JP7307019B2 - プロテクタ - Google Patents
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Description
プロテクタは、開口を有する溝状に形成されたプロテクタ本体と、プロテクタ本体における開口を塞ぐカバー体とを備え、可撓性を有さない材料で形成されている。そのため、プロテクタは、ワイヤーハーネスの保護機能と、ワイヤーハーネスの経路規制機能とを有している。
上述の凹状部の軸方向の長さとは、外周凹凸形状に形成された前記コルゲートにおいて隣接する外周凸部の端部相互間の軸方向の長さを意味する。
この発明により、前記一対の規制部でコルゲートの交差方向の両側を規制するため、当該規制部にて前記コルゲートを安定して規制し、コルゲートの脱出方向への移動を抑制することができる。
この発明により、前記規制部を支持する前記支持部が側面視台形状に形成されているため、前記規制部の支持剛性を確保しつつ、前記支持部の軽量化を図ることができる。
この発明により、前記支持部を支える箇所の前記プロテクタ本体の端面の支持剛性の向上を図ることができる。
この発明により、前記コルゲート挿入口を構成する前記規制リブは前記コルゲートの外周凹部に嵌め込まれるため、前記規制リブにより前記コルゲートの軸方向の抜出しを規制することができる。
この発明により、前記カバー体により前記プロテクタ本体の前記開口を防ぐことで、前記コルゲートをさらに確実に固定保持することができる。
この発明により、前記カバー体により前記規制部の割れ等の損傷が防止でき、当該規制部を前記カバー体にて保護することができる。また、この発明のプロテクタを、車載用として用いる場合には、前記規制部が車体側部品や車体側部材と干渉することで、これら車体側部品や車体側部材が傷付くことを、前記カバー体にて抑制することができる。
図面はプロテクタ10を示し、図1はプロテクタ本体30にコルゲート20およびカバー体50を取付けた状態で示すプロテクタ10の斜視図、図2はワイヤーハーネス11に外装したコルゲート20の斜視図、図3はプロテクタ本体30の斜視図、図4は図3とは角度を異ならせて示すプロテクタ本体30の斜視図である。
さらに、図8は図7の右側面図、図9は図7の平面図、図10は図9のA-A線矢視断面図である。
コルゲート20は、コルゲート20の内部にワイヤーハーネス11を挿通するもので、コルゲート20は可撓性部材にて形成されている。
すなわち、図2に示すように、コルゲート20は凹状部としての周方向のリング状の外周凹部21と凸状部としてのリング状の外周凸部22とが交互に軸方向に連続するように形成されている。コルゲート20の内部はワイヤーハーネス11を挿通すべく中空形状に形成されている。
図9に示すように、これら複数の規制リブ37A~37Cは、外周凹凸形状であるコルゲート20の外周凹部21に嵌め込まれるリブである。複数の規制リブ37A~37Cをコルゲート20の外周凹部21に嵌め込むことで、コルゲート20の軸方向への抜出しを防止するように構成している。
図4に示すように、規制リブ37Aは、一対の側壁部32の内面と平行な各直線部37aと、これら各直線部37aの他方側端部を連結する半円形状部37bとを有している。
すなわち、コルゲート挿入口34は、外周凹凸形状であるコルゲート20の外周凹部21に嵌め込まれてコルゲート20の軸方向の抜出しを規制する規制リブ37Aで構成されている。これにより、規制リブ37Aにてコルゲート20の軸方向の抜出しを規制するように構成している。
このように、プロテクタ本体30の外部に、コルゲート20の脱出を規制する規制部38を設け、規制部38を支持部39で支持したものである。
詳しくは、図9に示すように、規制部38の軸方向の長さをL2とし、コルゲート20の外周凹部21の軸方向の長さをL1とするとき、L2>L1の関係式が成立するように規制部38の軸方向の長さL2が設定されている。
詳しくは、規制部38は、コルゲート20の脱出方向βに交差する交差方向で、かつ、プロテクタ本体30の長手方向と直交する直交方向において、一対の規制部38,38が所定間隔を隔てて一直線上に並ぶように設けられている。
図1、図10に示すように、プロテクタ本体30の開口31を塞ぐカバー体50が設けられており、規制部38はカバー体50にて覆われるように構成している。
特に、この実施形態のプロテクタ10を車載用として用いる場合、規制部38が車体側部品や車体側部材と干渉することで、これら車体側部品や車体側部材が傷付くことを、カバー体50により抑制するように構成している。
図1~図10で示した先の実施形態においては、コルゲート20の脱出を規制する規制部38が角柱形状に形成されたが、図11に示すこの実施形態においては、規制部を弾性片40にて形成している。
このため、ワイヤーハーネス11の接続端部を、例えば、車載電装部品に対して接続する作業を行なう際、ワイヤーハーネス11およびコルゲート20が、プロテクタ本体30の開口31側に浮き上がったり、コルゲート20が開口31から抜け落ちるのを、弾性片40で防止することができて、ワイヤーハーネス配索の作業性の向上を図ることができる。
これにより、弾性片40をコルゲート20の外周凸部22に安定して当接させることができる。
これにより、弾性片40が先細り形状に形成され、弾性変形性に優れるため、コルゲート20をプロテクタ本体30の開口31側からプロテクタ本体30の内部に容易に挿入することができる。
これにより、弾性片40の傾斜姿勢により、コルゲート20をプロテクタ本体30の開口31側からその内部に容易に挿入することができるとともに、一旦、プロテクタ本体30の内部に挿入されたコルゲート20は、傾斜姿勢の弾性片40により、確実にその脱出が防止できる。
つまり、弾性片40の傾斜姿勢により、コルゲート20の挿入性の向上と、コルゲート20の脱出防止性の向上との両立を図ることができる。
この発明のプロテクタは、実施形態のプロテクタ10に対応し、
以下同様に、
ワイヤーハーネスは、ワイヤーハーネス11に対応し、
コルゲートは、コルゲート20に対応し、
コルゲートの凹状部は、外周凹部21に対応し、
プロテクタ本体は、プロテクタ本体30に対応し、
プロテクタ本体の端部は、軸方向端面30aに対応し、
プロテクタ本体の開口は、開口31に対応し、
コルゲート挿入口は、コルゲート挿入口34に対応し、
規制リブは規制リブ37Aに対応し、
規制部は、規制部38又は弾性片40に対応し、
支持部は、支持部39に対応し、
カバー体は、カバー体50に対応するが、
この発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
また、プロテクタ本体30と別体のカバー体50に代えて、プロテクタ本体30にヒンジ連結されたカバー体を採用してもよい。
11…ワイヤーハーネス
20…コルゲート
21…外周凹部(凹状部)
30…プロテクタ本体
30a…軸方向端面(プロテクタ本体の端面)
31…開口
34…コルゲート挿入口
37A…規制リブ
38…規制部
39…支持部
40…弾性片(規制部)
50…カバー体
Claims (8)
- ワイヤーハーネスの少なくとも一部に外装するプロテクタであって、
開口を有する溝状に形成されたプロテクタ本体の端部に、前記ワイヤーハーネスを挿通するコルゲートが挿入されて連結するコルゲート挿入口が備えられ、
前記コルゲートは、周方向の凹凸が軸方向に連続する外周凹凸形状であり、
溝状の前記プロテクタ本体における開口側から挿入された前記コルゲートの脱出方向側の一部に当接して前記コルゲートの脱出を規制する規制部が設けられるとともに、
該規制部は、前記プロテクタ本体の外部に配置され、
前記プロテクタ本体の端部から前記規制部を支持する支持部が設けられた
プロテクタ。 - 前記規制部は、
外周凹凸形状に形成された前記コルゲートの凹状部の軸方向の長さ以上に形成された
請求項1に記載のプロテクタ。 - 前記規制部は、前記脱出方向に交差する交差方向に所定間隔を隔てて一対構成された
請求項1又は請求項2に記載のプロテクタ。 - 前記支持部は、溝状に形成された前記プロテクタ本体の側面に沿って形成されるとともに、側面視形状が、前記プロテクタ本体の端部からの軸方向の長さが底部から開口に向かって徐々に長くなる台形状に形成された
請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載のプロテクタ。 - 前記支持部は、前記プロテクタ本体の端面における底部より上方に設けられた
請求項4に記載のプロテクタ。 - 前記コルゲート挿入口は、
前記外周凹凸形状である前記コルゲートの外周凹部に嵌め込まれ、前記コルゲートの軸方向の抜出しを規制する規制リブで構成された
請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記載のプロテクタ。 - 溝状に形成された前記プロテクタ本体における前記開口を塞ぐカバー体が設けられた
請求項1乃至請求項6のうちいずれかに記載のプロテクタ。 - 前記規制部は、前記カバー体に覆われる
請求項7に記載のプロテクタ。
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