JP7310485B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7310485B2
JP7310485B2 JP2019171942A JP2019171942A JP7310485B2 JP 7310485 B2 JP7310485 B2 JP 7310485B2 JP 2019171942 A JP2019171942 A JP 2019171942A JP 2019171942 A JP2019171942 A JP 2019171942A JP 7310485 B2 JP7310485 B2 JP 7310485B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
image forming
rotating body
image
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019171942A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021051101A (ja
Inventor
正平 宮川
直也 上垣外
光昭 黒田
厚名 斎木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2019171942A priority Critical patent/JP7310485B2/ja
Priority to PCT/JP2020/022006 priority patent/WO2021053890A1/ja
Publication of JP2021051101A publication Critical patent/JP2021051101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7310485B2 publication Critical patent/JP7310485B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H5/00Feeding articles separated from piles; Feeding articles to machines
    • B65H5/08Feeding articles separated from piles; Feeding articles to machines by grippers, e.g. suction grippers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/20Humidity or temperature control also ozone evacuation; Internal apparatus environment control

Landscapes

  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、搬送ドラムの周面に設けられたグリッパで、用紙の先端部を把持して、用紙を搬送する構成が開示されている。
特開2012-96863号公報
記録媒体を保持した保持部が取り付けられた周回部材を、回転体の回転により周回させて記録媒体を搬送し、画像形成部が該記録媒体に画像を形成する構成では、回転体が、画像形成部とは別の部材として設けられている場合では、大きなスペースが必要となる。
本発明は、回転体が、画像形成部とは別の部材として設けられている構成に比べ、省スペース化を図ることを目的とする。
第1態様の画像形成装置は、画像が形成される記録媒体を支持する胴と、前記胴の軸方向端部に配置された回転体と、を有する画像形成部と、前記回転体に張架され、該回転体の回転に伴って周回する周回部材と、前記周回部材に取り付けられ、前記記録媒体を保持し、該周回部材の周回により該記録媒体を搬送して、前記画像形成部の画像形成領域を通過させる保持部と、を備える。
第2態様の画像形成装置は、第1態様の画像形成装置において、前記胴として第1胴を有し、前記回転体として第1回転体を有する前記画像形成部と、加熱又は乾燥により前記画像が定着される前記記録媒体を支持する第2胴と、前記第2胴の軸方向端部に配置された第2回転体と、を有する定着部と、を備え、前記周回部材は、前記第1回転体と前記第2回転体に巻き掛けられている。
第3態様の画像形成装置は、第2態様の画像形成装置において、前記画像形成部は、画像が外面に転写される環状の転写ベルトと、前記転写ベルトの外面とで記録媒体を挟んで前記画像を前記転写ベルトから該記録媒体に転写する転写領域を有する前記第1胴としての転写胴と、を有し、前記保持部は、前記周回部材の周回により前記記録媒体を搬送して、前記転写領域を通過させる。
第4態様の画像形成装置は、第3態様の画像形成装置において、前記定着部は、加熱部と、前記加熱部の外面とで記録媒体を挟んで画像を該記録媒体に定着する定着領域を有する前記第2胴としての加圧ロールと、を有し、前記保持部は、前記周回部材の周回により前記記録媒体を搬送して、前記定着領域を通過させる。
第5態様の画像形成装置は、第3態様又は第4態様の画像形成装置において、前記記録媒体の搬送方向において、前記転写胴と前記定着部との間に設けられ、前記記録媒体に転写された画像を非接触で加熱する非接触加熱手段を備える。
第6態様の画像形成装置は、第5態様の画像形成装置において、前記周回部材を挟んで前記非接触加熱手段と対向しており、前記保持部によって搬送される記録媒体の裏面に対して空気を送風する送風部を備える。
第7態様の画像形成装置は、第3態様~第6態様のいずれか一態様の画像形成装置において、前記第1回転体の外径は、前記転写胴の外径よりも小さい。
第8態様の画像形成装置は、第3態様~第7態様のいずれか一態様の画像形成装置において、前記転写胴は、基材と、前記基材の外周に巻かれ、前記基材に対して交換可能な表層と、を有する。
第9態様の画像形成装置は、第4態様又は第4態様を引用する第5態様~第8態様のいずれか一態様の画像形成装置において、前記第2回転体の外径は、前記加圧ロールの外径よりも小さい。
第10態様の画像形成装置は、第4態様又は第4態様を引用する第5態様~第9態様のいずれか一態様の画像形成装置において、前記加圧ロールは、基材と、前記基材の外周に巻かれ、前記基材に対して交換可能な表層と、を有する。
第11態様の画像形成装置は、第3態様~第10態様のいずれか一態様の画像形成装置において、前記周回部材は、前記転写領域から前記記録媒体の搬送方向下流側の領域において、前記転写ベルトに沿って進行する。
第12態様の画像形成装置は、第2態様の画像形成装置において、前記画像形成部は、前記第1胴によって支持された前記記録媒体に対し液滴を吐出して前記記録媒体に画像を形成する形成部を有する。
第13態様の画像形成装置は、第12態様の画像形成装置において、前記定着部は、前記記録媒体に吐出された液滴を乾燥させる乾燥部を有する。
第14態様の画像形成装置は、第2態様~第13態様のいずれか一態様の画像形成装置において、前記画像形成部よりも前記記録媒体の搬送方向上流側には、前記周回部材が巻き掛けられる第3回転体が前記第1回転体よりも下方で且つ前記第1回転体に対して前記第2回転体側と反対側に配置されており、前記記録媒体の搬送方向に沿って前記第3回転体と前記第1回転体との間には、前記周回部材をガイドするガイド部材が配置されており、前記ガイド部材は、前記周回部材を周回軌道の内側に撓ませる。
第1態様の構成によれば、回転体が、画像形成部とは別の部材として設けられている構成に比べ、省スペース化を図ることが可能になる。
第2態様の構成によれば、第2回転体が、定着部とは別の部材として設けられている構成に比べ、省スペース化を図ることが可能になる。
第3態様の構成によれば、第1回転体が、第1胴としての転写胴とは別の胴に設けられている構成に比べ、転写ずれを抑制することができる。
第4態様の構成によれば、第2回転体が、第2胴としての加圧ロールとは別の胴に設けられている構成に比べ、定着むらを抑制することができる。
第5態様の構成によれば、記録媒体に転写された画像を加熱する加熱手段が、記録媒体の裏面に接触する接触部を有する場合に比べ、記録媒体の裏面の画像が乱れてしまうことが抑制される。
第6態様の構成によれば、非接触加熱手段に表面を対向させながら記録媒体を搬送する際に、記録媒体の裏面に対して風を送らない無風状態とした構成に比べ、記録媒体の画像領域内の裏面が装置の構成部に接触することが抑制される。
第7態様の構成によれば、第1回転体の外径が、転写胴の外径以上の大きさである構成に比べ、転写領域において、記録媒体が転写胴及び転写ベルトに対して搬送方向下流側へずれることが抑制される。
第8態様の構成によれば、表層が劣化した場合に、第1回転体を含む転写部を交換せずに済む。
第9態様の構成によれば、第2回転体の外径が、加圧ロールの外径以上の大きさである構成に比べ、定着領域において、記録媒体が加熱ロールに対して搬送方向下流側へずれることが抑制される。
第10態様の構成によれば、表層が劣化した場合に、第2回転体を含む定着部を交換せずに済む。
第11態様の構成によれば、転写領域に対する搬送方向下流側において、記録媒体を転写ベルトよりも後に転写胴から剥離する構成に比べ、転写ベルトと記録媒体との間の剥離放電が抑制される。
第12態様の構成によれば、転写ベルトを用いる電子写真式の画像形成部と比べて、画像形成部の省スペース化を図ることが可能になる。
第13態様の構成によれば、記録媒体に吐出された液滴を自然乾燥させる構成と比べ、記録媒体に対して画像が定着するまでの時間を短縮できる。
第14態様の構成によれば、周回部材の第3回転体と第1回転体との間の部分が周回軌道に沿って直線状に延びる構成と比べ、巻き掛け角度を大きくできる。
第1実施形態の画像形成装置を示す概略図である。 第1実施形態の画像形成装置の二次転写部分を拡大して示す斜視図である。 第1実施形態の画像形成装置の二次転写部分を拡大して示す側面図である。 第1実施形態の転写胴に設けられたスプロケットを示す側面図である。 第1実施形態のグリッパを示す斜視図である。 第2実施形態の画像形成装置を示す概略図である。 本実施形態に係る加圧ロールに設けられたスプロケットを示す側面図である。 本実施形態に係る加圧ロールを示す側面図である。 変形例に係る搬送部を示す概略図である。 図9の10X-10X線断面図である。 変形例に係る画像形成装置の二次転写部分を拡大して示す拡大図である。 変形例に係るグリッパを示す斜視図である。 変形例に係る画像形成装置を示す概略図である。
以下に、本発明に係る第1実施形態を図面に基づき説明する。
(画像形成装置10)
第1実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す概略図である。
図1に示される画像形成装置10は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置の一例である。具体的には、画像形成装置10は、記録媒体Pにトナー像(画像の一例)を形成する電子写真式の画像形成装置である。さらに具体的には、画像形成装置10は、画像形成部14と、搬送部15と、定着装置16とを備えている。以下、画像形成装置10の各部(画像形成部14、搬送部15及び定着装置16)について説明する。
(画像形成部14)
画像形成部14は、トナー画像(画像の一例)を記録媒体Pに形成する機能を有している。具体的には、画像形成部14は、トナー像形成部22と、転写装置17と、を有している。
(トナー像形成部22)
図1に示されるトナー像形成部22は、色ごとにトナー像を形成するように複数備えられている。本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計4色のトナー像形成部22が設けられている。図1に示す(Y)、(M)、(C)、(K)は、上記各色に対応する構成部分を示している。
なお、画像形成装置10では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を区別する必要がある場合は、各部材の符号の後に(Y)、(M)、(C)、(K)を付し、各色を区別する必要がない場合は、(Y)、(M)、(C)、(K)を省略する場合がある。また、各色のトナー像形成部22は、用いるトナーを除き同様に構成されているので、各色のトナー像形成部22を代表して、図1ではトナー像形成部22(Y)の各部に符号を付している。
各色のトナー像形成部22は、具体的には、一方向(例えば図1における反時計回り方向)に回転する感光体ドラム32(感光体)を有している。さらに、各色のトナー像形成部22は、帯電器23と、露光装置36と、現像装置38と、除去装置40と、を有している。
各色のトナー像形成部22では、帯電器23が、感光体ドラム32を帯電させる。さらに、露光装置36が、帯電器23によって帯電された感光体ドラム32を露光して、感光体ドラム32に静電潜像を形成する。また、現像装置38が、露光装置36によって感光体ドラム32に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。そして、除去装置40が、後述の転写ベルト24へのトナー像の転写後に感光体ドラム32に残留したトナーを除去する。
(転写装置17)
図1に示される転写装置17は、トナー像形成部22で形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する装置である。具体的には、転写装置17は、各色の感光体ドラム32のトナー像を、中間転写体としての転写ベルト24に重ねて一次転写し、該重ねられたトナー像を二次転写位置T2(後述のニップ領域28A)で記録媒体Pに二次転写する。さらに具体的には、転写装置17は、図1に示されるように、転写ベルト24と、一次転写ロール26と、二次転写体27と、帯電器60と、を備えている。
(一次転写ロール26)
図1に示される一次転写ロール26は、各色の感光体ドラム32のトナー像を、感光体ドラム32と一次転写ロール26との間の一次転写位置T1にて転写ベルト24に転写させるロールである。本実施形態では、一次転写ロール26と感光体ドラム32との間に一次転写電界が印加されることで、感光体ドラム32に形成されたトナー像が、一次転写位置T1にて転写ベルト24に転写される。
(転写ベルト24)
図1に示される転写ベルト24は、画像が外面に転写される環状の転写ベルトの一例である。具体的には、転写ベルト24は、各色の感光体ドラム32からトナー画像が外周面(外面の一例)に転写される。さらに具体的には、転写ベルト24は、以下のように構成されている。転写ベルト24は、図1に示されるように、環状を成している。さらに、転写ベルト24は、駆動ロール42D、巻掛ロール42E、42Fを含む複数のロール42に巻き掛けられて姿勢が決められている。転写ベルト24は、例えば、複数のロール42のうち、駆動ロール42Dが、駆動部(図示省略)によって回転駆動することで、予め定められた矢印A方向(以下、ベルト周回方向Aという)へ周回する。なお、巻掛ロール42E、42Fの具体的な構成については、後述する。
(二次転写体27)
二次転写体27は、転写部の一例である。二次転写体27は、具体的には、図2に示されるように、第1胴の一例としての転写胴28と、一対のスプロケット29と、を有している。転写胴28は、転写ベルトの外面とで記録媒体を挟んで画像を転写ベルトから記録媒体に転写する転写領域を有する転写胴の一例である。転写胴28は、具体的には、図3に示されるように、転写ベルト24の外周面とで記録媒体Pを挟むニップ領域28A(転写領域の一例)を有している。ニップ領域28Aは、記録媒体Pが挟まれる領域であるので挟み領域ともいえる。転写胴28は、記録媒体Pを転写ベルト24とで挟むので挟み部ともいえる。なお、図3では、記録媒体Pを簡略化し、一部を示している。
ニップ領域28Aは、転写ベルト24が転写胴28に巻き掛けられることで形成されている。換言すれば、ニップ領域28Aは、転写ベルト24と転写胴28とが接触する接触領域ともいえる。そして、ニップ領域28Aが、転写ベルト24から記録媒体Pにトナー像が転写される二次転写位置T2とされている。また、転写胴28は、ニップ領域28Aにおいて転写ベルト24との間に記録媒体Pを挟んで搬送する。
一対のスプロケット29は、回転体の一例であり、第1回転体の一例である。この一対のスプロケット29は、図2に示されるように、転写胴28の軸方向端部に配置されている。具体的には、一対のスプロケット29は、転写胴28の軸方向両端側に配置されている。換言すれば、一対のスプロケット29の間に転写胴28が設けられている。さらに、一対のスプロケット29は、転写胴28の同軸上に配置されており、転写胴28と一体に回転する構成とされている。二次転写体27は、駆動部(図示省略)によって回転駆動される。なお、本実施形態では、転写胴28の軸方向が装置前後方向(図2のD方向)と同じ方向である。
一対のスプロケット29は、図4に示されるように、外径R1が、転写胴28の外径よりも小さくされている。なお、ここでいうスプロケット29の外径R1とは、歯29Aを含んだ外径(すなわち、歯先の径)である。また、スプロケット29の外径R1は、転写胴28の外径に対して50%~95%の範囲内、好ましくは、70%~90%の範囲内に設定することが好ましい。言い換えると、チェーン52のスプロケット29に巻き掛けられた部分において、チェーン52が転写胴28の外周からはみ出さないようにスプロケット29の外径R1を設定することが好ましい。
また、転写胴28は、基材28Eと、基材28Eの外周に巻かれ基材28Eに対して交換可能な表層28Fと、を有している。基材28Eとしては、ステンレス鋼などの金属材料が用いられる。表層28Fとしては、ウレタンゴム、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、シリコーンゴム、フッ素ゴム(FKM)、エピクロルヒドリン/ブタジエンゴムなどの樹脂材料が用いられる。表層28Fは、基材28Eに対して取り外し可能に固定されている。したがって、表層28Fを基材28Eに対して取り外して、未使用の表層28Fを取り付けることが可能な構成とされている。
さらに、転写胴28の外周には、搬送部15の後述のグリッパ54及び取付部材55が収容される2つの凹部28Dが形成されている。なお、凹部28Dは、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
(帯電器60)
帯電器60は、転写ベルトの内側で挟み部に対向する対向部の一例である。この帯電器60は、図3に示されるように、転写ベルト24の内側で転写胴28に対向するように配置されている。具体的には、帯電器60は、ニップ領域28Aにおける搬送部15の搬送方向の中央28Sを含む領域において、転写胴28に対向している。
帯電器60は、コロナ放電によりトナー画像を転写ベルト24のトナー画像を転写する帯電器(いわゆるコロトロン型帯電器)である。帯電器60は、具体的には、放電ワイヤ60Aと、ケース62(筐体)と、を有している。放電ワイヤ60Aは、転写胴28の軸方向に沿って長さを有する線状とされている。この放電ワイヤ60Aは、転写ベルト24の内面に対して非接触とされている。すなわち、放電ワイヤ60Aは、転写ベルト24の内面との間に隙間を有している。
ケース62は、放電ワイヤを囲む囲み部の一例である。ケース62は、箱状に形成されると共に、転写胴28側(すなわち下方側)に開口部62Cを有している。
具体的には、ケース62は、放電ワイヤ60Aに対する転写胴28とは反対側に配置された第一壁62Aと、放電ワイヤ60Aに対するベルト周回方向Aの上流側及び下流側に配置された一対の第二壁62Bと、を有している。さらに、ケース62は、放電ワイヤ60Aの長さ方向両端側に配置された第三壁(図示省略)を有している。
このケース62は、転写ベルト24の内面に対して非接触とされている。すなわち、ケース62は、転写ベルト24の内面との間に隙間を有している。
なお、ケース62は、放電ワイヤ60Aの長さ方向両端側に配置された第三壁(図示省略)などに開口部を有していてもよく、少なくとも転写胴28側(すなわち下方側)に開口部62Cを有している構成であればよい。
帯電器60では、放電ワイヤ60Aに電圧が印加されて放電することにより、記録媒体Pが転写ベルト24及び転写胴28に静電吸着される。また、帯電器60では、放電ワイヤ60Aの放電により、転写ベルト24を帯電させて、転写ベルト24に重ねられたトナー像をニップ領域28A(二次転写位置T2)にて転写ベルト24から記録媒体Pへ転写する。
(巻掛ロール42E、42F)
図1及び図3に示される巻掛ロール42E、42Fは、転写ベルトの内側で転写ベルトが巻き掛けられた一対の巻掛ロールの一例である。巻掛ロール42E、42Fは、帯電器60に対するベルト周回方向Aの上流側及び下流側に配置されている。
巻掛ロール42E、42Fは、図3に示されるように、巻掛ロール42E、42Fの軸方向視にて、巻掛ロール42E、42Fの共通外接線XAが転写胴28上を通るように配置されている。
ここで、共通外接線XAは、巻掛ロール42E、42Fの両方に接する接線(すなわち、共通接線)のうち、当該接線の同じ側に巻掛ロール42E、42Fが配置される接線である。さらに具体的には、本実施形態に係る共通外接線XAは、巻掛ロール42E、42Fにおける転写ベルト24が巻き掛けられた部分で接する接線である。換言すれば、本実施形態に係る共通外接線XAは、帯電器60に対する転写胴28側で巻掛ロール42E、42Fに接する接線である。
さらに、転写ベルト24における巻掛ロール42E、42Fに巻き掛けた巻掛部分43E、43Fの両方は、転写胴28から離間している。なお、巻掛部分43Eは、巻掛部分43Fに対する記録媒体Pの搬送方向上流側の巻掛部分である。
(定着装置16)
図1に示される定着装置16は、転写胴28によって記録媒体Pに転写されたトナー像を該記録媒体Pに定着する装置である。具体的には、定着装置16は、図1に示されるように、加熱部材としての加熱ロール68と、加圧部材としての加圧ロール69と、を有している。定着装置16では、加熱ロール68及び加圧ロール69によって、記録媒体Pを加熱及び加圧することで、記録媒体Pに形成されたトナー像を該記録媒体Pに定着する。
(搬送部15)
図1~図3等に示される搬送部15は、記録媒体Pを搬送する機能を有している。具体的には、搬送部15は、記録媒体Pを搬送して画像形成部14のニップ領域28A(図3参照)を通過させる機能を有している。さらに具体的には、搬送部15は、図1及び図2に示されるように、一対のスプロケット19と、一対のスプロケット29と、一対のチェーン52と、グリッパ54と、吸着ロール59と、を有している。一対のチェーン52は、周回部材の一例である。グリッパ54は、記録媒体を保持する保持部の一例である。なお、図1では、スプロケット19、チェーン52及びグリッパ54を簡略化して示し、スプロケット29については図示省略している。また、図3では、チェーン52及びグリッパ54を簡略化して示している。
一対のスプロケット19は、図1に示されるように、一対のスプロケット29よりも定着装置16側(図1における左側)で装置前後方向に間隔をおいて配置されている。一対のスプロケット19は、同軸上に一体回転可能に画像形成装置10の装置本体(図示省略)に支持されている。
一対のチェーン52は、図1に示されるように、環状に形成されている。この一対のチェーン52は、図2に示されるように、装置前後方向(図2のD方向)に間隔をおいて配置されている。この一対のチェーン52は、それぞれ、一対のスプロケット19と、転写胴28に設けられた一対のスプロケット29とに巻き掛けられている。そして、一対のスプロケット29を有する転写胴28が回転することで、チェーン52が周回方向C(図1の矢印C方向)へ周回する構成とされている。ここで、チェーン52は、周回方向Cにおいて、ニップ領域28Aのうち、少なくとも帯電器60と対向する領域を跨ぐように巻き掛けられている。なお、本実施形態では、チェーン52がスプロケット29に巻き掛けられる巻き掛け角度は、90度以上となっている。このため、記録媒体Pが転写胴28の表面に倣って搬送されやすくなる。なお、記録媒体Pが転写胴28の表面に倣って搬送されやすくなるには、巻き掛け角度を90度以上とすることが望ましい。
本実施形態では、一対のスプロケット19は、チェーン52の周回に対して従動回転する。
一対のチェーン52には、図2に示されるように、グリッパ54が取り付けられた取付部材55が装置前後方向に沿って掛け渡されている。取付部材55は、チェーン52の周方向(周回方向C)に沿って予め定められた間隔で複数が一対のチェーン52に固定されている。
グリッパ54は、図2に示されるように、装置前後方向に沿って予め定められた間隔で複数が取付部材55に取り付けられている。換言すれば、グリッパ54は、取付部材55を介して、チェーン52に取り付けられている。このグリッパ54は、記録媒体Pの前端部を保持する機能を有している。具体的には、グリッパ54は、図5に示されるように、爪54Aと爪台54Bとを有している。グリッパ54では、爪54Aと爪台54Bとの間に記録媒体Pの前端部を挟むことで記録媒体Pを保持する構成とされている。換言すれば、グリッパ54は、記録媒体Pを厚み方向に挟持する挟持部の一例ともいえる。
さらに具体的には、グリッパ54は、記録媒体Pの画像領域外において、記録媒体Pの前端部を保持する。記録媒体Pの画像領域とは、記録媒体Pにおいて、トナー像が転写される領域である。なお、グリッパ54は、例えば、爪54Aが爪台54Bに対してバネ等により押し付けられる共に、カム等の作用により爪54Aが爪台54Bに対して開閉される。
そして、搬送部15では、記録媒体Pが収容された収容部(図示省略)から送られた記録媒体Pの前端部を、図5に示されるように、グリッパ54で保持する。さらに、搬送部15では、グリッパ54が記録媒体Pの前端部を保持した状態でチェーン52が周回方向Cへ周回することで、グリッパ54を移動させて記録媒体Pを搬送し、グリッパ54で記録媒体Pを保持したまま、グリッパ54と共にニップ領域28Aを通過させる。さらに、搬送部15では、記録媒体Pを、ニップ領域28Aを通過させた後、定着装置16へ搬送する。
吸着ロール59は、ニップ領域28Aに対する搬送方向上流側において、転写胴28に接触している。吸着ロール59は、記録媒体Pを転写胴28に押し付けると共に、電源57からの給電により、記録媒体Pを帯電させる。これにより、記録媒体Pを転写胴28の外周面に静電吸着させる。
(本実施形態に係る作用)
次に、本実施形態に係る作用を説明する。
本実施形態に係る画像形成装置によれば、記録媒体Pが収容された収容部(図示省略)から送られた記録媒体Pの前端部を、図5に示されるように、グリッパ54で保持する。さらに、グリッパ54が記録媒体Pの前端部を保持した状態でチェーン52が周回方向Cへ周回することで、グリッパ54を移動させて記録媒体Pを搬送し、グリッパ54で記録媒体Pを保持したまま、グリッパ54と共にニップ領域28Aを通過させる(図3参照)。なお、記録媒体Pは、ニップ領域28Aに対する搬送方向上流側で、吸着ロール59によって、転写胴28に静電吸着される。
記録媒体Pがニップ領域28Aを通過させる際に、帯電器60における放電ワイヤ60Aの放電により、記録媒体Pが転写ベルト24及び転写胴28に静電吸着される。また、帯電器60における放電ワイヤ60Aの放電により、転写ベルト24に重ねられたトナー像が、ニップ領域28A(二次転写位置T2)にて転写ベルト24から記録媒体Pへ転写される。
本実施形態では、一対のスプロケット29が二次転写体27に備えられている。このため、一対のスプロケット29が、二次転写体27とは別の部材として設けられている構成に比べ、省スペース化を図ることが可能となる。なお、別部材として設けられる構成としては、例えば、スプロケット29が、転写胴28の軸上からずれた位置に配置される構成が挙げられる。また、別部材として設けられる構成としては、スプロケット29が、転写胴28とは別の駆動により回転する構成が挙げられる。また、本実施形態では、転写胴28にスプロケット29を設けるため、グリッパ54がチェーン52の周回により記録媒体Pを搬送してニップ領域28Aを通過させる際の転写ずれを抑制することができる。
また、本実施形態では、一対のスプロケット29の外径R1は、図4に示されるように、転写胴28の外径よりも小さくされている。ここで、一対のスプロケット29の外径R1が、転写胴28の外径以上の大きさである構成では、スプロケット29の周速度が転写胴28の周速度よりも大きくなる。これにより、スプロケット29に巻き掛けられたチェーン52に取り付けられたグリッパ54で保持された記録媒体Pの搬送速度が、転写胴28の周速度よりも大きくなる場合がある。これにより、ニップ領域28Aにおいて、記録媒体Pが引っ張られて転写胴28及び転写ベルト24に対して、搬送方向下流側へずれる場合がある。
これに対して、本実施形態では、前述のように、一対のスプロケット29の外径R1が転写胴28の外径よりも小さいので、一対のスプロケット29の外径R1が、転写胴28の外径以上の大きさである構成に比べ、ニップ領域28Aにおいて、記録媒体Pが転写胴28及び転写ベルト24に対して、搬送方向下流側へずれることが抑制される。
また、本実施形態では、転写胴28は、基材28Eと、基材28Eの外周に巻かれ基材28Eに対して交換可能な表層28Fと、を有している。
このため、表層28Fが劣化した場合に、表層28Fのみを交換すればよく、一対のスプロケット29を含む二次転写体27を交換せずに済む。
次に、本発明に係る第2実施形態を図面に基づき説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を適宜省略する。
(画像形成装置90)
第2実施形態の画像形成装置90は、図6に示されるように、定着装置16に一対のスプロケット19が設けられている点と、搬送部15が一対のスプロケット46、47、48を有している点と、画像形成装置90が非接触加熱部70及び送風ユニット76を更に備えている点を除き、第1実施形態と同様の構成を用いている。
図7に示されるように、定着装置16の加圧ロール69の軸方向端部には、一対のスプロケット19が設けられている。具体的には、一対のスプロケット19は、加圧ロール69の軸方向両端側に設けられている(図7では片側のスプロケット19のみ図示)。換言すれば、一対のスプロケット19の間に加圧ロール69が設けられている。この一対のスプロケット19は、第2回転体の一例である。また、一対のスプロケット19は、加圧ロール69の同軸上に配置されており、加圧ロール69と一体に回転する構成とされている。
一対のスプロケット19は、図7に示されるように、外径R2が、加圧ロール69の外径よりも小さくされている。なお、ここでいうスプロケット19の外径R2とは、歯19Aを含んだ外径(すなわち、歯先の径)である。また、スプロケット19の外径R2は、加圧ロール69の外径に対して50%~95%の範囲内、好ましくは、70%~90%の範囲内に設定することが好ましい。言い換えると、チェーン52のスプロケット19に巻き掛けられた部分において、チェーン52が加圧ロール69の外周からはみ出さないようにスプロケット19の外径R2を設定することが好ましい。
また、加圧ロール69の外周には、搬送部15の後述するグリッパ54及び取付部材55が収容される1つの凹部69Dが形成されている。なお、凹部69Dは、チェーン52の周回方向Cに沿ったグリッパ54の配置間隔に応じて、複数形成されていてもよい。
また、加圧ロール69は、図8に示されるように、基材69Eと、基材69Eの外周に巻かれ基材69Eに対して交換可能な表層69Fと、を有している。基材69Eとしては、ステンレス鋼などの金属材料が用いられる。表層69Fとしては、シリコーンゴムなどの弾性材料や、シリコーンゴムなどの弾性材料の上にPFAなどからなる離型層を順次積層したものが用いられる。表層69Fは、基材69Eに対して取り外し可能に固定されている。したがって、表層69Fを基材69Eに対して取り外して、未使用の表層69Fを取り付けることが可能な構成とされている。
図6に示されるように、本実施形態の搬送部15では、一対のスプロケット19が加圧ロール69に設けられることから、記録媒体Pを画像形成部14から定着装置16まで搬送する機能を有している。具体的には、搬送部15は、記録媒体Pを搬送して画像形成部14のニップ領域28A及び定着装置16のニップ領域69Aを通過させる機能を有している。さらに具体的には、搬送部15は、図6に示されるように、一対のスプロケット19と、一対のスプロケット29と、一対のスプロケット46、一対のスプロケット47、一対のスプロケット48、一対のチェーン52と、グリッパ54と、吸着ロール59と、を有している。なお、図6では、スプロケット19、スプロケット46、スプロケット47、スプロケット48、チェーン52及びグリッパ54を簡略化して示し、スプロケット29については図示省略している。
一対のスプロケット46は、図6に示されるように、一対のスプロケット19の下方側において装置前後方向に間隔をおいて配置されている。一対のスプロケット46は、同軸上に一体回転可能に画像形成装置90の装置本体(図示省略)に支持されている。
一対のスプロケット47は、図6に示されるように、一対のスプロケット29の下方側において装置前後方向に間隔をおいて配置されている。一対のスプロケット47は、同軸上に一体回転可能に画像形成装置90の装置本体(図示省略)に支持されている。
一対のスプロケット48は、図6に示されるように、装置幅方向(図1における左右方向)において一対のスプロケット46と一対のスプロケット47との間で且つ装置前後方向に間隔をおいて配置されている。一対のスプロケット48は、同軸上に一体回転可能に画像形成装置90の装置本体(図示省略)に支持されている。
これらのスプロケット46、47、48は、スプロケット19とスプロケット29とに巻き掛けられているチェーン52のテンションを適正に保つ機能を有している。この一対のチェーン52は、それぞれ、一対のスプロケット19、29、46、47、48に巻き掛けられており、一対のスプロケット29を有する転写胴28が回転することで、チェーン52が周回方向C(図1の矢印C方向)へ周回する構成とされている。なお、本実施形態では、一対のスプロケット19、46、47、48は、チェーン52の周回に対して従動回転する。
搬送部15では、グリッパ54で記録媒体Pを保持したまま、記録媒体Pをグリッパ54と共にニップ領域28Aを通過させた後、記録媒体Pをグリッパ54で保持したまま、定着装置16へ搬送し、記録媒体Pをグリッパ54と共にニップ領域69A(定着領域の一例)を通過させる。
また、チェーン52の周回方向Cにおいて、ニップ領域28Aを通過した後、ニップ領域69Aに到達するまでの間には、スプロケットが設けられていない。
この構成によれば、チェーン52の周回方向Cにおいて、ニップ領域28Aを通過した後、ニップ領域69Aに到達するまでの間にスプロケットが設けられた構成に比べ、二次転写後から定着に至るまでの間のチェーン52が直線状となるよう巻き掛けられることとなり、画像が転写された記録媒体Pが曲がって搬送されることが抑制される。
(非接触加熱部70)
図6に示されるように、画像形成装置90は、記録媒体Pの搬送方向において、二次転写体27と定着装置16との間に、記録媒体Pと非接触状態で記録媒体Pを加熱する非接触加熱部70を有している。ここで、非接触加熱部70は、反射板72と、複数の赤外線ヒータ74(以下、「ヒータ74」という)とを備えている。
-反射板72-
反射板72は、アルミニウム板を用いて形成されており、搬送される記録媒体P側(図6における下側)が開放された底浅の箱状とされている。本実施形態では、上方から見て、反射板72は、搬送される記録媒体Pを装置奥行方向(図6において紙面の奥行方向)で覆うようになっている。
-ヒータ74-
ヒータ74は、外形が円柱状の赤外線ヒータであって、反射板72の内部に複数収容され、装置奥行方向に延びるように配置されている。本実施形態では、上方から見て、ヒータ74は、搬送される記録媒体Pを装置奥行方向で覆うようになっている。また、複数のヒータ74は、装置幅方向に並べられている。ヒータ74は、非接触加熱手段の一例である。
(送風ユニット76)
さらに、図1に示されるように、画像形成装置10は、側面視にて、チェーン52(具体的には、チェーン52の周回方向Cにおいて、スプロケット29の下流側であってスプロケット19の上流側の部分)を挟んで、ヒータ74と対向する位置に送風ユニット76を有している。送風ユニット76は、記録媒体Pの裏面に向けた通気孔80と、ファン78を備えている。送風ユニット76は、送風部の一例である。
(本実施形態に係る作用)
次に、本実施形態に係る作用を説明する。なお、第1実施形態の構成で得られる作用についてはその説明を省略する。
本実施形態では、一対のスプロケット19が定着装置16の加圧ロール69に設けられている。このため、一対のスプロケット19が、定着装置16とは別の部材として設けられている構成に比べ、省スペース化を図ることが可能となる。なお、別部材として設けられる構成としては、例えば、スプロケット19が、加圧ロール69の軸上からずれた位置に配置される構成が挙げられる。また、本実施形態では、加圧ロール69にスプロケット19を設けるため、グリッパ54がチェーン52の周回により記録媒体Pを搬送してニップ領域69Aを通過させる際の定着ムラを抑制することができる。
また、本実施形態では、チェーン52がスプロケット29とスプロケット19に巻き掛けられている。このため、チェーン52がスプロケット29とスプロケット19に架け渡されると共にスプロケット29及びスプロケット19を間に挟んで両側にそれぞれ配置された他のスプロケットに巻き掛けられる構成に比べ、省スペース化を図ることが可能になる。
本実施形態では、加熱定着を用いる電子写真式の画像形成装置10において、グリッパ54がチェーン52の周回により記録媒体Pを搬送して、ニップ領域28A及びニップ領域69Aを通過させる。このため、複数の圧胴を連結して各圧胴のグリッパに記録媒体Pを受け渡すことで記録媒体Pを画像形成部14から定着装置16まで搬送してニップ領域28A及びニップ領域69Aを通過させる構成に比べ、定着装置16の加熱ロール68の熱が転写胴28まで複数の圧胴を介して伝達されないため、転写胴28に熱による影響を与えにくい。
また、本実施形態では、一対のスプロケット19の外径R2は、図7に示されるように、加圧ロール69の外径よりも小さくされている。ここで、一対のスプロケット19の外径R2が、加圧ロール69の外径以上の大きさである構成では、スプロケット19の周速度が加圧ロール69の周速度よりも大きくなる。これにより、スプロケット19に巻き掛けられたチェーン52に取り付けられたグリッパ54で保持された記録媒体Pの搬送速度が、加圧ロール69の周速度よりも大きくなる場合がある。これにより、ニップ領域69Aにおいて、記録媒体Pが引っ張られて加熱ロール68に対して、搬送方向下流側へずれる場合がある。
これに対して、本実施形態では、一対のスプロケット19の外径R2が加圧ロール69の外径よりも小さいので、一対のスプロケット19の外径R2が、加圧ロール69の外径以上の大きさである構成に比べ、ニップ領域69Aにおいて、記録媒体Pが加熱ロール68に対して搬送方向下流側へずれることが抑制される。
また、本実施形態では、加圧ロール69は、基材69Eと、基材69Eの外周に巻かれ基材69Eに対して交換可能な表層69Fと、を有している。
このため、表層69Fが劣化した場合に、表層69Fのみを交換すればよく、一対のスプロケット19を含む定着装置16を交換せずに済む。
また、本実施形態では、記録媒体Pと非接触状態で記録媒体Pを加熱する非接触加熱部70を有している。
このため、記録媒体Pの搬送方向において、二次転写体27と定着装置16との間に、記録媒体Pと非接触状態で記録媒体Pを加熱する非接触加熱部70を有さない場合と比べ、記録媒体Pと非接触で画像を加熱することができる。さらに、ニップ領域28Aからニップ領域69Aに至るまでグリッパ54で記録媒体Pを保持したまま搬送することで、ニップ領域28Aからニップ領域69Aに至るまで記録媒体Pを保持したまま搬送しない場合と比べ、記録媒体Pのレジずれが抑制される。
ここで、両面印刷を行う場合、記録媒体Pのうち、画像が転写された面とは反対側の面(以下、「裏面」という)には、既に画像が形成されていることがある。この記録媒体Pを非接触で加熱するとき、記録媒体Pの裏面と接触して搬送する搬送部がヒータ74から受ける熱によって加熱されてしまい、搬送部材と接触する記録媒体Pの裏面の画像が乱れてしまうことがある。しかし、本実施形態では、ヒータ74と対向する領域において、記録媒体Pの裏面が非接触となるよう搬送されるため、記録媒体Pの裏面の画像が乱れてしまうことが抑制される。
また、本実施形態では、側面視にて、チェーン52を挟んで、ヒータ74と対向する位置に送風ユニット76を有している。
このため、ファン78が記録媒体Pの裏面に向けて空気を吹き出すことで、送風ユニット76とヒータ74との間を搬送される記録媒体Pのシート面が上下方向を向くように記録媒体Pの姿勢が安定する。つまり、ファン78から吹き出される空気の力を制御することで、搬送される記録媒体Pの後端が、記録媒体Pの前端に対して下方へ移動するのが抑制されている。なお、通気孔80は、記録媒体Pのうち、画像が転写された面には向かっていない。このため、記録媒体Pに転写された画像が冷却されてしまうことが抑制される。
第1実施形態では、帯電器60として、いわゆるコロトロンを用いたが、これに限定されない。例えば、帯電器60として、グリッドを有する、いわゆるスコロトロンを用いてもよい。なお、上記構成については、第2実施形態に適用してもよい。
また、第1実施形態では、保持部の一例としてのグリッパ54は、記録媒体Pの前端部を保持していたが、これに限定されない。例えば、保持部の一例として、図12に示されるように、記録媒体Pの側端部を保持するグリッパ154、155、156を用いてもよい。この構成では、グリッパ154、155、156は、記録媒体Pのトナー像が転写される領域GRの領域外において、記録媒体Pを保持する。この構成においても、記録媒体Pを搬送する際に、グリッパ154、155、156は、側面視にて、ニップ領域28Aを通過することになる。なお、図12では、チェーン52を簡略化して示している。また、図12は、スプロケット29とスプロケット19との間で記録媒体Pを搬送する状態を示したものである。なお、上記構成については、第2実施形態及び後述するその他の実施形態に適用してもよい。
また、保持部としては、記録媒体Pの前端側を保持するグリッパ154のみで構成されていてもよい。なお、記録媒体の前端側とは、記録媒体における搬送方向の中央より下流側(前側)の部分である。
また、第1実施形態では、周回部材の一例として、チェーン52を用いたが、これに限定されない。例えば、周回部材の一例としては、タイミングベルトであってもよい。また、第1実施形態では、回転体の一例として、スプロケット29を用いたが、これに限定されない。例えば、回転体の一例として、タイミングベルトが巻き掛けられるタイミングプーリを用いてもよい。回転体の一例として、タイミングプーリを用いた場合には、スプロケット19にもタイミングプーリが用いられる。なお、上記構成については、第2実施形態及び後述するその他の実施形態に適用してもよい。上記構成を第2実施形態に適用した場合には、スプロケット46、47、48にもタイミングプーリが用いられる。
また、第1実施形態では、対向部の一例として、帯電器60を用いたが、これに限定されない。例えば、対向部の一例としては、転写ベルト24に接触する対向ロールであってもよい。なお、上記構成については、第2実施形態に適用してもよい。
また、第1実施形態では、加熱部の一例として、加熱ロール68を用いたが、これに限定されない。例えば、加熱部の一例としては、加圧ロール69に接触する加熱ベルトであってもよい。なお、上記構成については、第2実施形態に適用してもよい。
またさらに、本実施形態では、非接触加熱手段の一例として、ヒータ74を用いたが、これに限定されない。非接触加熱手段の一例として、ハロゲンランプを用いてもよい。なお、上記構成については、第2実施形態に適用してもよい
また、第2実施形態では、転写胴28を回転駆動させてチェーン52を周回させているが本発明はこの構成に限定されない。例えば、加圧ロール69を回転駆動させ、代わりに転写胴28を従動回転としてチェーン52を周回させてもよいし、転写胴28と加圧ロール69の回転を同期させて、チェーン52を周回させてもよい。また、加圧ロール69と転写胴28をそれぞれ従動回転とし、他のスプロケットを回転駆動させてチェーン52を周回させてもよい。
また、第2実施形態では、チェーン52をスプロケット19、29、46、47、48に巻き掛けているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、スプロケット46、47、48を設けずに、チェーン52をスプロケット19、29のみに巻き掛けてもよい。
第1実施形態では、図3に示されるように、チェーン52は、側面視にて(言い換えると、装置前後方向から見て)、ニップ領域28Aに対する記録媒体Pの搬送方向下流側において、転写ベルト24と転写胴28との間を進行していたが、これに限定されない。例えば、図11に示されるように、チェーン52が、側面視にて、ニップ領域28Aに対する記録媒体Pの搬送方向下流側において、転写ベルト24に沿って進行する構成であってもよい。この構成は、例えば、図11に示されるように、スプロケット19をスプロケット29よりも上方に配置して、チェーン52のスプロケット19とスプロケット29とに張架された部分を傾斜させる。そして、転写ベルト24の内側で且つ巻掛ロール42Fよりもベルト周回方向下流側に配置した巻掛ロール42Gによって、転写ベルト24の巻掛ロール42Fからまでの部分をチェーン52のスプロケット19とスプロケット29とに張架された部分に沿うように支持することで、実現される。この構成により、グリッパ54に保持された状態で搬送される記録媒体Pは、ニップ領域28Aに対する搬送方向下流側において、転写ベルト24の巻掛ロール42Gに巻き掛けられた巻掛部分43Gまで、転写ベルト24に沿って移動し、記録媒体Pが転写ベルト24よりも先に転写胴28から剥離する。換言すれば、図11に示される構成は、ニップ領域28Aに対する搬送方向下流側において、記録媒体Pを転写ベルト24よりも先に転写胴28から剥離する構成である。
図11に示される構成によれば、ニップ領域28Aに対する搬送方向下流側において、記録媒体Pを転写ベルト24よりも後に転写胴28から剥離する構成に比べ、転写ベルト24と記録媒体Pとの間の剥離放電が抑制される。この結果、上記のように記録媒体Pを転写ベルト24よりも後に転写胴28から剥離する構成に比べ、記録媒体Pに転写されたトナー像のトナーの飛び散りが抑制される。これにより、転写性が向上する。なお、図11に示される上記構成については、第2実施形態に適用してもよい。
第2実施形態では、図6に示されるように、搬送部15が一対のスプロケット19と、一対のスプロケット29と、一対のスプロケット46、一対のスプロケット47、一対のスプロケット48、一対のチェーン52と、グリッパ54と、吸着ロール59と、を有しているが、これに限定されない。例えば、図9に示されるように、搬送部15は、画像形成部14よりも記録媒体Pの搬送方向上流側に、チェーン52が巻き掛けられる第3回転体としての一対のスプロケット100と、チェーン52をガイドするチェーンガイド102とを更に有していてもよい。
具体的には、一対のスプロケット100は、一対のスプロケット29よりも下方で且つ一対のスプロケット29に対して一対のスプロケット19側と反対側に水平方向に離間して配置されている。また、一対のスプロケット29は、装置前後方向に間隔をおいて配置されており、同軸上に一体回転可能に画像形成装置90の装置本体に支持されている。
また、チェーンガイド102は、図9に示されるように、記録媒体Pの搬送方向に沿って一対のスプロケット100と一対のスプロケット29との間に配置されて、チェーン52をガイドしている。具体的には、チェーンガイド102は、チェーン52のスプロケット100とスプロケット29との間の部分をチェーン52の周回軌道の内側に向けて撓ませている。
このチェーンガイド102は、図9及び図10に示されるように、チェーン52を挟んで一対のガイドレール104、106によって構成されている。一対のガイドレール104、106は、それぞれ板状とされており、互いの側面104S、106S同士が隙間をあけて対向するように配置されている。一対のガイドレール104、106間の上記隙間には、図10に示されるように、チェーン52(本実施例ではローラチェーン)のローラ部52Aが配置され、ローラ部52Aの軸方向両端に配置される一対のプレート部52Bが一対のガイドレール104、106の側縁部にそれぞれ重なっている。この一対のプレート部52Bによってローラ部52Aの一対のガイドレール104、106の板厚方向の移動が制限されている。また、ローラ部52Aの外周面が一対のガイドレール104、106の側面104S、106Sに当接することにより、チェーン52のスプロケット100からスプロケット29までの部分における周回方向が一対のガイドレール104、106によってガイドされる。なお、一対のガイドレール104、106は、画像形成装置90の装置本体に固定されている。
また、一対のガイドレール104、106は、それぞれ、スプロケット100側の部分が水平方向に延びる水平部104A、106Aとされ、スプロケット29側の部分が垂直に延びる垂直部104B、106Bとされ、水平部104A、106Aと垂直部104B、106Bとをつなぐ部分が円弧状に湾曲する湾曲部104C、106Cとされている。なお、本実施例では、チェーン52を内側から支持するのをガイドレール104、チェーン52を外側から支持するのをガイドレール106としている。一対のガイドレール104、106の各部位により、チェーン52が周回軌道の内側に向けて撓むようにガイドされる。このように、チェーン52のスプロケット100とスプロケット29との間の部分がチェーン52の周回軌道の内側に向けて撓むことで、当該部分が周回軌道に沿って直線状に延びる構成と比べ、チェーン52のスプロケット100及びスプロケット29に対する巻き掛け角度を大きくすることができる。
また、一対のスプロケット100よりも記録媒体Pの搬送方向上流側には、記録媒体Pを収容部(図示省略)から搬送し、一対のスプロケット100においてグリッパ54に記録媒体Pを受け渡すための給紙部としての一対の給紙ローラ108が設けられている。ここで、記録媒体Pは、一対の給紙ローラ108から一対のスプロケット100の位置にあるグリッパ54に対して水平方向に送り出される。チェーン52は、一対のガイドレール104、106の水平部104A、106Aによって、一対のスプロケット100から所定の距離を水平方向に沿って移動するようにガイドされる。このため、グリッパ54が一対の給紙ローラ108から記録媒体Pを受け渡されるときのグリッパ54による記録媒体Pの保持(挟み込み)が容易になる。具体的には、チェーン52が一対のスプロケット100から所定の距離を水平方向に沿って移動する構成は、一対のスプロケット100から所定の距離を水平方向に対して斜めに移動する構成と比べ、グリッパ54による記録媒体Pの保持が容易になる。
また、一対のガイドレール104、106は、それぞれ、スプロケット29側が垂直に延びる垂直部104B、106Bとされていることから、図9に示されるように、スプロケット29の巻き掛け角度を確保することができる。
さらに、チェーン52が一対のガイドレール104、106によって両側から挟まれるため、周回時におけるチェーン52の振れを抑制することもできる。なお、図9及び図10に示される上記構成については、その他の実施形態に適用してもよい
なお、図9及び図10に示される構成では、チェーンガイド102を一対のガイドレール104、106で構成しているが、これに限定されない。例えば、チェーンガイド102を筒状やチャネンル状とし、内側にチェーン52を通す構成としてもよい。
(その他の実施形態)
第1実施形態では、電子写真式の画像形成装置10に本発明を適用しているが、本発明はこの構成に限定されず、電子写真式以外の公知の画像形成装置に本発明を適用してもよい。例えば、インクジェット式の画像形成装置に本発明を適用してもよい。
図13には、本発明が適用されたインクジェット式の画像形成装置110が図示されている。この画像形成装置110は、画像形成部112と、定着部の一例であり、乾燥部の一例である乾燥装置114と、第1実施形態の搬送部15と、を備えている。
画像形成部112は、第1胴としての回転胴116によって支持された記録媒体Pに対し液滴(インクの一例)を吐出して記録媒体Pに画像を形成する形成部の一例としてのインクジェットヘッド118と、液滴を収容する液滴タンク120とを有している。以下では、各色のインクジェットヘッド118Y、118M、118C、118K及び液滴タンク120Y、120M、120C、120Kを特に区別しないで説明する場合には、符号末尾の添字を省略し、インクジェットヘッド118及び液滴タンク120と称する。
乾燥装置114は、インクジェットヘッド118の記録媒体Pの搬送方向下流側に配置されており、記録媒体Pに吐出された液滴を乾燥する。具体的には、乾燥装置114は、第2胴としての回転胴117によって記録媒体Pが支持された状態で記録媒体Pに吐出された液滴を乾燥する。この乾燥装置18は、一例として、赤外線ヒータが適用されるものとするが、他のヒータを採用してもよい。赤外線ヒータとしては、例えば、予め定めた波長の範囲の赤外線を発生する近赤外線ヒータを適用してもよい。
なお、本実施形態では、第1実施形態の転写胴28の代わりに設けられた回転胴116の軸方向両端側に一対のスプロケット29(図13では二点鎖線)が設けられている。また、本実施形態では、回転胴117の軸方向両端側に一対のスプロケット19(図13では二点鎖線)が設けられている。なお、本実施形態の回転胴116の外径は転写胴28と同じ外径であり、凹部28Dに対応した位置に凹部116Dが設けられている。また、本実施形態の回転胴117の外径は加圧ロール69と同じ外径であり、凹部69Dに対応した位置に凹部117Dが設けられている。
搬送部15のその他の構成については、第1実施形態と同様である。
上記画像形成装置110によれば、チェーン52のグリッパ54によって保持された記録媒体Pが回転胴116によって支持され、その状態で対向するインクジェットヘッド118から吐出された液滴によって記録媒体P上に画像が形成される。画像が形成された記録媒体Pは、チェーン52に取り付けられたグリッパによって乾燥装置114に向けて搬送されて乾燥される。ここで、一対のスプロケット29が回転胴116に設けられているため、一対のスプロケット29が、回転胴116とは別の部材として設けられている構成と比べ、省スペース化を図ることが可能となる。なお、別部材として設けられる構成としては、例えば、スプロケット29が、回転胴116の軸上からずれた位置に配置される構成等が挙げられる。また、画像形成装置110は、転写ベルトを用いる電子写真式の画像形成部を有する構成と比べて、画像形成部112の省スペース化を図ることが可能になる。さらに、記録媒体Pに形成された画像を乾燥装置114で乾燥させるため、記録媒体Pに形成された画像を自然乾燥させる構成と比べ、記録媒体Pに対して画像が定着するまでの時間を短縮できる。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
10、90、110 画像形成装置
14、112 画像形成部
16 定着装置(定着部の一例)
19 スプロケット(第2回転体の一例)
24 転写ベルト
27 二次転写体
28 転写胴(第1胴の一例)
28E 基材
28F 表層
29 スプロケット(第1回転体の一例)
52 チェーン(周回部材の一例)
54 グリッパ(保持部の一例)
68 加熱ロール(加熱部の一例)
69 加圧ロール(第2胴の一例)
69E 基材
69F 表層
74 赤外線ヒータ(非接触加熱手段の一例)
76 送風ユニット(送風部の一例)
100 スプロケット(第3回転体の一例)
102 チェーンガイド(ガイド部材の一例)
114 乾燥装置(乾燥部の一例、定着部の一例)
116 回転動(第1胴の一例)
117 回転動(第2胴の一例)
118 インクジェットヘッド(形成部の一例)

Claims (12)

  1. 画像が外面に転写される環状の転写ベルトと、前記画像が形成される記録媒体を支持し、前記転写ベルトの外面とで記録媒体を挟んで前記画像を前記転写ベルトから該記録媒体に転写する転写領域を有する第1胴としての転写胴と、前記第1胴の軸方向端部に配置された第1回転体と、を有する画像形成部と、
    加熱又は乾燥により前記画像が定着される前記記録媒体を支持する第2胴と、前記第2胴の軸方向端部に配置された第2回転体と、を有する定着部と、
    前記第1回転体と前記第2回転体に巻き掛けられ前記第1回転体の回転に伴って周回する周回部材と、
    前記周回部材に取り付けられ、前記記録媒体を保持し、該周回部材の周回により該記録媒体を搬送して、前記画像形成部の画像形成領域に含まれる前記転写領域を通過させる保持部と、
    前記記録媒体の搬送方向において、前記転写胴と前記定着部との間に設けられ、前記記録媒体に転写された画像を非接触で加熱する非接触加熱手段と、
    前記周回部材を挟んで前記非接触加熱手段と対向しており、前記保持部によって搬送される記録媒体の裏面に対して空気を送風する送風部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 画像が外面に転写される環状の転写ベルトと、前記画像が形成される記録媒体を支持し、前記転写ベルトの外面とで記録媒体を挟んで前記画像を前記転写ベルトから該記録媒体に転写する転写領域を有する第1胴としての転写胴と、前記転写胴の軸方向端部に配置された第1回転体と、を有する画像形成部と、
    加熱又は乾燥により前記画像が定着される前記記録媒体を支持する第2胴と、前記第2胴の軸方向端部に配置された第2回転体と、を有する定着部と、
    前記第1回転体と前記第2回転体に巻き掛けられ前記第1回転体の回転に伴って周回する周回部材と、
    前記周回部材に取り付けられ、前記記録媒体を保持し、該周回部材の周回により該記録媒体を搬送して、前記画像形成部の画像形成領域に含まれる前記転写領域を通過させる保持部と、
    を備え、
    前記第1回転体の外径は、前記転写胴の外径よりも小さい、画像形成装置。
  3. 画像が外面に転写される環状の転写ベルトと、前記画像が形成される記録媒体を支持し、前記転写ベルトの外面とで記録媒体を挟んで前記画像を前記転写ベルトから該記録媒体に転写する転写領域を有する第1胴としての転写胴と、前記第1胴の軸方向端部に配置された第1回転体と、を有する画像形成部と、
    加熱部と、加熱により前記画像が定着される前記記録媒体を支持し、前記加熱部の外面とで記録媒体を挟んで画像を該記録媒体に定着する定着領域を有する第2胴としての加圧ロールと、前記加圧ロールの軸方向端部に配置された第2回転体と、を有する定着部と、
    前記第1回転体と前記第2回転体に巻き掛けられ、前記第1回転体の回転に伴って周回する周回部材と、
    前記周回部材に取り付けられ、前記記録媒体を保持し、該周回部材の周回により該記録媒体を搬送して、前記画像形成部の画像形成領域に含まれる前記転写領域と前記定着部の前記定着領域を通過させる保持部と、
    を備え、
    前記第2回転体の外径は、前記加圧ロールの外径よりも小さい、画像形成装置。
  4. 前記定着部は、加熱部と、前記加熱部の外面とで記録媒体を挟んで画像を該記録媒体に定着する定着領域を有する前記第2胴としての加圧ロールと、を有し、
    前記保持部は、前記周回部材の周回により前記記録媒体を搬送して、前記定着領域を通過させる、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記記録媒体の搬送方向において、前記転写胴と前記定着部との間に設けられ、前記記録媒体に転写された画像を非接触で加熱する非接触加熱手段を備える、請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記周回部材を挟んで前記非接触加熱手段と対向しており、前記保持部によって搬送される記録媒体の裏面に対して空気を送風する送風部を備える、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写胴は、基材と、前記基材の外周に巻かれ、前記基材に対して交換可能な表層と、を有する請求項~請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記加圧ロールは、基材と、前記基材の外周に巻かれ、前記基材に対して交換可能な表層と、を有する請求項又は請求項4に記載の画像形成装置。
  9. 前記周回部材は、前記転写領域から前記記録媒体の搬送方向下流側の領域において、前記転写ベルトに沿って進行する、請求項~請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成部は、前記第1胴によって支持された前記記録媒体に対し液滴を吐出して前記記録媒体に画像を形成する形成部を有する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記定着部は、前記記録媒体に吐出された液滴を乾燥させる乾燥部を有する、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成部よりも前記記録媒体の搬送方向上流側には、前記周回部材が巻き掛けられる第3回転体が前記第1回転体よりも下方で且つ前記第1回転体に対して前記第2回転体側と反対側に配置されており、
    前記記録媒体の搬送方向に沿って前記第3回転体と前記第1回転体との間には、前記周回部材をガイドするガイド部材が配置されており、
    前記ガイド部材は、前記周回部材を周回軌道の内側に撓ませる、請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2019171942A 2019-09-20 2019-09-20 画像形成装置 Active JP7310485B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019171942A JP7310485B2 (ja) 2019-09-20 2019-09-20 画像形成装置
PCT/JP2020/022006 WO2021053890A1 (ja) 2019-09-20 2020-06-03 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019171942A JP7310485B2 (ja) 2019-09-20 2019-09-20 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021051101A JP2021051101A (ja) 2021-04-01
JP7310485B2 true JP7310485B2 (ja) 2023-07-19

Family

ID=74884174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019171942A Active JP7310485B2 (ja) 2019-09-20 2019-09-20 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7310485B2 (ja)
WO (1) WO2021053890A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023031876A (ja) * 2021-08-25 2023-03-09 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置
JP2023031868A (ja) 2021-08-25 2023-03-09 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000169009A (ja) 1998-12-04 2000-06-20 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 印刷装置
US20080199240A1 (en) 2005-05-30 2008-08-21 Agfa Graphics Nv Printing System With Printing Table Releasably Clamped To Printing Unit
JP2009073630A (ja) 2007-09-20 2009-04-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シート搬送装置および印刷機
JP2013164510A (ja) 2012-02-10 2013-08-22 Ryobi Ltd 印刷機
WO2015151772A1 (ja) 2014-04-02 2015-10-08 富士フイルム株式会社 画像形成装置及び画像形成方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5812181Y2 (ja) * 1977-01-18 1983-03-08 株式会社東芝 電子複写機
JPS58114250U (ja) * 1982-10-28 1983-08-04 シャープ株式会社 携帯用電子分度器
US5227854A (en) * 1991-09-04 1993-07-13 Xerox Corporation Sheet transport system with sheet velocity manipulation

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000169009A (ja) 1998-12-04 2000-06-20 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 印刷装置
US20080199240A1 (en) 2005-05-30 2008-08-21 Agfa Graphics Nv Printing System With Printing Table Releasably Clamped To Printing Unit
JP2009073630A (ja) 2007-09-20 2009-04-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シート搬送装置および印刷機
JP2013164510A (ja) 2012-02-10 2013-08-22 Ryobi Ltd 印刷機
WO2015151772A1 (ja) 2014-04-02 2015-10-08 富士フイルム株式会社 画像形成装置及び画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021051101A (ja) 2021-04-01
WO2021053890A1 (ja) 2021-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7268400B2 (ja) 画像形成装置
WO2021054292A1 (ja) 画像形成装置
JP7310485B2 (ja) 画像形成装置
CN114063414A (zh) 搬运装置及图像形成装置
JP2015028563A (ja) 画像形成装置
WO2021033392A1 (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
WO2020174715A1 (ja) 画像形成装置
JP4027146B2 (ja) 画像形成装置
WO2021053894A1 (ja) 画像形成装置
JP4193933B2 (ja) 画像形成装置
JP7419898B2 (ja) 画像形成装置
JP5674232B2 (ja) 搬送装置及び画像形成装置
US11835893B2 (en) Recording-medium transport device, fixing device, and image forming apparatus
JP2005017939A (ja) 画像形成装置
CN110083028B (zh) 图像形成设备及图像形成单元
JP7087407B2 (ja) 画像形成装置
JP6601050B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2023031842A (ja) 画像形成装置
JP2021182020A (ja) 多方向冷却用の送風部材を備える定着装置
JP5935727B2 (ja) シート材の搬送路及び画像形成装置
JP2004086090A (ja) 両面転写方法、両面転写装置、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成システム
JP2004177857A (ja) 転写装置及び画像形成装置
JPH11327264A (ja) 画像形成装置
JP2010030738A (ja) 用紙排出装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2007119214A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7310485

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150