JP7304766B2 - 作業車の安全装置 - Google Patents

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Description

本発明は作業車の安全装置に関し,より詳細には,無限軌道や車輪等の走行装置と,前記走行装置を駆動するエンジンやモータ等の駆動源を備えた自走式の作業車において,該作業車が走行する走行面に生じた段差を検出して作業車の走行を停止させる,作業車の安全装置に関する。
自走式作業車の一例として,高所作業車を例に挙げて説明すると,この高所作業車100は,図9に示すように,無限軌道や車輪等の走行装置140(図示の例では無限軌道)と,該走行装置140を駆動するエンジンやモータ等の駆動源(図示せず)を備えた車台110上に,搭乗員等を乗せて昇降するデッキ130を備えると共に,このデッキ130を車台110上で昇降させるための昇降機構120(図示の例ではシザースリンク機構)を備えたもので,デッキ130上に設けた操作盤133を搭乗員が操作することで,高所作業車100を運転できるようにすることでその機動性が高められている。
このような自走式の高所作業車100にあっては,デッキ130上に搭乗した状態で作業車を走行させる場合,搭乗員からは走行面Gに生じた段差(凹凸)が見え難く,段差(凹凸)の存在に気付かずに段差上に高所作業車100を乗り入れてしまうおそれがある。
このようにして段差に乗り入れた際に生じる揺れは,デッキ130に搭乗している搭乗員に恐怖感を抱かせるだけでなく,段差に乗り入れることにより生じる脱輪等は,高所作業車100を走行不能に陥らせ,更には,高所作業車100の転倒事故につながるおそれもある。
特にデッキ130を上昇させた状態では,重心が高く不安定な状態となるため,転倒事故に繋がる危険性が更に増大するだけでなく,転倒した場合,搭乗員はより高い位置から走行面G上に投げ出されることとなるため,その危険度も増す。
更に,走行装置140が無限軌道である場合,図10に示すように走行装置140の一部分が走行面Gに生じた傾斜面や凹部上に達していたとしても,重心が傾斜面や凹部上に至るまでは車台110に傾きが生じないために搭乗員は気付かずに作業車の走行を継続させてしまい,高所作業車の重心が傾斜面や凹部上に到達した際に突如,大きく傾斜することで転倒する。
更に,デッキ130を下降させた状態と,上昇させた状態とでは高所作業車100の重心位置が変化するため,図10に示すように無限軌道140の一部分が傾斜面や凹部上に至り走行面Gから浮いている状態となっていることに気付かずに,搭乗員がデッキ130を上昇させてしまうと,このデッキ130の上昇に伴う重心の移動によって高所作業車100が突如傾き出し,転倒してしまう事故が生じ得る。
このような走行面G上の段差により作業車100が走行不能となり,又は,転倒事故を起こすことを防止するために,走行面Gの段差を検出して,走行装置140が走行面Gに生じた凸部に乗り上げ,又は凹部に脱落する前に,高所作業車100の走行を停止させることも考えられる。
このような観点から,車体の進行方向前方側の地面の段差の大きさを検出する,赤外線センサ等の非接触式の段差検出手段と,前記段差検出手段により検出された前記段差の大きさが予め定めた所定値よりも大きいときに前記車体の走行規制(停止を含む)を行う走行制御手段を設けた,高所作業車の安全装置も提案されている(特許文献1の請求項4,段落[0008],図2)。
また,後掲の特許文献2には,自走式の移動装置(図示せず)に,走行面上に生じた『凹部』を段差として検出する,リミットスイッチから成る接触式の段差検出手段260を設けることが記載されており,この段差検出手段260として,図11に示すように,走行面に接触して回転する接触子261が走行面の凹部に嵌ると,図11(C)中に破線で示す位置に接触子261が下降し,この接触子261の下降に伴う回転軸の回転をスイッチ263が検出して段差(凹部)の存在を検出できるように構成されている。
そして,この段差(凹部)の検出に伴い,特許文献2に記載の移動装置(図示せず)では,移動制御手段(図示せず)が移動装置の走行を停止させる処理を行うことで,移動装置に設けた駆動輪(図示せず)が段差(凹部)に嵌って脱輪することが防止できるようにしている(特許文献2の請求項6,段落[0011],図8,図9)。
更に,特許文献3には,走行面G上に存在する『凸部』を段差として検出するリミットスイッチ型の接触式段差検出手段として,図12に示すように,接触子361と,この接触子361の上下動に伴って揺動してスイッチ363のスイッチレバー364を操作する操作体であるスイングアーム362,及び前記スイッチ363を備えた接触式の段差検出手段360が記載されている。
この段差検出手段360では,図12(A)に示すように車台310の底面と走行面G間のクリアランスが広く保たれている状態から,車台310が走行面Gに生じている凸部上に移動して,車台310の底面と走行面G間のクリアランスが狭まって接触子361が上昇移動すると,スイングアーム362がスイッチレバー364を押し上げることで走行面G上に生じた凸部を段差として検出することができるように構成されており,この段差(凸部)の検出によって走行状態を変更することにより,走行不能の状態に陥ることが防止されている(特許文献3の請求項1,段落[0012],[0038],図1,図2)。
特開2001-151497号公報 特開2002-366226号公報 特開2014-176508号公報
以上で紹介した特許文献1に記載の安全装置では,段差検出手段により検出された段差の大きさが予め定めた所定値よりも大きいときに前記車体の走行規制(停止を含む)を行う走行制御手段を設けたことで,高所作業車を走行不能となし,あるいは高所作業車を転倒させる程の大きな段差への乗り入れを事前に規制することができる。
また,赤外線センサによる段差の検出では,段差が凹部又は凸部のいずれの場合にもこれを段差として検出することができる。
しかし,特許文献1の構成では,赤外線センサ等の段差検出手段からの段差検出信号に基づき,段差の有無だけでなく,検出された段差が所定値よりも大きいか否かについても判断して走行規制を行うため,制御が複雑となると共に,段差の大きさの判断と,判断結果に基づく走行制御を実行するための構成(プログラム等)が必要となる等,装置構成も複雑となる。
しかも,赤外線センサはピンポイントでの検出となるため検出漏れが生じ易く,段差を検出できずに段差上に走行装置が乗り入れれば,依然として走行不能や転倒等が生じる危険がある。
このような検出漏れを回避しようとすれば,取り付ける赤外線センサの数を増やす等して検出精度を上げることも考えられるが,この場合には,部品点数の増加と取り付け工数の増加によって高所作業車の製造コストが上昇する。
一方,前掲の特許文献2や特許文献3に記載されているようなリミットスイッチ型の接触式の段差検出手段を設ける場合には,単純な装置構成により,かつ,複雑な判断などの処理を行うことなく,スイッチ263,363のON,OFFに基づいて走行面Gの段差を検出して走行停止等の処理を行うことができる。
しかし,前掲の特許文献2又は特許文献3に記載されたリミットスイッチ式の段差検出手段260,360では,走行面Gに生じた『凹部』(特許文献2)又は『凸部』(特許文献3)のいずれか一方しか検出することができず,前掲の特許文献2又は3に記載の方法で段差の検出を行う場合,凸部及び凹部のいずれともに検出できるようにするには,凹部検出用の段差検出手段(特許文献2)と,凸部検出用の段差検出手段(特許文献3)の双方を搭載する必要がある等,装置構成が複雑になると共に,多数の段差検出手段の設置スペースの確保が必要となる。
更に,図11に示すように走行面G上の凹部の存在を接触子261の下降によって検出するリミットスイッチ式の段差検出手段260では,走行面G上に接触子261が乗り越えることのできない大きさの凸部が存在すると,接触子261が凸部の側面に衝突して破損するおそれがある。
加えて,走行面の段差を検出して作業車の走行を非常停止させる場合,非常停止を行う前に,搭乗員に対し事前に段差の存在を警告できるようにすることが好ましい。
なお,以上の説明では,作業車の一例として高所作業車を例に挙げて説明したが,走行面の段差により走行不能に陥り,また,転倒等の事故が発生するという問題は,高所作業車に特有の問題ではなく,例えばフォークリフト等のその他の自走式の作業車全般に共通する問題である。
また,走行面上に存在する段差によって走行不能となり,又は転倒すると言った問題は,搭乗員が運転を行う場合のみならず,搬送用ロボット等のように自動運転が行われる場合にも同様に生じ得る問題である。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたもので,ポテンショメータやリニアエンコーダ等の接触式段差検出手段としてのセンサの他,前述したリミットスイッチ式の段差検出手段を使用した場合にも,その配置を工夫することで,単一のリミットスイッチ式の接触式あるいは,リニアエンコーダ等の段差検出手段によっても走行面Gに生じた凸部と凹部のいずれも段差として検出して作業車の走行を停止させることができる作業車の安全装置を提供することを目的とする。
また,前述の目的に加え,さらに,前述の段差検出手段が走行面上の凸部と衝突して破損等することを未然に防止することができ,従って,故障等が生じ難い,作業車の安全装置を提供することを目的とする。
更に,本発明は,搭乗員に対し,前述した作業車の走行停止(非常停止)に先立ち,走行面Gにおける段差の存在を搭乗員に対し警告することができる作業車の安全装置を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と,発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明の作業車の安全装置は,
床面や路面等の走行面G上を走行可能と成す無限軌道や車輪等の走行装置40を備えた車台10を有する自走式の作業車1の安全装置50において,
前記安全装置50が,
前記走行面Gと接触する接触子61,及び,該接触子61が所定下降高さΔ以上下降したときに走行面に対して凸又は凹の段差があることを検出して,段差検出信号を出力する出力部を有する接触式段差検出手段60と,
前記接触式段差検出手段60からの段差検出信号を受信して前記走行装置40を停止(反対方向への走行開始に伴う一時停止又は瞬停を含む)させる動作規制手段71から成り,
前進又は後退いずれかの走行時における前記作業車1の進行方向を前方側,これとは反対方向を後方側として,前記接触式段差検出手段60を,前記車台10の左右に設けた前記走行装置40の前記前方側の端部40aよりも前記後方側で前記走行装置40のそれぞれに車台内側又は車台外側に隣接して前記車台10に取り付けると共に,
段差の無い状態の前記走行面Gに対する前記走行装置40の接触範囲を接地領域CAとし,
前記接触式段差検出手段60の前記接触子61を,前記接地領域CAの前記前方側における端部CA1又はその近傍位置において前記段差の無い状態の前記走行面Gと接触させたことを特徴とする(請求項1;図1,図4及び図5参照)。
前記動作規制手段71が,前記接触式段差検出手段60からの段差検出信号の受信により,該段差検出信号の受信時における進行方向前方への走行を不可と成す動作規制を行うように構成するものとしても良い(請求項2;図3参照)。
前記接触式段差検出手段60が,先端62a側に前記接触子61が取り付けられていると共に,他端62b側を前記車台10に擺動可能に軸支されたスイングアーム62を備え,
前記接触子61の下降時,該接触子61が,前記進行方向における前記後方側に向かって移動しながら下降するように前記スイングアーム62を配置するものとすることができる(請求項3;図6参照)。
また,前記走行装置40の前記前方側における外縁のうち,前記走行装置40の乗り上げを規制する凸部の高さの最小値Hminから,前記接触子61の前記所定下降高さΔを減じた高さ(Hmin-Δ)に対応する高さ位置にある点を基準点Xとし,
該基準点Xよりも前記接触子61が前記後方側に配置することが好ましい(請求項4;図4,図5参照)。
前記作業車1が,前記車台10上で昇降するデッキ30と,前記デッキ30を昇降させる昇降機構20を備えた高所作業車である場合,
前記動作規制手段71に,前記接触式段差検出手段60からの段差検出信号の受信により,前記デッキ30の上昇を不可と成す動作規制を行わせるようにしても良い(請求項5;図3参照)。
更に,同様に前記作業車1が,前記車台10上で昇降するデッキ30と,前記デッキ30を昇降させる昇降機構20を備えた高所作業車である場合,
前記動作規制手段71が,前記デッキ30が所定の高さよりも高い位置に上昇している場合に前記接触式段差検出手段60からの段差検出信号を受信したときに,走行を不可と成す動作規制を行うようにしても良い(請求項6;図3参照)。
更に,前記接触式段差検出手段60よりも前記前方側における車台10上の所定の位置に,該位置に対し前記前方側及び/又は下方の走行面G上における所定の高さ又は所定の深さを超える段差の有無を検出する光電センサ等の非接触式段差検出手段81を設けると共に,前記非接触式段差検出手段81による段差の検出時,警告表示手段83を作動させる,警告実行手段82を設けるものとしても良い(請求項7;図8参照)。
上記非接触式段差検出手段81,警告実行手段82,及び警告表示手段83は,これらを共通のボディー86に取り付けて一体的に形成した警告ユニット80を設けるものとしても良く,この警告ユニット80を,例えばボルト止めやマグネットによる貼着等によって前記車台10に着脱可能に取り付けるものとしても良い(請求項8;図8参照)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明の作業車1の安全装置では,以下の顕著な効果を得ることができた。
前述した接触式段差検出手段60を,前記車台10の左右に設けた前記走行装置40(,40;一側のみ図示)の前記前方側の端部40aよりも前記後方側で,該走行装置40のそれぞれに車台内側又は車台外側に隣接した位置で前記車台10に取り付けると共に,
段差のないとき,前記接触式段差検出手段60の前記接触子61が,前記接地領域CAの前記前方側における端部CA1又はその近傍位置において前記走行面Gと接触するよう構成したことで,リミットスイッチであれば,信号を出力する単一のスイッチ本体63のみを備えた接触式段差検出手段60によって,走行面Gに生じた凸部と凹部の双方を検出することができた。
すなわち,前掲の特許文献2及び3に記載の段差検出手段260,360では,走行面の凹部に嵌った接触子261の下降〔図11(C)における接触子261の破線位置への下降〕をスイッチ263で検出するか(特許文献2),又は,走行面Gの凸部上に乗り上げた接触子361の上昇〔図12(B)参照〕をスイッチで検出する構成(特許文献3)であり,走行面G上の凹部又と凸部のいずれか一方しか段差として検出することができない。
これに対し,本願の構成では,図7(A)に示すように,走行面Gに凹部が生じている場合,接触子61が凹部上に至って走行面Gとの接触が解除されて所定の下降高さΔ以上下降することでスイッチ本体63がON又はOFFとなって段差が検出される点は前掲の特許文献2に記載の段差検出手段と同様であるが,図7(B)に示すように,走行面Gに凸部が生じている場合には,走行装置40が凸部上に乗り上げようとして進行方向に走行した際に走行装置40の接地領域CAの前記前方側端部CA1が走行面Gより高さΔ浮き上がると,この浮き上がり分,接触子61が下降することでスイッチ本体63のスイッチレバー64が操作されて段差の存在が検出される。
従って,本発明の安全装置では,接触式段差検出手段60の取り付け位置を工夫したことで,1台のスイッチ本体63によって,走行面G上の凹部と凸部の双方を段差として検出することができるものとなっている。
なお,走行面Gの段差の検出を,接触式の段差検出手段60によって行う場合,走行面Gの段差(特に凸部)との衝突によって段差検出手段60が破損するおそれがある。
しかし,本発明の安全装置では,前述したように前記接触式段差検出手段60を,前記走行装置40の前記前方側の端部40aよりも前記後方側に配置したことで,例えば建築物における壁面のように,作業車1の進行方向前方側に走行装置40が乗り上げることのできない大きさの凸部に衝突する場合には,走行装置40の端部40aが衝突して接触式段差検出手段60が衝突することはなく,このような衝突に伴う接触式段差検出手段60の破損が防止されている。
また,走行装置40の接触子61をスイングアーム62の先端62a側に取り付けて,接触子61の下降時,該接触子61が進行方向後方側に向かって移動できるようにした構成では,走行面G上に存在する凸部が仮に接触子61と衝突したとしても接触子61は前記後方側に移動することができると共に,この接触子61の前記後方側への移動中に作業車1が走行を停止することで,接触式段差検出手段60の破損が防止される。
特に,接触子61が図4及び図5中の拡大図内に示した基準点Xよりも前記後方側に配置されるように構成した場合には,走行装置40が走行面G上の凸部に乗り上げて進行方向に移動しても,凸部が基準点Xに到達するまでに走行装置40が高さΔ,走行面Gより浮き上がることで,接触子61が下降して作業車1は走行を停止することで,図5に示したように,例えば接触子61を,垂直方向に進退移動するプランジャ62’に取り付けた構造とした場合であっても凸部に対する接触子61の衝突を防止することができた。
なお,本発明の安全装置では,走行面Gの段差が凸部である場合,接触式段差検出手段60は車台10が傾いた状態で段差を検出して走行を停止させることとなる。
そのため,前記作業車1が高所作業車である場合,前記動作規制手段71に,前記デッキの上昇を不可と成す動作規制を行う機能を持たせることで,車台10が傾いた状態でのデッキ30の上昇を規制し,また,デッキが所定の高さ以上に上昇した状態で走行している場合には,走行を不可と成す動作規制をすることで,転倒等の発生をより確実に防止できるようにしている。
更に,前記接触式段差検出手段60に対し前記作業車1の進行方向前方側における車台10上に,該位置に対し進行方向前方側及び/又は下方の走行面G上の段差の有無を検出する非接触式段差検出手段81を設けると共に,前記非接触式段差検出手段81による段差の検出時,警告表示手段83を作動させる,警告実行手段82を設けたことで,接触式段差検出手段60による段差の検出に伴う作業車の非常停止が行われる前に,段差の存在を搭乗員に知らせることができ,搭乗員は,その後に起こる非常停止に備えることができ,又は,操舵操作等によって段差を回避する措置を講じることもできる。
なお,前記非接触式段差検出手段81と前記警告表示手段83や警告実行手段82は,これらを共通のボディー86に取り付けて一体的な警告ユニット80を形成し,該警告ユニット80を,(例えばボルト止めや,ボディーに設けたマグネットによる貼着等によって)前記車台10に着脱可能に取り付けた構成では,オプションとしての警告ユニット80の装着が容易であると共に,使用環境や用途等に応じて警告ユニット80の着脱を容易に行うことができた。
本発明の安全装置が適用される高所作業車(デッキ下降時)の側面図。 高所作業車のデッキ部分の側面図。 本発明の安全装置を含む制御機構の機能ブロック図。 高所作業車の走行装置(無限軌道)と接触式段差検出手段の配置に関する説明図。 高所作業車の走行装置(車輪)と接触式段差検出手段の配置に関する説明図。 接触式段差検出手段の一構成例の概略断面説明図であり,(A)は段差非検出時,(B)は段差検出時の状態を示す。 本発明の安全装置を備えた作業車における段差検出原理の説明図であり,(A)は段差が凹部である場合,(B)は段差が凸部である場合。 警告ユニットの概略説明図。 デッキを備える作業車(デッキ上昇時)の側面図。 走行装置として無限軌道を備えた作業車の説明図。 従来の接触式段差検出手段の説明図(特許文献2の図8に対応)。 従来の接触式段差検出手段の説明図(特許文献3の図2に対応)。
以下に,添付図面を参照しながら本発明の安全装置50を備えた作業車1について説明する。
なお,以下の説明では,本発明の安全装置50を適用する作業車の一例として高所作業車1を例に挙げて説明するが,本発明の安全装置50は高所作業車1に限定されず,例えばフォークリフト等の高所作業車以外の自走式の作業車に対しても適用可能である。
〔高所作業車の全体構成〕
図1において,符号1は本発明の安全装置50が適用される作業車としての高所作業車であり,この高所作業車1は,幅方向の両側にそれぞれ走行装置40を備えた車台10と,該車台10上にシザースリンク機構からなる昇降機構20を介して昇降するデッキ30を備えている。
このデッキ30には防護柵31が設けられる等して,このデッキ30上に搭乗した搭乗員や荷物等の落下が防止されている。
このデッキ30には,更に,図2に示すようにデッキ30の床面32がスライドしてデッキ30の一端30a側に迫り出す,張り出しデッキ乃至は延長デッキとして構成することもでき,この場合には,デッキ30の床面32は,第1床面32a及び第2床面32bの二重に構成する。もっとも,デッキの床面32は,スライドを行わない固定式のものであっても良い。
なお,図1中の符号33は,デッキ30の一端側30aにおいて防護柵31に取り付けられた操作盤であり,デッキ30上に搭乗した搭乗員が,この操作盤33に設けられたスイッチやレバー等を操作することにより,高所作業車1の前進,後退,操舵等の走行操作,デッキ30の昇降操作,床面32のスライド操作等の各操作指令を入力することができるように構成されている。
この操作盤33を介して入力された操作指令は,図3に示すようにマイクロコントローラ等によって構成される制御装置70に入力され,この制御装置70において実現される走行制御手段72が走行用のモータや操舵装置の動作を制御し,また,昇降制御手段73が昇降機構20の昇降動作を制御し,更に,床面スライド制御手段74が床面スライド機構の動作を制御することで,搭乗員による操作盤33の操作に従った各部の動作が行われるように構成されている。
なお,本実施形態では,デッキ30の床面のスライドを,搭乗員による操作盤33の操作に従って,床面スライド制御手段74が床面スライド機構に行われる構成として説明したが,この構成に代え,又はこの構成と共に,床面のスライドを手動で行うことができるように構成するものとしても良い。
前述の走行装置40として,図示の実施形態では,無限軌道45を採用している。
この無限軌道45は,図4に示すように,図示せざるモータ等によって駆動される起動輪41と,この起動輪41の反対側の端部に設けられた誘導輪42,起動輪41と誘導輪42間に設けられた転輪43a~43c,及びこれらを囲む履帯44によって構成さている。
図示の実施形態では,転輪43aの下方位置から誘導輪42の下方位置に至る部分が,履帯44が走行面Gと接触する範囲,すなわち,接地領域CAとなっている。
従って,図示せざるモータ等の駆動源の回転駆動力を起動輪41に伝達して回転させると,履帯44は,接地領域CAを走行面Gと接触させた状態で回転することで,高所作業車1が走行することができるように構成されている。
なお,図示の実施形態では,前述の走行装置40として無限軌道45を採用する例について説明したが,この構成に代え,図5に示すように車台10の左右にそれぞれゴムタイヤ等を履かせた車輪46,47を設けて走行装置40としても良い。
以上のように構成された自走式の高所作業車1には,本発明の安全装置50を構成する,接触式段差検出手段60と,該接触式段差検出手段60が段差を検出した際に,高所作業車1の走行を停止すると共に,デッキ30の上昇を規制する動作規制手段71を設け(図3参照),これにより,走行装置40が走行面G上に生じた段差に乗り入れることで走行不能に陥り,又は,転倒事故等が発生することが防止されている。
この安全装置には,更に,光電センサ等の非接触で床面の段差を検出する非接触式段差検出手段81と,この非接触式段差検出手段81による段差の検出に伴って,搭乗員に対し警告音や警告灯の点灯によって警告する警告表示手段83,及び,前記警告表示手段83を作動させる,警告実行手段82を設けることができ,図示の実施形態では,この非接触式段差検出手段81と警告実行手段82,及び警告表示手段83を,共通のボディー86に取り付けて一体的な警告ユニット80として構成し,この警告ユニット80を車台10に着脱可能に取り付けることができるようにしている。
〔接触式段差検出手段〕
前述の接触式段差検出手段60は,図6に示すように高所作業車1が走行する走行面Gに対し接触子61を接触させることで走行面Gの段差を検出するもので,これらの機械的接触式段差検出手段としては,ここで実施例として挙げたリミットスイッチの他,ポテンショメータやリニアエンコーダ等のセンサによって構成することができる。
図6に示す実施形態では,一例として走行面Gと接触する接触子として,走行面Gに対し回転しながら接触するタッチローラ61を設けると共に,このタッチローラ61を先端62a側に回転自在に軸支すると共に,走行面が有する凹凸に伴うタッチローラ61の上下動に伴って擺動又は進退移動する,スイングアーム62(図4及び図6)やプランジャ62’(図5)等の操作体を備え,該操作体の擺動や進退移動によって,車台10に取り付けたスイッチ本体63のスイッチレバー64を操作することで,スイッチ本体63内に設けられた接点(図示せず)を開閉して,タッチローラ61の所定下降高さΔの下降を電気信号として取り出すことができるように構成されている。
図4及び図6に示した接触式段差検出手段60では,スイングアーム62の他端62b側をスイッチ本体63近傍で車台10に擺動可能に軸支して,スイングアーム62の擺動によってスイッチ本体63のスイッチレバー64を操作することができるように構成している。
これにより,タッチローラ61が走行面Gと接触している図6(A)の状態では,スイッチレバー64はスイッチ本体63内に内蔵されているスプリング(図示せず)によってケーシング外に突出した状態にあるが,タッチローラ61と走行面Gとの接触が解除されてタッチローラ61が所定の高さΔ以上下降すると,この下降に伴いスイングアーム62がスイッチ本体63に近付くように擺動して,スイッチレバー64をスイッチ本体63のケーシング内に押し込むことで,スイッチ本体63内に設けられている接点が開き又は閉じてタッチローラ61の下降動作を電気信号として取り出すことができるように構成されている。
また,図5に示すように操作体としてプランジャ62’を備えた接触式段差検出手段60では,タッチローラ61と走行面Gの接触が解除されると,プランジャ62’が,これを下向きに付勢する付勢手段(図示の例ではコイルスプリング65)によって下降することで,スイッチレバー64がスイッチ本体63のケーシングより飛び出すことで,スイッチ本体63に内蔵された接点が開き又は閉じることで,タッチローラ61の所定下降高さΔの下降を電気信号として取り出すことができるように構成されている。
この接触式段差検出手段60は,車台10の左右にそれぞれ設けられた走行装置40のそれぞれ進行方向前方側の端部40a側に,該端部40aよりも後方側で,かつ,各走行装置40に隣接してそれぞれ設けられている。
ここで,高所作業車1の進行方向としては,前進走行時の進行方向と,後退走行時の進行方向とがあり,これらのいずれの進行方向共に,本発明でいう進行方向であるが,デッキ30上に搭乗した搭乗員からは,前進走行時における進行方向前方側よりも,後退走行時における進行方向前方側の走行面Gの状態の方が確認し難くなっていることに鑑み,本実施形態では,高所作業車の後退走行時における進行方向(図1,4,5中,紙面左側に向かう進行方向)を進行方向とし,該進行方向における前方側の端部40a側に,前述の接触式段差検出手段60を設けている。
もっとも,この接触式段差検出手段60は,前進走行時における進行方向(図1,4,5中,紙面右側に向かう進行方向)を進行方向とし,その前方側(紙面右側)における走行装置40の端部40b側に設けるものとしても良く,また,双方共に設けるものとしても良い。
この接触式段差検出手段60のタッチローラ61は,走行面Gに段差のない状態では,走行装置40(図4の例では走行装置である無限軌道45の履帯44)の走行面Gに対する接触範囲である接地領域CAの進行方向前方側の端部CA1又はその近傍の位置において前記走行面Gと接触するように構成されている。
走行装置40が無限軌道45である図4の実施形態では,接地領域CAの進行方向前方側端部CA1においてタッチローラ61を走行面Gと接触させる構成としているが,走行装置40が無限軌道45である場合,進行方向前方側端部CA1の近傍であれば,その前方側又は後方側のいずれで接触させるものとしても良い。
一方,図5に示すように走行装置40が車輪46,47である場合には,無限軌道の場合に比較して接地領域CAが狭く,段差が凹部である場合,この凹部の開始点が接地領域CAの中間点Mに至る前に走行を停止して脱輪を防止する必要があることから,タッチローラ61を接地領域CAの進行方向前方側端部CA1よりも前方側で走行面Gと接触させることが好ましい。
図4及び図5のいずれの構成においても,タッチローラ61は,図4及び図5中の拡大図中に示した点Xよりも進行方向後方側に配置されるように,その取り付け位置及びサイズを選択することが好ましい。
ここで,点Xは,進行方向前方側における走行装置40の外周(図5の例では履帯44の外周,図5の例では車輪47の外周)のうち,高さ(Hmin-Δ)に当たる部分であり,ここでΔは接触式段差検出手段60に設けたスイッチ本体63をON,OFF動作させるために必要なタッチローラ61の所定下降高さ,Hminは走行装置の乗り上げを規制する凸部の高さの最小値である。
このように,走行装置40との関係において接触式段差検出手段60を前述の位置に設けることで,図7(A)に示すように,走行面Gに生じた段差が凹部である場合,高所作業車1の走行(後退走行)によって接触式段差検出手段60のタッチローラ61が凹部上に至って所定高さΔ下降すると,これにより,スイッチ本体63がON(又はOFF)となり,走行面Gに段差が存在することが検出される。
一方,図7(B)に示すように,走行面Gに生じた段差が凸部である場合,走行装置40がこの凸部に乗り上げようとして走行装置40が走行面Gより高さΔ浮き上がると,タッチローラ61が所定下降高さΔ下降してスイッチ本体63がON(又はOFF)となり,走行面Gに段差が存在することが検出される。
特に,前述した基準点Xよりも進行方向後方側にタッチローラ61を配置した構成では,凸部の高さが最小値Hminの場合であっても,凸部の開始点が基準点Xに至ると走行装置40が高さΔ浮き上がって作業車1の走行が停止する(最小値Hminより高い凸部では更に基準点Xの手前で停止する)ので,図5に示したように操作体としてプランジャ62’を備えた接触式段差検出手段60を採用した場合(従って,タッチローラ61が進行方向後方側に移動しない構成とした場合)であっても,この基準点Xよりも進行方向後方側に配置されたタッチローラ61が凸部に衝突することが防止される。
このように,本発明の構成では,走行面G上に生じた凹部及び凸部のいずれ共,タッチローラ61の下降移動によって検出することができ,接触式段差検出手段60を,単一のスイッチ本体63のみを備えた構成としながら,走行面G上の凹部及び凸部のいずれも段差として検出することができるように構成されている。
また,接触式段差検出手段60を車台10の左右に設けた走行装置40のそれぞれに近接して設けたことで,走行面G上に生じた段差が,右側又は左側いずれか一方の走行装置40の走路上にのみ存在する場合,双方の走路上に存在する場合のいずれにおいても,段差の検出が可能となっている。
しかも,この接触式段差検出手段60は,走行装置40の進行方向前方側の端部40aよりも進行方向後方側に配置されていることから,走行装置が乗り上げることのできないような大きな凸部(例えば建物の壁面)に対する衝突時には,走行装置40の先端部40aが凸部(壁面)と衝突するが,接触式段差検出手段60が衝突することはなく,この点においても接触式段差検出手段60の破損等が防止される。
〔動作規制手段〕
前述の動作規制手段71は,前記接触式段差検出手段60からの段差検出信号を受信して,高所作業車1の走行を停止すると共に,デッキの上昇操作を制限するもので,本実施形態では,一例として前述した走行制御手段72,昇降制御手段73,及び,床面を自動でスライドさせる場合には更に床面スライド制御手段74等を実現する制御装置70においてこれを実現している(図3参照)。
そして,前記接触式段差検出手段60からの段差検出信号を受信すると,動作制御手段71は,走行制御手段72に対し,走行装置40を駆動するモータを停止させる処理を行わせると共に,昇降制御手段73に対し,搭乗員が操作盤33を介して入力されたデッキの上昇指令を無視させて,デッキの上昇操作を行えないように制御する。
なお,床面スライド制御手段74が設けられている場合,動作規制手段71は,更に接触式段差検出手段60による段差の検出時,床面スライド制御手段74による床面のスライド操作を制限するものとしても良い。
〔警告ユニット〕
なお,図1中の符号80は警告ユニットであり,前述した接触式段差検出手段60の取り付け位置に対し,更に進行方向前方側において車台10に取り付けられている。
この警告ユニット80には,該警告ユニット80の取付け位置よりも進行方向前方側,及び/又は,下方における走行面G上の段差の有無を検出する,赤外線センサ等の光電センサから成る非接触式段差検出手段81と,スピーカー83aや警告灯83b等の警告表示手段,前記非接触式段差検出手段81からの段差検出信号に基づいて,前記警告表示手段83に警告音の出力や点灯を行わせる,電子制御装置によって実現される警告実行手段82,及びこれらの動作に必要なバッテリ等の電源84及び,電源スイッチ85等の構成機器を共通のボディー86に組み込んで一体的に形成したもので,本実施形態では,この警告ユニット80のボディーに設けたマグネット(図示せず)により,高所作業車1の車台10の側面に容易に着脱できるように構成されている。
なお,図示の実施形態では,この警告ユニット80を進行方向前方側における車台10の側面(後退方向を進行方向とする図示の実施形態では,高所作業車1の車台10のリヤエンド)に取り付ける構成を示しているが,高所作業車1の前進運転時の進行方向前方側における段差を検出するために,前述した接触式段差検出手段60を車台10のフロントエンド側に配置した構成では,この警告ユニット80についても,車台10のフロントエンド側に設ける。
また,本実施形態では,前述した非接触式段差検出手段81,警告実行手段82を実現するコントローラ,スピーカー83aや警告灯83b等の警告表示手段83,バッテリ84等の電源,及び電源スイッチ85等を,高所作業車1の車台10とは別途設けたボディー86に組み込む構成について説明したが,これらの構成機器は,高所作業車1を構成する車台10やデッキ30等の適宜位置に組み込み又は取り付ける構成としても良い。
このように,車台10やデッキ30に前述した警告ユニット80の構成機器を組み込む場合,これらの構成機器の動作電源を,車台10に設けた図示せざる走行用のバッテリ等と共用することで,別途バッテリ84を搭載しない構成とするものとしても良い。
〔動作等〕
以上のように構成された本発明の安全装置を備えた高所作業車1では,デッキ30上に搭乗した搭乗員が,操作盤33に設けられているスイッチ類やレバー類を操作して,デッキ30上に搭乗した状態で,高所作業車1を運転することができるように構成されている。
搭乗員による高所作業車1の後退運転時,走行面G上の段差は,接触式段差検出手段60よりも進行方向前方側に取り付けられている警告ユニット80に設けられた非接触式段差検出手段81によってまず検出される。
非接触式段差検出手段81からの段差検出信号は,警告実行手段82に入力され,警告実行手段82は,警告表示手段83であるスピーカー83aに警告音を出力させると共に,警告灯83bを点灯させて,搭乗員に対し段差が検出されたことを警告する。
この警告後も,搭乗員が高所作業車1の停止や方向転換等の対応を取ることなく,進行方向前方側へ更に移動(後退)して,段差が,車台10の左右に設けられた走行装置40の近傍に設けた接触式段差検出手段60の取り付け位置に到達すると,接触式段差検出手段60がこの段差を検出し,この接触式段差検出手段60からの段差検出信号に基づいて,動作規制手段71は,走行制御手段72による高所作業車1の走行を停止させると共に,昇降制御手段73に,操作盤33によって入力されたデッキ30の上昇操作を無視させる。
これにより,段差の存在を示す警告に対し,搭乗員が段差を回避する操作を行わず,又は,段差を回避する操作に遅れが生じた場合であっても,高所作業車の走行装置が凹部内に脱落する前に走行を停止し,または,車台が大きく傾くまで凸部上に乗り上げることが防止されることで,高所作業車が走行不能に陥り,又は転倒等することが防止される。
1 作業車(高所作業車)
10 車台
20 昇降機構(シザースリンク機構)
30 デッキ
30a 一端側(デッキの)
31 防護柵
32 床面(デッキの)
32a 第1の床面
32b 第2の床面
33 操作盤
40 走行装置(無限軌道又は車輪)
40a 進行方向前方側の端部(走行装置の)
41 起動輪
42 誘導輪
43(43a~43c) 転輪
44 履帯
45 無限軌道
46,47 車輪
50 安全装置
60 接触式段差検出手段
61 接触子(タッチローラ)
62 操作体(スイングアーム)
62a 先端(スイングアームの)
62b 他端(スイングアームの)
62’ 操作体(プランジャ)
63 出力部(スイッチ本体)
64 スイッチレバー
65 付勢手段(スプリング)
70 制御装置
71 動作規制手段
72 走行制御手段
73 昇降制御手段
74 床面スライド制御手段
80 警告ユニット
81 非接触式段差検出手段
82 警告実行手段
83 警告表示手段
83a スピーカー
83b 警告灯
84 電源(バッテリ)
85 電源スイッチ
86 ボディー
100 高所作業車
110 車台
120 昇降機構(シザースリンク機構)
130 デッキ
133 操作盤
140 走行装置(無限軌道)
260 段差検出手段
261 接触子
263 スイッチ
310 車台
360 段差検出手段
361 接触子
362 操作体(スイングアーム)
363 スイッチ
364 スイッチレバー
G 走行面
Δ 所定下降高さ
Hmin 走行装置の乗り上げを規制する凸部の高さの最小値
CA 接地領域
CA1 接地領域の前方側端部
X 基準点(接触子の配置に関する)
M 設置領域の中間点

Claims (8)

  1. 走行面上を走行可能と成す走行装置を備えた車台を有する自走式の作業車の安全装置において,
    前記安全装置が,
    前記走行面と接触する接触子,及び,該接触子が所定下降高さ以上下降したときに,走行面に対して凸又は凹の段差があることを検出して段差検出信号を出力する出力部を有する接触式段差検出手段と,
    前記接触式段差検出手段からの段差検出信号を受信して前記走行装置を停止させる動作規制手段から成り,
    前進又は後退いずれかの走行時における前記作業車の進行方向を前方側,これとは反対方向を後方側として,前記接触式段差検出手段を,前記車台の左右に設けた前記走行装置の前記前方側の端部よりも前記後方側で前記走行装置のそれぞれに車台内側又は車台外側に隣接して前記車台に取り付けると共に,
    段差の無い状態の前記走行面に対する前記走行装置の接触範囲を接地領域とし,
    前記接触式段差検出手段の前記接触子を,前記接地領域の前記前方側における端部又はその近傍位置において前記段差の無い状態の前記走行面と接触させたことを特徴とする作業車の安全装置。
  2. 前記動作規制手段が,前記接触式段差検出手段からの段差検出信号の受信により,該段差検出信号の受信時における進行方向前方への走行を不可と成す動作規制を行うことを特徴とする請求項1記載の作業車の安全装置。
  3. 前記接触式段差検出手段が,先端側に前記接触子が取り付けられていると共に,他端側を前記車台に擺動可能に軸支されたスイングアームを備え,
    前記接触子の下降時,該接触子が,前記進行方向における前記後方側に向かって移動しながら下降するように前記スイングアームを配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の作業車の安全装置。
  4. 前記走行装置の前記前方側における外縁のうち,前記走行装置の乗り上げを規制する凸部の高さの最小値から,前記接触子の前記所定下降高さを減じた高さに対応する高さ位置にある点を基準点とし,
    該基準点よりも前記接触子が前記後方側に配置されるようにしたことを特徴とする請求項1~3いずれか1項記載の作業車の安全装置。
  5. 前記作業車が,前記車台上で昇降するデッキと,前記デッキを昇降させる昇降機構を備えた高所作業車であり,
    前記動作規制手段が,前記接触式段差検出手段からの段差検出信号の受信により,前記デッキの上昇を不可と成す動作規制を行うことを特徴とする請求項1~4いずれか1項記載の作業車の安全装置。
  6. 前記作業車が,前記車台上で昇降するデッキと,前記デッキを昇降させる昇降機構を備えた高所作業車であり,
    前記動作規制手段が,前記デッキが所定の高さよりも高い位置に上昇している場合に前記接触式段差検出手段からの段差検出信号を受信したときに,走行を不可と成す動作規制を行うことを特徴とする請求項1~5いずれか1項記載の作業車の安全装置。
  7. 前記接触式段差検出手段よりも前記前方側における車台上の所定の位置に,該位置に対し前記前方側及び/又は下方の走行面上における所定の高さ又は所定の深さを超える段差の有無を検出する非接触式段差検出手段を設けると共に,前記非接触式段差検出手段による段差の検出時,警告表示手段を作動させる,警告実行手段を設けたことを特徴とする請求項1~6いずれか1項記載の作業車の安全装置。
  8. 前記非接触式段差検出手段,前記警告表示手段,及び前記警告実行手段を共通のボディーに取り付けて一体的に形成した警告ユニットを設け,該警告ユニットを,前記車台に着脱可能に取り付けたことを特徴とする請求項7記載の作業車の安全装置。

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