JP7315209B2 - 包装袋供給装置 - Google Patents
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Description
(包装袋供給機構の基本構造)
図1は、本発明の包装袋供給装置の正面図、図2は、同平面図であって、図1及び図2に示す包装機はロータリー式包装機1である。なお、ロータリー式包装機1は、回転するロータ1Aの外周縁部に一対のクランプアーム1Bを複数装備しており、各クランプアーム1Bの先端に包装袋2の側部を挟持するクランプ1Cを備えている。前記包装袋供給装置3は、包装袋2をロータリー式包装機1側のクランプ1Cに受け渡し、ロータ1Aの回転により各セクションで包装作業を行う。
包装袋供給装置3は、袋供給コンベア4の前端部に、包装袋2の姿勢を検知して包装袋2の供給姿勢を補正する袋姿勢調整装置7を備えている。前記袋姿勢調整装置7は、前記袋供給コンベア4の前端部に配置され、包装袋2を載置して前後方向にスライドすると共に、左右方向に回動して包装袋2の姿勢を調整する袋姿勢調整盤7Aを備えている。前記袋姿勢調整盤7Aは、ロッド8Bが前後方向にスライドするスライド機構8Aと、左右方向に回動する回動機構8Cとからなる調整盤駆動機構8により稼動している。さらに、袋姿勢調整装置7は、前方に送られてきた包装袋2を袋供給コンベア4の前端部でストップする位置と包装袋2から退避する位置との間を往復動する可動体9Aを有する可動ストッパー機構9を備えると共に、前記可動ストッパー機構9によりストップした包装袋2を前記袋姿勢調整盤7A上に押さえ付ける袋押さえ機構10を備えている。さらに、前記袋押さえ機構10により押さえて包装袋2の姿勢を検知して包装袋2の姿勢を判断するための袋姿勢検知機構11を備えている。
袋姿勢調整盤7Aは、略矩形の板状体であって、前端部の両角部が面取りされている。前記板状体の前方部に、左右方向に長い開口部7Bが形成されている。前記開口部7Bは長方形状で、開口部7Bの前方の両角部が大きく面取りされたような形状である。開口部7Bの左右方向の幅は袋姿勢調整盤7Aの幅よりわずかに短く、前後方向の長さは袋姿勢調整盤7Aの約1/4程度である。前記袋姿勢調整盤7Aは、連結フレーム7Cにより回動機構8Cに連結されている。図4に示すように、連結フレーム7Cは、袋姿勢調整盤7Aの右側縁と左測縁に連結板7Dが垂下して取り付けられ、前記連結板7D間に、底板7Eが取り付けられている。この底板7Eが回動ベース8Eの回動軸に固定されている。
前記開口部7Bには、可動ストッパー機構9の可動体9Aが往復動可能に配置されている。前記可動ストッパー機構9は、前方に送られてきた包装袋2を袋供給コンベア4の前部でストップするものであるが、従来のストッパーとは異なり、この可動ストッパー機構9の可動体9Aは、包装袋2をストップした後、包装袋2から離間する方向に退避し、袋検知センサー11Aの検知に移れるようにする。可動ストッパー機構9は、前記の底板7E上に可動ストッパー機構9のエアシリンダ9Bが乗っている。前記エアシリンダ9Bのピストンロッドには、図3に示すように、長方形状の取り付けプレート9Cの下端部が取り付けられ、上端部には可動体9Aが取り付けられている。
前記開口部7Bの下部の両端部に袋姿勢検知機構11の袋検知センサー11Aが配置され、センサー固定アーム11Dにより包装袋供給装置3のフレーム3Aに固定されている。前記袋検知センサー11Aの一対の投光部11Bを結ぶ線を基準線11Eとし、この基準線11Eに包装袋2の前端縁2Aを合わせると、ロータリー式包装機1に包装袋2を正確に供給することができる。即ち、包装袋2の前端縁2Aがこの基準線11E上にあれば、包装袋2は、前後方向のズレや左右方向の傾きも無く、正しくロータリー式包装機1のクランプ1Cに挟持される。なお、この袋検知センサー11Aは、開口部7Bの下部の両端部に一対設けたが2個以上設けてもよい。さらに、この袋検知センサー11Aは、反射型のレーザセンサである必要はなく、CCDカメラのような撮像器であってもよい。なお、この袋検知センサー11Aの作用については後述する。
調整盤駆動機構8は、前記のように、前記袋姿勢調整盤7Aを前後方向にスライドするスライド機構8Aと左右方向に回動する回動機構8Cとから構成されている。前者のスライド機構8Aは、包装袋供給装置3のフレーム3A上の取り付け台3Bに固定され、前記スライド機構8Aのロッド8Bにはスライドベース8Dが取り付けられている。前記スライドベース8Dに回動機構8Cのロータリー型アクチュエータが固定され、ロータリー型アクチュエータの回動軸には前記の連結フレーム7Cの底板7Eが取り付けられている。
前記袋押さえ機構10は、袋姿勢調整盤7Aの前方部の左右方向に回動軸10Aが軸支し、この回動軸10Aから後方に向かって前記開口部7Bを跨ぐ一対の回動アーム10Bが取り付けられ、前記回動アーム10Bの他端部に袋押さえ部10Cが取り付けられている。前記袋押さえ機構10は、可動ストッパー機構9の可動体9Aに当接してストップした包装袋2を上方から押さえて、可動体9Aの退避や袋姿勢調整盤7Aの移動により、包装袋2が袋姿勢調整盤7Aからズレないように固定する作用をはたす。
図6は、本発明の袋姿勢調整盤7Aにより袋の姿勢を補正する説明図であって、袋供給コンベア4の前端部分を示している。この図6では、包装袋2が袋送り機構6の送りベルト6Dにより、前方に送られ袋姿勢調整盤7Aの手前に位置するところを図示している。図6に示される工程から、図7の可動ストッパー機構9の可動体9Aが移動する工程になる。可動体9Aが移動する工程は、図5の矢印(1)に示すように可動体9Aが後方に移動する。以下に図5と、図7~図10を使って説明する。
図5の矢印(1)に示すように、可動ストッパー機構9の可動体9Aに包装袋2が当接する前に、前記可動体9Aが包装袋2をストップする所定の位置まで移動する。即ち、図7の下図の可動体9Aに示すように、前記可動体9Aが袋検知センサー11Aの基準線11Eより前方の位置から、袋姿勢調整盤7Aの開口部7Bの後側縁7bの近接位置へと移動する。従って、可動体9Aの後側部(可動体9Aの長手方向の後方の側部)と開口部7Bの後側縁7b(穿たれた開口の後方の側縁)との間には隙間があり、可動体9Aによりストップする包装袋2の前端縁2Aは、前記隙間分だけ開口部7B側に飛び出している。包装袋2の前端縁2Aが開口部7B側に飛び出すことにより、袋検知センサー11Aにより包装袋2の前端縁2Aが検知できる。
図5の矢印(2)に示すように、袋姿勢調整盤7Aの開口部7Bの後側縁7bの近接位置へと移動した可動体9Aの後側部に、包装袋2の先端縁が当接してストップする。図7は、その状態を図示している。包装袋2が可動体9Aに当接しているか否かは袋端検知センサー9Fにより検知する。包装袋2が可動体9Aまで届いていれば袋送り機構6の駆動モータ6Aを停止し、届いていなければ、包装袋2の先端縁が可動体9Aの側部に届くまで駆動モータ6Aを駆動する。
図8の下図に示すように、包装袋2の先端縁が可動体9Aの後側部に当接している状態で、袋押さえ機構10の回動軸10Aが図示しないエアシリンダにより反時計回りに回転し、回動アーム10Bを介して袋押さえ部10Cにより包装袋2を上方から袋姿勢調整盤7Aに押さえ付ける。このように袋押さえ部10Cにより包装袋2を上方から押さえ付けることにより、袋姿勢調整盤7Aが移動しても包装袋2がズレたり動いたりすることがなくなる。
図5の矢印(1)に示す方向とは逆方向に可動体9Aを退避して、可動体9Aが基準線11Eから離れる。図9は可動体9Aが基準線11Eから離れた状態を図示している。可動体9Aが退避することにより、袋検知センサー11Aの投光部11Bと受光部11Cの上方が空く状態とになる。包装袋2の前端縁2Aは開口部7Bの後側縁7bの近接位置に停止しているから、基準線11Eまで突き出てはいない。
図5の矢印(3)に示すように、包装袋2を袋姿勢調整盤7Aに押さえ付けた状態で、袋姿勢調整盤7Aを前方に移動させ、左右の袋検知センサー11Aの投光部11Bにより、包装袋2の前端縁2Aを検知し、袋姿勢調整盤7Aの慣性による誤差を修正するために、前記基準線11Eの前後の位置で包装袋2の前端縁2Aを、小刻みに動かして微調整し、包装袋2の前端縁2Aが前記基準線11E上で停止するようにスライド機構8Aを操作する。
図10は、包装袋2の前端縁2Aが左右方向にズレている状態を図示している。前記5のように、包装袋2を袋姿勢調整盤7Aに押さえた状態で、袋姿勢調整盤7Aを前方に移動させ、左右の袋検知センサー11Aにより、包装袋2の前端縁2Aを検知した際に、左右の袋検知センサー11Aの検知時間にズレがある場合は、包装袋2の前端縁2Aが左右方向にズレていることを示している。このように左右にズレてもシール不良となるので、包装袋2の姿勢を修正する必要がある。
包装袋2の前端縁2Aが基準線11Eと重なっていれば、包装袋2の姿勢が正確に合わされたことになるので、袋捲り上げ機構5Aの吸盤5Bで吸着して包装袋2の前端部を捲り上げる。捲り上げられた包装袋2の前端部を袋受け渡し機構5Fのクリップ5Jで挟みロータリー式包装機1のクランプ1Cに受け渡す。
図11は、本発明の包装袋供給装置の実施例2の部分正面図である。この実施例2は、前記実施例1と異なる構成は、調整盤駆動機構8の回動機構8Cを備えていない点である。即ち、スライド機構8Aのロッド8Bには、スライドベース8Dが取り付けられ、このスライドベース8D上のベース台8Fが乗せられ、このベース台8Fに可動ストッパー機構9用のエアシリンダ9Bが乗せられている。
Claims (5)
- 紐ベルト上に横倒しに載置された包装袋の袋束をコンベア本体により前方に搬送する袋供給コンベアと、この袋供給コンベアの先端部に送られてきた包装袋の一端部を袋捲り上げ機構により吸着して捲り上げ、捲り上げられた包装袋を袋受け渡し機構により包装機側に受け渡す袋取り手段とを備えた包装袋供給装置であって、
前記包装袋供給装置は、袋供給コンベアの先端部に、包装袋の姿勢を検知して包装袋の供給姿勢を補正する袋姿勢調整装置を備えており、
前記袋姿勢調整装置は前記袋供給コンベアの先端部に設けられ、包装袋を載置して前後方向にスライドすると共に、左右方向に回動して包装袋の供給姿勢を補正する袋姿勢調整盤と、前記袋姿勢調整盤を前後方向にスライドするスライド機構と左右方向に回動する回動機構とからなる調整盤駆動機構と、前方に送られてきた包装袋を前記袋供給コンベアの先端部でストップする位置と包装袋から退避する位置との間を往復動する可動体を備えた可動ストッパー機構と、前記可動ストッパー機構によりストップした包装袋を袋姿勢調整盤上に押さ付ける袋押さえ機構と、前記袋押さえ機構により押さえ付けられた包装袋の姿勢を検知するための袋姿勢検知機構と、を備えている、
ことを特徴とする包装袋供給装置。 - 袋姿勢調整盤は、開口部が形成された板状体であって、前記開口部には可動ストッパー機構の可動体が往復動可能に配置され、
前記開口部の下部両側に袋姿勢検知機構の袋検知センサーが配置され、前記袋検知センサーは、投光部からの光線が前記開口部を透過して包装袋の前端縁を検知できるように配置され、
前記可動ストッパー機構の可動体は前記袋検知センサーの投光部及び受光部より前方の位置と、前記開口部の後端縁の近接位置との間の前後方向を往復動することを特徴とする請求項1に記載の包装袋供給装置。 - 前記袋押さえ機構は、袋姿勢調整盤の前方部の左右方向に回動軸が軸支し、回動軸から後方に向かって前記開口部を跨ぐ一対の回動アームが取り付けられ、前記回動アームの他端部に袋押さえ部が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の包装袋供給装置。
- 袋姿勢調整盤を駆動する調整盤駆動機構は、前後方向にロッドがスライドするスライド機構と、回動する主軸を備えた回動機構とからなり、
前記スライド機構は、包装袋供給装置のフレーム上の取り付け台に固定され、前記スライド機構のロッドにはスライドベースが取り付けられ、前記スライドベースに回動機構のロータリー型アクチュエータが固定され、ロータリー型アクチュエータの主軸の回動ベースには、袋姿勢調整盤を取り付ける連結フレームが取り付けられ、
前記連結フレームの底板には可動ストッパー機構のエアシリンダが設けられ、このエアシリンダのピストンロッドに取り付けプレートが取り付けられ、前記取り付けプレートが袋姿勢調整盤の開口部を突き抜けて延設し、前記取り付けプレートの上端部に可動ストッパー機構の可動体が取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の包装袋供給装置。 - 袋姿勢調整盤は、前記袋供給コンベアの先端部に設けられて前後方向にスライドし、調整盤駆動機構は、前記袋姿勢調整盤を前後方向にスライドするスライド機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋供給装置。
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