JP4705437B2 - レーザ加工装置及びレーザ加工装置の焦点位置指示方法 - Google Patents

レーザ加工装置及びレーザ加工装置の焦点位置指示方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーザマーキング装置等、レーザ光を加工対象物に照射して印字等の加工を行うレーザ加工装置であって、特に文字や記号、図形等のマークを形成する走査型のレーザ加工装置およびその焦点位置を指示する方法に関する。
レーザ加工装置は、レーザ光を所定の領域内において走査して、部品や製品等の加工対象物(ワーク)の表面に対しレーザ光を照射して印字やマーキング等の加工を行う。レーザ加工装置の構成の一例を図1に示す。この図に示すレーザ加工装置は、レーザ制御部1とレーザ出力部2と入力部3とを備える。レーザ制御部1のレーザ励起部6で発生される励起光を、レーザ出力部2のレーザ発振部50で発振器を構成するレーザ媒質8に照射し、レーザ発振を生じさせる。レーザ発振光はレーザ媒質8の出射端面から出射され、ビームエキスパンダ53でビーム径を拡大されて、光学部材54により反射されて走査部9に導かれる。走査部9は、レーザ光Lを反射させて所望の方向に偏光し、集光部15から出力されるレーザ光Lは、ワークWの表面で走査されて印字や加工を行う。
レーザ加工装置は、レーザ出力光をワーク上で走査させるために、図2に示すような走査部9を備える。走査部9は、一対のガルバノミラーを構成するX・Y軸スキャナ14a、14bと、各ガルバノミラーをそれぞれ回動軸に固定し回動するためのガルバノモータ51a、51bとを備えている。X・Y軸スキャナ14a、14bは、図2に示すように互いに直交する姿勢で配置されており、レーザ光をX方向、Y方向に反射させて走査させることができる。また、走査部9の下方には、集光部15が備えられる。集光部15は集光レンズで構成され、fθレンズが使用される。
このようなレーザ加工装置においては、静止しているワーク、あるいは搬送経路に沿って搬送されるワークに対して正しく加工を行うため、加工に先立って位置調整作業を行う必要がある。具体的には、レーザ光走査系で走査可能な作業領域の中心にワークを配置すると共に、レーザ光の焦点位置にワークが位置するように、搬送経路やレーザ加工装置の配置位置を調整する必要がある。
従来、この位置調整作業においてレーザ光の焦点位置を示すために、レーザ光の光軸が焦点位置を通過するようにレーザ加工装置に指向性を有するポインタとしてLEDやLD等の光源を設けたり、レーザ加工装置のヘッド部分とワークとの距離を測定する測距手段が利用されていた。これらを用いて、ポインタの照射位置が作業領域の中央となるように搬送経路又はレーザ加工装置の配置位置を調整し、照射位置と作業領域の中央を一致させたまま、fθレンズと照射位置との距離を測距手段で測定し、この距離がfθレンズの焦点距離と一致するまで搬送経路又はレーザマーキング装置の配置位置を調整することにより、焦点位置の特定を行なっていた。
一方で、測距手段による焦点距離の測定を行うことなく、焦点位置を特定可能な位置指示装置(ディスタンスポインタ)を備えるレーザ加工装置が開発されている(例えば特許文献1参照)。このディスタンスポインタは、指向性発光体として、LEDと、LEDからの照射光を集光するレンズとを組合せた所謂LEDポインタ90を、図3に示すように2個、fθレンズを中心として対称に配置し、各LEDポインタ90からのポインタ光Pの光軸がfθレンズの焦点位置を通過するように傾斜して固定している。各LEDポインタ90の光軸が交差する交点がfθレンズの焦点位置を指示することができる。あるいは他の構成として、図4に示すように、LEDポインタ90を1つ、fθレンズの脇に傾斜して固定すると共に、レーザ光と同じ光軸で走査されるガイド光Gを設け、ガイド光Gとポインタ光Pとの交点で焦点位置を指示可能としている。
特開2000−15464号公報
このような構成によれば、レーザ光を平面状に走査する構成においては、言い換えると焦点位置が一定であるレーザ加工装置においては、焦点位置を正しく指示することができる。しかしながら、レーザ光を3次元状に走査可能なレーザ加工装置においては、焦点位置が可変であるため、正しく焦点位置を指示できないという問題があった。特に近年は、より高精度で柔軟なレーザ加工が求められており、2次元平面内で走査可能なレーザ加工装置のみならず、高さ方向すなわちZ軸方向に焦点距離を調整可能な、すなわちワーキングディスタンスを変化させて3次元状に加工が可能なレーザ加工装置も開発が進められている。したがって、このようなレーザ加工装置においても、測距手段を必要としない簡易な焦点位置の指示機能が求められていた。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものである。本発明の主な目的は、3次元状に加工可能なレーザ加工装置の作業領域の中心に焦点位置を容易に調整することが可能なレーザ加工装置及びレーザ加工装置の焦点位置指示方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面に係るレーザ加工装置は、レーザ光を発生させるためのレーザ発振部と、レーザ発振部から照射されるレーザ光のスポット径を調整して、作業領域に向けて照射されるレーザ光の焦点位置を変更するための焦点可変光学系と、レーザ発振部より出射され焦点可変光学系を透過したレーザ光を作業領域内において2次元的に走査させるためのレーザ光走査系と、レーザ光を作業領域内に走査させる際の照射位置を示すガイドパターンを表示するためのガイド光を発するガイド用光源と、ガイド用光源からのガイド光をレーザ光走査系により走査されるレーザ光の光軸と一致させるためのガイド光光学系と、ガイド用光源からのガイド光によりガイドパターンが表示される作業領域にレーザ光の焦点位置を示すポインタ光を照射するためのポインタ用光源と、ガイド用光源からのガイド光とポインタ用光源からのポインタ光とがレーザ光の焦点位置にて交差するように調整するためのポインタ光調整系と、レーザ光の焦点位置に関する設定情報の変更入力を受け付けるための入力部と、入力部により変更された設定情報を記憶するための焦点位置設定記憶部と、入力部を用いた設定情報の変更入力に応じて、焦点位置設定記憶部に記憶された設定情報に基づいて、レーザ光の焦点位置が変更前の焦点位置から変更後の焦点位置に移動するように焦点可変光学系を制御すると共に、変更前の焦点位置で交差していたガイド光とポインタ光とが変更後の焦点位置で交差するようにレーザ光走査系及びポインタ光調整系を制御するための制御部とを備える。これによってガイド光とポインタ光が一致する位置をレーザ光の焦点位置として指示できるので、ユーザは容易に焦点位置を把握でき、加工対象物の位置合わせ等が可能となる。
また、本発明の第2の側面に係るレーザ加工装置は、焦点可変光学系として、入射レンズと出射レンズを備えるビームエキスパンダであって、レーザ発振部から照射されるレーザ光の光軸に一致させて、入射レンズと出射レンズ間の相対距離を変化させてレーザ光の焦点距離を調整可能なビームエキスパンダを備え、レーザ光走査系として、ビームエキスパンダを透過したレーザ光を第1の方向に走査させるための第1のミラーと、第1のミラーで反射されたレーザ光を第1の方向と直交する第2の方向に走査させるための第2のミラーと、第2のミラーで反射されたレーザ光を作業領域に照射させるよう集光するための集光レンズとを備える。これによって、ビームエキスパンダ内の入射レンズと出射レンズ間の距離を調整してレーザ光の焦点位置を調整することができ、レーザ加工を3次元状に行うことが可能となる。
さらに、本発明の第3の側面に係るレーザ加工装置は、ポインタ光調整系が、第2のミラーの裏面に形成された第3のミラーと、ポインタ用光源から第3のミラーに照射されたポインタ光が、レーザ光の焦点位置でガイド光と交差する位置に反射されるよう調整された反射ミラーとで構成される。これによって、第2のミラーをレーザ光あるいはガイド光の走査系と、ポインタ光の走査系に共用して必要なスキャナの数を減らし、装置を簡素化、安価にすることができる。
さらにまた、本発明の第4の側面に係るレーザ加工装置はさらに、ガイド用光源とポインタ用光源の点灯を交互に切り替えてガイド光及びポインタ光を異なるタイミングで点灯するための切替回路を備え、切替回路で切り替えられて点灯するポインタ光が、切替回路で切り替えられて点灯するガイド光と交差するようにポインタ光調整系で調整されている。これにより、時分割で点灯されるガイド光及びポインタ光を交差させて、焦点位置を把握できる。特に、第2のミラーをガイド光、ポインタ光の調整に共用しつつ、切替回路で交互に点灯を切り替えることで残像効果によりガイド光、ポインタ光を視認でき、焦点位置を視覚的に把握できる。
さらにまた、本発明の第5の側面に係るレーザ加工装置は、切替回路でポインタ用光源を点灯させる際、ポインタ光は点状に表示され、切替回路でガイド用光源を点灯させる際、ガイド光はレーザ光走査系で走査されて、所定のガイドパターンに表示される。これにより、ガイドパターンの中心等にポインタ光を一致させることで、焦点位置を容易に把握できる。
さらにまた、本発明の第6の側面に係るレーザ加工装置は、ガイドパターンが平行線状である。これによって、平行線の間にポインタ光が位置するように位置合わせができるので、光点が重なることなく見易いため、焦点位置の調整を再現性高く高精度に行うことができる。
さらにまた、本発明の第7の側面に係るレーザ加工装置は、ガイドパターンが十字状である。これによって十字状のガイドパターンの中心にポインタ光を位置合わせでき、焦点位置の把握がさらに容易となる。
さらにまた、本発明の第8の側面に係るレーザ加工装置は、切替回路でポインタ用光源を点灯させる際、ポインタ光は点状に表示され、切替回路でガイド用光源を点灯させる際、ガイド光も点状に表示されている。これにより、点状のガイド光とポインタ光とを一致させることで、この交差位置を焦点位置として表示できる。
さらにまた、本発明の第9の側面に係るレーザ加工装置は、ポインタ光と、ガイド光の色が異なる。これによってポインタ光とガイド光の区別がさらに視覚的に容易となり、位置合わせ作業を容易にできる。
さらにまた、本発明の第10の側面に係るレーザ加工装置の焦点位置指示方法は、
レーザ加工装置から照射されるレーザ光の焦点位置を、レーザ光を走査する作業領域において、ガイド用光源から照射されるガイド光とポインタ用光源から照射されるポインタ光とを交差させた交差位置で指示する方法であって、ポインタ用光源を消灯させた状態でガイド光を走査する第1のミラー及び第1のミラーと直交する回転軸を有する第2のミラーの角度を調整して、ガイド用光源を点灯し、ガイド用光源からのガイド光で、レーザ光の作業領域における照射位置を示すガイドパターンを表示する工程と、ガイド用光源を消灯させた状態で、ポインタ光がガイドパターンが表示される作業領域に位置するように、第2のミラーの裏面に形成された第3のミラーの角度を調整し、第3のミラーを停止させた状態でポインタ用光源を点灯させポインタ光を照射する工程と、ガイドパターンを表示する工程とポインタ光を照射する工程を繰り返すことで、ポインタ光とガイド光とを交互に点灯させ、設定されたレーザ光の焦点位置でポインタ光とガイド光が交差されて焦点位置が指示されると共に、レーザ光の焦点位置に関する設定情報の変更入力を入力部で受け付け、入力部により変更された設定情報を焦点位置設定記憶部に記憶し、入力部を用いた設定情報の変更入力に応じて、焦点位置設定記憶部に記憶された設定情報に基づいて、レーザ光の焦点位置が変更前の焦点位置から変更後の焦点位置に移動するように焦点可変光学系を走査させると共に、変更前の焦点位置で交差していたガイド光とポインタ光とが変更後の焦点位置で交差するようにレーザ光走査系及びポインタ光調整系を走査させる工程とを含む。これによってガイド光とポインタ光が一致する位置をレーザ光の焦点位置として指示できるので、ユーザは容易に焦点位置を把握でき、加工対象物の位置合わせ等が可能となる。
さらにまた、本発明の第11の側面に係るレーザ加工装置の焦点位置指示方法は、ポインタ光と、ガイド光の色が異なる。これによってポインタ光とガイド光の区別が視覚的に容易となり、位置合わせ作業を容易にできる。
本発明のレーザ加工装置及びレーザ加工装置の焦点位置指示方法によれば、レーザの焦点位置を視覚的に把握できるので、加工対象物の位置合わせ等が可能となる。特に焦点距離を調整可能なレーザ加工装置において、焦点位置が変化しても正確に焦点位置を指示する機能を備えることで、ユーザは焦点位置を正確に把握でき位置合わせや調整作業に資することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのレーザ加工装置及びレーザ加工装置の焦点位置指示方法を例示するものであって、本発明はレーザ加工装置及びレーザ加工装置の焦点位置指示方法を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
本明細書においてレーザ加工装置とこれに接続される操作、制御、入出力、表示、その他の処理等のためのコンピュータ、プリンタ、外部記憶装置その他の周辺機器との接続は、例えばIEEE1394、RS−232x、RS−422、RS−423、RS−485、USB等のシリアル接続、パラレル接続、あるいは10BASE−T、100BASE−TX、1000BASE−T等のネットワークを介して電気的に接続して通信を行う。接続は有線を使った物理的な接続に限られず、IEEE802.1x、OFDM方式等の無線LANやBluetooth等の電波、赤外線、光通信等を利用した無線接続等でもよい。さらに観察像のデータ保存や設定の保存等を行うための記録媒体には、メモリカードや磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が利用できる。
以下、本発明の一実施の形態に係るレーザ加工装置について説明する。図1はレーザ加工装置を構成するブロック図を示し、この図に示すレーザ加工装置は、レーザ制御部1とレーザ出力部2と入力部3とを備える。
レーザ加工装置は、その名称に拘わらずレーザ応用機器一般に利用でき、例えばレーザ発振器や各種のレーザ加工装置、穴あけ、マーキング、トリミング、スクライビング、表面処理等のレーザ加工や、レーザ光源として他のレーザ応用分野、例えばDVDやBlu−ray等の光ディスクの高密度記録再生用光源や通信用の光源、印刷機器、照明用光源、ディスプレイ等の表示装置用の光源、医療機器等において、好適に利用できる。以下の例では、レーザ加工装置の一例としてレーザマーカに適用する例について説明する。また、本明細書において印字とは文字や記号、図形等のマーキングの他、上述した各種の加工も含む概念で使用する。
(入力部3)
入力部3はレーザ制御部1に接続され、レーザ加工装置を操作するための必要な設定を入力してレーザ制御部1に送信する。設定内容はレーザ加工装置の動作条件や具体的な印字内容等である。入力部3はキーボードやマウス、コンソール等の入力デバイスである。また、入力部3は入力情報を確認したり、レーザ制御部1の状態等を表示する表示部を別途設けることもできる。表示部はLCDやブラウン管等のモニタであり、タッチパネル方式として入力部と表示部を兼用することもできる。これによって、コンピュータ等を外部接続することなく入力部でレーザ加工装置の必要な設定を行うことができる。
(レーザ制御部1)
レーザ制御部1は、制御部4とメモリ部5とレーザ励起部6と電源7とを備える。入力部3から入力された設定内容をメモリ部5に記録する。制御部4は必要時にメモリから設定内容を読み込み、印字内容に応じた印字信号に基づいてレーザ励起部6を動作させてレーザ出力部2のレーザ媒質8を励起する。メモリ部5はRAMやROM等の半導体メモリが利用できる。またメモリ部5はレーザ制御部1に内蔵する他、挿抜可能なPCカードやSDカード等の半導体メモリカード、カード型ハードディスク等のメモリカードを利用することもできる。メモリカードで構成されるメモリ部5は、コンピュータ等の外部機器で容易に書き換え可能であり、コンピュータで設定した内容をメモリカードに書き込み、レーザ制御部1にセットすることで、入力部をレーザ制御部に接続することなく設定を行うことができる。特に半導体メモリはデータの読み込み・書き込みが高速で、しかも機械的動作部分がないため振動等に強く、ハードディスクのようなクラッシュによるデータ消失事故を防止できる。
さらに制御部4は、設定された印字を行うようレーザ媒質8で発振されたレーザ光LをワークW上で走査させるため、レーザ出力部2の走査部9を動作させる走査信号を走査部9に出力する。電源7は、定電圧電源として、レーザ励起部6へ所定電圧を印加する。印字動作を制御する印字信号は、そのHIGH/LOWに応じてレーザ光LのON/OFFが切り替えられ、その1パルスが発振されるレーザ光Lの1パルスに対応するPWM信号である。PWM信号は、その周波数に応じたデューティ比に基づいてレーザ強度が定められるが、周波数に基づいた走査速度によってもレーザ強度が変化するよう構成することもできる。
(レーザ励起部6)
レーザ励起部6は、光学的に接合されたレーザ励起光源10とレーザ励起光源集光部11を備える。レーザ励起部6の内部の一例を図5の斜視図に示す。この図に示すレーザ励起部6は、レーザ励起光源10とレーザ励起光源集光部11をレーザ励起部ケーシング12内に固定している。レーザ励起部ケーシングは、熱伝導性の良い真鍮等の金属で構成され、レーザ励起光源10を効率よく外部に放熱する。レーザ励起光源10は半導体レーザやランプ等で構成される。図5の例では、複数の半導体レーザダイオード素子を直線状に並べたレーザダイオードアレイを使用しており、各素子からのレーザ発振がライン状に出力される。レーザ発振はレーザ励起光源集光部11の入射面に入射されて、出射面から集光されたレーザ励起光として出力される。レーザ励起光源集光部11はフォーカシングレンズ等で構成される。レーザ励起光源集光部11からのレーザ励起光は光ファイバケーブル13等によりレーザ出力部2のレーザ媒質8に入射される。レーザ励起光源10とレーザ励起光源集光部11、光ファイバケーブル13は、空間あるいは光ファイバを介して光学的に結合されている。
(レーザ出力部2)
レーザ出力部2は、レーザ発振部50を備える。レーザ光Lを発生させるレーザ発振部50は、レーザ媒質8と、レーザ媒質8が放出する誘導放出光の光路に沿って所定の距離を隔てて対向配置された出力ミラー及び全反射ミラーと、これらの間に配されたアパーチャ、Qスイッチ等を備える。レーザ媒質8が放出する誘導放出光を、出力ミラーと全反射ミラーとの間での多重反射により増幅し、Qスイッチの動作により短周期にて通断しつつアパーチャによりモード選別して、出力ミラーを経てレーザ光Lを出力する。図1に示すレーザ出力部2は、レーザ媒質8と走査部9を備える。レーザ媒質8は光ファイバケーブル13を介してレーザ励起部6から入射されるレーザ励起光で励起されて、レーザ発振される。レーザ媒質8はロッド状の一方の端面からレーザ励起光を入力して励起され、他方の端面からレーザ光Lを出射する、いわゆるエンドポンピングによる励起方式を採用している。
(レーザ媒質8)
上記の例では、レーザ媒質8としてロッド状のNd:YVO4の固体レーザ媒質を用いた。また固体レーザ媒質の励起用半導体レーザの波長は、このNd:YVO4の吸収スペクトルの中心波長である809nmに設定した。ただ、この例に限られず他の固体レーザ媒質として、例えば希土類をドープしたYAG、LiSrF、LiCaF、YLF、NAB、KNP、LNP、NYAB、NPP、GGG等も用いることもできる。また、固体レーザ媒質に波長変換素子を組み合わせて、出力されるレーザ光Lの波長を任意の波長に変換できる。
さらに、固体レーザ媒質を使用せず、言い換えるとレーザ光を発振させる共振器を構成せず、波長変換のみを行う波長変換素子を使用することもできる。この場合は、半導体レーザの出力光に対して波長変換を行う。波長変換素子としては、例えばKTP(KTiPO4)、有機非線形光学材料や他の無機非線形光学材料、例えばKN(KNbO3)、KAP(KAsPO4)、BBO、LBOや、バルク型の分極反転素子(LiNbO3(Periodically Polled Lithium Niobate :PPLN)、LiTaO3等)が利用できる。また、Ho、Er、Tm、Sm、Nd等の希土類をドープしたフッ化物ファイバを用いたアップコンバージョンによるレーザの励起光源用半導体レーザを用いることもできる。このように、本実施の形態においてはレーザ発生源として様々なタイプを適宜利用できる。
さらにまた、レーザ発振部は、固体レーザに限られず、CO2やヘリウム−ネオン、アルゴン、窒素等の気体を媒質として用いる気体レーザを利用することもできる。例えば炭酸ガスレーザを用いた場合のレーザ発振部は、レーザ発振部の内部に炭酸ガス(CO2)が充填され、電極を内蔵しており、レーザ制御部から与えられる印字信号に基づいて、レーザ発振部内の炭酸ガスを励起し、レーザ発振させる。
(走査系)
次に、レーザ加工装置のレーザ光走査系を図6、図7、図8に示す。これらの図において、図6はレーザ加工装置のレーザ光走査系の構成を示す斜視図を、図7は図6を逆方向から見た斜視図を、図8は側面図を、それぞれ示している。これらの図に示すレーザ加工装置は、レーザ光Lを発生させるレーザ発振部と光路を一致させたZ軸スキャナを内蔵するビームエキスパンダ53と、X軸スキャナ14aと、X軸スキャナ14aと直交するよう配置されたY軸スキャナ14bとを備える。このレーザ光走査系は、レーザ発振部より出射されるレーザ光LをX軸スキャナ14a、Y軸スキャナ14bで作業領域WS内で2次元的に走査させ、さらにZ軸スキャナ14cで高さ方向にワーキングディスタンスすなわち焦点距離を調整することができ、3次元状に印字加工が可能となる。なお図において集光レンズであるfθレンズは図示を省略している。
各スキャナは、光を反射する反射面として全反射ミラーであるガルバノミラーと、ガルバノミラーを回動軸に固定して回動するためのガルバノモータと、回動軸の回転位置を検出して位置信号として出力する位置検出部を備える。またスキャナは、スキャナを駆動するスキャナ駆動部に接続される。スキャナ駆動部はスキャナ制御部74に接続され、スキャナを制御する制御信号をスキャナ制御部74から受けて、これに基づいてスキャナを駆動する。例えばスキャナ駆動部は、制御信号に基づいてスキャナを駆動する駆動電流を調整する。またスキャナ駆動部は、制御信号に対する各スキャナの回転角の時間変化を調整する調整機構を備える。調整機構は、スキャナ駆動部の各パラメータを調整する可変抵抗等の半導体部品で構成される。
(ディスタンスポインタ)
さらにレーザ光走査系は、ディスタンスポインタとして、ガイド用光源60と、ガイド光光学系の一形態としてハーフミラー62を備えると共に、ポインタ光調整系として、ポインタ光Pを照射するためのポインタ用光源64と、Y軸スキャナ14bの裏面に形成された第3のミラーとしてポインタ用スキャナミラー14dと、ポインタ用スキャナミラー14dで反射されたポインタ用光源64からのポインタ光Pをさらに反射させて焦点位置に向かって照射する固定ミラー66とを備えている。このディスタンスポインタは、後述するようにガイド光Gで描画されるガイドパターンGPの中心にポインタ光Pを照射するよう調整することで、レーザ光Lの焦点位置が指示される。
(制御ブロック図)
さらに図9に、レーザ加工装置の制御系のブロック図を示す。この図に示すように、レーザ加工装置の制御部4は演算部80と、演算部80に接続された焦点位置設定記憶部5Aと、焦点位置設定記憶部5Aに接続された入力部3及び表示部82と、演算部80にそれぞれ接続されたポインタ光制御回路84と、ガイド光制御回路86と、スキャナ制御部74とを備える。
入力部3は各種の設定を入力するための入力部材であり、マウスやキーボード、コンソール等の入力デバイスが利用できる。表示部82は設定内容等を表示するためのディスプレイであり、液晶ディスプレイやCRT等が利用できる。焦点位置設定記憶部5Aは図1のメモリ部5に相当し、入力部3で設定された焦点位置の設定等の情報を記憶する部材であり、固定記憶装置等の記憶媒体や半導体メモリ等が利用できる。演算部80はLSIやIC等で構成され、入力部3で設定された焦点位置情報等に基づいて、レーザ光Lを走査する座標及びタイミングを演算し、これに基づいてポインタ光制御回路84、ガイド光制御回路86、スキャナ制御部74をそれぞれ制御する。
ポインタ光制御回路84は図示しないがポインタ用光源64と接続され、ポインタ光Pの点灯を制御する。またガイド光制御回路86は同様にガイド用光源60と接続され、ガイド光Gの点灯を制御する。一方スキャナ制御部74は、レーザ発振回路のON/OFF駆動を制御すると共に、レーザ光走査系を制御してレーザ光Lの走査を行う。さらに一方で、スキャナ制御部74はレーザ光Lを消灯した状態で、これに代わってガイド光Gを点灯、走査することで、ガイドパターンGPを描画する。さらにまた、ポインタ光Pを点灯し、なおかつ焦点位置に応じて照射角度を調整し、ガイド光Gとポインタ光Pとが交差する位置で焦点位置を指示することができる。
(Z軸スキャナ14cの動作)
近年、2次元平面内で走査可能なレーザ加工装置のみならず、高さ方向に焦点距離を調整可能な、すなわち3次元状に加工が可能なレーザ加工装置も開発されている。しかしながら従来の3次元に印字可能なレーザマーカは、あくまでも2次元の平面印字の高さレベルを段階的に変更できるにすぎなかった。すなわち、曲面や傾斜面に印字できるレーザマーカは存在しなかった。一方で、缶のような曲面にも高品質に印字加工できるレーザマーカが要求されていた。そこで、本発明者らはX軸スキャナ、Y軸スキャナに加えて、焦点可変光学系としてZ軸スキャナを設けることで焦点位置を調整可能とし、これによってワークの表面形状に沿って3次元状に加工可能なレーザ加工装置を実現した。
Z軸スキャナ14cはレーザ光Lのスポット径を調整し、これによって焦点距離を調整するビームエキスパンダ53を構成している。ビームエキスパンダ53は、小スポットへの集光を効果的に行わせるため、図6に示すようにガルバノミラーの前段に配置され、レーザ発振部から出力されるレーザ光Lのビーム径を調整すると共に、レーザ光Lの焦点位置を調整可能としている。Z軸スキャナ14cがワーキングディスタンスを調整する方法を、図10〜図12に基づいて説明する。図10、図11はレーザ光走査系の側面図であり、図10はレーザ光Lの焦点距離を長くする場合、図11は焦点距離を短くする場合をそれぞれ示している。また図12はZ軸スキャナ14cの正面図及び断面図を示している。これらの図に示すように、Z軸スキャナ14cはレーザ発振部側に面する入射レンズ16と、レーザ出射側に面する出射レンズ18を含んでおり、これらのレンズ間の距離を相対的に変化可能としている。図10〜図12の例では、出射レンズ18を固定し、入射レンズ16を光軸方向に沿って駆動モータ等で摺動可能としている。図12は出射レンズ18の図示を省略して、入射レンズ16の駆動機構を示している。コイルと磁石によって軸方向に可動子を摺動可能とし、可動子に入射レンズ16を固定している。ただ、入射レンズ側を固定して出射レンズ側を移動可能としたり、入射レンズ、出射レンズを共に移動可能とすることもできる。
図10に示すように、入射レンズ16と出射レンズ18との間の距離を近付けると、焦点位置が遠ざかり焦点距離(ワーキングディスタンス)が大きくなる。逆に図11に示すように入射レンズ16と出射レンズ18との距離を離すと、焦点位置が近付き焦点距離が小さくなる。
(焦点補正機能)
このようにして、ワーキングディスタンスを調整してレーザ光Lを走査することが可能で、3次元状に走査可能なレーザ加工装置が実現され、曲面状や段差状のワークW表面にも焦点距離を合わせた状態で高精度に印字加工できる。この様子を図13に基づいて説明すると、従来のレーザ加工装置では、図13において実線で示すようにレーザ光Lの焦点位置が固定されているため、印字加工可能な作業領域WSの中心位置で焦点を合わせるようにワークWを設置しても、レーザ光Lを走査させると中心から離れるほど焦点とワークWとのずれが大きくなり(図13右に示すレーザ光L’)、印字品質が安定しないという問題があった。具体的には図14(a)に示すように、作業領域WS(印字可能エリア)中の印字位置に応じて印字の幅が異なってしまう。すなわち、作業領域WSの中心近傍では、焦点位置がほぼワーキングディスタンスとほぼ等しいため印字幅の狭い高品質な印字加工が可能である反面、作業領域WSの周辺近傍になるほど印字幅が太くなって印字品質が低下してしまう。
これに対して、本実施の形態に係るレーザ加工装置では、上述の通りZ軸スキャナ14cで焦点位置を調整可能な焦点補正機能を備えているため、図13の左側において波線で示すように印字可能エリアのどの位置においてもレーザ光Lの焦点位置を調整でき、最小スポットでの印字加工が可能となる結果、図14(b)に示すように印字位置によらず印字の線幅変化を抑制した高品質な印字加工を可能としている。
このように、印字可能エリアのどの位置でも最小スポットで印字でき、パレット印字や大型銘板の捺印等の作業において、印字品質を高品質に安定して得ることができる。また加工用途で使用する場合も、加工状態を均一に維持することができる。この結果、ワークWの形状によらず、均一な加工を行うことができ、例えば図15(a)に示すように段差のあるワークWや、図15(b)に示すようにワークW表面が曲面状であっても、また図15(c)に示すように傾斜していても、均一で高品質な加工を行うことができる。このように焦点補正機能によってワークWの多様な形状に対して最適な印字が可能となり、さらに奥行きのあるゲートカットのような加工においても精度よく、綺麗な仕上げを行える。
さらに本実施の形態によれば、レーザ加工装置のマーキングヘッド150から照射されるレーザ光Lの作業領域WSを広く取りつつ、領域内での精密な加工が可能となる。図16(a)に示すように、従来のレーザ加工装置では作業領域WS内の加工位置に応じて焦点位置の変化が大きいため、作業領域WSを大きくする程この変化も大きくなり、レーザ光L’の焦点位置が加工位置から離れてしまうため、作業領域WSの広域化にも不適であった。これに対して本実施の形態に係るレーザ加工装置では、図16(b)に示すように作業領域WSを広くしても、各位置に応じて焦点位置を調整可能であるため、作業領域WSを従来よりも広く取りつつ、スポット径を安定させて加工品質も確保できるという優れた特長を備える。
(設置支援機能)
さらに本実施の形態に係るレーザ加工装置によれば、設置時や段取り替えの際の位置決め作業をも簡略化できる。図17(a)に、従来のレーザ加工装置のマーキングヘッド150を設置する例、図17(b)に本実施の形態に係るレーザ加工装置のマーキングヘッド150を設置する例を、それぞれ示す。従来のレーザ加工装置のマーキングヘッド150は、レーザ光L’の焦点位置が固定されているため、ワークとマーキングヘッド150との間のワーキングディスタンスと焦点位置とが合致するよう、図17(a)に示すようにマーキングヘッド150自体の設置高さを調整する調整機構160が必要となり、また調整作業に非常に手間がかかっていた。例えばマーキングヘッドが微妙に傾いている場合、加工精度を高めるためにネジ調整等で水平に補正し、必ず焦点位置と一致するように調整しなければならない。このために、各マーキングヘッド150毎に設置高さを微調整するための上下機構が必要となり、しかも調整作業を要し、設置機構が複雑になる上、極めて煩雑な作業を強いられていた。
これに対して、本発明の実施の形態に係るレーザ加工装置によれば、図17(b)に示すようにレーザ光Lの焦点位置を調整可能であるため、レーザ加工装置を設置する設置台170は、基準となるワーキングディスタンスに設定するだけで足りる。したがってマーキングヘッド150の上下機構を用意する必要も、そのような調整作業も不要とできる。このため、3次元印字可能なレーザ加工装置は、2次元の印字に利用する場合であっても、位置あわせが容易で、多少焦点距離がずれていたり、マーキングヘッドが傾いていても調整することができる。
実際の設置状態は、テスト印字モードを実行することによって、最適な印字状態のパターンを選択するのみで、焦点位置の設定も最適に調整できる。テスト印字モードとは、レーザの走査速度やレーザ出力を変化させた複数の異なる条件を設定して、ワークに対して試験的に印字加工を行って印字見本を作成する。一の印字見本には、条件の異なる印字パターンが複数印字されているので、ユーザは様々な条件で印字された文字等から鮮明さや濃度、太さ等に基づいて、所望の条件を選択することができる。これによって、ユーザが望む最適の印字結果を得るための条件を容易に見出すことができる。
さらに、図18(a)に示すように、従来はワークの角度に合わせてマーキングヘッド150自体も調整機構160B等で傾斜させて設置する必要があったが、本実施の形態に係るレーザ加工装置においては、表面が傾斜している等、角度を有するワークであっても図18(b)に示すように、マーキングヘッド150を水平に維持したまま正確に加工できるという特徴も有する。このように、非常に柔軟に各種アプリケーションに対応でき、しかも設置作業も容易であり印字加工精度も高いという極めて優れた特長を発揮できる。
なお、上記の例ではレーザ光走査系に、レーザ光の焦点距離を調整可能な機構を設けることで3次元加工を可能としている。ただ、ワークを載置するステージの位置を上下方向に調整可能とすることで、レーザ光の焦点がワークの作業面で結ぶようにステージの高さを調整する制御を行うことでも、同様に3次元加工を行うこともできる。また、ステージをX軸あるいはY軸方向に移動可能とすることで、レーザ光走査系の該当するスキャナを省略できる。これらの構成は、ワークをライン上に搬送する形態でなく、ステージ上に載置して加工する形態において好適に利用できる。
(設定の入力)
次に、ディスタンスポインタを使用した位置合わせ作業を行うための設定について、図9に基づいて説明する。ユーザは印字加工を行う各種パラメータを入力部3から入力する。入力項目としては、レーザ光Lのスポット径やワーキングディスタンスに基づいた大まかな焦点位置等がある。入力部3で設定された内容は、表示部82で確認できる。表示部82はLCDやCRT等が利用できる。設定された値は焦点位置設定記憶部5Aに保持される。演算部80は、焦点位置設定記憶部5Aで保持された情報を読み込んで、ポインタ光Pやガイド光Gの指示位置、点灯タイミングを演算し、ポインタ光制御回路84、ガイド光制御回路86を個別に制御する。ポインタ光制御回路84はポインタ用光源64のON/OFFを制御し、ガイド光制御回路86はガイド用光源60のON/OFFを制御する。またスキャナ制御部74は、X軸スキャナ14aとY軸スキャナ14bとを制御する。すなわち、ガイド用光源60のONタイミングに応じてガイド光GをX軸スキャナ14a及びY軸スキャナ14bで走査させてガイドパターンGPを描画し、一方ポインタ用光源64のONタイミングに応じてポインタ光Pを設定された焦点位置を指示するように調整する。
(ガイド光G)
ガイド用光源60は、ハーフミラー62によってガイド光Gをレーザ光走査系の光軸と一致させる。すなわち、レーザ発振部からのレーザ光Lの出射を停止した状態で、ガイド用光源60を点灯させてガイド光Gを走査させ、所定のガイドパターンGPを描画する。ガイド用光源60は、ハーフミラー62を介してレーザ光Lの光軸に向けて照射できる位置に固定される。図6の例では、レーザ光Lの光軸とハーフミラー62で直交する位置に固定される。ガイド用光源60には、高速でガイド光Gを走査して残像によりガイドパターンGPを描画できるよう、指向性の強いLDが好適に利用できる。
(ポインタ光P)
一方ポインタ光Pはレーザ光Lの焦点位置を示すものである。ポインタ光Pは、ポインタ光調整系により斜め方向より照射され、焦点位置でガイド光Gと交差するように設定される。ポインタ光Pは、ポインタ用光源64から発され、第3のミラーであるポインタ用スキャナミラー14dと固定ミラー66で反射されて、fθレンズを通過せずに作業領域WSに照射される。本実施の形態に係るレーザ加工装置においては、上述の通りビームエキスパンダ53内の入射レンズ16及び出射レンズ18によってレーザ光Lの照射位置を調整可能であるため、設定された焦点位置に応じて、ポインタ用スキャナミラー14dの回動角度が調整される。この調整は、ポインタ光制御回路84によって制御される。ポインタ用光源64には、LDや指向性を有するLED等が利用できる。
また、ポインタ光Pとガイド光Gの交差角度が小さいと、焦点合わせの精度が低下する。このため、交差角度を稼ぐために、いいかえるとガイド光Gに対してポインタ光Pを斜め方向から照射する必要がある。図8の例では、ポインタ光Pを反射させる固定ミラー66を第2ミラーから離間させて配置する。これによって、ポインタ光Pが反射されてワークに向かって照射される角度を付することができるので、交差角度を一定以上として位置合わせ精度を確保できる。
(ガイドパターンGP)
ガイド光Gを走査させて描画されるガイドパターンGPは、図19(a)に示すように十字状とする他、様々なパターンが利用できる。例えば図19(b)に示すグリッド状、(c)に示す的状、(d)に示す円形状、あるいは(e)に示す矩形状等とできる。さらにガイドパターンGPは、ポインタ光Pと一致させる中心から線対称の図形とすることもでき、例えば(f)に示すように中心を挟む平行線状や(g)のような点状としてもよい。このように、ポインタ光を一対の線や点で構成し、この間にガイド光を位置させる構成では、ポインタ光とガイド光の光点が重ならないため両者の位置関係が確認し易く、非常に見易くでき、ユーザが焦点位置を調整する精度を高め、また作業の再現性を高めることができる。特にガイドパターンを、ポインタ光を挟む平行線状に表示することで、平行線の間にポインタ光の点が位置するよう調整することができ、線と点との対比で位置関係の把握が容易となり、視認性が高く好ましい。平行線の長さや平行線同士の間隔は、ポインタ光の直径よりも若干大きくなるよう設定することが、視認性の面から好ましい。また、平行線の長さや間隔等をユーザが調整可能とすることもできる。あるいはガイドパターンとして、このような平行線に限られず6角形や8角形等の多角形や星形、十字を2重、3重に重ねたもの等、中心位置にポインタ光Pを位置合わせし易い形状が適宜利用できる。
その他、ガイドパターンを点状とすることもできる。すなわち、ガイド光を走査させずに停止させたまま点状に表示し、この点状のガイド光とポインタ光とを一致させることもできる。なお本明細書において、ガイド光とポインタ光を交差させるとは、このように点状のガイド光及び点状のポインタ光を交差させる場合のみならず、上記図19で示したように点状のポインタ光に対してガイド光を所定のガイドパターンに走査し、ガイドパターンの所定の位置とポインタ光とを一致させる場合も包含する。例えば、ガイドパターンを(a)十字状や(c)的状として、その中心にポインタ光を一致させる場合の他、(e)円形や(f)平行線のように、ガイド光で示される所定の範囲内にポインタ光を位置させるような態様も、本明細書においては交差と呼ぶ。
また、ガイド光Gとポインタ光Pの発光色を変更することもできる。例えばガイド光Gには赤色LDを使用し、ポインタ光Pには緑色LEDを使用することによって、両者の発光色の違いによってこれらを容易に区別できると共に、中心を位置合わせした際に赤色と緑色の混色である黄色に発光させて、交差点の重なりを視覚的に把握できる。なお、上述したガイド光Gは、ガイドパターンの略中心を示す目的で使用する他、レーザ光を走査する作業領域の略中心を示す目的で使用することも可能である。
なお、この例では、X軸スキャナ14aが第1のミラーを、Y軸スキャナ14bが第2のミラーをそれぞれ構成しているが、例えばY軸スキャナを第1のミラー、X軸スキャナを第2のミラーとして、X軸スキャナにポインタ光調整系を形成することもできる。
(時分割点灯)
本実施の形態ではポインタ用光源64を点灯点灯するポインタ光制御回路84と、ガイド用光源60を点灯制御するガイド光制御回路86とは、点灯タイミングを時分割とすることで、一のスキャナを共用してガイドパターンGPの描画とポインタ光Pの焦点位置に応じた調整を実現している。この様子を、図20及び図21に基づいて説明する。図20は、ガイド用光源60を消灯してポインタ光Pのみを点灯した状態を示している。この状態では、ポインタ用光源64を点灯すると共に、Y軸スキャナ14bのガルバノミラーでポインタ光Pが反射され、さらに固定ミラー66で反射されて作業領域WSに向かって照射される。このとき、ポインタ光Pが作業領域WSの中心となるようにY軸スキャナ14bの角度を調整して停止させる。Y軸スキャナ14bのガルバノミラーの角度は、焦点位置に応じて演算部80で演算され、スキャナ制御部74でガルバノモータの回転角度を制御される。このようにポインタ光Pは、Y軸スキャナ14bのガルバノミラーを所定の角度で停止させている間にポインタ用光源64を点灯して指示される。
一方、ガイド光Gは図21に示すように、ポインタ光Pを消灯した状態でガイド用光源60を点灯し、ハーフミラー62を介してレーザ光Lと同じ光路でビームエキスパンダ53を通過してX軸スキャナ14a、Y軸スキャナ14bでそれぞれ反射されて作業領域WSに照射される。このとき、X軸スキャナ14a、Y軸スキャナ14bをそれぞれスキャナ制御部74で駆動してガイド光Gを走査させる。ガイド光Gの走査を高速に行うことで、残像効果により所定のガイドパターンGPが作業領域WS上に描画される。
このように、本実施の形態ではガイド光Gとポインタ光Pの点灯タイミングを時分割して交互に点灯させる動作を高速に繰り返すことで、ガイド光Gとポインタ光Pとがあたかも同時に点灯しているように表示できる。ユーザは、ガイドパターンGPの中心にポインタ光Pが位置するように、実際に作業領域WS上にワークを配置して位置決めする。このとき、ガイドパターンGPの中心を作業領域WSの中心とすることで、ワークを正しく作業領域WSの中央に配置できる。すなわち、ワークの搬送方向等を考慮してX−Y平面状に正しく配置できる。さらに一方で、レーザ光Lの焦点位置をガイド光Gとポインタ光Pの交点で擬似的に示すことにより、ワークの作業位置が焦点位置となるように高さ方向(Z方向)にも正しくワークの位置を調整できる。特に、光を使って位置決めのための基準位置を指示することで、ユーザは実際の位置を視覚的に把握でき、調整作業において極めて有効である。
なお、この例ではガイド光Gとポインタ光Pの点灯タイミングを時分割とすることで、一のスキャナを共用してガイドパターンGPの描画とポインタ光Pの焦点位置に応じた調整を実現している。ただ、ポインタ光の焦点位置に応じた調整のための機構を、ガイド光用とは個別に設けることもできる。この場合は、時分割によることなく独立してポインタ光とガイド光を点灯できる反面、ガイド光を調整するための機構が別途必要となるため、構成が複雑になる。
(ガイド光光学系の他の形態)
なおガイド光光学系は、ハーフミラーを利用する例に限られない。他の構成のガイド光光学系の一例として、全反射ミラーを利用したレーザ加工装置を図22及び図23に示す。図22はレーザ光走査系の斜視図を、図23はガイド光光学系の側面図を、それぞれ示している。なお図22に示すレーザ光走査系は、図6と同じ部材については同じ符号を付して詳細説明を省略する。これらの図に示すガイド光光学系は、ハーフミラーに替わって全反射ミラー62Bを、レーザ光Lの光軸上に配置しており、かつ光軸上から外れる位置に切り替え可能としている。全反射ミラー62Bがレーザ光Lの光軸上に配置された状態では、図23(a)に示すようにガイド用光源60から出射されるガイド光Gが全反射ミラー62Bで反射されて、ガイド光Gのみがレーザ光走査系を通じて出射される。このとき、レーザ発振部50はレーザ光Lの出射を停止するか、全反射ミラー62Bの裏面で遮光される。一方、レーザ光Lを出射する場合は、図23(b)に示すように全反射ミラー62Bを光軸上からずらし、レーザ発振部50からのレーザ光Lの出射を遮光しない位置まで移動させる。このため全反射ミラー62Bは、光軸上と非光軸上とに位置を切り替えるための切替手段を備えている。また切替手段は、レーザ光Lの透過とガイド光Gの反射とを切り替え可能であれば足り、例えば全反射ミラー62Bを回転自在とし、レーザ光の出射方向に沿うように回動させてレーザ光Lを透過させ、またガイド光を光軸上に反射できるように回転角度を調整する構成も採用できる。さらに、レーザ光Lの透過とガイド光Gの反射とを切り替える構成の他、レーザ光とガイド光の配置を入れ替え、レーザ光Lを反射させて光軸上に案内し、あるいはガイド光を透過させて光軸上に案内する構成も採用できる。以上のような構成によっても、ガイド光光学系でレーザ光Lとガイド光Gとを切り替えることができる。
本発明のレーザ加工装置及びレーザ加工装置の焦点位置指示方法は、例えばマーキング、穴あけ、トリミング、スクライビング、表面処理等のレーザ加工において好適に利用できる。
本発明の一実施の形態に係るレーザ加工装置の構成を示すブロック図である。 走査部におけるX・Y軸スキャナの配置状態を示す透明斜視図である。 従来の位置指示装置を備えるレーザ加工装置の走査系を示す概略図である。 他の位置指示装置を備えるレーザ加工装置の走査系を示す概略図である。 図1のレーザ励起部の内部構造の一例を示す斜視図である。 レーザ加工装置のレーザ光走査系を含むマーキングヘッドの構成を示す斜視図である。 図6を背面方向から見た斜視図である。 図6を側面から見た側面図である。 レーザ加工装置の制御系を示すブロック図である。 焦点距離を長くする場合のレーザ光走査系を示す側面図である。 焦点距離を短くする場合のレーザ光走査系を示す側面図である。 Z軸スキャナを示す正面図及び断面図である。 レーザ加工装置のレーザ光の焦点位置が、作業位置において変化する状態を説明する説明図である。 作業領域中の位置に応じて加工状態が異なることを説明する説明図である。 ワークの表面形状に応じてレーザ光の焦点位置を調整する様子を説明する説明図である。 作業領域内の加工位置に応じて焦点位置が変化する様子を説明する説明図である。 従来のレーザ加工装置のマーキングヘッドを設置する状態を示す説明図である。 ワークの角度に合わせてマーキングヘッドを傾斜させて設置する例を説明刷る説明図である。 ガイド光を走査させて描画されるガイドパターンの例を示す説明図である。 ガイド光を消灯してポインタ光を点灯した状態の走査系を示す斜視図である。 ポインタ光を消灯してガイド光を点灯した状態の走査系を示す斜視図である。 他の構成に係るガイド光光学系を含むマーキングヘッドの構成を示す斜視図である。 図22のガイド光光学系を説明する側面図である。
1…レーザ制御部
2…レーザ出力部
3…入力部
4…制御部
5…メモリ部;5A…焦点位置設定記憶部
6…レーザ励起部
7…電源
8…レーザ媒質
9…走査部
10…レーザ励起光源
11…レーザ励起光源集光部
12…レーザ励起部ケーシング
13…光ファイバケーブル
14…スキャナ;14a…X軸スキャナ;14b…Y軸スキャナ
14c…Z軸スキャナ;14d…ポインタ用スキャナミラー
15…集光部
16…入射レンズ
18…出射レンズ
50…レーザ発振部
51、51a、51b…ガルバノモータ
52…スキャナ駆動回路
53…ビームエキスパンダ
54…光学部材
60…ガイド用光源
62…ハーフミラー;62B…全反射ミラー
64…ポインタ用光源
66…固定ミラー
74…スキャナ制御部
80…演算部
82…表示部
84…ポインタ光制御回路
86…ガイド光制御回路
90…LEDポインタ
150…マーキングヘッド
160、160B…調整機構
170…設置台
L、L’…レーザ光
G…ガイド光
GP…ガイドパターン
P…ポインタ光
W…ワーク
WS…作業領域

Claims (11)

  1. レーザ光を発生させるためのレーザ発振部と、
    前記レーザ発振部から照射されるレーザ光のスポット径を調整して、作業領域に向けて照射されるレーザ光の焦点位置を変更するための焦点可変光学系と、
    前記レーザ発振部より出射され前記焦点可変光学系を透過したレーザ光を作業領域内において2次元的に走査させるためのレーザ光走査系と、
    前記レーザ光を作業領域内に走査させる際の照射位置を示すガイドパターンを表示するためのガイド光を発するガイド用光源と、
    前記ガイド用光源からのガイド光をレーザ光走査系により走査されるレーザ光の光軸と一致させるためのガイド光光学系と、
    前記ガイド用光源からのガイド光によりガイドパターンが表示される作業領域にレーザ光の焦点位置を示すポインタ光を照射するためのポインタ用光源と、
    前記ガイド用光源からのガイド光とポインタ用光源からのポインタ光とがレーザ光の焦点位置にて交差するように調整するためのポインタ光調整系と、
    レーザ光の焦点位置に関する設定情報の変更入力を受け付けるための入力部と、
    前記入力部により変更された設定情報を記憶するための焦点位置設定記憶部と、
    前記入力部を用いた設定情報の変更入力に応じて、前記焦点位置設定記憶部に記憶された設定情報に基づいて、レーザ光の焦点位置が変更前の焦点位置から変更後の焦点位置に移動するように前記焦点可変光学系を制御すると共に、変更前の焦点位置で交差していたガイド光とポインタ光とが変更後の焦点位置で交差するように前記レーザ光走査系及びポインタ光調整系を制御するための制御部と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ加工装置であって、
    前記焦点可変光学系として、
    入射レンズと出射レンズを備えるビームエキスパンダであって、前記レーザ発振部から照射されるレーザ光の光軸に一致させて、入射レンズと出射レンズ間の相対距離を変化させてレーザ光の焦点距離を調整可能なビームエキスパンダを備え、
    前記レーザ光走査系として、
    前記ビームエキスパンダを透過したレーザ光を第1の方向に走査させるための第1のミラーと、
    前記第1のミラーで反射されたレーザ光を前記第1の方向と直交する第2の方向に走査させるための第2のミラーと、
    前記第2のミラーで反射されたレーザ光を作業領域に照射させるよう集光するための集光レンズと、
    を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 請求項に記載のレーザ加工装置であって、
    前記ポインタ光調整系が、前記第2のミラーの裏面に形成された第3のミラーと、
    前記ポインタ用光源から前記第3のミラーに照射されたポインタ光が、レーザ光の焦点位置でガイド光と交差する位置に反射されるよう調整された反射ミラーと、
    で構成されることを特徴とするレーザ加工装置。
  4. 請求項3に記載のレーザ加工装置であって、さらに、
    前記ガイド用光源とポインタ用光源の点灯を交互に切り替えてガイド光及びポインタ光を異なるタイミングで点灯するための切替回路
    を備え、
    前記切替回路で切り替えられて点灯するポインタ光が、前記切替回路で切り替えられて点灯するガイド光と交差するように前記ポインタ光調整系で調整されてなることを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 請求項4に記載のレーザ加工装置であって、
    前記切替回路でポインタ用光源を点灯させる際、ポインタ光は点状に表示され、
    前記切替回路でガイド用光源を点灯させる際、ガイド光は前記レーザ光走査系で走査されて、所定のガイドパターンに表示されてなることを特徴とするレーザ加工装置。
  6. 請求項5に記載のレーザ加工装置であって、
    前記ガイドパターンが平行線状であることを特徴とするレーザ加工装置。
  7. 請求項5に記載のレーザ加工装置であって、
    前記ガイドパターンが十字状であることを特徴とするレーザ加工装置。
  8. 請求項4に記載のレーザ加工装置であって、
    前記切替回路でポインタ用光源を点灯させる際、ポインタ光は点状に表示され、
    前記切替回路でガイド用光源を点灯させる際、ガイド光も点状に表示されてなることを特徴とするレーザ加工装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一に記載のレーザ加工装置であって、
    前記ポインタ光と、ガイド光の色が異なることを特徴とするレーザ加工装置。
  10. レーザ加工装置から照射されるレーザ光の焦点位置を、レーザ光を走査する作業領域において、ガイド用光源から照射されるガイド光とポインタ用光源から照射されるポインタ光とを交差させた交差位置で指示する方法であって、
    ポインタ用光源を消灯させた状態でガイド光を走査する第1のミラー及び第1のミラーと直交する回転軸を有する第2のミラーの角度を調整して、前記ガイド用光源を点灯し、前記ガイド用光源からのガイド光で、レーザ光の作業領域における照射位置を示すガイドパターンを表示する工程と、
    ガイド用光源を消灯させた状態で、ポインタ光がガイドパターンが表示される作業領域に位置するように、前記第2のミラーの裏面に形成された第3のミラーの角度を調整し、第3のミラーを停止させた状態でポインタ用光源を点灯させポインタ光を照射する工程と、
    前記ガイドパターンを表示する工程と前記ポインタ光を照射する工程を繰り返すことで、ポインタ光とガイド光とを交互に点灯させ、設定されたレーザ光の焦点位置でポインタ光とガイド光が交差されて焦点位置が指示されると共に、レーザ光の焦点位置に関する設定情報の変更入力を入力部で受け付け、前記入力部により変更された設定情報を焦点位置設定記憶部に記憶し、前記入力部を用いた設定情報の変更入力に応じて、前記焦点位置設定記憶部に記憶された設定情報に基づいて、レーザ光の焦点位置が変更前の焦点位置から変更後の焦点位置に移動するように前記焦点可変光学系を走査させると共に、変更前の焦点位置で交差していたガイド光とポインタ光とが変更後の焦点位置で交差するように前記レーザ光走査系及びポインタ光調整系を走査させる工程と、
    を含むことを特徴とするレーザ加工装置の焦点位置指示方法。
  11. 請求項10に記載のレーザ加工装置の焦点位置指示方法であって、
    前記ポインタ光と、ガイド光の色が異なることを特徴とするレーザ加工装置の焦点位置指示方法。
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