JP7325279B2 - 防水押え層の破砕方法 - Google Patents
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Description
この剥離方法は、モルタル層に、モルタル層剥離具を係止させるための複数の剥離具用係止部を、互いに距離を持たせるようにして形成する工程と、剥離具用係止部のそれぞれを囲むようにモルタル層を切断して、その切断部によってモルタル層を複数の切断区画部に区画形成する工程と、モルタル層の表面側に硬化樹脂層を、その表面の略全体に接着させるようにして形成する工程と、剥離具用係止部にモルタル層剥離具を係止すると共に、その係止したモルタル層剥離具を操作することにより、その剥離具用係止部を囲んだ切断区画部をコンクリート躯体の表面から引き離して剥離させる工程と、を備えている。
この場合、1の切断区画部が他の切断区画部から切断・分離されているため、1の切断区画部の全体を、コンクリート躯体表面から容易に剥離させることができる。また、モルタル層の表面に硬化樹脂層が形成されているため、剥離具用係止部の周部を、小片状の破断片に破断し難いものとすることできる。
この点において、上記従来のモルタル層の剥離方法では、任意の1の切断区画部の全体をコンクリート躯体表面から剥離させるようにしているため、切断区画部の区画割を小さく必要があり、その分、剥離具用係止部(下穴)の数や切断区画部を区画形成するための切断部の長さ長くなり、作業効率が悪化する問題がある。
また、モルタル層(防水押え層)が厚い洗い場では、コンクリート躯体に達する剥離具用係止部(下穴)の穿孔は可能であっても、狭いスペースを考慮した小型のカッターでは、コンクリート躯体に達する切断部を形成することは不可能である。このため、洗い場においては、切断区画部の全体をコンクリート躯体表面から剥離させることができず、切断区画部の下層部がコンクリート躯体側に残ってしまう問題がある。
この場合、防水押え層の薄い浴槽設置部から破砕を開始し、その後、防水押え層の厚い洗い場部に移行して破砕を行うようにしているため、比較的破砕し易い浴槽設置部から破砕を行うことになる。浴槽設置部の破砕を行った状態において、これに隣接する洗い場部の各個別破砕区画は、その4辺のうちの少なくとも1辺は、浴槽設置部側の個別破砕区画の強度的影響を受けることがない。このため、洗い場部の各個別破砕区画において、切込みがコンクリート躯体に達していなくても、クラックが入り易く破砕を容易に行うことができる。したがって、浴槽設置部と洗い場部とから成る浴室の防水押え層を、確実且つ効率良く破砕することができる。
なお、下穴穿孔工程と区画形成工程とは、下穴穿孔工程を先行して行ってもよいし、区画形成工程を先行して行ってもよい。
この構成によれば、浴室の防水押え層において、最も薄い、すなわち最もクラックの入り易い浴室排水口を含む第1の個別破砕区画から、最初の破砕を行うようにしている。このため、最も破砕し易い個別破砕区画から破砕を開始することができる。第1の個別破砕区画を破砕した後は、これに隣接する個別破砕区画においては、その4辺のうちの少なくとも1辺は、第1の個別破砕区画の強度的影響を受けず、その分、破砕を容易に行うことができる。したがって、浴槽設置部の防水押え層を、効率良く破砕することができる。
この構成によれば、第1の個別破砕区画に対し、下穴を中心に縦横十字状にクラックを発生させることができ、最初の破砕箇所となる第1の個別破砕区画を確実に破砕することができる。
この構成によれば、浴室の各入隅部に複数の補完用下穴を集約的に穿孔するようにしているため、切り込みが不十分であっても、入隅部を含む個別破砕区画を確実に破砕することができる。
図1(a)は、既設浴室の平面詳細図、図1(b)は、既設浴室の断面詳細図である。両図に示すように、この浴室Bは、側壁SWに囲まれるようにして平面視方形に形成され、一方の略半部には浴槽が設置される浴槽設置部B1が設けられ、他方の略半部には洗い場部B2が設けられている。浴槽設置部B1には、浴槽や風呂釜を設置するための複数の台座B1aが設けられると共に、浴室排水口D(椀トラップ)が埋め込まれた排水口形成部B1bが設けられている。排水口形成部B1bは、洗い場部B2側に張り出すように設けられており、浴部Bの床面には、この排水口形成部B1bに向かって下り傾斜の排水勾配が設けられている。
この破砕方法では、主な使用機器として、防水押え層Tに複数の下穴Hを穿孔する穿孔装置、防水押え層Tに縦横の切込みCCを入れる切断装置、および下穴Hを介して防水押え層Tをコンクリート躯体Cから離反させるようにして破砕する破砕装置が、用いられる。そして、これら機器は、集合住宅における浴室Bを対象とするため、電源や騒音等を考慮し、低出力且つ低騒音のものが用いられる。穿孔装置および切断装置は、市販のものであり、破砕装置は、浴室専用に開発されたものである。このため、以下、穿孔装置および切断装置については、図面を用いることなくその仕様について簡単に説明し、破砕装置については、図面を参照しながらその構造について説明する。
図2は、破砕装置の外観図であり、図3は、破砕装置の主要部の構造図である。両図に示すように、破砕装置1は、装置ケーシング2と、装置ケーシング2の上部に取り付けられ油圧シリンダー3と、装置ケーシング2の下部に保持された一対のライナー5から成る破砕ヘッド4と、油圧シリンダー3のピストンロッド6に連結されたウェッジ7と、を備えている。詳細は後述するが、防水押え層Tに形成した下穴Hに、破砕装置1の破砕ヘッド4を挿入し、油圧シリンダー3を駆動して、防水押え層Tを破砕する。
次に、図5および図6を参照しながら、上記の使用機器を用いて行う防水押え層Tの破砕方法について、詳細に説明する。この破砕方法では、浴室Bにおいて、予め浴槽を撤去すると共に、詰め物等により浴室排水口Dの養生を行っておく。また、上記した試験穿孔により、防水押え層Tの破砕の難易度を把握しておく。
Claims (5)
- 防水押え層に形成した下穴を介して、前記防水押え層をコンクリート躯体から離反させるようにして破砕する破砕装置を用い、
浴槽設置部と洗い場部とから成る浴室の、前記防水押え層を破砕する防水押え層の破砕方法であって、
前記防水押え層に対し、平面内における縦方向および横方向にそれぞれ所定のピッチで且つ防水層に達するように、複数の前記下穴を穿孔する下穴穿孔工程と、
前記防水押え層に対し、平面内における縦方向および横方向の少なくとも一方向に直線状の切込みを入れて、1以上の前記下穴を含む複数の個別破砕区画を形成する区画形成工程と、
前記破砕装置により、前記下穴を介して複数の前記個別破砕区画を順に破砕する破砕工程と、を備え、
前記破砕工程では、前記防水押え層の薄い前記浴槽設置部から破砕を開始し、その後、前記防水押え層の厚い前記洗い場部に移行して破砕を行うことを特徴とする防水押え層の破砕方法。 - 前記浴槽設置部における前記破砕工程では、浴室排水口を含む第1の前記個別破砕区画から、最初の破砕を開始することを特徴とする請求項1に記載の防水押え層の破砕方法。
- 前記破砕装置は、前記下穴に挿入されると共に先端部に外向きのクサビ状突起を有する一対のライナーと、前記一対のライナーに対し軸方向に前進駆動し、前記一対のライナーを径方向に押し広げると共に前記下穴の穴底を受けとして前記一対のライナーを相対的に上動させるウェッジと、を有し、
前記最初の破砕では、前記一対のライナーを押し広げる方向が前記縦方向および前記横方向となるように、前記ウェッジの前進による第1の前記個別破砕区画の破砕を2回に分けて行うことを特徴とする請求項2に記載の防水押え層の破砕方法。 - 前記破砕工程では、第1の前記個別破砕区画を除き、前記各個別破砕区画の破砕は、既に破砕されている前記個別破砕区画に隣接するものから行うことを特徴とする請求項2または3に記載の防水押え層の破砕方法。
- 下穴穿孔工程では、更に、前記浴室の各入隅部に複数の補完用下穴を集約的に穿孔することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の防水押え層の破砕方法。
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