JP7311583B2 - Gaba受容体モジュレーターとしてのジフルオロメチル-フェニルトリアゾール - Google Patents

Gaba受容体モジュレーターとしてのジフルオロメチル-フェニルトリアゾール Download PDF

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Description

本発明は、中枢神経系疾患および他の疾患の処置に有用な、α5サブユニットを含むGABA受容体のモジュレーターである一般式(I)のジフルオロメチル-フェニルトリアゾールに関する。さらに、本発明は、医薬組成物の製造方法および本発明の化合物の製造方法に関する。
文献において、GABAα5サブユニットは多様な中枢神経系の疾患および障害の処置の治療標的であることが示唆されており、治療標的としてのGABAα5サブユニットと多様な神経障害、概日リズム障害、疼痛状態の間でネクサスが確立されており、α5サブユニットを含むGABA受容体を調節できる化合物は特に、とりわけ、認知障害、アルツハイマー病、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性および/または認知症状、統合失調症に関連する認知機能障害ならびにダウン症候群、自閉症、I型神経線維腫症に関連するまたは卒中後の認知欠損の処置に有用な候補剤であると期待される(例えば、Neuropsychobiology (2001) 43(3):141-44, Amer. J. Med. Genetics (2004) 131B: 51-9, Autism (2007) 11 (2): 135-47, Investigacion Clinica (2007) 48: 529-41, Nature Neuroscience (2007) 10: 411-13, Neuroscience Letts. (2008) 433: 22-7, Cell (2008) 135: 549-60を参照)。
GABA受容体複合体を調節できるイソキサゾール誘導体は、例えば、国際公開第2007/039389号、国際公開第2007/042420号、国際公開第2007/054444号、国際公開第2007/071598号、国際公開第2007/074078号、国際公開第2007/074089号、国際公開第2007/137954号、国際公開第2009/000662号、国際公開第2009/071464号、国際公開第2009/071476号、国際公開第2009/071477号、国際公開第2010/097368号、国際公開第2010/112475号、国際公開第2010/125042号、国際公開第2010/127968号、国際公開第2010/127974、国際公開第2010/127975号、国際公開第2010/127976号、国際公開第2010/127978号、国際公開第2012/059482号および国際公開第2018/104419号から知られる。GABA受容体複合体を調節できるフェニル-トリアゾール誘導体は、例えば、国際公開第2012/062687号、国際公開第2014/001281号および国際公開第2014/001282号から知られる。さらに、国際公開第2007/140174号、国際公開第2008/025539号、国際公開第2008/025540号、国際公開第2009/149795号および国際公開第2011/020615号には、NR1H4(FXR)受容体のアゴニストとして有用な、特定のフェニルトリアゾール誘導体を含むヘテロ環式化合物が記載される。さらに、構造的に関連する化合物は、PDE10a阻害剤として国際公開第2012/133607号に開示される。
本発明の目的
驚くべきことに、一般式(I)
Figure 0007311583000001
〔式中、
はヘテロアリール基であり、
フェニル基はジフルオロメチル基を有する〕
のフェニル-トリアゾールは、疾患処置のための有効用量がより低いと解釈され、その結果、副作用の最小化などに有利である、GABA5R結合特性について改善された特性を有する、優れたGABA5Rの負のモジュレーター(すなわち、GABAα5サブユニットの負のモジュレーター)であることが判明した。さらに、本発明の化合物は、CNSで意図された作用をする薬物に必要な優れたCNS透過性と脳コンパートメントからの低い排出比および高い代謝安定性を有する。さらに、化合物は、シトクロームP450 3A4、2C8、2C9、2D6および2C19に対する極めて高いIC50を有する。
従って、本発明のある態様は、GABA5Rの負のモジュレーターとしての式(I)の化合物またはその塩に言及する。
本発明の別の態様は、GABA5R結合特性を有するGABA5Rの負のモジュレーターとしての式(I)の化合物またはその塩に言及する。
本発明の別の態様は、高いGABA5R結合特性を有し、優れたCNS透過性と脳コンパートメントからの低い排出比および高い代謝安定性および/またはシトクロームP450 3A4、2C8、2C9、2D6および2C19に対する極めて高いIC50値を有するGABA5Rの負のモジュレーターとしての式(I)の化合物またはその塩に言及する。
さらなる態様において、本発明は、少なくとも1つの式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、場合により1以上の不活性担体および/または希釈剤を共に含む医薬組成物に関する。
本発明の別の態様は、本発明の化合物の製造方法に関する。
本発明のさらなる態様は、GABA5Rの負の調節により影響され得る疾患または状態、例えば、急性神経障害、慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶欠損、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性および/または認知症状、統合失調症に関連する認知機能障害、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、I型神経線維腫症、術後認知低下、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症、AIDSにより引き起こされる認知症、精神病性障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性傷害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存症、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠損障害、多発梗塞性認知症、気分障害、うつ病、大うつ病性障害、神経精神状態、精神病、注意欠陥多動性障害、神経障害性疼痛、卒中、注意障害、摂食障害、食欲不振、拒食症、カヘキシー、体重減少、筋委縮、疼痛状態、慢性疼痛、侵害受容性疼痛、術後疼痛、変形性関節症疼痛、関節リウマチ疼痛、筋骨格痛、熱傷痛、眼痛、炎症による疼痛、骨折による疼痛、痛覚過敏、神経障害性疼痛、ヘルペス関連性疼痛、HIV関連性神経障害性疼痛、外傷性神経傷害、外傷性脳障害後の回復、卒中後疼痛、虚血後疼痛、線維筋痛症、慢性頭痛、片頭痛、緊張性頭痛、糖尿病性神経障害性疼痛、幻肢痛、内臓痛および皮膚痛の予防および/または処置における使用のための、式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩または式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物に関する。
本発明の他の目的は、前記および以降の記載から直接的に当業者に明らかとなる。
詳細な説明
第一の態様において、本発明は、一般式(I)
Figure 0007311583000002
〔式中、
は、
場合により、C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、H(O)C-、HOOC-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、NC-、HO-、オキソ、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、ハロゲンおよびイミダゾリルから成る群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてよいヘテロアリール基であって、ここで前記C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-およびイミダゾリル基は、場合により、オキソ、ハロゲン、NC-およびHO-から成る群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてよく、かつここで、
前記ヘテロアリール基は、N、OまたはS(O)(式中、r=0、1または2)から選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~10個の環原子から成る単環式または二環式環系であって、前記ヘテロ原子の少なくとも1個が芳香環の一部であるもの
から成るR1a基から選択され;
は、
H-、ハロゲン、ならびにハロゲン、NC-およびHO-から成る群から互いに独立して選択される1~7個の置換基で場合により置換されていてよいC1-3-アルキル-から成るR2a基から選択され;
は、
H-、ならびにハロゲン、NC-およびHO-から成る群から互いに独立して選択される1~7個の置換基で場合により置換されていてよいC1-3-アルキル-から成るR3a基から選択される〕
の化合物またはその塩に関する。
特に断らない限り、基、残基および置換基、特にR、RおよびRは上記および以降で定義されるとおりである。残基、置換基または基が化合物中に複数回存在するならば、それらは同一または異なる意味を有してよい。本発明の化合物の基および置換基のいくつかの好ましい意味は、以降で与えられる。
本発明のさらなる実施態様において、Rは、NおよびOから選択される1~3個のヘテロ原子を含む、5個または6個の環原子から成る芳香族単環式環であって、ここで前記芳香族単環式環は、場合により、C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、H(O)C-、HOOC-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、NC-、HO-、オキソ、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、ハロゲンおよびイミダゾリルから成る群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてよく、ここで前記C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-およびイミダゾリル基は、場合により、オキソ、ハロゲン、NC-およびHO-から成る群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてよいものである芳香族単環式環から成るR1b基から選択される。
本発明のさらなる実施態様において、
は、N、Oから選択される1~3個のヘテロ原子を含む、5~6個の環原子から成る芳香族単環式環系であって、ここで前記芳香族単環式環系は、場合により、C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-C(O)-、NC-およびハロゲンから成る群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてよく、ここで前記C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C3-6-シクロアルキル-および(R)N-C(O)-基は、場合により、ハロゲンおよびNC-から成る群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてよいものである芳香族単環式環系から成るR1c基から選択される。
本発明のさらなる実施態様において、Rは、
Figure 0007311583000003
〔式中、
上記芳香族単環式環系は、場合により、C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-C(O)-、NC-およびハロゲンから成る群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてよく、
ここで、前記C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C3-6-シクロアルキル-および(R)N-C(O)-基は、場合により、ハロゲンおよびNC-から成る群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてよい〕
から成る基R1d基から選択される。
本発明のさらなる実施態様において、Rは、場合により、ハロゲン、NC-およびHO-から成る群から互いに独立して選択される1~7個の置換基で置換されていてよいC1-3-アルキル-基から成るR2b基から選択される。
本発明のさらなる実施態様において、Rは、HC-、FHC-、FHC-およびFC-から成るR2c基から選択される。
本発明のさらなる実施態様において、Rは、HC-から成るR2d基から選択される。
本発明のさらなる実施態様において、Rは、H-およびHC-から成るR3b基から選択される。
各R1x、R2xおよびR3xは、上記の対応する置換基について特徴付けられた、個々の実施態様を表す。このように、上記の定義を考えると、本発明の第一の態様の個々の実施態様は、用語(R1x、R2xおよびR3x)により全体的に特徴付けられ、ここで各指数xについて、「a」から上記で与えられた一番後のアルファベット文字までの範囲の個々の文字が与えられる。上記の定義を参照して、指数xの全ての置き換えを伴う括弧内の用語により記載される全ての個々の実施態様は、本発明により包含されることとなる。
次の表1は、好ましいと考えられるこのような本発明の実施態様E-1からE-31を示す。表1の最後の行のエントリーによって表される実施形態E-31は、最も好ましい実施形態である。
Figure 0007311583000004
従って、例えばE-5は、
が、場合により、C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、H(O)C-、HOOC-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、NC-、HO-、オキソ、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、ハロゲンおよびイミダゾリルから成る群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてよいヘテロアリール基であって、ここで前記C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-およびイミダゾリル基は、場合により、オキソ、ハロゲン、NC-およびHO-から成る群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてよく、かつここで、
前記ヘテロアリール基は、N、OまたはS(O)(式中、r=0、1または2)から選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~10個の環原子から成る単環式または二環式環系であって、前記ヘテロ原子の少なくとも1個が芳香環の一部である、ヘテロアリール基から成るR1a基から選択され;
が、HC-、FHC-、FHC-およびFC-から成るR2c基から選択され;
が、H-およびHC-から成るR3b基から選択される、
式(I)の化合物またはその塩を含む。
従って、例えばE-15は、
が、NおよびOから選択される1~3個のヘテロ原子を含む、5個または6個の環原子から成る芳香族単環式環であって、ここで前記芳香族単環式環は、場合により、C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、H(O)C-、HOOC-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、NC-、HO-、オキソ、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、ハロゲンおよびイミダゾリルから成る群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてよく、ここで前記C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-およびイミダゾリル基は、場合により、オキソ、ハロゲン、NC-およびHO-から成る群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてよいものである、芳香族単環式環から成るR1b基から選択され;
が、HC-から成るR2d基から選択され;
が、H-およびHC-から成るR3b基から選択される、
式(I)の化合物またはその塩を含む。
さらに好ましいのは、表2に記載の次の化合物またはその塩である。
Figure 0007311583000005
Figure 0007311583000006
Figure 0007311583000007
Figure 0007311583000008
Figure 0007311583000009
Figure 0007311583000010
上記および以降で使用される、本発明の化合物を記載するためのいくつかの用語は、ここでより厳密に定義される。
本明細書で具体的に定義されない用語は、本開示および文脈に照らして、当業者により与えられる意味を与えられるものとする。しかしながら、本明細書で使用されるように、特に明示されない限り、次の用語は示された意味を有し、次の慣例が順守される。
下記で定義される基、ラジカルまたは部分において、炭素原子の数は、しばしば、基に先行して特定され、例えば、C1-6-アルキルは1~6個の炭素原子を有するアルキル基またはラジカルを意味する。一般に、HO-、HN-、(O)S-、(O)S-、NC-(シアノ)、HOOC-、FC-などのような基において、当業者は、基自体の自由原子価から分子へのラジカル結合点を理解し得る。2以上の部分基を含む結合した基について、最後に命名された部分基がラジカル結合点であり、例えば、置換基「アリール-C1-3-アルキル-」は、中心または置換基が結合した基に結合した後者のC1-3-アルキル基に結合したアリール基を意味する。
一般に、所定の残基の別の基への結合部位は可変であり、すなわち、特に断らない限り、この残基中に置換される水素を有するあらゆる結合可能な原子が、結合される基への結合点であり得る。
本発明の化合物が、化学名の形で、かつ式として示されている場合、相違がある場合に式が優先する。
特に断らない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、与えられた化学式または化学名は、互変異性体および全ての立体、光学および幾何異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、E/Z異性体など)およびそれらのラセミ体ならびに種々の割合での別個のエナンチオマー混合物、ジアステレオマー混合物、またはこのような異性体およびエナンチオマーが存在する場合は前記のいずれかの混合物、ならびにその薬学的に許容される塩を含む塩およびその溶媒和物、例えば、遊離化合物の溶媒和物またはその化合物の溶媒和物を含む水和物を包含するものとする。
語句「薬学的に許容される」または「生理学的に許容される」は、健全な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、アレルギー応答または他の問題もしくは合併症なしにヒトおよび動物の組織との接触における使用に適切であり、かつ合理的な利益/リスク比に見合った化合物、物質、組成物および/または投与形態をいうために、本明細書において使用される
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」とは、親化合物がその酸塩または塩基塩を製造することにより修飾された、開示された化合物の誘導体をいう。薬学的に許容される塩の例は、限定されないが、アミンのような塩基性残基の無機または有機酸塩;カルボン酸のような酸性残基のアルカリまたは有機塩などを含む。例えば、このような塩は、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、ゲンチジン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、4-メチル-ベンゼンスルホン酸、リン酸、サリチル酸、コハク酸、硫酸および酒石酸からの塩を含む。
さらなる薬学的に許容される塩は、アンモニア、L-アルギニン、カルシウム、2,2’-イミノビスエタノール、L-リシン、マグネシウム、N-メチル-D-グルカミン、カリウム、ナトリウムおよびトリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタンからのカチオンと形成され得る。
本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法により、塩基性または酸性部分を含む親化合物から合成され得る。一般に、このような塩は遊離の酸または塩基形態のこれらの化合物を十分な量の適切な塩基もしくは酸の水溶液またはエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールもしくはアセトニトリルもしくはこれらの混合物のような有機希釈剤溶液と反応させることにより製造され得る。上記の酸以外の酸の塩であり、例えば、本発明の化合物を精製または単離するために有用な塩(例えば、トリフルオロ酢酸塩)もまた、本発明の一部を構成する。
本明細書で使用される用語「置換された」は、指定された原子上の任意の1以上の水素が示された基から選択されたもので置換されることを意味するが、但し、指定された原子の可能な価数を超えず、かつ置換が安定な化合物をもたらすものである。
本明細書で使用される用語「一部不飽和」は、指定された基または部分において、1つ、2つまたはそれ以上、好ましくは1つまたは2つの二重結合が存在することを意味する。好ましくは、本明細書で使用される用語「一部不飽和」は、完全不飽和基または部分を包含しない。
用語「ハロゲン」は、一般に、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)およびヨウ素(I)を示す。
用語「C1-n-アルキル」は、nが2~nの整数であり、単独でまたは別のラジカルとの組合せで、1~n個のC原子を有する非環式、飽和、分岐または直鎖状炭化水素ラジカルを示す。例えば、用語C1-5-アルキルは、ラジカルHC-、HC-CH-、HC-CH-CH-、HC-CH(CH)-、HC-CH-CH-CH-、HC-CH-CH(CH)-、HC-CH(CH)-CH-、HC-C(CH)-、HC-CH-CH-CH-CH-、HC-CH-CH-CH(CH)-、HC-CH-CH(CH)-CH-、HC-CH(CH)-CH-CH-、HC-CH-C(CH)-、HC-C(CH)-CH-、HC-CH(CH)-CH(CH)-およびHC-CH-CH(CHCH)-を包含する。
用語「C3-n-シクロアルキル」は、nが4~nの整数であり、単独でまたは別のラジカルとの組合せで、3~n個のC原子を有する環式、飽和、非分岐炭化水素ラジカルを示す。例えば、用語C3-7-シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを含む。
本明細書で使用される用語「アリール」は、単独でまたは別のラジカルとの組合せで、芳香族、飽和または不飽和であり得る第二の5員または6員炭素環式基とさらに縮合し得る、6個の炭素原子を含む炭素環式芳香族単環式基を示す。アリールは、限定されないが、フェニル、インダニル、インデニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、テトラヒドロナフチルおよびジヒドロナフチルを含む。
用語「ヘテロアリール」は、N、OまたはS(O)(式中、r=0、1または2である)から選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~10個の環原子から成る単環式または二環式環系であって、前記ヘテロ原子の少なくとも1個が芳香環の一部であるものを意味する。用語「ヘテロアリール」は、全ての可能性のある異性体形態を含むことが意図される。
このように、用語「ヘテロアリール」は、適切な価数が維持される限り各形態が任意の原子への共有結合を介して結合され得るため、ラジカルとして示されない次の典型的な構造を含む。
Figure 0007311583000011
上記で与えられた用語の多くは、式または基の定義において反復的に使用され得て、各々の場合において、上記で与えられた意味の1つを、互いに独立して有する。
本発明の化合物は、原則として既知の合成法を用いて得られ得る。好ましくは、化合物は、以降により詳細に記載される本発明に係る方法に従って得られる。
2つの異なる経路により、中間体{1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノールを合成した。
経路1
標準的な条件下でのトシルヒドラゾンの形成後、アニリンを添加し、トシルヒドラゾン上での求核攻撃、分子内環化および芳香族化を行い、所望のトリアゾールが形成される。トリアゾールは強塩基により脱プロトン化され、対応するアニオンがパラホルムアルデヒドにより捕捉され、アルコールIを得る。
Figure 0007311583000012
経路2
標準的な条件下でのトシルヒドラゾンの形成後、アニリンを添加し、トシルヒドラゾン上での求核攻撃、分子内環化および芳香族化を行い、エステル-トリアゾールが形成される。その後、エステル-トリアゾールを還元し、対応するアルコールIを得る。
Figure 0007311583000013
{1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノールから出発して、経路3または経路4により最終分子を合成した。
経路3
{1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノールを3,6-ジクロロピリダジンで処理して対応する塩化物を得て、これをさらに鈴木カップリング、ブッフバルトカップリングまたは芳香族求核置換を介して官能基化し、所望の生成物を得る。
Figure 0007311583000014
経路4
鈴木カップリング、ブッフバルトカップリングまたは芳香族求核置換による3,6-ジクロロ-ピリダジンを用いたクロロ中間体の形成から合成を開始する。その後の標準的な条件下での{1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノールとのカップリングにより、所望の生成物を得る。
Figure 0007311583000015
次の実施例は本発明の説明を意図するものであり、本発明を限定するものではない。用語「環境温度」および「室温」は相互変換可能に使用され、約20℃の温度を示す。
Figure 0007311583000016

Figure 0007311583000017
分析HPLC法
Figure 0007311583000018

Figure 0007311583000019

Figure 0007311583000020

Figure 0007311583000021

Figure 0007311583000022

Figure 0007311583000023

Figure 0007311583000024

Figure 0007311583000025

Figure 0007311583000026

Figure 0007311583000027

Figure 0007311583000028

Figure 0007311583000029
出発化合物の製造
実施例I-一般スキームの経路1
{1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール
Figure 0007311583000030
実施例I.1
N’-[1,1-ジクロロプロパン-2-イリデン]-4-メチルベンゼン-1-スルホノヒドラジド
Figure 0007311583000031
室温で、p-トルエンスルホンヒドラジド(150.0g、781.3mmol)のiPrOH(3.00L)および酢酸(22.4mL、391mmol)懸濁液に1,1-ジクロロアセトン(79.6mL、820mmol)を25分以内に滴下添加する。滴下漏斗をシクロヘキサン(20mL)で洗浄し、懸濁液をiPrOH(500mL)で希釈する。18時間撹拌後、懸濁液をろ過し、シクロヘキサン(250mL)で洗浄する。単離した固体を40℃で乾燥させ、187gの生成物を得る。化合物をMSにより特徴付けず、さらに精製することなく次の工程に用いる。
実施例I.2
4-(ジフルオロメチル)アニリン塩酸塩
Figure 0007311583000032
1-ジフルオロメチル-4-ニトロベンゼン(50.0g、288.8mmol)の酢酸エチル(250mL)溶液に、炭素上のパラジウム(10%、0.5g)を添加する。水素雰囲気(1バール)下、反応混合物を0℃で2時間撹拌する。混合物をろ過し、酢酸エチル(50mL)で洗浄する。ろ液にHCl-ジオキサン溶液(80mL、4mol/L、320mmol)を20分以内に滴下添加する。得られた懸濁液を0℃で30分間撹拌し、その後ろ過し、酢酸エチル(50mL)で洗浄する。単離した固体を30℃で乾燥させ、44.0gの生成物を得る。
ESI-MS:144.070[M+H] 極めて弱いシグナル。
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=7.79-7.64(m、2H)、7.62-7.51(m、2H)、7.26-6.89(t、J=55.6Hz、1H)-NHはスペクトル中に確認できず。
実施例I.3
1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール
Figure 0007311583000033
5℃で、4-(ジフルオロメチル)アニリン塩酸塩(実施例I.2の化合物、5.0g、27.8mmol)およびN’-[1,1-ジクロロプロパン-2-イリデン]-4-メチルベンゼン-1-スルホノヒドラジド(8.2g、27.8mmol)のアセトニトリル(23.75mL)および水(1.25mL)懸濁液に、ピリジン(7.0mL、86.7mmol)を12分以内に滴下添加する。混合物を0℃で2時間撹拌し、その後1時間以内に20℃に昇温させる。4時間後、水(30mL)を添加し、混合物を5℃に冷却する。
35分間撹拌後、懸濁液をろ過し、冷却したアセトニトリル(5mL)および水(10mL)の混合物で洗浄する。単離した固体を40℃で乾燥させ、4.1gの生成物を得る。
ESI-MS:210.110[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=8.61(s、1H)、8.11-7.94(m、2H)、7.79(d、J=8.6Hz、2H)、7.38-6.82(m、1H)、2.34(s、3H)
実施例I
{1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール
Figure 0007311583000034
-70℃で、スターラーバーを備えたフラスコ内の1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール(実施例I.3、15.8g、75.5mmol)の乾燥THF(300mL)懸濁液に、n-BuLiのヘキサン溶液(51.4mL、128.4mmol、2.5M)を30分以内に滴下添加する。40分後、パラホルムアルデヒド(13.6g、151.1mmol)を添加し、冷却バスを除去する。室温で19時間後、反応混合物を水(100mL)および酢酸エチル(200mL)の混合物に添加する。有機層を減圧濃縮する。粗生成物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、12.8gの生成物を得る。
ESI-MS:240.050[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=8.00-7.68(m、5H)、7.35-6.92(t、J=55.5Hz、1H)、5.53(t、J=5.4Hz、1H)、4.52(d、J=5.3Hz、1H)、4.59-4.41(m、1H)、2.35(s、4H)
実施例I-一般スキームの別の経路2
実施例I.4
エチル-2,2-ジクロロ-3-[(4-メチルベンゼンスルホンアミド)imino]ブタノエート
Figure 0007311583000035
p-トルエンスルホンヒドラジド(25.0g、134.2mmol)のiPrOH(100mL)懸濁液に、エチル 2,2-ジクロロ-3-オキソブタノエート(21.3mL、141.0mmol)を滴下添加する。生成物の種晶を添加し、20℃で2.5時間撹拌した後、懸濁液を0℃で(1時間)撹拌し、その後ろ過する。単離した固体を乾燥させ、39.5gの生成物を得る。化合物をさらに精製することなく、次の工程に使用する。
実施例I.5
エチル 1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-カルボキシレート
Figure 0007311583000036
氷冷下、4-(ジフルオロメチル)アニリン塩酸塩(実施例I.2の化合物、10.0g、55.5mmol)およびエチル 2,2-ジクロロ-3-[(4-メチルベンゼンスルホンアミド)イミノ]ブタノエート(実施例I.4、21.0g、57.0mmol)のiPrOH(400mL)懸濁液に、トリエチルアミン(32.0mL、230.0mmol)を添加する。混合物を室温で22時間撹拌する。橙色の懸濁液をろ過し、ろ液を減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル(200mL)に溶解する。溶液を1M 水性HCl(各100mL)で3回洗浄する。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過後、濃縮する。残渣をシリカゲル(20g)およびメチルシクロヘキサン(480mL)と混合する。1時間還流後、加熱された懸濁液をろ過し、ろ液を黄色の懸濁液まで濃縮する。懸濁液を0℃に冷却する。懸濁液をろ過し、単離した固体を40℃で乾燥させ、12.2gの生成物を得る。
ESI-MS:282.090[M+H]+
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=7.86-7.60(m、4H)、7.33-6.98(t、J=56.0Hz、1H)、4.20(q、J=7.1Hz、2H)、2.54(s、3H)、1.13(t、J=7.2Hz、3H)
実施例I
{1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール
Figure 0007311583000037
冷却した(氷浴で)エチル 1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-カルボキシレート(15.5g、55.1mmol)の乾燥THF(300mL)溶液に、1M DIBALのCHCl(121mL、121.0mmol)溶液を1時間で滴下添加する。反応混合物を室温で21.5時間撹拌する。水(1mL)を添加し、懸濁液を減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル(300mL)で処理し、得られた混合物を1M 水性HCl(各100mL)で3回洗浄する。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過する。ろ液を真空で蒸発乾固させ、12gの生成物を得る。
ESI-MS:240.050[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=8.00-7.68(m、5H)、7.35-6.92(t、J=55.5Hz、1H)、5.53(t、J=5.4Hz、1H)、4.52(d、J=5.3Hz、1H)、4.59-4.41(m、1H)、2.35(s、4H)
実施例II
3-クロロ-6-[4-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-1-イル]ピリダジン
Figure 0007311583000038
氷浴冷却下、1-(6-クロロピリダジン-3-イル)-1H-イミダゾール-4-カルボアルデヒド(実施例VII.1、2.1g、0.01mol)の200ml DCM溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオライド(4.2ml、0.03mol)を滴下添加する。混合物をRTで4日間撹拌し、氷水浴冷却下、氷水でクエンチし、水性NaHCOで中和する。水相をDCMで抽出する。有機相をNaSOで乾燥させ、溶媒を除去する。残渣をシリカカラムにより精製し、1.2gの生成物を得る。
BrFN(M=231.00g/mol)
ESI-MS:232[M+H]
(HPLC):0.69分(方法K)
実施例III.1
3-クロロ-6-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)ピリダジン
Figure 0007311583000039
氷冷下、実施例Iの化合物(1.00g、4.18mmol)の2mL THF溶液に、水素化ナトリウム(273mg、6.27mmol)を添加する。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、その後3,6-ジクロロピリダジン(934mg、6.27mmol)の2mL THF溶液を添加し、RTで一晩撹拌する。混合物を水でクエンチし、生成物をEEで抽出する。有機相を水および塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮する。粗生成物を分取HPLCにより精製し、1.25gの生成物を得る。
1512ClFO(M=351.74g/mol)
ESI-MS:352[M+H]
(HPLC):0.54分(方法L)
上記の一般的方法(実施例III.1)に従って、次の化合物を製造する。
Figure 0007311583000040
実施例IV
メチル 1-(6-クロロピリダジン-3-イル)-1H-イミダゾール-4-カルボキシレート
Figure 0007311583000041
0℃で、水素化ナトリウム(1.74g、43.6mmol)50mL DMF溶液に、メチル 1H-イミダゾール-4-カルボキシレート(5.0g、39.6mmol)を添加する。反応混合物30分間撹拌する。0℃で、反応混合物に3,6-ジクロロピリダジン(5.9g、39.6mmol)の30mL DMF溶液を添加し、20時間撹拌して室温まで昇温させる。氷冷下、反応混合物を水でクエンチし、沈殿物をろ過し、洗浄し、乾燥させ、3.9gの生成物を得る。
ClN(M=238.63g/mol)
ESI-MS:239[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=8.74(d、J=1.3Hz、1H)、8.72(d、J=1.0Hz、1H)、8.43(d、J=9.3Hz、1H)、8.25(d、J=9.3Hz、1H)、3.82(s、3H)
実施例V
1-(6-クロロピリダジン-3-イル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸
Figure 0007311583000042
実施例IVの化合物(3.79g、15.8mmol)の100mL 1,4-ジオキサン溶液に1M NaOH(16mL、16.0mmol)を添加し、RTで18時間撹拌する。反応混合物を氷および1M HCl(16mL、16.0mmol)でクエンチする。沈殿物をろ過し、洗浄し、乾燥させ、3.3gの生成物を得る。
ClN(M=224.60g/mol)
ESI-MS:225[M+H]
(HPLC):0.58分(方法A)
実施例VI.1
1-(6-クロロピリダジン-3-イル)-N-メチル-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド
Figure 0007311583000043
実施例Vの化合物(1.0g、4.45mmol)の5mL DMF溶液に、DIPEA(2.30mL、13.4mmol)およびTBTU(1.43g、4.45mmol)を添加し、RTで10分間撹拌する。メチルアミン(2.23mL、4.45mmol)を添加し、反応混合物をRTで1時間撹拌する。
混合物を氷でクエンチし、沈殿物をろ過し、洗浄し、乾燥させ、0.8gの生成物を得る。
ClNO(M=237.65g/mol)
ESI-MS:238 [M+H]
(HPLC):0.65分(方法A)
上記の一般的方法(実施例VI.1)に従って、次の化合物を製造する。
Figure 0007311583000044
実施例VII.1
1-(6-クロロピリダジン-3-イル)-1H-イミダゾール-4-カルボアルデヒド
Figure 0007311583000045
1H-イミダゾール-4-カルボアルデヒド(4.87g、50.7mmol)の25mL DMF溶液に、3,6-ジクロロピリダジン(7.55g、50.68mmol)および炭酸ナトリウム(14.0g、101.4mmol)を添加し、反応混合物を80℃で18時間撹拌する。混合物を水でクエンチし、沈殿物をろ過し、洗浄し、乾燥させ、5.1gの生成物を得る。
ClNO(M=208.60g/mol)
ESI-MS:209[M+H]
(HPLC):0.61分(方法A)
上記の一般的方法(実施例VII.1)に従って、次の化合物を製造する。
Figure 0007311583000046
実施例VIII.1
1-(6-クロロピリダジン-3-イル)-1H-イミダゾール-4-カルボニトリル
Figure 0007311583000047
1H-イミダゾール-4-カルボニトリル(5.00g、37.6mmol)の40mL DMSOに、3,6-ジクロロピリダジン(5.60g、37.6mmol)および炭酸ナトリウム(7.79g、56.4mmol)を添加し、反応混合物をRTで18時間撹拌する。混合物を水でクエンチし、沈殿物をろ過する。残渣をEEで希釈し、水で抽出する。有機相をMgSOで乾燥させ、溶媒を除去する。
シリカカラムにより精製し、2.1gの生成物を得る。
ClN(M=205.60g/mol)
ESI-MS:206[M+H]
(HPLC):0.66分(方法L)
上記の一般的方法(実施例VIII.1)に従って、次の化合物を製造する。
Figure 0007311583000048
実施例IX.1
3,6-ビス(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ピリダジン
Figure 0007311583000049
3,6-ジクロロピリダジン(500mg、3.36mmol)の5mL DMF溶液に、1H-1,2,4-トリアゾール(460mg、6.71mmol)および炭酸セシウム(2.41g、7.38mmol)を添加し、反応混合物を60℃で18時間撹拌する。混合物を水でクエンチし、沈殿物をろ過し、洗浄し、乾燥させ、0.7gの生成物を得る。
(M=214.19g/mol)
ESI-MS:215[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO-d)δ=9.66(s、1H)、8.47(s、1H)、8.44(s、1H)
上記の一般的方法(実施例IX.1)に従って、次の化合物を製造する。
Figure 0007311583000050
Figure 0007311583000051
実施例X.1
1-[6-(4-シアノ-1H-イミダゾール-1-イル)ピリダジン-3-イル]-1H-イミダゾール-4-カルボニトリル
Figure 0007311583000052
1H-イミダゾール-4-カルボニトリル(9.29g、99.9mmol)の100mL DMF溶液に、実施例VIII.1の化合物(20.5g、99.9mmol)および炭酸ナトリウム(41.4g、299mmol)を添加し、反応混合物を50℃で18時間撹拌する。1H-イミダゾール-4-カルボニトリル(5.00g、53.7mmol)を添加し、混合物を50℃で3日間撹拌する。
混合物を水でクエンチし、沈殿物をろ過し、乾燥後、25.8gの生成物を得る。
12(M=262.23g/mol)
ESI-MS:263[M+H]
(HPLC):0.74分(方法A)
上記の一般的方法(実施例X.1)に従って、次の化合物を製造する。
Figure 0007311583000053
実施例XII
3-クロロ-6-(4-メタンスルホニル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリダジン
Figure 0007311583000054
実施例VIII.2の化合物(100mg、0.44mmol)の2mL 酢酸溶液に、水性H(35%)(379μL、4.41mmol)を添加し、混合物をRTで一晩撹拌する。反応混合物を水でクエンチし、DCMで抽出する。有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、87mgの生成物を得る。
ClNS(M=258.69g/mol)
ESI-MS:259[M+H]
(HPLC):0.39分(方法J)
実施例XIII
3-クロロ-6-(ピリミジン-5-イル)ピリダジン
Figure 0007311583000055
アルゴン下、3,6-ジクロロピリダジン(2.23g、15.0mmol)の25mL 1,4-ジオキサン溶液に、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(3.29g、16.0mmol)、Pd(PPh)(346mg、0.30mmol)および2M 水性NaCO溶液(7.5mL、15.0mmol)を添加し、混合物を80℃で2時間撹拌する。反応混合物を水でクエンチし、EEで抽出する。有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮する。シリカカラムにより精製し、442mgの生成物を得る。
ClN(M=192.60g/mol)
ESI-MS:193[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO-d) シフト=9.51(s、2H)、9.36(s、1H)、8.52(d、J=9.0Hz、1H)、8.17(d、J=9.0Hz、1H)
実施例XIV
3-クロロ-6-(4-メタンスルフィニル-1H-イミダゾール-1-イル)ピリダジン
Figure 0007311583000056
実施例VIII.2の化合物(150mg、0.66mmol)の1mL DCM溶液に、3-クロロベンゼン-1-カルボペルオキシ酸(163mg、0.66mmol)を添加し、混合物をRTで一晩撹拌する。反応混合物を濃縮し、さらに精製することなく使用する。
ClNOS(M=242.69g/mol)
(HPLC):0.34分(方法J)
実施例XV
2H,4H,5H,6H,7H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-オン
Figure 0007311583000057
(3Z)-3-[(ジメチルアミノ)メチリデン]ピペリジン-2,4-ジオン(1.49g、8.84mmol)の5mL エタノール溶液に、ヒドラジン水和物(0.64mL、13.3mmol)を添加し、混合物を還流温度で一晩撹拌する。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラムにより精製し、250mgの生成物を得る。
O(M=137.14g/mol)
ESI-MS:138[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=8.25(brs、1H)、8.01(s、1H)、7.96(s、1H)、3.41(t、J=6.8Hz、2H)、2.83(t、J=6.8Hz、2H)
実施例XVI
2-(6-クロロピリダジン-3-イル)-2H,4H,5H,6H,7H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-オン
Figure 0007311583000058
3,6-ジクロロピリダジン(50mg、0.33mmol)の1mLのTHF溶液に、実施例XVの化合物(103mg、0.75mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(80mg、0.84mmol)およびPd-PEPPSI(28mg、0.03mmol)を添加し、反応混合物を120℃で一晩撹拌する。反応混合物を水でクエンチし、分取HPLCにより精製し、125mgの生成物を得る。
10ClNO(M=249.66g/mol)
ESI-MS:250[M+H]
(HPLC):0.32分(方法L)
実施例XVII
6-(ピラジン-2-イル)ピリダジン-3-オール
Figure 0007311583000059
アセチルピラジン(2.0g、15.9mmol)およびグリオキシル酸一水和物(1.54g、16.7mmol)の混合物の水(30mL)溶液に、トリエチルアミン(2.64mL、19.1mmol)を35℃で2分以内に添加する。40℃で40分間撹拌後、反応混合物を-6℃まで冷却し、ヒドラジン水和物(1.8mL、23.8mmol)を5℃で2分以内に添加する。1分後、酢酸(2.7mL、47.6mmol)を添加し、反応混合物を40分以内に95℃に加熱する。2時間後、混合物をゆっくりと2℃まで冷却する。懸濁液をろ過し、水で2回洗浄する。単離した固体を50℃で乾燥させ、2.2gの生成物を得る。
MS:175.110[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=13.46(brs、1H)、9.25(d、J=1.4Hz、1H)、8.74-8.63(m、2H)、8.21(d、J=9.9Hz、1H)、7.07(d、J=9.9Hz、1H)
実施例XVIII
3-クロロ-6-(ピラジン-2-イル)ピリダジン
Figure 0007311583000060
6-(ピラジン-2-イル)ピリダジン-3-オール(実施例XVII、4.0g、23.0mmol)のジオキサン(36.0mL)およびアセトニトリル(4.0mL)溶液の加熱した混合物(70℃)に、POCl(2.3mL、25.3mmol)を添加する。混合物を75℃で2.5時間撹拌する。加熱された反応混合物を、撹拌しながら水(80mL)に添加する。反応フラスコをジオキサン(5.0mL)およびアセトニトリル(5.0mL)の混合物で洗浄し、懸濁液を20℃で2.5時間撹拌する。懸濁液をろ過し、水で洗浄する。単離した固体を50℃で乾燥させ、4.0gの生成物を得る。
MS:193.080/195.040[M+H]+
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=9.67(s、1H)、8.86(s、2H)、8.54(d、J=9.0Hz、1H)、8.13(d、J=9.0Hz、1H)
最終化合物の製造
実施例1
1-[6-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)ピリダジン-3-イル]-1H-イミダゾール-4-カルボニトリル
Figure 0007311583000061
実施例Iの化合物(20.03g、83.74mmol)の400mL ACN溶液に、炭酸セシウム(30.01g、92.12mmol)および実施例X.1の化合物(21.96g、83.74mmol)を添加し、混合物を50℃で6時間撹拌する。混合物をEEでクエンチし、水で2回抽出する。20% 水性KHSOで抽出する。有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮する。沈殿物をろ過し、EEで洗浄し、乾燥させ、26.7gの生成物を得る。
1914O(M=408.36g/mol)
ESI-MS:409[M+H]
(HPLC):0.90分(方法A)
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=8.91(d、J=1.3Hz、1H)、8.72(d、J=1.3Hz、1H)、8.19(d、J=9.5Hz、1H)、7.80(s、4H)、7.57(d、J=9.4Hz、1H)、7.30-6.97(t、J=55,6Hz、1H)、5.67(s、2H)、2.44(s、3H)
実施例2
4-[6-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)ピリダジン-3-イル]ピリジン-2-オール
Figure 0007311583000062
アルゴン下、(2-ヒドロキシピリジン-4-イル)ボロン酸(35mg、0.150mmol)に、実施例III.1の化合物(37mg、0.100mmol)の0.5mL メタノール溶液、1mL 1,4-ジオキサン、2M 水性炭酸ナトリウム溶液(0.10ml、0.200mmol)およびPd-PEPPSI(1.68mg、0.002mmol)を添加し、反応混合物を120℃で2時間撹拌する。混合物を分取HPLCにより精製し、4mgの生成物を得る。
ESI-MS:411[M+H]
(HPLC):0.60分(方法B)
上記の一般的方法(実施例2)に従って、次の化合物を製造する。
Figure 0007311583000063
Figure 0007311583000064
実施例12
3-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-6-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピリダジン
Figure 0007311583000065
アルゴン下、tert-ブチル 3,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-カルボキシレート(48mg、0.150mmol)に、実施例III.1の化合物(35mg、0.10mmol)の0.5mL メタノール溶液、1mL 1,4-ジオキサン、2M 水性炭酸ナトリウム溶液(0.10mL、0.20mmol)およびPd-PEPPSI(0.84mg、0.001mmol)を添加し、反応混合物を120℃で30分間撹拌する。反応混合物を蒸発させる。残渣を2mL TFAで希釈し、RTで1時間撹拌する。混合物を分取HPLCにより精製し、29.8mgの生成物を得る。
ESI-MS:412[M+H]
(HPLC):0.61分(方法E)
実施例13
Figure 0007311583000066
0℃で、実施例Iの化合物(500mg、2.1mmol)および実施例XVIIIの化合物(402.6mg、2.1mmol)の7.5mL NMP溶液に、ナトリウムtert-ペントキシドの30% Me-THF溶液(928μL、2.3mmol)を滴下添加し、RTで20分間撹拌する。7.5mLの水を添加し、RTで30分間撹拌する。懸濁液をろ過し、5mLの水で2回洗浄し、残渣を60℃で乾燥させ、717mgの生成物を得る。
ESI-MS:397[M+H]
(HPLC):0.92分(方法C)
H NMR(400MHz、DMSO-d) δ=9.58(d、J=1.3Hz、1H)、8.78(m、2H)、8.40(d、J=9.3Hz、1H)、7.84-7.78(m、4H)、7.39(d、J=9.3Hz、1H)、7.32-6.95(t、J=55.6Hz、1H)、5.73(s、2H)、2.46(s、3H)
上記の一般的方法(実施例13)に従って、次の化合物を製造する。
Figure 0007311583000067
Figure 0007311583000068
Figure 0007311583000069
実施例27
1-[6-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)ピリダジン-3-イル]-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド
Figure 0007311583000070
実施例1の化合物(20mg、0.049mmol)の1mL 水溶液に濃HSO(2mL)を添加し、RTで18時間撹拌する。混合物を氷水およびNaHCOでクエンチする。生成物をEEで抽出する。有機相を水および塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮する。粗生成物を分取HPLCにより精製し、5mgの生成物を得る。
ESI-MS:427[M+H]
(HPLC):0.82分(方法A)
実施例28
3-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-6-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ピリダジン
Figure 0007311583000071
実施例Iの化合物(50mg、0.21mmol)の2mL ACN溶液に炭酸セシウム炭酸セシウム(204mg、0.63mmol)および実施例IX.1の化合物(45mg、0.21mmol)を添加し、混合物を80℃で18時間撹拌する。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラムにより精製し、45mgの生成物を得る。
ESI-MS:385[M+H]
(HPLC):0.90分(方法A)
上記の一般的方法(実施例27)に従って、次の化合物を製造する。
Figure 0007311583000072
Figure 0007311583000073
実施例35
{1-[6-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)ピリダジン-3-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}メタンアミン
Figure 0007311583000074
実施例1の化合物(200mg、0.49mmol)の10mL メタノール性アンモニア溶液にRa-Ni(50mg)を添加し、水素雰囲気下、RTおよび50psiで16時間撹拌する。反応混合物をろ過し、蒸発により濃縮する。粗生成物を分取HPLCにより精製し、120mgの生成物を得る。
ESI-MS:413[M+H]
(HPLC):0.54分(方法D)
実施例36
({1-[6-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)ピリダジン-3-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}メチル)トリメチルアザニウム トリフルオロアセテート
Figure 0007311583000075
実施例35の化合物(50mg、0.12mmol)の1mL THF溶液にDIPEA(62μL、0.36mmol)およびヨウ化メチル(15μL、0.24mmol)を添加し、RTで20時間撹拌する。反応混合物を分取HPLCにより精製し、35mgの生成物を得る。
ESI-MS:455[M]
(HPLC):0.74分(方法A)
実施例37
1-[6-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)ピリダジン-3-イル]-1H-イミダゾール-4-カルボン酸
Figure 0007311583000076
実施例29の化合物(120mg、0.27mmol)の6mL 1,4-ジオキサン溶液に1M NaOH(272μL、0.54mmol)および1mL メタノールを添加し、RTで4時間撹拌する。1M NaOH(272μL、0.54mmol)を添加し、混合物をRTで18時間撹拌する。反応混合物を1M HClで中和し、濃縮する。残渣をDCM/MeOH 9:1で希釈し、ろ過し、濃縮し、乾燥させ、118mgの生成物を得る。
ESI-MS:428[M+H]
(HPLC):0.82分(方法A)
実施例38
{1-[6-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)ピリダジン-3-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}メタノール
Figure 0007311583000077
実施例37の化合物(110mg、0.26mmol)の4mL THF溶液に1,1’-カルボニルジイミダゾール(100mg、0.62mmol)を添加し、混合物をRTで1時間撹拌する。この溶液を水素化ホウ素ナトリウム(100mg、2.64mmol)の2mL 水溶液に滴下添加し、RTで1時間撹拌する。水性KHSO溶液(20%)を用いて反応混合物をph2まで酸性化し、EEで抽出する。有機相を乾燥させ、ろ過し、溶媒を除去する。分取HPLCによる精製を実施し、30mgの生成物を得る。
ESI-MS:414[M+H]
(HPLC):0.73分(方法A)
実施例39(一般的経路)
2-{1-[6-({1-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)ピリダジン-3-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}プロパン-2-オール
Figure 0007311583000078
氷冷下、実施例32の化合物(86mg、0.20mmol)の3mL THF溶液に臭化メチルマグネシウム(433μL、0.61mmol)を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌する。氷冷下でブロモ(メチル)マグネシウム(150μL、0.21mmol)を添加し、混合物をRTで18時間撹拌する。氷冷下でブロモ(メチル)マグネシウム(200μL、0.28mmol)を添加し、混合物をRTで2時間撹拌する。反応混合物を冷NHCl溶液(20%)でクエンチし、EEで抽出する。有機相を乾燥させ、ろ過し、溶媒を除去する。分取HPLCによる精製を実施し、45mgの生成物を得る。
ESI-MS:442[M+H]
(HPLC):0.75分(方法A)
上記の一般的方法(実施例39)に従って、次の化合物を製造する。
Figure 0007311583000079
生物学的実施例
アッセイA:ヒトGABA α β γ 2s 受容体を発現するHEK細胞へ結合する H-フルマゼニル( H-Ro 15-1788)のインビトロ阻害
ベンゾジアゼピンモジュレーターユニットは、アンタゴニストであるH-フルマゼニルで選択的に標識され得る。
種々のサブユニットの組合せに対するH-フルマゼニルの親和性は、αβγ、αβγ、αβγおよびαβγ2s受容体について、それぞれ1.0nM、1.1nM、1.5nMおよび0.4nMであり、αβγおよびαβγ受容体について、それぞれ107nMおよび90nMであると報告されている(Sieghart; Pharmacol. Rev. 1995 47 181-234を参照)。
変異したαβγ2sGABA受容体の薬理学は、H-フルマゼニル結合について野生型受容体の薬理学と類似する。
細胞培養および膜調製
組み換えヒトGABAαβγ2s受容体(プラスミドH46/E9/B10)を安定に発現するHEK-293細胞株をT175ポリスチレンフラスコまたはローラーボトル(1700cm、Fisher Scientific CCI-431191)に播種し、10% ウシ胎児血清および次の抗生物質:ハイグロマイシンB(50pg/ml;γサブユニット)またはG418(0.5mg/ml;α5サブユニット)の一方または両方を添加したGlutaMAXTMを含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中で培養(37℃、5% CO~)する。
培養物が集密度に達したとき、DMEMを除去し、細胞をダルベッコリン酸緩衝化食塩水(DPBS)中で1回洗浄する(T175フラスコに対して10ml;ローラーボトルに対して50ml)。培養物にDPBS(T175フラスコに対して10ml;ローラーボトルに対して100ml)を約5分間添加した後、フラスコを穏やかに振盪またはタッピングすることにより、細胞は容易に剥離される。細胞懸濁液をファルコンチューブに移し、23,500×gで10分間、2℃で遠心分離する。Ultra-Turraxホモジナイザーを用いて、ペレットを15mLのTris-クエン酸緩衝液(50mM、pH7.1)中で洗浄し、27,000×gで10分間、2℃で遠心分離する。洗浄したペレットを15mLのTris-クエン酸緩衝液中で再懸濁し、結合実験の日まで-80℃で冷凍する。
アッセイ
実験当日に、細胞膜調製物を解凍し、27,000×gで10分間、2℃で遠心分離する。Ultra-Turraxホモジナイザーを用いて、ペレットを15mLのTris-クエン酸緩衝液中でアッセイあたり15~50pgタンパク質まで再懸濁し、その後結合アッセイに使用する。
500μLの細胞懸濁液のアリコートを25μLの試験化合物溶液および25μLのH-フルマゼニル(1nM、最終濃度)に添加し、混合し、2℃で40分間インキュベートする。クロナゼパム(1μm、最終濃度)を用いて非特異的結合を決定する。
アッセイの試験化合物の希釈およびインキュベートは全て、ガラスバイアル/96-バイアルプレート中で実施される。試験化合物およびH-フルマゼニルの溶液を所望の最終濃度の22×に調製する。化合物を100% DMSO(10mM 保存液)に溶解し、48% エタノール-水に希釈し、1:3または1:10希釈で連続して、3連で試験した。多数の化合物をスクリーニングするとき、各化合物の1つの濃度のみを単一のウェルで試験する。参照化合物は通常含まれないが、実施された各試験について、全結合および非特異的結合を、アッセイの検証中に得られたデータと比較する。
結合は、次のいずれかの急速ろ過により停止させる:
1)ブランデルセルハーベスターを用いてワットマンGF/Cガラス繊維ろ紙上でろ過し、1mLの氷冷した緩衝液で5回洗浄する、または2)トムテックセルハーベスターを用いてユニフィルターGF/Cガラス繊維ろ過プレート上でろ過し、約5mLの氷冷した緩衝液で洗浄する。
次のいずれかを用いて、従来の液体シンチレーションカウントにより、ろ紙上の放射活性量を決定する。
1)分離大型フィルターに対してTri-GarbTM カウンター(PerkinElmer Life and Analytical Sciences)、または
2)96ウェルろ過プレートに対してTopcountTM カウンター(PerkinElmer Life and Analytical Sciences)。
特異的結合は、全結合から非特異的結合を減算したものである。
計算
特異的結合の25~75%阻害を、IC50(H-フルマゼニルの特異的結合を50%まで阻害する試験化合物の濃度(μM))の計算前に得なければならない。
試験化合物についてのIC50値は、式:
Figure 0007311583000080
〔式中、Bは全特異的結合のパーセンテージでの結合であり;Cは試験化合物の濃度であり;nはヒル係数である〕
に基づいて決定される。スクリーニングの目的のために、nを1に設定する。IC50値は、カーブフィッティングプログラム、GraphPad Prismを用いて、非線形回帰法により濃度応答曲線から計算される。
試験化合物についてのKi値は、チェンおよびプルソフの式:
Figure 0007311583000081
〔式中、H-フルマゼニルについてのKは0.36nMであり、Lは阻害アッセイにおけるH-フルマゼニルの測定濃度である〕
を用いて、IC50値から計算され得る。
アッセイB:α β γ GABA 受容体の調節のインビトロ評価。
式(I)の化合物の調節効果は、二電極電圧クランプ(TEVC)技術を用いて、卵母細胞における電気生理学的記録により決定される。卵母細胞に3:1:3の比ヒトGABA受容体サブユニットα、βおよびγについてのcRNAを注入し、調節効果を、GABA対照と称される準最大EC5-20GABA濃度(0.5μM)との併用により評価する。標準として、化合物は、最も低い濃度から出発して、各卵母細胞において5つの濃度(3.16μM、0.316μM、0.0316μM、0.00316μMおよび0.000316μM)で試験される。バックグラウンド除去されたピーク電流振幅は、それぞれのGABA対照電流に対して正規化され、%変化に変換され、増加する化合物濃度の関数として+/- S.E.M.で示される。プロットされたデータ点は、非線形回帰を用いて実験的なヒルの式に一致させる。最大効果(底部)および効能(Log EC50)についての95%信頼区間は、この一致方法に由来する。
Figure 0007311583000082

Figure 0007311583000083
これらのデータは、本発明の化合物が標的結合性およびGABA受容体機能の強力な負の調節を示すことを示す。データはまた、化合物がGABA5R結合について、疾患処置のためにより低用量で翻訳することを示す改善された性質を示す(Ballard, T.M., et al. (2009). RO4938581, a novel cognitive enhancer acting at GABAA α5 subunit-containing receptors. Psychopharmacology (2009) 202: 207-223; J. Pharmacol. Exp. Ther. (2006) 316: 1335-1345も参照)
脳浸透を評価するために30種のヒトMDR1遺伝子をトランスフェクトしたメイディン・ダービー・イヌ腎臓(MDCK)細胞における排出の評価(Drug Metabolism and Disposition February 2008, 36 (2) 268-275; DOI: https://doi.org/10.1124/dmd.107.017434)
MDCK-MDR1細胞単一層を通過する化合物の見掛けの透過係数は、頂側膜-基底膜(AB)および基底膜-頂側膜(BA)運搬方向において測定される(pH7.4、37℃)。AB透過性(PEAB)は血液からの35の脳への薬物吸収を表し、BA透過性(PEBA)は脳から血液へ戻る薬物排出を表し、これらは受動透過性ならびにMDCK-MDR1細胞上で、ヒトMDR1P-gpにより主に過剰発現される排出および取り込み輸送体により介在される能動輸送機構の両方を介する。AB透過性をヒトにおける既知のインビトロ透過性および経口吸収を有する参照化合物のAB透過性と比較することにより、化合物を透過/吸収クラスに割り当てる。両輸送方向における同一または類似の透過性は、受動的透過性を示し、ベクトル透過性はさらなる能動的輸送メカニズムを示す。PEABより高いPEBAは、MDR1P-gpにより介在される能動的排出の関与を示す。能動的輸送は、濃度依存的に飽和性である。
フィルタインサート(Costar transwell ポリカーボネートまたはPETフィルター、細孔径0.4μm)にMDCK-MDR1細胞(1~2×10e5細胞/1cm面積)を播種し、7日間培養する(DMEM)。次に、5mM 酪酸ナトリウムとともに完全培地中で2日間細胞を培養することにより、MDR1発現を増加させる。化合物を適切な溶媒(例えばDMSO、1~20mM 保存液)に溶解する。保存液をHTP-4緩衝液(128.13mM NaCl、5.36mM KCl、1mM MgSO、1.8mM CaCl、4.17mM NaHCO、1.19mM NaHPO×7HO、0.41mM NaHPO×HO、15mM HEPES、20M グルコース、0.25% BSA、pH7.4)に希釈し、輸送溶液(0.1~300μM 化合物、最終DMSO≦0.5%)。輸送溶液(TL)は、A-BまたはB-A透過性(3つのフィルターを複製)を測定するために、頂部または基底部供与体側にそれぞれ適用される。受容体側は、供与体側と同一の緩衝液を含む。実験の開始時および終了時に供与体からサンプルを回収し、HPLC-MS/MSによる濃度測定またはシンチレーションカウントのために、様々な時間間隔で最大2時間、受容体側からもサンプルを回収する。サンプル採取した受容体側の体積を、新鮮な受容溶液で置き換える。
Figure 0007311583000084

これらのデータは、本発明の化合物は、優れた脳浸透特性と脳コンパートメントからの低い排出比を有することを示す。
ヒト肝臓ミクロソーム(ヒトMST)における代謝安定性の評価
本発明による化合物の代謝安定性は、次のとおりに試験され得る。
試験化合物の代謝分解は、プールしたヒト肝臓ミクロソームを用いて、37℃でアッセイする。1時点あたり100μLの最終インキュベート体積は、室温でpH7.6のTRIS緩衝液(0.1M)、MgCl(5mM)、ミクロソームタンパク質(1mg/mL)および最終濃度1μMの試験化合物を含む。37℃で短時間前培養した後、還元型β-ニコチンアミド アデニンジヌクレオチドホスフェート(NADPH、1mM)を添加することにより反応を開始させ、異なる時間後にアリコートを溶媒に移すことにより停止させる。遠心分離(10000g、5分間)後、上清のアリコートを、親化合物量についてLCMS/MSによりアッセイする。半減期(t1/2)は、濃度-時間プロファイル片対数プロットの勾配により決定される。
Figure 0007311583000085
本発明による一般式(I)の化合物のα5サブユニットを含むGABA受容体活性を調節する能力およびそれらの薬物動態特性に照らして、本発明による一般式(I)の化合物またはその生理学的に許容される塩は、α5サブユニットを含むGABA受容体の調節により影響を受け得る全ての疾患または状態の処置および/または予防的処置に有用である。従って、生理学的に許容される塩を含む本発明による化合物は、疾患の予防または処置、特に、急性神経障害、慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶欠損、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性および/または認知症状、統合失調症に関連する認知機能障害、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、I型神経線維腫症、術後認知低下、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症、AIDSにより引き起こされる認知症、精神病性障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性傷害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存症、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠損障害、多発梗塞性認知症、気分障害、うつ病、大うつ病性障害、神経精神状態、精神病、注意欠陥多動性障害、神経障害性疼痛、卒中、注意障害、摂食障害、食欲不振、拒食症、カヘキシー、体重減少、筋委縮、疼痛状態、慢性疼痛、侵害受容性疼痛、術後疼痛、変形性関節症疼痛、関節リウマチ疼痛、筋骨格痛、熱傷痛、眼痛、炎症による疼痛、骨折による疼痛、痛覚過敏、神経障害性疼痛、ヘルペス関連性疼痛、HIV関連神経障害性疼痛、外傷性神経傷害、外傷性脳障害後の回復、卒中後疼痛、虚血後疼痛、線維筋痛症、慢性頭痛、片頭痛、緊張性頭痛、糖尿病性神経障害性疼痛、幻肢痛、内臓痛および皮膚痛の予防または処置に特に適切である。
生理学的許容される塩を含む本発明による化合物は、とりわけ、認知障害、術後認知低下、アルツハイマー病、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性および/または認知症状、統合失調症に関連する認知機能障害、ダウン症候群に関連する認知障害、自閉症に関連する認知障害、I型神経線維腫症に関連する認知障害または卒中の処置後の認知障害の処置にさらに適切である。
本発明のさらなる態様において、本発明は、有効量の上記疾患および状態の化合物またはその薬学的に許容される塩をヒトに投与することを含む、上記疾患および状態を処置または予防する方法に関する。
1日あたりの適用可能な一般式(I)の化合物の用量範囲は、通常、経口投与により0.1~1000mg、好ましくは1~500mgであり、各々の場合において、1日あたり1~4回投与される。
各投与単位は、都合により、0.1~500mg、好ましくは1~100mgを含み得る。
実際の薬学的有効量または治療的投与量は、当然、当業者に既知の因子、例えば、患者の年齢および体重、投与経路および疾患の重篤度に依存する。いかなる場合でも、組合せ剤は、患者の個々の状態に基づいて、薬学的有効量の送達を可能にする投与量および方法で投与される。
薬学的に許容される塩を含む式Iの化合物を投与するための適切な製剤は当業者に明らかであり、それらは、例えば、錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、ロゼンジ剤、トローチ剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤、サシェ剤、注射剤、吸入剤、粉末剤などを含む。薬学的に活性な化合物の含量は、全体として組成物の0.1~95重量%、好ましくは5.0~90重量%の範囲である。
適切な錠剤は、例えば、1以上の式Iの化合物を既知の賦形剤、例えば、不活性希釈剤、担体、崩壊剤、アジュバント、界面活性剤、結合剤および/または滑沢剤と混合することにより得られ得る。錠剤はまた、いくつかの層から成り得る。
この目的のために、本発明により製造される式Iの化合物は、場合により、他の活性物質とともに製剤され、1以上の不活性な慣用の担体および/または希釈剤、例えば、コーンスターチ、ラクトース、グルコース、微結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、クエン酸、酒石酸、水、ポリビニルピロリドン、水/エタノール、水/グリセロール、水/ソルビトール、水/ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、セチルステアリルアルコール、カルボキシメチルセルロースまたは固形脂質のような脂肪物質またはこれらの適切な混合物とともに製剤され得る。
本発明による化合物はまた、特に、上記疾患および状態の処置および/または予防のために他の活性物質と組み合わせて使用され得る。その例の一覧は、ドネペジル、メマンチン、アセタゾラミド、カルバマゼピン、エスリカルバゼピン アセテート、エトスクシミド、ギャバペンチン、ラコサミド、ラモトリジン、レベチラセタム、ブリーバラセタム、ニトラゼパム、オクスカルバゼピン、ペランパネル、ピラセタム、フェノバルビタール、フェニトイン、プレガバリン、プリミドン、ルフィナミド、ナトリウム バロプロエート、スチリペントール、チアギャビン、トピラメート、ビガバトリン、ゾニサミド、レボドパ、カルビドパ、ハロペリドール、ロキサピン、チオリダジン、モリンドン、チオチキセン、フルフェナジン、メソリダジン、トリフロペラジン、ペルフェナジン、クロルプロマジン、アリピプラゾール、アセナピン マレアート、クロザピン、イロペリドン、ルラシドン、オランザピン、パリペリドン、クエチアピン、リスペリドン、ジプラシドンおよびゾルピデムである。
上記の組合せ相手についての投与量は、有効には、通常推奨される最も低い用量の1/5から通常推奨される用量の1/1までである。
従って、別の態様において、本発明は、上記疾患または状態の処置または予防に適切な医薬組成物の製造のための、組合せ相手として少なくとも1つの上記活性物質と組み合わせた本発明による化合物またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
別の活性物質と組み合わせた本発明による化合物の使用は、同時にまたは異なる時間ではあるが、特に短い時間内に実施され得る。それらが同時に投与されるならば、2つの活性物質は一緒に患者へ投与されるが;異なる時間で使用されるならば、2つの活性物質は、12時間以内であるが、特に6時間以内の時間で患者に投与される。
従って、別の態様において、本発明は、組合せ相手として、本発明による化合物またはその薬学的に許容される塩および上記活性物質の少なくとも1つを含み、場合により1以上の不活性担体および/または希釈剤をともに含む医薬組成物に関する。
本発明による化合物は、1つの製剤、例えば、錠剤またはカプセル剤に一緒に存在するか、2つの同一または異なる製剤、例えば、いわゆるパーツキットとして別個に存在するかの両方であり得る。

Claims (11)

  1. 式(I)
    Figure 0007311583000086
    〔式中、
    は、
    場合により、C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、H(O)C-、HOOC-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、NC-、HO-、オキソ、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、ハロゲンおよびイミダゾリルから成る群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてよいヘテロアリール基であって、ここで前記C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-およびイミダゾリル基は、場合により、オキソ、ハロゲン、NC-およびHO-から成る群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてよく、かつここで、
    前記ヘテロアリール基は、N、OまたはS(O)(式中、r=0、1または2)から選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~10個の環原子から成る単環式または二環式環系であって、前記ヘテロ原子の少なくとも1個が芳香環の一部である、ヘテロアリール基
    から成るR1a基から選択され;
    は、
    H-、ハロゲン、ならびにハロゲン、NC-およびHO-から成る群から互いに独立して選択される1~7個の置換基で場合により置換されていてよいC1-3-アルキル-から成るR2a基から選択され;
    は、
    H-、ならびにハロゲン、NC-およびHO-から成る群から互いに独立して選択される1~7個の置換基で場合により置換されていてよいC1-3-アルキル-から成るR3a基から選択される〕
    の化合物およびその塩。
  2. が、NおよびOから選択される1~3個のヘテロ原子を含む、5個または6個の環原子から成る芳香族単環式環であって、ここで前記芳香族単環式環は、場合により、C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、H(O)C-、HOOC-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、NC-、HO-、オキソ、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、ハロゲンおよびイミダゾリルから成る群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてよく、ここで前記C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C1-5-アルキル-C(O)-、C1-5-アルキル-O-C(O)-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-、(R)N-C1-5-アルキル-、(R)N-C(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-、C1-5-アルキル-S(O)-およびイミダゾリル基は、場合により、オキソ、ハロゲン、NC-およびHO-から成る群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてよいものである芳香族単環式環から成るR1b基から選択される、請求項1に記載の化合物または塩。
  3. が、N、Oから選択される1~3個のヘテロ原子を含む、5~6個の環原子から成る芳香族単環式環であって、ここで前記芳香族単環式環系は、場合により、C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-C(O)-、NC-およびハロゲンから成る群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてよく、ここで前記C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C3-6-シクロアルキル-および(R)N-C(O)-基は、場合により、ハロゲンおよびNC-から成る群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてよいものである芳香族単環式環から成るR1c基から選択される、請求項1に記載の化合物または塩。
  4. が、
    Figure 0007311583000087
    〔式中、
    上記芳香族単環式環系は、場合により、C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C3-6-シクロアルキル-、(R)N-C(O)-、NC-およびハロゲンから成る群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されていてよく、
    ここで、前記C1-5-アルキル-、C1-5-アルキル-O-、C3-6-シクロアルキル-および(R)N-C(O)-基は、場合により、ハロゲンおよびNC-から成る群から独立して選択される1~5個の置換基で置換されていてよい〕
    から成るR1d基から選択される、請求項1に記載の化合物または塩。
  5. が、場合により、ハロゲン、NC-およびHO-から成る群から互いに独立して選択される1~7個の置換基で置換されていてよいC1-3-アルキル-基から成るR2b基から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  6. が、H-およびHC-から成るR3bから選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  7. 次から成る群から選択される化合物。
    Figure 0007311583000088
    Figure 0007311583000089
    Figure 0007311583000090
    Figure 0007311583000091
    Figure 0007311583000092
    Figure 0007311583000093
  8. 請求項7に記載の化合物の薬学的に許容される塩。
  9. 1以上の薬学的に許容される担体とともに請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物。
  10. 急性神経障害、慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶欠損、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性および/または認知症状、統合失調症に関連する認知機能障害、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、I型神経線維腫症、術後認知低下、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症、AIDSにより引き起こされる認知症、精神病性障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性傷害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存症、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠損障害、多発梗塞性認知症、気分障害、うつ病、大うつ病性障害、神経精神状態、精神病、注意欠陥多動性障害、神経障害性疼痛、卒中、注意障害、摂食障害、食欲不振、拒食症、カヘキシー、体重減少、筋委縮、疼痛状態、慢性疼痛、侵害受容性疼痛、術後疼痛、変形性関節症疼痛、関節リウマチ疼痛、筋骨格痛、熱傷痛、眼痛、炎症による疼痛、骨折による疼痛、痛覚過敏、神経障害性疼痛、ヘルペス関連性疼痛、HIV関連性神経障害性疼痛、外傷性神経傷害、外傷性脳障害後の回復、卒中後疼痛、虚血後疼痛、線維筋痛症、慢性頭痛、片頭痛、緊張性頭痛、糖尿病性神経障害性疼痛、幻肢痛、内臓痛および皮膚痛の予防または処置に使用するための、請求項に記載の医薬組成物。
  11. 認知障害、術後認知低下、アルツハイマー病、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性および/または認知症状、統合失調症に関連する認知機能障害、ダウン症候群に関連する認知障害、自閉症に関連する認知障害、I型神経線維腫症に関連する認知障害または卒中後の認知障害の予防または処置において使用するための、請求項に記載の医薬組成物。
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