる。

本発明の態様５に係るドアホールシール（３００）は、車両のドア（フロントドアＤ）のドアインナーパネル（Ｐ）に取り付けられるドアホールシールであって、前記ドアインナーパネルに形成されたサービスホール（Ｐ１）を取り囲む開口部（５０）が形成されたシート（第１シート１００）と、前記シートに溶着された、前記サービスホールを車内側から塞ぐための防音材（第２シート２００）と、を備えており、前記シートにおける前記開口部を形成する内周壁は、平面視で複数の凹凸形状になっているものである。

前記構成によれば、シートにおける開口部を形成する内周壁は、平面視で複数の凹凸形状になっている。また、凹凸形状の凹部付近は、シートの未溶着部分が存在しない範囲となる。このため、シート全体における未溶着部分が占める範囲が小さくなるため、シートの一部（未溶着部分）の振動に起因した異音の発生を低減させることができる。

本発明の態様６に係るドアホールシール（３００）の製造方法は、車両のドア（フロントドアＤ）のドアインナーパネル（Ｐ）に取り付けられるドアホールシールの製造方法であって、前記ドアホールシールの一部を構成するためのシート（第１シート１００）に、第１孔（３０）および前記第１孔と大きさが異なる第２孔（４０）のそれぞれを複数形成することにより、前記シートに、前記ドアインナーパネルのサービスホール（Ｐ１）を取り囲む周縁部分（２０）と、前記周縁部分に取り囲まれた中側部分（１０）と、を形成する孔形成工程と、前記第１孔および前記第２孔のそれぞれを複数形成した前記シートに、防音材（第２シート２００）を、該防音材で前記中側部分を車内側から覆うように溶着する溶着工程と、前記防音材を溶着した前記シートから前記中側部分を抜き取る抜き取り工程と、を含む方法である。前記方法によれば、前記態様１と同様の効果を奏する。

〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

１０中側部分
１０ａ中側部分
２０周縁部分
２０ａ周縁部分
３０第１孔
３０ａ第１孔
４０第２孔
４０ａ第２孔
５０開口部
１００第１シート（シート）
１００ａ第１シート（シート）
１２０溶着部
２００第２シート（防音材）
３００ドアホールシール
Ｄフロントドア（車両のドア）
Ｐドアインナーパネル
Ｐ１サービスホール

Claims

車両のドアのドアインナーパネルに取り付けられるドアホールシールであって、
前記ドアインナーパネルに形成されたサービスホールを取り囲む開口部が形成されたシートと、
前記シートに溶着された、前記サービスホールを車内側から塞ぐための防音材と、を備えており、
前記シートにおける前記開口部を形成する内周壁は、平面視で複数の凹凸形状になっている、ドアホールシール。
車両のドアのドアインナーパネルに取り付けられるドアホールシールの製造方法であって、
前記ドアホールシールの一部を構成するためのシートに、第１孔および前記第１孔と大きさが異なる第２孔のそれぞれを複数形成することにより、前記シートに、前記ドアインナーパネルのサービスホールを取り囲む周縁部分と、前記周縁部分に取り囲まれた中側部分と、を形成する孔形成工程と、
前記第１孔および前記第２孔のそれぞれを複数形成した前記シートに、防音材を、該防音材で前記中側部分を車内側から覆うように溶着する溶着工程と、
前記防音材を溶着した前記シートから前記中側部分を抜き取る抜き取り工程と、を含む、製造方法。