JP7322752B2 - 車両のエンジンルーム構造及びエンジンルーム部品の搭載方法 - Google Patents

車両のエンジンルーム構造及びエンジンルーム部品の搭載方法 Download PDF

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Description

この発明は、エンジンの上部を覆うカバー部材を備えると共に、該カバー部材の内側にエンジンの吸気管が配策される車両のエンジンルーム構造及びエンジンルーム部品の搭載方法に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、保温や騒音防止を目的として、エンジンルーム内のエンジンの側面から上部にわたって覆うカバー部材を設けると共に、吸気管が該カバー部材に沿って配設される構造が知られている。
上記カバー部材の側壁および当該カバー部材に沿って配設される吸気管の搭載は、その取付け性の観点からエンジンが搭載される前に行なうことが好ましい。しかしながら、吸気管がエンジンよりも先に搭載されると、その後、エンジンルームの下方から搭載されるエンジンの邪魔になる。
特開2019-34636号公報
そこで、この発明は、吸気管を本来よりも高い位置に仮預けし、エンジンを下方から搭載する際に、吸気管がエンジン搭載の邪魔になることを防止する車両のエンジンルーム構造及びエンジンルーム部品の搭載方法の提供を目的とする。
この発明による車両のエンジンルーム構造は、エンジンの上部を覆うカバー部材を備えると共に、該カバー部材の内側にエンジンの吸気管が配策される車両のエンジンルーム構造であって、上記吸気管のエンジン側との接続部に上記カバー部材に対する係止部および被係止部の一方が形成され、上記吸気管のエンジン側との接続部よりも上方の上記カバー部材の部位に、上記係止部および上記被係止部の他方が形成されるものである。
上述の『エンジンの上部を覆う』とは、エンジンの上方から上側寄りの側方にかけて覆うという意味である。
上記構成によれば、係止部と被係止部とが係合されることで、吸気管のエンジン側との接続部は、本来の正規位置よりも高い位置に仮預けすることができる。
このため、エンジンをエンジンルームの下方から搭載する際に、吸気管がエンジン搭載の邪魔になることを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記接続部に上記係止部である係止爪が形成され、上記カバー部材の部位が上記カバー部材の側壁部であり、該側壁部に該係止爪が係合される被係止部としての係合孔が形成されるものである。
上記構成によれば、吸気管に係止爪を、カバー部材の側壁部に係合孔を、それぞれ形成したものである。すなわち、カバー部材の側壁部からは係止爪が突出していないので、カバー部材に対する吸気管の引っ掛かりを防止することができる。
特に、オーバヘッドコンベアにボディハンガを介して車両を高位置に吊下げ支持し、立ち姿勢の作業者が係止部と被係止部とを係止させる際、カバー部材側に係止爪が形成されていると、下方から見上げた時に係止状態が目視困難となるが、カバー部材側に係合孔が形成されていると、下方から見上げた時に係止状態が目視確認でき、ブラインド作業を回避することができる。
この発明の一実施態様においては、縦置きエンジンで、上記吸気管が該エンジンの左右一方の前側から上記カバー部材の側壁に沿って上記エンジンの他方側に配設され、上記吸気管のエンジン側との接続部が上記エンジンの他方側に配設される排気ターボ過給機のコンプレッサへの接続部であり、上記係止爪および上記係合孔が上記吸気管の該コンプレッサへの接続部近傍に形成されるものである。
上記構成によれば、エンジンルームの下方からエンジンを搭載する時、排気ターボ過給機と吸気管との干渉を防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記吸気管のエンジン側との接続部よりも上流側の上記吸気管の一部は、可撓性ホース部材で形成され、該可撓性ホース部材よりも上流側の上記吸気管はボディに固定されたものである。
上記構成によれば、可撓性ホース部材よりも上流側は正規の位置でボディに固定されており、吸気管のエンジン側との接続部よりも上流側の一部が、可撓性ホース部材で形成されている。これによりホース部材の可撓性にて吸気管の仮預けと、エンジン搭載後における吸気管のエンジン側との接続と、を容易に行なうことができる。
この発明のエンジンルーム部品の搭載方法は、エンジンの上部を覆うカバー部材を備え、該カバー部材の内側にエンジンの吸気管が配策されており、上記吸気管のエンジン側との接続部に上記カバー部材に対する係止部および被係止部の一方が形成され、上記吸気管のエンジン側との接続部よりも上方の上記カバー部材の部位に、上記係止部および上記被係止部の他方が形成されており、上記カバー部材の内側に上記吸気管を配策する配策工程と、上記係止部の上記被係止部への係止により上記吸気管の上記接続部を正規位置よりも高い位置に仮預けする仮預け工程と、上記吸気管の仮預け後、エンジンを下方から搭載する搭載工程と、上記エンジンの搭載後、上記係止部を上記被係止部から取外して、上記吸気管の接続部をエンジン側に接続する接続工程と、を備えたものである。
上記構成によれば、上述の仮預け工程で、係止部の被係止部への係止により吸気管の接続部を正規位置よりも高い位置に仮預けし、次の搭載工程で、吸気管の仮預け後に、エンジンを下方から搭載する。
これにより、エンジンをエンジンルームの下方から搭載する際に、吸気管がエンジン搭載の邪魔になることを防止することができる。
この発明によれば、吸気管を本来よりも高い位置に仮預けし、エンジンを下方から搭載する際に、吸気管がエンジン搭載の邪魔になるのを防止することができる効果がある。
本発明の車両のエンジンルーム構造を示す斜視図 吸気管およびカバー部材を示す平面図 前側上壁部、後側上壁部、前側左壁部、前側右壁部を取外した状態で示すエンジンルーム構造の平面図 複数のカバー部材の分解平面図 吸気管の斜視図 後側右壁下部外皮、後側右壁上部外皮、後側右壁部インシュレータの取付け構造を示す斜視図 吸気管のボディに対する固定構造を示す斜視図 図7のA-A線矢視断面図 吸気管の仮預け状態を示す斜視図 吸気管の正規位置を示す斜視図
吸気管を本来よりも高い位置に仮預けし、エンジンを下方から搭載する際に、吸気管がエンジン搭載の邪魔になることを防止するという目的を、エンジンの上部を覆うカバー部材を備えると共に、該カバー部材の内側にエンジンの吸気管が配策される車両のエンジンルーム構造であって、上記吸気管のエンジン側との接続部に上記カバー部材に対する係止部および被係止部の一方が形成され、上記吸気管のエンジン側との接続部よりも上方の上記カバー部材の部位に、上記係止部および上記被係止部の他方が形成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のエンジンルーム構造及びエンジンルーム部品の搭載方法を示し、図1は車両のエンジンルーム構造を示す斜視図である。但し、図1では、カバー部材のうち前側上壁部、後側上壁部、前側左壁部、前側右壁部を取外して示す。
図2は吸気管およびカバー部材を示す平面図、図3は図1と同様のカバー部材を取外して示すエンジンルーム構造の平面図、図4は複数のカバー部材の分解平面図、図5は吸気管の斜視図である。
また、図6は後側右壁下部外皮、後側右壁上部外皮、後側右壁部インシュレータの取付け構造を示す斜視図である。さらに、図7は吸気管のボディに対する固定構造を示す斜視図、図8は図7のA-A線矢視断面図、図9は吸気管の仮預け状態を示す斜視図、図10は吸気管の正規位置を示す斜視図である。
まず、図1、図6~図8を参照して前部車体構造について説明する。
図8に示すように、エンジンルーム1と車室2とを車両前後方向に仕切るダッシュロアパネル3を設けている。このダッシュロアパネル3は、パネル本体3aと、該パネル本体3aの上端から車両前方に延びる前方突出部3bとを備えている。
この前方突出部3bとパネル本体3aとを前高後低状に傾斜状に連結するダッシュレイン4を設けると共に、上述のダッシュロアパネル3の前方突出部3bにおける上面後半部には、ダッシュアッパパネル5を介してカウルパネル6を取付けている。
上述のカウルパネル6は、フロントウインドガラス7の傾斜下端部を支持するものである。上述のフロントウインドガラス7の傾斜下端上面と、後述するカバー部材30における後側上壁部23の前後方向中間部と、の間には、カウルグリル8を取付けている。
図6、図7に示すように、トンネル部3cを備えたダッシュロアパネル3の前面には、アーチ部9aと、左右の略水平部9b,9cとを有するダッシュクロスメンバ9を接合固定して、このダッシュクロスメンバ9とダッシュロアパネル3との間には、閉断面を形成している。
図6、図7に示すように、ダッシュクロスメンバ9のアーチ部9aの中間部からダッシュロアパネル3の前面に沿って上方に延びる左右の補強部材10,11を設け、この補強部材10,11とダッシュロアパネル3との間には、閉断面を形成している。
一方、図1に示すように、ダッシュロアパネル3の下部左右からエンジンルーム1の左右両サイドを通って車両前方に延びる左右一対のフロントサイドフレーム12,12を設けている。該フロントサイドフレーム12は、フロントサイドフレームインナとフロントサイドフレームアウタとを接合固定して、車両前後方向に延びる閉断面を備えた車体強度部材である。
また、上述のフロントサイドフレーム12の車幅方向外方かつ上方には、車両の前後方向に延びるエプロンレインフォースメント13を設けている。該エプロンレインフォースメント13は、エプロンレインフォースメントアッパ14とエプロンレインフォースメントロア15とを接合固定して、車両前後方向に延びる閉断面を備えた車体強度部材である。
上述のフロントサイドフレーム12の前端には、クラッシュカンを取付けるためのセットプレート16を設ける一方、このセットプレート16直後部のフロントサイドフレーム12と、上述のエプロンレインフォースメントロア15との間を、シュラウドサイド17により上下方向に連結している。
また、図1に示すように、エプロンレインフォースメント13の前後方向中間と、フロントサイドフレーム12の前後方向中間とを、上下方向に連結するようにフロントサスペンションタワー部18を設けている。
さらに、図1に示すように、エプロンレインフォースメント13の後部と、図示しないヒンジピラーとの間には、エプロンパネル19が設けられている。
図3に示すように、縦置き配置されたエンジン20の上部は、図2に示すように、カバー部材30で覆われる。ここに、エンジン20の上部を覆うとは、エンジン20の上方から上側寄りの側方にかけて覆うという意味である。
このカバー部材30は複数の部材にて構成されるので、図4を参照して、これら複数部材について説明する。
前側においては、前側上壁部21と、前側右壁部22Rと、前側左壁部22Lと、を備えている。後側中央においては、後側上壁部23を備えている。
後方右側においては、後側右壁下部外皮24と、後側右壁上部外皮25と、後側右壁部インシュレータ26と、を備えている。
後方左側においては、後側左壁下部外皮27と、後側左壁上部外皮28と、後側左壁部インシュレータ29と、を備えている。
後側上壁部23は固定構造であり、この後側上壁部23の前部左右にはヒンジアーム枢支部23aが形成されている。
前側上壁部21は開閉構造であり、この前側上壁部21の後端部左右にはヒンジアーム21aが形成されている。そして、該ヒンジアーム21aを上述のヒンジアーム枢支部23aに枢支させることで、前側上壁部21を開閉可能に構成している。また、これら前側上壁部21と後側上壁部23とで、エンジン20の上方を覆っている。図8に示すように、前側上壁部21は外皮21bとインシュレータとの2層構造に形成されており、同様に、後側上壁部23も外皮23bとインシュレータ23cとの2層構造に形成されている。
上述の前側右壁部22Rおよび前側左壁部22Lは、何れも外皮とインシュレータとを備えており、これらの各壁部22R,22Lによりエンジン20の左右の側方を覆っている。これら前側右壁部22R、前側左壁部22Lは、その下部がフロントサイドフレーム12に固定されると共に、車体に取付けられた車両部品(図示せず)に対しても固定されている。
上述の後側右壁下部外皮24および後側左壁下部外皮27は、何れも金属製で、図6、図7に示すように、これらの各下部外皮24,27は、その前部がフロントサスペンションタワー部18のタワーハウジング後部に、その下部がフロントサイドフレーム12に、その後部が補強部材10,11にそれぞれ連結固定される。
ここで、上述の後側右壁下部外皮24は、インシュレータ26と後側右壁上部外皮25とを支持する部材である。また、上述の後側左壁下部外皮27は、インシュレータ29と後側左壁上部外皮28と後述する吸気管47とを支持する部材である。
つまり、上述の各外皮24,25,27,28は上下方向中間部が支持できず、これら各外皮24,25,27,28を全て合成樹脂で成形するとインシュレータ26,29の支持も含めて厳しくなる。よって、下側の外皮24,27を金属製とし、上側の外皮25,28を樹脂製としている。特に、図6に示すように、車両右側においては、後側右壁下部外皮24の上辺部に位置するポイントp1~p4で上側の樹脂製の外皮25を支持し、上辺部に位置する他のポイントp5,p6でインシュレータ26の支持も兼ねるように構成している。
図6に示すように、後側右壁上部外皮25は、その下部が上記ポイントp1~p4で後側右壁下部外皮24に固定されると共に、その後部が補強部材11に固定されている。
図6に示すように、上記インシュレータ26は、上記ポイントp5,p6で後側右壁下部外皮24に固定されると共に、その前部がタワーハウジング後部およびフロントサイドフレーム12に固定され、その後部がダッシュクロスメンバ9およびトンネル部3cの前方部に固定されている。
図9、図10に示すように、上述の後側右壁上部外皮25は、車幅方向に延びる後辺部25aと、車両前後方向に延びる側辺部25bとを、平面視で略L字状に連結したものである。
同図に示すように、上記側辺部25bは、縦壁25cと、該縦壁25cの上端から車幅方向内方に一体に折返した折返し部25dと、を備えると共に、上記後辺部25aにも当該折返し部25dに連続する折返し部25eが一体形成されている。
上述の折返し部25dには、後述する係止部(係止爪53参照)を係合するために、被係止部としての係合孔31が開口形成されている。
また、上述の各折返し部25d,25eには、後側右壁部インシュレータ26の上端折返し部を連結するために、クリップナット32…が設けられている。
次に、図1~図3、図5を参照して吸気経路について説明する。
エンジン20の左側前方に、フレッシュエアダクト40とエアクリーナ41とを配設し、フレッシュエアダクト40の下流端とエアクリーナ41の上流端との間をエアクリーナ上流パイプ42で連通接続している。
上記エンジン20の右方側には、コンプレッサ43とタービン44とを備えた排気ターボ過給機45が配設されている。一方、上述のエアクリーナ41の浄化空気出口管41aには、エアフローメータ46が取付けられている。
上述のエアクリーナ41の浄化空気出口管41aと、排気ターボ過給機45のコンプレッサ43における吸気入口と、の間を吸気管47で連通接続している。図1に示すように、該吸気管47は、エンジン20の左右一方の前側(この実施例では左方の前側)からカバー部材30の側壁に沿って当該エンジン20の他方側(この実施例では右方側)に配設される排気ターボ過給機45のコンプレッサ43に連結されている。
図5に示すように、上述の吸気管47は、上流側の可撓性ホース部材48(範囲α参照)と、樹脂製の上流パイプ49と、樹脂製の下流パイプ50と、下流側の可撓性ホース部材51(範囲β参照)と、コンプレッサ43に接続されるジョイントパイプ52と、を備えている。
図3、図5に示すように、上流側の可撓性ホース部材48は、エアクリーナ41の浄化空気出口管41aと、上流パイプ49とを連通接続するもので、該可撓性ホース部材48の中間部は、蛇腹形状に形成されていて、エンジン振動による振れを抑制すべく構成している。
図5に示すように、上流パイプ49は、可撓性ホース部材48の下流と、下流パイプ50の上流と、を接続するもので、2つ割り構造の合成樹脂部材にて形成されている。
図5に示すように、下流パイプ50は、上流パイプ49の下流と、下流側の可撓性ホース部材51の上流と、を接続するもので、図8に示すように、2つ割り構造の合成樹脂部材にて形成されている。
図5に示すように、下流側の可撓性ホース部材51は、下流パイプ50の下流と、ジョイントパイプ52の上流と、を接続するもので、該可撓性ホース部材51の中間部は、蛇腹形状に形成されていて、エンジン振動による振れを抑制すべく構成している。
図1、図5に示すように、ジョイントパイプ52は、下流側の可撓性ホース部材51の下流と、排気ターボ過給機45のコンプレッサ43における吸気入口と、を接続するもので、このジョイントパイプ52は硬質の樹脂にて形成されている。このジョイントパイプ52は、吸気管47のエンジン20側との接続部を構成するものである。
図5、図9、図10に示すように、上述のジョイントパイプ52には、外方に突出する突出部52aが一体形成されており、図9、図10に示すように、該突出部52aの車幅方向外端面には、係止部としての係止爪53が一体形成されている。この係止爪53は、図3に示すように、係合孔31に対して上方から係合できるように略L字状に形成されている。
上述の係合孔31は、カバー部材30を構成する後側右壁上部外皮25のジョイントパイプ52正規位置よりも上方の部位に位置するもので、上述の係止爪53を該係合孔31に係合させることで、吸気管47のエンジン側との接続部付近を正規位置よりも高い位置に仮預けするよう構成している。
ここで、上述の係止爪53および係合孔31は、何れもジョイントパイプ52のコンプレッサ43に対する連結部近傍に形成されたものである。
図5、図7に示すように、上流パイプ49の上流部上下には取付け座49a,49bが一体的に形成されている。また下流パイプ50の上流部下部と、下流部上下には取付け座50a,50b,50cが一体的に形成されている。
図7では図示の便宜上、インシュレータ26,29の図示を省略しているが、吸気管47は取付け座50b,50cがインシュレータ26を介してダッシュロアパネル3に固定されており、取付け座49b,50aがインシュレータ29を介して後側左壁下部外皮27に固定されている。
すなわち、吸気管47のエンジン20側との接続部(ジョイントパイプ52参照)付近よりも上流側の一部は、可撓性ホース部材51で形成され、該可撓性ホース部材51よりも上流側の上流パイプ49、下流パイプ50はボディ側に固定されたものである。
次に、エンジンルーム部品の搭載方法について説明する。
予め、上述の各外皮24,25,27,28がボディ側に取付けられた状態下において、まず、後側右壁部インシュレータ26(図6の仮想線参照)をダッシュロアパネル3側に取付ける。
次に、カバー部材30の一部を構成するインシュレータ26の内側に吸気管47の下流パイプ50を配策する(配策工程)。下流パイプ50の取付け座50bは、図8に示すようにダッシュレイン4に設けたウエルドナット54に対し、ブッシュ55およびボルト56を用いて固定される。また、取付け座50cはダッシュロアパネル3に設けたスタッドボルトに対して、ナット57を螺合することで固定される。
次に、左側のインシュレータ29を吸気管47の上流パイプ49に被せてボディ側に固定すると共に、取付け座49b,50aを用いて上流パイプ49の上流部、下流パイプ50の上流部を、後側左壁下部外皮27に固定する。なお、上流パイプ49の上流側はインシュレータ29の開口部29a(図4参照)を介して、図3に示すようにエンジンルーム1側に導出される。
次に、図9に示すように、係止爪53を上方から係合孔31に係合させることで、吸気管47の接続部であるジョイントパイプ52付近を正規位置(図10参照)よりも高い位置に仮預けする(仮預け工程)。
次に、上記吸気管47の仮預け後に、エンジン20をエンジンルーム1の下方から上方へ移動して当該エンジン20を図示しないエンジンマウントを用いて搭載する(搭載工程)。
次に、上述のエンジン20の搭載後に、上記係止爪53を係合孔31から取外し(図10参照)、図1に示すように、吸気管47の接続部であるジョイントパイプ52を、排気ターボ過給機45のコンプレッサ43における吸気入口に接続する(接続行程)。
このように、係止爪53と係合孔31とを係合することで、吸気管47のエンジン20側との接続部であるジョイントパイプ52付近は、本来の正規位置(図10参照)よりも高い位置に仮預けすることができる。この結果、エンジン20をエンジンルーム1の下方から搭載する際に、吸気管47がエンジン搭載の邪魔になることを防止すべく構成したものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車両のエンジンルーム構造は、エンジン20の上部を覆うカバー部材30を備えると共に、該カバー部材30の内側にエンジン20の吸気管47が配策される車両のエンジンルーム構造であって、上記吸気管47のエンジン20側との接続部(ジョイントパイプ52参照)付近の上記吸気管47部位に上記カバー部材30に対する係止部(係止爪53)および被係止部(係合孔31)の一方(この実施例では係止爪53)が形成され、上記吸気管47のエンジン側との接続部(ジョイントパイプ52)付近よりも上方の上記カバー部材30の部位に、上記係止部(係止爪53)および上記被係止部(係合孔31)の他方(この実施例では係合孔31)が形成されるものである(図1、図9、図10参照)。
この構成によれば、係止部(係止爪53)と被係止部(係合孔31)とが係合されることで、吸気管47のエンジン20側との接続部付近は、本来の正規位置よりも高い位置に仮預けすることができる。
このため、エンジン20をエンジンルーム1の下方から搭載する際に、吸気管47がエンジン搭載の邪魔になることを防止することができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記接続部付近の上記吸気管47の部位に上記係止部である係止爪53が形成され、上記カバー部材30の部位が上記カバー部材30の側壁部(後側右壁上部外皮25)であり、該側壁部に該係止爪53が係合される被係止部としての係合孔31が形成されるものである(図9、図10参照)。
この構成によれば、吸気管47に係止爪53を、カバー部材30の側壁部(後側右壁上部外皮25)に係合孔31を、それぞれ形成したものである。すなわち、カバー部材30の側壁部からは係止爪53が突出していないので、カバー部材30に対する吸気管47の引っ掛かりを防止することができる。
特に、オーバヘッドコンベアにボディハンガを介して車両を高位置に吊下げ支持し、立ち姿勢の作業者が係止部と被係止部とを係止させる際、カバー部材30側に係止爪53が形成されていると、下方から見上げた時に係止状態が目視困難となるが、カバー部材30側に係合孔31が形成されていると、下方から見上げた時に係止状態が目視確認でき、ブラインド作業を回避することができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、縦置きエンジン20で、上記吸気管47が該エンジン20の左右一方(この実施例では左方)の前側から上記カバー部材30の側壁に沿って上記エンジン20の他方側(この実施例では右方側)に配設され、上記吸気管47のエンジン側との接続部が上記エンジン20の他方側に配設される排気ターボ過給機45のコンプレッサ43への接続部であり、上記係止爪53および上記係合孔31が上記吸気管47の該コンプレッサ43への接続部近傍に形成されるものである(図1、図3参照)。
この構成によれば、エンジンルーム1の下方からエンジン20を搭載する時、排気ターボ過給機45と吸気管47との干渉を防止することができる。
加えて、この発明の一実施形態においては、上記吸気管47のエンジン側との接続部(ジョイントパイプ52)付近よりも上流側の上記吸気管47の一部は、可撓性ホース部材51で形成され、該可撓性ホース部材51よりも上流側の上記吸気管47はボディに固定されたものである(図1、図5、図7参照)。
この構成によれば、可撓性ホース部材51よりも上流側は正規の位置でボディに固定されており、吸気管47のエンジン側との接続部(ジョイントパイプ52)付近よりも上流側の一部が、可撓性ホース部材51で形成されている。これによりホース部材51の可撓性にて吸気管47の仮預けと、エンジン搭載後における吸気管47のエンジン側との接続と、を容易に行なうことができる。
この実施例のエンジンルーム部品の搭載方法は、エンジン20の上部を覆うカバー部材30を備え、該カバー部材30の内側にエンジン20の吸気管47が配策されており、上記吸気管47のエンジン側との接続部(ジョイントパイプ52参照)付近に上記吸気管47の部位に上記カバー部材30に対する係止部(係止爪53)および被係止部(係合孔31)の一方が形成され、上記吸気管47のエンジン側との接続部(ジョイントパイプ52)付近よりも上方の上記カバー部材30の部位に、上記係止部および上記被係止部の他方が形成されており、上記カバー部材30の内側に上記吸気管47を配策する配策工程と、上記係止部(係止爪53)の上記被係止部(係合孔31)への係止により上記吸気管47の上記接続部(ジョイントパイプ52)付近を正規位置よりも高い位置に仮預けする仮預け工程と、上記吸気管47の仮預け後、エンジン20を下方から搭載する搭載工程と、上記エンジン20の搭載後、上記係止部(係止爪53)を上記被係止部(係合孔31)から取外して、上記吸気管47の接続部(ジョイントパイプ52)をエンジン側に接続する接続工程と、を備えたものである(図1、図9、図10参照)。
この構成によれば、上述の仮預け工程で、係止部(係止爪53)の被係止部(係合孔31)への係止により吸気管47の接続部(ジョイントパイプ52)付近を正規位置よりも高い位置に仮預けし、次の搭載工程で、吸気管47の仮預け後に、エンジン20を下方から搭載する。
これにより、エンジン20をエンジンルーム1の下方から搭載する際に、吸気管47がエンジン搭載の邪魔になることを防止することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の吸気管のエンジン側との接続部には、実施例のジョイントパイプ52に対応し、
以下同様に、
係止部は、係止爪53に対応し、
被係止部は、係合孔31に対応し、
係合孔が形成されたカバー部材の側壁部は、後側右壁上部外皮25に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、エンジンの上部を覆うカバー部材を備えると共に、該カバー部材の内側にエンジンの吸気管が配策される車両のエンジンルーム構造およびエンジンルーム部品の搭載方法について有用である。
20…エンジン
25…後側右壁上部外皮(側壁部)
30…カバー部材
31…係合孔(被係止部)
43…コンプレッサ
45…排気ターボ過給機
47…吸気管
51…可撓性ホース部材
52…ジョイントパイプ(エンジン側との接続部)
53…係止爪(係止部)

Claims (5)

  1. エンジンの上部を覆うカバー部材を備えると共に、該カバー部材の内側にエンジンの吸気管が配策される車両のエンジンルーム構造であって、
    上記吸気管のエンジン側との接続部に上記カバー部材に対する係止部および被係止部の一方が形成され、
    上記吸気管のエンジン側との接続部よりも上方の上記カバー部材の部位に、上記係止部および上記被係止部の他方が形成される
    車両のエンジンルーム構造。
  2. 上記接続部に上記係止部である係止爪が形成され、
    上記カバー部材の部位が上記カバー部材の側壁部であり、該側壁部に該係止爪が係合される被係止部としての係合孔が形成される
    請求項1に記載の車両のエンジンルーム構造。
  3. 縦置きエンジンで、上記吸気管が該エンジンの左右一方の前側から上記カバー部材の側壁に沿って上記エンジンの他方側に配設され、上記吸気管のエンジン側との接続部が上記エンジンの他方側に配設される排気ターボ過給機のコンプレッサへの接続部であり、
    上記係止爪および上記係合孔が上記吸気管の該コンプレッサへの接続部近傍に形成される
    請求項2に記載の車両のエンジンルーム構造。
  4. 上記吸気管のエンジン側との接続部よりも上流側の上記吸気管の一部は、可撓性ホース部材で形成され、該可撓性ホース部材よりも上流側の上記吸気管はボディに固定された
    請求項1~3の何れか一項に記載の車両のエンジンルーム構造。
  5. エンジンの上部を覆うカバー部材を備え、該カバー部材の内側に上記エンジンの吸気管が配策されており、
    上記吸気管のエンジン側との接続部に上記カバー部材に対する係止部および被係止部の一方が形成され、
    上記吸気管のエンジン側との接続部よりも上方の上記カバー部材の部位に、上記係止部および上記被係止部の他方が形成されており、
    上記カバー部材の内側に上記吸気管を配策する配策工程と、
    上記係止部の上記被係止部への係止により上記吸気管の上記接続部を正規位置よりも高い位置に仮預けする仮預け工程と、
    上記吸気管の仮預け後、上記エンジンを下方から搭載する搭載工程と、
    上記エンジンの搭載後、上記係止部を上記被係止部から取外して、上記吸気管の接続部をエンジン側に接続する接続工程と、を備えた
    エンジンルーム部品の搭載方法。
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