JP6906729B1 - プレート、めっき装置、及びプレートの製造方法 - Google Patents

プレート、めっき装置、及びプレートの製造方法 Download PDF

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Abstract

プレートの各部における気孔率の精度及び/又は気孔率の調整の自由度を向上させること。めっき槽において基板とアノードとの間に配置されるプレートであって、 複数の孔が形成された孔形成エリアを備え、 前記孔形成エリアは、中心部と、中心部の外側にある中間部と、中間部の外側にある外周部とを有し、 前記孔形成エリアの中心部及び外周部は、複数の長孔を有し、 前記孔形成エリアの前記中間部は、複数の円形の孔を有する、プレート。

Description

本発明は、プレート、めっき装置、及びプレートの製造方法に関する。
従来、半導体ウェハやプリント基板等の基板の表面に配線やバンプ(突起状電極)等を形成したりすることが行われている。この配線及びバンプ等を形成する方法として、電解めっき法が知られている。
電解めっき法に用いるめっき装置では、ウェハ等の円形基板とアノードとの間に多数の孔を有する電場調整用のプレート(抵抗体)を配置することが知られている(例えば特許文献1,2参照)。また、孔の配置位置に起因するめっき膜厚分布に悪影響を抑制するために、プレートに形成された孔の分布密度(又は気孔率)をプレート上の各領域で均一になるように、孔の配置を決定することが行われている(特許文献3)。
特開2004−225129号公報 国際公開第2004/009879号公報 特願2020−083568号明細書
同じサイズの孔を、目標気孔率を基にして開けていくときに、プレートの中心付近の領域では孔の密度が低いため、実際に形成する孔数に基づく気孔率と、目標気孔率との誤差を生じる問題がある。これは、目標気孔率に基づく理論的な全孔面積を孔径で除して孔数を決定する際に整数化が必要になるためである。誤差が所定値以上に大きい場合、めっきの膜厚分布に悪影響を及ぼすおそれがある。そこで、誤差を低減するために孔数を増加させることで、気孔率の誤差を低減することが行われている。しかし、誤差を低減するために孔数を増加させる場合、周方向又は径方向に隣接する孔の間の孔間スペースが確保できず、孔の加工が困難になる、又は必要な孔径に対応する径のドリルがないという問題が生じ得る。
また、ウエハとプレートとの間にめっき液を撹拌するためのパドルを設置した場合、パドルを設置するスペース及び運動スペースを確保するために、ウエハとプレートとの距離、及び、めっき槽の水平面方向の寸法を大きくする必要があり、電場の回り込みの影響が大きくなり、基板のエッジ部分の膜厚が厚くなり、めっき膜厚の面内均一性に悪影響をもたらすおそれがある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものである。その目的の一つは、プレートの各領域における気孔率の精度及び/又は気孔率の調整の自由度を向上することである。また、本発明の目的の一つは、めっき膜厚の面内均一性を向上させることにある。
本発明の一側面によれば、 めっき槽において基板とアノードとの間に配置されるプレートであって、 複数の孔が形成された孔形成エリアを備え、 前記孔形成エリアは、中心部と、中心部の外側にある中間部と、中間部の外側にある外周部とを有し、 前記孔形成エリアの中心部及び外周部は、複数の長孔を有し、 前記孔形成エリアの前記中間部は、複数の円形の孔を有する、プレートが提供される。
本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。 本実施形態に係るプレートを備えためっきモジュールの一例を示す概略図である。 プレートの正面図である。 プレートの製造プロセスを示すフローチャートである。 プレートの製造プロセスを示すフローチャートである。 プレートのエリア半径によって画定される孔を形成する領域を示す概略図である。 周方向の孔間スペースと径方向の孔間スペースの関係を説明する概略図である。 周方向の孔間スペースと径方向の孔間スペースの算出方法を説明する概略図である。 長孔の加工方法を説明する概略図である。 円形の孔と長孔との関係を説明する概略図である。 長孔の配置方法を説明する概略図である。 長孔の面積を算出する方法を説明する概略図である。 めっきの膜厚分布を改善する方法を説明する概略図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。図1、2に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、および、制御モジュール800を備える。
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収納された基板を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数および配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、および搬送装置700の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110および搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、図示していない仮置き台を介して基板の受け渡しを行うことができる。
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数および配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数および配置は任意である。
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸などの処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数および配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数および配置は任意である。
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数および配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤが上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤの数および配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート100にカセットに収納された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板を搬送装置700へ受け渡す。
搬送装置700は、搬送ロボット110から受け取った基板をプリウェットモジュール200へ搬送する。プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送装置700は、乾燥処理が施された基板を搬送ロボット110へ受け渡す。搬送ロボット110は、搬送装置700から受け取った基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収納したカセットが搬出される。
図3は、本実施形態に係るプレートを備えためっきモジュールの一例を示す概略図である。図3に示すように、本実施形態に係るめっきモジュール400は、いわゆるフェースダウン式又はカップ式のめっきモジュールである。めっきモジュール400は、めっき槽401と、基板保持具403と、めっき液貯留槽404と、を備える。基板保持具403は、ウェハ等の基板402を、その被めっき面を下向きにして保持するように構成される。めっきモジュール400は、基板保持具403を周方向に回転させるモータ411を有する。めっき槽401には、基板402と対向するようにアノード410が配置される。
めっきモジュール400は、さらに、めっき液受槽408を有する。めっき液貯留槽404内のめっき液は、ポンプ405により、フィルタ406及びめっき液供給管407を通じてめっき槽401の底部からめっき槽401内に供給される。めっき槽401から溢れためっき液はめっき液受槽408に受け取られ、めっき液貯留槽404に戻る。
めっきモジュール400は、さらに基板402とアノード410とに接続された電源409を有する。モータ411が基板保持具403を回転させながら、電源409が基板402とアノード410との間に所定の電圧を印加することにより、アノード410と基板402との間にめっき電流が流れ、基板402の被めっき面にめっき膜が形成される。
基板402とアノード410の間には、電場調整用のプレート10が配置される。また、基板402とプレート10との間には、パドル412が配置される。パドル412は、図示しない駆動機構により基板402と平行に往復運動することによりめっき液を攪拌し、基板402の表面にめっき液の強い流れを形成する。
図4は、プレート10の正面図である。図4に示すように、プレート10は、円形(真円)又は長孔の複数の孔12を有する。孔12は、プレート10の表面と裏面との間を貫通し、めっき液及びめっき液中のイオンを通過させる経路を構成する。
本実施形態に係るプレート10では、複数の孔12は、プレート10の中心を基準として同心であり且つ径が異なる複数(例えば、3以上)の仮想的な基準円上に配置される。言い換えれば、複数の孔12は、プレート10の径方向に分散するように配置される。さらに、プレート10では、任意の基準円の径と、これに隣接する基準円との径との差が一定であることが好ましい。言い換えれば、孔12は径方向において等間隔に配置されることが好ましい。これにより、基準円の径方向に沿って孔12をより分散して配置することができる。また、プレート10では、複数の孔12が、基準円上に周方向に沿って等間隔に配置されることが好ましい。これにより、基準円の周方向に沿って孔12を分散して配置することができる。なお、ここでの用語「等間隔」は、数学的に完全な等間隔に限らず、機械加工等の誤差に起因した多少のずれも含み得る。なお、図4の例では、複数の孔12全体の輪郭(孔形成エリアの外形、最外側の複数の孔12を外側から囲む包絡線)は、円形であるが、円形以外の任意の形状になるようにしてもよい。孔形成エリアは、プレート10の中心から最も遠い複数の孔12を外側から囲む包絡線の内部領域である。
図4の例では、プレート10の孔形成エリアの中心部及び外周部の孔12が長孔で形成されており、中心部と外周部との間の中間部の孔12が円形の孔で形成されている。なお、中心部又は外周部の少なくとも一方の孔12を長孔としてもよい。また、中心部の最内周の基準円を含む1又は複数の基準円上の孔12を長孔としてもよく、外周部の最外周の基準円を含む1又は複数の基準円上の孔12を長孔としてもよい。本実施形態では、円形の孔12では目標気孔率Pに近い気孔率(後述)の実現が困難な部分において、孔12を長孔とすることにより、孔形成エリアの各領域で目標気孔率Pに近い又は一致する気孔率を実現できるようにしている。
次に、プレート10の製造方法について説明する。図5A及び図5Bは、プレート10の製造プロセスを示すフローチャートである。まず、プレート10の材料となる孔12が空いていないプレート10を準備する(ステップS201)。孔12が空いていないプレート10は、電気絶縁性材料、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)等からなる。
次に、プレート10の目標気孔率Pを設定する(ステップS202)。ここで、気孔率とは、「複数の孔12の全ての面積/孔12を形成する領域の面積(エリア面積)」で表すことができる。以下の説明では、複数の孔12の全ての面積を全孔面積と称する場合がある。また、エリア面積は、孔形成エリア面積と称することもある。孔形成エリアは、図4において、孔12を形成する領域に対応する。また、目標気孔率Pとは、プレート10の製造プロセスで使用する目標とする気孔率である。目標気孔率Pは、予め試験又はシミュレーションで適切な数値を得ることができる。具体的には、目標気孔率Pは、基板402とプレート10との距離に応じて適切な目標気孔率Pが存在することが判っているので、図3に示しためっきモジュール400における基板402とプレート10との距離に基づき、試験又はシミュレーションで適切な目標気孔率Pを得ることができる。
次に、プレート10に形成する孔12の孔径Dpore及びエリア半径Rを設定する(ステップS203)。孔径Dporeは、機械加工が可能なサイズであれば、経験則等に基づき任意に設定することができる。エリア半径Rは、プレート上の孔12が形成される円形の領域(孔形成エリア)の半径であり、例えば、図3に示しためっき槽401、基板402、及び/又はアノード410の大きさに基づいて任意に設定することができる。なお、本実施形態において、単に「径方向」又は「周方向」というときは、「エリア半径Rの径方向」又は「エリア半径Rの周方向」を意味する。
目標気孔率P、孔径Dpore、及びエリア半径Rが設定された後、分割エリア数Divを算出する(ステップS204)。ここで、分割エリアとは、図6に示すように、一定の幅を有する環状のエリアであり、同心であり且つ径が異なる複数の基準円のそれぞれが配置されるエリアである。したがって、この分割エリア数Divを決定することにより、孔12をエリア半径R方向にどの程度分散させて配置させるかが決定される。
図6は、プレート10のエリア半径Rによって画定される孔12を形成する領域を示す概略図である。図示の例では、分割エリア数Divは6であり、エリア半径Rの中心側から外側に向かって順に分割エリアNから分割エリアNが示されている。基準円Crefとは、複数の孔12(孔12の中心)が配置される位置を示し、各分割エリアNの幅の中央点を繋いで形成される円である。なお、本実施形態において「k」は、分割エリアの番号(本実施形態では1から6)を示す代数である。分割エリアNは、エリア半径Rの中心を含み、他の分割エリアNから分割エリアNと異なり、円形である。基準円半径Rrefは、各基準円Crefのエリア半径Rの中心を基準とした半径である。
図6に示すように、エリア半径Rは、最も大きい分割エリアN(図示の例では分割エリアN)の外側の径に相当する。また、分割されたエリア半径Rの差分APは、各分割エリアNと隣接する分割エリアNk+1(又は分割エリアNk−1)との半径方向の差分である。言い換えれば、分割されたエリア半径Rの差分APは、各分割エリアNの幅ということもできる。
プレート10の孔12は、孔径Dporeを有する。孔12の各々の孔面積Sporeは、π*(孔径Dpore/2)^2で表すことができる。各分割エリアNkの基準円Cref上の孔12は、任意の径から初期角度θint_kの位置に配置され、その孔12から角度間隔θpitch_k毎に離間して配置される。初期角度θint_k及び角度間隔θpitch_kについては詳細を後述する。
図7は、複数の孔12の周方向スペースと径方向スペースの関係を説明する概略図である。図7に示すように、複数の孔12の周方向スペースScとは、各分割エリアの基準円Cref上に配置される複数の孔12の周方向の離間距離に相当する。また、複数の孔12の径方向スペースSrとは、各分割エリアNkの基準円Cref上に配置される複数の孔12のエリア半径R方向における離間距離に相当する。ここで、複数の孔12をプレート10に均等に分散して配置するためには、各分割エリアNkの基準円Cref上に配置される複数の孔12の周方向ピッチScと、半径方向ピッチSrとが同一又は近似であることが好ましい。
そこで、複数の孔12の周方向ピッチScと半径方向ピッチSrとを同一と規定することで、分割エリア数Divは、目標気孔率P、孔径Dporee及びエリア半径Rから算出することができる。具体的には、分割エリア数Divは、以下の式で表すことができる。
分割エリア数Div
=ROUND[SQRT{(4*エリア半径R^2*目標気孔率P)/(孔径Dpore^2*π)}]
これにより、周方向ピッチScと半径方向ピッチSrとが近似する分割エリア数Divを算出することができる。なお、本実施形態では、Round関数を用いて四捨五入することで分割エリア数Divを整数にしている。これに限らず、計算結果を整数化する任意の関数を使用してもよい。
続いて、分割されたエリア半径Rの差分AP、各分割エリア面積S、各分割エリアの孔数Pr、及び各分割エリアの基準円半径Rrefを算出する(ステップS205)。本実施形態においては、各分割エリアNkの幅は同一であり、その幅が差分APと等しくなる。そうすると、差分APは、(エリア半径R/分割エリア数Div)で表すことができ、エリア半径Rと分割エリア数Divから算出することができる。
各分割エリア面積Sは、差分APが決定すれば算出することができる。具体的には、分割エリア面積Sは、(差分AP*k)^2*π-(差分AP*(k-1))^2*πで表すことができ、差分APから算出することができる。
各分割エリアの孔数Prは、各分割エリア面積Sと、目標気孔率Pと、孔径Dporeとから算出することができる。具体的には、各分割エリアの孔数Prは、以下の式で表すことができる。
各分割エリアの孔数Pr
=ROUND((各分割エリア面積Sk*目標気孔率P)/孔面積Spore)
なお、本実施形態では、Round関数を用いて四捨五入することで各分割エリアの孔数Prkを整数にしている。これに限らず、計算結果を整数化する任意の関数を使用してもよい。
基準円半径Rrefは、分割されたエリア半径Rの差分APから算出することができる。具体的には、基準円半径Rrefkは、(差分AP*(k-0.5))で表すことができる。
上述したように、ステップS205の処理により、各分割エリアNに形成する孔12の孔数Prが算出される。しかし、分割エリアNの孔数Prは計算の途中で整数化されたものである。また、各分割エリアNの孔数Prを算出するために使用する各分割エリア面積Sは、整数化された分割エリア数Divから導き出されるものである。このため、各分割エリアの孔数Prから算出される全孔面積Sact(=各分割エリアNkの孔数Prk*孔面積Spore:各分割エリアの実際の気孔率に対応)と、目標気孔率Pから算出される目標とする理論上の全孔面積Stheo(=目標気孔率P*分割エリア面積S:各分割エリアの目標気孔率に対応)とに差が生じ得る。そこで、分割エリアNの一つにおける孔数Prに基づいて算出される全孔面積Sact(孔12の合計面積)と、同一の分割エリアNにおける目標気孔率Pに基づいて算出される理論上の全孔面積Stheo(理論上の孔12の合計面積)の誤差を算出する。具体的には、本実施形態では、整数化された孔数Prから算出される全孔面積Sactと、理論上の全孔面積Stheoとの比率を分割エリアN毎に算出する(ステップS206)。具体的には当該比率は、(全孔面積Sact/理論上の全孔面積Stheo*100)で表される。
続いて、各分割エリア毎に、算出した全孔面積Sactと全孔面積Stheoとの誤差が所定値未満か否かに基づき、所定値以上である場合は、当該分割エリアNの孔12の孔数Prを増加させ、孔径Dporeを減少する。具体的には、本実施形態では、全孔面積Stheoと全孔面積Sactとの誤差が2%未満である場合には(ステップS207,Yes)、ステップS211(図5B)の処理に進む。一方、全孔面積Stheoと全孔面積Sactとの誤差が2%以上である場合には(ステップS207,No)、当該分割エリアNkの孔数Prを2.25倍にし且つ孔径Dporeを2/3に減少させる(ステップS208)。孔数Prを2.25倍にしたときにその値が小数になる場合には、任意の関数を用いて整数化してもよい。これにより、当該分割エリアNにおいて孔12が小さくなり且つ数が増加することで、全孔面積Sact(孔数Pr*孔径Dporeに基づく実際の気孔率)を全孔面積Stheo(目標気孔率)により近づけることができる。なお、このときの孔数Prの増加及び孔径Dporeの減少は、変更後の孔数Pr及び孔径Dporeから算出される全孔面積Sactの誤差が2%未満となる範囲で任意の倍率で行うことができる。
続いて、調整後の孔数Pr、孔径Dporeにより算出される孔間スペースSc、Srを求め、孔間スペースSc及び孔間スペースSrが、機械加工可能な最小孔間スペースSsよりも大きいか否かを判定する(ステップS209)。ステップS209は、各分割エリアに対して実施される。
図8では、外側の複数の孔12が基準円Cr(半径Rref)上にあり、内側の複数の孔12が基準円Crk−1(半径Rrefk−1)上にあるとする。孔間スペースScは、周方向における孔12間のスペースであり、図8に示すように、基準円Cr(半径Rref)上で周方向に隣接する孔12の中心間の距離である周方向のピッチPcから、周方向に隣接する孔12の各半径の合計を差し引くことにより求めることができる。具体的には、以下の式で算出することができる。
孔間スペースSc=2π*Rref/Pr−Dpore・・・(式1)
また、孔間スペースSrは、径方向において隣接する孔12の間のスペースであり、図8に示すように、径方向に隣接する孔12の中心間の距離である径方向のピッチPrから、径方向に隣接する孔12の各半径の合計を差し引くことにより求めることができる。具体的には、以下の式で算出することができる。
孔間スペースSr=(Rref−Rrefk−1)−Dpore・・・(式2)
そして、算出した孔間スペースSc及び孔間スペースSrが、加工可能な最小孔間スペースSsよりも大きいか否か、即ち以下のを満たすか否かを判定する。
Sc≧SsかつSr≧Ss・・・(式3)
その結果、孔間スペースSc及び孔間スペースSrが最小孔間スペースSs以上である場合には、ステップS211(図5B)に進む。
孔間スペースSc又は孔間スペースSrが最小孔間スペースSs未満である場合には、その分割エリアNkの孔12を長孔化する(ステップS210)。具体的には、ステップS208で調整した孔数Prk、孔径Dporeを元に戻し、図9及び図10に示すように、円形の孔12を基準円の周方向に沿って延ばした長孔12とする。例えば、フライス加工の場合には、エンドミル加工の軌跡の長さで長孔の長さ/面積をコントロールする。図9において、121はエンドミル加工の始点におけるエンドミル先端の形状に対応する円形部分であり、122はエンドミル加工の終点におけるエンドミル先端の形状に対応する円形部分を示す。円形部分121と円形部分122との間(各円形部分の中心C121、C122)を繋ぐ円周状部分は、エンドミルの軌跡を表す。
長孔12の孔数は、孔の模様がウエハ上の膜厚分布として出ないようにするため(長孔が長くなり過ぎないように)、最小孔間スペースScを保ちつつ、可能な限り多くの長孔を形成するように選択することが好ましい。本実施形態では、最小孔間スペースScを確保しつつ、最大の孔数を実現するように、長孔12の孔数Pr、長孔12の軌跡の長さに対応する基準円の中心角θ(図11参照)を求める。以下、図11及び図12を参照しつつ、孔数Pr及び中心角θの算出方法を説明する。
なお、ステップS210で長孔化が行われるのは、全孔面積の誤差が所定値以上の分割エリア(ステップS207でNo)であるので、孔数の少ない孔形成エリアの中心に近い中心部において孔12が円形から長孔に変更される。
図11に示すように、基準円Crefにおいて隣接する長孔12の間の孔間スペースScの合計は、長孔12が配置される基準円Crefの円周の長さから、長孔12の長さの合計を差し引くことにより算出することができる。具体的には、以下の式で算出することができる。
孔間スペースScの合計
=2π*Rref−(2π*Rref/360+Dpore)*Pr・・・(式4)
孔間スペースScが最小孔間スペースSs以上となるように、以下の式を満たすことが必要である。
2π*Rref−(2π*Rref/360+Dpore)*Pr
≧Ss*Pr・・・(式5)
式5において、左辺は、基準円Crefにおける孔間スペースScの合計であり、右辺は、基準円Crefにおける最小孔間スペースSsの合計であり、孔間スペースScが最小孔間スペースSs以上である条件に対応する。
更に、長孔12を形成する分割エリアNの気孔率が目標気孔率Pに等しくなるように、長孔12の合計面積(全孔面積Sact)が、分割エリアNkの目標気孔率から算出される全孔面積Stheoに等しくなるように、以下の式を満たす必要がある。
theo/Pr=π(Dpore/2)+{π(Rref+Dpore/2)−π(Rref−Dpore}*θ/360・・・(式6)
ここで、左辺は、分割エリアNkの目標気孔率Pに分割エリアNkの面積を乗算して算出される全孔面積Stheoを長孔12の孔数Prで除したものである。右辺は、長孔12の中心角θを用いて1つの長孔の面積を表したものである。π(Dpore/2)は、図12に示すように、長孔12の両端の半円121−1、122−1の面積を合わせた面積を表す。{π(r+Dpore/2)−π(r−Dpore}*θ/360は、長孔12の両端の半円を除いた円環状部分123の面積を表す。
式6によりθをPrで表し、これを式5のθに代入することにより、式5を満たす最大の長孔の孔数Prを求める。また、求めた孔数Prを式6に代入してθを求める。このように長孔12の孔数Pr、中心角θを決定することにより、孔間スペースScを確保しつつ、分割エリアNの長孔12の全孔面積(気孔率)を、目標とする全孔面積Stheo(目標気孔率P)に一致させる又は近づけることができる。なお、長孔12は、元の円形の孔12を周方向に延ばして形成されるものであるため、円形の孔12を長孔化する過程で、孔径Dporeは変更されない。そのため、径方向の孔間スペースSrについて考慮する必要はない。
次に、ステップS211では、実験またはシミュレーション結果より、基板全体の膜厚分布が平坦になるように、孔形成エリアのエリア半径R、各分割エリアNkの気孔率Pkを調整する。本実施形態では、ステップS203で設定したエリア半径Rを変更することなく、最外周の分割エリアNkを含む1又は複数の分割エリアNkの孔径Dporeを0とし、実質的に孔が形成される領域の半径(実質的なエリア半径)が減少するように調整する。これにより、エリア半径Rの再設定による計算のやり直しを防止することができる。また、孔径Dpore=0とした1又は複数の分割エリアNkの内側の1又は複数の分割エリアNkにおいて、目標気孔率Pを増加させる。
基板402の外周部(エッジ部)では、電場の回り込みにより、膜厚が大きくなる傾向がある。特に、図3に示すように、基板402とプレート10との間にパドル412を設置した場合には、パドル412の設置のスペース及び運動のスペースを確保するために、基板402とプレート10との距離、及び、めっき槽401の水平面方向の寸法を大きくする必要がある。このため、基板402の外周部で電場の回り込みの影響が大きくなり、図13(a)に示すように、基板のエッジ部分の膜厚が厚くなる傾向が高まる。そこで、基板402の外周部の膜厚の増加を抑制するために、孔形成エリアのエリア半径Rを最適化(減少)する(図13(b))と共に、膜厚の低い部分に対応する分割エリアNkの孔面積(気孔率Pk)を最適化(増加)する(図13(c))。図13では、パドル412を省略している。
具体的には、図13(b)に示すように、エリア半径Rを減少させて基板402の外周部に到達する電場を弱める。しかし、エリア半径Rを減少させたのみでは、同図に示すように、基板外周部において膜厚が中心部側よりも小さくなる部分を生じる。そこで、図13(c)に示すように、基板402の外周部に対応する、プレート10の孔形成エリアの外周部における気孔率(目標気孔率P)を増加させて、基板402の外周部の膜厚を増加させ、基板402全体の膜厚分布が、より平坦になるようにする。
次に、エリア半径R、目標気孔率Pを変更した後、各分割エリアNkの全孔面積Sact(π(Dpore/2))*Prが、変更後の目標気孔率/変更前の目標気孔率倍になるように孔径Dporeを調整する(ステップS212)。具体的には、孔径Dpore=0とした1又は複数の分割エリアNkの内側の1又は複数の分割エリアNkにおいて、全孔面積Sact(π(Dpore/2))*Prが、変更後の目標気孔率/変更前の目標気孔率倍になるように孔径Dporeを大きくする。図13の例では、最外周の分割エリアを含む1又は複数の分割エリアの孔径Dpore=0とし、それらの分割エリアの内側の1又は複数の分割エリアにおいて、増加後の目標気孔率Pを達成するように孔径Dporeを増加させる。
ステップS211、S212によれば、実質的なエリア半径を小さくすることができる(図13(b))と共に、膜厚が低くなる部分に対応する分割エリアNkの孔面積(気孔率Pk)を増加することができる(図13(c))。なお、基板に応じて、膜厚分布がより平坦になるように、最外周の分割エリアの外側に分割エリアを追加して実質的なエリア半径を大きくしてもよい。また、一部の分割エリアの孔面積(気孔率Pk)を減少させる、一部の分割エリアの孔面積(気孔率Pk)の増加と一部の分割エリアの孔面積(気孔率Pk)の減少とを組み合わせるなど、各分割エリアの孔面積(気孔率Pk)を必要に応じて増減させてもよい。
そして、変更後のDporeを用いて、式1及び式2により、周方向の孔間スペースSc、径方向の孔間スペースSrを求め、Sc及びSrが最小加工スペースSs以上であるか否かを判定する(ステップS213)。その結果、孔間スペースSc及び孔間スペースSrが最小孔間スペースSs以上である場合には、ステップS215に進む。
孔間スペースSc又は孔間スペースSrが最小孔間スペースSs未満である場合には、ステップS212で変更された孔径Dporeを元に戻し、ステップS210で述べたと同様にして、ステップS211で変更された後の、変更後の目標気孔率Pを達成するように孔12を長孔化する(ステップS214)。その後、ステップS215に移行する。なお、ステップS214で長孔化が行われるのは、目標気孔率Pを変更した分割エリア(ステップS211)に対してであるので、孔形成エリアの外周部(孔径Dpore=0とした1又は複数の分割エリアNkの内側の1又は複数の分割エリア、すなわち、変更後の実質的なエリア半径において最外周の分割エリアを含む1又は複数の分割エリア)で、孔12が円形から長孔に変更される。ここでは、ステップS211において、図13に示す膜厚分布に応じて、プレート10の孔形成エリアの外周部の目標気孔率Pを変更する例を説明したが、基板402上のめっきの膜厚分布に応じて、プレート10の孔形成エリアの任意の分割エリアにおいて目標気孔率Pを調整してもよい。また、ステップS211におけるの調整は、パドル412の有無に関わらず実施することができる。
ステップS202からステップS214の処理により、分割エリア数Div、即ち径方向の孔12の配置数及び径方向スペースSrと、各分割エリアの基準円Crefkにおける孔12の周方向の配置数が決定される。次に、各基準円Crefkにおける孔12の配置角度を決定することができる。具体的には、各分割エリアNkに配置される孔12の角度間隔θpitch_kと、初期角度θint_kとを算出する(ステップS215)。まず、孔12の角度間隔θpitch_kは、(360°/各分割エリアの孔数Prk)で表される。
次に初期角度θint_kの算出方法について説明する。本実施形態において、初期角度θint_kとは、基準円Crefの任意の半径に対する基準となる孔12の角度である。プレート10に形成される複数の孔12は、この基準となる孔12から角度間隔θpitch_kで基準円上に配置される。本実施形態では、隣接する3つの基準円Cref上にそれぞれ配置された3つの孔12の中心が任意の半径上に並ばないように、初期角度θint_kを算出する。具体的には、例えば分割エリアNkの基準円Crefから分割エリアNk+2の基準円Crefk+2にそれぞれ配置される孔12が同一の半径上に並ばないように、分割エリアNから分割エリアNk+2にそれぞれ配置される孔12の初期角度θint_kを算出する。なお、長孔化された孔12の場合には、孔12の中心は、長孔の両端の円形部分121、122の中心を通る円周の中央の位置(両端の円形部分の中心から等距離の位置)とする。
本実施形態では、一例として、分割エリアN1の初期角度θを角度間隔θpitch_1とし、分割エリアNの初期角度θを、(角度間隔θpitch_1+初期角度θ/2)とする。続いて、分割エリアNの初期角度θを、(角度間隔θpitch_1+(初期角度θ+初期角度θ)/2)とする。即ち、任意の分割エリアNの初期角度θiを次の式で算出することができる。
Figure 0006906729
また、他の例として、分割エリアNの初期角度θを角度間隔θpitch_1とし、分割エリアNの初期角度θを、角度間隔θpitch_2とする。分割エリアNの初期角度θを、(角度間隔θpitch_3+(初期角度θ+初期角度θ)/2)とする。また、分割エリアNの初期角度θを、角度間隔θpitch_4とする。次に、分割エリアNの初期角度θを、(角度間隔θpitch_5+(初期角度θ+初期角度θ+初期角度θ+初期角度θ)/2)とする。即ち、任意の分割エリアNの初期角度θiは、i=2n(nは1以上の整数)のとき、次の式で算出することができる。
Figure 0006906729
また、i=2n+1のとき、任意の分割エリアNの初期角度θiは、次の式で算出することができる。
Figure 0006906729
以上で挙げた二つの計算例によって算出される初期角度θint_k及び角度間隔θpitch_kで孔12がそれぞれの分割エリアNkの基準円Cref上に配置されれば、隣接する3つの基準円Cref上にそれぞれ配置された3つの孔12の中心がプレート10の任意の半径上に並ぶことがない。なお、上記の数1から数3は例であって、隣接する3つの基準円Cref上にそれぞれ配置された3つの孔12の中心が任意の半径上に並ばない任意の初期角度θint_kを採用してもよい。また、各分割エリアの孔12のパターンに応じて、初期角度θint_kを算出するようにしてもよい。具体的には、長孔の孔12が形成される分割エリアにおいては、上記例以外の方法で、別途、隣接する分割エリアの孔12への接近を抑制するように初期角度θint_kを算出するようにしてもよい。
各分割エリアNkの初期角度θint_k及び角度間隔θpitch_kが計算された後、ステップS202からステップS215で算出したパラメータに従って、プレート10の中心側の分割エリアN、即ち分割エリアNから順に孔12を形成する(ステップS216)。
以上で説明したように、分割エリアごとに、孔間スペースが最小加工孔間スペース未満になる場合に孔を長径化するため、孔の加工が困難になる、又は必要な孔径に対応する径のドリルがないという問題を解決でき、各分割エリアにおいて、実際に形成する孔の全孔面積を目標気孔率Pから算出される理論上の全孔面積Stheoにより近づける又は一致させることができる。即ち、実際に形成する孔による気孔率を目標気孔率により近づける又は一致させることができる。なお、上述した理由以外で必要な孔径に対応する径のドリルがないという問題、あるいは加工コストの観点などその他の理由で、長孔化した方がよいと判断される場合は、図5A及び図5BのステップS209、S213の判定結果に依らず、長孔化を実施してもよい。
また、各分割エリアNkの気孔率Pkを調整することにより、プレート10の気孔率を局所的に変更することができる。これにより、基板上のめっきの膜厚分布を改善し、面内均一性を向上させることができる。また、基板外周部の膜厚を調整するために、プレート10の孔形成エリアのエリア半径Rを調整すると共に、孔形成エリアの各分割エリアの気孔率を最適化すること(例えば、図13)により、基板全体の膜厚が平坦になるようにすることができる。また、気孔率の調整により、孔間スペースが最小加工孔間スペース未満となる場合には、孔を長径化することにより、調整後の気孔率を実現するように孔の加工を可能にすることができる。
隣接する3つの基準円Crefk上にそれぞれ配置された3つの孔12の中心がプレート10の任意の半径上に並ばないので、任意の半径上に孔12が密集して配置されることが抑制されるので、孔12の分布の局所的な異方性を抑制することができる。
また、プレート10には、複数の孔12が基準円Crefk上に周方向に沿って等間隔に配置されるので、基準円Crefk上に孔12が密集して配置されることが抑制され、孔12の分布の局所的な異方性を抑制することができる。
さらに、プレート10は、孔12が配置される任意の基準円Crefkの径と隣接する基準円Crefk+1の径との差が一定である。言い換えれば、孔12が径方向において等間隔に配置されるので、径方向において孔12が密集して配置されることが抑制され、孔12の分布の局所的な異方性を抑制することができる。
以下に本明細書が開示する形態のいくつかを記載する。
第1形態によれば、 めっき槽において基板とアノードとの間に配置されるプレートであって、 複数の孔が形成された孔形成エリアを備え、 前記孔形成エリアは、中心部と、中心部の外側にある中間部と、中間部の外側にある外周部とを有し、 前記孔形成エリアの中心部及び外周部は、複数の長孔を有し、 前記孔形成エリアの前記中間部は、複数の円形の孔を有する、プレートが提供される。孔形成エリアは、プレートの全面であってもよいし、プレートの一部であってもよい。例えば、孔形成エリアの外周縁の外側に、孔が形成されない領域があってもよい。
この形態によれば、孔形成エリアの中心部又は外周部において、孔の分布密度である気孔率を所望の目標気孔率に近づけることが容易になる。例えば、円形の孔の場合、目標気孔率から算出される孔数には端数が生じ、整数化して孔数を決定する必要がある。そのため、整数化した孔数で形成する孔による気孔率は、特に孔数の少ない中心部で、目標気孔率から誤差を生じることがある。また、目標気孔率に近づけるため、孔数を増加させ及び/又は孔径を減少させた場合には、隣接する孔の間隔である孔間スペースが、加工可能な最小孔間スペースを下回る場合があり、機械加工が困難となる、又は必要な孔径に対応する径のドリルがないことがある。このような場合に、当該部分の孔を長孔とすることにより、最小孔間スペースを確保しつつ、目標気孔率に近づけるように孔を形成することができる。
また、基板上に形成されるめっき膜の面内均一性を向上させるために、孔形成エリアの特定の部分の目標気孔率を他の部分と異なるように変更することが好ましい場合がある。しかし、変更後の目標気孔率に応じて孔径(及び/又は孔数)を変更すると、孔間スペースが最小孔間スペース未満となる場合がある。この場合も、当該部分の孔を長孔とすることにより、最小孔間スペースを確保しつつ、目標気孔率に近づけるように孔を形成することができる。
長孔により、最小孔間スペースを確保しつつ、所望の分布密度を達成できる理由は、円形の孔と異なり、長孔では、プレートの径方向の孔寸法の変化を抑制/防止し、及び、孔数の増大を抑制しつつ、プレートの周方向で孔の寸法を調整して孔面積を精度良く調整できるからである。なお、上述した理由以外の理由(必要な孔径に対応する径のドリルがないという問題、加工コストの観点など)で、孔径を変更するよりも長孔にした方がよいと判断される場合にも、長孔化を実施してもよい。また、孔径の変更の必要性に関わらず、その他任意の理由で長孔にした方が良いと判断される場合にも、円形の孔に代えて長孔を形成してもよい。
また、孔を同心状に配置する場合、中間部では中心部よりも孔数が多くなり、上述した孔数の整数化による気孔率の誤差は減少し、誤差が所定値未満となる傾向がある。また、基板の外周部でめっき膜が厚く又は薄くなる傾向があり、めっき膜厚の面内均一性の向上を目的として孔径を変更して孔形成領域の外周部の目標気孔率を調整することが所望される場合がある。そのため、中心部及び/又は外周部で長孔を形成して所望の目標気孔率を達成する一方、中間部では、より加工が容易な円形の孔を形成することにより、プレートの製造をより容易にすることができる。
第2形態によれば、第1形態のプレートにおいて、前記複数の孔の一部又は全部が、同心である複数の円の円周上に形成され、 最内周の円周を含む隣接する1又は複数の円周上の孔が長孔である、及び/又は、最外周の円周を含む隣接する1又は複数の円周上の孔が長孔である。
この形態によれば、上述した孔数の整数化の影響が大きい最内周の円周とそれに隣接する1又は複数の円周上の孔を長孔とすることにより、孔数の整数化による誤差を抑制し得る。また、めっき膜が不均一になる傾向にある基板外周部に対応する最外周の円周とそれに隣接する1又は複数の円周上の複数の孔長孔とすることにより、目標気孔率の調整の自由度を向上し、基板上のめっき膜の面内均一性を向上し得る。孔形成エリアの中心部において、最内周の円周上の孔のみ長孔としてもよい。また、孔形成エリアの外周部において、最外周の円周上の孔のみ長孔としてもよい。
第3形態によれば、第1又は2形態のプレートにおいて、 孔の分布密度である気孔率が、前記外周部とその他の部分とで異なる。
この形態によれば、孔形成領域の外周部の目標気孔率を他の部分とは別に調整することにより、めっき膜が厚くなる傾向にある基板の外周部のめっき膜厚を局所的に調整することができ、めっき膜厚の面内均一性を向上させることができる。
第4形態によれば、めっき槽において基板とアノードとの間に配置されるプレートであって、 複数の孔が形成された孔形成エリアを備え、 前記孔形成エリアの外周部とその他の部分で、孔の分布密度である気孔率が異なり、前記外周部は長孔を有する、プレートが提供される。
この形態によれば、基板上でめっきの膜厚分布が不均一になる部分に対応するプレートの孔形成エリアの部分で目標気孔率を局所的に調整し、めっき膜厚の面内均一性を向上させることができる。また、長孔で気孔率を調整することにより、気孔率の調整範囲を広げることができる。例えば、孔形成領域の外周部の目標気孔率を長孔で調整することにより、めっき膜が薄く又は厚くなる傾向にある基板の外周部のめっき膜厚を局所的に精度良く調整することができ、めっき膜厚の面内均一性を向上させることができる。
第5形態によれば、第4形態のプレートにおいて、前記外周部の内側にある中間部は複数の円形の孔を有し、前記中間部の内側にある中心部は複数の長孔を有する。
この形態によれば、上述した整数化された孔数による影響の大きい中心部の孔を長孔とし、中間部の孔を加工の容易な円形の孔とすることにより、所望の気孔率を実現すると共に、プレートの製造を容易にすることができる。
第6形態によれば、第4又は5形態のプレートにおいて、 前記中心部及び前記中間部の気孔率は等しい。
この形態によれば、外周部の内側にある中心部と中間部の気孔率を等しくすることにより、基板の外周部の内側の面内均一性を向上させることができる。
第7形態によれば、第1から6形態の何れかのプレートにおいて、 前記長孔の長手方向が円周に沿っており、前記長孔は、その両端にある半円形の部分と、その間にある円環状部分の一部とを有する。
この形態によれば、長孔は、フライス加工におけるエンドミルを円周に沿って移動させることにより形成される。エンドミル加工の軌跡の長さを制御することにより、長孔の長さ/面積を制御することができる。プレート径方向で孔寸法の増大を抑制/防止しつつ、周方向で孔数の増大を抑制しつつ孔の寸法を調整することができるため、孔間寸法を確保しつつ、所望の気孔率を達成することができる。
第8形態によれば、第1から7形態の何れかのプレートと、 前記プレートを収容するめっき槽と、を備えためっき装置が提供される。この形態によれば、上記形態の何れかのプレートに関して上述した作用効果を奏するめっき装置を提供することができ、めっき膜の面内均一性を向上し得る。
第9形態によれば、 第8形態のめっき装置において、 前記基板と前記プレートとの間に配置されたパドルを更に備える。
この形態によれば、パドル撹拌により基板表面に、めっき液の強い流れを形成し、面内均一性を向上させることができる。また、パドルを配置して基板とプレート間の距離を大きくすることで、基板とプレートとの間の軸ずれ感度を緩やかにできる。一方、一般に基板の外周部は電場が集中し、膜厚は厚くなる傾向にある。また、プレートと基板との間にパドルがある場合、パドルの設置スペース及び運動スペースを確保するため、基板とプレート間の距離と、めっき槽の平面方向の寸法が大きくなり、基板の外周部への電場の回り込みが大きくなり、基板外周部で膜厚が厚くなる傾向は、より顕著になる。このような場合でも、上述したプレートを使用することにより、プレートの外周部の目標気孔率を調整し、基板上のめっき膜の面内均一性を向上し得る。
第10形態によれば、めっき槽において基板とアノードとの間に配置され、複数の孔を有するプレートの製造方法であって、 前記プレートに前記複数の孔を形成するエリアの半径であるエリア半径と、前記複数の孔の孔径と、前記エリア半径内の前記エリアにおける目標気孔率を決定し、 前記エリア半径、前記孔径、及び前記目標気孔率に基づいて、前記エリアを、前記エリアの中心を含む円形の分割エリア、及び前記円形の分割エリアと同一である一定の幅を有する環状の複数の分割エリアに分割し、 前記プレートの前記複数の分割エリアのそれぞれに位置する基準円上に前記複数の孔を形成することを含み、 前記複数の分割エリアのうち1又は複数の分割エリアでは、前記基準円上に長孔を形成する、プレートの製造方法が提供される。
この形態によれば、各分割エリアにおいて、孔の分布密度である気孔率を所望の目標気孔率に近づけることが容易になる。即ち、円形の孔では目標気孔率の達成が困難な分割エリアにおいて、孔を長孔とすることにより、プレートの径方向の孔寸法の変化を抑制しつつプレートの周方向の孔寸法を増大又は減少することにより、孔間スペースを確保しつつ、孔面積を増大又は減少させることができる。これにより、各分割エリアにおいて、気孔率の調整範囲を向上することができる。
第11形態によれば、第10形態のプレートの製造方法において、 分割エリア毎に、分割エリアの面積と目標気孔率とにより決定される目標の全孔面積を、前記孔径に対応する前記孔の面積で除して整数化して孔数を決定するステップと、 分割エリア毎に、前記整数化した孔数による全孔面積と、前記目標の全孔面積との誤差が所定値以上であるか判定し、前記誤差が所定値以上であれば、前記孔数を増加させ及び前記孔径を減少させるステップと、 前記孔数及び孔径の変更の結果、孔間スペースが、前記孔を加工可能な最小孔間スペース未満となる場合に、その分割エリアの孔を長孔とするステップと、含む、プレートの製造方法が提供される。
円形の孔の場合、上述したように、円形の孔の場合、目標気孔率から算出され整数化された孔数による気孔率の誤差を縮小するために、孔数を増加させ及び/又は孔径を減少させた場合には、孔間スペースが最小孔間スペースを下回る場合があり、機械加工が困難となることがある。このような場合に、当該部分の孔を長孔とすることにより、最小孔間スペースを確保しつつ、目標気孔率に近づけることができる。
第12形態によれば、第10又は11形態のプレートの製造方法において、少なくとも一部の分割エリアにおいて前記目標気孔率を変更し、変更後の前記目標気孔率を実現するように前記孔径を変更するステップと、 前記孔径の変更の結果、孔間スペースが、前記孔を加工可能な最小孔間スペース未満となる場合に、対応する分割エリアの前記複数の孔を長孔とするステップと、を含む。
基板上に形成されるめっき膜の面内均一性を向上させること等を目的として、孔形成エリアの特定の部分の目標気孔率を他の部分と異なるように変更することが好ましい場合がある。しかし、変更後の目標気孔率に応じて孔数及び/又は孔径を変更すると、孔間スペースが最小孔間スペース未満となる場合がある。この形態によれば、そのような特定の部分の孔を長孔とすることにより、最小孔間スペースを確保しつつ、目標気孔率に近づけるように孔を形成することができる。
第13形態によれば、 第10から12形態の何れかのプレートの製造方法において、前記孔間スペースは、前記基準円の円周の長さを前記孔数で除したものと、前記孔径との差として決定される周方向の孔間スペースと、隣接する分割エリアの基準円の半径の差と、前記孔径とで決定される径方向の孔間スペースとを含み、 各分割エリアにおいて、周方向及び径方向の孔間スペースの少なくとも一方が前記最小孔間スペース未満である場合に、前記複数の孔を長孔とする。
この形態によれば、各分割エリアにおいて、周方向及び径方向の両方向の孔間スペースに基づいて長孔化することで、周方向及び径方向の両方向の孔間スペースを最小孔間スペース以上に確保することができる。
第14形態によれば、 第10から12形態の何れかのプレートの製造方法において、 各分割エリアに前記複数の孔を配置するための基準円を設定することを含み、 前記長孔は、その両端にある半円状部分と、その間にある円環状部分の一部とを有し、 前記両端の半円状部分の中心の間における前記基準円の円周の長さ又は中心角の大きさを制御することにより前記複数の長孔を形成する、ことを含む。
この形態によれば、例えば、加工器具の先端を基準円の円周に沿って移動させることにより、長孔の面積を容易に制御することができる。また、基準円の半径、円形の孔の半径を用いて、長孔の面積を精度良く計算することができる。
第15形態によれば、 第10から14形態の何れかに記載のプレートの製造方法において、 前記長孔をフライス加工により形成し、エンドミル加工の軌跡の長さを制御することにより、前記長孔の面積を制御する。
この形態によれば、エンドミル加工により、所望の長孔を容易に形成し得る。また、エンドミルの先端の円形形状の半径を用いて、長孔の長さ/面積を計算することができるので、目標気孔率に対応する長孔の寸法の設定を精度良く行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲及び明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、又は省略が可能である。
Sc…周方向ピッチ
Pr…孔数
θint_k…初期角度
Rref…基準円半径
Cref…基準円
AP…差分
…分割エリア
pore…孔径
P…目標気孔率
Sr…半径方向ピッチ
R…エリア半径
Div…分割エリア数
10…プレート
400…めっきモジュール
401…めっき槽
402…基板
412…パドル

Claims (15)

  1. めっき槽において基板とアノードとの間に配置されるプレートであって、
    複数の孔が形成された孔形成エリアを備え、
    前記孔形成エリアは、中心部と、中心部の外側にある中間部と、中間部の外側にある外周部とを有し、
    前記孔形成エリアの中心部及び外周部は、複数の長孔を有し、
    前記孔形成エリアの前記中間部は、複数の円形の孔を有する、プレート。
  2. 請求項1に記載のプレートにおいて、
    前記複数の孔の一部又は全部が、同心である複数の円の円周上に形成され、
    最内周の円周を含む隣接する1又は複数の円周上の孔が長孔である、及び/又は、最外周の円周を含む隣接する1又は複数の円周上の孔が長孔である、プレート。
  3. 請求項1又は2に記載のプレートにおいて、
    孔の分布密度である気孔率が、前記外周部とその他の部分とで異なる、プレート。
  4. めっき槽において基板とアノードとの間に配置されるプレートであって、
    複数の孔が形成された孔形成エリアを備え、
    前記孔形成エリアの外周部とその他の部分で、孔の分布密度である気孔率が異なり、前記外周部は長孔を有し、
    前記外周部の内側にある中間部は複数の円形の孔を有し、前記中間部の内側にある中心部は複数の長孔を有する、
    プレート。
  5. 請求項に記載のプレートにおいて、
    前記中心部及び前記中間部の気孔率は等しい、プレート。
  6. 請求項4又は5に記載のプレートにおいて、
    前記孔形成エリアでは、複数の孔が同心円状に配列されている、プレート。
  7. 請求項1からの何れかに記載のプレートにおいて、
    前記長孔の長手方向が円周に沿っており、前記長孔は、その両端にある半円形の部分と、その間にある円環状部分の一部とを有する、プレート。
  8. 請求項1からの何れかに記載のプレートと、
    前記プレートを収容するめっき槽と、を備えためっき装置。
  9. 請求項に記載のめっき装置において、
    前記基板と前記プレートとの間に配置されたパドルを更に備える、めっき装置。
  10. めっき槽において基板とアノードとの間に配置され、複数の孔を有するプレートの製造方法であって、
    前記プレートに前記複数の孔を形成するエリアの半径であるエリア半径と、前記複数の孔の孔径と、前記エリア半径内の前記エリアにおける目標気孔率を決定し、
    前記エリア半径、前記孔径、及び前記目標気孔率に基づいて、前記エリアを、前記エリアの中心を含む円形の分割エリア、及び前記円形の分割エリアと同一である一定の幅を有する環状の複数の分割エリアに分割し、
    前記プレートの前記複数の分割エリアのそれぞれに位置する基準円上に前記複数の孔を形成することを含み、
    前記複数の分割エリアのうち1又は複数の分割エリアでは、前記基準円上に長孔を形成する、プレートの製造方法。
  11. 請求項10に記載のプレートの製造方法において、
    分割エリア毎に、分割エリアの面積と目標気孔率とにより決定される目標の全孔面積を、前記孔径に対応する前記孔の面積で除して整数化して孔数を決定するステップと、
    分割エリア毎に、前記整数化した孔数による全孔面積と、前記目標の全孔面積との誤差が所定値以上であるか判定し、前記誤差が所定値以上であれば、前記孔数を増加させ及び前記孔径を減少させるステップと、
    前記孔数及び孔径の変更の結果、孔間スペースが、前記孔を加工可能な最小孔間スペース未満となる場合に、その分割エリアの孔を長孔とするステップと、
    含む、プレートの製造方法。
  12. 請求項10又は11に記載のプレートの製造方法において、
    少なくとも一部の分割エリアにおいて前記目標気孔率を変更し、変更後の前記目標気孔率を実現するように前記孔径を変更するステップと、
    前記孔径の変更の結果、孔間スペースが、前記孔を加工可能な最小孔間スペース未満となる場合に、対応する分割エリアの前記複数の孔を長孔とするステップと、
    を含む、プレートの製造方法。
  13. 請求項11又は12に記載のプレートの製造方法において、
    前記孔間スペースは、前記基準円の円周の長さを前記基準円上の前記複数の孔の孔数で除したものと、前記孔径との差として決定される周方向の孔間スペースと、隣接する分割エリアの基準円の半径の差と、前記孔径とで決定される径方向の孔間スペースとを含み、
    各分割エリアにおいて、周方向及び径方向の孔間スペースの少なくとも一方が前記孔を加工可能な最小孔間スペース未満である場合に、前記複数の孔を長孔とする、プレートの製造方法。
  14. 請求項10から13の何れかに記載のプレートの製造方法において、
    前記長孔は、その両端にある半円状部分と、その間にある円環状部分の一部とを有し、
    前記両端の半円状部分の中心の間における前記基準円の円周の長さ又は中心角の大きさを制御することにより前記複数の長孔を形成する、ことを含むプレートの製造方法。
  15. 請求項10から14の何れかに記載のプレートの製造方法において、
    前記長孔をフライス加工により形成し、エンドミル加工の軌跡の長さを制御することにより、前記長孔の面積を制御する、ことを含むプレートの製造方法。
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