JP7325920B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、衝突回避支援機能に関わる制御を行う車両用制御装置に関する。
最近の自動車などの車両には、車両の運転を支援する運転支援機能の1つとして、自車両と物標との衝突を回避または衝突による被害を軽減する衝突回避支援機能が搭載されるようになっている。
この衝突回避支援機能が搭載されている車両では、たとえば、自車両と物標との相対速度及び相対距離が検出されて、それらの情報から、自車両と物標との衝突の可能性が予測される。そして、衝突の可能性があると予測される場合に、車両のドライバに注意を喚起する衝突警報が出力され、また、ブレーキが自動的に作動される(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-132867号公報
しかしながら、走行する物標と自車両との走行状況の関係によってはブレーキの作動など衝突回避支援機能の作動が不要であるにもかかわらず、ドライバの意図とは異なり衝突回避支援機能が作動してしまう虞がある。
本発明の目的は、走行する物標と自車両との走行状況の関係に応じてドライバの意図とは異なる不要な衝突回避支援機能の作動を抑制できる車両用制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用制御装置は、車両に搭載されて、前記車両の運転を支援する衝突回避支援機能に関わる制御を行う車両用制御装置であって、走行する物標に対する衝突可能性に基づいて前記衝突回避支援機能を作動させる機能作動手段と、前記物標が前記車両の走行進路上から退くか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記物標が前記車両の走行進路上から退くと判断された場合には前記物標に対する前記機能作動手段による前記衝突回避支援機能の作動を抑制する方向にする抑制手段とを備え、前記抑制手段による前記衝突回避支援機能の作動を抑制する方向は、前記衝突回避支援機能により衝突の回避に必要な衝突回避時間を、前記車両の走行進路上から退くと判断されている場合には、前記車両の走行進路上から退くと判断されていない場合の第1減速度に基づく第1衝突回避時間から、当該第1減速度よりも大きい第2減速度に基づく第2衝突回避時間にすることであることを特徴としている。
この構成によれば、走行する物標が自車両(車両用制御装置を搭載している車両)の走行進路上から退くと判断された場合には、走行する物標に対する衝突回避支援機能の作動を抑制する方向にすることで、不要な衝突回避支援機能の作動を抑制できる。これにより、自車両の走行進路上から退く物標には衝突しないと想定して車速を上げようとするドライバの意図とは異なる不要な衝突回避支援機能の作動を抑制できる。
また、車両の走行進路上から退くと判断されている場合に、衝突支援回避機能の作動が行われないようにするのではなく、自車両が物標との衝突を回避できるように衝突回避支援機能を作動させつつ、不要な衝突回避支援機能の作動を抑制できる。すなわち、衝突回避支援機能が衝突回避に本当に必要な場合には第2衝突回避時間に基づき衝突回避支援機能が作動するようになっている。
また、前記判断手段は、前記物標が前記車両の走行レーンからレーンチェンジすると認識した場合に当該物標が前記車両の走行進路上から退くと判断するとしてもよい。
これによれば、走行する物標が自車両の走行レーンからレーンチェンジして当該物標が自車両の走行進路上から退く際の、不要な衝突回避支援機能の作動を抑制できる。
また、前記車両が走行中のレーンの境界をなす車線を認識する車線認識手段をさらに備え、前記判断手段は、前記物標が前記車線認識手段により認識された前記車線を跨ぐと認識される際に当該物標が前記車両の走行進路上から退くと判断するとしてもよい。
これによれば、走行する物標が車線を跨いで当該物標が自車両の走行進路上から退く際の、不要な衝突回避支援機能の作動を抑制できる。
本発明によれば、走行する物標と自車両との走行状況の関係に応じてドライバの意図とは異なる不要な衝突回避支援機能の作動を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る車両用制御システムの構成を示すブロック図である。 衝突回避支援機能作動タイミング設定処理の流れを示す図である。 衝突回避支援機能作動決定処理の流れを示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両用制御システム>
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用制御システム1の構成を示すブロック図である。
車両用制御システム1は、車両(以下、説明の便宜上、「自車両A」と記載する。)に搭載されて、自車両Aの運転を支援する機能に関わる制御を行うシステムである。この自車両Aの運転を支援する機能の一つに、自車両Aと前方の車両(以下、説明の便宜上、「先行車B」と記載する。)などの物標(以下、説明の便宜上、「物標T」と記載する。)との衝突を回避または衝突による被害を軽減するための衝突回避支援機能がある。この衝突回避支援機能には、自動ブレーキの作動前に衝突の可能性を警報する衝突警報機能と、ドライバに衝突を回避するための行動を促すために、自動ブレーキにより自車両Aを1次ブレーキ指示減速度(例えば、0.01G)で減速させる1次ブレーキ機能(緩ブレーキ機能)と、衝突の回避及び衝突被害の軽減のために、自動ブレーキにより自車両Aを1次ブレーキ指示減速度よりも大きい2次ブレーキ指示減速度で減速させる2次ブレーキ機能(強ブレーキ機能)が含まれており、自車両Aと物標Tとの衝突の可能性が高くなるにつれて、衝突警報機能、1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能の順に作動することになっている。
本実施の形態では、1次ブレーキ機能の作動時間である1次ブレーキ時間及び2次ブレーキ機能の作動時の2次ブレーキ指示減速度として、
(1)一の1次ブレーキ時間(以下、「通常1次ブレーキ時間」と記載する。)(例えば、1.0秒)及び一の2次ブレーキ指示減速度(以下、「通常2次ブレーキ指示減速度」と記載する。)(例えば、0.8G)を用いる場合と、
(2)通常1次ブレーキ時間よりも短い他の1次ブレーキ時間(以下、「限界1次ブレーキ時間」と記載する。)(例えば、0.8秒)及び通常2次ブレーキ指示減速度よりも大きく自動ブレーキの仕様上可能な最大の減速度である他の2次ブレーキ指示減速度(以下、「限界2次ブレーキ指示減速度」と記載する。)(例えば、0.9G)を用いる場合と
がある。なお、前記の(2)において、1次ブレーキ時間を通常1次ブレーキ時間よりも短くし、2次ブレーキ指示減速度を通常2次ブレーキ指示減速度より大きく且つ自動ブレーキの仕様上可能な最大の減速度未満としてもよい。
車両用制御システム1には、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)11が含まれる。ECU11は、マイコン(マイクロコントローラ)12を備えている。マイコン12には、CPU13及びメモリ14が内蔵されている。自車両Aには、ECU11以外に、各部を制御するための複数のECUが搭載されており、ECU11は、他のECUとCAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。
また、自車両Aには、カメラ21が搭載されている。カメラ21は、たとえば、左右両眼のイメージセンサにより構成され、所定のフレームレートで画像を連続して撮像可能なステレオカメラであり、自車両Aの前方を広角で撮像可能なように、たとえば、車室内の前部中央のルームミラーの前方に設置されている。カメラ21は、左右両眼のイメージセンサから入力される一対の画像データを出力信号として出力する。カメラ21の出力信号は、ECU11に入力される。なお、左右両眼のイメージセンサにより撮像された各画像で同一対象物に対応する対象画素を抽出し、その一対の画像間での対象画素の位置のずれ量を検出して、三角測量の原理で同一対象物までの距離を算出することが可能である。
自車両Aには、油圧式のブレーキシステムが搭載されている。ブレーキシステムは、ブレーキペダル、ブレーキブースタ、マスタシリンダ、ブレーキアクチュエータ25及び各車輪に設けられるブレーキを含む。ブレーキペダルは、運転席に着座した運転者の右足での足踏み操作が便利な位置に配置されている。ブレーキペダルが踏まれると、そのブレーキペダルに入力された踏力がブレーキブースタに伝達される。ブレーキブースタでは、エンジンの吸気系に発生する負圧が利用され、その負圧と大気圧との圧力差によりブレーキペダルの踏力が増幅される。ブレーキブースタで増幅された力がブレーキブースタからマスタシリンダに伝達され、その力に応じた油圧がマスタシリンダから発生する。マスタシリンダの油圧がブレーキアクチュエータ25に伝達され、ブレーキアクチュエータ25から各車輪に設けられたブレーキのホイールシリンダに油圧が供給されて、その油圧により、各ブレーキから車輪に制動力が付与される。また、ブレーキアクチュエータ25には、電動ポンプが内蔵されており、自動ブレーキが作動時には、電動ポンプがバッテリからの電力で駆動されて、電動ポンプで発生した油圧が各ホイールシリンダに供給される。
また、自車両Aには、警報器26が備えられている。警報器26は、各種の警報を出力するものであり、その警報は、光により出力されてもよいし、音または音声により出力されてもよい。
以下、衝突回避支援機能の作動タイミングを設定する衝突回避支援機能作動タイミング設定処理と、当該衝突回避支援機能作動タイミング設定処理に続いて行われる、衝突回避支援機能の作動を決定する衝突回避支援機能作動決定処理とを説明する。衝突回避支援機能作動タイミング設定処理と衝突回避支援機能作動決定処理とは所定の周期(例えば、50ms)で行われる。
また、衝突回避支援機能作動タイミング設定処理及び衝突回避支援機能作動決定処理では、自車両Aが前方方向に走行中に衝突回避支援機能を作動させる対象の物標Tが自車両Aの前方を走行する先行車Bである場合を例に挙げて説明する。
<衝突回避支援機能作動タイミング設定処理>
図2は、衝突回避支援機能の作動タイミングを設定する衝突回避支援機能作動タイミング設定処理の流れを示す図である。
自車両Aでは、ECU11のCPU13により、衝突回避支援機能の作動タイミングを設定する衝突回避支援機能作動タイミング設定処理の各処理ステップが実行される。
衝突回避支援機能作動タイミング設定処理では、まず、カメラ21の撮像結果を基に、自車両Aの走行中のレーン(以下、説明の便宜上、「走行レーンR」と記載する。)上に、自車両Aの前方を走行する先行車Bが存在するか否かを判定する(ステップS101)。
ステップS101の判定処理において先行車Bが存在しないと判定した場合には(ステップS101のNO)、後述の現在TTC、後述の通常TTC及び後述の限界TTCのいずれの算出も行わず、自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)等衝突回避支援機能を作動しないことを決定し(ステップS102)、図2の衝突回避支援機能作動タイミング設定処理を終了する。
一方、ステップS101の判定処理において先行車Bが存在すると判定した場合には(ステップS101のYES)、現在TTC(Time to Collision)の算出及び通常TTCの算出を開始し(ステップS103)、ステップS104の処理に進む。
現在TTCは、自車両Aと先行車Bとの相対距離及び相対距離から算出される、自車両Aが先行車Bに衝突するまでの予測時間であり、例えば、次のように算出することが可能である。カメラ21を構成する左右両眼のイメージセンサで撮像された一対の画像を基に自車両Aと先行車Bとの相対距離を算出し、自車両Aと先行車Bとの今回のフレームでの相対距離と前回のフレームでの相対距離及び両フレーム間の時間から自車両Aと先行車Bとの相対速度を算出し、自車両Aと先行車Bとの今回のフレームでの相対距離と当該算出した相対速度とから現在TTCを算出する。
通常TTCは、通常1次ブレーキ時間、1次ブレーキ指示減速度で1次ブレーキ機能を作動し、通常2次ブレーキ指示減速度で2次ブレーキ機能を作動する場合に、自動ブレーキにより自車両Aと先行車Bとの相対速度が0となって自車両Aが先行車Bとの衝突の回避を可能にするために必要な時間である。
カメラ21の直近のフレームを含む複数フレーム分の撮像結果を基に先行車Bのターンランプが点滅状態にあるか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS104の判定処理において先行車Bのターンランプが点滅状態にないと判定した場合には(ステップS104のNO)、先行車Bのドライバは走行レーンRからレーンチェンジする意図がなく、先行車Bが走行レーンR上を走行し続けると判断し、自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)の作動前であれば通常TTCに基づいて自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)の各機能の作動を開始する基準となる各作動タイミングをメモリ14に記憶して設定し、通常2次ブレーキ指示減速度を2次ブレーキ指示減速度としてメモリ14に記憶して設定し(ステップS105)、図2の衝突回避支援機能作動タイミング設定処理を終了する。通常TTCに基づく自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)の各機能の作動タイミングの設定では、(1)1次ブレーキ機能の作動を開始する基準となる1次ブレーキ作動開始基準時間を、通常TTC(通常TTCの算出時の通常1次ブレーキ時間と、通常TTCでの通常2次ブレーキ指示減速度で2次ブレーキ機能の作動を必要とする時間との合計時間)とし、(2)2次ブレーキ機能の作動を開始する基準となる2次ブレーキ作動開始基準時間を、通常TTCでの通常2次ブレーキ指示減速度で2次ブレーキ機能の作動を必要とする時間とする。なお、衝突警報機能の作動を開始する基準となる衝突警報作動開始基準時間として、予め定められた時間(以下、「衝突警報時間」と記載する。)がメモリ14に記憶されている。
一方、ステップS104の判定処理において先行車Bのターンランプが点滅状態にあると判定した場合には(ステップS104のYES)、先行車Bのドライバは走行レーンRからレーンチェンジする意図があり、先行車Bは自車両Aの走行進路上から退く可能性があると判断して、限界TTCの算出を開始する(ステップS106)。
限界TTCは、限界1次ブレーキ時間(通常TTC算出時の通常1次ブレーキ時間よりも短い時間)、1次ブレーキ指示減速度で1次ブレーキ機能を作動し、限界2次ブレーキ指示減速度(通常2次ブレーキ指示減速度より大きい自動ブレーキの仕様上可能な最大の減速度)で2次ブレーキ機能を作動する場合に、自動ブレーキにより自車両Aと先行車Bとの相対速度が0となって自車両Aが先行車Bとの衝突の回避を可能にするために必要な時間である。
ここで、上記のように通常TTC及び限界TTCを算出した場合、限界TTCに基づく自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)は、通常TTCに基づく自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)よりも、自車両Aが先行車Bに近づいてから作動が開始することになる。
カメラ21の撮像結果を基に先行車Bの背面中心が見えているか否かを判定する(ステップS107)。ステップS107の判定処理において先行車Bの背面中心が見えていないと判定した場合には(ステップS107のNO)、ステップS111の処理に進む。
一方、ステップS107の判定処理において先行車Bの背面中心が見えていると判定した場合には(ステップS108のYES)、カメラ21の撮像結果を基に自車両Aが走行中のレーン(走行レーンR)の境界をなす車線(本実施形態では「白線」)を認識し、先行車Bの背面中心位置の白線跨ぎがあるか否かを判定する(ステップS108)。ステップS108の判定処理において先行車Bの背面中心位置の白線跨ぎがないと判定した場合には(ステップS108のNO)、ステップS111の処理に進む。一方、ステップS108の判定処理において先行車Bの背面中心位置の白線跨ぎがあると判定した場合には(ステップS108のYES)、先行車Bが自車両Aの走行進路上から退く可能性があると判断して、ステップS109の処理に進む。
なお、白線を利用して先行車Bが自車両Aの走行進路上から退く可能性があるか否かの判定を、ステップS108の判定処理では先行車Bの背面中心位置の白線跨ぎがあるか否かを判定することによって行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、(1)先行車Bの端(例えば、タイヤ)の白線跨ぎがあるか否かを判定して先行車Bの端(例えば、タイヤ)の白線跨ぎがあれば先行車Bが自車両Aの走行進路上から退く可能性がると判定するようにしてもよく、(2)先行車Bが白線から所定の距離以内に入ったか否かを判定して先行車Bが白線から所定の距離内に入れば先行車Bが自車両Aの走行進路上から退く可能性があると判定するようにしてもよい。
カメラ21の直近のフレームを含む複数フレーム分の撮像結果を基に先行車Bのターンランプの点滅状態が継続しているか否かを判定する(ステップS109)。ステップS109の判定処理において先行車Bのターンランプの点滅状態が継続していないと判定した場合には(ステップS109のNO)、ステップS111の処理に進む。
一方、ステップS109の判定処理において先行車Bのターンランプの点滅状態が継続していると判定した場合には(ステップS109のYES)、先行車Bのドライバは走行レーンRからレーンチェンジする意図が継続しており、先行車Bは自車両Aの走行進路上から退く可能性があると判断し、自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)の作動前であれば限界TTCに基づいて自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)の各機能の作動を開始する基準となる各作動タイミングをメモリ14に記憶して設定し、限界2次ブレーキ指示減速度を2次ブレーキ指示減速度としてメモリ14に記憶して設定し(ステップS110)、図2の衝突回避支援機能作動タイミング設定処理を終了する。限界TTCに基づく自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)の各機能の作動タイミングの設定では、(1)1次ブレーキ機能の作動を開始する基準となる1次ブレーキ作動開始基準時間を、限界TTC(限界TTCの算出時の限界1次ブレーキ時間と、限界TTCでの限界2次ブレーキ指示減速度で2次ブレーキ機能の作動を必要とする時間との合計時間)とし、(2)2次ブレーキ機能の作動を開始する基準となる2次ブレーキ作動開始基準時間を、限界TTCでの限界2次ブレーキ指示減速度で2次ブレーキ機能の作動を必要とする時間とする。なお、衝突警報機能の作動を開始する基準となる衝突警報作動開始基準時間として、予め定められた時間(上記の衝突警報時間)がメモリ14に記憶されている。
ステップS111の処理では、カメラ21の撮像結果を基に先行車Bがいなくなったか否かを判定する(ステップS111)。
ステップS111の判定処理において先行車Bがいなくなったと判定した場合には(ステップS111のYES)、現在TTC、通常TTC及び限界TTCの全ての算出も停止し、自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)等衝突回避支援機能を作動しないことを決定し(ステップS112)、図2の衝突回避支援機能作動タイミング設定処理を終了する。
一方、ステップS111の判定処理において先行車Bがいなくなっていないと判定した場合には(ステップS111のNO)、先行車Bは自車両Aの走行進路上を継続して走行すると判断し、現在TTCが通常TTC未満であるか否か、つまり、通常TTCに基づく自動ブレーキ機能では自車両Aが先行車Bとの衝突を回避できないか否かを判定する(ステップS113)。
ステップS113の判定処理において現在TTCが通常TTC未満である、つまり、通常TTCに基づく自動ブレーキ機能では自車両Aが先行車Bとの衝突を回避できないと判定した場合には(ステップS113のYES)、自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)の作動前であれば限界TTCに基づいて自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)の各機能の作動を開始する基準となる各作動タイミングをメモリ14に記憶して設定し、限界2次ブレーキ指示減速度を2次ブレーキ指示減速度としてメモリ14に記憶して設定し(ステップS114)、図2の衝突回避支援機能作動タイミング設定処理を終了する。限界TTCに基づく自動ブレーキ機能(1次ブレーキ機能、2次ブレーキ機能)の各機能の作動タイミングの設定では、(1)1次ブレーキ機能の作動を開始する基準となる1次ブレーキ作動開始基準時間を、限界TTC(限界TTCの算出時の限界1次ブレーキ時間と、限界TTCでの限界2次ブレーキ指示減速度で2次ブレーキ機能の作動を必要とする時間との合計時間)とし、(2)2次ブレーキ機能の作動を開始する基準となる2次ブレーキ作動開始基準時間を、限界TTCでの限界2次ブレーキ指示減速度で2次ブレーキ機能の作動を必要とする時間とする。なお、衝突警報機能の作動を開始する基準となる衝突警報作動開始基準時間として、予め定められた時間(上記の衝突警報時間)がメモリ14に記憶されている。
一方、ステップS113の判定処理において現在TTCが通常TTC以上である、つまり、通常TTCに基づく自動ブレーキ機能の作動で自車両Aが先行車Bとの衝突を回避できると判定した場合には(ステップS113のNO)、ステップS105に進み、ステップS105で上述した処理が行われる。そして、図2の衝突回避支援機能作動タイミング設定処理を終了する。
<衝突回避支援機能作動決定処理>
図3は、衝突回避支援機能作動決定処理の流れを示す図である。
自車両Aでは、ECU11のCPU13により、衝突警報機能、1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能を作動させるか否かを決定するための衝突回避支援機能作動決定処理の各処理ステップが実行される。
機能作動決定処理では、まず、先行車Bが存在し、衝突警報機能が作動されていない状態で、現在TTCがメモリ14に記憶されている衝突警報作動開始基準時間以下になると、衝突警報機能の作動の開始を決定し、衝突警報機能を作動させる(ステップS201)。これにより、衝突警報機能により警報器26から警報音が出力される。
衝突警報機能が作動し、1次ブレーキ機能が作動されていない状態で、現在TTCがメモリ14に記憶されている1次ブレーキ作動開始基準時間以下になると、1次ブレーキ機能の作動の開始を決定し、メモリ14に記憶されている1次ブレーキ指示減速度で1次ブレーキ機能を作動させる(ステップS202)。
1次ブレーキ機能が作動し、2次ブレーキ機能が作動されていない状態で、現在TTCがメモリ14に記憶されている2次ブレーキ作動開始基準時間以下になると、2次ブレーキ機能の作動の開始を決定し、メモリ14に記憶されている2次ブレーキ指示減速度で2次ブレーキ機能を作動させ(ステップS203)、図3の衝突回避支援機能作動決定処理を終了する。ここで、メモリ14に記憶されている2次ブレーキ指示減速度は、ステップS105の処理ステップで通常TTCに基づいて設定された通常2次ブレーキ指示減速度、又は、ステップS110、S114の処理ステップで限界TTCに基づいて設定された限界2次ブレーキ指示減速度である。
<効果>
以上のように、先行車Bが自車両Aの走行進路上から退かないと判断される場合には、1次ブレーキ機能での1次ブレーキ時間を通常1次ブレーキ時間とし、2次ブレーキ機能での2次指示減速度を通常2次指示減速度として通常TTCを算出する。これに対して、先行車Bが自車両Aの走行進路上から退くと判断された場合には、1次ブレーキ機能での1次ブレーキ時間を通常1次ブレーキ時間よりも短い限界1次ブレーキ時間とし、2次ブレーキ機能での2次指示減速度を通常2次指示減速度より大きい自動ブレーキの仕様上可能な最大の減速度である限界2次指示減速度として限界TTCを算出する。このように算出した限界TTCに基づく1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能は、夫々、通常TTCに基づく1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能よりも、自車両Aが先行車Bに近づいてから作動することになる。このため、先行車Bが自車両Aの走行進路上から退くと判断された場合は、先行車Bが自車両Aの走行進路上から退くと判断されない場合に比べて、先行車Bに対する1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能の作動を抑制する方向になり、不要な1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能の作動を抑制できる。これにより、自車両Aの走行進路上から退く先行車Bには衝突しないと想定して車速を上げようとするドライバの意図とは異なる不要な衝突回避支援機能の作動を抑制できる。
また、先行車Bが自車両Aの走行進路上から退くと判断されている場合には、1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能の作動が行われないようにするのではなく、自車両Aが先行車Bに衝突するのを回避できるように限界TTCに基づく1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能を作動させつつ、不要な1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能の作動を抑制できる。すなわち、1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能が衝突回避に本当に必要な場合には限界TTCに基づいて、1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能を作動させることができる。
また、先行車Bが存在し、先行車Bのターンランプの点滅状態を確認した後に、先行車Bの背面中心位置の白線跨ぎがなく、または、先行車Bのターンランプの点滅状態が継続しなくなった場合に、現在TTCが通常TTC未満となっていれば、既に通常TTCに基づく自動ブレーキ機能では自車両Aが先行車Bとの衝突を回避できない状況になっているが、限界TTCに基づく自動ブレーキ機能を用いることで、自車両Aが先行車Bに対する衝突を回避できる。
また、先行車Bが白線を跨ぎ、且つ、ターンランプの点滅が継続し、当該先行車Bが自車両Aの走行進路上から退くと認識される際の、不要な1次ブレーキ機能及び2次ブレーキ機能の作動を抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、先行車Bの背面中心位置の白線跨ぎがあるか否かを判定して白線跨ぎがあると判定し、且つ、先行車Bのターンランプの点滅状態が継続しているか否かを判定して点滅状態にあると判定した場合に、限界TTCに基づいて1次ブレーキ作動開始基準時間及び2次ブレーキ作動開始基準時間の設定を行うようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、(1)先行車Bの背面中心位置の白線跨ぎがあるか否かを判定して白線跨ぎがあると判定した場合に、限界TTCに基づいて1次ブレーキ作動開始基準時間及び2次ブレーキ作動開始基準時間の設定を行うようにしてもよく、(2)先行車Bのターンランプの点滅状態が継続しているか否かを判定して点滅状態が継続していると判定した場合に、限界TTCに基づいて1次ブレーキ作動開始基準時間及び2次ブレーキ作動開始基準時間の設定を行うようにしてもよい。
また、衝突警報作動開始基準時間は全ての場合で同じにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、衝突警報作動開始基準時間を、通常TTCに基づいて決定するとともに、限界TTCに基づいて決定するようにしてもよく、この場合、限界TTCに基づいて決定される衝突警報作動開始基準時間が通常TTCに基づいて決定される衝突警報作動開始基準時間よりも短くなるようにする(つまり、衝突警報機能は、限界TTCに基づく衝突警報機能が通常TTCに基づく衝突警報機能よりも自車両Aが先行車Bに近づいてから作動するようにする)。
また、交差点で左折または右折をしようとする先行車Bが衝突回避支援機能の対象の物標Tの場合、交差点には白線が設けられていないので、例えば、地図情報とGPSとを用いて交差点付近である場合には図2のステップS108の判定処理をスキップするようにしてもよい。また、交差点付近である場合には図2のステップS108の判定処理でカメラ21の撮像結果を基に認識できた交差点付近の前後での白線から交差点付近に仮想的な白線を引いて、先行車Bの背面中心位置の仮想的な白線の跨ぎがあるか否かを判定するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、図2及び図3の内容は、自車両Aが後方方向に走行し(バックし)、自車両Aが衝突回避支援機能を作動させる対象の物標Tが自車両Aの後方を走行する後行車に対しても先行車Bを後行車に置き換えるなどすることにより適用可能である。
また、上記の実施形態や変形例で説明した内容は、ガソリン車、電気自動車、ハイブリッド車などの各種車両に適用することができる。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:車両用制御システム
11:ECU(車両用制御装置、機能作動手段、判断手段、抑制手段、車線認識手段)
21:カメラ
25:ブレーキアクチュエータ
26:警報器

Claims (3)

  1. 車両に搭載されて、前記車両の運転を支援する衝突回避支援機能に関わる制御を行う車両用制御装置であって、
    走行する物標に対する衝突可能性に基づいて前記衝突回避支援機能を作動させる機能作動手段と、
    前記物標が前記車両の走行進路上から退くか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記物標が前記車両の走行進路上から退くと判断された場合には前記物標に対する前記機能作動手段による前記衝突回避支援機能の作動を抑制する方向にする抑制手段と
    を備え
    前記抑制手段による前記衝突回避支援機能の作動を抑制する方向は、前記衝突回避支援機能により衝突の回避に必要な衝突回避時間を、前記車両の走行進路上から退くと判断されている場合には、前記車両の走行進路上から退くと判断されていない場合の第1減速度に基づく第1衝突回避時間から、当該第1減速度よりも大きい第2減速度に基づく第2衝突回避時間にすることである
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記判断手段は、前記物標が前記車両の走行レーンからレーンチェンジすると認識した場合に当該物標が前記車両の走行進路上から退くと判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記車両が走行中のレーンの境界をなす車線を認識する車線認識手段をさらに備え、
    前記判断手段は、前記物標が前記車線認識手段により認識された前記車線を跨ぐと認識される際に当該物標が前記車両の走行進路上から退くと判断する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用制御装置。
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