JP7304825B2 - 半導体試験装置、半導体試験方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体試験装置、半導体試験方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7304825B2
JP7304825B2 JP2020003427A JP2020003427A JP7304825B2 JP 7304825 B2 JP7304825 B2 JP 7304825B2 JP 2020003427 A JP2020003427 A JP 2020003427A JP 2020003427 A JP2020003427 A JP 2020003427A JP 7304825 B2 JP7304825 B2 JP 7304825B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor element
electrode
semiconductor
probe
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020003427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021110667A (ja
Inventor
学 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2020003427A priority Critical patent/JP7304825B2/ja
Publication of JP2021110667A publication Critical patent/JP2021110667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7304825B2 publication Critical patent/JP7304825B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Description

本開示は、半導体試験装置、半導体試験方法および半導体装置の製造方法に関する。
半導体素子の製品性能は、製造過程における試験工程において特性試験(高電圧および/または高電流を半導体素子に与えるなどの特性検査およびスクリーニングなど)が行なわれることによって、保証されている。一方、このような特性試験の課題として、半導体素子が破壊されたときに大きな破壊電流が半導体素子および半導体試験装置間を流れることにより、半導体素子および半導体試験装置に損傷を与えてしまうという問題がある。
特開2014-175643号公報(特許文献1)には、半導体トランジスタのテスト方法として、試験電圧印加回路に内蔵されるキャパシタの一端を試験電圧に充電する工程と、充電された上記キャパシタの一端を被試験トランジスタのドレイン端子に接続することにより、ドレイン端子に試験電圧を印加する工程とを備える構成が開示されている。
特許文献1では、予め充電されたキャパシタを介して被試験トランジスタのドレイン端子に試験電圧を印加することにより、高電圧試験中に被試験トランジスタに不良が発生した場合に、試験装置側から被試験トランジスタに流れ込む電荷量を最小限に抑制することができる。これにより、不良発生箇所から破壊ダメージが拡大することを防止できるため、不良の原因となって因子および不良発生箇所の特定が容易となる。
特開2014-175643号公報
しかしながら、特許文献1に記載される試験方法では、試験装置がコンデンサを備えているため、大きな電荷量を必要とする短絡試験、スイッチング試験などの動特性試験中に、被検体である半導体素子が破壊した場合に、少なからず試験治具などの試験装置の損傷が進行してしまうおそれがある。その結果、試験装置の修理または交換が必要になるなどの問題が生じ得る。
本開示は上記のような課題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、半導体素子の破壊電流による半導体試験装置の損傷の進行を抑えることができる半導体試験装置および半導体試験方法ならびに当該半導体素子を有する半導体装置の製造方法を提供することである。
本開示に係る半導体試験装置は、第1半導体素子および第2半導体素子の直列回路を有する試験体の特性を試験する。第1半導体素子および第2半導体素子の各々は、正極、負極および制御電極を有しており、制御電極に入力される制御信号に応じてオンまたはオフされる。試験体は、第1半導体素子の正極と電気的に接続される第1主電極と、第2半導体素子の負極と電気的に接続される第2主電極と、直列回路の出力電極と電気的に接続される第3主電極と、第1主電極および第2主電極の間に接続されるコンデンサとをさらに有する。半導体試験装置は、第1プローブ、第2プローブおよび第3プローブと、第1プローブおよび第2プローブの間に接続される直流電源と、第1プローブおよび第3プローブの間に接続されるインダクタと、制御信号を生成するための制御部とを備える。第1プローブが第1主電極に接続され、第2プローブが第2主電極に接続され、第3プローブが第3主電極に接続されたとき、制御部は、直流電源から供給される直流電圧によりコンデンサを充電する。制御部は、コンデンサを充電した後に、第1半導体素子をオフ状態に保持し、かつ、第2半導体素子をスイッチングするための制御信号を第1半導体素子および第2半導体素子の制御電極にそれぞれ入力する。制御部は、スイッチング中に第2半導体素子が破壊されたときには、第1半導体素子をオンするための制御信号を第1半導体素子の制御電極に入力する。
本開示に係る半導体試験方法は、第1半導体素子および第2半導体素子の直列回路を有する試験体の特性を試験するための半導体試験方法である。第1半導体素子および第2半導体素子の各々は、正極、負極および制御電極を有しており、制御電極に入力される制御信号に応じてオンまたはオフされる。試験体は、第1半導体素子の正極と電気的に接続される第1主電極と、第2半導体素子の負極と電気的に接続される第2主電極と、直列回路の出力電極と電気的に接続される第3主電極と、第1主電極および第2主電極の間に接続されるコンデンサとをさらに有する。半導体試験方法は、第1プローブおよび第2プローブの間に直流電源を接続し、かつ、第1プローブおよび第3プローブの間にインダクタを接続するステップと、第1プローブを第1主電極に接続し、第2プローブを第2主電極に接続し、かつ、第3プローブを第3主電極に接続するステップと、直流電源から供給される直流電圧によりコンデンサを充電するステップと、コンデンサを充電した後に、第1半導体素子をオフ状態に保持し、かつ、第2半導体素子をスイッチングするための制御信号を第1半導体素子および第2半導体素子の制御電極にそれぞれ入力するステップと、スイッチング中に第2半導体素子が破壊されたときには、第1半導体素子をオンするための制御信号を第1半導体素子の制御電極に入力するステップとを備える。
本開示に係る半導体装置の製造方法は、第1半導体素子および第2半導体素子の直列回路を有する半導体装置の製造方法であり、直列回路を筐体に実装することにより半導体装置を組み立てる工程と、半導体装置の特性を試験する工程と、試験する工程において合格した半導体装置を製品化する工程とを備える。第1半導体素子および第2半導体素子の各々は、正極、負極および制御電極を有しており、制御電極に入力される制御信号に応じてオンまたはオフされる。半導体装置は、第1半導体素子の正極と電気的に接続される第1主電極と、第2半導体素子の負極と電気的に接続される第2主電極と、直列回路の出力電極と電気的に接続される第3主電極と、第1主電極および第2主電極の間に接続されるコンデンサとをさらに有する。試験する工程は、第1プローブおよび第2プローブの間に直流電源を接続し、かつ、第1プローブおよび第3プローブの間にインダクタを接続するステップと、第1プローブを第1主電極に接続し、第2プローブを第2主電極に接続し、かつ、第3プローブを第3主電極に接続するステップと、直流電源から供給される直流電圧によりコンデンサを充電するステップと、コンデンサを充電した後に、第1半導体素子をオフ状態に保持し、かつ、第2半導体素子をスイッチングするための制御信号を第1半導体素子および第2半導体素子の制御電極にそれぞれ入力するステップと、スイッチング中に第2半導体素子が破壊されたときには、第1半導体素子をオンするための制御信号を第1半導体素子の制御電極に入力するステップとを備える。
本開示によれば、半導体素子の破壊電流による試験装置の損傷の進行を抑えることができる半導体試験装置および半導体試験方法ならびに半導体装置の製造方法を提供することができる。
実施の形態1に係る半導体試験装置の構成を示す回路図である。 実施の形態1に係るスイッチング試験における試験装置および試験体の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態1に係る半導体試験方法の処理手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2に係る半導体試験方法の処理手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3に係る半導体試験装置の構成を示す回路図である。 実施の形態4に係る半導体試験装置の構成を示す回路図である。 実施の形態4に係る半導体試験方法の処理手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4に係る半導体試験方法の処理手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態5に係る半導体試験装置の構成を示す回路図である。 実施の形態6に係る半導体試験装置の構成を示す回路図である。 実施の形態6に係る半導体試験方法の処理手順を説明するためのフローチャートである。 半導体試験装置の制御部の第1構成例を示すブロック図である。 半導体試験装置の制御部の第2構成例を示すブロック図である。 実施の形態7に係る半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
実施の形態1.
(半導体試験装置の構成)
図1は、実施の形態1に係る半導体試験装置の構成を示す回路図である。実施の形態1に係る半導体試験装置110は、被検体である半導体スイッチング素子を有する試験体100のスイッチング試験などの動特性を試験するための装置である。以下の説明では、半導体試験装置110を単に「試験装置110」とも称する。
図1を参照して、試験装置110は、直流電源30と、制御部31と、インダクタ32と、プローブ41~44とを備える。直流電源30は、試験体100の主電極51,52間に直流電圧を印加するように構成される。直流電源30は、例えば蓄電池である。直流電源30の電源電圧は例えば650V程度である。
制御部31は、試験体100に含まれる制御部21と電気的に接続され、被検体を試験するために制御部21を制御するように構成される。
インダクタ32は、プローブ41の第1端子とプローブ43の第1端子との間に電気的に接続される。
プローブ41は、第1端子が直流電源30の正極およびインダクタ32の第1端子と電気的に接続され、第2端子が試験体100の高圧側主電極51と電気的に接続される。プローブ42は、第1端子が直流電源30の負極と電気的に接続され、第2端子が試験体100の低圧側主電極52と電気的に接続される。
プローブ43は、第1端子がインダクタ32の第2端子と電気的に接続され、第2端子が試験体100の主電極53と電気的に接続される。なお、試験体100の主電極53は、試験体100に内蔵される三相インバータ回路10の三相出力電極20(U相出力電極20_1,V相出力電極20_2,W相出力電極20_3)のいずれか1つと電気的に接続される。
プローブ44は、第1端子が制御部31と電気的に接続され、第2端子が試験体100の制御端子54と電気的に接続される。制御端子54は制御部21と電気的に接続されている。
(試験体100の第1構成例)
第1構成例に係る試験体100は、主回路として、高圧側主電極51と低圧側主電極52との間に入力される直流電力を三相交流電力に変換するフルブリッジ型の三相インバータ回路10と、三相出力電極20(U相出力電極20_1、V相出力電極20_2、W相出力電極20_3)と、三相インバータ回路10を制御するための制御部21と、コンデンサ22と、放電抵抗23とを備える。
三相インバータ回路10は、半導体スイッチング素子1~6と、ダイオード11~16とを有する。半導体スイッチング素子1~6の各々は、正極、負極および制御電極を有する。半導体スイッチング素子1~6は、制御部21から制御電極に入力される制御信号(電圧または電流)に応じて、正極および負極間の電流経路の形成(オン)および遮断(オフ)を制御可能に構成される。
半導体スイッチング素子1~6には、自己消弧型の任意の半導体素子を適用することができる。例えば、半導体スイッチング素子がMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である場合、正極はドレイン電極、負極はソース電極、制御電極はゲート電極を意味する。半導体スイッチング素子がIGBT(Insulated Gate Transistor)である場合には、正極はエミッタ電極、負極はコレクタ電極、制御電極はゲート電極を意味する。図1の構成例では、半導体スイッチング素子はIGBTである。以下の説明では、半導体スイッチング素子1~6を、IGBT1~6とも称する。
三相インバータ回路10において、高電位側(ハイサイド)のIGBT1,3,5のコレクタ電極は高圧側主電極51と接続され、低電位側(ローサイド)のIGBT2,4,6のエミッタ電極は低圧側主電極52と接続される。IGBT1のエミッタ電極とIGBT2のコレクタ電極とは、U相出力電極20_1で接続される。IGBT3のエミッタ電極とIGBT4のコレクタ電極とは、V相出力電極20_2で接続される。IGBT5のエミッタ電極とIGBT6のコレクタ電極とは、W相出力電極20_3で接続される。三相出力電極20は、例えばモータなどの負荷に接続され、負荷を駆動するために用いられる。
ダイオード11~16は、IGBT1~6にそれぞれ逆並列に接続され、還流ダイオードを構成する。半導体スイッチング素子にMOSFETを用いた場合には、内蔵されたボディダイオードを還流ダイオードとして用いることができる。半導体スイッチング素子を構成する材料としては、シリコン(Si)の他に、ワイドバンドギャップ半導体であるシリコンカーバイド(SiC)またはガリウムナイトライド(GaN)を適用することが可能である。
なお、図示は省略するが、IGBT1~6の各々のエミッタ電極にはセンス端子が接続されている。センス端子は制御部21と電気的に接続されている。センス端子には、対応するIGBTのコレクタ電極およびエミッタ電極間に流れる主電流(エミッタ電流)を一定比率(例えば1/10000など)で分流した電流(以下、センス電流とも称する)が流れる。
制御部21は、IGBT1~6の各々のセンス電流に基づいて、試験体100の主電極51,52または三相出力電極20_1~20_3に流れる電流を制御するように構成される。例えば、IGBT1のセンス電流が閾値以上(例えば1A以上)となった場合、制御部21は、IGBT1の主電流(エミッタ電流)が過電流であると判定し、IGBT1をターンオフするための制御信号を生成する。制御部21は、生成した制御信号をIGBT1のゲート電極に入力する。
IGBT1~6の各々は、ゲート電極に入力される制御信号がL(論理ロー)レベルからH(論理ハイ)レベルに遷移したときにターンオンされ、制御信号がHレベルからLレベルに遷移したときにターンオフされる。なお、IGBT1~6の各々を、制御信号がHレベルからLレベルに遷移したときにターンオンされ、制御信号がLレベルからHレベルに遷移したときにターンオフされる構成としてもよい。
制御部21には、ファンクションジェネレータ(任意波形発生器)を用いることができる。あるいは、制御部21が有する機能を、マイクロコンピュータによるソフトウェア処理および/またはハードウェア処理によって実現することができる。
試験装置110を用いた試験体100の試験中、制御部31は、IGBT1~6をオンオフするための制御信号を生成する。制御部21は、プローブ44および制御端子54を介して、制御部31から制御信号を受信する。制御部21は、受信した制御信号をIGBT1~6のゲート電極に入力する。
コンデンサ22は、高圧側主電極51と低圧側主電極52との間に電気的に接続される。コンデンサ22は、直流電圧の平滑用コンデンサである。コンデンサ22は、例えば、電解コンデンサ、フィルムコンデンサまたはセラミックコンデンサなどを用いることができる。
放電抵抗23は、コンデンサ22ならびに図示しない試験体100の配線およびIGBT1~6の浮遊容量を放電するための抵抗である。例えば、実稼働中に断線等の発生により、試験体100と試験体100を制御する外部制御回路とが電気的に遮断された場合、試験体100に充電された電荷を放電するために、放電抵抗23が用いられる。この場合、断線が発生してから数秒間内に放電が完了することが望ましい。例えば、コンデンサ22、試験体100の配線およびIGBT1~6の浮遊容量の総和が100μFであるとすると、放電抵抗23の抵抗値が20kΩ程度であることが望ましい。断線が発生してから数秒間内に放電を完了することができれば、検査者または市場使用者が故障を確認するために不用意に電極に触れたときに感電を防ぐことができる。
図1の例では、試験体100の主電極53(第3主電極)は、三相インバータ回路10のU相出力電極20_1と電気的に接続されている。したがって、試験体100の高圧側主電極51と主電極53との間には、IGBT1および試験装置110のインダクタ32が電気的に並列に接続されることになる。そして、高圧側主電極51と低圧側主電極52との間には、IGBT1およびインダクタ32の並列回路と、IGBT2とが電気的に直列に接続されることになる。これにより、被検体をローサイドのIGBT2とし、IGBT1およびインダクタ32の並列回路とIGBT2との直列回路に対してコンデンサ22から給電するように構成されたスイッチング試験回路を形成することができる。
なお、図示は省略するが、ハイサイドのIGBTを被検体とするときのスイッチング試験回路においては、インダクタ32は、プローブ43の第1端子とプローブ42の第1端子との間に接続される。
(半導体試験装置の動作)
次に、実施の形態1に係る半導体試験装置110の動作について説明する。
以下では、図2および図3を用いて、実施の形態1に係る半導体試験方法について説明する。以下の説明では、被検体となる素子をIGBT2とし、動特性試験としてIGBT2のスイッチング試験を行なうものとする。なお、スイッチング試験中、IGBT2および、IGBT2と直列接続されるIGBT1を除く他のIGBT3~6は常時オフ状態とする。
図2は、実施の形態1に係る短絡試験における試験装置110および試験体100の動作を説明するためのタイミングチャートである。図2には上から順に、IGBT1のゲート電圧、IGBT2のゲート電圧、インダクタ32に流れる電流、IGBT2のエミッタ電流および、IGBT2のコレクタ-エミッタ間(CE間)電圧の波形が示されている。
図2を参照して、時刻t0にて、IGBT1およびIGBT2のゲート電極にはLレベルが入力されているため、IGBT1およびIGBT2がともにオフされている。したがって、試験装置110の直流電源30から電力の供給を受けて、試験体100のコンデンサ22の充電が行なわれることになる。
次に、時刻t1にて、制御部31は、制御部21を通じてIGBT2のゲート電極に制御信号を入力する。この制御信号は、予め定められた周期およびデューティを有するパルス信号列である。したがって、IGBT2は、パルス信号列に応じた周期でオンおよびオフが繰り返される。
IGBT2がオンしている期間では、コンデンサ22、インダクタ32およびIGBT2で構成される閉回路が形成され、コンデンサ22に蓄えられたエネルギーによって電流が流れる。電流は、図1中に実線で示す電流経路61を通って、コンデンサ22の正極からプローブ41、インダクタ32、プローブ43およびIGBT2を経由して、コンデンサ22の負極に流れる。このとき、インダクタ32に電流が流れることにより、インダクタ32にエネルギーが蓄積される。インダクタ32に流れる電流をiとし、コンデンサ22の電圧をVとすると、電流と電圧との関係はV=Ldi/dtで表される。ただし、Lはインダクタ32のインダクタンスである。
一方、IGBT2がオフしている期間では、電流経路61が遮断され、再びコンデンサ22の充電が行なわれる。このとき、インダクタ32に蓄えられたエネルギーは、インダクタ32およびダイオード11の並列回路によって保持される。厳密には、当該並列回路が有する配線抵抗における電力消費によって、エネルギーが徐々に減少する。
IGBT2が再びオンすると、コンデンサ22およびインダクタ32に蓄えられたエネルギーが同時にIGBT2に流れ込むため、IGBT2のエミッタ電流は、前回のオン期間で上昇した電流値を引き継いで上昇する。このようにして、インダクタ32の特性(エネルギーの蓄積および放出)を利用することで、小容量の直流電源30およびコンデンサ22を用いて、大電流のスイッチング試験を行なうことができる。
ここで、スイッチング試験の実行中の時刻t2にて、IGBT2が破壊した場合を想定する。IGBT2が破壊した場合には、時刻t2以降にIGBT2のゲート電極に入力する制御信号をHレベルからLレベルに遷移させても、IGBT2がターンオフされないため、IGBT2のエミッタ電流は、波形k1に示すように、インダクタ32のインダクタンスLおよびコンデンサ22の電圧Vから導出される傾きdi/dtで上昇し続ける。一方、IGBT2のコレクタ-エミッタ間電圧は、波形k2に示すように、時刻t2以降、ゼロ電圧に固定される。
このエミッタ電流の上昇に伴ない、波形k3に示すように、インダクタ32に流れる電流も上昇し続ける。例えば、主電極51,52間に印加される電圧が650Vであり、コンデンサ22の静電容量が1000μFであるときには、約100m秒間にわたって、傾きdi/dtでエミッタ電流が上昇し続けることになる。その結果、エミッタ電流は数千Aに達する可能性がある。
通常、プローブと試験体100の主電極との接触面積は、主電極の全体面積よりも小さいため、プローブの定格電流は数10A程度であることが多い。したがって、上述したように、数1000Aに及ぶ電流が約100m秒間流れ続けることによって、プローブ41,43が焼損するおそれがある。また、プローブ41および高圧側主電極51、および/または、プローブ43および主電極53が癒着するおそれがある。その結果、被検体であるIGBTが破壊するたびに、検査者は、試験装置110の動作を停止させて、プローブ41,43の交換および/または試験装置110が故障していないかを確認する作業が求められることになり、作業効率を低下させることが懸念される。
このような不具合を解消するため、実施の形態1に係る半導体試験方法では、被検体であるIGBT2が破壊した場合には、IGBT1のゲート電極にHレベルの制御信号を入力することにより、IGBT1をターンオンさせる(図2の時刻t3)。IGBT1がオンすることによって、コンデンサ22の正極および負極間が短絡される。その結果、コンデンサ22に蓄えられたエネルギーによって電流が流れる経路として、図1中に実線で示す電流経路61に加えて、破線で示す電流経路62が新たに形成されることになる。
上述したように、電流経路61では、コンデンサ22の正極から高圧側主電極51、プローブ41、インダクタ32、プローブ43、低圧側主電極52およびIGBT2を経由して、コンデンサ22の負極に電流が流れる。これに対して、電流経路62では、コンデンサ22の正極からIGBT1およびIGBT2を経由して、コンデンサ22の負極に電流が流れる。
ここで、電流経路61に流れる電流と、電流経路62に流れる電流とを比較すると、電流経路62に流れる電流の方がはるかに大きくなる。すなわち、コンデンサ22の正極から出力された電流はその大部分が電流経路62に流れるため、電流経路61には電流がほとんど流れない。これは、電流経路61は、インダクタ32を含んでいるため、電流経路62に比べて、インダクタ32を構成する巻線による抵抗成分が大きくなることによる。その結果、図2のタイミングチャートでは、波形k4に示すように、時刻t2以降、インダクタ32に流れる電流がゼロ近傍にまで減少する。
このように被検体であるIGBT2が破壊した場合には、IGBT2と直列に接続されるIGBT1をターンオンさせてコンデンサ22の正極および負極間を短絡させることにより、試験体100の内部に短絡電流を流す電流経路62を形成する構成としたことにより、試験装置110に数千Aに及ぶ大電流が流れることを防止することができる。よって、破壊した半導体素子と接触しているプローブ41,43などの試験治具の損傷の進行、ならびに試験治具の損傷に起因して発生する試験体100の損傷および、試験体100の次に試験が行なわれる試験体の搬送不良などを抑制することができる。
図3は、実施の形態1に係る半導体試験方法の処理手順を説明するためのフローチャートである。図3には、IGBT2を被検体としたときのスイッチング試験の処理手順が例示される。
図3を参照して、ステップ(以下、単に「S」と表記する)01により試験装置110によるスイッチング試験が開始されると、S02により、試験装置110のプローブ41,42,43を、試験体100の主電極51,52,53にそれぞれ接続することにより、試験体100と試験装置110とが電気的に接続される。また試験装置110のプローブ44を試験体100の制御端子54に接続することにより、制御部21と制御部31とが通信可能に接続される。この状態において、S03では、制御部31は、試験装置110の直流電源30からプローブ41,42を介して主電極51,52間に直流電圧(例えば、650V)を印加する。制御部21は、制御部31からの指令を受けてIGBT1,2のゲート電極にLレベルの制御信号を入力することにより、IGBT1,2をオフ状態に保持する。これにより、S04では、S03による直流電圧の印加により、試験体100内部のコンデンサ22が充電される。
コンデンサ22が充電されると、S05により、制御部21は、制御部31からの指令を受けてIGBT2のゲート電極にパルス信号列からなる制御信号を入力することにより、IGBT2をスイッチングさせる。IGBT2のオン期間において、図1の電流経路61が形成されるため、IGBT2のエミッタ電流およびインダクタ32に流れる電流が徐々に上昇する。
制御部21は、IGBT2のセンス電流に基づいてIGBT2のエミッタ電流を監視することにより、IGBT2が破壊されたか否かを判定する。具体的には、Lレベルの制御信号を受けてもIGBT2がターンオフされないことによって、センス電流が上昇し続けて閾値以上になった場合、制御部21は、IGBT2が破壊されたと判定する(S06にてYES)。この場合、制御部21は、S07に進み、IGBT2のエミッタ電流の過電流を検知すると、IGBT1のゲート電極に入力する制御信号をLレベルからHレベルに遷移させることにより、IGBT1をターンオンさせる。
なお、S06における判定は、IGBT2のセンス電流に代えて、IGBT2のコレクタ-エミッタ間電圧によっても行なうことができる。図2に示したように、IGBT2が破壊されると、IGBT2のコレクタ-エミッタ間電圧が試験電圧からゼロ近傍に急峻に低下する。したがって、制御部21は、IGBT2のコレクタ-エミッタ間電圧の微分値を監視し、当該微分値が規定値以上となったことが検知されたときに、IGBT2が破壊されたと判定することができる。IGBT2の破壊の検出方法はいくつもあり、これら2通りの方法に限定されるものではない。
S07によってIGBT1,2がともにオン状態となり、コンデンサ22の正電極および負電極間が短絡されると、試験体100の内部に、IGBT1およびIGBT2を経由する電流経路62が形成される。上述したように、電流経路61はインダクタ32による抵抗成分を有するため、電流経路62に短絡電流が流れる。その結果、電流経路61では、インダクタ32に流れる電流が遮断されるため、試験装置110を過電流から保護することができる。制御部21は、S08により、IGBT2の動特性が不合格であると判定する。
これに対して、IGBT2のスイッチング時のIGBT2のセンス電流が閾値を下回っている場合、制御部21は、IGBT2が破壊されていないと判断し(S06にてNO)、S09に処理を進める。S09では、制御部21は、IGBT2のセンス電流が規定値に達すると、ライズタイムおよびスイッチングロスなどのスイッチング特性を測定する。測定したスイッチング特性が試験規格を満たす場合(S09にてYES)、制御部21は、S10により、IGBT2のスイッチング特性が合格であると判定する。一方、測定したスイッチング特性が試験規格を満たさない場合(S09にてNO)、制御部21は、S11により、IGBT2のスイッチング特性が不合格であると判定する。
なお、IGBT1を被検体としてスイッチング試験を行なう場合には、上記の説明においてIGBT2をIGBT1に置き換えるとともに、IGBT1をIGBT2に置き換えればよい。さらに、インダクタ32を、プローブ42とプローブ43との間に接続すればよい。
また、三相インバータ回路10の他の相のIGBTについてスイッチング試験を行なうときには、IGBT1を当該他の相のIGBTに置き換えるとともに、IGBT2を当該他の相のIGBTと直列接続されるIGBTに置き換えればよい。このようにして、三相インバータ回路10を構成するIGBT1~6のすべてについてスイッチング試験を実行することができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る半導体試験装置および半導体試験方法によれば、試験体100内部において主電極51,52間に接続されるコンデンサ22を予め充電し、このコンデンサ22に蓄えられたエネルギーを用いて被検体の特性試験を実行する構成としたことにより、試験中に被検体が破壊した場合において、試験装置110に大電流が流れることを防止することができる。この結果、半導体素子の破壊電流による試験装置110の損傷の進行を抑えることができる。
より具体的には、コンデンサ22に蓄えられたエネルギーを用いて被検体のスイッチング試験を実行する場合において、試験中に被検体が破壊したときには、被検体と直列接続される半導体スイッチング素子をオンさせることで、試験体100内部に大電流が流れる経路を形成する。これにより、試験装置110に大電流が流れることを抑制することができる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る半導体試験方法の処理手順を説明するためのフローチャートである。図4には、IGBT1を被検体としたときのスイッチング試験の処理手順が例示される。
図4に示すフローチャートは、図3に示したフローチャートにおけるS07を、S071に置き換えたものである。実施の形態2に係る半導体試験方法では、制御部21は、IGBT2のエミッタ電流の過電流を検知することにより、IGBT2が破壊されたと判定すると(S06にてYES)、S071により、IGBT3,4のゲート電極に入力する制御信号をLレベルからHレベルに遷移させることにより、IGBT3,4をターンオンさせる。
IGBT3,4がオンすることによって、コンデンサ22の正極および負極間が短絡されると、コンデンサ22の正極からIGBT3およびIGBT4を経由してコンデンサ22の負極に電流が流れる電流経路が形成される。この電流経路は、図1に示される電流経路62と同様に、インダクタ32を含む電流経路61に比べて抵抗成分が小さい。その結果、コンデンサ22の正極から出力された電流はその大部分が当該電流経路に流れることになり、電流経路61には電流がほとんど流れない。
IGBT2がショートモードで破壊された場合、破壊部が焼損するため、IGBT2は少なからず抵抗成分を持つ。そのため、図3のS07によりIGBT1をターンさせたときに、この抵抗成分とインダクタ32の抵抗成分との比に応じた電流が電流経路61に流れることになる。一方、実施の形態2では、IGBT1に代えて、IGBT3,4をターンオンさせることで、電流経路61にほとんど電流が流れないようにすることができる。よって、試験装置110の損傷をより確実に抑えることができる。
なお、図4のS071において、IGBT3,4をターンオンさせる構成に代えて、IGBT5,6をターンオンさせる構成としても同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
(試験体の第2構成例)
図5は、実施の形態3に係る半導体試験装置の構成を示す回路図である。図5を参照して、実施の形態3に係る半導体試験装置110は、図1に示した実施の形態1に係る半導体試験装置110と比較して、試験体100の構成が異なる。
図5に示す第2構成例に係る試験体100は、IGBT1,2と、ダイオード11,12と、コンデンサ22とを備える。IGBT1のエミッタ電極は高圧側主電極51と接続され、IGBT2のコレクタ電極は低圧側主電極52と接続される。IGBT1のコレクタ電極とIGBT2のエミッタ電極とは主電極53と接続される。ダイオード11,12は、IGBT1,2にそれぞれ逆並列に接続される。IGBT1,2のセンス端子(図示せず)は制御部21と電気的に接続される。コンデンサ22は、高圧側主電極51および低圧側主電極52の間に接続される。第1構成例に係る試験体100(図1)が主回路としてフルブリッジ型の三相インバータ回路10を有しているのに対し、第2構成例に係る試験体100は、主回路としてハーフブリッジ型のインバータ回路を有している。
実施の形態3に係る半導体試験装置110においても、被検体であるIGBT2のスイッチング試験は、図3に示したフローチャートに従って実行することができる。実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、被検体であるIGBT2が破壊したときにIGBT1をターンオンさせると、短絡電流の大部分が図5中に示す電流経路62を流れ、電流経路61にはほとんど電流が流れない。そのため、試験装置110に大電流が流れることを防止することができる。したがって、実施の形態1に係る半導体試験装置および試験方法と同様の作用効果を得ることができる。
実施の形態4.
(半導体試験装置の構成)
図6は、実施の形態4に係る半導体試験装置の構成を示す回路図である。図6を参照して、実施の形態4に係る半導体試験装置110は、図1に示した実施の形態1に係る半導体試験装置110と比較して、スイッチ33を備えている点が異なる。
スイッチ33は、プローブ41の第1端子とプローブ43の第1の端子との間に、インダクタ32と直列に接続される。スイッチ33は、インダクタ32を含む電流経路を遮断するための遮断回路を構成する。スイッチ33には、半導体スイッチまたは機械式スイッチを適用することができる。半導体スイッチは、代表的には、IGBTまたはMOSFETなどの半導体スイッチング素子である。機械式スイッチは、例えばリレーなどの開閉器である。
スイッチ33は、制御部31から与えられる制御信号に従って、オンまたはオフされる。スイッチ33をターンオンさせることにより、半導体試験装置110と被検体であるIGBT2との間にインダクタ32を含む電流経路を形成することができる。スイッチ33をターンオフさせることにより、この電流経路を遮断することができる。
(半導体試験装置の動作)
次に、図7および図8を用いて、実施の形態4に係る半導体試験装置110の動作について説明する。実施の形態4に係る半導体試験装置110においては、スイッチ33を有することにより、被検体となる半導体スイッチング素子のスイッチング試験の他に、短絡試験を行なうことができる。実施の形態4においては、被検体となる半導体素子をIGBT2とし、IGBT2の短絡試験およびスイッチング試験を行なうものとする。
(1)半導体素子の短絡試験
図7は、実施の形態4に係る半導体試験方法の処理手順を説明するためのフローチャートである。図7には、IGBT2を被検体としたときの短絡試験の処理手順が例示される。
図7を参照して、S01により試験装置110による短絡試験が開始されると、S02により、試験装置110のプローブ41,42,43を、試験体100の主電極51,52,53にそれぞれ接続することにより、試験体100と試験装置110とが電気的に接続される。また試験装置110のプローブ44を試験体100の制御端子54に接続することにより、制御部21と制御部31とが通信可能に接続される。このとき、制御部31は、スイッチ33をオフ状態に保持する。
この状態において、S03では、制御部31は、試験装置110の直流電源30からプローブ41,42を介して主電極51,52間に直流電圧(例えば、650V)を印加する。制御部21は、制御部31からの指令を受けてIGBT1,2のゲート電極にLレベルの制御信号を入力することにより、IGBT1,2をオフ状態に保持する。これにより、S04では、S03による直流電圧の印加により、試験体100内部のコンデンサ22が充電される。
コンデンサ22が充電されると、S051により、制御部21は、制御部31からの指令を受けてIGBT1のゲート電極にHレベルの制御信号を入力することにより、IGBT1をターンオンさせる。制御部21は、さらにS052により、制御部31からの指令を受けてIGBT2のゲート電極にHレベルの制御信号を入力することにより、IGBT2をターンオンさせる。これにより、IGBT1,2がともにオン状態となり、コンデンサ22の正極および負極間が短絡される。その結果、コンデンサ22に蓄えられたエネルギーによって、短絡電流が流れる。短絡電流は、図6中に示す電流経路62を通って、コンデンサ22の正極からIGBT1およびIGBT2を経由して、コンデンサ22の負極に流れる。
制御部21は、IGBT2のセンス電流に基づいてIGBT2のエミッタ電流を監視することにより、IGBT2が破壊されたか否かを判定する。具体的には、制御部21は、センス電流が閾値以上になった場合、IGBT2のエミッタ電流の過電流を検知する。この場合、制御部21は、S053により、IGBT2のゲート電極に入力する制御信号をHレベルからLレベルに遷移させることにより、IGBT2をターンオフさせる。
Lレベルの制御信号を受けてもIGBT2がターンオフされないことによって、IGBT2のセンス電流が増加し続ける場合、制御部21は、IGBT2が破壊されたものと判定し(S06にてYES)、S08により、IGBT2の動特性が不合格であると判定する。この場合、コンデンサ22に蓄積された電荷が放電されるまで、電流経路62に電流が流れ続けるが、試験装置110には電流が流れ込まないため、試験装置110を過電流から保護することができる。
なお、短絡試験では、被検体であるIGBT2とともにIGBT1も破壊されることが多い。一方、IGBT1が破壊されなかった場合には、IGBT1のセンス電流が閾値以上となり、IGBT1のエミッタ電流の過電流が検知されると、制御部21は、S072により、IGBT1のゲート電極に入力する制御信号をHレベルからLレベルに遷移させることにより、IGBT1をターンオフさせる。この場合、コンデンサ22に蓄積された電荷は放電抵抗23を介して放電される。
一方、S053にてIGBT2が正常にターンオフされることによって電流経路62が遮断され、IGBT2のセンス電流が減少した場合には、制御部21は、IGBT2が破壊されていないと判定し(S06にてNO)、S10により、IGBT2の動特性が合格であると判定する。この場合、IGBT2がターンオフされることによって、電流経路62が遮断されると、コンデンサ22に蓄積された電荷は放電抵抗23を介して放電される。
(2)半導体素子のスイッチング試験
図8は、実施の形態4に係る半導体試験方法の処理手順を説明するためのフローチャートである。図8には、IGBT2を被検体としたときのスイッチング試験の処理手順が例示される。
図8に示すフローチャートは、図3に示したフローチャートにS021およびS073の処理を追加したものである。実施の形態4に係る半導体試験方法では、S02により、試験体100と試験装置110とが電気的に接続され、かつ、制御部21と制御部31とが通信可能に接続されると、制御部31は、S021によりスイッチ33をターンオンさせる。これにより、プローブ41の第1端子とプローブ43の第1の端子との間に、インダクタ32が接続されるため、試験装置110は、図1に示した試験装置110と同じ構成となる。よって、試験装置110は、にインダクタ32を含む電流経路61を形成することが可能となる。
制御部21は、IGBT2が破壊されたと判定した場合(S06にてYES)、S07に進み、IGBT2のエミッタ電流の過電流を検知すると、IGBT1のゲート電極に入力する制御信号をLレベルからHレベルに遷移させることにより、IGBT1をターンオンさせる。このとき、制御部21は、S073により、スイッチ33をターンオフさせる。これにより、電流経路61を完全に遮断することができる。よって、試験装置110をより確実に過電流から保護することができる。
なお、一般的に、半導体スイッチング素子は、ターンオフの速度に比べて、ターンオンの速度が速い。そのため、IGBT1のターンオン(S07)と同時に、スイッチ33をターンオフさせても(S073)、IGBT1のターンオンがスイッチ33のターンオフよりも速くなる。よって、コンデンサ22の放電経路が一瞬でも開放になることがない。
実施の形態5.
(試験体の第3構成例)
図9は、実施の形態5に係る半導体試験装置の構成を示す回路図である。図9を参照して、実施の形態5に係る半導体試験装置110は、図1に示した実施の形態1に係る半導体試験装置110と比較して、試験体の構成が異なる。
第3構成例に係る試験体200は、図1に示した第1構成例に係る試験体100における三相インバータ回路10の直流側に昇圧コンバータ回路210を追加したものである。昇圧コンバータ回路210は、半導体スイッチング素子7,8と、ダイオード17,18と、インダクタ81と、入力電極91,92とを有する。半導体スイッチング素子7,8の各々は、半導体スイッチング素子1~6と同様に、正極、負極および制御電極を有しており、制御部21から制御電極に印加される制御信号に応じてオンオフを制御可能に構成される。図8の構成例では、半導体スイッチング素子7,8はIGBTである。以下の説明では、半導体スイッチング素子7,8を、IGBT7,8とも称する。
昇圧コンバータ回路210において、IGBT7のコレクタ電極は高圧側主電極51と接続され、IGBT8のエミッタ電極は低圧側主電極52および低圧側入力電極92と接続される。IGBT7のエミッタ電極とIGBT8のコレクタ電極とは、インダクタ81の第1端子と接続される。インダクタ81の第2端子は高圧側入力電極91と接続される。
試験体200は、入力電極91,92間に印加される直流電圧を、昇圧コンバータ回路210によって、三相出力電極20に接続される負荷(例えばモータ)を駆動可能な電圧にまで昇圧し、この昇圧した電圧を三相インバータ回路10によって三相交流電圧に変換して負荷に供給するように構成される。具体的には、制御部21は、昇圧コンバータ回路210の出力電圧を目標電圧に設定するためのデューティ比を演算し、その演算したデューティ比に基づいて昇圧コンバータ回路210のIGBT7,8のオンオフを制御するための制御信号を生成する。制御部21はさらに、三相インバータ回路10のIGBT1~6のオンオフを制御するための制御信号を生成する。制御部21は、生成した制御信号を、IGBT1~8の制御電極に入力する。
第3構成例に係る試験体200においても、試験装置110は、実施の形態1に係る半導体試験方法を用いて、三相インバータ回路10を構成するIGBT1~6のスイッチング試験を行なうことができる。
実施の形態6.
図10は、実施の形態6に係る半導体試験装置の構成を示す回路図である。図10を参照して、実施の形態6に係る半導体試験装置110は、図9に示した実施の形態5に係る半導体試験装置110と比較して、試験体200に対する試験装置110の接続関係が異なる。
実施の形態6に係る半導体試験装置110は、試験体200の入力電極91,92間に接続される。具体的には、プローブ41は高圧側入力電極91に接続され、プローブ42は低圧側入力電極92に接続される。
(半導体試験装置の動作)
次に、実施の形態6に係る半導体試験装置110の動作について説明する。
図11は、実施の形態6に係る半導体試験方法の処理手順を説明するためのフローチャートである。図11には、IGBT2を被検体としたときのスイッチング試験の処理手順が例示される。
図11に示すフローチャートは、図3に示したフローチャートにおけるステップS03をステップS031に置き換えたものである。ステップS031では、制御部21は、昇圧コンバータ回路210を構成するIGBT7,8のオンオフを制御することにより、入力電極91,92間に印加される直流電圧を目標電圧(例えば650V)に昇圧する。これにより、主電極51,52間に試験用の直流電圧(例えば650V)を発生させる。
ステップS04では、主電極51,52間に生成された直流電圧を受けて、試験体200内部のコンデンサ22の充電が行なわれる。直流電圧を受けてコンデンサ22が充電されると(S04)、制御部21はIGBT2をスイッチングさせ(S05)、IGBT2のセンス電流に基づいてIGBT2の過電流を検知する。IGBT2のセンス電流が閾値以上となると、制御部21はIGBT1をターンオフさせるとともに、ターンオフさせた後のセンス電流に基づいて、IGBT1が破壊されたか否かを判定する(S06)。センス電流が上昇し続けて閾値以上になった場合、制御部21は、IGBT2が破壊されたと判定する(S06にてYES)。制御部21は、S07に進み、IGBT2のエミッタ電流の過電流を検知すると、IGBT1のゲート電極に入力する制御信号をLレベルからHレベルに遷移させることにより、IGBT1をターンオンさせる。
実施の形態6においても、IGBT1をターンオンさせると、短絡電流はその大部分が図10中に示す電流経路62を流れるため、試験装置110に大電流が流れることを防止することができる。したがって、実施の形態1に係る半導体試験装置および試験方法と同様の作用効果を得ることができる。
以上説明したように、実施の形態6に係る半導体試験装置および試験方法によれば、試験体200内部において主電極51,52間に接続されるコンデンサ22を充電し、コンデンサ22に蓄えられたエネルギーを用いて被検体の試験を実行する構成としたことにより、被検体の破壊が発生した場合に、試験装置に大電流が流れることを防止することができる。
(その他の構成例)
上述した実施の形態1~6に係る半導体試験装置110において、制御部31は、図12に示すように、ファンクションジェネレータ310およびパルスジェネレータ312を用いて構成することができる。図12に示す第1構成例では、ファンクションジェネレータ310は、所望の波形および/または所望の周波数を有する信号電圧を発生させる。パルスジェネレータ312は、ファンクションジェネレータ310により生成された信号電圧に基づいて、試験体100(または200)の三相インバータ回路10(昇圧コンバータ回路210を含む)を制御するための制御信号を生成し、生成した制御信号を制御部21へ送信する。
あるいは、図13に示す第2構成例のように、制御部31は、プロセッサ314、メモリ316、入出力インターフェイス(I/F)318および通信I/F320を有する構成とすることができる。これらの各部は、図示しないバスを介して互いに通信可能に接続される。
プロセッサ314は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などの演算処理部である。プロセッサ314は、メモリ316に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、試験装置110の各部の動作を制御する。
メモリ316、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびフラッシュメモリなどの不揮発性メモリによって実現される。メモリ316は、プロセッサ314によって実行されるプログラム、またはプロセッサ314によって用いられるデータなどを記憶する。
入出力I/F318は、プロセッサ314と、表示部324および入力部322との間で各種データをやり取りするためのインターフェイスである。表示部324は、画像を表示可能な液晶パネルなどで構成される。入力部322は、試験装置110に対するユーザの操作入力を受け付ける。入力部322は、典型的には、タッチパネル、キーボード、マウスなどで構成される。
通信I/F320は、試験装置110と試験体100,200を含む他の装置との間で各種データをやり取りするための通信インターフェイスであり、アダプタまたはコネクタなどによって実現される。なお、通信方式は、無線LAN(Local Area Network)などによる無線通信方式であってもよいし、USB(Universal Serial Bus)などを利用した有線通信方式であってもよい。
実施の形態7.
実施の形態7では、上述した実施の形態1~6において試験体100,200となる半導体装置の製造方法について説明する。言い換えれば、実施の形態7では、実施の形態1~6に係る半導体試験方法を製造工程に含む、半導体装置の製造方法を説明する。
本製造方法により製造される半導体装置は、半導体スイッチング素子を有しており、第1構成例(図1参照)、第2構成例(図5参照)および第3構成例(図9参照)の試験体100,200が適用され得る。以下の説明では、半導体装置は、第1構成例の試験体100(図1参照)であるとする。すなわち、半導体装置は、フルブリッジ型の三相インバータ回路10、制御部21、コンデンサ22および放電抵抗23を有している。
図14は、実施の形態7に係る半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
図14参照して、半導体装置の製造方法は、半導体装置を組み立てる工程(S100)と、組み立てた半導体装置の動特性を試験する工程(S200)と、試験に合格した半導体装置を製品化する工程(S300)とを備える。
半導体装置を組み立てる工程(S100)では、三相インバータ回路10を作製する工程(S110)、制御部21を作製する工程(S120)、作製した三相インバータ回路10、制御部21、放電抵抗23およびコンデンサ22を実装する工程(S130)および、実装した三相インバータ回路10、制御部21、放電抵抗23およびコンデンサ22間を配線する工程(S140)とを有する。
三相インバータ回路10を作製する工程(S110)では、基板上に半導体スイッチング素子(IGBT)1~6およびダイオード11~16が実装される。
制御部21を作製する工程(S120)では、基板上に、制御部21を構成するファンクションジェネレータ(またはマイクロコンピュータ)および、半導体スイッチング素子のゲートドライブ回路などが実装される。
実装する工程(S130)では、半導体装置の筐体に、三相インバータ回路10が作製された基板、および制御部21が作製された基板が実装される。筐体にはさらに、放電抵抗23およびコンデンサ22が実装される。
配線する工程(S140)では、筐体に実装された基板上の電極、放電抵抗23およびコンデンサ22間を配線で接続することにより、三相インバータ回路10、制御部21、放電抵抗23およびコンデンサ22が互いに電気的に接続される。これにより、図1に示す半導体装置(試験体100)が組み立てられる。
なお、半導体装置を組み立てる工程(S100)では、個別に作製した三相インバータ回路10、制御部21などの機能を確認する試験を実施し、当該試験に合格したものを半導体装置の筐体に実装する構成とする。あるいは、三相インバータ回路10および制御部21を個別に作製せずに、半導体装置の筐体にこれらの部品を直接的に作製する構成としてもよい。後者の構成では、前者の構成に比べて、各部品を試験する作業を省略できるため、工数を減らすことができる一方、不良率が悪化する可能性がある。したがって、工数増加による原価率の上昇と、不良率の悪化による原価率の上昇とを比較し、上昇分が少ない構成を採用すればよい。
次に、試験する工程(S200)では、組み立てられた半導体装置を試験体として、特性試験が実行される。本工程(S200)では、図3または図4で説明した処理手順に従って、半導体装置の特性試験が行なわれる。すなわち、半導体装置に対して半導体試験装置110(図1参照)が電気的に接続されると、被検体となる半導体スイッチング素子の動特性の試験(スイッチング試験、短絡試験など)が実行される。
次に、製品化する工程(S300)では、最初に、試験する工程(S200)での試験結果が合格であるか、不合格であるかが判定される(S310)。次に、試験結果が合格(S310にてYES)であった半導体装置について、筐体に上蓋を取り付ける工程(S320)が行なわれる。これにより、半導体装置の筐体が封止されて、製品となる。このとき、試験結果が不合格(S310にてNO)であった半導体装置は除外される。製品化された半導体装置は、出荷する工程(S330)によって出荷される。
図14に示される半導体装置の製造方法のうち、半導体装置を試験する工程(S200)においては、実施の形態1で説明したように、半導体装置内部において主電極51,52間に接続されるコンデンサ22を予め充電し、このコンデンサ22に蓄えられたエネルギーを用いて被検体の特性試験が実行される。これにより、試験中に被検体が破壊した場合において、半導体試験装置に大電流が流れることを防止することができる。この結果、半導体素子の破壊電流による半導体試験装置の損傷の進行を抑えることができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1~8 半導体スイッチング素子、10 三相インバータ回路、11~18 ダイオード、20 三相出力電極、21,31 制御部、22 コンデンサ、23 放電抵抗、30 直流電源、32,81 インダクタ、33 スイッチ、41~44 プローブ、51~53 主電極、54 制御端子、61,62 電流経路、91,92 入力電極、100,200 試験体、110 半導体試験装置、210 昇圧コンバータ回路、310 ファンクションジェネレータ、312 パルスジェネレータ、314 プロセッサ、316 メモリ、318 入出力I/F、320 通信I/F、322 入力部、324 表示部。

Claims (7)

  1. 第1半導体素子および第2半導体素子の直列回路を有する試験体の特性を試験するための半導体試験装置であって、
    前記第1半導体素子および前記第2半導体素子の各々は、正極、負極および制御電極を有しており、前記制御電極に入力される制御信号に応じてオンまたはオフされ、
    前記試験体は、
    前記第1半導体素子の前記正極と電気的に接続される第1主電極と、
    前記第2半導体素子の前記負極と電気的に接続される第2主電極と、
    前記直列回路の出力電極と電気的に接続される第3主電極と、
    前記第1主電極および前記第2主電極の間に接続されるコンデンサとをさらに有し、
    前記半導体試験装置は、
    第1プローブ、第2プローブおよび第3プローブと、
    前記第1プローブおよび前記第2プローブの間に接続される直流電源と、
    前記第1プローブおよび前記第3プローブの間に接続されるインダクタと、
    前記制御信号を生成するための制御部とを備え、
    前記第1プローブが前記第1主電極に接続され、前記第2プローブが前記第2主電極に接続され、前記第3プローブが前記第3主電極に接続されたとき、前記制御部は、
    前記直流電源から供給される直流電圧により前記コンデンサを充電し、
    前記コンデンサを充電した後に、前記第1半導体素子をオフ状態に保持し、かつ、前記第2半導体素子をスイッチングするための前記制御信号を前記第1半導体素子および前記第2半導体素子の前記制御電極にそれぞれ入力し、かつ、
    前記スイッチング中に前記第2半導体素子が破壊されたときには、前記第1半導体素子をオンするための前記制御信号を前記第1半導体素子の前記制御電極に入力する、半導体試験装置。
  2. 前記第1プローブおよび前記第3プローブの間に、前記インダクタと直列に接続されるスイッチをさらに備え、
    前記第1プローブが前記第1主電極に接続され、前記第2プローブが前記第2主電極に接続され、前記第3プローブが前記第3主電極に接続されたとき、前記制御部は、
    前記スイッチをオン状態に保持しながら、前記直流電源から供給される直流電圧により前記コンデンサを充電し、
    前記コンデンサを充電した後に、前記第1半導体素子をオフ状態に保持し、かつ、前記第2半導体素子をスイッチングするための前記制御信号を前記第1半導体素子および前記第2半導体素子の前記制御電極にそれぞれ入力し、かつ、
    前記スイッチング中に前記第2半導体素子が破壊されたときには、前記スイッチをオフするとともに、前記第1半導体素子をオンするための前記制御信号を前記第1半導体素子の前記制御電極に入力する、請求項1に記載の半導体試験装置。
  3. 前記第1プローブが前記第1主電極に接続され、前記第2プローブが前記第2主電極に接続され、前記第3プローブが前記第3主電極に接続されたとき、前記制御部は、
    前記スイッチをオフ状態に保持しながら、前記直流電源から供給される直流電圧により前記コンデンサを充電し、
    前記コンデンサを充電した後に、前記第1半導体素子および前記第2半導体素子をオンするための前記制御信号を前記第1半導体素子および前記第2半導体素子の前記制御電極にそれぞれ入力する、請求項2に記載の半導体試験装置。
  4. 第1半導体素子および第2半導体素子の直列回路を有する試験体の特性を試験するための半導体試験方法であって、
    前記第1半導体素子および前記第2半導体素子の各々は、正極、負極および制御電極を有しており、前記制御電極に入力される制御信号に応じてオンまたはオフされ、
    前記試験体は、
    前記第1半導体素子の前記正極と電気的に接続される第1主電極と、
    前記第2半導体素子の前記負極と電気的に接続される第2主電極と、
    前記直列回路の出力電極と電気的に接続される第3主電極と、
    前記第1主電極および前記第2主電極の間に接続されるコンデンサとをさらに有し、
    前記半導体試験方法は、
    第1プローブおよび第2プローブの間に直流電源を接続し、かつ、前記第1プローブおよび第3プローブの間にインダクタを接続するステップと、
    前記第1プローブを前記第1主電極に接続し、前記第2プローブを前記第2主電極に接続し、かつ、前記第3プローブを前記第3主電極に接続するステップと、
    前記直流電源から供給される直流電圧により前記コンデンサを充電するステップと、
    前記コンデンサを充電した後に、前記第1半導体素子をオフ状態に保持し、かつ、前記第2半導体素子をスイッチングするための前記制御信号を前記第1半導体素子および前記第2半導体素子の前記制御電極にそれぞれ入力するステップと、
    前記スイッチング中に前記第2半導体素子が破壊されたときには、前記第1半導体素子をオンするための前記制御信号を前記第1半導体素子の前記制御電極に入力するステップとを備える、半導体試験方法。
  5. 前記第1プローブおよび前記第3プローブの間に、前記インダクタと直列にスイッチを接続するステップをさらに備え、
    前記コンデンサを充電するステップは、前記スイッチをオン状態に保持しながら、前記直流電源から供給される直流電圧により前記コンデンサを充電するステップを含み、
    前記第1半導体素子をオンするための前記制御信号を前記第1半導体素子の前記制御電極に入力するステップは、前記スイッチをオフするとともに、前記第1半導体素子をオンするための前記制御信号を前記第1半導体素子の前記制御電極に入力するステップを含む、請求項4に記載の半導体試験方法。
  6. 前記コンデンサを充電するステップは、前記スイッチをオフ状態に保持しながら、前記直流電源から供給される直流電圧により前記コンデンサを充電するステップを含み、
    前記コンデンサを充電した後に、前記第1半導体素子および前記第2半導体素子をオンするための前記制御信号を前記第1半導体素子および前記第2半導体素子の前記制御電極にそれぞれ入力するステップをさらに備える、請求項5に記載の半導体試験方法。
  7. 第1半導体素子および第2半導体素子の直列回路を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記直列回路を筐体に実装することにより前記半導体装置を組み立てる工程と、
    前記半導体装置の特性を試験する工程と、
    前記試験する工程において合格した前記半導体装置を製品化する工程とを備え、
    前記第1半導体素子および前記第2半導体素子の各々は、正極、負極および制御電極を有しており、前記制御電極に入力される制御信号に応じてオンまたはオフされ、
    前記半導体装置は、
    前記第1半導体素子の前記正極と電気的に接続される第1主電極と、
    前記第2半導体素子の前記負極と電気的に接続される第2主電極と、
    前記直列回路の出力電極と電気的に接続される第3主電極と、
    前記第1主電極および前記第2主電極の間に接続されるコンデンサとをさらに有し、
    前記試験する工程は、
    第1プローブおよび第2プローブの間に直流電源を接続し、かつ、前記第1プローブおよび第3プローブの間にインダクタを接続するステップと、
    前記第1プローブを前記第1主電極に接続し、前記第2プローブを前記第2主電極に接続し、かつ、前記第3プローブを前記第3主電極に接続するステップと、
    前記直流電源から供給される直流電圧により前記コンデンサを充電するステップと、
    前記コンデンサを充電した後に、前記第1半導体素子をオフ状態に保持し、かつ、前記第2半導体素子をスイッチングするための前記制御信号を前記第1半導体素子および前記第2半導体素子の前記制御電極にそれぞれ入力するステップと、
    前記スイッチング中に前記第2半導体素子が破壊されたときには、前記第1半導体素子をオンするための前記制御信号を前記第1半導体素子の前記制御電極に入力するステップとを備える、半導体装置の製造方法。
JP2020003427A 2020-01-14 2020-01-14 半導体試験装置、半導体試験方法および半導体装置の製造方法 Active JP7304825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020003427A JP7304825B2 (ja) 2020-01-14 2020-01-14 半導体試験装置、半導体試験方法および半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020003427A JP7304825B2 (ja) 2020-01-14 2020-01-14 半導体試験装置、半導体試験方法および半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021110667A JP2021110667A (ja) 2021-08-02
JP7304825B2 true JP7304825B2 (ja) 2023-07-07

Family

ID=77059662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020003427A Active JP7304825B2 (ja) 2020-01-14 2020-01-14 半導体試験装置、半導体試験方法および半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7304825B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024070208A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 ローム株式会社 素子評価装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002353795A (ja) 2001-05-28 2002-12-06 Mitsubishi Electric Corp 半導体保護回路
JP2006280193A (ja) 2005-03-03 2006-10-12 Toyota Motor Corp 駆動回路の異常判定装置およびこれを備える駆動装置並びに駆動回路の異常判定方法
JP2008278291A (ja) 2007-05-01 2008-11-13 Funai Electric Co Ltd 他励式インバータ回路及び液晶テレビジョン
JP2009278791A (ja) 2008-05-15 2009-11-26 Toyota Motor Corp 短絡相特定方法
JP2013110839A (ja) 2011-11-21 2013-06-06 Toyota Motor Corp 電気自動車用のインバータ
JP2014506778A (ja) 2011-02-25 2014-03-17 ディーア・アンド・カンパニー 電力供給前診断を具備した機械システム
JP2014175643A (ja) 2013-03-13 2014-09-22 Sharp Corp 半導体トランジスタのテスト方法
US20150097426A1 (en) 2013-10-04 2015-04-09 Samsung Sdi Co., Ltd. Electric vehicle power conversion system
WO2015198589A1 (ja) 2014-06-26 2015-12-30 株式会社デンソー 半導体素子の検査回路および検査方法
JP2018096755A (ja) 2016-12-09 2018-06-21 株式会社デンソー 半導体素子の検査装置および検査方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002353795A (ja) 2001-05-28 2002-12-06 Mitsubishi Electric Corp 半導体保護回路
JP2006280193A (ja) 2005-03-03 2006-10-12 Toyota Motor Corp 駆動回路の異常判定装置およびこれを備える駆動装置並びに駆動回路の異常判定方法
JP2008278291A (ja) 2007-05-01 2008-11-13 Funai Electric Co Ltd 他励式インバータ回路及び液晶テレビジョン
JP2009278791A (ja) 2008-05-15 2009-11-26 Toyota Motor Corp 短絡相特定方法
JP2014506778A (ja) 2011-02-25 2014-03-17 ディーア・アンド・カンパニー 電力供給前診断を具備した機械システム
JP2013110839A (ja) 2011-11-21 2013-06-06 Toyota Motor Corp 電気自動車用のインバータ
JP2014175643A (ja) 2013-03-13 2014-09-22 Sharp Corp 半導体トランジスタのテスト方法
US20150097426A1 (en) 2013-10-04 2015-04-09 Samsung Sdi Co., Ltd. Electric vehicle power conversion system
WO2015198589A1 (ja) 2014-06-26 2015-12-30 株式会社デンソー 半導体素子の検査回路および検査方法
JP2018096755A (ja) 2016-12-09 2018-06-21 株式会社デンソー 半導体素子の検査装置および検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021110667A (ja) 2021-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4538047B2 (ja) 電力用素子の故障検出装置
CN106688183B (zh) 自灭弧式半导体元件的短路保护电路
CN107820664B (zh) 驱动装置
US8937451B2 (en) Motor control apparatus which discharges stored charge of DC voltage smoothing capacitor when operation becomes halted
JP6822907B2 (ja) 半導体装置、電力変換装置、駆動装置、車両、及び、昇降機
JP2013198185A (ja) スイッチング素子の駆動回路
JP5692185B2 (ja) 半導体モジュール
JP6183460B2 (ja) インバータ装置
JP2018093684A (ja) 半導体装置および電力変換装置
JP2009213305A (ja) 電力変換装置
JP4930866B2 (ja) 電力用素子の故障検出装置
JP7304825B2 (ja) 半導体試験装置、半導体試験方法および半導体装置の製造方法
KR20180117182A (ko) Dc-dc 전압 컨버터의 진단 시스템
JP2019088084A (ja) 判定装置
JP4321491B2 (ja) 電圧駆動型半導体素子の駆動装置
JP7375566B2 (ja) 電圧制御型電力用半導体素子の負荷耐量試験方法および負荷耐量試験装置
CN108684213B (zh) 半导体模块、在半导体模块中使用的开关元件的选定方法以及开关元件的芯片设计方法
JP7370459B2 (ja) 半導体試験装置、半導体試験方法および半導体装置の製造方法
JP6888395B2 (ja) スイッチの駆動回路
JP2020182334A (ja) 駆動回路
JPWO2020121419A1 (ja) 電力用半導体素子の駆動回路、およびそれを用いた電力用半導体モジュール
JP4848714B2 (ja) 半導体電力変換装置
JP2014175643A (ja) 半導体トランジスタのテスト方法
JP6753348B2 (ja) スイッチング素子の駆動回路
EP3376660A1 (en) Control device, inverter, control method, and program

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7304825

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150