JP2004262306A - 自動車用ホールシールの取付部材およびドア構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】取付け作業性に優れ、ホールシールのリサイクルを可能とする取付部材を提供することを課題とする。
【解決手段】自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を、ホールシール20で閉鎖するために使用する取付部材を、底壁11a、内壁11bおよび外壁11cからなる断面略U字状で、内壁11bと外壁11cで作業穴4の開口端部4aの全周または一部を、ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11とで構成する。また、ホールシール20の周端部20aを、取付部材10によって、作業穴4の開口端部4aの両面を密に挟み込んだ状態で、着脱自在に取付ける。
【選択図】 図4
【解決手段】自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を、ホールシール20で閉鎖するために使用する取付部材を、底壁11a、内壁11bおよび外壁11cからなる断面略U字状で、内壁11bと外壁11cで作業穴4の開口端部4aの全周または一部を、ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11とで構成する。また、ホールシール20の周端部20aを、取付部材10によって、作業穴4の開口端部4aの両面を密に挟み込んだ状態で、着脱自在に取付ける。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ドアのインナーパネルに、レギュレーター等の儀装品を取付けるために形成した作業穴を、ホールシールで閉鎖するために使用する取付部材、および当該取付部材を備えたドア構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1および図2を参照して説明する。一般に、自動車ドアのインナーパネル2には、レギュレーター等の儀装品を取付けるための作業穴4が形成されている。この作業穴4は、水の侵入を防止するために、儀装品を取付けた後に、ビニール製等のホールシールによって閉鎖するが、従来、この閉鎖は、当該ホールシールをブチルシーラーを介してドアパネル1(インナーパネル2)に貼着することによって行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ホールシールを、ブチルシーラーによってドアパネルに貼着する従来技術においては、ブチルシーラーの貼付け作業を必要とするので、取付け作業が厄介であるといった問題がある。また、ブチルシーラーを介するので、ホールシールを一旦取付けると、取外しができず、作業性が悪いといった問題もある。さらに、ホールシールにブチルシーラーが接着するため、ホールシールをリサイクルすることができないといった問題もある。
【0004】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、取付け作業性に優れ、ホールシールのリサイクルを可能とする取付部材、および当該取付部材を備えたドア構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1乃至図6を参照して説明する。第一の発明に係る自動車用ホールシールの取付部材10は、自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を,ホールシール20で閉鎖するために使用する着脱自在の取付部材であって、底壁11a,内壁11bおよび外壁11cからなる断面略U字状で,前記内壁11bと外壁11cで前記作業穴4の開口端部4aの全周または一部を,ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11とからなるものである。
【0006】
第二の発明に係る自動車用ホールシールの取付部材10は、自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を,ホールシール20で閉鎖するために使用する着脱自在の取付部材であって、底壁11a,内壁11bおよび外壁11cからなる断面略U字状で,前記内壁11bと外壁11cで前記作業穴4の開口端部4aの全周または一部を,ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11と、前記取付本体部11の内壁11bまたは/および外壁11cから内方へ突設され,前記ホールシール20に密に弾設するリップ部12とからなるものである。
【0007】
第三の発明に係るドア構造は、自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を,着脱自在の取付部材10を使用して,ホールシール20で閉鎖したドア構造であって、 前記ホールシール20を軟質材で構成し、前記取付部材10を,底壁11a,内壁11bおよび外壁11cからなる断面略U字状で,前記内壁11bと外壁11cで前記作業穴4の開口端部4aの全周または一部を,ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11とで構成し、前記ホールシール20の周端部20aを,取付部材10によって,作業穴4の開口端部4aの両面を密に挟み込んだ状態で,着脱自在に取付けてなるものである。
【0008】
第四の発明に係るドア構造は、自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を,着脱自在の取付部材10を使用して,ホールシール20で閉鎖したドア構造であって、前記ホールシール20を軟質材で構成し、前記取付部材10を,底壁11a,内壁11bまたはおよび外壁11cからなる断面略U字状で,前記内壁11bと外壁11cで前記作業穴4の開口端部4aの全周または一部を,ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11と,前記取付本体部11の内壁11bまたは/および外壁11cから内方へ突設され,前記ホールシール20に密に弾接するリップ部12とで構成し、前記ホールシール20の周端部20aを,取付部材10によって,作業穴4の開口端部4aの両面を密に挟み込んだ状態で,着脱自在に取付けてなるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る自動車用ホールシールの取付部材10の実施形態を、図1乃至図5に示す。これは、自動車のインナーパネル2とアウターパネル3で構成したドアパネル1において、そのインナーパネル2に、レギュレーター等の儀装品を装着するために形成した作業穴4を、ホールシール20で閉鎖するために使用するものであり、取付本体部11と、前記取付本体部11の内壁11bまたは外壁11cから内方へ突設され、前記ホールシール20に密に弾設するリップ部12とリップ部12とで構成される。この取付部材10は、軟質の樹脂材やゴム材を押出成形または型成形することによって形成しており、適度の柔軟性を有する。
【0010】
取付本体部11は、底壁11a、内壁11bおよび外壁11cからなる断面略U字状で、その内壁11bと外壁11cで作業穴4の開口端部4aの全周を、ホールシール20を挟んで挟持するものである。また、リップ部12は、取付本体部11の外壁11c内面から内方へ突設され、ホールシール20に弾接する。
【0011】
本発明に係るドア構造の実施形態を、同じく図1乃至図5に示す。これは、自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を、着脱自在の取付部材10を使用して、ホールシール20で閉鎖したドア構造である。
【0012】
このホールシール20は、軟質の樹脂材やゴム等のゴム様弾性体で構成している。また、取付部材10は、上記実施形態に係るものを使用している。そして、ホールシール20の周端部20aを、当該取付部材10によって、作業穴4の開口端部4aの両面を密に挟み込んだ状態で、着脱自在に取付けている。
【0013】
上記実施形態に係る取付部材10およびドア構造においては、ホールシール20を、ブチルゴム等の接着剤を使用せず、取付部材10のみによって取付けるので、ブチルゴム等を貼付ける作業を不要とすることができる。従って、取付け作業が容易となる。
【0014】
また、取付部材10は着脱自在であるので、ホールシール20を一旦取付けた後でも、必要に応じて取り外すことができる。従って、作業性が向上する。
【0015】
さらに、ホールシール20にはブチルゴム等の接着剤を貼り付けないので、取り外した後、リサイクルすることが可能となる。同様に、取付部材10もリサイクルすることができる。
【0016】
なお、ホールシール20の周端部20aを、取付部材10によって、作業穴4の開口端部4aの両面を密に挟み込んだ状態で着脱自在に取り付けているので、水のドアパネル1内への侵入を確実に防止することができる。特に、リップ部12をホールシール20に密に弾接させているので、水の侵入をさらに未然に防止することができる。
【0017】
上記両実施形態における取付部材10のリップ部12は、外壁11cから突設しているが、内壁11bから突設することもできるし、両側から突設することもできる。更に図示は省略するが、U字状本体内に芯材を挿入するか或いはU字状本体の材質硬度を上げることにより、リップ12無しとしてもよい。また、この取付部材10は、作業穴4開口端部4aの全周に沿って取付けるものとしているが、図6に示すように、そのほぼ下半部のみに取付けることもできる。
【0018】
ホールシール20には水密性が要求されるが、自動車によっては水密性を厳しく要求しなくても良いものがあり、その場合、下半部のみで水密性を確保することができる。なお、下半部のみに取付ける場合には、その上半部に自己保持機能を持たせるために、ホールシール20の肉厚を3mm〜5mm程度に設定し、ある程度の剛性を持たせると良い。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載の自動車用ホールシールの取付部材10は、断面略U字状で、その内壁11bと外壁11cで作業穴4の開口端部4aの全周または一部を、ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11の内壁11bまたは外壁11cと、ホールシール20を、ブチルゴム等の接着剤を使用しないで取付けることができる。従って、取付け作業が容易となる。また、この取付部材10は着脱自在であるので、ホールシール20を一旦取付けた後でも、必要に応じて取り外すことができる。よって、作業性が向上する。さらに、ホールシール20にはブチルゴム等の接着剤を貼り付けないので、取り外した後、リサイクルすることが可能となる。
【0020】
請求項2に記載の自動車用ホールシールの取付部材10は、断面略U字状で、その内壁11bと外壁11cで作業穴4の開口端部4aの全周または一部を、ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11の内壁11bまたは/および外壁11cから内方へリップ部12を突設して構成しているので、ホールシール20を、ブチルゴム等の接着剤を使用しないで取付けることができる。従って、取付け作業が容易となる。また、この取付部材10は着脱自在であるので、ホールシール20を一旦取付けた後でも、必要に応じて取り外すことができる。よって、作業性が向上する。さらに、ホールシール20にはブチルゴム等の接着剤を貼り付けないので、取り外した後、リサイクルすることが可能となる。
【0021】
請求項3に記載のドア構造は、ホールシール20を軟質材で構成し、取付部材10を請求項1に記載の着脱自在のもので構成し、ホールシール20の周端部20aを、当該取付部材10によって、作業穴4の開口端部4aに着脱自在に取付けたので、ブチルゴム等を貼付ける作業を不要とすることができる。これにより、ホールシール20の取付け作業が容易なドア構造とすることができる。また、取付部材10は着脱自在であるので、ホールシール20を必要に応じて取り外すことができ、作業性が向上する。さらに、ホールシール20にはブチルゴム等の接着剤を貼り付けないので、取り外した後、リサイクルすることができる。
【0022】
請求項4に記載のドア構造は、ホールシール20を軟質材で構成し、取付部材10を請求項2に記載の着脱自在のもので構成し、ホールシール20の周端部20aを、当該取付部材10によって、作業穴4の開口端部4aに着脱自在に取付けたので、ブチルゴム等を貼付ける作業を不要とすることができる。これにより、ホールシール20の取付け作業が容易なドア構造とすることができる。また、取付部材10は着脱自在であるので、ホールシール20を必要に応じて取り外すことができ、作業性が向上する。さらに、ホールシール20にはブチルゴム等の接着剤を貼り付けないので、取り外した後、リサイクルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業穴を形成したインナーパネルを有する自動車を示す側面図である。
【図2】図1に示す自動車のインナーパネルを示す正面図である。
【図3】本発明の実施形態を示す要部正面図である。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】図4に示す取付部材の要部拡大図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1 ドアパネル
2 インナーパネル
3 アウターパネル
4 作業穴
4a 開口端部
10 取付部材
11 取付本体部
11a 底壁
11b 内壁
11c 外壁
12 リップ部
20 ホールシール
20a 周端部
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ドアのインナーパネルに、レギュレーター等の儀装品を取付けるために形成した作業穴を、ホールシールで閉鎖するために使用する取付部材、および当該取付部材を備えたドア構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1および図2を参照して説明する。一般に、自動車ドアのインナーパネル2には、レギュレーター等の儀装品を取付けるための作業穴4が形成されている。この作業穴4は、水の侵入を防止するために、儀装品を取付けた後に、ビニール製等のホールシールによって閉鎖するが、従来、この閉鎖は、当該ホールシールをブチルシーラーを介してドアパネル1(インナーパネル2)に貼着することによって行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ホールシールを、ブチルシーラーによってドアパネルに貼着する従来技術においては、ブチルシーラーの貼付け作業を必要とするので、取付け作業が厄介であるといった問題がある。また、ブチルシーラーを介するので、ホールシールを一旦取付けると、取外しができず、作業性が悪いといった問題もある。さらに、ホールシールにブチルシーラーが接着するため、ホールシールをリサイクルすることができないといった問題もある。
【0004】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、取付け作業性に優れ、ホールシールのリサイクルを可能とする取付部材、および当該取付部材を備えたドア構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1乃至図6を参照して説明する。第一の発明に係る自動車用ホールシールの取付部材10は、自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を,ホールシール20で閉鎖するために使用する着脱自在の取付部材であって、底壁11a,内壁11bおよび外壁11cからなる断面略U字状で,前記内壁11bと外壁11cで前記作業穴4の開口端部4aの全周または一部を,ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11とからなるものである。
【0006】
第二の発明に係る自動車用ホールシールの取付部材10は、自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を,ホールシール20で閉鎖するために使用する着脱自在の取付部材であって、底壁11a,内壁11bおよび外壁11cからなる断面略U字状で,前記内壁11bと外壁11cで前記作業穴4の開口端部4aの全周または一部を,ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11と、前記取付本体部11の内壁11bまたは/および外壁11cから内方へ突設され,前記ホールシール20に密に弾設するリップ部12とからなるものである。
【0007】
第三の発明に係るドア構造は、自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を,着脱自在の取付部材10を使用して,ホールシール20で閉鎖したドア構造であって、 前記ホールシール20を軟質材で構成し、前記取付部材10を,底壁11a,内壁11bおよび外壁11cからなる断面略U字状で,前記内壁11bと外壁11cで前記作業穴4の開口端部4aの全周または一部を,ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11とで構成し、前記ホールシール20の周端部20aを,取付部材10によって,作業穴4の開口端部4aの両面を密に挟み込んだ状態で,着脱自在に取付けてなるものである。
【0008】
第四の発明に係るドア構造は、自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を,着脱自在の取付部材10を使用して,ホールシール20で閉鎖したドア構造であって、前記ホールシール20を軟質材で構成し、前記取付部材10を,底壁11a,内壁11bまたはおよび外壁11cからなる断面略U字状で,前記内壁11bと外壁11cで前記作業穴4の開口端部4aの全周または一部を,ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11と,前記取付本体部11の内壁11bまたは/および外壁11cから内方へ突設され,前記ホールシール20に密に弾接するリップ部12とで構成し、前記ホールシール20の周端部20aを,取付部材10によって,作業穴4の開口端部4aの両面を密に挟み込んだ状態で,着脱自在に取付けてなるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る自動車用ホールシールの取付部材10の実施形態を、図1乃至図5に示す。これは、自動車のインナーパネル2とアウターパネル3で構成したドアパネル1において、そのインナーパネル2に、レギュレーター等の儀装品を装着するために形成した作業穴4を、ホールシール20で閉鎖するために使用するものであり、取付本体部11と、前記取付本体部11の内壁11bまたは外壁11cから内方へ突設され、前記ホールシール20に密に弾設するリップ部12とリップ部12とで構成される。この取付部材10は、軟質の樹脂材やゴム材を押出成形または型成形することによって形成しており、適度の柔軟性を有する。
【0010】
取付本体部11は、底壁11a、内壁11bおよび外壁11cからなる断面略U字状で、その内壁11bと外壁11cで作業穴4の開口端部4aの全周を、ホールシール20を挟んで挟持するものである。また、リップ部12は、取付本体部11の外壁11c内面から内方へ突設され、ホールシール20に弾接する。
【0011】
本発明に係るドア構造の実施形態を、同じく図1乃至図5に示す。これは、自動車ドアのインナーパネル2に形成した作業穴4を、着脱自在の取付部材10を使用して、ホールシール20で閉鎖したドア構造である。
【0012】
このホールシール20は、軟質の樹脂材やゴム等のゴム様弾性体で構成している。また、取付部材10は、上記実施形態に係るものを使用している。そして、ホールシール20の周端部20aを、当該取付部材10によって、作業穴4の開口端部4aの両面を密に挟み込んだ状態で、着脱自在に取付けている。
【0013】
上記実施形態に係る取付部材10およびドア構造においては、ホールシール20を、ブチルゴム等の接着剤を使用せず、取付部材10のみによって取付けるので、ブチルゴム等を貼付ける作業を不要とすることができる。従って、取付け作業が容易となる。
【0014】
また、取付部材10は着脱自在であるので、ホールシール20を一旦取付けた後でも、必要に応じて取り外すことができる。従って、作業性が向上する。
【0015】
さらに、ホールシール20にはブチルゴム等の接着剤を貼り付けないので、取り外した後、リサイクルすることが可能となる。同様に、取付部材10もリサイクルすることができる。
【0016】
なお、ホールシール20の周端部20aを、取付部材10によって、作業穴4の開口端部4aの両面を密に挟み込んだ状態で着脱自在に取り付けているので、水のドアパネル1内への侵入を確実に防止することができる。特に、リップ部12をホールシール20に密に弾接させているので、水の侵入をさらに未然に防止することができる。
【0017】
上記両実施形態における取付部材10のリップ部12は、外壁11cから突設しているが、内壁11bから突設することもできるし、両側から突設することもできる。更に図示は省略するが、U字状本体内に芯材を挿入するか或いはU字状本体の材質硬度を上げることにより、リップ12無しとしてもよい。また、この取付部材10は、作業穴4開口端部4aの全周に沿って取付けるものとしているが、図6に示すように、そのほぼ下半部のみに取付けることもできる。
【0018】
ホールシール20には水密性が要求されるが、自動車によっては水密性を厳しく要求しなくても良いものがあり、その場合、下半部のみで水密性を確保することができる。なお、下半部のみに取付ける場合には、その上半部に自己保持機能を持たせるために、ホールシール20の肉厚を3mm〜5mm程度に設定し、ある程度の剛性を持たせると良い。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載の自動車用ホールシールの取付部材10は、断面略U字状で、その内壁11bと外壁11cで作業穴4の開口端部4aの全周または一部を、ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11の内壁11bまたは外壁11cと、ホールシール20を、ブチルゴム等の接着剤を使用しないで取付けることができる。従って、取付け作業が容易となる。また、この取付部材10は着脱自在であるので、ホールシール20を一旦取付けた後でも、必要に応じて取り外すことができる。よって、作業性が向上する。さらに、ホールシール20にはブチルゴム等の接着剤を貼り付けないので、取り外した後、リサイクルすることが可能となる。
【0020】
請求項2に記載の自動車用ホールシールの取付部材10は、断面略U字状で、その内壁11bと外壁11cで作業穴4の開口端部4aの全周または一部を、ホールシール20を挟んで挟持する取付本体部11の内壁11bまたは/および外壁11cから内方へリップ部12を突設して構成しているので、ホールシール20を、ブチルゴム等の接着剤を使用しないで取付けることができる。従って、取付け作業が容易となる。また、この取付部材10は着脱自在であるので、ホールシール20を一旦取付けた後でも、必要に応じて取り外すことができる。よって、作業性が向上する。さらに、ホールシール20にはブチルゴム等の接着剤を貼り付けないので、取り外した後、リサイクルすることが可能となる。
【0021】
請求項3に記載のドア構造は、ホールシール20を軟質材で構成し、取付部材10を請求項1に記載の着脱自在のもので構成し、ホールシール20の周端部20aを、当該取付部材10によって、作業穴4の開口端部4aに着脱自在に取付けたので、ブチルゴム等を貼付ける作業を不要とすることができる。これにより、ホールシール20の取付け作業が容易なドア構造とすることができる。また、取付部材10は着脱自在であるので、ホールシール20を必要に応じて取り外すことができ、作業性が向上する。さらに、ホールシール20にはブチルゴム等の接着剤を貼り付けないので、取り外した後、リサイクルすることができる。
【0022】
請求項4に記載のドア構造は、ホールシール20を軟質材で構成し、取付部材10を請求項2に記載の着脱自在のもので構成し、ホールシール20の周端部20aを、当該取付部材10によって、作業穴4の開口端部4aに着脱自在に取付けたので、ブチルゴム等を貼付ける作業を不要とすることができる。これにより、ホールシール20の取付け作業が容易なドア構造とすることができる。また、取付部材10は着脱自在であるので、ホールシール20を必要に応じて取り外すことができ、作業性が向上する。さらに、ホールシール20にはブチルゴム等の接着剤を貼り付けないので、取り外した後、リサイクルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業穴を形成したインナーパネルを有する自動車を示す側面図である。
【図2】図1に示す自動車のインナーパネルを示す正面図である。
【図3】本発明の実施形態を示す要部正面図である。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】図4に示す取付部材の要部拡大図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1 ドアパネル
2 インナーパネル
3 アウターパネル
4 作業穴
4a 開口端部
10 取付部材
11 取付本体部
11a 底壁
11b 内壁
11c 外壁
12 リップ部
20 ホールシール
20a 周端部
Claims (4)
- 自動車ドアのインナーパネル(2)に形成した作業穴(4)を,ホールシール(20)で閉鎖するために使用する着脱自在の取付部材(10)であって、底壁(11a),内壁(11b)および外壁(11c)からなる断面略U字状で,前記内壁と外壁で前記作業穴の開口端部(4a)の全周または一部を,ホールシールを挟んで挟持する取付本体部(11)とからなる自動車用ホールシールの取付部材。
- 自動車ドアのインナーパネル(2)に形成した作業穴(4)を,ホールシール(20)で閉鎖するために使用する着脱自在の取付部材(10)であって、底壁(11a),内壁(11b)および外壁(11c)からなる断面略U字状で,前記内壁と外壁で前記作業穴の開口端部(4a)の全周または一部を,ホールシールを挟んで挟持する取付本体部(11)と、前記取付本体部の内壁または/および外壁から内方へ突設され,前記ホールシールに密に弾設するリップ部(12)とからなる自動車用ホールシールの取付部材。
- 自動車ドアのインナーパネル(2)に形成した作業穴(4)を,着脱自在の取付部材(10)を使用して,ホールシール(20)で閉鎖したドア構造であって、前記ホールシールを軟質材で構成し、前記取付部材を,底壁(11a),内壁(11b)および外壁(11c)からなる断面略U字状で,前記内壁と外壁で前記作業穴の開口端部(4a)の全周または一部を,ホールシールを挟んで挟持する取付本体部(11)とで構成し、前記ホールシールの周端部(20a)を,取付部材によって,作業穴の開口端部の両面を密に挟み込んだ状態で,着脱自在に取付けてなるドア構造。
- 自動車ドアのインナーパネル(2)に形成した作業穴(4)を,着脱自在の取付部材(10)を使用して,ホールシール(20)で閉鎖したドア構造であって、前記ホールシールを軟質材で構成し、前記取付部材を,底壁(11a)、内壁(11b)および外壁(11c)からなる断面略U字状で,前記内壁と外壁で前記作業穴の開口端部(4a)の全周または一部を,ホールシールを挟んで挟持する取付本体部(11)と,前記取付本体部の内壁または/および外壁から内方へ突設され,前記ホールシールに密に弾接するリップ部(12)とで構成し、前記ホールシールの周端部(20a)を,取付部材によって,作業穴の開口端部の両面を密に挟み込んだ状態で,着脱自在に取付けてなるドア構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003053663A JP2004262306A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 自動車用ホールシールの取付部材およびドア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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