JP7324016B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本明細書中に開示されている発明は、半導体装置に関する。
従来、半導体装置の動作中において、装置外部からの電流印加、ないしは、コイルまたは配線等のインダクタンス成分などが原因となり、半導体装置の外部端子に負電圧を生じることがある。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開2015-29251号公報
半導体装置の外部端子に負電圧が発生すると、装置内部の寄生素子が動作することがある。この寄生素子は、本来の回路動作には組み込まれていない素子である。そのため、本来の回路動作とは異なる想定外の誤動作を引き起こす原因となり、延いては、半導体装置を搭載したセットの誤動作や破壊に繋がるおそれがあった。
なお、寄生素子が装置内部のどこに形成されるかを予測することは難しく、チップレイアウトや回路を工夫しても、寄生素子の形成自体をなくすことは決して容易でない。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者らにより見出された上記の課題に鑑み、寄生素子による誤動作を防ぐことのできる半導体装置を提供することを目的とする。
例えば、本明細書中に開示されている半導体装置は、外部端子と、出力素子と、寄生要因素子と、前記外部端子に負電圧が発生したときに前記出力素子をオンするように動作する寄生素子が自身と前記寄生要因素子との間に付随する第1素子と、前記外部端子に負電圧が発生したときに前記出力素子をオフするように動作する寄生素子が自身と前記寄生要因素子との間に付随する第2素子とを有し、前記第2素子の少なくとも一つは、前記第1素子よりも前記寄生要因素子の近くに形成されている構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る半導体装置において、前記第1素子は、低インピーダンスノードに接続された素子分離領域で囲まれている構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第1または第2の構成から成る半導体装置は、自らが監視対象の異常を検出したときだけでなく前記第2素子に付随する寄生素子が動作したときにも前記出力素子を強制的にオフする異常保護回路をさらに有する構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第3の構成から成る半導体装置において、前記異常保護回路は、過電流保護回路、過熱保護回路、または、過電圧保護回路である構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第1~第4いずれかの構成から成る半導体装置において、前記第1素子及び前記第2素子は、いずれも前記出力素子を駆動する出力駆動部の構成要素である構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成る半導体装置において、前記出力駆動部は、第1電流源及び第2電流源と、ソースが前記第1電流源に接続されてゲートが第1入力端に接続された第1PMOSFETと、ソースが前記第1電流源に接続されてゲートが第2入力端に接続された第2PMOSFETと、ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲート及びドレインが前記第1PMOSFETのドレインに接続された第3PMOSFETと、ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第3PMOSFETのゲートに接続されてドレインが前記第2PMOSFETのドレインに接続された第4PMOSFETと、ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第3PMOSFETのゲートに接続された第5PMOSFETと、ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第4PMOSFETのドレインに接続されてドレインが前記出力素子の制御端に接続された第6PMOSFETと、ドレインとゲートが前記第2電流源に接続されてソースが基準電位端に接続された第1NMOSFETと、ドレインが前記第1PMOSFETのドレインに接続されてゲートが前記第1NMOSFETのゲートに接続されてソースが基準電位端に接続された第2NMOSFETと、ドレインが前記第2PMOSFETのドレインに接続されてゲートが前記第1NMOSFETのゲートに接続されてソースが基準電位端に接続された第3NMOSFETと、ドレインとゲートが前記第5PMOSFETのドレインに接続されてソースが基準電位端に接続された第4NMOSFETと、ドレインが前記出力素子の制御端に接続されてゲートが前記第4NMOSFETのゲートに接続されてソースが基準電位端に接続された第5NMOSFETと、を含み、前記第3NMOSFET及び前記第4NMOSFETは、前記第2NMOSFET及び前記第5NMOSFETよりも前記寄生要因素子の近くに形成されている構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成る半導体装置において、前記出力駆動部は、第1電流源及び第2電流源と、ソースが前記第1電流源に接続されてゲートが第1入力端に接続された第1PMOSFETと、ソースが前記第1電流源に接続されてゲートが第2入力端に接続された第2PMOSFETと、ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲート及びドレインが前記第1PMOSFETのドレインに接続された第3PMOSFETと、ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第3PMOSFETのゲートに接続されてドレインが前記第2PMOSFETのドレインに接続された第4PMOSFETと、ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第3PMOSFETのゲートに接続された第5PMOSFETと、ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第4PMOSFETのドレインに接続されてドレインが前記出力素子の制御端に接続された第6PMOSFETと、ドレインとゲートが前記第2電流源に接続されてソースが基準電位端に接続された第1NMOSFETと、ゲートが前記第1NMOSFETのゲートに接続されてソースが基準電位端に接続された第2NMOSFET及び第3NMOSFETと、ドレインとゲートが共通接続されてソースが基準電位端に接続された第4NMOSFETと、ゲートが前記第4NMOSFETのゲートに接続されてソースが基準電位端に接続された第5NMOSFETと、ドレインが前記第1PMOSFETのドレインに接続されてソースが前記第2NMOSFETのドレインに接続されてゲートが定電位端に接続された第6NMOSFETと、ドレインが前記第2PMOSFETのドレインに接続されてソースが前記第3NMOSFETのドレインに接続されてゲートが定電位端に接続された第7NMOSFETと、ドレインが前記第5PMOSFETのドレインに接続されてソースが前記第4NMOSFETのドレインに接続されてゲートが定電位端に接続された第8NMOSFETと、ドレインが前記出力素子の制御端に接続されてソースが前記第5NMOSFETのドレインに接続されてゲートが定電位端に接続された第9NMOSFETを含み、前記第7NMOSFET及び前記第8NMOSFETは、前記第6NMOSFET及び前記第9NMOSFETよりも前記寄生要因素子の近くに形成されており、前記第1NMOSFET、前記第2NMOSFET、前記第3NMOSFET、前記第4NMOSFET、及び、前記第5NMOSFETは、前記第6NMOSFET及び前記第9NMOSFETよりも前記寄生要因素子から遠くに形成されている構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第1~第7いずれかの構成から成る半導体装置において、前記寄生要因素子は、前記外部端子に接続された静電保護素子である構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第1~第8いずれかの構成から成る半導体装置は、前記外部端子に現れる出力電圧またはこれに応じた帰還電圧と所定の参照電圧とが一致するように、入力電圧の入力端と前記外部端子との間に接続された前記出力素子を駆動する出力駆動部をさらに有する構成(第9の構成)にするとよい。
また、例えば、本明細書中に開示されている半導体装置は、外部端子と、寄生要因素子と、前記外部端子に負電圧が発生したときに機能安全を阻害するように動作する寄生素子が自身と前記寄生要因素子との間に付随する第1素子と、前記外部端子に負電圧が発生したときに機能安全に寄与するように動作する寄生素子が自身と前記寄生要因素子との間に付随する第2素子と、を有し、前記第2素子の少なくとも一つは、前記第1素子よりも前記寄生要因素子の近くに形成されている構成(第10の構成)とされている。
本明細書中に開示されている半導体装置によれば、寄生素子による誤動作を防ぐことが可能となる。
半導体装置の比較例を示す図 半導体装置の縦断面を示す図 比較例における負電圧発生時の挙動を示す図 半導体装置の第1実施形態を示す図 第1実施形態における平面レイアウト及び縦断面を示す図 第1実施形態における負電圧発生時の挙動を示す図 半導体装置の第2実施形態を示す図 第2実施形態における平面レイアウトの一変形例を示す図 半導体装置の第3実施形態を示す図 半導体装置の第4実施形態を示す図 第4実施形態における平面レイアウト及び縦断面を示す図 半導体装置の第5実施形態を示す図
<半導体装置(比較例)>
まず、半導体装置の新規な実施形態を説明する前に、これと対比される比較例について簡単に述べておく。
図1は、半導体装置の比較例を示す図である。本比較例の半導体装置100は、入力電圧VINから出力電圧VOUTを生成するLDO[low drop out]レギュレータICであり、Pチャネル型MOS[metal oxide semiconductor]電界効果トランジスタM1と、抵抗R1及びR2と、オペアンプAMPと、ツェナダイオードD1と、過電流保護回路OCPと、過熱保護回路TSDと、外部端子T1(=出力端子)と、を有する。もちろん、半導体装置100は、他の構成要素を有していても構わない。
トランジスタM1のソースは、入力電圧VINの入力端に接続されている。トランジスタM1のドレインは、外部端子T1(=出力電圧VOUT及び出力電流IOUTそれぞれの出力端)に接続されている。トランジスタM1のゲートは、オペアンプAMPの出力端(=ゲート信号G1の印加端)に接続されている。このように、トランジスタM1は、入力電圧VINの入力端と出力電圧VOUTの出力端との間に接続されており、オペアンプAMPから印加されるゲート信号G1に応じて、そのオン抵抗値(延いては導通度)が連続的に制御される出力素子として機能する。
抵抗R1及びR2は、出力電圧VOUTの出力端(=外部端子T1)と接地端(=基準電位端)との間に直列接続されており、相互間の接続ノードから出力電圧VOUTを分圧した帰還電圧Vfb(=VOUT×{R2/(R1+R2)})を出力する抵抗分割回路として機能する。なお、出力電圧VOUTをそのまま帰還電圧VfbとしてオペアンプAMPに入力する場合には、抵抗R1及びR2を割愛すればよい。
オペアンプAMPは、非反転入力端(+)に入力される帰還電圧Vfbと、反転入力端(-)に入力される所定の参照電圧Vrefとが一致(イマジナリショート)するようにトランジスタM1のゲート信号G1を連続的に制御する出力駆動部として機能する。
例えば、Vfb<Vrefであるときには、ゲート信号G1を引き下げてトランジスタM1のオン抵抗値を下げる(=トランジスタM1の導通度を上げる)ことにより、出力電圧VOUT(延いては帰還電圧Vfb)を引き上げることができる。逆に、Vfb>Vrefであるときには、ゲート信号G1を引き上げてトランジスタM1のオン抵抗値を上げる(=トランジスタM1の導通度を下げる)ことにより、出力電圧VOUT(延いては帰還電圧Vfb)を引き下げることができる。
このように、オペアンプAMPを用いた出力帰還制御により、出力電圧VOUTをその目標値(=Vref×{(R1+R2)/R2})に合わせ込むことができる。
ツェナダイオードD1のカソードは、出力電圧VOUTの出力端(=外部端子T1)に接続されている。ツェナダイオードD1のアノードは、接地端に接続されている。なお、ツェナダイオードD1は、静電気放電(ESD[electro-static discharge])から外部端子T1を守るための静電保護素子として機能する。従って、ツェナダイオードD1は、外部端子T1の近傍に設けることが望ましい。
過電流保護回路OCPは、トランジスタM1に流れる入力電流IINが過電流保護値IOCPよりも大きくなったときにゲート信号G1を強制的に引き上げてトランジスタM1を閉じるようにオペアンプAMPを制御する。従って、過電流保護回路OCPが正しく動作している限り、入力電流IINを過電流保護値IOCP以下に制限することができる。
過熱保護回路TSDは、半導体装置100のジャンクション温度Tjが過熱保護値Ttsdよりも高くなったときにゲート信号G1を強制的に引き上げてトランジスタM1を閉じるようにオペアンプAMPを制御する。従って、過熱保護回路TSDが正しく動作している限り、半導体装置100のジャンクション温度Tjを過熱保護値Ttsd以下に制限することができる。
ところで、半導体装置100には、そのデバイス構造上、本来の回路動作には組み込まれていない寄生素子(例えばnpn型バイポーラトランジスタQ0であり、以下では寄生トランジスタQ0と呼ぶ)が付随する。
本図に即して述べると、寄生トランジスタQ0は、P型半導体基板(Psub)をベースとし、ツェナダイオードD1のN型半導体領域(=カソード)をエミッタとし、内部回路のN型半導体領域(例えば、オペアンプAMPの出力段としてトランジスタM1のゲートに接続されるNチャネル型MOS電界効果トランジスタM2のドレイン)をコレクタとするように形成される。以下では、半導体装置100の模式的な縦断面を参照しながら、寄生トランジスタQ0の説明を続ける。
図2は、半導体装置100の縦断面を示す図である。半導体装置100のP型半導体基板101には、N型半導体ウェル102及び103が形成されている。N型半導体ウェル102には、N型半導体コンタクト104が形成されている。N型半導体ウェル103には、N型半導体コンタクト105及び106が形成されている。また、N型半導体ウェル103には、P型半導体ウェル107が形成されている。P型半導体ウェル107には、P型半導体コンタクト108が形成されている。
N型半導体ウェル102は、内部回路(NMOS、PMOS、npn、pnpなど)を形成するためのN型半導体領域であり、例えば、図1におけるトランジスタM2のドレインがこれに相当する。N型半導体ウェル102は、N型半導体コンタクト104を介して他の内部回路(例えば、図1におけるトランジスタM1のゲート)に接続されている。
N型半導体ウェル103は、静電保護素子を形成するためのN型半導体領域であり、例えば、図1におけるツェナダイオードD1のカソードがこれに相当する。なお、N型半導体ウェル103は、N型半導体コンタクト105及び106を介して外部端子T1に接続されている。
P型半導体ウェル107は、静電保護素子を形成するためのP型半導体領域であり、例えば、図1におけるツェナダイオードD1のアノードがこれに相当する。なお、P型半導体ウェル107は、P型半導体コンタクト108を介して接地端に接続されている。
上記のデバイス構造を持つ半導体装置100において、寄生トランジスタQ0は、P型半導体基板101をベースとし、N型半導体ウェル103ないしはN型半導体コンタクト105及び106(=ツェナダイオードD1のカソード)をエミッタとし、N型半導体ウェル102ないしはN型半導体コンタクト104(=トランジスタM2のドレイン)をコレクタとするnpn型バイポーラトランジスタとして形成される。
このような寄生トランジスタQ0が付随する半導体装置100において、例えば、外部端子T1から過電流保護値IOCPよりも大きい出力電流IOUTが引き出された場合、接地端からツェナダイオードD1を介して外部端子T1に向けた順方向のダイオード電流IDi(=IOUT-IOCP)が流れる。従って、外部端子T1には、ツェナダイオードD1の順方向降下電圧Vf(D1)に相当する負電圧(=-Vf(D1))が生じる。
上記負電圧の発生により、寄生トランジスタQ0のベース・エミッタ間に順方向降下電圧Vf(Q0)以上の電位差が生じると、寄生トランジスタQ0がオンしてトランジスタM2のドレイン(延いてはトランジスタM1のゲート)から電流が引き抜かれる。その結果、オペアンプAMPのゲート制御に反して、トランジスタM1が誤オンしてしまい、半導体装置100を搭載したセットの誤動作や破壊を招くおそれがある。
なお、負電圧が発生し得る外部端子T1に接続されて寄生トランジスタQ0の原因となる寄生要因素子としては、静電保護素子(例えばツェナダイオードD1)以外にも、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタなどを挙げることができる。
以下では、外部端子T1における負電圧発生時の挙動について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図3は、比較例における負電圧発生時の挙動を示す図であり、上から順に、出力電圧VOUT、入力電流IIN、ダイオード電流IDi、並びに、損失電力Plossのそれぞれについて、出力電流IOUTとの相関関係が描写されている。
期間(1)は、半導体装置100の正常動作期間に相当する。すなわち、期間(1)では、外部端子T1に負電圧が発生しておらず、寄生トランジスタQ0もオンしていない。また、入力電流IINが過電流保護値IOCPに達すると、それ以上電流が流れないように過電流保護回路OCPが動作する。従って、基本的に入力電流IINが過電流保護値IOCPを超えて流れることはない。なお、期間(1)では、P1=(VIN-VOUT)×IOUTで決定される損失電力Plossが発生する。
期間(2)は、過電流保護回路OCPによる電流制限期間に相当する。外部端子T1にインダクタンス成分が存在する場合や強制的な負荷試験が行われる場合には、外部端子T1から過電流保護値IOCPよりも大きい出力電流IOUTが引き出されることがある。このとき、入力電流IINは、過電流保護値IOCPに制限されるので、不足分の電流がダイオード電流IDiとして流れる。その結果、外部端子T1には、ツェナダイオードD1の順方向降下電圧Vf(D1)に相当する負電圧(=-Vf(D1))が生じる。ただし、期間(2)では、未だVf(D1)<Vf(Q0)であり、寄生トランジスタQ0がオンしない。従って、期間(2)では、P2=(VIN+Vf(D1))×IOCP+Vf(D1)×(IOUT-IOCP)で決定される損失電力Plossが発生する。
なお、期間(2)の長さは、半導体装置100のレイアウトや内部回路、インピーダンス等によって決定される。負電圧の発生直後に寄生素子(例えば寄生トランジスタQ0)が内部回路を誤動作させる場合もあれば、寄生素子による誤作動が生じない場合もある。
期間(3)は、寄生素子による誤動作期間に相当する。負電圧(=-Vf(D1))の発生により、寄生トランジスタQ0のベース・エミッタ間に順方向降下電圧Vf(Q0)以上の電位差が生じて寄生トランジスタQ0がオンすると、内部回路が誤動作する。
例えば、先出の図1で示したように、オペアンプAMPの出力段を形成するトランジスタM2のドレインが寄生トランジスタQ0のコレクタになった場合を考える。この場合、過電流保護回路OCP(または過熱保護回路TSD)がトランジスタM1のゲートに流し込んでいるオフ電流(例えばμAオーダー)よりも遥かに大きいコレクタ電流(例えばmAオーダー)がトランジスタM1のゲートから寄生トランジスタQ0に引き抜かれ得る。
このような状況に陥ると、過電流保護回路OCPがゲート信号G1をハイレベルに維持できなくなり、トランジスタM1が誤オンしてしまう。その結果、入力電流IIN(延いては出力電流IOUT)が過電流保護値IOCPを超えて増大し、半導体装置100やこれを搭載したセットの破壊を招くおそれがある。
なお、期間(3)では、P3=(VIN+Vf(D1))×(IOUT-Idi)+Vf(D1)×IDiで決定される損失電力Plossが発生する。すなわち、入力電圧VINが高いほど損失電力Plossが大きくなり、延いては、半導体装置100やこれを搭載したセットが破壊に至る可能性も高まる。
以下では、上記の不具合を解消することのできる種々の実施形態について説明する。
<半導体装置(第1実施形態)>
図4は、半導体装置の第1実施形態を示す図である。本実施形態の半導体装置31は、先出の比較例(図1)を基本としつつ、オペアンプAMPを形成する素子の配置レイアウトに工夫が凝らされている。
オペアンプAMPを形成する素子は、オン関連素子Gon(=第1素子に相当)とオフ関連素子Goff(=第2素子に相当)に大別することができる。
オン関連素子Gonは、外部端子T1に負電圧が発生したときにトランジスタM1をオンするように動作する寄生素子が自身とツェナダイオードD1のカソードとの間に付随する素子(NMOS、PMOS、npn、pnpなど)であり、例えば、図1のトランジスタM2がこれに相当する。
従って、外部端子T1に負電圧が発生したときに、オン関連素子Gonに付随する寄生素子が電流を引いてしまうと、トランジスタM1がオンするようにオペアンプAMPが誤動作するので、半導体装置31やこれを搭載したセットの破壊を招くおそれがある。
一方、オフ関連素子Goffは、外部端子T1に負電圧が発生したときにトランジスタM1をオフするように動作する寄生素子(本図の寄生トランジスタQ0を参照)が自身とツェナダイオードD1のカソードとの間に付随する素子(NMOS、PMOS、npn、pnpなど)である。
従って、外部端子T1に負電圧が発生したときに、オフ関連素子Goffに付随する寄生素子が電流を引き込むと、トランジスタM1がオフするようにオペアンプAMPの誤動作(=半導体装置31の機能安全に寄与するフェイルセーフ動作)が生じるので、半導体装置31やこれを搭載したセットの破壊を招くおそれはない。
なお、寄生素子に流れる電流は、基本的に、エミッタ相当のN型半導体領域とコレクタ相当のN型半導体領域との相互間距離に依存する。
例えば、本図の寄生トランジスタQ0は、P型半導体基板上の様々な場所に形成されたN型半導体領域をコレクタとして電流を引き込み得るが、実際には、寄生トランジスタQ0のエミッタ(=ツェナダイオードD1のカソード)から見て、より近いN型半導体領域から順に、より早く、かつ、より大きな電流を引き込むことになる。
上記の知見に鑑み、オフ関連素子Goffの少なくとも一つは、オン関連素子GonよりもツェナダイオードD1のカソードの近くに形成されている。言い換えれば、ツェナダイオードD1とオフ関連素子Goffとの距離は、ツェナダイオードD1とオン関連素子Gonとの距離よりも短い。このような配置レイアウトを採用すれば、外部端子T1に負電圧が発生して寄生トランジスタQ0が動作しても、トランジスタM1がオフするようにオペアンプAMPの誤動作(フェイルセーフ動作)が生じるので、半導体装置31やこれを搭載したセットの破壊を招かずに済む。
以下では、半導体装置31の模式的な平面レイアウト及び縦断面を参照しながら、オン関連素子Gon及びオフ関連素子Goffの説明を続ける。
図5は、半導体装置31の平面レイアウト(上段)と縦断面(下段)を示す図である。本図で示したように、半導体装置31のP型半導体基板300には、複数の素子形成領域(本図では、素子形成領域310、320及び330の3つを例示)が形成されている。
素子形成領域310は、静電保護素子(例えばツェナダイオードD1)の形成領域に相当する。素子形成領域310において、P型半導体基板300には、N型半導体ウェル311が形成されている。N型半導体ウェル311には、N型半導体コンタクト312及び313が形成されている。また、N型半導体ウェル311には、P型半導体ウェル314が形成されている。P型半導体ウェル314には、P型半導体コンタクト315が形成されている。
なお、N型半導体ウェル311は、ツェナダイオードD1のカソード(C)に相当し、N型半導体コンタクト312及び313を介して外部端子T1に接続されている。一方、P型半導体ウェル314は、ツェナダイオードD1のアノード(A)に相当し、P型半導体コンタクト315を介して接地端に接続されている。
素子形成領域320は、オン関連素子Gon(例えばNMOSFET)の形成領域に相当する。素子形成領域320において、P型半導体基板300には、P型半導体ウェル321が形成されている。P型半導体ウェル321には、P型半導体コンタクト322が形成されている。また、P型半導体ウェル321には、N型半導体領域323及び324が形成されている。
なお、N型半導体領域323及び324は、オン関連素子Gonのソース(S)及びドレイン(D)に相当し、相互間のチャネル領域上には、絶縁層を挟んでゲート(G)が形成されている。一方、P型半導体ウェル321及びP型半導体コンタクト322は、オン関連素子Gonのバックゲート(BG)に相当する。
素子形成領域330は、オフ関連素子Goff(例えばNMOSFET)の形成領域に相当する。なお、素子形成領域330は、本図で示したように、素子形成領域320よりも素子形成領域310に近い位置(例えば、素子形成領域310と素子形成領域320との間)に配置されている。言い換えると、素子形成領域310と素子形成領域330との距離dxは、素子形成領域310と素子形成領域320との距離dyよりも短い。
素子形成領域330において、P型半導体基板300には、P型半導体ウェル331が形成されている。P型半導体ウェル331には、P型半導体コンタクト332が形成されている。また、P型半導体ウェル331には、N型半導体領域333及び334が形成されている。
なお、N型半導体領域333及び334は、オフ関連素子Goffのソース(S)及びドレイン(D)に相当し、相互間のチャネル領域上には、絶縁層を挟んでゲート(G)が形成されている。一方、P型半導体ウェル331及びP型半導体コンタクト332は、オフ関連素子Goffのバックゲート(BG)に相当する。
上記のデバイス構造を持つ半導体装置31において、寄生トランジスタQ0は、例えばP型半導体基板300をベースとし、N型半導体ウェル311並びにN型半導体コンタクト312及び313(=ツェナダイオードD1のカソード)をエミッタとし、これに最も近いN型半導体領域334(=オフ関連素子Goffのドレイン)をコレクタとするnpn型バイポーラトランジスタとして形成される。
このような寄生トランジスタQ0が付随する半導体装置31において、例えば、外部端子T1から過電流保護値IOCPよりも大きい出力電流IOUTが引き出された場合、接地端からツェナダイオードD1を介して外部端子T1に向けた順方向のダイオード電流IDi(=IOUT-IOCP)が流れる。従って、外部端子T1には、ツェナダイオードD1の順方向降下電圧Vf(D1)に相当する負電圧(=-Vf(D1))が生じる。
上記負電圧の発生により、寄生トランジスタQ0のベース・エミッタ間に順方向降下電圧Vf(Q0)以上の電位差が生じると、寄生トランジスタQ0がオンする。このとき、寄生トランジスタQ0は、エミッタとなるN型半導体領域(=N型半導体ウェル311並びにN型半導体コンタクト312及び313)から見て、より近くに存在するN型半導体領域をコレクタとして電流を引き始める。
本図に即して述べると、寄生トランジスタQ0は、オン関連素子Gonのドレイン(=N型半導体領域324)から電流を引き始めるよりも先に、オフ関連素子Goffのドレイン(=N型半導体領域334)から電流を引き始める。その結果、オペアンプAMPのフェイルセーフ動作により、トランジスタM1がオフする。以下では、このような負電圧発生時の挙動について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図6は、第1実施形態における負電圧発生時の挙動を示す図であり、先の図3と同様、上から順に、出力電圧VOUT、入力電流IIN、ダイオード電流IDi、並びに、損失電力Plossのそれぞれについて、出力電流IOUTとの相関関係が描写されている。
期間(1)は、半導体装置31の正常動作期間に相当する。つまり、期間(1)では、外部端子T1に負電圧が発生しておらず、寄生トランジスタQ0もオンしていないので、オペアンプAMPによるトランジスタM1の駆動制御が通常通りに行われる。なお、期間(1)では、P1=(VIN-VOUT)×IOUTで決定される損失電力Plossが発生する。このように、半導体装置31の正常動作期間については、先出の比較例(図3を参照)と何ら変わりがない。
期間(2)は、過電流保護回路OCPによる電流制限期間に相当する。先述のように、外部端子T1にインダクタンス成分が存在する場合や強制的な負荷試験が行われる場合には、外部端子T1から過電流保護値IOCPよりも大きい出力電流IOUTが引き出されることがある。このとき、入力電流IINは、過電流保護値IOCPに制限されるので、不足分の電流がダイオード電流IDiとして流れる。その結果、外部端子T1には、ツェナダイオードD1の順方向降下電圧Vf(D1)に相当する負電圧(=-Vf(D1))が生じる。ただし、期間(2)では、未だVf(D1)<Vf(Q0)であり、寄生トランジスタQ0がオンしない。従って、期間(2)では、P2=(VIN+Vf(D1))×IOCP+Vf(D1)×(IOUT-IOCP)で決定される損失電力Plossが発生する。
このように、過電流保護回路OCPによる電流制限期間についても、先出の比較例(図3)と基本的には変わりがない。ただし、寄生トランジスタQ0がオフ関連素子Goffのドレインから電流を引き始めるタイミングは、同じく寄生トランジスタQ0がオン関連素子Gon(例えばトランジスタM2)のドレインから電流を引き始めるタイミングよりも早くなる。従って、期間(2)の長さは、先の比較例(図3を参照)よりも短くなる。
期間(3)は、寄生動作による出力オフ期間に相当する。ダイオード電流IDiの増大に伴って出力電圧OUTがさらに負に低下していき、寄生トランジスタQ0のベース・エミッタ間に順方向降下電圧Vf(Q0)以上の電位差が生じると、寄生トランジスタQ0がオフ関連素子Goffのドレインから電流を引き始める。その結果、オペアンプAMPのフェイルセーフ動作により、トランジスタM1がオフするので、入力電流IINが遮断された状態となる。
なお、期間(3)では、外部端子T1から引き出される出力電流IOUTが全てダイオード電流IDiにより賄われるので、先の比較例(図3)と異なり、P3=Vf(D1)×IOUTで決定される損失電力Plossしか発生しなくなる。言い換えると、損失電力Plossが入力電圧VINに依存しなくなる。
従って、入力電圧VINが高い場合でも、ツェナダイオードD1の順方向降下電圧Vf(D1)が低いので、損失電力Plossを小さく抑えることが可能となり、延いては、半導体装置31やこれを搭載したセットの破壊を未然に防止することが可能となる。
<半導体装置(第2実施形態)>
図7は、半導体装置の第2実施形態(上段:平面レイアウト、下段:縦断面)を示す図である。本実施形態の半導体装置32は、先の第1実施形態(図4及び図5)を基本としつつ、オン関連素子Gonをフローティング構造としている。
具体的に述べると、オン関連素子Gonが形成される素子形成領域320において、P型半導体基板300には、先出のP型半導体ウェル321を内包するように、N型半導体ウェル325(=素子分離領域に相当)が形成されている。なお、N型半導体ウェル325は、N型半導体コンタクト326を介して、低インピーダンスノード(例えば電源)に接続されている。すなわち、オン関連素子Gonは、低インピーダンスノードに接続された素子分離領域で囲まれている。
このようなデバイス構造を採用することにより、寄生トランジスタQ0は、オン関連素子Gonのドレインよりも低インピーダンスノードから優先的に電流を引くようになる。従って、トランジスタM1の誤オンをより確実に防止することができるので、半導体装置32やこれを搭載したセットの安全性を高めることが可能となる。
なお、第2実施形態における負電圧発生時の挙動は、第1実施形態(図6)と全く同様であるため、重複した説明を割愛する。
図8は、第2実施形態における平面レイアウトの一変形例を示す図である。本図で示すように、例えば、ツェナダイオードD1から見て複数の方向にオン関連素子Gon1及びGon2が分散して配置されている場合を考える。このような場合には、ツェナダイオードD1とオン関連素子Gon1との間、及び、ツェナダイオードD1とオン関連素子Gon2との間に、それぞれ、オフ関連素子Goff1及びGoff2を形成するとよい。
その結果、ツェナダイオードD1とオフ関連素子Goff1との距離dx1、及び、ツェナダイオードD1とオフ関連素子Goff2との距離dx2は、それぞれ、ツェナダイオードD1とオン関連素子Gon1との距離dy1、及び、ツェナダイオードD1とオン関連素子Gon2との距離dy2よりも短くなる。
また、オン関連素子Gon1及びGon2は、先にも述べたように、それぞれ、低インピーダンスノード(例えば電源に繋がる外部端子T2)に接続された素子分離領域(N型半導体領域)で取り囲むことによりフローティング構造としておけばよい。
このようなデバイス構造を採用することにより、外部端子T1に負電圧が発生したときには、ツェナダイオードD1のカソードとオフ関連素子Goff1及びGoff2それぞれのドレインとの間に付随する寄生素子が最先にオンするので、トランジスタM1の誤オンをより確実に防止することが可能となる。
<半導体装置(第3実施形態)>
図9は、半導体装置の第3実施形態(上段:平面レイアウト、下段:縦断面)を示す図である。本実施形態の半導体装置33は、先出の第1実施形態(図4)ないしは第2実施形態(図7)を基本としつつ、オフ関連素子Goffに付随する寄生素子が動作したときに、異常保護回路(例えば過熱保護回路TSD)を介してトランジスタM1を強制的にオフする構成とされている。この場合、オフ関連素子Goffは、オペアンプAMPの構成要素ではなく、異常保護回路の構成要素として理解すればよい。
例えば、オフ関連素子Goff(本図ではnpn型バイポーラトランジスタ)が形成される素子形成領域330において、P型半導体基板300には、N型半導体ウェル335が形成されている。N型半導体ウェル335には、N型半導体コンタクト336が形成されている。また、N型半導体ウェル335には、P型半導体ウェル337が形成されている。P型半導体ウェル337には、P型半導体コンタクト338とN型半導体領域339が形成されている。
なお、N型半導体ウェル335及びN型半導体コンタクト336は、オフ関連素子Goffのコレクタ(C)に相当し、例えば、過熱保護回路TSDに接続されている。一方、P型半導体ウェル337及びP型半導体コンタクト338は、オフ関連素子Goffのベース(B)に相当する。また、N型半導体領域339は、オフ関連素子Goffのエミッタ(E)に相当する。
上記のデバイス構造を持つ半導体装置33において、寄生トランジスタQ0は、P型半導体基板300をベースとし、N型半導体ウェル311並びにN型半導体コンタクト312及び313(=ツェナダイオードD1のカソード)をエミッタとし、N型半導体ウェル335ないしはN型半導体コンタクト336(=オフ関連素子Goffのコレクタ)をコレクタとするnpn型バイポーラトランジスタとして形成される。
なお、過熱保護回路TSDは、半導体装置33のジャンクション温度Tjが過熱保護値Ttsdよりも高くなったときだけでなく、オフ関連素子Goffに付随する寄生トランジスタQ0が動作したときにもトランジスタM1を強制的にオフする機能を備えている。
このように、ツェナダイオードD1の近傍に配置すべきオフ関連素子Goffは、必ずしもオペアンプAMPの構成要素である必要はなく、例えば、異常保護回路の構成要素としてもよい。
また、トランジスタM1を強制的にオフする異常保護回路は、過熱保護回路TSDに限定されるものではなく、過電流保護回路OCPや過電圧保護回路OVPであっても構わない。すなわち、自らが監視対象の異常を検出したときだけでなく、寄生トランジスタQ0がオンしたときにも、トランジスタM1を強制的にオフする機能を備えた異常保護回路でありさえすれば、本来の監視対象は不問である。
なお、第3実施形態における負電圧発生時の挙動は、第1実施形態(図6)と全く同様であるため、重複した説明を割愛する。
<半導体装置(第4実施形態)>
図10は、半導体装置の第4実施形態を示す図である。本実施形態の半導体装置34では、先の第1実施形態(図4)ないしは第2実施形態(図7)を基本としつつ、オペアンプAMPの回路構成例が具体的に明示されている。
本図に即して述べると、オペアンプAMPは、電流源CS1及びCS2と、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタM11~M16(=第1PMOSFET~第6PMOSFETに相当)と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタM21~M25(=第1NMOSFET~第5NMOSFETに相当)と、抵抗R4と、を含む。
トランジスタM11及びM12それぞれのソースは、いずれも電流源CS1に接続されている。トランジスタM11のゲートは、オペアンプAMPの反転入力端(-)として、参照電圧Vrefの入力端(=第1入力端に相当)に接続されている。トランジスタM12のゲートは、オペアンプAMPの非反転入力端(+)として、帰還電圧Vfbの入力端(=第2入力端に相当)に接続されている。
トランジスタM13~M16それぞれのソースは、いずれもトランジスタM1のソースに接続されている。トランジスタM13~M15それぞれのゲートは、いずれもトランジスタM13のドレインに接続されている。トランジスタM13のドレインは、トランジスタM11のドレインに接続されている。トランジスタM14のドレインは、トランジスタM12のドレインに接続されている。トランジスタM16のゲートは、トランジスタM14のドレインに接続されている。トランジスタM16のドレインは、トランジスタM1のゲートに接続されている。
トランジスタM21~M25それぞれのソースは、いずれも接地端(=基準電位端)に接続されている。トランジスタM21~M23それぞれのゲートは、いずれもトランジスタM21のドレインに接続されている。トランジスタM21のドレインは、電流源CS2に接続されている。トランジスタM22のドレインは、トランジスタM11のドレインに接続されている。トランジスタM23のドレインは、トランジスタM12のドレインに接続されている。トランジスタM24及びM25それぞれのゲートは、いずれもトランジスタM24のドレインに接続されている。トランジスタM24のドレインは、トランジスタM15のドレインに接続されている。トランジスタM25のドレインは、トランジスタM1のゲートに接続されている。
上記構成から成るオペアンプAMPの基本動作について簡単に説明する。Vfb<Vrefであるときには、トランジスタM11のドレイン電流がトランジスタM12のドレイン電流よりも相対的に小さくなる。その結果、トランジスタM13のドレイン電流が大きくなるので、これをミラーしたトランジスタM14のドレイン電流も大きくなり、トランジスタM16のゲート電圧が上昇する。従って、トランジスタM16のオン抵抗値が高くなる。また、トランジスタM13のドレイン電流が大きくなると、これをミラーしたトランジスタM15及びM24のドレイン電流も大きくなるので、これをミラーしたトランジスタM25のドレイン電流が大きくなる。上記一連の動作により、トランジスタM1のゲート信号G1が低下するので、トランジスタM1のオン抵抗値が低くなり、出力電圧VOUT(延いては帰還電圧Vfb)が引き上げられる。
一方、Vfb>Vrefであるときには、トランジスタM11のドレイン電流がトランジスタM12のドレイン電流よりも相対的に大きくなる。その結果、トランジスタM13のドレイン電流が小さくなるので、これをミラーしたトランジスタM14のドレイン電流も小さくなり、トランジスタM16のゲート電圧が低下する。従って、トランジスタM16のオン抵抗値が低くなる。また、トランジスタM13のドレイン電流が小さくなると、これをミラーしたトランジスタM15及びM24のドレイン電流も小さくなるので、これをミラーしたトランジスタM25のドレイン電流が小さくなる。上記一連の動作により、トランジスタM1のゲート信号G1が上昇するので、トランジスタM1のオン抵抗値が高くなり、出力電圧VOUT(延いては帰還電圧Vfb)が引き下げられる。
ところで、上記構成から成るオペアンプAMPにおいて、例えば、トランジスタM25またはトランジスタM22それぞれのドレインとツェナダイオードD1のカソードとの間に付随する寄生素子(npn型バイポーラトランジスタ)がオンした場合、トランジスタM1のゲート信号G1が低下するので、トランジスタM1が誤オンするおそれがある。すなわち、トランジスタM25及びM22は、先述のオン関連素子Gonに相当する。
一方、トランジスタM24またはトランジスタM23それぞれのドレインとツェナダイオードD1のカソードとの間に付随する寄生素子(npn型バイポーラトランジスタ)がオンした場合、トランジスタM1のゲート信号G1が上昇するので、トランジスタM1が特段の制御を要することなく自動的にオフする可能性が高い。すなわち、トランジスタM24及びM23は、先述のオフ関連素子Goffに相当する。
そのため、トランジスタM23及びM24は、トランジスタM22及びM25よりもツェナダイオードD1の近くに配置することが望ましい。そこで、本実施形態の半導体装置34では、トランジスタM23及びM24をツェナダイオードD1の近傍に配置し、トランジスタM22及びM25をツェナダイオードD1から離して配置している。以下では、図面を参照しながら具体的に説明する。
図11は、半導体装置34の平面レイアウト(上段)及び縦断面(下段)を示す図である。本図で示したように、半導体装置34は、第2実施形態(図7)を基本としつつ、素子形成領域320及び330に変更が加えられている。
第1の変更点として、P型半導体ウェル321には、N型半導体領域323a及び323bと、N型半導体領域324a及び324bが形成されている。N型半導体領域323a及び324aは、トランジスタM22のソース(S)及びドレイン(D)に相当し、相互間のチャネル領域上には、絶縁層を挟んでゲート(G)が形成されている。N型半導体領域323b及び324bは、トランジスタM25のソース(S)及びドレイン(D)に相当し、相互間のチャネル領域上には、絶縁層を挟んでゲート(G)が形成されている。一方、P型半導体ウェル321及びP型半導体コンタクト322は、トランジスタM22及びM25それぞれのバックゲート(BG)に相当する。
第2の変更点として、P型半導体ウェル331には、N型半導体領域333a及び333bと、N型半導体領域334a及び334bが形成されている。N型半導体領域333a及び334aは、トランジスタM23のソース(S)及びドレイン(D)に相当し、相互間のチャネル領域上には、絶縁層を挟んでゲート(G)が形成されている。N型半導体領域333b及び334bは、トランジスタM24のソース(S)及びドレイン(D)に相当し、相互間のチャネル領域上には、絶縁層を挟んでゲート(G)が形成されている。一方、P型半導体ウェル331及びP型半導体コンタクト332は、トランジスタM23及びM24それぞれのバックゲート(BG)に相当する。
上記のデバイス構造を持つ半導体装置34において、寄生トランジスタQ0は、例えばP型半導体基板300をベースとし、N型半導体ウェル311並びにN型半導体コンタクト312及び313(=ツェナダイオードD1のカソード)をエミッタとし、これに最も近いN型半導体領域334a及び334b(=トランジスタM23及びM24それぞれのドレイン)をコレクタとするnpn型バイポーラトランジスタとして形成される。
このようなデバイス構造を採用することにより、外部端子T1に負電圧が発生して寄生トランジスタQ0が動作しても、トランジスタM1がオフするようにオペアンプAMPが誤動作(フェイルセーフ動作)してくれるので、半導体装置34やこれを搭載したセットの破壊を招かずに済む。
<半導体装置(第5実施形態)>
図12は、半導体装置の第5実施形態を示す図である。本実施形態の半導体装置35では、先の第4実施形態(図10)を基本としつつ、オペアンプAMPの構成要素として、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタM26~M29(=第6NMOSFET~第9NMOSFETに相当)が追加されている。以下、変更点を中心に説明する。
トランジスタM26は、トランジスタM13のドレインとトランジスタM22のドレインとの間に挿入されている。具体的に述べると、トランジスタM26のドレインは、トランジスタM13のドレインに接続されている。トランジスタM26のソースは、トランジスタM22のドレインに接続されている。トランジスタM26のゲートは、クランプ電圧Vclp(<VIN)の印加端(=定電位端に相当)に接続されている。
トランジスタM27は、トランジスタM14のドレインとトランジスタM23のドレインとの間に挿入されている。具体的に述べると、トランジスタM27のドレインは、トランジスタM14のドレインに接続されている。トランジスタM27のソースは、トランジスタM23のドレインに接続されている。トランジスタM27のゲートは、クランプ電圧Vclpの印加端に接続されている。
トランジスタM28は、トランジスタM15のドレインとトランジスタM24のドレインとの間に挿入されている。具体的に述べると、トランジスタM28のドレインは、トランジスタM15のドレインに接続されている。トランジスタM28のソースは、トランジスタM24のドレインに接続されている。トランジスタM28のゲートは、クランプ電圧Vclpの印加端に接続されている。
トランジスタM29は、トランジスタM16のドレインとトランジスタM25のドレインとの間に挿入されている。具体的に述べると、トランジスタM29のドレインは、トランジスタM16のドレインに接続されている。トランジスタM29のソースは、トランジスタM25のドレインに接続されている。トランジスタM29のゲートは、クランプ電圧Vclpの印加端に接続されている。
このようなトランジスタM26~M29を設けることにより、トランジスタM21~M25それぞれのドレイン・ソース間電圧をクランプ電圧Vclp以下に制限することができる。従って、トランジスタM21~M25として、低耐圧素子(=クランプ電圧Vclpの印加に耐え得る素子)を用いることができるので、カレントミラーのペア性を確保する上で有利となる。なお、トランジスタM26~M29としては、高耐圧素子(=入力電圧VINの印加に耐え得る素子)を用いる必要がある。
ところで、上記構成から成るオペアンプAMPにおいて、先述のオン関連素子Gonとしては、トランジスタM25及びM22のほか、トランジスタM29及びM26がこれに相当する。一方、先述のオフ関連素子Goffとしては、トランジスタM24及びM23のほか、トランジスタM27及びM28がこれに相当する。
なお、トランジスタM21~M23、並びに、トランジスタM24及びM25は、それぞれカレントミラーを形成しているので、相互間のペア性が重要である。一方、トランジスタM26~M29については、相互間のペア性がさほど重要でない。
そこで、本実施形態の半導体装置35では、トランジスタM27及びM28をトランジスタM26及びM29よりもツェナダイオードD1の近くに配置し、トランジスタM21~M25をトランジスタM26及びM29よりもツェナダイオードD1から遠くに配置している。このようなデバイス構造を採用することにより、オペアンプAMPの特性を維持したまま、先述のフェイルセーフ動作を実現することが可能となる。
このように、複数のオフ関連素子Goff(例えばトランジスタM23、M24、M27、M28)について、必ずしもその全てをツェナダイオードD1の直近に配置する必要はなく、ペア性の必要性やフローティング構造の適用可能性などを考慮して、配置レイアウトを最適化すればよい。
<上位概念化>
これまでに説明してきた第1~第5実施形態では、負電圧の発生時に出力素子をオフする寄生素子が最先に動作するように素子の配置レイアウトを工夫したが、半導体装置の機能安全に寄与する動作は、必ずしも出力素子のオフに限定されるものではなく、例えば、エラー信号を異常時の論理レベルに切り替えたり、イネーブル信号をディセーブル時の論理レベルに切り替えたりすることも当然に含まれる。すなわち、負電圧の発生時に最先に動作する寄生素子は、半導体装置のフェイルセーフ動作を導くものであればよい。
これを鑑みると、半導体装置は、外部端子(例えば先述の外部端子T1)と、寄生要因素子(例えば先述のツェナダイオードD1)と、外部端子に負電圧が発生したときに機能安全を阻害するように動作する寄生素子が自身と寄生要因素子との間に付随する第1素子(例えば先述のオン関連素子Gon)と、外部端子に負電圧が発生したときに機能安全に寄与するように動作する寄生素子が自身と寄生要因素子との間に付随する第2素子(例えば先述のオフ関連素子Goff)と、を有し、第2素子の少なくとも一つは、第1素子よりも寄生要因素子の近くに形成されていれば足り、フェイルセーフ動作の内容については不問である。
<その他の変形例>
なお、上記実施形態では、LDOレギュレータICへの適用例を挙げたが、適用対象は何らこれに限定されるものではない。このように、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている発明は、寄生素子を持つ半導体装置全般に広く利用することが可能である。
31~35、100 半導体装置
101 P型半導体基板
102、103 N型半導体ウェル
104、105、106 N型半導体コンタクト
107 P型半導体ウェル
108 P型半導体コンタクト
300 P型半導体基板
310 素子形成領域
311 N型半導体ウェル
312、313 N型半導体コンタクト
314 P型半導体ウェル
315 P型半導体コンタクト
320 素子形成領域
321 P型ウェル
322 P型半導体コンタクト
323、324 N型半導体領域
325 N型半導体ウェル(素子分離領域)
326 N型半導体コンタクト
330 素子形成領域
331 P型半導体ウェル
332 P型半導体コンタクト
333、334 N型半導体領域
335 N型半導体ウェル
336 N型半導体コンタクト
337 P型半導体ウェル
338 P型半導体コンタクト
339 N型半導体領域
AMP オペアンプ(出力駆動部)
CS1、CS2 電流源
D1 ツェナダイオード(静電保護素子、寄生要因素子)
Gon、Gon1、Gon2 オン関連素子(第1素子)
Goff、Goff1、Goff2 オフ関連素子(第2素子)
M1 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ(出力素子)
M2 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
M11~M16 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ
M21~M29 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
OCP 過電流保護回路
Q0 npn型バイポーラトランジスタ(寄生素子)
R1、R2、R4 抵抗
T1、T2 外部端子
TSD 過熱保護回路

Claims (10)

  1. 外部端子と、
    出力素子と、
    寄生要因素子と、
    前記外部端子に負電圧が発生したときに前記出力素子をオンするように動作する寄生素子が自身と前記寄生要因素子との間に付随する第1素子と、
    前記外部端子に負電圧が発生したときに前記出力素子をオフするように動作する寄生素子が自身と前記寄生要因素子との間に付随する第2素子と、
    を有し、
    前記第2素子の少なくとも一つは、前記第1素子よりも前記寄生要因素子の近くに形成されており、
    前記第1素子及び前記第2素子は、いずれも前記出力素子を駆動する出力駆動部の構成要素である、半導体装置。
  2. 前記第1素子は、低インピーダンスノードに接続された素子分離領域で囲まれている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 自らが監視対象の異常を検出したときだけでなく前記第2素子に付随する寄生素子が動作したときにも前記出力素子を強制的にオフする異常保護回路をさらに有する請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記異常保護回路は、過電流保護回路、過熱保護回路、または、過電圧保護回路である請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記出力駆動部は、
    第1電流源及び第2電流源と、
    ソースが前記第1電流源に接続されてゲートが第1入力端に接続された第1PMOSFETと、
    ソースが前記第1電流源に接続されてゲートが第2入力端に接続された第2PMOSFETと、
    ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲート及びドレインが前記第1PMOSFETのドレインに接続された第3PMOSFETと、
    ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第3PMOSFETのゲートに接続されてドレインが前記第2PMOSFETのドレインに接続された第4PMOSFETと、
    ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第3PMOSFETのゲートに接続された第5PMOSFETと、
    ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第4PMOSFETのドレインに接続されてドレインが前記出力素子の制御端に接続された第6PMOSFETと、
    ドレインとゲートが前記第2電流源に接続されてソースが基準電位端に接続された第1NMOSFETと、
    ドレインが前記第1PMOSFETのドレインに接続されてゲートが前記第1NMOSFETのゲートに接続されてソースが基準電位端に接続された第2NMOSFETと、
    ドレインが前記第2PMOSFETのドレインに接続されてゲートが前記第1NMOSFETのゲートに接続されてソースが基準電位端に接続された第3NMOSFETと、
    ドレインとゲートが前記第5PMOSFETのドレインに接続されてソースが基準電位端に接続された第4NMOSFETと、
    ドレインが前記出力素子の制御端に接続されてゲートが前記第4NMOSFETのゲートに接続されてソースが基準電位端に接続された第5NMOSFETと、
    を含み、
    前記第3NMOSFET及び前記第4NMOSFETは、前記第2NMOSFET及び前記第5NMOSFETよりも前記寄生要因素子の近くに形成されている、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記出力駆動部は、
    第1電流源及び第2電流源と、
    ソースが前記第1電流源に接続されてゲートが第1入力端に接続された第1PMOSFETと、
    ソースが前記第1電流源に接続されてゲートが第2入力端に接続された第2PMOSFETと、
    ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲート及びドレインが前記第1PMOSFETのドレインに接続された第3PMOSFETと、
    ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第3PMOSFETのゲートに接続されてドレインが前記第2PMOSFETのドレインに接続された第4PMOSFETと、
    ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第3PMOSFETのゲートに接続された第5PMOSFETと、
    ソースが前記出力素子の第1端に接続されてゲートが前記第4PMOSFETのドレインに接続されてドレインが前記出力素子の制御端に接続された第6PMOSFETと、
    ドレインとゲートが前記第2電流源に接続されてソースが基準電位端に接続された第1NMOSFETと、
    ゲートが前記第1NMOSFETのゲートに接続されてソースが基準電位端に接続された第2NMOSFET及び第3NMOSFETと、
    ドレインとゲートが共通接続されてソースが基準電位端に接続された第4NMOSFETと、
    ゲートが前記第4NMOSFETのゲートに接続されてソースが基準電位端に接続された第5NMOSFETと、
    ドレインが前記第1PMOSFETのドレインに接続されてソースが前記第2NMOSFETのドレインに接続されてゲートが定電位端に接続された第6NMOSFETと、
    ドレインが前記第2PMOSFETのドレインに接続されてソースが前記第3NMOSFETのドレインに接続されてゲートが定電位端に接続された第7NMOSFETと、
    ドレインが前記第5PMOSFETのドレインに接続されてソースが前記第4NMOSFETのドレインに接続されてゲートが定電位端に接続された第8NMOSFETと、
    ドレインが前記出力素子の制御端に接続されてソースが前記第5NMOSFETのドレインに接続されてゲートが定電位端に接続された第9NMOSFETと、
    を含み、
    前記第7NMOSFET及び前記第8NMOSFETは、前記第6NMOSFET及び前記第9NMOSFETよりも前記寄生要因素子の近くに形成されており、
    前記第1NMOSFET、前記第2NMOSFET、前記第3NMOSFET、前記第4NMOSFET、及び、前記第5NMOSFETは、前記第6NMOSFET及び前記第9NMOSFETよりも前記寄生要因素子から遠くに形成されている、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記寄生要因素子は、前記外部端子に接続された静電保護素子である請求項1~請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記出力駆動部は、前記外部端子に現れる出力電圧またはこれに応じた帰還電圧と所定の参照電圧とが一致するように、入力電圧の入力端と前記外部端子との間に接続された前記出力素子を駆動する請求項1~請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 外部端子と、
    出力素子と、
    寄生要因素子と、
    前記外部端子に負電圧が発生したときに前記出力素子をオンするように動作する寄生素子が自身と前記寄生要因素子との間に付随する第1素子と、
    前記外部端子に負電圧が発生したときに前記出力素子をオフするように動作する寄生素子が自身と前記寄生要因素子との間に付随する第2素子と、
    を有し、
    前記第2素子の少なくとも一つは、前記第1素子よりも前記寄生要因素子の近くに形成されており、
    前記第1素子は、低インピーダンスノードに接続された素子分離領域で囲まれている、半導体装置。
  10. 外部端子と、
    寄生要因素子と、
    前記外部端子に負電圧が発生したときに機能安全を阻害するように動作する寄生素子が自身と前記寄生要因素子との間に付随する第1素子と、
    前記外部端子に負電圧が発生したときに機能安全に寄与するように動作する寄生素子が自身と前記寄生要因素子との間に付随する第2素子と、
    を有し、
    前記第2素子の少なくとも一つは、前記第1素子よりも前記寄生要因素子の近くに形成されており、
    前記第1素子は、低インピーダンスノードに接続された素子分離領域で囲まれている、半導体装置。
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