JP7301357B2 - 粘着シート、医薬品包装材及び催吐成分貼り付け方法 - Google Patents
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Description
実施形態1に係る粘着シートの構成を図1に示す。本実施形態に係る粘着シート100は、剥離シート40の上に粘着層30が設けられており、粘着層30の上に催吐成分含有層20が設けられており、さらに催吐成分含有層20の上に基材シート10が設けられている。催吐成分含有層20と基材シート10とは、比較的強固に接着している。
<基材シート>
基材シート10は、特に限定されないが、紙類やプラスチックフィルムを適宜用いることができる。紙類としては、キャストコート紙、アート紙、コート紙、上質紙、蒸着紙、合成紙などを用いることができる。プラスチックフィルムとしては、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリブチレンテレフタレート(PBT)フィルム等) 、ポリ塩化ビニルフィルム等を用いることができる。さらに、不織布や金属箔等を用いてもよく、これらの積層体を基材シートとして使用してもよい。なお、後述するように、基材シート10は最終的には剥離して除去するため、剥離・除去が行いやすいように30μm以上の厚みであることが好ましい。また、基材シート10の催吐成分含有層20が設けられる面とは反対側の面には文字や図柄、写真等の印刷を施すことができる。
粘着層30は、主として粘着剤からなっており、粘着剤としてはアクリル系、ウレタン系の粘着剤を好ましく使用することができる。粘着層30と貼り合わせ側の対象物との粘着強度が、基材シート10と催吐成分含有層20との接着強度よりも小さいと、基材シート10を剥離させて除去する際に、剥離のやり方によっては、催吐成分含有層20の多くが基材シート10に接着してしまい、粘着層30側に催吐成分含有層20がほとんど残らなくなってしまうおそれがある。そのため、粘着層30と貼り合わせ側の対象物との粘着強度が、基材シート10と催吐成分含有層20との接着強度よりも大きいことが好ましい。
催吐成分含有層20は、催吐性を有する催吐成分をバインダーと混合して形成される。バインダーは催吐成分が分散した塗膜を形成する。そして、基材シート10に催吐成分とバインダーとの混合物を塗布することにより、基材シート10の表面にバインダーによって催吐成分を接着させる。
剥離シート40は、粘着テープ等に用いられる公知の剥離シートを用いることができる。例えば、紙に剥離剤を塗布した剥離紙や、PET等のプラスチックフィルムに剥離剤を塗布した剥離フィルムを挙げることができる。剥離剤は、粘着剤に合わせて適宜選択することができる。
まず、本実施形態の粘着シート100から剥離シート40を剥離・除去して粘着層30を露出させる。それから、図2に示すように露出した粘着層30を対象物90に密着させて貼り合わせる。それから図3に示すように、基材シート10を剥離させる。こうして対象物90の表面に粘着層30によって催吐成分含有層20が粘着固定される。対象物は誤飲してしまうもの及びその包装であればどのようなものでも良いが、重篤な健康被害が生じやすい医薬品および医薬品包装体90を挙げることができる。
催吐成分として安息香酸デナトニウム、バインダーとしてブチラール樹脂、添加剤としてシリカを用い、これらを質量比で、2.43:90.29:7.28として混合した。
催吐成分含有層が全面転写している:○
催吐成分含有層が一部基材シート側に残っている:△
催吐成分含有層の大半が基材シート側に残っている:× 。
アルミニウム箔(厚み20μm)の消し面に上記の粘着剤を上記の塗布量にて塗布し、PTP包装のアルミ箔のオーバーコート面にその粘着剤を貼り合わせた。貼り合わせた試験片を15mm幅の短冊状に切断し、JIS K6854に規定する180度剥離試験に準じて粘着強度を測定した。なお、JISでは試験片の幅は25mmであるが本測定では15mmとし、それ以外はJISと同じ方法で測定した。
上記のように基材シートに催吐成分含有層を形成した後、催吐成分含有層にセロハンテープを貼り合わせた。そのセロハンテープをJIS K6854に規定する180度剥離試験に準じて剥離させて催吐成分含有層の破断強度を測定した。なお、JISでは試験片の幅は25mmであるが本測定では15mmとし、破断強度は破断開始時に現れる高強度のピーク値とした以外はJISと同じ方法で測定した。
図4に示す実施形態2に係る粘着シート110は、基材シート10が催吐成分含有層20の外側にオーバーハングしていること以外は実施形態1の粘着シート100と同じであるので、以下の説明において実施形態1の粘着シート100と同じ部分についての説明は省略する。
基材シートにオーバーハング部を設けた以外は実施例1の粘着シートと同じものを実施例2の粘着シートとして作製した。その評価結果を表2に示す。
図6に示す実施形態3に係る粘着シート120は、基材シート10と催吐成分含有層20との間に剥離調整用粘着層32を備えていること以外は実施形態2の粘着シート110と同じであるので、以下の説明において実施形態2の粘着シート110と同じ部分についての説明は省略する。
図7に示す実施形態4に係る粘着シート130は、催吐成分含有層22の構成以外は実施形態3の粘着シート120と同じであるので、以下の説明において実施形態3の粘着シート120と同じ部分についての説明は省略する。
上述の実施形態は本願発明の例示であって、本願発明はこれらの例に限定されず、これらの例に周知技術や慣用技術、公知技術を組み合わせたり、一部置き換えたりしてもよい。また当業者であれば容易に思いつく改変発明も本願発明に含まれる。
20 催吐成分含有層
21,23 催吐成分含有層の周縁
22 催吐成分含有層
30 粘着層
32,34 剥離調整用粘着層
36 粘着層
40 剥離シート
90 対象物
100 粘着シート
110 粘着シート
120 粘着シート
130 粘着シート
Claims (7)
- 剥離シートと、当該剥離シートの上に設けられた粘着層と、当該粘着層の上に設けられた催吐成分含有層と、当該催吐成分含有層の上に設けられ前記粘着層を対象物に貼り合わせた後に剥離することにより除去される基材シートと、を備え、前記催吐成分含有層は硝化綿ブチラール樹脂をバインダーとして用いている粘着シート。
- 前記基材シートの一部は、前記催吐成分含有層の周縁からさらに外方に拡がっている、請求項1に記載の粘着シート。
- 前記催吐成分含有層と前記基材シートとの間に、さらに剥離調整用粘着層を備えた、請求項1又は2に記載の粘着シート。
- 前記催吐成分含有層は、紙、不織布及び多孔性フィルムから選ばれた少なくとも1種からなるシートに催吐成分を含浸させてなる、請求項3に記載の粘着シート。
- 請求項1から4のいずれか1つに記載の粘着シートを用いて対象物の表面に催吐成分を貼り付ける催吐成分貼り付け方法であって、
剥離シートを除去して粘着層を露出させる工程と、
露出した前記粘着層を対象物の表面に貼り合わせる工程と、
基材シートを剥がす工程と
を含み、
前記粘着層と前記対象物の表面との接着強度は、前記催吐成分含有層の破断強度よりも大きい、催吐成分貼り付け方法。 - 医薬品を包装する医薬品包装材であって、請求項1から4のいずれか1つに記載の粘着シートを、剥離シートを除去して貼り合わせた、催吐成分が貼り付けられた医薬品包装材。
- 前記医薬品包装材がPTP包装材である、請求項6に記載の催吐成分が貼り付けられた医薬品包装材。
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JP2019150477A JP7301357B2 (ja) | 2019-08-20 | 2019-08-20 | 粘着シート、医薬品包装材及び催吐成分貼り付け方法 |
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US20130104796A1 (en) | 2011-11-01 | 2013-05-02 | Nikhil BHAT | Swallowing indicator for solid objects |
JP2019070073A (ja) | 2017-10-10 | 2019-05-09 | 朝日印刷株式会社 | 粘着シート |
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