JP7313259B2 - 樹脂基板の加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パッケージ基板などの反りが発生する樹脂基板の加工方法に関する。
デバイスチップが電極を含む金属基板やガラスエポキシ樹脂等の基板に搭載され、モールド樹脂でデバイスチップが被覆された樹脂基板であるパッケージ基板を分割して、個々のパッケージデバイスチップを得る方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-181641号公報
パッケージ基板は、モールド樹脂の熱膨張率と金属基板、ガラスエポキシ樹脂の熱膨張率が大きく違うため、一般的にモールド樹脂の反りが大きく、平坦なチャックテーブルの保持面で吸引保持する際、リークが発生し、充分強固にチャックテーブルに固定できない場合がある。
そこで、特許文献1に示された方法のように、パッケージ基板にハーフカットを施して、反りを矯正後、吸引保持する方法が考案された。しかしながら、特許文献1に示された方法は、パッケージ基板1枚1枚の加工が必要で工数がかかるため、安価なパッケージデバイスチップを得る方法には利用しがたい。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、工数の増加を抑制しながらも樹脂基板をチャックテーブルに固定することを可能とすることができる樹脂基板の加工方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の樹脂基板の加工方法は、基板に搭載されたデバイスチップがモールド樹脂で被覆された樹脂基板の加工方法であって、凸状の曲面を有する曲面形成用基板の凸面に樹脂基板の一方の面を密着させるよう押圧した状態で樹脂基板を加熱し、更に冷却して、樹脂基板の該一方の面側が凹面となる反りを樹脂基板に形成する反り形状形成ステップと、チャックテーブルの保持面に、樹脂基板の凹面となった該一方の面を対面させて載置する載置ステップと、樹脂基板の反って凸面になった他方の面の中央付近を該保持面に向かって押圧し、樹脂基板の反りを該保持面に沿って矯正しつつ、該チャックテーブルで樹脂基板を吸引保持する吸引保持ステップと、該チャックテーブルで吸引保持した樹脂基板の該他方の面側から所定の加工を行う加工ステップと、を備えることを特徴とする。
前記樹脂基板の加工方法は、該反り形状形成ステップでは、積み重ねられた複数の該曲面形成用基板の間に樹脂基板が挟まれた状態で加熱され冷却されても良い。
本願発明は、工数の増加を抑制しながらも樹脂基板をチャックテーブルに固定することを可能とすることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る樹脂基板の加工方法の加工対象のパッケージ基板の側面図である。 図2は、図1に示されたパッケージ基板の表面側の平面図である。 図3は、図1に示されたパッケージ基板の裏面側の平面図である。 図4は、実施形態1に係る樹脂基板の加工方法の流れを示すフローチャートである。 図5は、図4に示された樹脂基板の加工方法の反り形状形成ステップにおいて、複数の曲面形成用基板間にパッケージ基板を配置した状態を模式的に示す側面図である。 図6は、図5に示された複数の曲面形成用基板の凸面にパッケージ基板の金属基板の表面を密着させた状態でパッケージ基板を加熱する状態を模式的に一部断面で示す側面図である。 図7は、図4に示された樹脂基板の加工方法の反り形状形成ステップ後のパッケージ基板の側面図である。 図8は、図4に示された樹脂基板の加工方法の載置ステップを示す平面図である。 図9は、図4に示された樹脂基板の加工方法の載置ステップを示す側面図である。 図10は、図4に示された樹脂基板の加工方法の吸引保持ステップにおいて、保持面上のパッケージ基板の上方に押圧部材を配置した側面図である。 図11は、図4に示された樹脂基板の加工方法の吸引保持ステップにおいて、保持面上にパッケージ基板を吸引保持した側面図である。 図12は、図4に示された樹脂基板の加工方法の加工ステップを示す側面図である。 図13は、実施形態1の変形例に係る樹脂基板の加工方法の加工ステップを示す側面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る樹脂基板の加工方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る樹脂基板の加工方法の加工対象のパッケージ基板の側面図である。図2は、図1に示されたパッケージ基板の表面側の平面図である。図3は、図1に示されたパッケージ基板の裏面側の平面図である。図4は、実施形態1に係る樹脂基板の加工方法の流れを示すフローチャートである。
実施形態1に係る樹脂基板の加工方法は、図1、図2及び図3に示す樹脂基板であるパッケージ基板1に所定の加工である研削加工を行う方法である。実施形態1に係る樹脂基板の加工方法の加工対象のパッケージ基板1は、図1に示すように、基板である金属基板2と、金属基板2に搭載されたデバイスチップ3と、デバイスチップ3を被覆したモールド樹脂4とを備える。
金属基板2は、金属により構成され、かつ平面形状が矩形の平板状に形成され、図2に示すように、デバイス領域21と、デバイス領域21を囲繞する非デバイス領域22とが設けられている。実施形態1において、デバイス領域21は、三つ設けられているが、デバイス領域21の数は、三つに限定されない。デバイス領域21は、図2に示すように、複数の領域23に区画する分割予定ライン24を有している。領域23は、金属基板2の他方の面である裏面26(図3等に示す)側にデバイスチップ3を搭載している。
デバイスチップ3は、例えば、IC(Integrated Circuit)、あるいやLSI(Large Scale Integration)等の集積回路である。分割予定ライン24は、領域23に搭載されたデバイスチップ3と図示しないワイヤにより接続された電極部27が設けられている。電極部27は、領域23の全周に設けられ、領域23と、領域23の周囲の金属基板2の母材と連結しており、実施形態1では、切削加工により長手方向の中央が切断される。
モールド樹脂4は、熱可塑性樹脂により構成され、金属基板2の裏面26側に積層されて、領域23の裏面26に搭載したデバイスチップ3及びワイヤを封止(被覆)している。実施形態1では、モールド樹脂4は、金属基板2の裏面26側では、図3に示すように、全てのデバイス領域21を封止(被覆)している。また、モールド樹脂4は、金属基板2の表面25側では、図2に示すように、デバイスチップ3を搭載した領域23と電極部27とを露出させた状態で分割予定ライン24内を封止している。
こうして、実施形態1では、金属基板2に搭載されたデバイスチップ3がモールド樹脂4で被覆され、かつ切削加工により切削される分割予定ライン24に電極部27が配置された所謂QFN(Quad Flat Non-leaded Package)基板である。実施形態1では、パッケージ基板1は、本発明では、QFN基板であるが、本発明では、これに限定されることなく、例えば、CSP(Chip Scale Packaging)基板やBGA(Ball grid array)でも良い。
図1、図2及び図3に示されたパッケージ基板1は、モールド樹脂4の表面41に研削加工が行われた後、各デバイス領域21の各分割予定ライン24に沿って電極部27の長手方向の中央が切削加工される。パッケージ基板1は、各電極部27が二分割されて、個々のパッケージデバイスチップ5に分割される。パッケージデバイスチップ5は、金属基板2の領域23と、領域23に端が連なる複数の電極部27と、領域23の裏面26側に搭載され電極部27とワイヤに接続されたデバイスチップ3と、領域23の裏面26側に積層されてデバイスチップ3を被覆したモールド樹脂4とを備える。
また、実施形態1では、パッケージ基板1は、金属基板2に搭載されたデバイスチップ3を被覆するモールド樹脂4の熱膨張率と、金属基板2の熱膨張率との差を原因として、金属基板2とモールド樹脂4との双方が反ってしまうことがある。例えば、パッケージ基板1は、図1に示すように、金属基板2の一方の面である表面25側の長手方向の中央が凸となりかつ金属基板2の裏面26側の長手方向の中央が凹となるように、全体的に湾曲することがある。なお、本発明では、パッケージ基板1は、必ず図1に示すように湾曲するわけではなく、湾曲した状態が図1に示された状態に限定されないとともに、湾曲していなくても良い。
また、実施形態1では、パッケージ基板1は、図3に示すように、金属基板2の裏面26側の外縁部に切削加工時の切削位置を示すアライメント用のマーク7が設けられている。実施形態1では、アライメント用のマーク7は、切削加工の各切削位置上に設けられているが、本発明では、図3に示す例に限定されない。
実施形態1に係る樹脂基板の加工方法は、パッケージ基板1に所定の加工である研削加工を行う方法であって、図4に示すように、反り形状形成ステップST1と、載置ステップST2と、吸引保持ステップST3と、加工ステップST4とを備える。
(反り形状形成ステップ)
図5は、図4に示された樹脂基板の加工方法の反り形状形成ステップにおいて、複数の曲面形成用基板間にパッケージ基板を配置した状態を模式的に示す側面図である。図6は、図5に示された複数の曲面形成用基板の凸面にパッケージ基板の金属基板の表面を密着させた状態でパッケージ基板を加熱する状態を模式的に一部断面で示す側面図である。図7は、図4に示された樹脂基板の加工方法の反り形状形成ステップ後のパッケージ基板の側面図である。
反り形状形成ステップST1は、凸状の曲面を有する図5及び図6に示す曲面形成用基板10の凸面11にパッケージ基板1の金属基板2の表面25を密着させるよう押圧した状態でパッケージ基板1を加熱し、更に冷却して、パッケージ基板1の表面25側が凹面28(図7に示す)となる反りをパッケージ基板1に形成するステップである。実施形態1において、反り形状形成ステップST1では、図5に示す曲面形成用基板10を複数用意する。
曲面形成用基板10は、平面形状がパッケージ基板1の平面形状よりも大きな矩形状に形成され、側方からみて長手方向の中央が最も上方に突出した凸面11が上面に形成されている。凸面11は、上方に向かって凸状の曲面を有している。これら複数の曲面形成用基板10は、反り形状形成ステップST1では、鉛直方向に複数積み重ねられる。
また、曲面形成用基板10は、側方からみて長手方向の中央が最も上方に凹んだ凹面12が下面に形成されている。凹面12は、上方に向かって凹状の曲面を有している。曲面形成用基板10は、鉛直方向に複数積み重ねられると、側方から見て凹面12が凸面11と平行となる。
なお、実施形態1では、複数の曲面形成用基板10のうち最下方に配置される曲面形成用基板10は、下面に凹面12が形成されずに、水平方向に沿って平面に形成されている。また、複数の曲面形成用基板10のうち最上方に配置される曲面形成用基板10は、上面に凸面11が形成されずに、水平方向に沿って平面に形成されている。
また、実施形態1において、反り形状形成ステップST1では、パッケージ基板1の金属基板2の表面25側を下方に向け、金属基板2の裏面26側を上方に向けて、パッケージ基板1を曲面形成用基板10間に配置して、複数の曲面形成用基板10を積み重ねる。
実施形態1において、反り形状形成ステップST1では、複数の曲面形成用基板10を互いに近づけて、各凸面11に表面25が密着し、各凹面12に各パッケージ基板1のモールド樹脂4の表面41が密着するように、各曲面形成用基板10に各パッケージ基板1が密着する方向に押圧した状態に維持する。実施形態1において、反り形状形成ステップST1では、図6に示すように、各凸面11に表面25が密着し、各凹面12に各パッケージ基板1のモールド樹脂4の表面41が密着した状態で、複数のパッケージ基板1及び複数の曲面形成用基板10を加熱チャンバー20内に収容する。
実施形態1において、反り形状形成ステップST1では、加熱チャンバー20内を所定温度まで加熱して、所定時間、複数のパッケージ基板1及び複数の曲面形成用基板10を加熱チャンバー20内で加熱する。こうして、実施形態1において、反り形状形成ステップST1では、複数の曲面形成用基板10により複数のパッケージ基板1を密着する方向に押圧した状態で加熱する。なお、所定温度、所定時間は、パッケージ基板1の特にモールド樹脂4を厚みが変化することなく塑性変形させることができ、特にデバイスチップ3に悪影響を与えることがない、温度、時間である。例えば、所定温度は、180℃以上でかつ200℃以下であり、所定温度は、8時間である。また、所定時間は、100℃であり、所定温度は、30分でも良い。
実施形態1において、反り形状形成ステップST1では、所定温度で所定時間、複数のパッケージ基板1を加熱した後、複数のパッケージ基板1を曲面形成用基板10とともに加熱チャンバー20外に搬出して、更に常温まで冷却する。実施形態1において、反り形状形成ステップST1では、複数のパッケージ基板1を曲面形成用基板10から取り外す。すると、パッケージ基板1は、図7に示すように、特に、モールド樹脂4が塑性変形して、金属基板2の表面25が凸面11に沿い、かつモールド樹脂4の表面41が凹面12に沿うこととなる。
このため、パッケージ基板1は、金属基板2の表面25が、側方からみて長手方向の中央が最も上方に凹んだ凹面28に形成され、モールド樹脂4の表面41が、側方からみて長手方向の中央が最も上方に突出した凸面42に形成されて、表面25が凹面28となる反りが形成される。なお、凹面28と凸面42とは、互いに平行である。こうして、実施形態1において、反り形状形成ステップST1では、パッケージ基板1は、側方からみて、長手方向の中央が最も上方に突出して、図1と逆向きに湾曲した反りが形成される。こうして、実施形態1において、反り形状形成ステップST1では、積み重ねられた複数の曲面形成用基板10の間にパッケージ基板1が挟まれた状態で加熱され冷却されることとなる。
(載置ステップ)
図8は、図4に示された樹脂基板の加工方法の載置ステップを示す平面図である。図9は、図4に示された樹脂基板の加工方法の載置ステップを示す側面図である。載置ステップST2は、研削加工を行う加工装置である研削装置30のチャックテーブル31の保持面32に、パッケージ基板1の凹面28となった金属基板2の表面25を対面させて載置するステップである。
なお、研削装置30のチャックテーブル31は、図8に示すように、パッケージ基板1の長手方向の全長よりも長い直径を有する円盤状に形成されている。チャックテーブル31は、上面が水平方向と平行な保持面32を構成し、保持面32の中央に図9に示す開閉弁33を介して吸引源34に接続した吸引溝35が形成されている。
載置ステップST2では、図8のチャックテーブル31の保持面32上にパッケージ基板1の金属基板2側が載置される。なお、図8は、アライメント用のマーク7を省略している。載置ステップST2では、パッケージ基板1は、中心が保持面32と中心と対面した状態で、図9に示すように、保持面32上に載置される。なお、パッケージ基板1は、保持面32に載置されると、凹面28即ち表面25が保持面32に対面する。なお、載置ステップST2では、研削装置30は、開閉弁33を閉じている。
(吸引保持ステップ)
図10は、図4に示された樹脂基板の加工方法の吸引保持ステップにおいて、保持面上のパッケージ基板の上方に押圧部材を配置した側面図である。図11は、図4に示された樹脂基板の加工方法の吸引保持ステップにおいて、保持面上にパッケージ基板を吸引保持した側面図である。
吸引保持ステップST3は、パッケージ基板1の反って凸面になった金属基板2の裏面26側の中央付近を保持面32に向かって押圧し、パッケージ基板1の反りを保持面32に沿って矯正しつつ、チャックテーブル31でパッケージ基板1を吸引保持するステップである。吸引保持ステップST3では、図10に示すように、研削装置30が押圧部材36を保持面32上のパッケージ基板1の上方に位置付ける。なお、押圧部材36の下面361は、水平方向即ち保持面32に沿って平坦に形成されている。
吸引保持ステップST3では、図11に示すように、研削装置30が鉛直方向に沿って押圧部材36を下降させて、押圧部材36の下面361によりパッケージ基板1のモールド樹脂4の凸面42となった表面41の中央付近を保持面32に向かって押圧する。吸引保持ステップST3では、研削装置30が押圧部材36によりパッケージ基板1の金属基板2の表面25をチャックテーブル31の保持面32に密着させて、パッケージ基板1の凹面28及び凸面42を保持面32及び押圧部材36の下面361で平坦に矯正した後、開閉弁33を開いて、保持面32にパッケージ基板1の金属基板2の表面25を吸引保持する。
(加工ステップ)
図12は、図4に示された樹脂基板の加工方法の加工ステップを示す側面図である。加工ステップST4は、研削装置30が、チャックテーブル31で吸引保持したパッケージ基板1の裏面26側から所定の加工である研削加工を行うステップである。
実施形態1において、加工ステップST4では、図12に示すように、研削装置30が、研削液ノズル37から研削液371を供給しつつ、スピンドル38により研削ホイール39を鉛直方向と平行な軸心回りに回転させかつチャックテーブル31を鉛直方向と平行な軸心回りに回転させる。実施形態1において、加工ステップST4では、研削装置30が、研削ホイール39の研削砥石391をパッケージ基板1の裏面26側からモールド樹脂4の表面41に当接させてチャックテーブル31に所定の送り速度で近づけて、研削砥石391でモールド樹脂4の表面41を研削する。加工ステップST4では、研削装置30が、所定量、研削ホイール39の研削砥石391を下降すると終了する。
以上、説明したように、実施形態1に係る樹脂基板の加工方法は、反ったパッケージ基板1がリークせずに平坦な保持面32に吸引保持されるよう、凹面28を保持面32に対面させつつ保持面32に押し付けた状態で吸引保持する。このために、樹脂基板の加工方法は、パッケージ基板1の外周からリークすることが抑制されるという効果を奏して、パッケージ基板1をチャックテーブル31に固定することができるという効果を奏する。
また、樹脂基板の加工方法は、反り形状形成ステップST1において、一度に複数のパッケージ基板1を積み重ねた状態で反りを形成するので、工数の増加を抑制しながら効率的に反り形状をパッケージ基板1に形成できるという効果を奏する。
その結果、樹脂基板の加工方法は、工数の増加を抑制しながらもパッケージ基板1をチャックテーブル31に固定することを可能とすることができるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、本発明は、加工ステップST4では、図13に示すように、所定の加工として研削加工以外の加工を行っても良い。図13は、実施形態1の変形例に係る樹脂基板の加工方法の加工ステップを示す側面図である。なお、図13は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
なお、図13は、加工ステップST4では、パッケージ基板1に所定の加工である切削加工を行う例を示しているが、本発明では、所定の加工は、研削加工、切削加工に限定されない。図13に例示された変形例は、加工ステップST4が実施形態1と異なること以外、実施形態1と同じである。
図13に例示された変形例において、吸引保持ステップST3では、加工装置である切削装置50が、実施形態1と同様に、チャックテーブル51にパッケージ基板1を吸飲保持する。なお、切削装置50のチャックテーブル51は、吸引源からの吸引力により各領域23を吸引する吸引孔と、切削加工中に切削ブレード55の切り刃が侵入する逃げ溝53とが、保持面52に形成されている。
図13に例示された加工ステップST4では、切削装置50が、パッケージ基板1を図示しない撮像ユニットで撮像して、アライメント用のマーク7を検出して、分割予定ライン24の切削位置と切削ユニット54の切削ブレード55とを位置合わせするアライメントを遂行する。
図13に例示された加工ステップST4では、切削装置50が、切削ユニット54とチャックテーブル51とを分割予定ライン24に沿って相対的に移動させながら切削ブレード55を裏面26側から電極部27の中央に切り込ませて、パッケージ基板1を個々のパッケージデバイスチップ5に分割する。図13に例示された加工ステップST4では、切削装置50が、切削ブレード55で全ての電極部27の中央を切削すると終了する。
1 パッケージ基板(樹脂基板)
2 金属基板(基板)
3 デバイスチップ
4 モールド樹脂
10 曲面形成用基板
11 凸面
25 表面(一方の面)
26 裏面(他方の面)
28 凹面
31,51 チャックテーブル
32,52 保持面
ST1 反り形状形成ステップ
ST2 載置ステップ
ST3 吸引保持ステップ
ST4 加工ステップ

Claims (2)

  1. 基板に搭載されたデバイスチップがモールド樹脂で被覆された樹脂基板の加工方法であって、
    凸状の曲面を有する曲面形成用基板の凸面に樹脂基板の一方の面を密着させるよう押圧した状態で樹脂基板を加熱し、更に冷却して、樹脂基板の該一方の面側が凹面となる反りを樹脂基板に形成する反り形状形成ステップと、
    チャックテーブルの保持面に、樹脂基板の凹面となった該一方の面を対面させて載置する載置ステップと、
    樹脂基板の反って凸面になった他方の面の中央付近を該保持面に向かって押圧し、樹脂基板の反りを該保持面に沿って矯正しつつ、該チャックテーブルで樹脂基板を吸引保持する吸引保持ステップと、
    該チャックテーブルで吸引保持した樹脂基板の該他方の面側から所定の加工を行う加工ステップと、を備える樹脂基板の加工方法。
  2. 該反り形状形成ステップでは、積み重ねられた複数の該曲面形成用基板の間に樹脂基板が挟まれた状態で加熱され冷却される請求項1に記載の樹脂基板の加工方法。
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