JP7305075B1 - めっき装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】めっき装置において、めっき膜厚の平坦性を精度良く確認することが可能な電位センサを提供する。【解決手段】めっき装置は、めっき液を収容するためのめっき槽と、基板を保持するための基板ホルダと、基板ホルダに保持された基板と対向するようにめっき槽内に配置されたアノードと、基板ホルダに保持された基板とアノードとの間に配置され、アノード側と基板側を貫通する複数の孔を有する抵抗体と、基板ホルダに保持された基板と抵抗体との間に配置され、めっき液の電位を測定するように構成された電位センサアセンブリと、を備え、前記電位センサアセンブリは、ベースプレートと、前記ベースプレート上に配列された複数の電位センサと、前記複数の電位センサからの信号を取り出すための、前記ベースプレート上に形成された電気配線と、前記ベースプレートおよび前記電気配線を保護する保護膜と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、めっき装置に関し、より特定的には、めっき装置においてめっき膜厚を測定するための電位センサの改良に関する。
めっき装置は、基板を保持する基板ホルダと、めっき液が収容されるめっき槽と、基板ホルダに保持された基板と対向するようにめっき槽内に配置されたアノードとを備える。めっき装置において、基板上に形成されるめっきの膜厚平坦性を向上させることは重要な課題である。従来、めっき膜厚を測定するための電位センサを備えためっき装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第7074937号公報
めっき膜厚の平坦性を精度良く確認することが可能な電位センサの提供が望まれる。
[形態1]形態1によれば、めっき液を収容するためのめっき槽と、基板を保持するための基板ホルダと、前記基板ホルダに保持された前記基板と対向するように前記めっき槽内に配置されたアノードと、前記基板ホルダに保持された前記基板と前記アノードとの間に配置され、前記アノード側と前記基板側を貫通する複数の孔を有する抵抗体と、前記基板ホルダに保持された前記基板と前記抵抗体との間に配置され、前記めっき液の電位を測定するように構成された電位センサアセンブリと、を備え、前記電位センサアセンブリは、ベースプレートと、前記ベースプレート上に配列された複数の電位センサと、前記複数の電位センサからの信号を取り出すための、前記ベースプレート上に形成された電気配線と、前記ベースプレートおよび前記電気配線を保護する保護膜と、を備える、めっき装置が提供される。
[形態2]形態2によれば、形態1のめっき装置において、前記ベースプレートは、プリント基板から構成される。
[形態3]形態3によれば、形態1のめっき装置において、前記ベースプレートは、細長い板状に構成され、前記複数の電位センサは、前記ベースプレートの長手方向に沿って配列される。
[形態4]形態4によれば、形態3のめっき装置において、前記めっき装置は、前記基板ホルダを回転させる回転機構をさらに備え、前記電位センサアセンブリは、前記ベースプレートの長手方向が前記回転の径方向に沿うように、前記基板と前記抵抗体との間に配置される。
[形態5]形態5によれば、形態1から4のいずれか1のめっき装置において、前記ベースプレートは、前記抵抗体の前記複数の孔と整列するように形成された複数の孔を備える。
[形態6]形態6によれば、形態5のめっき装置において、前記ベースプレートの前記複数の孔の各々は、前記抵抗体の前記複数の孔のいずれかと重なる位置に配置されている。
[形態7]形態7によれば、形態6のめっき装置において、前記ベースプレートの前記複数の孔は、前記ベースプレートの外形と重なる部分に存在する前記抵抗体のすべての前記孔と相対するように設けられている。
[形態8]形態8によれば、形態5のめっき装置において、前記ベースプレートの前記孔の径は、前記抵抗体の前記孔の径よりも大きいまたはそれと等しい。
一実施形態によるめっき装置の全体構成を示す斜視図である。 一実施形態によるめっき装置の全体構成を示す平面図である。 一実施形態によるめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。 一実施形態による電位センサアセンブリの構成を示す平面図である。 電位センサアセンブリとめっき処理中の基板との位置関係を示す模式図である。 別の実施形態による電位センサアセンブリの構成を示す平面図である。 図6の実施形態の電位センサアセンブリを抵抗体とともに示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、一実施形態によるめっき装置の全体構成を示す斜視図であり、図2はその平面図である。図1、2に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、および、制御モジュール800を備える。
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収納された基板を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数および配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、および搬送装置700の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110および搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、図示していない仮置き台を介して基板の受け渡しを行うことができる。
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数および配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数および配置は任意である。
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸などの処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数および配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数および配置は任意である。
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数および配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤが上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤの数および配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート100にカセットに収納された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板を搬送装置700へ受け渡す。
搬送装置700は、搬送ロボット110から受け取った基板をプリウェットモジュール200へ搬送する。プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送装置700は、乾燥処理が施された基板を搬送ロボット110へ受け渡す。搬送ロボット110は、搬送装置700から受け取った基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収納したカセットが搬出される。
なお、図1や図2で説明しためっき装置1000の構成は、一例に過ぎず、めっき装置1000の構成は、図1や図2の構成に限定されるものではない。
次に、めっきモジュール400の構成を説明する。本実施形態における24台のめっきモジュール400は同一の構成であるので、1台のめっきモジュール400のみを説明する。図3は、一実施形態によるめっきモジュール400の構成を概略的に示す縦断面図で
ある。めっきモジュール400は、めっき液を収容するためのめっき槽を備える。めっき槽は、上面が開口した円筒形の内槽412と、内槽412の上縁からオーバーフローしためっき液を溜められるように内槽412の周囲に設けられた図示しない外槽と、を含んで構成される。
めっきモジュール400は、被めっき面Wf-aを下方に向けた状態で基板Wfを保持するための基板ホルダ440を備える。また、基板ホルダ440は、図示していない電源から基板Wfに給電するための給電接点を備える。めっきモジュール400は、基板ホルダ440を昇降させるための昇降機構442を備える。また、一実施形態では、めっきモジュール400は、基板ホルダ440を鉛直軸まわりに回転させる回転機構448を備える。昇降機構442および回転機構448は、例えばモータなどの公知の機構によって実現することができる
めっきモジュール400は、内槽412の内部を上下方向に隔てるメンブレン420を備える。内槽412の内部はメンブレン420によってカソード領域422とアノード領域424に仕切られる。カソード領域422とアノード領域424にはそれぞれめっき液が充填される。なお、本実施形態ではメンブレン420が設けられる一例を示したが、メンブレン420は設けられなくてもよい。
アノード領域424の内槽412の底面にはアノード430が設けられる。また、アノード領域424には、アノード430と基板Wfとの間の電界を調整するためのアノードマスク426が配置される。アノードマスク426は、例えば誘電体材料からなる略板状の部材であり、アノード430の前面(図3においてアノード430の上方)に設けられる。アノードマスク426は、アノード430と基板Wfとの間に流れる電流が通過する開口を有する。アノードマスク426は、開口寸法を変更可能に構成され、制御モジュール800によって開口寸法が調整されてもよい。開口寸法は、開口が円形である場合には直径を意味し、開口が多角形である場合には一辺の長さまたは最長となる開口幅を意味する。アノードマスク426における開口寸法の変更は、公知の機構を採用することができる。本実施形態ではアノードマスク426が設けられる一例を示したが、アノードマスク426は設けられなくてもよい。さらに、上記したメンブレン420は、アノードマスク426の開口に設けられてもよい。
カソード領域422には、メンブレン420に対向するように抵抗体450が配置される。抵抗体450は、基板Wfの被めっき面Wf-aにおけるめっき処理の均一化を図るための部材であり、アノード430側(図3における下側)と基板Wf側(図3における上側)を貫通する複数の孔を備えている。一実施形態では、抵抗体450は、駆動機構452により、めっき槽内で上下方向に移動可能に構成され、制御モジュール800によって抵抗体450の位置が調整される。抵抗体450の具体的な材質は特に限定されるものではないが、一例として、ポリエーテルエーテルケトン等の樹脂を用いることができる。
カソード領域422の基板Wfの表面近傍には、めっき液を撹拌するためのパドル456が設けられている。パドル456は例えばチタン(Ti)または樹脂から構成されている。パドル456は、基板Wfの表面と平行に往復運動することで、基板Wfのめっき中に十分な金属イオンが基板Wfの表面に均一に供給されるようにめっき液を攪拌する。ただし、こうした例に限定されず、パドル456は、例えば基板Wfの表面に垂直に移動するように構成されてもよい。なお、めっきモジュール400は、パドル456を有しなくてもよい。
カソード領域422における基板Wfと抵抗体450との間には、電位センサアセンブリ470が設けられている。電位センサアセンブリ470は、基板Wfの被めっき面Wf
-a近傍におけるめっき液の電位を検出するための複数の電位センサ474を備える。各電位センサ474による電位の検出信号は、制御モジュール800に入力される。めっきモジュール400がパドル456を有している場合において、電位センサアセンブリ470は、パドル456と干渉しないような位置に配置される。例えば、電位センサアセンブリ470は、図3に示されるように、パドル456と抵抗体450との間に配置することができる。電位センサアセンブリ470は、抵抗体450の表面と接するように配置されてもよい。
一実施形態において、めっき槽内の比較的電位変化が小さい場所に、グラウンドに接続された参照用の電位センサ(図示せず)が設けられてもよく、この参照用の電位センサによる検出電位と、電位センサ474による検出電位との差が取得されるのであってもよい。電位センサ474によって測定される電位の変化は非常に小さいものなので、ノイズの影響を受けやすい。グラウンドに接続された参照用の電位センサによる検出電位と電位センサ474による検出電位との差を用いることで、ノイズを低減させることができる。
制御モジュール800は、電位センサ474による電位の検出値(または電位センサ474と参照用電位センサによる検出電位の差)に基づいて、基板Wfに形成されためっきの膜厚を推定することができる。一例として、制御モジュール800は、電位センサ474からの検出信号に基づいて、めっき処理中の基板面内におけるめっき電流の分布を推定し、推定しためっき電流の分布に基づいて、基板上のめっき膜の膜厚分布を推定することができる。
また、制御モジュール800は、電位センサ474の検出値(または電位センサ474と参照用電位センサによる検出電位の差)に基づいて、めっき処理の終点検出をしてもよいし、めっき処理の終点までの時間を予測してもよい。一例として、制御モジュール800は、電位センサ474の検出値に基づいて推定しためっき膜の膜厚が所望の厚さとなったときに、めっき処理を終了してもよい。また、一例として、制御モジュール800は、電位センサ474の検出値に基づいて推定しためっき膜の膜厚から膜厚増加速度を算出し、得られた膜厚増加速度に基づいて、めっき膜が所望の厚さとなるまでの時間、つまりめっき処理の終点までの時間を予測してもよい。
めっきモジュール400におけるめっき処理について説明する。昇降機構442を用いて基板Wfをカソード領域422のめっき液に浸漬させることにより、基板Wfがめっき液に暴露される。めっきモジュール400は、この状態でアノード430と基板Wfとの間に電圧を印加することによって、基板Wfの被めっき面Wf-aにめっき処理を施すことができる。また、一実施形態では、回転機構448を用いて基板ホルダ440を回転させながらめっき処理が行われる。めっき処理により、基板Wfの被めっき面Wf-aに導電膜(めっき膜)が析出する。めっき処理中に、電位センサアセンブリ470上の電位センサ474による電位の測定が行われる。基板ホルダ440(基板Wf)の回転を伴って電位センサ474による測定を行うことにより、基板Wfの周方向における複数地点について、または周方向全体にわたって、電位を測定することができる。そして、制御モジュール800は、電位センサ474による電位の検出値に基づいて、めっき膜の膜厚を推定する。これにより、めっき処理において基板Wfの被めっき面Wf-aに形成されるめっき膜の膜厚変化を、リアルタイムに把握することができる。
図4は、一実施形態による電位センサアセンブリ470の構成を示す平面図である。図4は、電位センサアセンブリ470を、抵抗体450に対して垂直な方向(例えば図3における上側)から見た様子を表している。電位センサアセンブリ470は、ベースプレート472上に複数の電位センサ474が搭載されるようにして構成される。ベースプレート472は、薄い板状の部材である。例えば、ベースプレート472の厚さ(すなわち図
4において紙面に垂直な方向の寸法)は、数mm以下であってよく、より好ましくは1mm以下であってよい。ベースプレート472の材質は、特に限定されないが、例えば樹脂などの誘電体であることが好ましい。一例として、ベースプレート472は、一般的に入手可能なプリント基板から構成することができる。
ベースプレート472上には、複数の電気配線476およびパッド477が形成され、各パッド477上に電位センサ474が搭載される。電位センサ474とパッド477は電気的に接続されており、各電位センサ474からの電位検出信号は、電気配線476を介して制御モジュール800へと送られる。ベースプレート472上にはさらに、ベースプレート472および電気配線476を被覆する保護膜478が設けられる。保護膜478は、例えば、めっき液に対して耐性を有する材質からなることが好ましい。
図4の例示的な電位センサアセンブリ470において、ベースプレート472は一方向に細長い形状に構成され、複数の電位センサ474は、この細長いベースプレート472の長手方向に沿って一列に配列されている。例えば、ベースプレート472の長手方向の長さ(すなわち図4における左右方向の寸法)は、めっき処理される基板Wfの半径と同程度であってよく、またベースプレート472の幅(すなわち図4における上下方向の寸法)は、電位センサ474を搭載するための十分なスペースを確保でき且つ細長いベースプレート472の十分な機械的強度を確保できる程度の大きさ(例えば10~20mm程度)であってよい。
図5は、図4の例示的な電位センサアセンブリ470とめっき処理中の基板Wfとの位置関係を示す模式図である。図5に示されるように、電位センサアセンブリ470は、その長手方向が基板Wfの径方向に沿うように、且つ電位センサアセンブリ470の先端部が基板Wfの中心付近に届くように、基板Wfと相対して配置される。このような配置により、電位センサアセンブリ470の複数の電位センサ474は、基板Wfの半径方向に沿って基板Wfの中心付近から基板Wfの縁まで並んだ複数地点について、電位を検出することができる。また、回転機構448を用いて基板ホルダ440を回転させながらめっき処理を行う場合には、基板Wfに対して電位センサ474が相対的に移動することにより、電位センサアセンブリ470の複数の電位センサ474は、基板Wfの全面にわたる複数地点について、電位を検出することができる。
このように、一実施形態による電位センサアセンブリ470は、薄型であるため、基板Wfと抵抗体450との間の間隔があまり大きくないような構成のめっきモジュール400においても、問題なく基板Wfと抵抗体450との間に配置することが可能であり、パドル456との干渉も回避(図3参照)することができる。また、一実施形態による電位センサアセンブリ470は、図4に示されるように細長い形状であるため、基板Wfの被めっき面Wf-a近傍の電界に与える影響を抑えながら、基板Wfの中心付近まで届くように配置することが可能である。それにより、基板Wfの広範囲にわたる複数地点についての電位測定を行うことができる。
図6は、別の実施形態による電位センサアセンブリ470(以下、図4の実施形態と区別するため、図6の実施形態の電位センサアセンブリを符号470Aと記す)の構成を示す平面図である。図6は、電位センサアセンブリ470Aを、抵抗体450に対して垂直な方向(例えば図3における上側)から見た様子を表している。図6の実施形態の電位センサアセンブリ470Aは、図4の実施形態の電位センサアセンブリ470におけるベースプレート472とは形状の異なるベースプレート473を用いて構成されている。電位センサアセンブリ470Aのベースプレート473以外の構成は、電位センサアセンブリ470と同じであり、重複した説明は省略する。ただし、図6には便宜上、ベースプレート473上に搭載された複数の電位センサ474のみを示し、電気配線476、パッド4
77、および保護膜478は図示を省略している。
図6に示されるように、ベースプレート473には、複数の孔479が形成されている。孔479は、図6において紙面に垂直な方向にベースプレート473を貫通している。したがって、ベースプレート473の孔479は、めっき槽412内に配置された電位センサアセンブリ470Aの抵抗体450側と基板Wf側とを流体的に連通する。
図7は、めっき槽412内において抵抗体450と基板Wfとの間に配置された図6の実施形態の電位センサアセンブリ470Aを、抵抗体450とともに示す斜視図である。なお、見やすさのため、図7において基板Wfおよび基板ホルダ440は図示を省略している。図3に関して前述したように、抵抗体450は、アノード430側(図7における下側)と基板Wf側(図7における上側)を貫通する複数の孔451を備えている。本実施形態において、抵抗体450の孔451の形状やレイアウトは特に限定されるものではないが、一例として、特許第6906729号公報(図4等)に開示されたようなものを採用できる。
図7に示されるように、電位センサアセンブリ470Aは、抵抗体450の上面(すなわち基板Wf側に向けられた表面)近傍に、または上面に接して配置される。電位センサアセンブリ470Aのベースプレート473に形成された孔479は、抵抗体450の孔451と整列している。すなわち、ベースプレート473の各孔479は、抵抗体450に対して垂直な方向から電位センサアセンブリ470Aを見たときに、抵抗体450の孔451と重なる位置に形成されている。換言すれば、ベースプレート473の各孔479は、抵抗体450の孔451と相対するようにして設けられている。好ましくは、ベースプレート473は、抵抗体450の各孔451を遮蔽しないように、ベースプレート473の細長い形状と重なる部分における抵抗体450のすべての孔451と対応する位置に、孔479を有するのがよい。抵抗体450の孔451を遮蔽しないという観点からは、ベースプレート473の孔479の径は、抵抗体450の孔451の径と同じ大きさであるか、またはそれより大きいことが好ましい。
このように、電位センサアセンブリ470Aは、抵抗体450の孔451と整列した孔479を備えているので、抵抗体450と基板Wfの間のめっき液中に形成される電界に対して与える影響を小さくすることができる。したがって、本実施形態の電位センサアセンブリ470Aを用いることで、基板Wfの被めっき面Wf-a近傍における電位を精度良く測定することができる。
また、電位センサアセンブリ470Aは、ベースプレート473の孔479以外の部分は前述の電位センサアセンブリ470と同じ構成であるので、電位センサアセンブリ470と同様の効果も有する。すなわち、電位センサアセンブリ470Aは、薄型であるため、基板Wfと抵抗体450との間の間隔があまり大きくないような構成のめっきモジュール400においても、問題なく基板Wfと抵抗体450との間に配置することが可能であり、パドル456との干渉も回避することができる。また、本実施形態による電位センサアセンブリ470Aは、細長い形状でありしかも抵抗体450の孔451を遮蔽しない孔479を有しているため、基板Wfの被めっき面Wf-a近傍の電界に与える影響を最小限に抑えながら、基板Wfの中心付近まで届くように配置することが可能である。それにより、基板Wfの広範囲にわたる複数地点について、高い精度で電位測定を行うことができる。
以上、いくつかの例に基づいて本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明
には、その均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
1000 めっき装置
100 ロードポート
110 搬送ロボット
120 アライナ
200 プリウェットモジュール
300 プリソークモジュール
400 めっきモジュール
500 洗浄モジュール
600 スピンリンスドライヤ
700 搬送装置
800 制御モジュール
412 内槽
420 メンブレン
422 カソード領域
424 アノード領域
426 アノードマスク
430 アノード
440 基板ホルダ
442 昇降機構
448 回転機構
450 抵抗体
451 孔
452 駆動機構
456 パドル
470 電位センサアセンブリ
470A 電位センサアセンブリ
472 ベースプレート
473 ベースプレート
474 電位センサ
476 電気配線
477 パッド
478 保護膜
479 孔

Claims (7)

  1. めっき液を収容するためのめっき槽と、
    基板を保持するための基板ホルダと、
    前記基板ホルダに保持された前記基板と対向するように前記めっき槽内に配置されたアノードと、
    前記基板ホルダに保持された前記基板と前記アノードとの間に配置され、前記アノード側と前記基板側を貫通する複数の孔を有する抵抗体と、
    前記基板ホルダに保持された前記基板と前記抵抗体との間に配置され、前記めっき液の電位を測定するように構成された電位センサアセンブリと、
    を備え、前記電位センサアセンブリは、
    ベースプレートと、
    前記ベースプレート上に配列された複数の電位センサと、
    前記複数の電位センサからの信号を取り出すための、前記ベースプレート上に形成された電気配線と、
    前記ベースプレートおよび前記電気配線を保護する保護膜と、を備え
    前記ベースプレートは、前記抵抗体の前記複数の孔と整列するように形成された複数の孔を備える、
    めっき装置。
  2. 前記ベースプレートは、プリント基板から構成される、請求項1に記載のめっき装置。
  3. 前記ベースプレートは、細長い板状に構成され、
    前記複数の電位センサは、前記ベースプレートの長手方向に沿って配列される、
    請求項1に記載のめっき装置。
  4. 前記めっき装置は、前記基板ホルダを回転させる回転機構をさらに備え、
    前記電位センサアセンブリは、前記ベースプレートの長手方向が前記回転の径方向に沿
    うように、前記基板と前記抵抗体との間に配置される、
    請求項3に記載のめっき装置。
  5. 前記ベースプレートの前記複数の孔の各々は、前記抵抗体の前記複数の孔のいずれかと重なる位置に配置されている、請求項に記載のめっき装置。
  6. 前記ベースプレートの前記複数の孔は、前記ベースプレートの外形と重なる部分に存在する前記抵抗体のすべての前記孔と相対するように設けられている、請求項に記載のめっき装置。
  7. 前記ベースプレートの前記孔の径は、前記抵抗体の前記孔の径よりも大きいまたはそれと等しい、請求項に記載のめっき装置。
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