JP7312070B2 - シートパッドおよびその製造方法、成形型 - Google Patents
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Description
ビーズ発泡体の成形品である補助材と、
前記補助材と異なる発泡体からなる成形品であり、前記補助材を覆うように配置されて、シートパッドにおける使用者側の支持面を構成するパッド本体と、
前記パッド本体の前記支持面から前記補助材の内部まで達するように形成された凹部と、を備えていることを要旨とする。
別に成形されたビーズ発泡体の成形品である補助材を上型にセットし、
前記上型と下型とを型閉じして、該下型から立ち上がる支持部の先端を前記補助材に突き刺して、該支持部で補助材を支持し、
前記上型と前記下型との間に画成されたキャビティにおいて発泡体原料を発泡成形することで、前記補助材と異なる発泡体からなるパッド本体を、該補助材と一体的に形成することを要旨とする。
別に成形されたビーズ発泡体の成形品である補助材を上型にセットした状態で、該上型および下型の間に画成されるキャビティで前記補助材と異なる発泡体からなるパッド本体を成形する成形型であって、
前記下型は、型閉じした際に前記上型にセットされた前記補助材から離れると共にシートパッドにおける使用者側の支持面を成形する型面から、該補助材に向けて立ち上がる支持部を備え、
前記支持部は、型閉じした際に、前記上型にセットされた前記補助材に先端が突き刺さって、該補助材を支持するように構成されていることを要旨とする。
本発明に係るシートパッドの製造方法によれば、見栄えのよいシートパッドを得ることができる。
本発明に係る成形型によれば、見栄えのよいシートパッドを得ることができる。
前述した構成に限らず、例えば以下のようにしてもよい。
(1)支持部および支持部に由来する凹部の形状は、前述の構成に限らない。例えば、図10に示すように、支持部30を根元側から先端側まで同じ幅とし、これに由来して凹部18が開口18a側から底側まで同じ開口幅で形成してもよい。また、支持部の先端部のみ先細り形状としてもよい。
(2)実施例では、支持部を根元側から先端側まで板状片で構成したが、これに限らず、複数の形状を組み合わせて構成してもよい。図11に示すように、支持部30は、下型面24aに連なる根元部分30aを、例えば円柱形状や四角柱などの多角柱形状で形成すると共に、根元部分30aの先端に、先が尖った頭部分30bを設けた形状であってもよい。根元部分30aとしては、丸ネジなどの汎用品を用いることができる。また、頭部分30bとしては、平面方向の断面形状が菱形であると共に側面視が菱形である形状(図11(a)参照)や、平面方向の断面形状が矩形状であると共に側面視が菱形である形状(図11(b)参照)や、平面方向の断面形状が円形であると共に側面視が涙滴形である形状(図11(c)参照)や、弾丸形状や、四角錐等の多角錘形状など、その他の形状を採用することができる。特に、頭部分30bは、上下方向(型面からの立ち上がり方向)の途中に形成した太い部位(最も長尺な部位)から先端および根元部分30a側に向かうにつれて細くなる図11に示すような形状が好ましい。頭部分30bは、補助材12に突き刺さる形状であれば、機械要素として用いられる汎用品を用いてもよい。これらの形状であっても、支持部30は、該支持部30の下型面24aからの立ち上がり方向と直交する平面で最も長尺な部位を直径とする仮想円Fよりも、下型面24aに連なる根元の断面が小さくなるように形成するとよい。なお、図11の支持部30は、別体で作製した丸ネジからなる根元部分30aと頭部分30bと一体化することで形成される。このように、根元部分30aを丸ネジで形成することで、頭部分30bの根元部分30aへのねじ込み量または根元部分30aの下型24へのねじ込み量を変更することで、支持部30の下型面24aからの突出量を簡単に調節可能である。なお、支持部は、図9や図10などに示す板状片と図11に示すような頭部分30bとを組み合わせてよい。
(3)支持部は、下型面からの立ち上がり方向と直交する平面で最も長尺な部位が根元であることに限らず、例えば図11に示すように、支持部30の根元と先端との途中が、前記最も長尺な部位になっていてもよい。このように構成することで、パッド10を成形型20から脱型する際に、支持部30の最も太くなった(長尺な)途中部位がパッド本体14を押し広げた後に該途中部位よりも細い先端側がパッド本体14から取り出されるので、支持部30の先端がパッド本体14に引っ掛かってパッド本体14が破れる等の不具合を防止することができる。この場合、支持部30における最も長尺な部位から支持部30の根元側に向かうにつれてテーパ状に縮小すると共に、支持部30における最も長尺な部位から先端側に向かうにつれてテーパ状に縮小するように形成すると、脱型時に支持部30をパッド本体14からスムーズに抜き出すことができるので好ましい。
(4)支持部は、下型面からの立ち上がり方向と直交する方向の寸法が最も大きくなる部位から、補助材に突き刺さる先端および/または下型面に連なる根元に向かうにつれて前記寸法が小さくなるように形成してもよい。すなわち、支持部は、根元と先端との間の途中部位の平面方向の寸法が最も長尺になるように形成し、該途中部位から根元側へ向かうにつれて平面方向の寸法を小さくして、途中部位から根元側に向けて幅狭にしたり、該途中部位から先端側へ向かうにつれて平面方向の寸法を小さくして、途中部位から先端側に向けて幅狭にしたりすることが可能である。なお、支持部は、途中部位から先端側および根元側の何れか一方を幅狭に形成しても、途中部位から先端側および根元側の両方を幅狭に形成しても、何れであってもよい。
(6)凹部は、深さ方向と直交する開口面方向に最も長尺な部位が、パッド本体の支持面にあく開口であることに限らず、凹部の底から開口の間の途中部位が、前記最も長尺な部位になっていてもよい。このように構成することで、パッド10を成形型20から脱型する際に、支持部の最も太くなった(長尺な)途中部位がパッド本体を押し広げた後に該途中部位よりも細い先端側がパッド本体から取り出されるので、支持部の先端がパッド本体に引っ掛かってパッド本体が破れる等の不具合を防止することができ、見栄えのよいシートパッドを得られる。特に、凹部における最も長尺な部位から開口側に向かうにつれてテーパ状に縮小すると共に、凹部における最も長尺な部位から底側に向かうにつれてテーパ状に縮小するように形成すると、凹部を形成する支持部をパッド本体からスムーズに抜き出すことができるので好ましい。なお、変更例の形状であっても、凹部は、パッド本体の支持面にあく開口が、該凹部における深さ方向と直交する平面で最も長尺な部位を直径とする仮想円よりも開口面積が小さくなるように形成するとよい。
(7)凹部は、該凹部における深さ方向と直交する方向の寸法が最も大きい部位から該凹部の底側および/または該凹部の開口側に向かうにつれて前記寸法が小さくなるように形成するとよい。すなわち、凹部は、開口と底との間の途中部位の開口面方向の寸法が最も長尺になるように形成し、該途中部位から開口側へ向かうにつれて開口面方向の寸法を小さくして、途中部位から開口側に向けて幅狭にしたり、該途中部位から底側へ向かうにつれて開口面方向の寸法を小さくして、途中部位から底側に向けて幅狭にしたりすることが可能である。なお、凹部は、途中部位から開口側および底側の何れか一方を幅狭に形成しても、途中部位から開口側および底側の両方を幅狭に形成しても、何れであってもよい。
18a 開口,20 成形型,22 上型,24 下型,24a 下型面(型面),
26 キャビティ,30 支持部,F 仮想円
Claims (8)
- ビーズ発泡体の成形品である補助材と、
前記補助材と異なる発泡体からなる成形品であり、前記補助材を覆うように配置されて、シートパッドにおける使用者側の支持面を構成するパッド本体と、
前記パッド本体の前記支持面から前記補助材の内部まで達するように形成された凹部と、を備え、
前記凹部における深さ方向と直交する方向の寸法が、前記補助材内において、前記パッド本体との境界面から前記凹部の底側に向かうにつれて小さくなる
ことを特徴とするシートパッド。 - ビーズ発泡体の成形品である補助材と、
前記補助材と異なる発泡体からなる成形品であり、前記補助材を覆うように配置されて、シートパッドにおける使用者側の支持面を構成するパッド本体と、
前記パッド本体の前記支持面から前記補助材の内部まで達するように形成された凹部と、を備え、
前記凹部は、前記パッド本体の前記支持面にあく開口が、スリット形状または複数のスリット形状が交差するように組み合わせた形状に形成されている
ことを特徴とするシートパッド。 - 別に成形されたビーズ発泡体の成形品である補助材を上型にセットし、
前記上型と下型とを型閉じして、該下型から立ち上がる支持部の先端を前記補助材に突き刺すことで前記補助材に凹部を形成し、前記凹部に突き刺した前記支持部で前記補助材を支持し、
前記上型と前記下型との間に画成されたキャビティにおいて発泡体原料を発泡成形することで、前記補助材と異なる発泡体からなるパッド本体を、該補助材と一体的に形成する
ことを特徴とするシートパッドの製造方法。 - 別に成形されたビーズ発泡体の成形品である補助材を上型にセットし、
前記上型と下型とを型閉じして、前記下型から立ち上がる支持部の先端を前記補助材に突き刺して、該支持部で前記補助材を支持し、
前記上型と前記下型との間に画成されたキャビティにおいて発泡体原料を発泡成形することで、前記補助材と異なる発泡体からなるパッド本体を、該補助材と一体的に形成する工程を備え、
前記支持部で前記補助材を支持する工程では、前記パッド本体の一面から前記補助材の内部まで達する凹部を、前記補助材内において、前記パッド本体との境界面から前記凹部の底側に向かうにつれて小さくなるように形成する
ことを特徴とするシートパッドの製造方法。 - 別に成形されたビーズ発泡体の成形品である補助材を上型にセットし、
前記上型と下型とを型閉じして、該下型から立ち上がる支持部の先端を前記補助材に突き刺して、該支持部で前記補助材を支持し、
前記上型と前記下型との間に画成されたキャビティにおいて発泡体原料を発泡成形することで、前記補助材と異なる発泡体からなるパッド本体を、該補助材と一体的に形成する工程を備え、
前記パッド本体を形成する工程では、前記支持部によって該パッド本体にあく開口を、スリット形状または複数のスリット形状が交差するように組み合わせた形状に形成する
ことを特徴とするシートパッドの製造方法。 - 別に成形されたビーズ発泡体の成形品である補助材を上型にセットした状態で、該上型および下型の間に画成されるキャビティで前記補助材と異なる発泡体からなるパッド本体を成形する成形型であって、
前記下型は、型閉じした際に前記上型にセットされた前記補助材から離れると共にシートパッドにおける使用者側の支持面を成形する型面から、該補助材に向けて立ち上がる支持部を備え、
前記支持部は、型閉じした際に、前記上型にセットされた前記補助材に先端が突き刺さって、該補助材を支持するように構成され、
前記支持部は、前記型面に連なる根元が、板状片または複数の板状片が交差するように組み合わせられた形状に形成されている
ことを特徴とする成形型。 - 別に成形されたビーズ発泡体の成形品である補助材を上型にセットした状態で、該上型および下型の間に画成されるキャビティで前記補助材と異なる発泡体からなるパッド本体を成形する成形型であって、
前記下型は、型閉じした際に前記上型にセットされた前記補助材から離れると共にシートパッドにおける使用者側の支持面を成形する型面から、該補助材に向けて立ち上がる支持部を備え、
前記支持部は、型閉じした際に、前記上型にセットされた前記補助材に先端が突き刺さって、該補助材を支持するように構成され、
前記支持部における前記型面からの立ち上がり方向と直交する方向の寸法が、前記支持部の先端に向かうにつれて小さくなる
ことを特徴とする成形型。 - 別に成形されたビーズ発泡体の成形品である補助材を上型にセットした状態で、該上型および下型の間に画成されるキャビティで前記補助材と異なる発泡体からなるパッド本体を成形する成形型であって、
前記下型は、型閉じした際に前記上型にセットされた前記補助材から離れると共にシートパッドにおける使用者側の支持面を成形する型面から、該補助材に向けて立ち上がる支持部を備え、
前記支持部は、型閉じした際に、前記上型にセットされた前記補助材に先端が突き刺さって、該補助材を支持するように構成され、
前記支持部の前記先端に、前記下型の型面側から前記支持部の先端側へ向かうにつれてテーパ状に拡大してからテーパ状に縮小する部位を有する
ことを特徴とする成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019169757A JP7312070B2 (ja) | 2019-09-18 | 2019-09-18 | シートパッドおよびその製造方法、成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019169757A JP7312070B2 (ja) | 2019-09-18 | 2019-09-18 | シートパッドおよびその製造方法、成形型 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2021045343A JP2021045343A (ja) | 2021-03-25 |
JP7312070B2 true JP7312070B2 (ja) | 2023-07-20 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019169757A Active JP7312070B2 (ja) | 2019-09-18 | 2019-09-18 | シートパッドおよびその製造方法、成形型 |
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JP2018000263A (ja) | 2016-06-27 | 2018-01-11 | 株式会社イノアックコーポレーション | 座席部材の製造方法 |
JP2018175483A (ja) | 2017-04-14 | 2018-11-15 | トヨタ紡織株式会社 | シートクッション材の製造方法及びその製造用発泡型 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63116311U (ja) * | 1987-01-20 | 1988-07-27 |
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2019
- 2019-09-18 JP JP2019169757A patent/JP7312070B2/ja active Active
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