JP7300019B1 - レーザ加工機、レーザ加工方法及びレーザ加工プログラム - Google Patents

レーザ加工機、レーザ加工方法及びレーザ加工プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】読み取り易いマトリクス型二次元コードを刻印できるレーザ加工機及びレーザ加工方法及びレーザ加工プログラム。【解決手段】単位照射領域としての第1のセルと、単位非照射領域としての第2のセルとが、第1の方向と、前記第1の方向と直交する第2の方向とに所望の配列パターンで配置されたマトリクス型二次元コードをワークの表面に刻印するレーザ加工機であって、前記ワークにレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドと、前記レーザ加工ヘッドを制御する制御部とを備え、前記制御部は、加工パターン選択部を含み、前記加工パターン選択部は、選択条件に基づき、前記マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンから暫定加工パターンを選択する。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工機、レーザ加工方法及びレーザ加工プログラムに関する。
従来、レーザ光を射出するレーザ光源と、前記レーザ光をスキャニングし照射する制御手段を含むコントローラとを備え、被加工物に前記レーザ光をスキャニングして、文字、図形若しくは記号等を形成するレーザマーキング装置において、前記マーキングの際に前記被加工物を冷却する冷却手段を備えたことを特徴とするレーザマーキング装置が知られている(特許文献1等)。特許文献1のレーザマーキング装置は、被加工物に二次元コードを形成することができる。
特開2001-232848号公報
従来のレーザマーキング装置おいて、レーザ光により二次元コードを刻印する場合、刻印する被加工物の材質、レーザ光の出力等により、刻印部の色と大きさが変わり、二次元コードの読み取り易さに影響するため、加工条件の調整が行われる。
しかしながら、加工条件を調整し、同一の被加工物に二次元コードを刻印する場合であっても、刻印する二次元コードのセル数及びコードサイズによって、二次元コードの読み取り易さが変わってしまうという問題がある。
本発明の一態様は、読み取り易いマトリクス型二次元コードを刻印できるレーザ加工機、レーザ加工方法及びレーザ加工プログラムである。
本発明の一態様に係るレーザ加工機は、単位照射領域としての第1のセルと、単位非照射領域としての第2のセルとが、第1の方向と、前記第1の方向と直交する第2の方向とに所望の配列パターンで配置されたマトリクス型二次元コードをワークの表面に刻印するレーザ加工機であって、前記ワークにレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドと、前記レーザ加工ヘッドを制御する制御部とを備え、前記制御部は、加工パターン選択部を含み、前記加工パターン選択部は、選択条件に基づき、前記マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンから暫定加工パターンを選択する。
本発明の一態様に係るレーザ加工方法は、単位照射領域としての第1のセルと、単位非照射領域としての第2のセルとが、第1の方向と、前記第1の方向と直交する第2の方向とに所望の配列パターンで配置されたマトリクス型二次元コードをワークの表面に刻印するレーザ加工方法であって、選択条件に基づき、前記マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンから暫定加工パターンを選択する。
本発明の一態様に係るレーザ加工プログラムは、単位照射領域としての第1のセルと、単位非照射領域としての第2のセルとが、第1の方向と、前記第1の方向と直交する第2の方向とに所望の配列パターンで配置されたマトリクス型二次元コードをワークの表面に刻印するレーザ加工プログラムであって、選択条件に基づき、前記マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンから暫定加工パターンを選択する選択処理を制御部に実行させる。
本発明の一態様によるレーザ加工機、レーザ加工方法及びレーザ加工プログラムによれば、選択条件に基づき、暫定加工パターンを選択することで読み取り易いマトリクス型二次元コードを刻印できる。
本発明の一態様に係るレーザ加工機、レーザ加工方法及びレーザ加工プログラムによれば、読み取り易いマトリクス型二次元コードを刻印できる。
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機を示す概略図である。 図2は、本実施形態のレーザ加工ヘッドを示す概略図である。 図3は、本実施形態の制御装置を概略的に示す機能ブロック図である。 図4は、本実施形態のパターン選択表の一例を示す図である 図5は、本実施形態のマトリクス型二次元コードの各セルの行列配置を示す図である。 図6は、本実施形態のレーザ加工機による往復1回加工を示す図である。 図7は、本実施形態のレーザ加工機による片道1回加工を示す図である。 図8は、本実施形態のレーザ加工機による往復2回加工を示す図である。 図9は、本実施形態のレーザ加工機による片道2回加工を示す図である。 図10は、本実施形態のレーザ加工機による往復2回加工の変形例を示す図である。 図11は、本実施形態のレーザ加工機による片道2回加工の変形例を示す図である。 図12は、本実施形態のレーザ加工機を用いたレーザ加工方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[本実施形態に係るレーザ加工機の全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機を示す概略図である。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るレーザ加工機1を概説する。本実施形態に係るレーザ加工機1は、単位照射領域としての第1のセルと、単位非照射領域としての第2のセルとが、第1の方向と、第1の方向と直交する第2の方向とに所望の配列パターンで配置されたマトリクス型二次元コードをワークWの表面に刻印するレーザ加工機である。
なお、本実施形態において、第1の方向は、図1のY軸方向であり、第2の方向は、図1のX軸方向であるが、これに限定されない。
マトリクス型二次元コードは、正方形の第1のセル及び第2のセルが任意の配列で複数配置されたn行m列(n及びmは2以上の整数)の配列パターンを有する二次元コードである。マトリクス型二次元コードは、具体的には、QRコード(登録商標)、Data Matrix等の正方形又は長方形の二次元コードである。
レーザ加工機1は、ワークWにレーザ光Lを照射するレーザ加工ヘッド30と、制御装置50とを備える。また、レーザ加工機1は、レーザ光Lを生成して射出するレーザ発振器10と、レーザ発振器10より射出されたレーザ光Lをレーザ加工ヘッド30へと伝送するプロセスファイバ12と、レーザ加工ヘッド30を第1の方向及び第2の方向に移動させる移動機構20と、ワークWを載置する加工テーブル21と、アシストガス供給装置(図示せず)とを備える。
レーザ発振器10は、レーザ光Lを生成し、プロセスファイバ12を介してレーザ光Lをレーザ加工ヘッド30に供給する。レーザ発振器10としては、例えば、レーザダイオードより発せられる種光が共振器でYbなどを励起させ増幅させて所定の波長のレーザ光Lを射出するタイプ、又はレーザダイオードより発せられるレーザ光Lを直接利用するタイプのレーザ発振器が好適に用いられる。レーザ発振器10は、例えば固体レーザ発振器としてはファイバレーザ発振器、YAGレーザ発振器、ディスクレーザ発振器、DDL発振器等が挙げられる。
レーザ発振器10は、波長900nm~1100nmの1μm帯のレーザ光Lを射出する。例えば、DDL発振器は、波長910nm~950nmのレーザ光Lを射出し、ファイバレーザ発振器は、波長1060nm~1080nmのレーザ光Lを射出する。
移動機構20は、レーザ加工ヘッド30及び加工テーブル21の少なくとも一方を駆動し、レーザ加工ヘッド30と加工テーブル21とを相対的に移動させるよう構成されている。具体的には、移動機構20は、X軸キャリッジ22と、Y軸キャリッジ23とを含む。X軸キャリッジ22は、門型に構成されており、加工テーブル21を跨ぐように配置されると共に、加工テーブル21上でX軸方向に移動自在に構成されている。Y軸キャリッジ23は、X軸キャリッジ22に取り付けられており、X軸に垂直なY軸方向に移動自在に構成されている。また、Y軸キャリッジ23の端部には、レーザ加工ヘッド30が取り付けられている。移動機構20は、このような構成を備えることにより、レーザ加工ヘッド30を加工テーブル21上に載置されたワークWの表面に沿って、X軸方向、Y軸方向、又は、X軸とY軸との任意の合成方向に移動させるよう構成されている。
なお、移動機構20は、レーザ加工ヘッド30をワークWの表面に沿って移動させる代わりに、レーザ加工ヘッド30の位置が固定されており、ワークWがレーザ加工ヘッド30に対して相対的に移動するように構成されていてもよい。
図2は、本実施形態のレーザ加工ヘッドを示す概略図である。
レーザ加工ヘッド30は、レーザ発振器10からプロセスファイバ12を介して伝送されたレーザ光Lを加工テーブル21上のワークWに照射する。具体的には、レーザ加工ヘッド30は、図2に示すように、レーザ光Lの照射中心軸を含むハウジング30aを含み、このハウジング30aの内部に、プロセスファイバ12の出射端から射出されたレーザ光Lが入射されるコリメータレンズ31と、ガルバノスキャナユニット32と、ガルバノスキャナユニット32から射出されたレーザ光LをX軸及びY軸に垂直なZ軸方向の下方に向けて反射させるベンドミラー35とを含む。また、レーザ加工ヘッド30は、ベンドミラー35で反射したレーザ光Lを集束させる集光レンズ36を含んでいる。
ハウジング30aの先端部分には、レーザ光LをワークWに照射するための円形の開口部を有するノズル30bが設けられている。このノズル30bは、溶融したワークWを除去するために、アシストガス供給装置から供給されるガス流をレーザ光Lと同軸でワークWに向けるためのノズル機能を有し、ハウジング30aに対して着脱自在に設けられる。
集光レンズ36は、レーザ光Lの焦点位置を調整するために、図示していない駆動部及び移動機構によって、ワークWに接近する方向及びワークWから離間する方向に移動自在に構成されている。
ガルバノスキャナユニット32は、第1スキャン部33と、第2スキャン部34とを有し、レーザ光Lを振動させるよう構成されている。第1スキャン部33は、コリメータレンズ31より射出されたレーザ光Lを反射する第1スキャンミラー33aと、第1スキャンミラー33aを所定の角度となるように回転させる第1駆動部33bとを有する。第2スキャン部34は、第1スキャンミラー33aから射出されたレーザ光Lを反射する第2スキャンミラー34aと、第2スキャンミラー34aを所定の角度となるように回転させる第2駆動部34bとを有する。
第1駆動部33b及び第2駆動部34bは、制御装置50による制御に基づき、それぞれ、第1スキャンミラー33a及び第2スキャンミラー34aを所定の角度範囲で往復振動させることができる。ガルバノスキャナユニット32は、このような構成を備えることにより、第1スキャンミラー33aと第2スキャンミラー34aのいずれか一方、又は、双方を往復振動させることで、レーザ加工ヘッド30からワークWに照射されるレーザ光Lを振動させることができる。本実施形態において、レーザ光Lを振動させる機能を使用するか否かは、ユーザが加工時に選択可能に構成されているが、これに限定されない。
図3は、本実施形態の制御装置を概略的に示す機能ブロック図である。
制御装置50は、レーザ加工機1の各部を制御する制御装置の一例である。制御装置50は、図3に示すように、入力部51と、表示部52と、制御部53と、記憶部54とを含む。
入力部51は、例えば、キーボード、マウス、押しボタンスイッチ等の入力デバイスにより構成されており、入力部51を操作することにより、レーザ加工機1において通常必要とされる情報入力の機能に加え、例えば、記憶部54の後述するレーザ加工プログラム54aの選択や、マトリクス型二次元コードの刻印加工のオン・オフ、レーザ光Lを振動させる機能のオン・オフ等の操作をすることができる。
表示部52は、表示装置としてのディスプレイを有しており、レーザ加工機1において通常必要とされる画面表示の機能に加え、例えば、レーザ加工プログラム54aを選択するための選択画面等を表示する。また、表示部52は、入力部51の機能を有するタッチパネルで構成され得る。表示部52がタッチパネルで構成された場合は、ユーザは、例えば表示部52を操作することにより、レーザ加工プログラム54aの選択等の各種の情報を制御装置50に対して入力可能となる。
なお、入力部51及び表示部52の構成は、上述した構成に限定されず、これら入力部51及び表示部52に代わり同等の機能を有する構成であれば(例えば、遠隔から利用可能な表示手段や入力手段等)、これに限定されるものではない。
制御部53は、移動機構20を制御する移動制御部53aと、レーザ加工ヘッド30を制御するレーザ制御部53bと、加工パターン選択部53cと、プログラム生成部53dとを含む。移動制御部53aは、移動機構20のX軸キャリッジ22及びY軸キャリッジ23の移動動作を制御可能に構成されている。
レーザ制御部53bは、レーザ加工ヘッド30から照射されるレーザ光Lの出力、強度及び焦点調整と、レーザ加工ヘッド30のガルバノスキャナユニット32の第1駆動部33b及び第2駆動部34bの駆動とを制御可能に構成されている。
加工パターン選択部53cは、選択条件に基づき、マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンから暫定加工パターンを選択する。具体的には、加工パターン選択部53cは、記憶部54の後述するパターン選択表54cから暫定加工パターンを選択する。
選択条件は、記憶部54の後述するレーザ加工プログラム54aに含まれる様々な情報である。選択条件は、例えば、刻印するマトリクス型二次元コードの種類、セル数及びコードサイズを含む。また、選択条件は、アシストガス供給装置から供給されるアシストガスに関する情報、例えば、アシストガスの種類、アシストガスの圧力等を含んでもよい。さらに、選択条件は、レーザ加工ヘッド30から照射されるレーザ光Lに関する情報、例えば、レーザ光Lの出力、レーザ光Lの周波数等を含んでもよい。またさらに、ワークWの材料に関する情報、例えば、材料、板厚、表面処理の有無等を含んでもよい。
なお、選択条件は、上述した情報に限定されず、マトリクス型二次元コードの刻印の精度に影響を及ぼす各種情報を採用可能である。
また、加工パターン選択部53cが選択した暫定加工パターンを手動により変更可能に構成されている。具体的には、加工パターン選択部53cが選択した暫定加工パターンは、表示部52に表示される。ユーザは、表示部52に表示された暫定加工パターンの加工経路、加工時間等を確認することができる。ユーザは、暫定加工パターンを確認した上で、他の加工パターンに変更したい場合、入力部51を操作することで、加工パターンを手動で選択し、変更することができる。
プログラム生成部53dは、加工パターンに基づき後述する刻印用プログラム54dを生成する。具体的には、プログラム生成部53dは、暫定加工パターン若しくは、ユーザが手動で選択した加工パターンと、レーザ加工プログラム54aに含まれる後述する刻印情報とに基づいて刻印用プログラム54dを生成し、記憶部54に格納する。また、プログラム生成部53dは、刻印加工がオフの場合、刻印用プログラム54dの代替プログラムとしてダミープログラム(空のプログラム)を生成可能に構成されている。
なお、プログラム生成部53dは、暫定加工パターン及びユーザが手動で選択した加工パターン以外の加工パターンの刻印用プログラム54dを生成してもよい。具体的には、プログラム生成部53dは、加工に使用するレーザ加工プログラム54aが選択された際に、レーザ加工プログラム54aの刻印情報に基づいて、全ての加工パターン毎に刻印用プログラム54dを生成してもよい。
記憶部54は、RAM、ROM、HDD、SSD等の記憶媒体を有すると共に、様々なデータを読み書き可能に記憶する。記憶部54は、制御部53にレーザ加工機1の制御を実行させるためのレーザ加工プログラム54aと、生成ライブラリ54bと、パターン選択表54cと、刻印用プログラム54dとを格納する。また、記憶部54は、制御装置50の各部の制御に必要なプログラムを格納する。
レーザ加工プログラム54aは、加工するワークWに関する情報、例えば、材料、板厚等と、ワークWのメイン加工を実行するための移動機構20、レーザ加工ヘッド30及びアシストガス供給装置の動作に関する情報と、刻印情報とを有する。刻印情報は、例えば、刻印するマトリクス型二次元コードのセル数、コードサイズ、及びマトリクス型二次元コードに格納される情報(文字列等)である。
レーザ加工プログラム54aは、加工パターン選択機能と、レーザ加工機能を有する。加工パターン選択機能は、選択条件に基づき、マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンから暫定加工パターンを選択する選択処理を制御部53に実行させる。また、加工パターン選択機能は、暫定加工パターン若しくは、ユーザが選択した加工パターンに基づき、刻印用プログラム54dを生成する刻印用プログラム生成処理を制御部53に実行させる。さらに、加工パターン選択機能は、刻印加工がオフの場合、ダミープログラムを生成するダミープログラム生成処理を制御部53に実行させる。
レーザ加工機能は、移動機構20及びレーザ加工ヘッド30を制御してワークWの切断及び穴あけ等のメイン加工をするメイン加工処理と、刻印用プログラム54dを呼び出す刻印用プログラム呼び出し処理と、刻印用プログラム54dに基づいて移動機構20及びレーザ加工ヘッド30を制御し、暫定加工パターン若しくは、ユーザが選択した加工パターンでワークWの表面にマトリクス型二次元コードを刻印する刻印処理とを制御部53に実行させる。
選択処理は、具体的には、制御部53の加工パターン選択部53cにパターン選択表54cから暫定加工パターンを選択させる。刻印用プログラム生成処理は、生成ライブラリ54bを呼び出し、制御部53のプログラム生成部53dに刻印用プログラム54dを生成させる。
生成ライブラリ54bは、プログラム生成部53dが刻印用プログラム54dを生成するためのプログラムである。生成ライブラリ54bは、刻印するマトリクス型二次元コードに格納される情報に基づき、マトリクス型二次元コードの第1のセルと第2のセルとの配列パターンを生成する二次元コード生成処理をプログラム生成部53dに実行させる。また、生成ライブラリ54bは、生成したマトリクス型二次元コードの刻印用プログラム54dをプログラム生成部53dに生成させる。
図4は、本実施形態のパターン選択表の一例を示す図である。
パターン選択表54cは、図4に示すように、複数のマトリクス型二次元コードの加工パターンを有し、選択条件毎に、選択条件に合った加工パターンが用意されている。複数のマトリクス型二次元コードの加工パターンは、第1のセルに対し、第1の方向に沿ってレーザ光Lを照射する第1の加工パターン(往復1回加工及び片道1回加工)と、第1のセルに対し、第1の方向に沿ってレーザ光Lを照射した後、第2の方向に沿って再度レーザ光Lを照射する第2の加工パターン(往復2回加工及び片道2回加工)とを含む。
なお、本実施形態に係るパターン選択表54cは、材料毎に分けられているが、これに限定されず、種々の任意の構成を採用可能である。
ここで、マトリクス型二次元コードの各加工パターンについて詳述する。なお、マトリクス型二次元コードの加工パターンは、以下に詳述する加工パターンに限定されず、種々の任意の加工パターンを採用可能である。
[往復1回加工]
往復1回加工において、制御装置50の制御部53は、第1の順方向に沿って第j列(jは1以上m以下の整数)の第1のセルにレーザ光Lを照射後、第1の逆方向に沿って第j列以外の列の第1のセルにレーザ光Lを照射するよう移動機構20を制御する。
図5は、本実施形態のマトリクス型二次元コードの各セルの行列配置を示す図である。
図6は、本実施形態のレーザ加工機による往復1回加工を示す図である。図6の矢印は、レーザ加工ヘッド30(レーザ光L)の移動方向を示している。
往復1回加工において、レーザ加工機1は、図5及び図6に示すように第1の順方向に沿って第1列のセルC1,1からセルCn,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第1列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第1の逆方向に沿って第2列のセルCn,2からセルC1,2まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第2列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。同様に、第m列まで繰り返す。
[片道1回加工]
片道1回加工において、制御装置50の制御部53は、第1の順方向に沿って第j列の第1のセルにレーザ光Lを照射後、第1の順方向に沿って第j列以外の列の第1のセルにレーザ光Lを照射するよう移動機構20を制御する。
図7は、本実施形態のレーザ加工機による片道1回加工を示す図である。図7の矢印は、レーザ加工ヘッド30(レーザ光L)の移動方向を示している。
片道1回加工において、レーザ加工機1は、図5及び図7に示すように、第1の順方向に沿って第1列のセルC1,1からセルCn,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第1列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第1の順方向に沿って第2列のセルC1,2からセルCn,2まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第2列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。同様に、第m列まで繰り返す。
[往復2回加工]
往復2回加工において、制御装置50の制御部53は、第1の順方向に沿って第j列の第1のセルにレーザ光Lを照射後、第1の逆方向に沿って第j列以外の列の第1のセルにレーザ光Lを照射し、第2の順方向に沿って第i行(iは1以上n以下の整数)の第1のセルにレーザ光Lを照射後、第2の逆方向に沿って第i行以外の行の第1のセルにレーザ光Lを照射するよう移動機構20を制御する。
往復2回加工において、レーザ加工機1は、まず、往復1回加工と同様に、第1の順方向及び逆方向から第1~m列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。その後、レーザ加工機1は、レーザ加工ヘッド30(レーザ光L)が最後に通過したセルを含む行から順に第2の逆方向及び順方向第1~n行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。
図8は、本実施形態のレーザ加工機による往復2回加工を示す図である。図8の矢印は、レーザ加工ヘッド30(レーザ光L)の移動方向を示している。
マトリクス型二次元コードの列数が奇数の場合(mが奇数)、レーザ加工機1は、図5及び図8に示すように、第2の逆方向に沿って第n行のセルCn,mからセルCn,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第n行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第2の順方向に沿って第n-1行のセルCn-1,1からセルCn-1,mまで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第n-1行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。同様に、第1行まで繰り返す。
また、マトリクス型二次元コードの列数が偶数の場合(mが偶数)、レーザ加工機1は、第2の逆方向に沿って第1行のセルC1,mからセルC1,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第1行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第2の順方向に沿って第2行のセルC2,1からセルC2,mまで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第2行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。同様に、第n行まで繰り返す。
なお、往復2回加工における第2の方向からの加工は、上述したものに限定されない。例えば、マトリクス型二次元コードの列数が奇数の場合、レーザ加工機1は、第2の順方向に沿って第n行のセルCn,1からセルCn,mまで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第n行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第2の逆方向に沿って第n-1行のセルCn-1,mからセルCn-1,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第n-1行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。同様に、第1行まで繰り返す。
また、マトリクス型二次元コードの列数が偶数の場合、レーザ加工機1は、第2の順方向に沿って第1行のセルC1,1からセルC1,mまで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第1行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第2の逆方向に沿って第2行のセルC2,mからセルC2,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第2行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。同様に、第n行まで繰り返す。
また、マトリクス型二次元コードの列数に関係なく第2の方向から加工することも可能である。例えば、第2の順方向に沿って第1行のセルC1,1からセルC1,mまで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第1行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第2の逆方向に沿って第2行のセルC2,mからセルC2,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第2行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。同様に、第n行まで繰り返す。
[往復2回加工の変形例]
往復2回加工は、上述したように、第1の方向に沿って各列の各第1のセルにレーザ光Lを照射した後、第2の方向に沿って各行の各第1のセルにレーザ光Lを照射してもよいし、第1の方向と第2の方向に沿って交互にレーザ光Lを照射してもよい。具体的には、制御装置50の制御部53は、第1の順方向に沿って第j列の第1のセルにレーザ光Lを照射後、第2の順方向に沿って第i+1行の第1のセルにレーザ光Lを照射し、第1の逆方向に沿って第j+1列の第1のセルにレーザ光Lを照射後、第2の逆方向に沿ってi行の第1のセルにレーザ光Lを照射するよう移動機構20を制御する。なお、往復2回加工の変形例と、後述する片道2回加工の変形例においては、iは1以上n未満の整数とし、jは1以上m未満の整数とする。
図10は、本実施形態のレーザ加工機による往復2回加工の変形例を示す図である。図10の矢印は、レーザ加工ヘッド30(レーザ光L)の移動方向を示している。
往復2回加工の変形例において、レーザ加工機1は、図5及び図10に示すように、第1の順方向に沿って第1列のセルC1,1からセルCn,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第1列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第2の順方向に沿って第n行のセルCn,1からセルCn,mまで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第n行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。
続いて、レーザ加工機1は、第1の逆方向に沿って第2列のセルCn,2からセルC1,2まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第2列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。その後、レーザ加工機1は、第2の逆方向に沿って第n-1行のセルCn―1,mからセルCn―1,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第n-1行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。
同様に、第1の順方向に沿って第j列の各第1のセルにレーザ光Lを照射し、第2の順方向に沿って第i+1行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。また、第1の逆方向に沿って第j+1列の各第1のセルにレーザ光Lを照射し、第2の逆方向に沿ってi行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。またさらに、第1の順方向に沿って第j+2列の各第1のセルにレーザ光Lを照射していき、全ての行及び列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。
[片道2回加工]
片道2回加工において、制御装置50の制御部53は、第1の順方向に沿って第j列の第1のセルにレーザ光Lを照射後、第1の順方向に沿って第j列以外の列の第1のセルにレーザ光Lを照射し、第2の順方向に沿って第i行の第1のセルにレーザ光Lを照射後、第2の順方向に沿って第i行以外の行の第1のセルにレーザ光Lを照射するよう移動機構20を制御する。
図9は、本実施形態のレーザ加工機による片道2回加工を示す図である。図9の矢印は、レーザ加工ヘッド30(レーザ光L)の移動方向を示している。
片道2回加工において、レーザ加工機1は、まず、片道1回加工と同様に、第1の順方向から第1~m列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。その後、レーザ加工機1は、図5及び図9に示すように、第2の逆方向に沿って第n行のセルCn,mからセルCn,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第n行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第2の逆方向に沿って第n-1行のセルCn-1,mからセルCn-1,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第2行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。同様に、第1行まで繰り返す。
なお、片道2回加工における第2の方向からの加工は、上述したものに限定されない。例えば、第2の順方向に沿って第1行のセルC1,1からセルC1,mまで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第1行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第2の順方向に沿って第2行のセルC2,1からセルC2,mまで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第2行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。同様に、第n行まで繰り返す。
[片道2回加工の変形例]
片道2回加工は、上述したように、第1の順方向に沿って各列の各第1のセルにレーザ光Lを照射した後、第2の順方向に沿って各行の各第1のセルにレーザ光Lを照射してもよいし、第1の順方向と第2の順方向に沿って交互にレーザ光Lを照射してもよい。具体的には、制御装置50の制御部53は、第1の順方向に沿って第j列の第1のセルにレーザ光Lを照射後、第2の順方向に沿って第i+1行の第1のセルにレーザ光Lを照射し、第1の順方向に沿って第j+1列の第1のセルにレーザ光Lを照射後、第2の順方向に沿ってi行の第1のセルにレーザ光Lを照射するよう移動機構20を制御する。
図11は、本実施形態のレーザ加工機による片道2回加工の変形例を示す図である。図11の矢印は、レーザ加工ヘッド30(レーザ光L)の移動方向を示している。
片道2回加工の変形例において、レーザ加工機1は、図5及び図11に示すように、第1の順方向に沿って第1列のセルC1,1からセルCn,1まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第1列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。次に、レーザ加工機1は、第2の順方向に沿って第n行のセルCn,1からセルCn,mまで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第n行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。
続いて、レーザ加工機1は、第1の順方向に沿って第2列のセルC1,2からセルCn,2まで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第2列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。その後、レーザ加工機1は、第2の順方向に沿って第n-1行のセルCn―1,1からセルCn―1,mまで移動機構20によりレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、第n-1行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。
同様に、第1の順方向に沿って第j列の各第1のセルにレーザ光Lを照射し、第2の順方向に沿って第i+1行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。また、第1の順方向に沿って第j+1列の各第1のセルにレーザ光Lを照射し、第2の順方向に沿ってi行の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。またさらに、第1の順方向に沿って第j+2列の各第1のセルにレーザ光Lを照射していき、全ての行及び列の各第1のセルにレーザ光Lを照射する。
刻印用プログラム54dは、暫定加工パターン若しくは、ユーザが手動で選択した加工パターンでマトリクス型二次元コードの刻印処理を実行するための移動機構20、レーザ加工ヘッド30及びアシストガス供給装置の動作に関する情報を有する。
以上の構成を備える制御装置50は、例えば、ワークWが材料Aで、使用するアシストガスの種類がガスA、刻印するマトリクス型二次元コードのセル数が41、刻印するマトリクス型二次元コードのコードサイズが15の場合、制御部53の加工パターン選択部53cが片道2回加工を暫定加工パターンとして選択する。
このような構成を備えるレーザ加工機1は、移動機構20によってレーザ加工ヘッド30を移動させると共に、レーザ加工ヘッド30からレーザ光Lを出力させることで、ワークWの切断加工、穴あけ加工及びワークWの表面へのマトリクス型二次元コードの刻印等ができる。
[本実施形態に係るレーザ加工方法]
図12は、本実施形態のレーザ加工機を用いたレーザ加工方法の一例を示すフローチャートである。
次に、図12を参照して、以上説明したレーザ加工機1の一連のレーザ加工方法について説明する。一連のレーザ加工方法は、概略的には、上述した選択条件に基づき、マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンから暫定加工パターンを選択する。また、一連のレーザ加工方法は、暫定加工パターン若しくは、ユーザが選択した加工パターンでマトリクス型二次元コードを刻印する。
一連のレーザ加工方法は、複数の加工パターンから暫定加工パターンを選択する暫定加工パターン選択工程と、加工パターンに基づき、マトリクス型二次元コードの刻印用プログラム54dを生成する刻印用プログラム生成工程と、レーザ加工プログラム54aに基づき、ワークWをレーザ加工するメイン加工工程と、刻印用プログラム54dに基づき、ワークWの表面にマトリクス型二次元コードを刻印する刻印加工工程とを備える。
一連のワーク供給方法は、具体的には、まず、ユーザによって制御装置50の記憶部54に格納されているレーザ加工プログラム54aが選択される(図12のS1)。次に、制御部53の加工パターン選択部53cは、選択されたレーザ加工プログラム54aに含まれる選択条件に基づき、記憶部54のパターン選択表54cから暫定加工パターンを選択する(図12のS2:暫定加工パターン選択工程)。
制御装置50の制御部53の加工パターン選択部53cによって選択された暫定加工パターンは、表示部52に表示される。ユーザは、表示部52に表示された暫定加工パターンを確認する。暫定加工パターンでワークWの表面にマトリクス型二次元コードを刻印する場合(図12のS3にてYES)、プログラム生成部53dは、暫定加工パターンと、選択されたレーザ加工プログラム54aの刻印情報とに基づき、刻印用プログラム54dを生成し、記憶部54に生成した刻印用プログラム54dを格納する(図12のS4:刻印用プログラム生成工程)。
暫定加工パターンでワークWの表面にマトリクス型二次元コードを刻印しない場合(図12のS3にてNO)、ユーザが制御装置50の入力部51を操作することで、手動により任意の加工パターンが選択される(図12のS5)。また、ユーザは、加工パターンの選択時にレーザ光Lを振動させる機能を使用するか否かを選択することができる。そして、プログラム生成部53dは、ユーザが手動で選択した加工パターンと、選択されたレーザ加工プログラム54aの刻印情報とに基づき、刻印用プログラム54dを生成し、記憶部54に生成した刻印用プログラム54dを格納する(図12のS4)。
レーザ加工機1は、加工パターンの選択と同時に、又は選択後、制御装置50の制御部53の移動制御部53a及びレーザ制御部53bが、選択されたレーザ加工プログラム54aに基づき、移動機構20及びレーザ加工ヘッド30を制御することで、ワークWの切断及び穴あけ等のメイン加工を実行する(図12のS6:メイン加工工程)。
メイン加工の実施後、レーザ加工機1は、制御装置50の制御部53の移動制御部53a及びレーザ制御部53bが、生成された刻印用プログラム54dに基づき、移動機構20及びレーザ加工ヘッド30を制御することで、ワークWの表面にマトリクス型二次元コードを刻印する刻印加工を実行する(図12のS7:刻印加工工程)。以上の工程により本実施形態に係るレーザ加工機1によるレーザ加工方法の一連の動作が実行される。
なお、上述した一連のワーク供給方法において、刻印用加工工程は、メイン加工工程後に行うものとして説明したが、これに限定されず、刻印用加工工程は、メイン加工工程の前に行われてもよいし、メイン加工工程中に行われてもよい。
[本実施形態に係るレーザ加工機の利点]
以上説明したように、本実施形態に係るレーザ加工機1は、単位照射領域としての第1のセルと、単位非照射領域としての第2のセルとが、第1の方向と、前記第1の方向と直交する第2の方向とに所望の配列パターンで配置されたマトリクス型二次元コードをワークWの表面に刻印するレーザ加工機であって、ワークWにレーザ光Lを照射するレーザ加工ヘッド30と、レーザ加工ヘッド30を制御する制御部53とを備え、制御部53は、加工パターン選択部53cを含み、加工パターン選択部53cは、選択条件に基づき、マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンから暫定加工パターンを選択する。
そして、本実施形態に係るレーザ加工機1は、このような構成を備えることにより、選択条件に基づき、マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンから暫定加工パターンを選択することで、加工条件の変更だけでは改善できない読み取り限界を改善し、読み取り易いマトリクス型二次元コードを刻印できるという利点を有している。
また、本実施形態に係るレーザ加工機1において、選択条件は、マトリクス型二次元コードのセル数及びコードサイズの少なくとも1つを含む。このような構成を備えることにより、刻印するマトリクス型二次元コードに応じて適切な暫定加工パターンを選択できるという利点を有している。
さらに、本実施形態に係るレーザ加工機1は、アシストガス供給装置を備え、選択条件は、アシストガスに関する情報を含む。このような構成を備えることにより、アシストガスの種類及び出力等を考慮して適切な暫定加工パターンを選択することができるという利点を有している。
またさらに、本実施形態に係るレーザ加工機1において、選択条件は、ワークWの材料に関する情報を含む。このような構成を備えることにより、ワークWの材料の種類を考慮して適切な暫定加工パターンを選択することができるという利点を有している。
また、本実施形態に係るレーザ加工機1において、制御部53は、プログラム生成部53dを含み、プログラム生成部53dは、加工パターンに基づき刻印用プログラム54dを生成する。このような構成を備えることにより、レーザ加工プログラム54aと別に刻印用プログラム54dを生成するため、加工パターンを変更する場合に、手戻りとなるプログラミング装置での再作成が必要なくなり、手戻り時間を減らすことができるという利点を有している。
さらに、本実施形態に係るレーザ加工機1において、複数のマトリクス型二次元コードの加工パターンは、第1のセルに対し、第1の方向に沿ってレーザ光Lを照射する第1の加工パターンと、第1のセルに対し、第1の方向に沿ってレーザ光Lを照射した後、第2の方向に沿って再度レーザ光Lを照射する第2の加工パターンとを含む。このような構成を備えることにより、刻印するマトリクス型二次元コードによって、加工時間が短い第1の加工パターンと、加工精度が高い第2の加工パターンとを使い分けることができるという利点を有している。
またさらに、本実施形態に係るレーザ加工機1において、加工パターン選択部53cが選択した暫定加工パターンを手動により変更可能に構成されている。このような構成を備えることにより、レーザ加工機1上で暫定加工パターンを変更できるため、手戻り時間が短くなるという利点を有している。
[変形例]
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上述した実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態において、選択条件は、マトリクス型二次元コードのセル数及びコードサイズと、アシストガスに関する情報と、ワークW材料に関する情報とを含むものとして説明したが、これに限定されない。選択条件は、上述した条件を含まなくてもよい。
上述した実施形態において、レーザ加工機1は、アシストガス供給装置を備えるものとして説明したが、これに限定されず、レーザ加工機1は、アシストガス供給装置を備えなくてもよい。
上述した実施形態において、制御部53は、プログラム生成部53dを含み、プログラム生成部53dは、加工パターンに基づき刻印用プログラム54dを生成するものとして説明したが、これに限定されない。制御部53は、プログラム生成部53dを含まなくてもよい。また、刻印用プログラム54dは、レーザ加工プログラム54aに予め含まれていてもよい。
上述した実施形態において、複数のマトリクス型二次元コードの加工パターンは、第1のセルに対し、第1の方向に沿ってレーザ光Lを照射する第1の加工パターンと、第1のセルに対し、第1の方向に沿ってレーザ光Lを照射した後、第2の方向に沿って再度レーザ光Lを照射する第2の加工パターンとを含むものとして説明したが、これに限定されない。複数のマトリクス型二次元コードの加工パターンは、第1の加工パターンと第2の加工パターンを含まなくてもよい。
上述した実施形態において、加工パターン選択部53cが選択した暫定加工パターンを手動により変更可能に構成されているものとして説明したが、これに限定されない。加工パターン選択部53cが選択した暫定加工パターンは、手動で変更できなくてもよい。
上述した実施形態において、移動機構20は、レーザ加工ヘッド30及び加工テーブル21の少なくとも一方を駆動し、レーザ加工ヘッド30と加工テーブル21とを相対的に移動させるよう構成されているものとして説明したが、これに限定されない。例えば、レーザ加工ヘッド30と加工テーブル21は、共に固定されており、ガルバノスキャナユニット32がレーザ加工ヘッド30から照射されるレーザ光Lを第1の方向及び第2の方向に移動させることで移動機構20として機能してもよい。移動機構20がレーザ加工ヘッド30及び加工テーブル21の少なくとも一方を駆動し、レーザ加工ヘッド30と加工テーブル21とを相対的に移動させるよう構成されている場合、ガルバノスキャナユニット32の可動範囲よりも大きいマトリクス型二次元コードを刻印することができる。
上述した実施形態において、メイン加工工程の後に刻印加工工程を実施するものとして説明したが、これに限定されず、刻印加工工程の後にメイン加工工程を実施してもよい。また、メイン加工工程を実施せずに刻印加工工程のみを実施してもよい。
1 レーザ加工機
10 レーザ発振器
12 プロセスファイバ
20 移動機構
21 加工テーブル
22 X軸キャリッジ
23 Y軸キャリッジ
30 レーザ加工ヘッド
30a ハウジング
30b ノズル
31 コリメータレンズ
32 ガルバノスキャナユニット
33 第1スキャン部
33a 第1スキャンミラー
33b 第1駆動部
34 第2スキャン部
34a 第2スキャンミラー
34b 第2駆動部
35 ベンドミラー
36 集光レンズ
50 制御装置
51 入力部
52 表示部
53 制御部
53a 移動制御部
53b レーザ制御部
53c 加工パターン選択部
53d プログラム生成部
54 記憶部
54a レーザ加工プログラム
54b 生成ライブラリ
54c パターン選択表
54d 刻印用プログラム
L レーザ光
W ワーク

Claims (9)

  1. 単位照射領域としての第1のセルと、単位非照射領域としての第2のセルとが、第1の方向と、前記第1の方向と直交する第2の方向とに所望の配列パターンで配置されたマトリクス型二次元コードをワークの表面に刻印するレーザ加工機であって、
    前記ワークにレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドと、
    前記レーザ加工ヘッドを制御する制御部と
    パターン選択表を格納する記憶部と
    を備え、
    前記制御部は、加工パターン選択部を含み、
    前記パターン選択表は、複数の前記マトリクス型二次元コードの加工パターンを有し、選択条件毎に、前記選択条件に合った加工パターンが用意されており、
    前記加工パターン選択部は、前記選択条件に基づき、前記パターン選択表から暫定加工パターンを選択する
    レーザ加工機。
  2. 前記選択条件は、前記マトリクス型二次元コードのセル数及びコードサイズの少なくとも1つを含む
    請求項1に記載のレーザ加工機。
  3. アシストガス供給装置を備え、
    前記選択条件は、アシストガスに関する情報を含む
    請求項1又は2に記載のレーザ加工機。
  4. 前記選択条件は、前記ワークの材料に関する情報を含む
    請求項1~3のいずれか1項に記載のレーザ加工機。
  5. 前記制御部は、プログラム生成部を含み、
    前記プログラム生成部は、前記加工パターンに基づき刻印用プログラムを生成する
    請求項1~4のいずれか1項に記載のレーザ加工機。
  6. 前記複数の前記マトリクス型二次元コードの加工パターンは、
    前記第1のセルに対し、前記第1の方向に沿って前記レーザ光を照射する第1の加工パターンと、
    前記第1のセルに対し、前記第1の方向に沿って前記レーザ光を照射した後、前記第2の方向に沿って再度前記レーザ光を照射する第2の加工パターンと
    を含む
    請求項1~5のいずれか1項に記載のレーザ加工機。
  7. 前記加工パターン選択部が選択した前記暫定加工パターンを手動により変更可能に構成されている
    請求項1~6のいずれか1項に記載のレーザ加工機。
  8. 単位照射領域としての第1のセルと、単位非照射領域としての第2のセルとが、第1の方向と、前記第1の方向と直交する第2の方向とに所望の配列パターンで配置されたマトリクス型二次元コードをワークの表面に刻印するレーザ加工方法であって、
    記マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンを有し、選択条件毎に、前記選択条件に合った加工パターンが用意されているパターン選択表から、前記選択条件に基づき暫定加工パターンを選択する
    レーザ加工方法。
  9. 単位照射領域としての第1のセルと、単位非照射領域としての第2のセルとが、第1の方向と、前記第1の方向と直交する第2の方向とに所望の配列パターンで配置されたマトリクス型二次元コードをワークの表面に刻印するレーザ加工プログラムであって、
    記マトリクス型二次元コードの複数の加工パターンを有し、選択条件毎に、前記選択条件に合った加工パターンが用意されているパターン選択表から、前記選択条件に基づき暫定加工パターンを選択する選択処理を制御部に実行させる
    レーザ加工プログラム。
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