JP5502160B2 - 浚渫方法 - Google Patents

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本発明は、停留させた台船上に設置されているブームを徐々に回転させながら、ブームに吊り下げられているグラブバケットによって水底を掘削し排土する浚渫作業を掘り残しの無いように一部を重複させながら所定の水域に亘って作業効率良く順次行う浚渫方法に関するものである。
浚渫作業は、船舶の航路確保や堆積土砂を除去するために、港湾,河川,運河などの水底を掘削して土砂などを取り除く作業であり、その代表的な手段としてグラブバケットを使用した浚渫方法が広く実施されている。
このような浚渫作業においては、停留させた台船上に設置されているブームを徐々に回転させながら、ブームに吊り下げられているグラブバケットによって水底を浚渫するため、図12及び13のように扇状に浚渫される。そのため一定の幅(図12及び13に示した破線間)に亘る所定の水域を確実に浚渫するためには、その所定水域の側方(図12及び13に示した破線)から大きくはみ出すように浚渫しなければならず、どうしても浚渫作業をする回数が増え、作業効率が悪くなるという問題がある。
また所定水域の側方以外においても、図12〜14の如く、台船から離れた扇の先端側で掘り残しが無いように一部を重複させて浚渫すると、台船に近い扇の中心側では重複部分が大きくなり、既に浚渫した場所を必要以上に重複させて浚渫しなければならず、この点からも非常に効率が悪い。
またこのような浚渫作業においては、掘り残しが無いように浚渫することが重要となるが、水底を浚渫する場合、水中のグラブバケット等の実際の状態を把握できないため、正確に浚渫することが難しいという問題がある。
このような問題に対して、グラブ浚渫船に装備されたクレーンのジブから支持ロープ及び開閉ロープを介して吊支したグラブバケットによって、所定水域の水底を掘削する浚渫作業において、グラブバケットに加速度センサ及び角速度センサを装備したことを特徴とするグラブ浚渫船による浚渫システムがある(例えば、特許文献1参照。)。
このようにグラブバケットに加速度センサ及び角速度センサを装備すれば、グラブバケットの実際の状態を把握でき、比較的正確に浚渫作業ができるが、水底が扇状に浚渫されて作業効率が悪いという問題を解決することはできないのである(特許文献1 図12参照。)。
特開2010−248719号公報
本発明は前記の問題に鑑み、従来の浚渫方法に比べて浚渫作業の回数を大きく減らすことができると共に、余掘り量を減らすことができ、その結果、全体の作業時間を短縮して作業効率を著しく向上させることができる浚渫方法を提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、停留させた台船上に設置されているブームを徐々に回転させながら、ブームに吊り下げられているグラブバケットによって水底を掘削し排土する浚渫作業を掘り残しの無いように一部を重複させながら所定の水域に亘って順次行う浚渫方法において、グラブバケットを吊り下げるためにブームの上端から垂下された複数の支持ワイヤとグラブバケットのシェルを開閉するためにブームの上端から垂下された開閉用ワイヤとを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックスを、水平状態となるようにして、水平面内で回転させることによって、ブームを回転させてグラブバケットを移動させ掘削する際に、グラブバケットのシェルの開閉用軸が掘進方向と直角となるようにグラブバケットを水平面内で回転させてから順次掘削すれば、シェルの開閉方向と掘進方向とを一致させてから浚渫作業をするので、常に同一方向に向けてシェルを開閉でき、従来のように水底が扇状に浚渫されることがなく、これにより浚渫作業をする所定水域において、その側方から大きくはみ出すようにして余掘りをする必要がないから、従来の浚渫方法に比べて、浚渫作業の回数を大きく減らすことができると共に、余掘り量を減らすことができ、その結果、全体の作業時間を短縮して作業効率を著しく向上させることができることを究明して本発明を完成したのである。
即ち本発明は、停留させた台船上に設置されているブームを徐々に回転させながら、ブームに吊り下げられているグラブバケットによって水底を掘削し排土する浚渫作業を掘り残しの無いように一部を重複させながら所定の水域に亘って順次行う浚渫方法において、
グラブバケットを吊り下げるためにブームの上端から垂下された複数の支持ワイヤとグラブバケットのシェルを開閉するためにブームの上端から垂下された開閉用ワイヤとを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックスを、ブームの上端から吊り下げワイヤによって水平状態となるように吊り下げ、ガイドボックスの両端にそれぞれ連結した回転制御用ワイヤの他端を台船上のウインチに連結し、ウインチ又はブームに取り付けた油圧式シリンダーのピストンロッドの先端に取り付けた滑車で、回転制御用ワイヤの一方をブーム側へ引き込み回転制御用ワイヤの他方をブーム側から引き出してガイドボックスを水平面内で回転させることによって、グラブバケットのシェルの開閉用軸が掘進方向と直角となるようにグラブバケットを水平面内で回転させてから順次掘削することを特徴とする浚渫方法と、
停留させた台船上に設置されているブームを徐々に回転させながら、ブームに吊り下げられているグラブバケットによって水底を掘削し排土する浚渫作業を掘り残しの無いように一部を重複させながら所定の水域に亘って順次行う浚渫方法において、
グラブバケットを吊り下げるためにブームの上端から垂下された複数の支持ワイヤとグラブバケットのシェルを開閉するためにブームの上端から垂下された開閉用ワイヤとを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックスを、ブームの上端から吊り下げワイヤによって水平状態となるように吊り下げ、ガイドボックスの両端にそれぞれ水平方向に連結した油圧式シリンダーの他端をブームに連結して、油圧式シリンダーを水平方向に伸縮させてガイドボックスを水平面内で回転させることによって、グラブバケットのシェルの開閉用軸が掘進方向と直角となるようにグラブバケットを水平面内で回転させてから順次掘削することを特徴とする浚渫方法と、
停留させた台船上に設置されているブームを徐々に回転させながら、ブームに吊り下げられているグラブバケットによって水底を掘削し排土する浚渫作業を掘り残しの無いように一部を重複させながら所定の水域に亘って順次行う浚渫方法において、
グラブバケットを吊り下げるためにブームの上端から垂下された複数の支持ワイヤとグラブバケットのシェルを開閉するためにブームの上端から垂下された開閉用ワイヤとを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックスを、ブームから台船の掘進方向に向けて突設させた枠体上のガイドボックス回転軸に水平状態となるように載置し、ガイドボックスの両端にそれぞれ水平方向に連結した油圧式シリンダーの他端をブームに連結して、油圧式シリンダーを水平方向に伸縮させてガイドボックスをガイドボックス回転軸を中心に水平面内で回転させることによって、グラブバケットのシェルの開閉用軸が掘進方向と直角となるようにグラブバケットを水平面内で回転させてから順次掘削することを特徴とする浚渫方法である。


本発明に係る浚渫方法は、停留させた台船上に設置されているブームを徐々に回転させながら、ブームに吊り下げられているグラブバケットによって水底を掘削し排土する浚渫作業を掘り残しの無いように一部を重複させながら所定の水域に亘って順次行う浚渫方法において、ブームを回転させてグラブバケットを移動させ掘削する際に、グラブバケットを吊り下げるためにブームの上端から垂下された複数の支持ワイヤとグラブバケットのシェルを開閉するためにブームの上端から垂下された開閉用ワイヤとを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックスを、水平状態となるようにして、水平面内で回転させることによって、グラブバケットのシェルの開閉用軸が掘進方向と直角となるようにグラブバケットを水平面内で回転させてから順次掘削する浚渫方法であるから、シェルの開閉方向と掘進方向とを一致させてから浚渫作業をするため、常に同一方向に向けてシェルを開閉でき、従来のように水底が扇状に浚渫されることがなく、これにより所定水域において、その側方から大きくはみ出すようにして余掘りをする必要がなく、また側方以外においても、従来のような既に浚渫した場所を必要以上に重複させて浚渫しなければならないという問題も生じないので、浚渫作業の回数を大きく減らすことができると共に、余掘り量を減らすことができ、その結果、全体の作業時間を短縮して作業効率を著しく向上させることができるのである。
に、グラブバケットを吊り下げるためにブームの上端から垂下された複数の支持ワイヤとグラブバケットのシェルを開閉するためにブームの上端から垂下された開閉用ワイヤとを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックスを、ブームの上端から吊り下げワイヤによって水平状態となるように吊り下げ、ガイドボックスの両端にそれぞれ連結した回転制御用ワイヤの他端を台船上のウインチに連結し、ウインチ又はブームに取り付けた油圧式シリンダーのピストンロッドの先端に取り付けた滑車で、回転制御用ワイヤの一方をブーム側へ引き込み回転制御用ワイヤの他方をブーム側から引き出してガイドボックスを水平面内で回転させることによって、グラブバケットのシェルの開閉用軸が掘進方向と直角となるようにグラブバケットを水平面内で回転させてから順次掘削する態様では、ブームの上端から吊り下げたガイドボックスを回転制御用ワイヤで引っ張って回転させるだけであるから、簡便な構造で容易に実施でき、
またグラブバケットを吊り下げるためにブームの上端から垂下された複数の支持ワイヤとグラブバケットのシェルを開閉するためにブームの上端から垂下された開閉用ワイヤとを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックスを、ブームの上端から吊り下げワイヤによって水平状態となるように吊り下げ、ガイドボックスの両端にそれぞれ水平方向に連結した油圧式シリンダーの他端をブームに連結して、油圧式シリンダーを水平方向に伸縮させてガイドボックスを水平面内で回転させることによって、グラブバケットのシェルの開閉用軸が掘進方向と直角となるようにグラブバケットを水平面内で回転させてから順次掘削する態様では、ガイドボックスを水平面内で回転させる際に油圧式シリンダーを使用することで、ワイヤのように撓むなどの問題が発生しないので、正確にグラブバケットを所望位置に回転させることができ、
そしてグラブバケットを吊り下げるためにブームの上端から垂下された複数の支持ワイヤとグラブバケットのシェルを開閉するためにブームの上端から垂下された開閉用ワイヤとを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックスを、ブームから台船の掘進方向に向けて突設させた枠体上のガイドボックス回転軸に水平状態となるように載置し、ガイドボックスの両端にそれぞれ水平方向に連結した油圧式シリンダーの他端をブームに連結して、油圧式シリンダーを水平方向に伸縮させてガイドボックスをガイドボックス回転軸を中心に水平面内で回転させることによって、グラブバケットのシェルの開閉用軸が掘進方向と直角となるようにグラブバケットを水平面内で回転させてから順次掘削する態様では、枠体上にガイドボックスが載置されるので、ブームの上端からガイドボックスを吊り下げる場合に比べて、ガイドボックスが台船の揺れ等の影響を受け難く、正確且つ確実にグラブバケットを所望位置に回転させることができのである。
本発明に係る浚渫方法の一実施例に使用する台船の側面説明図である。 図1のグラブバケットの周辺の拡大説明図である。 図1のガイドボックスの両端に回転制御用ワイヤがそれぞれ連結されている様子を示す平面模式図である。 本発明に係る浚渫方法の他の実施例に使用するグラブバケットの周辺の拡大説明図である。 図4のガイドボックスの両端に油圧式シリンダーがそれぞれ連結されている様子を示す平面模式図である。 本発明に係る浚渫方法の更に他の実施例に使用するグラブバケットの周辺の拡大説明図である。 図6の枠体上に載置されているガイドボックスの両端に油圧式シリンダーがそれぞれ連結されている様子を示す平面模式図である。 本発明に係る浚渫方法によって水底を浚渫する様子を示す平面説明図である。 図8の状態から更に浚渫をして、所定の水域に亘って浚渫した状態を示す平面説明図である。 図9の状態から台船を移動させて同様な浚渫作業を繰り返して浚渫した状態を示す平面説明図である。 本発明に係る浚渫方法の更に他の実施例に使用するグラブバケットの周辺の拡大説明図である。 従来の浚渫方法によって水底を浚渫する様子を示す平面説明図である。 図12の状態から更に浚渫をして、所定の水域に亘って浚渫した状態を示す平面説明図である。 図13の状態から台船を移動させて同様な浚渫作業を繰り返して浚渫した状態を示す平面説明図である。
以下、図面を用いて本発明に係る浚渫方法について詳細に説明する。
1は停留させた台船P上に設置されているブームであり、本発明に係る浚渫方法ではこのブーム1を徐々に回転させながら浚渫作業を行う。
2はブーム1に吊り下げられているグラブバケットであり、本発明ではこのグラブバケット2によって、水底を掘削し排土する浚渫作業を掘り残しの無いように一部を重複させながら所定の水域に亘って順次行う。このグラブバケット2としては、ブーム1の上端から垂下された複数の支持ワイヤ3により吊り下げられ、またブーム1の上端から垂下された開閉用ワイヤ4によってグラブバケット2のシェル2aを開閉することができる態様のものを使用する必要がある。
また本発明ではブーム1を回転させてグラブバケット2を移動させ掘削する際に、グラブバケット2のシェル2aの開閉用軸2bが掘進方向と直角となるようにグラブバケット2を水平面内で回転させてから順次掘削を行う。これによりシェル2aの開閉方向と掘進方向とが一致するので、常に掘進方向と同一方向に向けてシェル2aを開閉でき、従来のように扇状に浚渫されることがない。
5はグラブバケット2を吊り下げるためにブーム1の上端から垂下された複数の支持ワイヤ3とグラブバケット2のシェル2aを開閉するためにブーム1の上端から垂下された開閉用ワイヤ4とを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックスである。
本発明では、グラブバケット2を水平面内で回転させて、常にグラブバケット2のシェル2aの開閉方向が同一方向となるようにすることで、従来のように扇状に掘削されることがない。その際に、直接グラブバケット2を回転させようとすると、グラブバケット2は水上から水底までの間を昇降し高さ位置がいろいろ変化するので、このようなグラブバケット2を所望の角度に回転させて浚渫作業を行うことは比較的難しい。
そこで本発明ではこのような問題を簡便に解決する方法として、ガイドボックス5を使用してグラブバケット2を間接的に回転させる態様がある。即ち、グラブバケット2の複数の支持ワイヤ3と開閉用ワイヤ4とを上下方向に摺動自在に保持させたガイドボックス5を所定高さ位置に吊り下げ又は載置して、この高さ位置の変わらないガイドボックス5を回転させれば、容易且つ正確にグラブバケット2を回転させることができるのである。
6はブーム1の上端からガイドボックス5が水平状態となるように吊り下げるための吊り下げワイヤである。この吊り下げワイヤ6によって、ガイドボックス5の高さ位置を一定に保つことができるのである。
7はガイドボックス5の両端にそれぞれ連結した回転制御用ワイヤであり、8は回転制御用ワイヤ7の他端を連結するための台船P上のウインチである。そしてウインチ8又はブーム1に取り付けた後述する油圧式シリンダー9のピストンロッドの先端に取り付けた滑車で、この回転制御用ワイヤ7の一方をブーム1側へ引き込み他方をブーム1側から引き出してガイドボックス5を水平面内で回転させるのである。
9はブーム1に取り付けそのピストンロッドの先端に取り付けた滑車で回転制御用ワイヤ7を水平方向に変位させる油圧式シリンダー、又はガイドボックス5の両端にそれぞれ水平方向に連結されていて、それぞれの他端がブーム1に連結されている油圧式シリンダーである。そしてこの油圧式シリンダー9を伸縮させることによってガイドボックス5が水平面内で回転せしめられるのである。
10はブーム1から台船Pの掘進方向に向けて突設させた枠体であり、この枠体10上のガイドボックス回転軸11にガイドボックス5を水平状態となるように回転自在に載置することによって、ガイドボックス5の高さ位置を一定に保つことができるのである。
本発明に係る浚渫方法を実際に実施するには、先ず浚渫を行う全体の範囲を確定させ、台船Pをどのように移動させながら浚渫するかを決める。
そして、実際の浚渫作業では、図8及び9のように、ブーム1を徐々に回転させながら、台船Pの幅程度の一定の幅(図8及び9に示した破線間)に亘る所定水域を浚渫し、更に掘進方向に向けて台船Pを移動させ、図10のように浚渫作業を行っていく。その際、浚渫する範囲の大きさによっては台船Pを何度も往復させて、全範囲に亘って浚渫作業を行うのである。
本発明に係る浚渫方法では、グラブバケットのシェルの開閉用軸が掘進方向と直角となるように、グラブバケット2を回転させて浚渫作業をすることが特徴となっている。その際、グラブバケット2に、直接的に力を加えて回転させてもよいが、グラブバケット2は水上から水底までの間を昇降して高さ位置がいろいろ変化するので、グラブバケット2を所望の角度に回転させて浚渫作業を行うことは比較的難しい。そのため、高さ位置の変わらないガイドボックス5を利用して、グラブバケット2を間接的に回転させる。
このガイドボックス5は、複数の支持ワイヤ3と開閉用ワイヤ4とを上下方向に摺動自在に保持していて、例えば、ガイドボックス5内において、各支持ワイヤ3や開閉用ワイヤ4をそれぞれ2つの滑車によって挟持させて、上下方向に摺動自在に保持すれば、作業中に各支持ワイヤ3や開閉用ワイヤ4が損傷することがない。
そして、図1〜5,11の態様では、ガイドボックス5がブーム1の上端から吊り下げワイヤ6によって吊り下げられ、また図6〜7の態様では、ブーム1から台船Pの掘進方向に向けて突設させた枠体10上のガイドボックス回転軸11に載置されている。このようにしてガイドボックス5の高さ位置を一定に保つことにより、回転させ易くなるのである。また掘削後に排土する際には、ブーム1を大きく旋回させて、グラブバケット2を排土場所へと移動させなければならないが、ガイドボックス5はブーム1に吊り下げまた載置されていて、ブーム1と一体となって移動するので、ガイドボックス5は排土の際に邪魔にならないのである。
図1〜3の態様では、ブーム1の上端から吊り下げられたガイドボックス5の両端にそれぞれ連結した回転制御用ワイヤ7の他端を台船P上のウインチ8に連結し、ブーム1に取り付けた油圧式シリンダー9のピストンロッドの先端に取り付けた滑車で、回転制御用ワイヤ7の一方をブーム1側へ引き込み回転制御用ワイヤ7の他方をブーム1側から引き出してガイドボックス5を水平面内で回転させる態様である。また図11態様は、図1〜3の態様から油圧式シリンダー9を取り除いたような態様であってウインチ8によって直接回転制御用ワイヤ7の一方をブーム1側へ引き込み回転制御用ワイヤ7の他方をブーム1側から引き出してガイドボックス5を水平面内で回転させる態様であり、これらの態様であれば、簡便な構造で容易に実施できのである。
なお回転制御用ワイヤ7の一方をブーム1側へ引き込み回転制御用ワイヤ7の他方をブーム1側から引き出すことによって、ガイドボックス5は容易に水平面内で回転させることができるが、揺れている台船P上での作業であり、精密な作業は困難であることから、ガイドボックス5を回転させる方向は、必ずしも厳密な水平方向に限るものではなく、略水平方向であればよい。
また図4〜5の態様では、ブーム1の上端から吊り下げられたガイドボックス5の両端に、それぞれ水平方向に連結した油圧式シリンダー9の他端をブーム1に連結して、油圧式シリンダー9を水平方向に伸縮させてガイドボックス5を水平面内で回転させる態様であり、油圧式シリンダー9によって、正確にグラブバケットを所望位置に回転させることができのである。
更に図6〜7の態様では、ブーム1から台船Pの掘進方向に向けて突設させた枠体10上のガイドボックス回転軸11に水平状態となるように載置されたガイドボックス5の両端に、それぞれ水平方向に連結した油圧式シリンダー9の他端をブーム1に連結して、油圧式シリンダー9を水平方向に伸縮させてガイドボックス5をガイドボックス回転軸11を中心に水平面内で回転させる態様であり、ブーム1の上端からガイドボックス5を吊り下げる場合に比べて、ガイドボックス5が台船Pの揺れ等の影響を受け難く、正確且つ確実にグラブバケット2を所望位置に回転させることができのである。
このような、本発明に係る浚渫方法では、グラブバケット2を回転させ、一定の幅に亘る所定水域で浚渫を行うことで、例えば図8及び9に示した破線間に亘る所定水域であれば7回で浚渫することができる。
これに対して、従来の扇状に浚渫する浚渫方法では、同一の所定水域(図12及び13に示した破線間)を浚渫するのに9回必要となり、本発明に係る浚渫方法よれば、浚渫作業の回数を大きく削減できると共に、余掘り量を減らすことができることが分かる。
なおこのような浚渫作業の回数は、所定水域の幅や使用するグラブバケット2の大きさ等により変化するものであるが、本発明のように、グラブバケット2を水平面内で回転させてから順次掘削すれば、所定水域の側方から大きくはみ出すようにして余掘りをする必要がなく、また側方以外においても重複する部分を減らすことができるので、浚渫作業の回数を減らすことができると共に、余掘り量を減らすことができることは明らかである。そしてその結果として、全体の作業時間を短縮して作業効率を著しく向上させることができるのである。
1 ブーム
2 グラブバケット
2a シェル
2b 開閉用軸
3 支持ワイヤ
4 開閉用ワイヤ
5 ガイドボックス
6 吊り下げワイヤ
7 回転制御用ワイヤ
8 ウインチ
9 油圧式シリンダー
10 枠体
11 ガイドボックス回転軸
P 台船

Claims (3)

  1. 停留させた台船(P)上に設置されているブーム(1)を徐々に回転させながら、該ブーム(1)に吊り下げられているグラブバケット(2)によって水底を掘削し排土する浚渫作業を掘り残しの無いように一部を重複させながら所定の水域に亘って順次行う浚渫方法において、
    該グラブバケット(2)を吊り下げるために該ブーム(1)の上端から垂下された複数の支持ワイヤ(3)と該グラブバケット(2)のシェル(2a)を開閉するために該ブーム(1)の上端から垂下された開閉用ワイヤ(4)とを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックス(5)を、該ブーム(1)の上端から吊り下げワイヤ(6)によって水平状態となるように吊り下げ、該ガイドボックス(5)の両端にそれぞれ連結した回転制御用ワイヤ(7)の他端を台船(P)上のウインチ(8)に連結し、該ウインチ(8)又は該ブーム(1)に取り付けた油圧式シリンダー(9)のピストンロッドの先端に取り付けた滑車で、該回転制御用ワイヤ(7)の一方を該ブーム(1)側へ引き込み該回転制御用ワイヤ(7)の他方を該ブーム(1)側から引き出して該ガイドボックス(5)を水平面内で回転させることによって、該グラブバケット(2)のシェル(2a)の開閉用軸(2b)が掘進方向と直角となるように該グラブバケット(2)を水平面内で回転させてから順次掘削することを特徴とする浚渫方法。
  2. 停留させた台船(P)上に設置されているブーム(1)を徐々に回転させながら、該ブーム(1)に吊り下げられているグラブバケット(2)によって水底を掘削し排土する浚渫作業を掘り残しの無いように一部を重複させながら所定の水域に亘って順次行う浚渫方法において、
    該グラブバケット(2)を吊り下げるために該ブーム(1)の上端から垂下された複数の支持ワイヤ(3)と該グラブバケット(2)のシェル(2a)を開閉するために該ブーム(1)の上端から垂下された開閉用ワイヤ(4)とを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックス(5)を、該ブーム(1)の上端から吊り下げワイヤ(6)によって水平状態となるように吊り下げ、該ガイドボックス(5)の両端にそれぞれ水平方向に連結した油圧式シリンダー(9)の他端を該ブーム(1)に連結して、該油圧式シリンダー(9)を水平方向に伸縮させて該ガイドボックス(5)を水平面内で回転させることによって、該グラブバケット(2)のシェル(2a)の開閉用軸(2b)が掘進方向と直角となるように該グラブバケット(2)を水平面内で回転させてから順次掘削することを特徴とする浚渫方法。
  3. 停留させた台船(P)上に設置されているブーム(1)を徐々に回転させながら、該ブーム(1)に吊り下げられているグラブバケット(2)によって水底を掘削し排土する浚渫作業を掘り残しの無いように一部を重複させながら所定の水域に亘って順次行う浚渫方法において、
    該グラブバケット(2)を吊り下げるために該ブーム(1)の上端から垂下された複数の支持ワイヤ(3)と該グラブバケット(2)のシェル(2a)を開閉するために該ブーム(1)の上端から垂下された開閉用ワイヤ(4)とを上下方向に摺動自在に保持しているガイドボックス(5)を、該ブーム(1)から該台船(P)の掘進方向に向けて突設させた枠体(10)上のガイドボックス回転軸(11)に水平状態となるように載置し、該ガイドボックス(5)の両端にそれぞれ水平方向に連結した油圧式シリンダー(9)の他端を該ブーム(1)に連結して、該油圧式シリンダー(9)を水平方向に伸縮させて該ガイドボックス(5)をガイドボックス回転軸(11)を中心に水平面内で回転させることによって、該グラブバケット(2)のシェル(2a)の開閉用軸(2b)が掘進方向と直角となるように該グラブバケット(2)を水平面内で回転させてから順次掘削することを特徴とする浚渫方法。
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