JP7312096B2 - グラブバケットの姿勢制御装置及び姿勢制御方法 - Google Patents

グラブバケットの姿勢制御装置及び姿勢制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、グラブ浚渫船等のグラブの旋回方向の姿勢を制御するためのグラブバケットの姿勢制御装置及び姿勢制御方法に関する。
従来、船舶の航路確保や堆積土砂を除去する浚渫作業には、グラブ船を使用した浚渫方法(以下、グラブ浚渫工法という)が広く知られている。
このグラブ浚渫工法は、作業水域において台船上に設置されたジブより繰り出された吊りワイヤに吊り持ちされたグラブバケットを掘削位置に移動させ、その位置でワイヤを繰り出してグラブバケットを水底まで降下させ、水底部においてグラブを閉じて土砂を掘削する作業を順次ジブを旋回させつつ繰り返すようになっている。
しかしながら、このようなグラブ浚渫工法では、ジブの旋回に伴いグラブバケットの向きも変わり、水底の土砂が扇状に浚渫されるため、浚渫予定区域を堀り残しがないように確実に浚渫するためには、掘削する毎の位置が重複する割合を大きくせざるを得ず、作業効率が悪いという問題があった。
また、このような従来のグラブ浚渫工法では、水底の土砂が扇状に浚渫されるため、浚渫予定区域の両側部において、区域の外側まで余計に掘削する必要、即ち、所謂余掘りをする必要があり、この点からも作業効率が悪かった。
そこで、このような問題を鑑み、グラブ浚渫工法では、グラブバケットの旋回姿勢を制御し、効率よく浚渫作業を行う工法が開発されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
このグラブバケットの旋回姿勢を制御する方法には、例えば、グラブバケットの互いに水平方向に間隔をおいた位置にそれぞれウインチから繰り出された旋回操作用ワイヤの一端を固定し、各旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り動作によってグラブバケットの旋回姿勢を直接制御する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、グラブバケットの旋回姿勢を制御する方法には、グラブバケットを吊り持ちする吊りワイヤ及び開閉操作用ワイヤが挿通されたガイド部材を備え、ガイド部材の互いに水平方向に間隔をおいた位置にそれぞれウインチから繰り出された旋回操作用ワイヤの一端を固定し、各旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り動作によってガイド部材の中心軸回りに旋回制御することによって、グラブバケットを吊り持ちする吊りワイヤ及び開閉操作用ワイヤの向きを制御することによってグラブバケットの旋回姿勢を制御する方法が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2016-74524号公報 特開2014-37670号公報
しかしながら、上述の如き従来のグラブバケットを直接制御する方法では、グラブバケットの昇降速度が速い為、通常のウインチでは旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り動作がグラブバケットの昇降速度に追従することができないという問題があった。また、姿勢操作用ワイヤへの負荷が高く、ワイヤが切断するおそれがあった。
特に、ウインチ又は中間シーブの高さを基点とした旋回操作用ワイヤの繰り出し角度が大きいほど、旋回操作用ワイヤの繰り出し速度が速くなるので、グラブバケットが降下するほど旋回操作用ワイヤの繰り出し動作がグラブバケットの降下速度に追従し難くなる。
一方、上述の吊りワイヤ及び開閉操作用ワイヤの向きを制御する方法では、グラブバケットを吊り持ちするグラブ昇降用ワイヤ及び開閉操作用の操作ワイヤの向きを制御することによってグラブバケットの旋回姿勢を制御するので、グラブバケットの旋回速度が遅く、制御動作とグラブバケットの旋回との間に時間差が生じるために反応が悪いという問題があった。
また、グラブ昇降用ワイヤ及び開閉操作用ワイヤの向きを制御するので、両ワイヤの負担が大きく安全性に懸念があった。
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、グラブバケットの旋回方向姿勢を効率よく制御することができるグラブバケットの姿勢制御装置及び姿勢制御方法の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、クレーンの旋回可能なジブ先端より繰り出されたグラブ昇降用ワイヤに吊り下げられたグラブバケットの旋回方向の姿勢を制御するグラブバケットの姿勢制御装置において、前記グラブバケットの上部フレームと着脱可能且つ回転不能に嵌合する可動ガイド部材と、前記ジブ先端より繰り出され、前記可動ガイド部材を吊り持ちするガイド吊りワイヤと、前記ガイド吊りワイヤの繰り出し量を制御する高さ制御手段と、水平方向に間隔をおいてそれぞれ前記可動ガイド部材に先端部が固定された複数の旋回操作用ワイヤと、該旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り動作により前記可動ガイド部材の旋回方向姿勢を制御する旋回方向姿勢制御手段とを備え、前記高さ制御手段は、前記可動ガイド部材を所定の高さで停止させ、前記グラブバケットが前記可動ガイド部材より離脱して降下するようにしたことにある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記可動ガイド部材は、互いに間隔をおいて対向する一対のガイド用壁部を備え、両ガイド用壁部間に前記グラブバケットの上部フレームが嵌合されるようにしたことにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項2の構成に加え、前記ガイド用壁部は、下側が拡開するテーパ状のガイド部を備え、前記グラブバケットの上部フレームが前記ガイド部に案内されて所定の嵌合位置に誘導されるようにしたことにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項2又は3の構成に加え、前記グラブバケットの上部フレームに前記ガイド用壁部を案内するテーパ状の固定ガイド部材を備えていることにある。
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項1~4の何れか一の構成に加え、前記可動ガイド部材は、前記グラブバケットの上面側に配置されたワイヤガイド部を備え、該ワイヤガイド部に開口したガイド孔に前記グラブ昇降用ワイヤ及び/又は開閉操作用ワイヤが挿通されていることにある。
請求項6に記載の発明の特徴は、請求項1~5の何れか一の構成に加え、前記可動ガイド部材の外面にGNSS機器を備えていることにある。
請求項7に記載の発明の特徴は、クレーンの旋回可能なジブ先端より繰り出されたグラブ昇降用ワイヤに吊り下げられたグラブバケットの旋回方向の姿勢を制御するグラブバケットの姿勢制御方法において、前記グラブバケットに着脱可能且つ回転不能に嵌合する可動ガイド部材を前記ジブ先端より繰り出されたガイド吊りワイヤに吊り持ちさせるとともに、複数の旋回操作用ワイヤを水平方向に間隔をおいてそれぞれ前記可動ガイド部材に固定しておき、前記グラブバケットと前記可動ガイド部材とが嵌合した状態で前記グラブ昇降用ワイヤ及び前記ガイド吊りワイヤを繰り出して前記グラブバケットを所定の高さで停止させ、該所定の高さにおいて前記旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り操作によって前記可動ガイド部材及び前記グラブバケットの旋回方向姿勢を所定の位置に合わせ、その状態で前記グラブ昇降用ワイヤを繰り出し、前記グラブバケットを前記可動ガイド部材より離脱させて降下させることにある。
請求項8に記載の発明の特徴は、請求項7の構成に加え、前記可動ガイド部材を水上で停止させることにある。
請求項9に記載の発明の特徴は、請求項7又は8の構成に加え、前記可動ガイド部材は、互いに間隔をおいて対向する一対のガイド用壁部の下端部に下側が拡開するテーパ状のガイド部を備え、前記可動ガイド部材より離脱して降下した状態の前記グラブバケットを前記グラブ昇降用ワイヤの巻取り操作によって上昇させ、前記グラブバケットの上部フレームを前記ガイド部に案内させて所定の嵌合位置に誘導することにより、前記グラブバケットの旋回方向姿勢を所定の位置に合わせることにある。
本発明に係るグラブバケットの姿勢制御装置は、請求項1に記載の構成を具備することによって、旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り動作の追従が容易な所定の高さまではグラブバケットを直接制御でき、且つ、旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り動作の追従が難しい高さ域では間接的に制御することができ、グラブバケットの旋回方向姿勢を好適に制御することができる。
また、本発明において、請求項2に記載の構成を具備することによって、可動ガイド部材によってグラブバケットの上部フレームを的確にホールドすることができる。
また、本発明において、請求項3に記載の構成を具備することによって、可動ガイド部材とグラブバケットの上部フレームとを互いに円滑に嵌合させることができる。
さらに、本発明において、請求項4に記載の構成を具備することによって、可動ガイド部材の内側に上部フレームを好適に誘導することができる。
さらに、本発明において、請求項5に記載の構成を具備することによって、可動ガイド部材とグラブバケットとが離脱した状態にあっても可動ガイド部材とグラブバケットの間でねじれが生じ難く、且つ、グラブバケットを上昇させ、可動ガイド部材とグラブバケットとを嵌合する際、ワイヤガイド部がグラブ昇降用ワイヤや開閉操作用ワイヤに案内されてグラブバケットを可動ガイド部材と嵌合する位置に誘導することができる。
さらにまた、本発明において、請求項6に記載の構成を具備することによって、グラブバケットの位置及び掘削位置を正確に把握することができる。
また、本発明に係るグラブバケットの姿勢制御方法は、請求項7に記載の構成を具備することによって、旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り動作の追従が容易な所定の高さまではグラブバケットを直接制御でき、且つ、旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り動作の追従が難しい高さ域では間接的に制御することができ、グラブバケットの旋回方向姿勢を好適に制御することができる。
また、本発明において、請求項8に記載の構成を具備することによって、可動ガイド部材が水中に埋没することがないので、操作者は目視でグラブバケットの位置を確認することができる。
さらに、本発明において、請求項9の構成を具備することによって、可動ガイド部材と固定ガイド部材とを互いに円滑に嵌合させることができる。
本発明に係るグラブバケットの姿勢制御装置の実施態様の一例を示す側面図である。 同上の平面図である。 図1中のグラブバケットを示す正面図である。 同上の側面図である。 図1中の可動ガイド部材の一例を示す斜視図である。 (a)は同上の可動ガイド部材示す正面図、(b)は同側面図、(c)は同平面図である。 本発明に係るグラブバケットの姿勢制御方法の初期段階の状態を示す側面図である。 同上の平面図であって(a)は姿勢制御前の状態、(b)は同姿勢制御によってグラブバケットの旋回方向姿勢を調節した状態を示す図である。 同上のグラブバケット及び可動ガイド部材を所定の位置に停止させた状態を示す側面図である。 同上のグラブバケットを可動ガイド部材より離脱して降下させた状態を示す側面図である。 同上の可動ガイド部材の他の一例を示す斜視図である。 同上の可動ガイド部材のさらに他の一例を示す斜視図である。 同上の他の態様の可動ガイド部材を使用した際のグラブバケットの状態を示す側面図である。
次に、本発明に係るグラブバケットの姿勢制御装置の実施態様を図1~図6に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1は水底、符号2は水面、符号3はグラブ浚渫船である。
グラブ浚渫船3は、台船4上にクレーン5を備え、クレーン5のジブ6の先端より繰り出されたグラブ昇降用ワイヤ7,7に吊り下げられたグラブバケット8によって水底1を浚渫するようになっている。
クレーン5は、台船4上に旋回可能に設置された旋回基部9と、旋回基部9に回動可能に支持されたジブ6とを備え、ジブ6の先端より繰り出されたグラブ昇降用ワイヤ7,7の先端部にグラブバケット8が吊り持ちされている。
グラブバケット8は、グラブ昇降用ワイヤ7,7に吊り持ちされた上部フレーム81と、上部フレーム81に対し上下方向で昇降可能な下部フレーム82と、下部フレーム82に開閉可能に支持された一対のシェル83,83と、一端が上部フレーム81に枢支され、他端がシェル83,83の側部に枢支された支持アーム84,84とを備え、ジブ6先端より繰り出された開閉操作用の開閉操作用ワイヤ10,10によって上部フレーム81に対し下部フレーム82を上下動させることによってシェル83,83が開閉するようになっている。
上部フレーム81は、グラブ昇降用ワイヤ7,7の下端が連結される天板部85と、天板部85の両側縁より下向きに延出した一対の側板部86,86とを備えている。
また、上部フレーム81には、側板部86,86の両端部に回動軸87が貫通し、側板部86,86間に回動軸87を介して支持アーム84,84の一端が枢支されている。
また、このグラブ浚渫船3には、グラブバケット8の旋回方向の姿勢を制御する姿勢制御装置(以下、姿勢制御装置という)を備え、ジブ6の旋回に合わせてグラブバケット8の旋回方向姿勢を制御しつつ浚渫作業を行えるようになっている。
この姿勢制御装置は、グラブバケット8の上部フレーム81に着脱可能且つ回転不能に嵌合する可動ガイド部材12と、ジブ6先端より繰り出され、可動ガイド部材12を吊り持ちするガイド吊りワイヤ13と、ガイド吊りワイヤ13の繰り出し量を制御する高さ制御手段と、水平方向に間隔をおいてそれぞれ可動ガイド部材12に先端部が固定された複数の旋回操作用ワイヤ14,15と、旋回操作用ワイヤ14,15の繰り出し・巻取り動作により可動ガイド部材12の旋回方向姿勢を制御する旋回方向姿勢制御手段とを備えている。
可動ガイド部材12は、図5、図6に示すように、水平方向に間隔をおいて互いに対向する一対のガイド用壁部30,30と、両ガイド用壁部30,30の上端部間を連結する梁状の連結部材31,31と、各ガイド用壁部30,30の上縁より水平方向内側に張り出した形状のワイヤガイド部32,32とを備え、両ガイド用壁部30,30間に上部フレーム81が嵌合し、ガイド用壁部30,30が上部フレーム81の側板部86,86を押さえるようになっている。
ワイヤガイド部32,32は、所定の位置にガイド孔32a,32aが開口し、このガイド孔32a,32aにグラブバケット8を吊り持ちするグラブ昇降用ワイヤ7,7が挿通され、グラブバケット8が可動ガイド部材12から離脱した後に可動ガイド部材12とグラブバケット8との間にねじれが生じた場合であっても、グラブ昇降用ワイヤ7,7に案内されて可動ガイド部材12と上部フレーム81とが互いに所定の嵌合位置に誘導されるようになっている。
また、各ガイド用壁部30,30の上面には、両端部に吊り具33,33が固定され、吊り具33,33にガイド吊りワイヤ13の先端が連結され、可動ガイド部材12がガイド吊りワイヤ13を介してクレーン5に吊り持ちされ、高さ制御手段によってガイド吊りワイヤ13の繰り出し量を制御することによって昇降するようになっている。
高さ制御手段には、特に図示しないが、サーボ付きウインチ等を使用し、グラブ昇降用ワイヤ7,7の繰り出し量・巻取り動作と同期してガイド吊りワイヤ13を繰り出し・巻取り動作できるようになっているとともに、ガイド吊りワイヤ13の繰り出し量のみを単独で制御でき、可動ガイド部材12を所定の高さに停止できるようになっている。
尚、上記の所定の高さ、即ち、可動ガイド部12を停止させる望ましい高さは、グラブバケット8の下端が水面2に触れる位置から逆算して設定し、掘削作業の前に実験的に動作させた上で適当な位置を確認しておく。
さらに、各ガイド用壁部30,30の一方の側面には、旋回操作用ワイヤ14,15の先端が連結される連結具34が固定され、旋回方向姿勢制御手段によって旋回操作用ワイヤ14,15の繰り出し・巻取り動作することによって可動ガイド部材12の旋回方向姿勢が制御されるようになっている。
また、旋回操作用ワイヤ14,15は、船体4等との接触によって切断する虞がある場合、ジブ6に取り付けた中間シーブ61を経由して可動ガイド部材12に連結することが望ましい。
旋回方向姿勢制御手段は、クレーン5の旋回基部9上等に設置されたウインチ19,20によって構成され、各ウインチ19,20の繰り出し量によって可動ガイド部材12の旋回方向位置を制御するようになっている。
旋回操作用ワイヤ14,15は、図2に示すように、各ウインチ19,20の位置と対極の位置の連結具34,34に先端部が連結され、途中で交差した状態となっており、一方のウインチ19で旋回操作用ワイヤ14を繰り出し、他方のウインチ20で旋回操作用ワイヤ15を巻き取ることによって上面から見て反時計回り方向に旋回し、他方のウインチ20で旋回操作用ワイヤ15を繰り出し、一方のウインチ19で旋回操作用ワイヤ14を巻き取ることによって上面から見て時計回り方向に旋回し、旋回操作用ワイヤ14,15の繰り出し量・巻取り量によって可動ガイド部材12を所定の旋回方向位置に移動させることができるようになっている。
尚、可動ガイド部材12は、特に図示しないが、外面にGNSS機器を備え、GNSS機器によって水平方向の位置及び水面2からの高さ等を計測するようにしてもよい。なお、所定の高さの確認は、可動ガイド部12に設置したGNSSで確認してもよい。
また、可動ガイド部材12には、加速度センサ等の旋回位置計測装置を備え、グラブバケット8の旋回姿勢を検知できるようにしてもよい。
次に、この姿勢制御装置を使用したグラブバケット8の姿勢制御方法について説明する。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号付して説明を省略する。
初めに、可動ガイド部材12とグラブバケット8の上部フレーム81が離脱した状態の場合には、図7に示すように、可動ガイド部材12を水上の任意の高さに移動させるとともに、グラブ昇降用ワイヤ7,7を巻き上げてグラブバケット8を上昇させ、可動ガイド部材12のガイド用壁部30,30間にグラブバケットの上部フレーム81を嵌合させる。
次に、図8に示すように、クレーン5を掘削位置に合わせて所望の旋回角度に旋回させるとともに、開閉操作用ワイヤ10,10を繰り出してグラブバケット8を開放する。
また、旋回方向姿勢制御手段により旋回操作用ワイヤ14,15の繰り出し・巻取り動作させ、可動ガイド部材12及びグラブバケット8の旋回方向姿勢を所定の向き(本実施例では、所定の浚渫区域に対しグラブバケット8が平行となる位置)に合わせる。
このとき、上部フレーム81の両側板部86,86がそれぞれ可動ガイド部材12のガイド用壁部30,30に押さえられ、可動ガイド部材12とグラブバケット8とが回転不能に連結されているので可動ガイド部材12の旋回方向姿勢を制御することによってグラブバケット8の旋回方向姿勢を直接制御することができる。
具体的には、図8(b)に示すように、一方のウインチ20で旋回操作用ワイヤ15を繰り出し、他方のウインチ19で旋回操作用ワイヤ14を巻き取ることによって上面から見て時計回り方向に旋回し、旋回操作用ワイヤ14,15の繰り出し量・巻取り量によって可動ガイド部材12を所定の旋回方向位置に移動させる。
尚、クレーン5を反対側に旋回した際には、他方のウインチ19で旋回操作用ワイヤ14を繰り出し、一方のウインチ20で旋回操作用ワイヤ15を巻き取ることによって上面から見て反時計回り方向に旋回させる。
そして、グラブバケット8の旋回方向姿勢が確定したら、可動ガイド部材12と上部フレーム81とが嵌合した状態でグラブ昇降用ワイヤ7,7及びガイド吊りワイヤ13を同期させた状態で繰り出してグラブバケット8を降下させる。
また、旋回方向姿勢制御手段は、グラブバケット8及び可動ガイド部材12の降下に追従して旋回操作用ワイヤ14,15を繰り出す。
その際、可動ガイド部材12が水上に位置する場合は、旋回操作用ワイヤ14,15の繰り出し角度が小さい為、グラブバケット8の降下速度に十分に追従することができる。
そして、グラブバケット8が所定の高さHに到達したら、ガイド吊りワイヤ13の繰り出しを停止し、当該所定の高さHで可動ガイド部材12の降下を停止させ、その状態でグラブ昇降用ワイヤ7,7を繰り出しグラブバケット8を可動ガイド部材12より離脱させてさらに降下させる。
尚、所定の高さは、グラブバケット8が水上に位置し、且つ、旋回操作用ワイヤ14,15の繰り出し角度がグラブバケット8の昇降速度に追従可能な角度を下回る角度となる位置に設定する。
次に、可動ガイド部材12から離脱したグラブバケット8は、可動ガイド部材12によって少なくともグラブ昇降用ワイヤ7,7が保持されているので、可動ガイド部材12と同じ方向に維持された状態で降下し、水底に着底する。
また、可動ガイド部材12が所定の高さで停止しているので、旋回操作用ワイヤ14,15の繰り出し作業がグラブバケット8の昇降に追従し難い領域では、旋回操作用ワイヤ14,15の繰り出し作業を行う必要がない。
そして、着底したグラブバケット8は、開閉操作用ワイヤ10,10を巻き取ってシェル83,83を閉鎖することによって水底の土砂を掘削する。
掘削作業が完了したら、グラブ昇降用ワイヤ7,7を巻き上げてグラブバケット8を上昇させる。その際、グラブ昇降用ワイヤ7,7が可動ガイド部材12に保持されているので、グラブバケット8の旋回方向姿勢が可動ガイド部材12と同じ方向に維持される。
また、可動ガイド部材12が所定の高さに停止しているので、グラブバケット8の昇降動作に旋回操作用ワイヤ14,15の繰り出し・巻取り動作を追随させる必要がない。
そして、グラブバケット8が所定の高さHまで上昇すると、ガイド用壁部30,30間の嵌合部16に上部フレーム81が誘導され、可動ガイド部材12と上部フレーム81とが嵌合し、グラブバケット8の旋回方向姿勢が所定の位置に合わされ、グラブバケット8が可動ガイド部材12を介して直接制御できる状態に復帰する。
この状態でグラブ昇降用ワイヤ7,7及びクレーン5を旋回させて土運船等の土砂排出対象まで移動させ、その位置でグラブバケット8を開放し、掘削した土砂を排出する。
そして、クレーン5の旋回毎に上述の一連の掘削作業を繰り返すことによって、グラブバケット8の旋回方向姿勢を同じ方向に向けた状態で掘削作業を行うことができ、扇状でなく、帯状に浚渫することができるので、重複して掘削する部分が低減されるとともに、浚渫区域両端の余掘りを少なくすることができる。
また、可動ガイド部材12の外面にGNSSを設置しておくことによって、GNSSの計測結果に基づいてグラブバケット8が掘削したエリアの記録を管理することができる。
尚、上述の実施例では、グラブ浚渫工法に適用した場合について説明したが、この姿勢制御装置及び方法の実施態様はこれに限定されず、例えば、荷役作業や地上での瓦礫撤去作業等にも適用することができる。
また、可動ガイド部材の態様は、上述の実施例に限定されず、例えば、図11に示すように、ガイド用壁部30,30間の上部中央を連結する梁状のワイヤガイド部40を設けてもよい。
このワイヤガイド部40は、外側にグラブ昇降用ワイヤ7,7が挿通されるガイド孔40a,40aが開口し、その内側に開閉操作用の開閉操作用ワイヤ10,10が挿通されるガイド孔40b,40bが開口している。
尚、このような梁状のワイヤガイド部40を備える場合には、図12に示すように、連結部材31,31を省略してもよい。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
さらに、可動ガイド部材は、図13に示すように、ガイド用壁30,30の下端部に下側が拡開するテーパ状のガイド部41,41を備え、グラブバケット8の上部フレーム81がガイド部41,41に案内されて所定の嵌合位置に誘導されるようにしてもよい。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
さらにまた、特に図示しないが、グラブバケット8の上部フレーム81上にテーパ状の固定ガイド部材を設けておき、この固定ガイド部材に可動ガイド部材12のガイド用壁部30,30を案内させるようにしてもよい。
固定ガイド部材は、外向き下側に向けて傾斜したテーパ状(楔状)に形成され、このテーパ部にガイド壁部30の内面が誘導され、可動ガイド部材12とグラブバケット8の上部フレーム81とが嵌合し易いようになっている。
1 水底
2 水面
3 グラブ浚渫船
4 台船
5 クレーン
6 ジブ
61 中間シーブ
7 グラブ昇降用ワイヤ
8 グラブバケット
81 上部フレーム
82 下部フレーム
83 シェル
84 支持アーム
85 天板部
86 側板部
87 回動軸
9 旋回基部
10 開閉操作用ワイヤ
11 固定ガイド部材
12 可動ガイド部材
13 ガイド吊りワイヤ
14 旋回操作用ワイヤ
15 旋回操作用ワイヤ
17 ワイヤガイド部
18 連結具
19 ウインチ
20 ウインチ
30 ガイド用壁部
31 連結部材
32 ワイヤガイド部
33 吊り具
34 連結具

Claims (9)

  1. クレーンの旋回可能なジブ先端より繰り出されたグラブ昇降用ワイヤに吊り下げられたグラブバケットの旋回方向の姿勢を制御するグラブバケットの姿勢制御装置において、
    前記グラブバケットの上部フレームと着脱可能且つ回転不能に嵌合する可動ガイド部材と、前記ジブ先端より繰り出され、前記可動ガイド部材を吊り持ちするガイド吊りワイヤと、前記ガイド吊りワイヤの繰り出し量を制御する高さ制御手段と、水平方向に間隔をおいてそれぞれ前記可動ガイド部材に先端部が固定された複数の旋回操作用ワイヤと、該旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り動作により前記可動ガイド部材の旋回方向姿勢を制御する旋回方向姿勢制御手段とを備え、
    前記高さ制御手段は、前記可動ガイド部材を所定の高さで停止させ、前記グラブバケットが前記可動ガイド部材より離脱して降下するようにしたことを特徴とするグラブバケットの姿勢制御装置。
  2. 前記可動ガイド部材は、互いに間隔をおいて対向する一対のガイド用壁部を備え、両ガイド用壁部間に前記グラブバケットの上部フレームが嵌合される請求項1に記載のグラブバケットの姿勢制御装置。
  3. 前記ガイド用壁部は、下側が拡開するテーパ状のガイド部を備え、前記グラブバケットの上部フレームが前記ガイド部に案内されて所定の嵌合位置に誘導されるようにした請求項2に記載のグラブバケットの姿勢制御装置。
  4. 前記グラブバケットの上部フレームに前記ガイド用壁部を案内するテーパ状の固定ガイド部材を備えている請求項2又は3に記載のグラブバケットの姿勢制御装置。
  5. 前記可動ガイド部材は、前記グラブバケットの上面側に配置されたワイヤガイド部を備え、該ワイヤガイド部に開口したガイド孔に前記グラブ昇降用ワイヤ及び/又は開閉操作用の開閉操作用ワイヤが挿通されている請求項1~4の何れか一に記載のグラブバケットの姿勢制御装置。
  6. 前記可動ガイド部材の外面にGNSS機器を備えている請求項1~5の何れか一に記載のグラブバケットの姿勢制御装置。
  7. クレーンの旋回可能なジブ先端より繰り出されたグラブ昇降用ワイヤに吊り下げられたグラブバケットの旋回方向の姿勢を制御するグラブバケットの姿勢制御方法において、
    前記グラブバケットに着脱可能且つ回転不能に嵌合する可動ガイド部材を前記ジブ先端より繰り出されたガイド吊りワイヤに吊り持ちさせるとともに、複数の旋回操作用ワイヤを水平方向に間隔をおいてそれぞれ前記可動ガイド部材に固定しておき、
    前記グラブバケットと前記可動ガイド部材とが嵌合した状態で前記グラブ昇降用ワイヤ及び前記ガイド吊りワイヤを繰り出して前記グラブバケットを所定の高さで停止させ、該所定の高さにおいて前記旋回操作用ワイヤの繰り出し・巻取り操作によって前記可動ガイド部材及び前記グラブバケットの旋回方向姿勢を所定の位置に合わせ、その状態で前記グラブ昇降用ワイヤを繰り出し、前記グラブバケットを前記可動ガイド部材より離脱させて降下させることを特徴とするグラブバケットの姿勢制御方法。
  8. 前記可動ガイド部材を水上で停止させる請求項7に記載のグラブバケットの姿勢制御方法。
  9. 前記可動ガイド部材は、互いに間隔をおいて対向する一対のガイド用壁部の下端部に下側が拡開するテーパ状のガイド部を備え、
    前記可動ガイド部材より離脱して降下した状態の前記グラブバケットを前記グラブ昇降用ワイヤの巻取り操作によって上昇させ、前記グラブバケットの上部フレームを前記ガイド部に案内させて所定の嵌合位置に誘導することにより、前記グラブバケットの旋回方向姿勢を所定の位置に合わせる請求項7又は8に記載のグラブバケットの姿勢制御方法。
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