JP2019030066A - プロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネス - Google Patents

プロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネス Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、幹線から分岐する枝線が所望の方向となるように調節することができるプロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネスを提供すること。【解決手段】複数の電線を束ねた幹線110と、幹線110から分岐された枝線120とで構成されたワイヤーハーネス100を保護するプロテクタ10は、幹線110を保護する内側保持部20及び幹線保護部本体31と、枝線120を保護するとともに、幹線保護部本体31の長手方向Xと交差する幅方向Yへ向けて突出する枝線保護部32とで構成され、枝線保護部32を所定の配設方向に調整する嵌合凹部23及び嵌合凸部33が備えられた。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、複数の電線を束ねた幹線と、該幹線から分岐された枝線とで構成されたワイヤーハーネスを保護するプロテクタに関する。
例えば、車両に搭載されている複数の電子機器類同士やバッテリなどを接続しているワイヤーハーネスは、複数本の電線を束ねた幹線と、所定の方向に分岐された枝線とで構成されており、車両内において立体的に配索されている。
このような立体的に配索されるワイヤーハーネスを保護する様々なプロテクタが提案されている。例えば、特許文献1に記載のプロテクタは、断面矩形状に形成されたプロテクタ本体部の上面に切欠き部が設けられており、前記枝線を前記切り欠き部から引き出すとともに保持させることにより、前記幹線に対して前記枝線を垂直方向に起立保持させることができ、ワイヤーハーネスを立体的に配索できるとされている。
しかしながら、近年の電子機器類の増加により、前記ワイヤーハーネスは前記枝線が前記幹線に対して様々な方向に分岐された複雑な形状で配索されており、上述のプロテクタではこのような複雑に分岐する枝線で構成されたワイヤーハーネスの配索に対応できなかった。
特開平11−299046号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、幹線から分岐する枝線が所望の方向となるように調節することができるプロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネスを提供することを目的とする。
この発明は、複数の電線を束ねた幹線と、該幹線から分岐された枝線とで構成されたワイヤーハーネスを保護するプロテクタであって、前記幹線を保護する幹線保護部と、前記枝線を保護するとともに、前記幹線保護部の長手方向と交差する交差方向へ向けて突出する枝線保護部とで構成され、前記枝線保護部を所定の配設方向に調整する方向調整部が備えられたことを特徴とする。
またこの発明は、上述のプロテクタと、複数の電線を束ねた幹線と、該幹線から分岐された枝線とで構成されたワイヤーハーネスとで構成されたプロテクタ付ワイヤーハーネスであることを特徴とする。
上述の前記枝線保護部を所定の配設方向に調整する方向調整部とは、例えば、前記幹線保護部に対して突出する前記枝線保護部の配設方向を、前記幹線の中心軸を回転軸として前記枝線保護部を回転させる構成や、前記長手方向に沿って前記枝線保護部を移動させる構成、前記プロテクタを車両などに固定するためのアンカー等の取付け位置を変更できる構成などを含む。
この発明によると、前記幹線を保護する前記幹線保護部から前記交差方向に突出する前記枝線保護部を所望の配設方向に調整できるため、前記枝線保護部で保護する前記枝線の配設方向を所望の方向に調整できる。したがって、複雑に分岐する枝線で構成されたワイヤーハーネスの配索に対応して保護することができる。
この発明の態様として、前記幹線保護部は、前記幹線を保持する内側保持部と、
該内側保持部の外周面を保持する外側保持部とで構成され、前記外側保持部と前記内側保持部とが周方向に移動可能、かつ、所望の方向に係止可能な係止部が備えられ、前記枝線保護部は、前記外側保持部と一体に構成され、前記方向調整部は、前記係止部で構成されてもよい。
この発明によると、前記幹線を保持する内側保持部に対して、前記枝線保護部と一体に構成された前記外側保持部を周方向に沿って移動させることができるとともに、所望の方向に前記枝線保護部を係止させることができる。したがって、前記枝線保護部で保護する前記枝線を所望の配設方向へ確実に調整できる。
また、前記外側保持部の周方向の移動に合わせて前記内側保持部が周方向に移動することがないため、前記幹線が前記外側保持部の周方向への移動により捩れることない。したがって、前記枝線の配設方向を調整することにより、前記幹線に負荷がかかることを防止できる。
またこの発明の態様として、前記内側保持部が、前記枝線の分岐部分から前記長手方向両側に沿って配置されてもよい。
この発明により、前記内側保持部は前記枝線の分岐部分を挟んで前記幹線を長手方向に沿って保持するため、前記内側保持部はより安定して前記幹線を保持でき、前記枝線保護部と一体に構成された前記外側保持部を確実に前記幹線に対して固定できる。したがって、確実に前記枝線保護部を所望の方向に調整して、前記枝線を確実に所望の方向に配索できる。
また、前記内側保持部は前記幹線を安定して保持できるため、前記外側保持部の周方向への移動により前記内側保持部が前記幹線に対して周方向に移動することをより確実に防止できる。これにより、前記内側保持部に保持されている前記幹線が捩れることをより確実に防止できる。
またこの発明の態様として、前記係止部は、前記外側保持部の内周面又は前記内側保持部の外周面の一方において、該一方から他方に向けて突出する凸部と、前記外側保持部の内周面又は前記内側保持部の外周面の他方において、前記凸部と係止可能に窪んだ凹部とで構成されてもよい。
この発明により、前記凸部と前記凹部とで前記外側保持部と前記内側保持部とを確実に係止できるため、前記外側保持部と一体に構成された前記枝線保護部を所望の方向となるようにより確実に係止できる。
またこの発明の態様として、前記内側保持部に対する前記外側保持部の前記長手方向への移動を調整する移動調整部が備えられてもよい。
この発明により、前記枝線保護部を前記長手方向に沿って位置調整できるため、前記幹線を所定の位置に固定した状態で前記枝線の配設位置を前記長手方向に調整できる。
またこの発明の態様として、前記内側保持部における前記長手方向の長さを、対応する前記外側保持部の長さよりも長く構成してもよい。
この発明により、前記外側保持部の係止状態をより安定させることができる。
詳述すると、前記内側保持部における前記長手方向の長さが対応する前記外側保持部の長さよりも短い場合に比べて、前記幹線を保持する前記内側保持部と前記外側保持部との接触面積が増加するため、前記内側保持部に対する前記外側保持部の係止状態を安定させることができる。これにより、前記枝線保護部に不意の力が作用した場合に、前記外側保持部が周方向に移動することを防止できる。
また、例えば、前記外側保持部の内周面に設けられた凸部が、前記内側保持部の外周面において長手方向に並んで設けられた複数の凹部の一つと嵌合して係止されている場合において、前記外側保持部を前記長手方向に沿って移動させたとしても、前記凸部は嵌合している前記凹部の長手方向に並んで設けられた他の凹部に嵌合して係止させることができる。このように、前記外側保持部を前記長手方向に沿って移動させた場合であっても、前記係止部で前記外側保持部を前記内側保持部に係止でき、確実に前記枝線保護部を所望の配設方向に調整して固定できる。
またこの発明の態様として、前記外側保持部は、断面周状に構成されるとともに、開閉可能な開閉部を備えてもよい。
前記断面周状とは、前記幹線の周方向全周を覆うように構成された筒状体をさす。なお、前記筒状体の断面形状は、断面が円形状や楕円状、矩形状などどのような形状であっても構わない。
この発明により、開放状態で前記幹線及び前記枝線を前記枝線保護部及び前記幹線保護部に容易かつ確実に収納できる。また、前記幹線及び前記枝線を収納した状態で前記プロテクタを閉じることで、前記ワイヤーハーネスを前記プロテクタで囲繞して前記ワイヤーハーネスを保護できるとともに、前記枝線の分岐部位を確実に保護しながら前記枝線を所望の方向に配設できるとともに、前記枝線を支持できる。
またこの発明の態様として、前記枝線保護部は、先端側から基端側に向けて拡径となる拡径形状で構成してもよい。
この発明により、前記枝線の余長部分を収納できるとともに、前記枝線保護部の方向を所定の方向に調整した場合に、前記枝線の分岐部分が前記枝線保護部と干渉することを防ぐことができるため、前記枝線の分岐部分にかかる負荷を軽減できる。
またこの発明の態様として、前記枝線保護部の先端部位が可撓性を有してもよい。
この発明により、前記枝線保護部の先端から延出される前記枝線をより所望の方向に向けることができる。
詳述すると、前記枝線保護部が配設された方向と、前記枝線と接続する電子機器類などの位置にズレがある場合、前記枝線は湾曲して配索されることとなるが、前記枝線保護部の先端部位が可撓性を有するため、前記枝線保護部の先端側が前記枝線の湾曲に沿って曲がり、前記枝線をより所望の方向に向けることができるとともに、前記枝線の長さを短くすることができる。
さらにまた、前記枝線の湾曲に沿って前記枝線保護部の先端部位も湾曲するため、前記枝線保護部の先端部位が可撓性を有さない場合と比べ、前記枝線が前記先端開口と干渉することにより前記枝線に作用する負荷を軽減できる。
またこの発明の態様として、前記幹線保護部を前記幹線に固定する固定部が備えられてもよい。
この発明により、前記幹線保護部を前記幹線に対して確実に固定できる。
この発明により、幹線から分岐する枝線が所望の方向となるように調節することができるプロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネスを提供することができる。
プロテクタ付ワイヤーハーネスの概略斜視図。 外側保持部が開放した状態のプロテクタ付ワイヤーハーネスの概略斜視図。 外側保持部が開放した状態のプロテクタ付ワイヤーハーネスの概略分解斜視図。 内側保持部の説明図。 外側保持部の説明図。 内側保持部を組み付けたワイヤーハーネスの説明図。 プロテクタ付ワイヤーハーネスの説明図。 プロテクタ付ワイヤーハーネスの説明図。 枝線保護部の角度調整の説明図。 湾曲した枝線を保護するプロテクタ付ワイヤーハーネスの側面図。 プロテクタ付ワイヤーハーネスの他の実施形態の説明図。 プロテクタ付ワイヤーハーネスの他の実施形態の説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1はプロテクタ付ワイヤーハーネス1の概略斜視図を示し、図2は外側保持部が開放した状態のプロテクタ付ワイヤーハーネス1の概略斜視図を示し、図3は外側保持部が開放した状態のプロテクタ付ワイヤーハーネス1の概略分解斜視図を示し、図4は内側保持部20の説明図を示し、図5は外側保持部の説明図を示す。
図4及び図5について詳述すると、図4(a)は内側保持部20を−Y方向から視た正面図を示し、図4(b)は+X方向から視た内側保持部20を+X方向から視た側面図を示し、図5(a)はハーネス保護部30の正面図を示し、図5(b)はハーネス保護部30の側面図を示し、図5(c)はハーネス保護部30の長手方向Xの中央部分における断面を長手方向Xから視た断面図を示す。
図6は内側保持部20を組み付けたワイヤーハーネス100の説明図を示し、図7はプロテクタ付ワイヤーハーネス1の説明図を示し、図8はプロテクタ付ワイヤーハーネス1の説明図示し、図9は枝線保護部32の角度調整の説明図を示し、図10は湾曲した枝線120を保護する枝線保護部32の側面図を示す。
図6乃至図9について詳述すると、図6(a)は内側保持部20を組み付けたワイヤーハーネス100の概略斜視図を示し、図6(b)は内側保持部20を組み付けたワイヤーハーネス100の正面図を示し、図7(a)は内側保持部20を組み付けたワイヤーハーネス100とハーネス保護部30とを組み付ける動作を説明するプロテクタ付ワイヤーハーネス1の側面図を示し、図7(b)はプロテクタ付ワイヤーハーネス1の正面図を示す。
図8(a)は図7(b)におけるA−A断面図を示し、図8(b)は図7(b)におけるB−B断面図を示し、図8(c)は図8(b)におけるα部の拡大図を示す。図9(a)は図7(b)におけるB−B断面図において、枝線保護部32を上方へ回転させた状態を示す断面図を示し、図9(b)は枝線保護部32が幅方向Yに沿った状態での図9(a)におけるβ部の拡大図を示し、図9(c)は枝線保護部32を上方へ回転させた状態での図9(a)におけるβ部の拡大図を示し、図9(d)は枝線保護部32をさらに上方へ回転させた状態での図9(a)におけるβ部の拡大図を示す。
また、図中において、幹線110の長手方向を長手方向Xとし、枝線120の長手方向を幅方向Yとする。なお、図1中の長手方向Xに沿って左方向を+X方向、右方向を−X方向とし、図1中の幅方向Yに沿って左方向を+Y方向、右方向を−Y方向とする。また、図1中の上方を上方向とし、下方を下方向とする。
プロテクタ付ワイヤーハーネス1は、図1に示すように、幹線110と、幹線110から分岐した枝線120とで構成されたワイヤーハーネス100に、枝線120の分岐部分を囲繞するプロテクタ10が組み付けられて構成されている
ワイヤーハーネス100を構成する幹線110は、導線を絶縁被覆で被覆した被覆電線(図示省略)の束であり、例えばバッテリなどと接続されている。
枝線120は、被覆電線の束である幹線110から−Y方向に引き出した被覆電線であり、例えば、車両に搭載される電子機器類と接続されている。
ワイヤーハーネス100に組み付けられたプロテクタ10は、図2及び図3に示すように、長手方向Xに沿った幹線110を保持する内側保持部20と、内側保持部20の外周面を覆う開閉自在なハーネス保護部30とで構成されている。なお、内側保持部20の両端部分には幹線110と内側保持部20とを固定するように固定テープ40が巻き付けられている。
内側保持部20は、図3及び図4に示すように、所定の間隔を隔てて配置された2つの保持部本体21と、保持部本体21同士を連結する連結部22と、保持部本体21の長手方向Xの端部から延出する固定部24とで一体構成されており、保持部本体21の外周面には複数の嵌合凹部23が設けられている。なお、内側保持部20は弾性を有する樹脂で形成されているが、必ずしも弾性を有する樹脂で形成されている必要はない
保持部本体21は、図3及び図4(a)、図4(b)に示すように、高さ方向が長手方向Xに沿った略円筒体であり、上方に幹線110の外径よりも短い間隔の開口が長手方向Xに沿って形成されている。また、保持部本体21の内径が幹線110の外径よりも少し小さく構成されている。
このように構成された保持部本体21は、長手方向Xに沿って所定の間隔を隔てて対向するように配置されている。なお、正面視左側に配置された保持部本体21を保持部本体21l、正面視左側に配置された保持部本体21を保持部本体21rとする。
連結部22は、所定の間隔を隔てた保持部本体21(21r,21l)の下方を連結する円弧状の板状体であり、保持部本体21と同じ板厚を有し、外周面が保持部本体21の外周面と面一となるように形成されている。また、長手方向Xに沿った長さが枝線120の内径に比べて十分な大きさを有するように構成されている。
換言すると、保持部本体21rと保持部本体21lとの間には、枝線120の内径に比べて十分な大きさを有する挿通空間Sが形成され、内側保持部20をワイヤーハーネス100に組つけた際に、幹線110から分岐する枝線120を挿通空間Sから外側に突出するように配置できる。
なお連結部22は、保持部本体21の下面側を連結しているが、必ずしもこの構成である必要はなく、例えば保持部本体21の側面を連結してもよく、またその個数も一つに限らず、複数の連結部22で連結してもよいが、保持部本体21rと保持部本体21lとの間には十分な大きさの挿通空間Sを設けることが好ましく、また連結部22に対応する内側保持部20の周方向においても十分開放された空間を有することが好ましい。
嵌合凹部23は、図3及び図4(a)に示すように、保持部本体21(保持部本体21r及び保持部本体21lのそれぞれに)の外周面に形成された、保持部本体21の厚さの約3分の1程度の深さを有する窪みであり、周方向に15個ずつ長手方向Xに沿って5列、計45個が等間隔で配置されている。
固定部24は、図3及び図4(a)に示すように、保持部本体21の下方側において長手方向Xに沿って外側に延出する円弧状の板状体であり、外周面が保持部本体21の外周面と面一となるように形成されている。なお、固定部24の外側端部は下方に向けてわずかに突出している。
このように、内側保持部20は保持部本体21及び固定部24が、連結部22の中心面に対して面対称となるように形成されている。
内側保持部20の外周面を覆うように組み付けられるハーネス保護部30は、筒状体である幹線保護部本体31と、幹線保護部本体31の中央部分から幅方向Y(―Y方向)に向けて突出する枝線保護部32とで構成され、幹線保護部本体31の内周面には嵌合凸部33が形成されている。
幹線保護部本体31は、保持部本体21の外径と同じ長さの内径を有するとともに、内側保持部20の長手方向Xの長さよりも一回り短い円筒体であり、上下方向に2分割した幹線保護部本体31uと幹線保護部本体31dとで構成でされている。上半分を構成する幹線保護部本体31uと下半分を構成する幹線保護部本体31dとは、+Y方向に設けられたヒンジ34を介して連結され、ヒンジ34を回転軸として相互に開閉自在となっている。
幹線保護部本体31の中央部分から−Y方向に向けて突出する枝線保護部32は、幹線保護部本体31との連結部分である基端側に向けて拡径となる略円筒体であり、幹線保護部本体31と同様に、上下方向に2分割した枝線保護部32uと枝線保護部32dとで構成されている。なお、枝線保護部32uは幹線保護部本体31uと、枝線保護部32dは幹線保護部本体31dとそれぞれ一体に構成されている。
また、円筒状の枝線保護部32は、幹線保護部本体31との連結部位である基端部321と、基端部321から+Y方向に延出する枝線保護部本体322と、枝線保護部本体322の先端側に延出する先端部位323と+Y方向から−Y方向に向けてこの順で並んで配置されている。
この先端部位323は、枝線保護部32の半分よりも−Y方向側をさし、他の部位に比べて可撓性を有する部材で構成されている。なお、先端部位323は、枝線保護部32の半分程度の長さとしているが、この長さは適宜調整できる。
また、枝線保護部32の内部には、枝線120が挿通可能な挿通孔が幅方向Yに沿って設けられ、枝線保護部32の先端の正面視中央には枝線120の外径と同一の内径の開口部324が設けられている。
この挿通孔の外径、すなわち枝線保護部32の内径は、基端側に向かうにつれて拡径している。詳述すると、枝線保護部本体322及び先端部位323の内径は、枝線120の外径と同一に構成されているが、基端部321の内径は、基端側に向かうにつれて拡径している。(図5(c)参照)。
嵌合凸部33は、幹線保護部本体31の内周面から内径側に向けて、嵌合凹部23の深さと略同一の長さだけ突出する凸部で、各辺部が角取りされている。このように構成である嵌合凸部33は、内周面に沿って18個ずつ等間隔で設けられている。
また、幹線保護部本体31の外側両端部から長手方向Xの中央側に向けて4列、嵌合凹部23の列と同間隔で並んでいる。すなわち、嵌合凸部33は幹線保護部本体31の両外側の内周面に1列18個ずつ、4列の72個、計144個が等間隔で配列されており、また幹線保護部本体31の長手方向Xにおける中央部分の内周面には、嵌合凸部33が設けられていない。
このように構成された内側保持部20及びハーネス保護部30で構成されたプロテクタ10をワイヤーハーネス100に組み付けることで、幹線110に対して枝線120を所望の方向に配設させることができる。
以下、内側保持部20及びハーネス保護部30をワイヤーハーネス100に組み付ける方法について簡単に説明する。
はじめに、内側保持部20をワイヤーハーネス100に組み付けた状態について、図6に基づいて説明する。
所定の間隔を隔てた保持部本体21の間に枝線120が配置されるように、保持部本体21をワイヤーハーネス100の下方に配置し、保持部本体21の上方に設けた開口部分から幹線110を組み付ける。この際、保持部本体21が弾性を有しているため、保持部本体21の開口部分が外側に広がり幹線110を保持部本体21の内側に挿入することができる。
また、保持部本体21の内径は幹線110の外径よりも小さいため、保持部本体21の内側に挿入された幹線110は保持部本体21により確実に保持されることとなる。
なお、固定部24と幹線110とを固定テープ40で巻きつけて固定することで、内側保持部20が幹線110をより強固に保持させている。
このようにワイヤーハーネス100を内側保持部20に組み付けた状態では、枝線120が保持部本体21同士の間に設けられた挿通空間Sから−Y方向に挿通されている。ここで、挿通空間Sは枝線120の内径に比べて十分な大きさを有する空間を有するため、保持部本体21と枝線120との間には十分な距離がある。また、保持部本体21同士を連結する連結部22は下方側に設けられているため、枝線120の上方向には十分の空間を有することとなる(図6(b)参照)。
次に、内側保持部20を組み付けたワイヤーハーネス100に対してハーネス保護部30を組み付ける方法について説明する。
図7(a)に示すように、内側保持部20を組み付けたワイヤーハーネス100を、枝線120が枝線保護部32の上方となるように、開放状態のハーネス保護部30の上方に配置し、内側保持部20を組み付けたワイヤーハーネス100を下方に下してハーネス保護部30に組み付けることができる。
この状態で、保持部本体21の外周面の長手方向X中央側に設けた嵌合凹部23と、幹線保護部本体31の内周面の長手方向X中央側に設けた嵌合凸部33とを嵌合させることにより、内側保持部20とハーネス保護部30とを固定することができる。
そして、ヒンジ34を回転軸として幹線保護部本体31uを−Y側に向けて回転させることでハーネス保護部30を閉じた状態とすることができる。この状態において枝線120は枝線保護部32に保持されることとなる。なお、図7(b)に示すように、保持部本体21の長手方向X両端側がハーネス保護部30の長手方向X両端からそれぞれはみ出た状態となっている。
また、ワイヤーハーネス100を組み付けたプロテクタ10の長手方向X中央部分の断面図である図8(a)に示すように、+Y方向に突出する枝線120の基端側と枝線保護部32(基端部321)とは当接しておらず、隙間が設けられている。
さらに、図8(b)に示すように、嵌合凹部23と嵌合凸部33とは互いに嵌合することで内側保持部20とハーネス保護部30とを係止している。
このように、ワイヤーハーネス100を保持する内側保持部20に対して、嵌合凹部23に嵌合凸部33が嵌合することにより係止されているハーネス保護部30の枝線保護部32を、幹線110の中心軸を回転軸として回転させることにより、幹線110に対する枝線保護部32の配設方向を変更させることができる。
具体的には、図9(a)に示すように、−Y方向に沿って配設されている枝線保護部32を、幹線110の中心軸を回転軸として反時計回りに20度回転させる場合について説明する。
枝線保護部32が−Y方向に沿って配設されている場合、図9(b)に示すように、嵌合凸部33は嵌合凹部23に対して嵌合することで、枝線保護部32を−Y方向となるようにハーネス保護部30を内側保持部20に対して係止している。
この状態で、枝線保護部32を幹線110の中心軸を回転軸として反時計回りに回転させると、図9(c)に示すように、角部を面取りしている嵌合凸部33が、隣接する嵌合凹部23同士を区切る凸部に乗り上げることとなる。この際、嵌合凹部23が弾性を有する樹脂で構成されているとともに、嵌合凸部33の辺が角取りされているため、嵌合凸部33はより容易に嵌合凹部23を区切る土手の上に乗り上げられることとなる。
さらに枝線保護部32を幹線110の中心軸を回転軸として上方に回転させると、図9(d)に示すように、嵌合凹部23を区切る凸部の上に乗り上げられた嵌合凸部33が隣接する嵌合凹部23と嵌合し、ハーネス保護部30が内側保持部20に対して係止されることとなる。
より具体的には、図9(a)及び図9(b)に示すように、嵌合凹部23bに嵌合している嵌合凸部33bが、嵌合凹部23aと嵌合凹部23bとの間に形成される土手に乗り上げられる。
さらに枝線保護部32を幹線110の中心軸を回転軸として上方に回転させると、図9(d)に示すように、嵌合凸部33bが反時計回りに移動して嵌合凹部23aと嵌合する。これにより、ハーネス保護部30が内側保持部20に対して係止されることとなる。
このように、幹線110の中心軸を回転軸として枝線保護部32を回転させることにより、枝線保護部32を所望の方向に調整することができる。これにより、枝線保護部32により保持されている枝線120は、対応する電子機器などの位置に合わせて所望の方向に配索することができる。
同様に、内側保持部20に対してハーネス保護部30を長手方向Xに沿って移動させた場合も、初期状態において嵌合凸部33が嵌合する嵌合凹部23と隣接する嵌合凹部23に嵌合させることができるため、枝線保護部32の位置を長手方向Xに沿って移動させることができる。
また、長手方向Xに沿った内側保持部20の長さ(保持部本体21の長手方向X外側端部同士の距離)が幹線保護部本体31の長さよりも長く構成されるとともに、保持部本体21に設けられた嵌合凹部23の列数が嵌合凸部33の列数よりも多く構成されているため、ハーネス保護部30を長手方向Xに沿って移動させたとしても、一定数の嵌合凸部33を嵌合凹部23に対して嵌合させて、内側保持部20に対してハーネス保護部30を固定できる。これにより、枝線120の配設位置を長手方向Xに沿って調整させることができる。
また、保持部本体21同士の間に設けられた挿通空間Sが枝線120の内径に比べて十分な大きさを有するため、枝線保護部32の配設方向を調整する前には枝線120の余長部分を十分に収納できるとともに、枝線保護部32の配設方向を調整した際にも枝線120の余長部分を引き出すことができる。
さらにまた、基端部321の内径は基端側に向かうにつれて拡径していることから、枝線120との間に隙間がある。このように隙間を設けることにより、枝線保護部32の配索方向を変更した場合であっても、枝線120が基端部321の内径と干渉して損傷することを防止できる。
また、枝線保護部32の配索方向を調整することにより、枝線120の先端が接続される電子機器側に向けて湾曲することがあるが、枝線保護部32の先端部分である先端部位323は他の部位に比べて可撓性を有する部材で構成されているため、枝線120の湾曲に合わせて湾曲する(図10参照)。
このため、開口部324と当接する枝線120の当接部位にかかる負荷を軽減することができ、枝線120における開口部324との当接部位が損傷することを防止できる。
このように、複数の電線を束ねた幹線110と、幹線110から分岐された枝線120とで構成されたワイヤーハーネス100を保護するプロテクタ10は、幹線110を保護する内側保持部20及び幹線保護部本体31と、枝線120を保護するとともに、幹線保護部本体31の長手方向Xと交差する幅方向Yへ向けて突出する枝線保護部32とで構成され、枝線保護部32を所定の配設方向に調整する嵌合凹部23及び嵌合凸部33が備えられたことにより、枝線保護部32で保護する枝線120の配設方向を所望の方向に調整できる。
したがって、幹線110と、幹線110から複雑に分岐する枝線120とで構成されたワイヤーハーネス100の配索状況に対応してワイヤーハーネス100を保護することができる。
また、プロテクタ10は、幹線110を保持する内側保持部20と、内側保持部20の外周面を保持するハーネス保護部30とで構成され、内側保持部20とハーネス保護部30とを周方向に相対移動可能にかつ、所望の方向に係止可能な嵌合凹部23及び嵌合凸部33が備えられ、枝線保護部32は、ハーネス保護部30と一体に構成されることにより、枝線保護部32で保護する枝線120を所望の配設方向へ確実に調整できる。
また、ハーネス保護部30の周方向の移動に合わせて内側保持部20が幹線110に対して移動することがないため、幹線110がハーネス保護部30の周方向への移動により捩れることない。したがって、枝線120の配設方向を調整することにより、幹線110に負荷がかかることを防止できる。
さらにまた、内側保持部20が枝線120の分岐部分から長手方向Xの両側に沿って配置されることにより、すなわち、内側保持部20が枝線120の分岐部分をはさんで長手方向Xの両側にそって配置されていることにより、内側保持部20はより安定して幹線110を保持でき、枝線保護部32と一体に構成されたハーネス保護部30を確実に幹線110に対して固定できる。したがって、確実に枝線保護部32を所望の方向に調整して、枝線120を確実に所望の方向に配索できる。
また、内側保持部20は幹線110を安定して保持できるため、ハーネス保護部30の周方向への移動により内側保持部20が幹線110に対して周方向に移動することをより確実に防止できる。これにより、内側保持部20に保持されている幹線110が捩れることをより確実に防止できる。
さらにまた、嵌合凸部33は、ハーネス保護部30の内周面において内側保持部20に向けて突出し、嵌合凹部23は、内側保持部20の外周面において嵌合凸部33と係止可能に窪んで構成されていることにより、嵌合凹部23と嵌合凸部33とでハーネス保護部30と内側保持部20とを確実に係止でき、ハーネス保護部30と一体に構成された枝線保護部32を所望の方向で、より確実に係止できる。
また、内側保持部20に対するハーネス保護部30の長手方向Xへの移動を調整する嵌合凹部23及び嵌合凸部33が備えられたことにより、枝線保護部32を長手方向Xに沿って位置調整でき、幹線110を所定の位置に固定した状態で枝線120の配設方向を長手方向Xに沿って調整できる。
また、内側保持部20における長手方向Xに沿った長さが、対応するハーネス保護部30の長さよりも長くすることにより、ハーネス保護部30の係止状態をより安定させることができる。
詳述すると、内側保持部20における長手方向Xの長さが対応するハーネス保護部30の長さよりも短い場合に比べて、幹線110を保持する内側保持部20とハーネス保護部30との接触面積が増加するため、内側保持部20に対するハーネス保護部30の係止状態を安定させることができる。これにより、枝線保護部32に不意の力が作用した場合に、ハーネス保護部30が周方向に移動することを防止できる。
また、ハーネス保護部30の内周面に形成された嵌合凸部33が、内側保持部20の外周面に形成された複数の嵌合凹部23に嵌合して係止されている場合において、ハーネス保護部30を長手方向Xに沿って移動させたとしても、嵌合凸部33は嵌合凹部23の長手方向Xに隣接する他の嵌合凹部23に係止させることができる。このように、ハーネス保護部30を長手方向Xに沿って移動させた場合であっても、嵌合凹部23及び嵌合凸部33の嵌合によりハーネス保護部30を内側保持部20に係止できるため、枝線保護部32を所望の配設方向に調整して固定できる。
また、ハーネス保護部30は、断面周状に構成されるとともに、開閉可能なヒンジ34を備えることにより、ハーネス保護部30uをハーネス保護部30dに対して開放させた開放状態で幹線110及び枝線120を枝線保護部32及び内側保持部20及び幹線保護部本体31に容易かつ確実に収納できる。また、幹線110及び枝線120を収納した状態でプロテクタ10を閉じることで、ワイヤーハーネス100をプロテクタ10で囲繞してワイヤーハーネス100を保護できるとともに、枝線120の分岐部位を確実に保護しながら枝線120を所望の方向に配設するとともに、所望の方向に支持できる。
また、枝線保護部32は、先端側から基端側に向けて拡径となる拡径形状で構成することにより、枝線120の余長部分を収納できるとともに、枝線保護部32の方向を所定の方向に調整した場合においても、枝線120の分岐部分が枝線保護部32と干渉することを防ぐことができるため、枝線120の分岐部分にかかる負荷を軽減できる。
さらにまた、枝線保護部32の先端部位である先端部位323が可撓性を有することにより、枝線保護部32の先端から延出される枝線120をより所望の方向に向けることができる。
詳述すると、枝線保護部32が配設された方向と、枝線120と接続する電子機器類などの位置にズレがある場合、枝線120は湾曲して配索されることとなるが、枝線保護部32の先端部位が可撓性を有するため、枝線保護部32の先端側が枝線120の湾曲に沿って曲がることができ、枝線120をより所望の方向に向けることができるとともに、枝線120の長さを短くすることができる。
さらにまた、枝線120の湾曲に沿って枝線保護部32の先端部位も湾曲するため、枝線保護部32の先端部位が可撓性を有さない場合と比べ、枝線120が先端開口と干渉することにより枝線120に作用する負荷を軽減できる。
また、内側保持部20を幹線110に固定する固定部24が備えることにより、内側保持部20を幹線110に対して確実に固定できる。これにより、ハーネス保護部30を内側保持部20に対して周方向に回転させた場合でも、内側保持部20がハーネス保護部30に引っ張られて回転することを防止できる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
幹線保護部は、内側保持部20及び幹線保護部本体31に対応し、
方向調整部及び係止部、移動調整部は、嵌合凹部23及び嵌合凸部33に対応し、
凸部は、嵌合凸部33に対応し、
凹部は、嵌合凹部23に対応し、
開閉部は、ヒンジ34に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、幹線保護部本体31の内周面に設けられた嵌合凸部33と、保持部本体21の外周面に設けられた嵌合凹部23の個数は本実施形態の個数とする必要はなく、その大きさや個数は適宜調整することができる。
また、嵌合凹部23及び嵌合凸部33はそれぞれが対応して嵌合できればよく、必ずしも凹感覚で配置されている必要はなく、また嵌合凹部23に嵌合している嵌合凸部33の数を少なくしても構わない。
さらにまた、本実施形態では、嵌合凹部23及び嵌合凸部33の嵌合により、内側保持部20とハーネス保護部30とを固定しているが、必ずしもこのような構成とする必要はなく、例えば互いに係止する鉤爪形状などとしてもよい。
また、本実施形態において、ハーネス保護部30は幹線110の周方向全周を覆うように構成された断面円形状の筒状体としているが、断面形状は円形状である必要はなく、例えば楕円状、矩形状などどのような形状であっても構わない。
また、幹線保護部本体31は内側保持部20の外周面を周方向に沿って囲繞する円筒体で構成されているが、必ずしも内側保持部20を囲繞する必要はなく、例えば図11に示すように、幹線保護部本体31dのみで構成されていてもよい。この場合、幹線保護部本体31dを内側保持部20及び幹線110に対して確実に固定するために、幹線保護部本体31dと内側保持部20を固定テープ40などで固定してもよい。
このように、幹線保護部本体31は内側保持部20の一部分を覆う構成としてもよい。
さらにまた、プロテクタ10は、内側保持部20を有さず、ハーネス保護部30のみで構成されていてもよい。
具体的には、嵌合凸部33が幹線110に対して係止可能な側面視三角形状に形成され、枝線保護部32を幹線110の中心軸を回転軸として回転させた場合に、嵌合凸部33が幹線110に食い込んで係止される構成とすることができる。
さらには、内側保持部20の代わりに両面に係止片が設けられた結束バンドを用いることもできる。両面に係止片が設けられた結束バンドをきつく閉めることにより、一面側は幹線110に食い込んで幹線110を保持することができる。そして、ハーネス保護部30の内周面に設けられた嵌合凸部33を結束バンドに設けられた他面側の係止片と係合可能に構成することができる。これにより、内側保持部20に対してハーネス保護部30を固定することができるとともに、ハーネス保護部30を内側保持部20に対して周方向の一方向に移動させることができる。
また、保持部本体21の内径を幹線110の外径よりも短く構成されているが、必ずしもこのような構成である必要はなく、例えば、保持部本体21の内径が幹線110の外径よりも大きくても構わない。この場合、内側保持部20と幹線110とを確実に固定するために、固定テープ40などを固定部24に巻きつけることで確実に固定することが好ましい。
さらにまた、上述の枝線保護部32を所定の配設方向に調整する構成は、嵌合凹部23及び嵌合凸部33のように、内側保持部20に対して枝線保護部32の配設方向を、幹線の中心軸を回転軸として枝線保護部32を回転させる構成とする他、図12に示すように、プロテクタ10を車両200などに固定するためのアンカー60を固定するアンカー固定部50を、ハーネス保護部30の外周面に等間隔で複数個(図12では9個)設け、枝線保護部32が所望の角度となるように、プロテクタ10を配置させてアンカーを取付けることで、枝線保護部32の配設方向を調整する構成とすることができる(図12(b)参照)。
1 プロテクタ付ワイヤーハーネス
10 プロテクタ
20 内側保持部
23 凹部
24 固定部
30 外側保持部
32 枝線保護部
33 嵌合凸部
34 ヒンジ
110 幹線
120 枝線
100 ワイヤーハーネス
S 挿通空間
X 長手方向
Y 幅方向

Claims (11)

  1. 複数の電線を束ねた幹線と、該幹線から分岐された枝線とで構成されたワイヤーハーネスを保護するプロテクタであって、
    前記幹線を保護する幹線保護部と、
    前記枝線を保護するとともに、前記幹線保護部の長手方向と交差する交差方向へ向けて突出する枝線保護部とで構成され、
    前記枝線保護部を所定の配設方向に調整する方向調整部が備えられた
    プロテクタ。
  2. 前記幹線保護部は、
    前記幹線を保持する内側保持部と、
    該内側保持部の外周面を保持する外側保持部とで構成され、
    前記外側保持部と前記内側保持部とが周方向に移動可能、かつ、所望の方向に係止可能な係止部が備えられ、
    前記枝線保護部は、前記外側保持部と一体に構成され、
    前記方向調整部は、前記係止部で構成された
    請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 前記内側保持部が、
    前記枝線の分岐部分から前記長手方向両側に沿って配置された
    請求項2に記載のプロテクタ。
  4. 前記係止部は、
    前記外側保持部の内周面又は前記内側保持部の外周面の一方において、該一方から他方に向けて突出する凸部と、
    前記外側保持部の内周面又は前記内側保持部の外周面の他方において、前記凸部と係止可能に窪んだ凹部とで構成された
    請求項2又は請求項3に記載のプロテクタ。
  5. 前記内側保持部に対する前記外側保持部の前記長手方向への移動を調整する移動調整部が備えられた
    請求項2乃至請求項4のうちのいずれかに記載のプロテクタ。
  6. 前記内側保持部における前記長手方向の長さが、対応する前記外側保持部の長さよりも長く構成された
    請求項2乃至請求項5のうちのいずれかに記載のプロテクタ。
  7. 前記外側保持部は、断面周状に構成されるとともに、開閉可能な開閉部が備えられた
    請求項2乃至請求項6のうちのいずれかに記載のプロテクタ。
  8. 前記枝線保護部は、
    先端側から基端側に向けて拡径となる拡径形状で構成された
    請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載のプロテクタ。
  9. 前記枝線保護部の先端部位が可撓性を有する
    請求項1乃至請求項8のうちのいずれかに記載のプロテクタ。
  10. 前記幹線保護部を前記幹線に固定する固定部が備えられた
    請求項1乃至請求項9のうちのいずれかに記載のプロテクタ。
  11. 請求項1乃至請求項10のうちのいずれかに記載のプロテクタと、
    複数の電線を束ねた幹線と、該幹線から分岐された枝線とで構成されたワイヤーハーネスとで構成された
    プロテクタ付ワイヤーハーネス。
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