JP7144494B2 - ドア構造及び車両用ドアの組付方法 - Google Patents

ドア構造及び車両用ドアの組付方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用ドアのアウタパネルよりも車内側に位置するインナパネルと、このインナパネルに設けられた開口部と、この開口部を覆うカバー部材とを有するドア構造及び車両用ドアの組付方法に関する。
例えば、特許文献1には、車両用ドアを構成するインナパネルの開口部に対し、ホールカバー部材を複数のクリップを用いて固定するドア構造が開示されている。
特開2013-256184号公報
ところで、特許文献1に開示されたドア構造では、ホールカバー部材の下端部側が、インナパネルの車内側に配置されている。これにより、特許文献1に開示されたドア構造では、インナパネルを伝わって流れてきた水又は水分が、ホールカバー部材の表面を伝わってインナパネルとホールカバー部材の下端部側との間に入り込むおそれがある。
また、特許文献1に開示されたドア構造では、インナパネルとホールカバー部材との間に弾性シール部材が介装されているが、この場合、弾性シール部材を配置する際の工数、弾性シール部材による部品点数の増加、弾性シール部材のシール性能の低下のおそれ、又は、弾性シール部材の品質のばらつき等が発生するおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、インナパネルの開口部から車内側に対して、水又は水分が入り込むことを抑制することが可能なドア構造及び車両用ドアの組付方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車両用ドアのアウタパネルと、前記アウタパネルよりも車内側に位置するインナパネルと、前記インナパネルに設けられた開口部と、前記開口部全体車外側から覆って閉塞するカバー部材とを有するドア構造であって、前記カバー部材の周縁部は、前記開口部の周縁部に車外側から密着、前記カバー部材は、前記インナパネルの前記開口部の周縁部に車内側から係止して、前記カバー部材を前記インナパネルに対して着脱自在に固定する複数の固定部材を有し、前記カバー部材の周縁部は、前記固定部材を前記インナパネルの前記開口部の周縁部に車内側から係止した際に、前記開口部の周縁部を車外側から押圧するように弾性変形した状態となることを特徴する。
さらに、本発明は、カバー部材の把持部を把持しながら、車内側からインナパネルの開口部に対して前記カバー部材を挿通させ、前記インナパネルとアウタパネルとの間に該カバー部材を配置する工程と、前記把持部を把持しながら、前記カバー部材の下部に配置された位置決め用爪部を、前記開口部の周縁部に引っ掛けて該カバー部材を位置決めする工程と、前記把持部を持って前記カバー部材を車内側方向に引っ張って引き起こし作業を行う工程と、固定部材を用いて、前記カバー部材を前記インナパネルに対して着脱自在に固定する工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、インナパネルの開口部から車内側に対して、水又は水分が入り込むことを抑制することが可能なドア構造及び車両用ドアの組付方法を得ることができる。
本発明の実施形態に係るドア構造が適用された車両用ドアの概略斜視図である。 図1に示す後側カバー部材の拡大斜視図である。 図1に示す車両用ドアの一部省略拡大縦断面図である。 図1に示す車両用ドアにおいて、(a)は、インナパネルの開口部に対してカバー部材を固定するクリップの拡大斜視図、(b)は、位置決め用爪部の拡大斜視図である。 (a)は、クリップ固定前の状態を示す模式断面図、(b)は、クリップ固定後の状態を示す模式断面図である。 カバー部材の変形例を示す断面図であり、(a)は、クリップ固定前の状態を示す断面図、(b)は、クリップ固定後の状態を示す断面図である。 (a)~(c)は、インナパネルの開口部に対してカバー部材を取り付ける工程を示す工程図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図中において、「前後」は、車両前後方向、「左右」は、車幅方向(左右方向)、「上下」は、車両上下方向(鉛直上下方向)をそれぞれ示している。
図3に示されるように、車両用ドア10は、車外側に位置するアウタパネル11と、このアウタパネル11よりも車内側に位置するインナパネル12と、このインナパネルの車室内側面を覆うドアライニング13とを備えて構成されている。
インナパネル12の車内側(表面側)とドアライニング13の車外側(裏面側)との間には、カバー部材14が介装されている。図1及び図7(a)に示されるように、このカバー部材14は、インナパネル12に設けられた前方側開口部(開口部)16aを覆って閉塞する前側カバー部材18と、後方側開口部(開口部)16bを覆って閉塞する後側カバー部材20とから構成されている。カバー部材14は、例えば、樹脂材料によって成形されている。なお、前方側開口部16a及び後方側開口部16bの両者をそれぞれ示すときは、「開口部16」と記載する。
開口部16は、例えば、図示しない、ウインドレギュレータ機構、ドアロック機構、及び、スピーカユニット等のメンテナンス作業を行うために設けられたものである。車両前後方向に沿った前方側開口部16aと後方側開口部16bとの間には、車両上下方向に沿って延びる隔壁が設けられている(図1参照)。
また、インナパネル12の前方側開口部16a及び後方側開口部16bには、それぞれ、車外側(アウタパネル11側)に向かって屈曲する周縁部22が設けられている(図3参照)。さらに、インナパネル12の周縁部22には、該周縁部22から車外側(アウタパネル11側)に向かって突出するフランジ部24が設けられている(図3参照)。さらにまた、インナパネル12の車内側であって周縁部22の外径側には、前方側開口部16a及び後方側開口部16bの開口形状に対応する形状からなり、後記するクリップ26の先端部が係止される平面状の平面部(インナパネルの車内側の面)28が設けられている(図4(a)、図3参照)。
前側カバー部材18及び後側カバー部材20は、それぞれ、側面視した形状が異なるのみで概略構成が同一に設けられている。このため、後側カバー部材20について詳細に説明し、前側カバー部材18の説明を省略する。
図2に示されるように、後側カバー部材20の外側には、側面視して略台形状を呈する周縁部30が設けられている。図3に示されるように、この周縁部30は、インナパネル12の後方側開口部16bの周縁部22よりも車外側に位置し、インナパネル12の周縁部22と車内外方向で重畳している。また、後側カバー部材20の周縁部30は、インナパネル12の周縁部22に当接している。
図2に示されるように、後側カバー部材20の周縁部22に近接する内側部位には、複数のクリップ装着孔(孔部)32が設けられている。この複数のクリップ装着孔32は、後側カバー部材20の車両上部に位置し、略中央部に配置されたクリップ装着孔と、後側カバー部材20の車両前方側に位置し、上下方向に沿って離間する一組のクリップ装着孔と、後側カバー部材20の車両後方側に配置されたクリップ装着孔とから構成されている。
なお、本実施形態では、前側カバー部材18及び後側カバー部材20に対して、それぞれ4つのクリップ装着孔32が配置されているが、これに限定されるものではない。図1に示されるように、前側カバー部材18には、車両前方側のクリップ装着孔と、車両上部側に配置されたクリップ装着孔と、車両後方側に配置された一組のクリップ装着孔とがそれぞれ配置されている。
後側カバー部材20の車内側面の略中央部には、車幅方向内側(ドアライニング側)に向かって突出する把持部34が設けられている(図2参照)。この把持部34を設けることで、インナパネル12の開口部16に対してカバー部材14を取り付ける際、車内側にいる作業者が把持部34を把持することで、カバー部材14を容易に取り付けることができる。
後側カバー部材20の下方側には、後方側開口部16bに対して該後側カバー部材20を所定位置に位置決めする複数の位置決め用爪部36a、36bが設けられている(図1、図2、図4(b)、図3参照)。この位置決め用爪部36a、36bは、後側カバー部材20(カバー部材14)の下部側斜辺の上部側に位置する位置決め用爪部36aと、位置決め用爪部36aよりも下部側斜辺の下部側に位置する位置決め用爪部36bとから構成されている。各位置決め用爪部36a、36bは、断面L状を呈するフック形状からなり、位置決め用爪部36a、36bの先端がカバー部材14の周縁部22に向かって延出している。また、上部側の位置決め用爪部36aと下部側の位置決め用爪部36bとは、車両前後方向において離間して配置されている。本実施形態では、カバー部材14(後側カバー部材20)の下部に下部側斜辺に沿って複数の位置決め用爪部36a、36bを配置することで、カバー部材14の位置決め精度を向上させることができる。なお、本実施形態では、複数の位置決め用爪部36a、36bを配置しているが、これに限定されるものではなく、単一の位置決め用爪部であってもよい。
図4(a)及び図2に示されるように、後側カバー部材20の車内側には、各クリップ装着孔32に装着され、後側カバー部材20をインナパネル12に対して着脱自在に装着(固定)するクリップ(固定部材)26が設けられている。このクリップ26は、図3に示されるように、柱状を呈するクリップ本体38と、クリップ本体38の一端部に設けられ、インナパネル12の平面部28に当接してクリップ本体38を係止する係止部40と、係止部40と反対側のクリップ本体38の他端部に設けられ、クリップ装着孔32に対して回転可能に装着される回転軸部42とを有する。
クリップ本体38及び係止部40は、回転軸部42を回転中心としてインナパネル12の車内側の平面部28に沿って回転し、固定位置と被固定位置とが変位可能に設けられている(図7(c)参照)。なお、クリップ26のクリップ本体38及び係止部40は、「固定片」として機能するものである。
図3に示されるように、回転軸部42の先端部は、複数のスリットによって径方向に弾性変形可能な複数の爪片46と、この爪片46の先端側に設けられた段差からなる爪係止部48とを有する。クリップ26の回転軸部42がクリップ装着孔32に装着される際、スリットによって回転軸部42の複数の爪片46が縮径し、クリップ装着孔32に対して回転軸部42が回転可能に装着された後、複数の爪片46が拡径して爪係止部48がクリップ装着孔32に当接することで抜け止めがなされる。
なお、本実施形態では、車内側において、カバー部材14をインナパネル12に対して着脱自在に結合する固定部材として、クリップ26をその一例として図示しているが、これに限定されるものではない。
クリップ26を介して、後側カバー部材20をインナパネル12に固定した後のクリップ26の車外側の面と、このクリップ26の車外側の面と水平方向に沿った後側カバー部材20(カバー部材14)の車内側の面との車内外方向の離間距離(D2;図5(b)参照)は、クリップ26固定前のインナパネル12の車内側の面と、このインナパネル12の車内側の面と水平方向に沿った後側カバー部材20(カバー部材14)の車内側の面との車内外方向の離間距離(D1;図5(a)参照)よりも短くなっている(D1>D2)。カバー部材14がインナパネル12に当接した際、カバー部材14の周縁部30が車外側に弾性変形するように設けられているからである。換言すると、カバー部材14の周縁部30が、インナパネル12の車外側の面を押圧する(図5(b)の矢印参照)ように弾性変形するからである。
次に、カバー部材14の変形例について説明する。図6(a)及び図6(b)は、カバー部材の変形例を示す断面図であり、図6(a)は、クリップ固定前の状態を示す断面図、図6(b)は、クリップ固定後の状態を示す断面図である。
この変形例に係るカバー部材14aは、該カバー部材14aの周縁部22を弾性変形可能な弾性部材(例えば、ゴム等)50で構成している。カバー部材14aがインナパネル12に当接した際、弾性部材50が車外側に弾性変形するように設けられている。換言すると、弾性部材50がインナパネル12の車外側の面を押圧する(図6(b)の矢印参照)ように弾性変形する。本実施形態では、周縁部22を弾性部材50で構成することで、周縁部22の弾性力を高めることが可能となり、インナパネル12とカバー部材14aとがオーバーラップし、インナパネル12とカバー部材14aとの密着性を向上させることができる。
なお、樹脂成形されたカバー部材14の一部と弾性部材50とは、例えば、周知の二色成形によって一体的に構成してもよい。また、カバー部材14の一部と弾性部材50とをそれぞれ別体で構成し、例えば、接着剤等によって一体的に結合するようにしてもよい。
本実施形態に係るドア構造が適用された車両用ドア10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態では、カバー部材14の周縁部22が、インナパネル12の開口部16の周縁部30に対して車外側から当接していると共に、開口部16の周縁部30よりも車外側に位置している。このため、本実施形態では、インナパネル12を伝わって流れてきた水が、カバー部材14の車外側の表面を伝わって下方に流出する。従って、本実施形態では、インナパネル12を伝わって流れてきた水がインナパネル12の車内側(客室側)に入り込むことを抑制することができる。この結果、本実施形態では、インナパネル12の開口部16から車内側に対して、水又は水分が入り込むことを抑制することが可能なドア構造を得ることができる。
また、本実施形態において、カバー部材14は、車内側において、該カバー部材14をインナパネル12に対して着脱自在に取り付ける(固定する)クリップ(固定部材)26を有している。このクリップ26は、クリップ装着孔32に対して車内側から装着することができるため、車内側からクリップ取付作業を簡便に遂行することができる。この結果、本実施形態では、メンテナンス性・作業性を向上させることができる。仮に、クリップ26が車外側に位置している場合、作業者が車内側から手を伸ばすことができず、例えば、異なる他の孔部等を介してクリップ26の取付作業を遂行しなければならず、取付作業が非常に困難となる。
さらにまた、本実施形態において、クリップ26は、カバー部材14のクリップ装着孔32に装着される回転軸部42と、この回転軸部42を回転中心として回転可能に設けられるクリップ本体38及び係止部40とを有している。クリップ本体38及び係止部40は、回転軸部42を回転中心としてインナパネル12の車内側の平面部28に沿って回転し、固定位置と被固定位置とが変位可能に設けられている。本実施形態では、固定片として機能するクリップ本体38及び係止部40をインナパネル12の平面部28に沿って回転させることで、インナパネル12の厚み方向の可動域を小さくすることが可能となり、インナパネル12とアウタパネル11との間のスペースを有効活用することができる。
さらにまた、本実施形態では、クリップ26の少なくとも一つが、カバー部材14の上部に配置され、位置決め用爪部36a、36bの少なくとも一つが、カバー部材14の下部に配置されることで、上部側のクリップ26で防水し、下部側の位置決め用爪部36a、36bでカバー部材14を所定位置に位置決めすることができる。また、クリップ26は、カバー部材14の周縁部22の全周にわたって配置することが不要となり、工数を削減することができる。
さらにまた、本実施形態において、カバー部材14の車内側の側面部には、開口部16に対し該カバー部材14の取付時に把持される把持部34が設けられている。本実施形態では、インナパネル12の開口部16に対してカバー部材14を取り付ける際、作業者が把持部34を持って該把持部を車内側方向に引っ張ることでカバー部材14を容易に引き起こすことができる。この引き起こし作業については、後記で詳細に説明する。また、作業者が把持部34を持って把持部34を引っ張ることで、カバー部材14をインナパネル12の開口部16に対してより一層密着させることができる。
図7(a)~図7(c)は、インナパネルの開口部に対してカバー部材を取り付ける組付工程を示す工程図である。
次に、図7(a)~図7(c)に基づいて、インナパネル12の開口部16に対するカバー部材14の取付工程について説明する。なお、クリップ26は、回転軸部42がカバー部材14のクリップ装着孔32に対して挿通されただけで、クリップ26が未だ固定されていないクリップ固定前の状態にあるものとする。
図7(a)に示されるように、作業者は、カバー部材14の把持部34を把持しながら、車内側からインナパネル12の開口部16に対してカバー部材14を投入する。その際、図7(a)の実線矢印及び破線矢印に示されるように、開口部16の右上から左下に向かってカバー部材14を傾斜させ、車内側から車外側へカバー部材14を移行させた状態で投入する。この投入作業によってカバー部材14は、最終的にインナパネル12の車外側に位置するようになる。なお、図7(a)において、実線矢印は、カバー部材14が車内側に位置する投入状態を示し、破線矢印は、カバー部材14が車外側に位置する投入状態を示している。
続いて、図7(b)に示されるように、作業者は、カバー部材14の把持部34を把持しながら、カバー部材14の下部に配置された一対の位置決め用爪部36a、36bを開口部16の周縁部22にそれぞれ引っ掛けてカバー部材14を所定位置に位置決めする。
一対の位置決め用爪部36a、36bを介してカバー部材14が開口部16の所定位置に位置決めされた後、さらに、作業者は、把持部34を持ってカバー部材14を車内側方向に引っ張って引き起こし作業を行う。この引き起こし作業によって、インナパネル12の車外側において、カバー部材14の周縁部30と開口部16の周縁部22とをそれぞれ周縁部の全体にわたって均一に密着させることができる。
続いて、カバー部材14の周縁部30と開口部16の周縁部22との密着状態を保持したまま、図7(c)の実線矢印に示されるように、回転軸部42を回転中心としてクリップ26を時計回り方向又は半時計回り方向に回転させることにより、クリップ26の係止部40がインナパネル12の車内側の平面部28に係止される。同様にして各クリップ26を時計回り方向又は半時計回り方向に回転させてクリップ26の係止部40を平面部28に係止させる。このようにして、前側カバー部材18及び後側カバー部材20を、それぞれ前方側開口部16a及び後方側開口部16bに対して順次装着(固定)することができる(図1参照)。本実施形態では、上記の工程を遂行することにより、インナパネル12の開口部16から車内側に対して、水又は水分が入り込むことを抑制することが可能な車両用ドア10を簡便に組み付けることができる。
さらに、本実施形態において、クリップ26を介して、カバー部材14をインナパネル12に固定した後のクリップ26とカバー部材14との車内外方向の離間距離(D2)は、クリップ26の固定前のインナパネル12とカバー部材14との車内外方向の離間距離(D1)よりも短くなっている(D1>D2)。本実施形態では、クリップ26の回転軸部42をクリップ装着孔32に装着しただけで未だクリップ本体38及び係止部40を回転させていない固定前の状態(係止部40によって平面部28が係止されていない状態)から、クリップ本体38及び係止部40を時計回り方向又は半時計回り方向に所定角度だけ回動させることで、クリップ26の係止部40をインナパネル12の車内側の平面部28に係止してクリップ26を確実に固定することができる。この結果、本実施形態では、インナパネル12の車外側において、カバー部材14の周縁部30と開口部16の周縁部22とをそれぞれ周縁部の全体にわたって均一に密着させることができる。
クリップ26を固定したクリップ固定後の状態では、クリップ固定前の状態と比較して、インナパネル12とカバー部材14との車内外方向の離間距離を近づけることができる。この結果、本実施形態では、インナパネル12とカバー部材14との密着性を向上させ、インナパネル12の開口部16から車内側に対して水又は水分が入り込むことをより一層抑制することができる。
10 車両用ドア
11 アウタパネル
12 インナパネル
14、14a カバー部材
16 開口部
22 (開口部の)周縁部
26 クリップ(固定部材)
28 平面部(インナパネルの車内側の面)
30 (カバー部材の)周縁部
32 クリップ装着孔(孔部)
34 把持部
36a、36b 位置決め用爪部
38 クリップ本体(固定片)
40 係止部(固定片)
42 回転軸部
50 弾性部材
D1、D2 離間距離

Claims (6)

  1. 車両用ドアのアウタパネルと、前記アウタパネルよりも車内側に位置するインナパネルと、前記インナパネルに設けられた開口部と、前記開口部全体車外側から覆って閉塞するカバー部材とを有するドア構造であって、
    前記カバー部材の周縁部は、前記開口部の周縁部に車外側から密着
    前記カバー部材は、前記インナパネルの前記開口部の周縁部に車内側から係止して、前記カバー部材を前記インナパネルに対して着脱自在に固定する複数の固定部材を有し、
    前記カバー部材の周縁部は、前記固定部材を前記インナパネルの前記開口部の周縁部に車内側から係止した際に、前記開口部の周縁部に車外側から押圧するように弾性変形した状態となることを特徴するドア構造。
  2. 請求項記載のドア構造において、
    前記固定部材は、前記カバー部材の孔部に装着される回転軸部と、前記回転軸部を回転中心として回転可能に設けられる固定片とを有し、
    前記固定片は、前記回転軸部を回転中心として前記インナパネルの車内側の面に沿って回転し、固定位置と固定位置とが変位可能に設けられていることを特徴とするドア構造。
  3. 請求項又は請求項記載のドア構造において、
    前記カバー部材は、前記開口部に対して該カバー部材を所定位置に位置決めする位置決め用爪部を備え、
    前記固定部材の少なくとも一つは、前記カバー部材の上部に配置され、
    前記位置決め用爪部の少なくとも一つは、前記カバー部材の下部に配置されていることを特徴とするドア構造。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか1項記載のドア構造において、
    前記カバー部材の車内側の側面部には、前記開口部に対し該カバー部材の取付時であって、前記カバー部材を車内側から前記開口部を通じて前記インナパネルの車外側に配置した際に把持される把持部が設けられていることを特徴とするドア構造。
  5. カバー部材の把持部を把持しながら、車内側からインナパネルの開口部に対して前記カバー部材を挿通させ、前記インナパネルとアウタパネルとの間に該カバー部材を配置する工程と、
    前記把持部を把持しながら、前記カバー部材の下部に配置された位置決め用爪部を、前記開口部の周縁部に引っ掛けて該カバー部材を位置決めする工程と、
    前記把持部を持って前記カバー部材を車内側方向に引っ張って引き起こし作業を行う工程と、
    固定部材を用いて、前記カバー部材を前記インナパネルに対して着脱自在に固定する工程と、
    を有することを特徴とする車両用ドアの組付方法。
  6. 請求項記載の車両用ドアの組付方法において、
    前記固定部材を介して、前記カバー部材を前記インナパネルに固定した後の前記固定部材と前記カバー部材との車内外方向の離間距離は、前記固定部材の固定前の前記インナパネルと前記カバー部材との車内外方向の離間距離よりも短いことを特徴とする車両用ドアの組付方法。
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